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32 第4部 SPSS による解析結果の印刷 プリンターから出力されたものが

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32 第4部 SPSS による解析結果の印刷 プリンターから出力されたものが
心理学実験実習Ⅱ(課題実習)SPSS 資料
第4部
Ver.11 用
第4部
2003 年9月
SPSS による解析結果の印刷
プリンターから出力されたものが、誰の解析結果であるかを特定することが難しいこと
がある。ここでは、まず、
「出力ビューア」の機能を簡単に解説し、次に、SPSS の印刷で、
出力者(学生番号・氏名)を出力結果に挿入する方法について説明する。さらに、計算結
果の特定箇所の表や図を Excel や Word に切り張りして印刷する方法についてふれる。
12. SPSS の「出力ビューア」について
SPSS では、指定した計算が終了すると、その結果は「SPSS for Windows ビューア」に
表示される。下の図は、このビューア画面であり、出力をここで管理することができる。
この「ビューア」の左側の Window 枠内には、出力内容のアウトラインが表示される。
図 36 「出力ビューア」で因子パターン行列を選択した画面
右側の Window 枠内には、「統計」計算として指定した計算結果の表あるいは図などが表示
される。左側のアウトラインにおいて、赤く太い横矢印の横の記述が、現時点で右側に表
示される内容の表題というように、この2つの Window 枠は連携しているわけである。出
力内容を、上から順に見る場合には、右枠のスクロールバーを下へと動かせばよいが、た
とえば、因子パターンの出力へジャンプするには、左枠内の「パターン行列」をクリック
すればよい。
右枠内に表示された表の書式を変更するには、まず、その表をダブルリックする。する
と、その表全体が枠(線付き:上の図参照)で囲まれる。次に、右クリックをすると編集
メニューが現れる。この編集メニューのなかで、「コピー」を選択すると他のソフトへの張
り付けができる。「セル プロパティ」を選ぶと、表示形式の変更ができる(E 型(#.##E-#)
を実数(#.#)へ)。
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心理学実験実習Ⅱ(課題実習)SPSS 資料
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2003 年9月
13. SPSS の印刷に学生番号と名前を付与する方法
まず、左側のアウトラインにおいて「表題」を選択する。すると下の図のように右 Window
に、黒枠が表示される。
図 37 「出力ビューア」で「表題」を選択した画面
次のこの右側の黒枠をダブルクリックする。すると、枠の外観が変わり、テキスト入力
が可能となる。(学籍番号と氏名を仮名漢字変で入力し、因子分析の前で enter を押し改行した。)
図 38 「出力ビューア」の「表題」に学籍番号と氏名を記入した画面
「出力ビューア」での印刷では、「ファイル(F)」から「印刷(P)」を選択すればよいが、
どのような内容が印刷されるか、プリントを指示する前に確認することを勧める。印刷の
内容は、「印刷プレビュー(V)」で確認することができる。
この SPSS では、左画面の出力内容のアウトラインに表示されている個々の表や図を個
別に印刷することもできる。ただし、この場合には、「ログ」で記入した学生番号・氏名は、
印刷されない。「ログ」も含めた計算結果のすべてを印刷すれば、学籍番号・氏名は、印刷
されるが、不必要なものも印刷され、紙の無駄となるかもしれない。なお、全部を印刷す
る場合には、左の出力内容のアウトラインで、
「出力」をクリックしてから印刷の指示をお
こなう。
不必要な表や図を、
「出力ビューア」から削除することもできる。左画面のアウトライ
ンにおいて、出力したくない表や図の表題の上にマウスポインターを置き、右クリックす
ると編集画面が現れる。ここで、「切り取り(T)」を指示すると、この内容は、削除されるこ
とになる。資源の節約のためにも、必要としない表を削除することを勧める。
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図 39 「出力ビューア」で印刷内容の削除した後の画面
14. SPSS から Excel あるいは Word への切り張り
レポート作成を OS が Windows であるパソコンでおこなう場合には、SPSS の計算結果
を Word へ切り張りすると作業時間を短縮できる。ただし、SPSS の表をそのまま Word へ
持ち込んだのでは、表としての体裁はよくない。数値からなる表の場合には、Excel をこの
作業で介在させると、表の体裁を整えることができる。
SPSS から Excel への切り張り:SPSS の「出力ビューア」において、追加図1で説明し
たように、複写したい表を右側の枠内で1回だけ左クリックし、次の右クリックをする。
この操作で表示され
るファイル操作メニ
ューの「コピー(C)」
を選ぶ。これでコピー
作業の準備が完了す
る 。( 同 じ こ と は 、
「出力ビューア」の左
画面でも可能である。
左画面のアウトライ
ンで、コピーしたい表
を選び、右クリックす
ると、同様のファイル
操作メニューが現れ
る。)
この操作で、パソコン
内では、一時的にメモ
リー内に、このコピー
対象の表が保存され
る。
図 40
Excel へ SPSS から「パターン行列」と「因子間行列」を複写した画面
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次に、Excel・Word で、表(図 41)を完成するための作業手順を説明する。
(1)SPSS で因子分析をおこなう(第3部参照)。(2) SPSS の「出力ビューア」において、
「パ
ターン行列」を選ぶ。(3)この行列の表について、マウスの右クリックで、「コピー(C)」の指示
を与える。(4)Excel を起動する。(5)Excel の「編集(E)」の「張り付け(P)」で、この表を張り付
ける。(6)SPSS の「出力ビューア」へ戻って(Windows のタスクバーで、「SPSS のビューア」
をアクティブにする。)
、「因子相関行列」を選ぶ。(7)この表について、同様に、複写の指示をお
こなう。(8)Excel をアクティブにする。(9)Excel の「編集(E)」で「張り付け(P)」をおこなう。
(10)SPSS を終了する。(11)この Excel に切り張りした内容について、表としての体裁(小数点
の桁揃え、罫線の挿入など)を整える。(12)なお、Word に表を切り貼り切りする際には、Excel
を終了せずにおこなう方がよい。
次の図が、体裁を整えた結果である。これを印刷する。あるいは、この表をさらに Word に張
り付けて、レポー
トを作成するこ
ともできる。
SPSS の図を張り
付ける場合には、
Excel よ り は 、
Word へ直接おこ
なう方が、よい。
この Excel では、
表示する数値の
桁数、罫線などの
変更が簡便にお
こなえる。ここで
は、Excel での行
の削除や罫線の
弾き方などの詳
細は省略した。
(各ソフトのヘル
プ参照。)
図 41
Excel で「パターン行列」と「因子間行列」を整理した画面
15. 参考文献
石村貞夫 (1998)
SPSS による統計処理の手順(第2版)
石村貞夫 (1997)
SPSS によるアンケートの調査・集計・解析
石村貞夫 (1998)
SPSS による多変量データ解析の手順
石村貞夫 (2003)
SPSS 11.0J for Windows Student Version 東京図書
東京図書
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(この本には SPSS の Base が付いています。制限:期間1年、50 変数内、1500 ケース内)
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