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事例集PDF版 P1~12

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事例集PDF版 P1~12
∼モデル地区の実践から∼
平成23年3月
福 井 県
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キッズデザイン「子どもまち」づくり事例集
1
『キッズデザイン「子どものまち」づくり』とは?
(1)目的と背景
子どもたちが健やかに成長するためには、豊かな自然に十分に触れ五感を磨くことや、異
年齢の子ども集団や若者から高齢者まで多様な年代の人たちと交流するなど、生活の基盤で
ある地域において学んでいくことが大切です。
しかしながら、様々な要因により、
そうした機会が少なくなっている現代の子どもたちは、
主体性や自ら考える力が低下していると言われています。また、身近な自然や地域との関わ
りから学び、行動できる力を育む機会も少ないことから、将来社会を担っていくひとりの人
間として育つ力が低下しているとの指摘もあります。
そこで、子どもが子どもらしく、のびのびと遊び、また、様々なことを学びながら、生き
る知恵を自ら身につけていくことのできる環境をつくるため、県では、
『キッズデザイン「子
どものまち」づくり』に取り組みました。
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※共動…行政が地域住民、ボランティアなど県民とと
もに活動すること。“共”に“動”くという新しい運
営スタイルとしての活動です。
(2)ガイドラインの策定
県では、『キッズデザイン「子どものまち」づくり』を進めるにあたり、学識経験者や保
育所、小学校、商工会議所、子ども会、自治体などの関係者から構成する「福井県キッズデ
ザイン「子どものまち」づくり検討会」を設置しました。
県内で指定したモデル地区におけるワークショップの実施内容を踏まえ、キッズデザイン
「子どものまち」づくりの基本的考え方や具体的な実践について検討し、そのガイドライン
を平成21年3月に策定しました。
<検討会の開催状況>
回数
日 程
概
要
第1回
H20.2.7
○キッズデザイン「子どものまち」づくりについて
・キッズデザインとは何か?まちづくりとの関係について
○モデル地区ワークショップの概要
・モデル地区(福井市、鯖江市、永平寺町)でのまち歩き点検の実施内容
○ガイドラインの基本的な方向性の検討
第2回
H20.3.10
○キッズデザイン「子どものまち」づくりの基本的な方向、取り
組みなど、ガイドラインの具体的な内容の検討
第3回
H20.5.30
○ガイドラインの記載内容の確認
−1−
キッズデザイン「子どもまち」づくり事例集
<検討会委員>(敬称略、役職は検討会設置時)
薬袋奈美子 (会長)
福井大学工学部建築建設工学科講師
水上
聡子
アルマス・バイオコスモス研究所代表
谷嶋
則雄
社南小学校校長
吉村美代子
社保育園園長
杉本
次太
福井県児童館連絡協議会(越前市社会福祉協議会常務理事)
鈴木
芳暢
福井商工会議所まちづくり推進課長
山下
成男
御陵小学校育友会
藤田
和美
福井県子ども会育成会連合会副会長
藤本
等
牧野
敏孝
福井県健康福祉部子ども家庭課長
友永
英宣
鯖江市福祉環境部児童福祉課長
鯖江市神明地区区長会会長
(3)ガイドラインの概要
検討会では、『子どもが安全で安心して のびのびと遊び、学ぶことのできる「子どもの
まち」をめざして』を基本理念の下、住民、行政、関係機関が「共動」し、子どもの視点に
立って、子どもにやさしいまちづくりを進めていくことを「キッズデザイン「子どものまち」
づくり」の基本的な方向性として位置づけました。
そして、この基本的な方向性のもと、具体的な実践を行うための4つの指針を示し、それ
ぞれの地域の実情に応じた継続的な取組みを求めています。
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【基本理念】
子どもが安全で安心してのびのびと遊び、学ぶことのできる「子どものまち」をめざして
1 子どもが安全で安心して外出できる環境づくり
2 子どもが屋外に出たくなる環境づくり
3 子どもの経験を豊かにする環境づくり
4 地域で子どもを育てる体制づくり
−2−
キッズデザイン「子どもまち」づくり事例集
�4つの指針の具体的���
指針1
子どもが安全で安心して��できる環境づくり
たとえば・・・
○楽しくて安全な道路 → 快適な歩行部の整備
○明るい歩行空間
→ 街灯や防犯灯の整備
○車の通行の規制
→ 車道幅の縮小、速度規制
○歩行者と運転者への注意喚起
→ 道路標識、路面標示
○地域住民の目配り、気配り
→ 見守り活動の推進、車利用の節制
指針2
子どもが��に�たくなる環境づくり
たとえば・・・
○創造性を育むことができる空間
→ 手作りの遊具、子どもだけの家
○遊びの伝承、指導 → 遊び方の伝承、プレイリーダーの育成
○誰もが利用しやすい魅力的な公園 → 使いやすい公園整備
○心のゆとりを育てる住まいの環境
→ 空き地、庭を利用した花畑や遊べる道路
○子どもが安心して立ち寄れる場所
→ 地域の公民館、集落センターの活用
指針3
安心な歩道
休耕田を活用した花
子どもの�験を��にする環境づくり
たとえば・・・
○学び育つ空間・機会
→ 自然を活用した遊び場、季節感あふれる広場
ボランティアを通じたまちの清掃
○地域の施設等を活用した子どもの居場所
→ 古民家での生活体験
○子どもが地域に誇りを持てる活動
→ 季節感あるみちづくり、花いっぱい運動の推進
○地域の大人と子どもの交流
→ 地域の歴史・文化の伝承、地域の危険個所の点検
指針4
地域で子どもを育てる体制づくり
たとえば・・・
○地域住民の意識づくり
→ 地域住民の「子どものまち」づくりに対する理解、意識づくり
○まちづくりをみんなで進めるための役割
→ ①住民の役割・・・地域活動への参加
②企業の役割・・・地域への貢献
③行政の役割・・・まちづくり活動への支援
○「子どものまち」づくりへの参画
→ 子どもたちの参画、まちづくり実現のための体制、
「子どものまち」づくりの継続的展開
みんなでまちを点検
−3−
地域での花壇づくり
モデル地区 福井市社南地区
2
キッズデザイン「子どものまち」づくりの推進
県では、5つのモデル地区(福井市、鯖江市、小浜市、大野市、永平寺町)で、地域の実
情に応じた、子どもの視点に立った具体的な取組みを支援し、キッズデザイン「子どものま
ち」づくりを推進しました。
各モデル地区での実施内容(キッズデザイン「子どものまち」づくり事業)
①福井市社南地区
【地 区 の 概 要】
北に足羽山・兔越山・八幡山を、南に城山を望み、その中
を日野川・江端川・狐川が流れる木と緑が美しい地域で、幹
線道路には、大型量販店や飲食店、遊技場が立ち並び、美し
い田園風景と近代的な商店街が同居する都市型近郊地域で
ある。人口は12,796人(市内で3番目)で、現在も増え
続け、社南小学校は市内で1番児童数の多い学校である。
福井市
<地区人口>
12,796人(うち小学生数
<子育て関係施設>
社南小学校、至民中学校、社南公民館、社保育園、南居保育園、
社中央保育園、つばき児童館
【事
業
期
間】
940人、未就学児童
885人)
平成19~22年度
【事業実施に至るまでの経緯】
年
度
平成19年度
平成20年度
概
要
キッズデザイン「子どものまちづくり」実行委員会がワークショップを実施
<委 員>
自治会連合会会長、公民館長、交通安全協議会長、青少年育成市民会
議会長、子ども会育成会長、補導委員連絡協議会長、子育て支援委員
会委員長、社南小PTA会長、至民中学校PTA会長、新至民中学校
移転建設委員会委員長
<内 容>
「キッズデザイン、安全安心のまちづくり」についての勉強会
地区内の散策とまちの安全・環境点検、検証(3回)
地域の要望の聞き取り、事業内容の検討
<内 容>(地元との調整:3回、関係部署との調整:8回)
まちなか点検の結果や、地域の要望を踏まえ、事業内容を決定
【地区の課題と事業内容】
地区の課題
事業内容
・交通量の多い道路が縦横に走り、通学時
の安全の確保が必要である。
・空き地が多い。
・公園が整備されておらず利用が少ない。
・種池交差点改良事業(H21)
・渕きつね公園整備事業(H20)
・種池公園段差解消事業(H21)
・新公園整備事業(H21~22)
−4−
モデル地区 福井市社南地区
【事業内容】
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社南小学校の通学路にある種池交差
点において、通学時の安全安心の確
保を図るため、歩道を拡幅(滞留地
の拡大)した。
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当該公園には、子どもや子ども連れ
の家族を日差しや雨から守る休憩
施設がなかったため、のびのびと安
心して遊べるよう四阿を設置した。
あずまや
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種池公園は、出入り口に段差があ
り、就学前児童や子ども連れの家族
が利用する際に、けが人が生じる恐
れがあった。
子どもや子ども連れの家族が安心
して利用できるよう、出入り口の4
か所の段差を解消し車止めを整備
した。
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−5−
モデル地区 福井市社南地区
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地区内には、未整備の公園や空き地が多く存在していた。このため、更地の未整備状態
になっている公園について、子どもたちが安全かつ安心して活動できるよう、フェンス
や遊具などを整備した。
○門前中央公園
(H21) : 遊具(ブランコなど)、フェンス、公園灯、車止め、植栽の設置
○花園公園
(H21) : 老朽化した遊具の更新
○新江守中西公園 (H22) : 遊具(ブランコなど)、フェンス、公園灯、車止め、植栽の設置
○まいや西公園
(H22) : 遊具(ブランコなど)、フェンス、公園灯、車止め、植栽の設置
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【当該地区で実施されている「子どもの視点」に立った事業(主なもの)】
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防護柵、道路照明等設置事業:安全な通学路の確保のた
め、防護柵や照明灯を設置
区画線塗装事業:歩道の確保など安全な通学路の確保の
ため、道路の区画線(減速マーク)の新設や再塗装を実
施
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児童館貸し館事業:児童館の空き時間に地域に貸し出し。
児童小遊具整備補助事業:各自治会が所有する遊具の安全確保のための整備を支援
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地域子育て支援事業:
「子育て支援委員会」を設置し、地域全体で、子どもの活動や子育て支
援策を関係団体等と企画・立案
−6−
モデル地区 福井市社南地区
【事業の成果・地域住民の声】
※キッズデザイン「子どものまち」づくり事業に関わった地域の人に聞き取り
(平成22年12月2日 社南公民館にて)
��������事業に��て
・児童の通学時の信号待ちの際、待機場所が
なく危険であったが、滞留地の拡幅により、
安心して信号待ちができるようになり安心
している。
・交差点にある飲食店から、通学路の際、駐
車場を待機場所として利用することを承諾
され、駐車場と歩道の境にあったガードレ
ールも取り除いてくれ、より安全が確保さ
れた。地域の人も、子供たちの安全に対し
関心を向け行動してくれたことがとてもう
れしかった。
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���公�����事業に��て
・公園出入口のバリアフリー化(段差解消)ができ、とても利用しやすくなった。
・自治会で、夏祭り、ラジオ体操、文化祭(春・秋)などさまざまな行事に利用している。
・自治会の住民で清掃活動を年2回行うなど、公園を利用しやすくするような地域活動も
活発になった。
��き��公�・�公���事業に��て
<渕きつね公園・新公園の整備>
・公園の整備により、幼児から中学生まで公園で遊ぶ姿が見られるようになった。ほとんど
毎日、遊んでいる姿が見られる。夜は、高校生まで来るようになった。
・芝生も入り、とてもよくなった。土日になると、他の地区から遊びに来ることもある。
・新しい公園なので、利用者のマナーもきちんとできていて、ごみも落ちていない。
<花園公園の整備>
・天気がよい日は、近くの保育園はもちろん、児童クラブの児童など、ほとんど毎日、公園
で遊んでいる。
・年3回自治会で清掃活動を行っているが、草が生えてくるのが早いのか、3回の清掃活動
では不十分で、近くの人がボランティアで草刈りをしてくれてとても助かっている。
��の�
・ガードレールの隙間が大きく、小さい子供だと通り抜けられ、危険であることなど、大人
が気がつかず子どもの目線でないと気がつかないことが、よく分かったし、発見できた。
こういう活動は、今後も続けていきたい。
【今後の事業実施に向けて】
�キッズデザイン「子どものまち」づくり事業の��
福井市では、キッズデザイン「子どものまち」づくり事業を継承する形で、「子どもの安全
の確保」
「子どもの活動の場の提供」
「子どもが利用しやすい町」をコンセプトに、市レベル
でのガイドラインを作成し、安全で安心して子どもを産み育てることができる地域づくりに
つなげていく予定である。
−7−
−8−
子どもの活動が増えた
子どもの活動が増えた
通学路の安全が図られた
通学路の安全が図られた
保育園
花園公園
遊具の更新
キッズデザイン
社南小学校
児童館
新江守中
西公園
渕きつね
公園
キッズデザイン
通学路の安全が図られた
キッズデザイン事業
市町実施事業
まいや
西公園
遊具、フェンス等の設置
キッズデザイン
子どもの活動が増えた
子どもの活動が増えた
遊具、フェンス等の設置
四阿の設置
キッズデザイン
通学路の街灯設置
保育園
見守り活動の実施
児童館・公民館
出入口の段差解消
キッズデザイン
種池公園
種池交差点
歩道の拡幅
キッズデザイン
減速マークの設置
門前中央公園
遊具、フェンスなどの設置
キッズデザイン
福井市社南地区でのキッズデザイン「子どものまち」づくりの概要
モデル地区 小浜市今富地区
②
小浜市今富地区
【地 区 の 概 要】
小浜市のほぼ中央に位置し、郊外の住宅地として、198
0年ごろから2000年ごろにかけて住宅数が大幅に増加
し、小浜市内の地区で最も子どもの人数が多い地区である。
国道や県道が地区内を走り、交通量の多い地区でもある。
地区内の和久里地区では、江戸時代以前から京都から伝わ
った福井県の民俗文化財「壬生狂言」が伝承されている。
小浜市
<地区人口>
5,118人(うち小学生数:355人
<子育て関係施設>
子育て支援センター、そらのとり保育園、今富公民館、今富小学校
【事
業
期
間】
未就学児童:323人 )
平成20~22年度
【事業実施に至るまでの経緯】
年
度
概
要
平成20年度
ワークショップ開催(H20.11.30)
<参加者>
今富小学校児童・保護者、今富公民館長、今富区長、今富小学校教諭、
下校ボランティア、小浜警察署、小浜土木事務所、小浜市社会福祉課
<内 容>
キッズデザイン、安全安心のまちづくりについての勉強会
地区内の散策とまちの安全・デザイン・環境点検、検証
平成21年度
キッズデザイン「こどものためのまちづくり」委員会の開催(6回開催)
<委 員>
今富区長、今富小学校安全支援ボランティア、今富地区民生委員、今
富小学校教諭、今富小PTA関係11名、小浜市3名
<内 容>
地域の子どもたちや住民のアンケートや、委員が地元から出てきた意
見を持ち寄り、委員会の中で取りまとめ、検討し事業内容を決定した。
【地区の課題と事業内容】
地区の課題
事業内容
・歩道のある道路が少なく、地区内に交通
量が多い道路があり、(国道27号線、
若狭梅街道、西街道)交通事故の危険性
が増している。
・子どもが遊べる場所(公園)が少ない。
・近年、宅地化が進展し集落が分散化して
おり、地域内のつながりが減ってきてい
る。
・通学路安全整備事業(H21)
・交通安全表示・看板設置事業(H21)
・公園整備事業(H21~22)
・ふるさとふれあい活動事業(H21)
・エコ啓発装置設置事業(H21)
・エコクロック設置事業 (H22)
−9−
モデル地区 小浜市今富地区
【事業内容】
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路面凍結時等の転落などを防止し、子どもの安全
を確保するため、今富小学校裏の通学路ある農業
水路に安全策柵を設置した。
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通学路で見通しが悪く危険な交差点(4か所)に、子どもたちがデザインにした「とまれ
表示・飛び出し注意」の看板を設置した。デザインは、子どもたちが描いた100点以上
の中から選定。また、運転者や子どもたちに注意喚起を促すとともに、通学途中の事故防
止を防止するため、停止線等の白線を引いた。
JR西日本の協力のもと、通学路となっている踏切に子どもたちが、歩きやすいよう、側
線を引いた。
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子どもや地域の人々が安心して集える場所となるように、地区内にある公園にベンチを
設置し、小学校の児童が育てたプランターで花壇を作った。
また、子どもたちが危険な国道を横断することなく安心して遊べるように、今富地区内
で利用者の多い公園2ヶ所に遊具(平均台、滑り台)を設置した。
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−10−
モデル地区 小浜市今富地区
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今富地区の伝統芸能を学んでいる壬生狂言クラブに衣装費や活動費を助成し、地域の交
流や世代間交流が進んだ。
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������表】
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学校や子育て支援センターが隣接し、子どもや地域住民が集まる今富公民館に、帰宅時間が
分かるよう太陽電池によるソーラー時計を設置し、子どもたちに環境問題の大切さを認識さ
せるとともに、公民館のシンボルとした。
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子育て支援の拠点である「今富そらのとり
保育園」が、子どもや地域の人たちが集い
やすく、親しみやすい場所となるよう、子
ども(年長組24名)や地域住民が、地区
のシンボルとなるエコ時計を製作した。
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【当該地区で実施されている「子どもの視点」に立った事業(主なもの)】
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通学安全パトロール隊事業:
「通学安全パトロール
隊」を設置し、児童の登下校時の安全確保や通学
路の危険個所の点検などを実施
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伝統文化子ども教室事業:文化協会加盟団体の有
志の方により、お花やお茶、尺八などの伝統文化
を学ぶ教室を実施
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−11−
モデル地区 小浜市今富地区
【事業の成果・地域住民の声】
※キッズデザイン「子どものまち」づくり事業に関わった地域の人に聞き取り
(平成22年11月30日 今富公民館にて)
●�������事業�����事業に��て
・子どもたちが、安全な場所、危険な場所を理解
し、通学時の安全安心につながっている。
・地域の人の意識が変わり、子どもたちに危険と
なるようなものがなくなった。徐行運転をする
車が増えた。
・平成21年度末に看板を設置した今富地区内の
生守・和久里・湯岡区の3区での人身事故件数
が、平成21年1~10月の13件に対し、平
成22年1~10月は5件と減少した。
・踏切に側線を引くなど、ちょっとした工夫で安
全を図ることができた。
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●����������事業(����)に��て
・壬生寺への研修や狂言劇に、子どもたちが熱心に取り組むようになり、校内外で発表した
いという意欲的な児童も増えた。
・和久里地区だけでなく、他の地区からの児童の参加も増えた。新しく入りたいと希望する
子どもが3人(H21)から12人(H22)になった。
・地域の人がボランティアで衣装を洗濯するなど、地域参加の促進にもつながった。
●公���事業に��て
・ベンチ、プランターが設置されたことで、お迎えバ
スの停留所になり、親子が休日以外でも公園を利用
し、遊ぶようになった。
・地域の人たちの清掃活動が増えた。特に多田区、府
中区、伏原区の広場は2年前より綺麗になっている。
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【今後の事業実施に向けて】
●地域�民�の�����������������ンの��
キッズデザイン「子どものまち」づくり事業は、子どもの目線で行う地域密着型の事業であ
り、地元住民参加のワークショップの実施、地元の保護者や関係者の実行委員会の実施など、
地元住民との密接な連携と事業への理解が欠かせない。このため、どれだけこれらの関係者
の参加が望めるかが、事業の効果的な成果のカギとなり、日ごろから関係者との連携、情報
交換が必要である。
●��に���関��の�����
担当する部署のみで事業が完結することがほとんどないため、他の部署・公共団体、関係機
関との連携と理解、調整が必要である。
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公園などに整備した、今後のプランターや遊具等の維持管理について、地区住民の協力によ
り行うことが必要である。
−12−
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