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平成25年度 学校関係者評価(調理師科2年制)

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平成25年度 学校関係者評価(調理師科2年制)
学校法人兵庫栄養専門学校
平成25年度
兵庫栄養調理製菓専門学校
学校関係者評価(調理師科2年制)
総
評
1. 教育理念・目的・育成人材像等
本校は昭和 21 年に拭石季枝によって創立されました。当時は終戦直後で食料が不足し、栄養失調や餓死者がでていました。
「何を、どのように料理すれば、おいしく食べて健康に生きることができるか。」知っていることを人々に伝えたいとの思いから本
校が設立されました。この建学の精神がすべての根底にあります。
建学の精神を実現することができる人間は、どう教育すればよいか。専門教育では、確かな食材や料理の知識とおいしく食
べていただけるよう調理する技術です。人間教育では、思いやりの心の育成です。食材への思いやりは、命ある食材への感謝
の気持ちとなり、共に働く人々への思いやりは、支えあう仲間意識となり、喫食者への思いやりは、おいしく食べていただくこと
により、調理する者の喜び(生きがい)となります。
このような理由から、本校の教育理念は、知識 knowledge・技術 technique・思いやり kindness となっています。
本校の目的は、学則第 1 条「本校は、学校教育法に定められた専修学校として、調理師法に基づく調理師の資格を得るに必
要な知識・技術・思いやりの心を修得させ、もって実際の社会に役立つ職業人を養成することを目的とする。」にあります。また
第 1 条第 3 項「調理師は、調理師の資格等を定めて調理の業務に従事する者の資格を向上させることにより調理技術の合理
的な発達を図り、もって国民の食生活の向上に資することを目的とする。」にあります。
本校の育成人材像は、調理師として必要な知識・技術・思いやりの心を修得した実際の社会に役立つ職業人です。ところで
実際の社会は、年々移り変わります。それゆえ、実際の社会に役立つとは、常に実際の社会から学び、自己変革を遂げて成長
を目指す、向上心を持った人材です。
2. 学校運営
学校運営は、兵庫栄養調理製菓専門学校を設置している学校法人兵庫栄養専門学校の 3 月に開催される予算及び事業計
画を協議する理事会において、学校運営に関する事業計画案を協議し承認を得る。承認された事業計画に従い学校運営し、
教育内容については毎月開催される学科会議の場で、学校運営については毎月開催される運営会議の場で協議する。11 月
に開催される理事会において上期の学校運営に関する報告をし、協議して承認を得る。同様にして毎月の学校運営のための
学科会議及び運営会議を開催し、3 月に下期の経過報告を理事会に行い、協議して承認を得る。6 月の定期理事会において
は、昨年度の学校運営の総括と反省をする。
3. 教育活動
調理業界が必要としている育成人材像を目指した教育活動を行っている。国家資格取得を目指す調理師養成施設であり、
法令に定められた教員資格、開設科目、授業時間数を満たしたものになっている。
カリキュラムは、科目をプロとして現場で役に立つプログラム、将来自立した時に役立ち、目的意識を持つプログラム、知識・
技術・おもいやりを養成することを主体にカリキュラムを編成している。
授業計画は、科目シラバス、コマシラバスが作成されている。
キャリア教育は、入学当初よりキャリアを形成し、在学中そして卒業後もサポートを展開する。特に学校行事、同窓会新聞等
により、卒業生の活動状況を把握するための調査を実施している。
授業評価は、授業アンケートを卒業時に実施し、相互に教授レベルを確認し、評価しあっている。
成績評価及び単位認定の基準は、学則及び学則内規に明確に定め、学生便覧にも明記し周知している。
指導体制は、学校の方針、人材育成像への理解と共感ある教員を確保し、特別授業の実施や教養講座などで社会的知識
を身につける効果をあげている。
4. 教育成果
調理師科2年制の就職希望者に対する内定者率は、100%に近い水準を維持している。就職部を整備し、就職活動支援や
求人の獲得対策への取組を強化している。
退学率は、退学原因を分析し、各人の環境により指導を変えて、担任、家族、本人と連携して退学率の低下を図っている。
5. 学生支援
就職支援については、「一人一人に合った就職先が見つかるように。」を目標に、就職先の知識がない学生には、関連分野
へのアルバイトを紹介するなどトータルな就職支援を行っている。2 年次の 5 月に実施する 2 週間の就職集中ガイダンスでは、
ゆとり世代の学生に合わせて、面接で自分の考えや意見を発言することができるよう少人数制で指導している。その後徐々に
就職意識を高めて、6 月~7 月に各企業を招いた校内企業説明会を実施している。その後、仕事内容や職場環境とのミスマッ
チで離職することがないよう、学生を引率して希望就職先への企業訪問や見学を実施している。また、就職部員が学生一人一
人と個別に面談し、各自の不安や悩みなどに細かなケアーをしてる。
学費支援については、入学希望時の日本学生支援機構奨学金制度や国の教育ローンの紹介他の紹介、入学後には必要
に応じて学費分納の相談を受けている。
6. 教育環境
施設・設備は、専修学校施設基準及び調理師養成施設としての要件を満たしている。
スペシャリストとしての技術を養成するため、施設や機器の充実を目指し、プロの現場での対応が出来るようにしている。
インターンシップ・海外研修等は、現場体験により就職意識を向上させること、日本と海外との料理、ホスピタリティサービスの
違いなどを勉強するために行っている。実習先は、生徒の希望と実力に合わせて選定している。また、海外研修はフランスリヨ
ンのポールボキューズ学院と日本では本校だけがワールドアリアンスに参加しているので、毎年フランス研修を実施している。
防災については、防災担当者を編成し、教職員の役割分担、年一回の避難訓練や備蓄食品の検討などに努めている。
7. 学生の募集と受け入れ
本校の加盟している兵庫県専修学校各種学校連合会が承認した学生募集規定を遵守し、学生募集方法(募集開始時期、
入試日程、入試制度、奨学生入試、学費の明記など)を決定し運用している。
入学案内、ホームページなどの掲載内容については、各部署からの選出された委員で構成される広報会議において、十分
に審議した後に掲載される。
本校の教育環境や教育内容をよく知った上で入学してもらうために、在校生の協力を得て体験入学を実施している。
入学選考は、各選考方法(一般入試、推薦入試、A0 入試、特別推薦入試、社会人入試)に従い厳正に審査している。
入学後のアンケート調査から、受験生の選択要因を調べ、受験生が本校に何を望んでいるかを知ることにより、学校の在り方
の参考としている。
入学辞退者に対する授業料等の返還は、学則の定めに従い、適正に処理している。
8. 財務
3 月に開催される臨時理事会において、次年度の予算案が審議され決定される。6 月に開催される定期理事会において、前
年度の決算報告及び監査報告があり、審議し承認される。11 月に開催される臨時理事会において、上期の実績報告があり審
議される。
3 月に開催される理事会において、下期予算執行状況の報告があり審議し承認される。
財務帳票は、学校法人会計基準に従い、資金収支計算書、消費収支計算書、貸借対照表、財産目録などの書類が準備さ
れ、情報開示請求に対応できるよう体制が整備されている。
学校経営の収入は、学生生徒等納付金収入であるため、「入るを量りて出ずるを為す」の故事に従い、学生の募集に努力し、
支出は倹約に努めて財務の健全化を図っている。
9. 法令等の遵守
学校教育法に規定された専修学校としては、専修学校設置基準を遵守し、指導官庁である兵庫県企画県民部管理局教育
課の指導に従う。
学校法人及び私立学校としては、公益法人等の規定を遵守し、会計においては学校法人会計基準に従う。
調理師法に規定された調理師養成施設としては、調理師法及び調理師法施行規則等を遵守し、指導官庁である近畿厚生
局の指導に従う。
10. 社会貢献
調理師科2年制(総合調理スペシャリストコース)18年目を迎え、地域のイベント、ボランティア活動にも参加し、学校として地
域にアピールすることを努めている。
学校の施設、設備など、学校教育に支障がない範囲で、西宮食育フェスタ、大人のための食育講座、司厨士協会の講習会
等に協力している。
学生はホスピタリティサービスを身につけ、思いやりの心を持って行動することが重要であると教授している。
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