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2010年度 事業報告書 - npo pangaea

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2010年度 事業報告書 - npo pangaea
2010年度 事業報告書
2010年10月1日 ∼ 2011年9月30日
1
目次
1
目次 ....................................................................................................................................................................................1
2
パンゲアの理念 ...........................................................................................................................................................2
パンゲアとは? .................................................................................................................................................2
ユニバーサルプレイグラウンドとは? ...............................................................................................2
パンゲアのはじまり .......................................................................................................................................2
3
2010 年度の総括 .........................................................................................................................................................3
アクティビティ .................................................................................................................................................3
ベトナム農業支援プロジェクト ..............................................................................................................3
4
アクティビティ ...........................................................................................................................................................4
総括 ..........................................................................................................................................................................4
パンゲア活動拠点 ............................................................................................................................................4
グループアクティビティ .............................................................................................................................5
Webcam ................................................................................................................................................................6
5
ベトナム農業支援プロジェクト ........................................................................................................................7
実証実験 ................................................................................................................................................................7
アカデミック・グループの発足 ..............................................................................................................9
6
研修とインターン ................................................................................................................................................... 10
7
学術活動と講演 ........................................................................................................................................................ 10
8
プレスリリースと広報 ......................................................................................................................................... 11
9
メディア掲載 ............................................................................................................................................................. 11
10
会計報告 ....................................................................................................................................................................... 12
貸借対照表 ........................................................................................................................................................ 12
収支計算書 ........................................................................................................................................................ 12
11
参考資料(2010 年度以前の実績含) ......................................................................................................... 13
団体概要 ............................................................................................................................................................. 13
創立者プロフィール .................................................................................................................................... 14
役員 ....................................................................................................................................................................... 15
会員 ....................................................................................................................................................................... 15
パンゲア憲章 ................................................................................................................................................... 16
メディア掲載記事 ......................................................................................................................................... 17
学術活動 ............................................................................................................................................................. 26
1
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2
パンゲアの理念
世界のこどもたちをインターネットでつなぐ
ビジョン:
多様性を許容し、話し合うことのできるグローバル社会
ミッション:
世界の遊び場「ユニバーサルプレイグラウンド」のグローバル展開
パンゲアの理念については、「11 参考考資料」の「パンゲア憲章」もご覧ください。
パンゲアとは?
パンゲアは、世界のこどもたちが出会い、伝えあい、つながることのできる世界の遊び場「ユ
ニバーサルプレイグラウンド」の研究開発及び実施運営を行う特定非営利活動法人です。情報
通信技術の平和利用により多様性を尊重し、適切なコミュニケーションをとることのできるグ
ローバル社会の実現を目指しています。5大陸がひとつであった古代の超大陸パンゲアから名
づけました。
ユニバーサルプレイグラウンドとは?
世界は国家、文化、言語、時間帯、社会的状況の違いにより分断されています。世界の遊び場
「ユニバーサルプレイグラウンド」を、世界中のこどもたちがこれらの違いにかかわらず、同
じブランコやすべり台の順番を待っている公園として想像してみてください。こどもたちはす
ぐには打ち解けません。でも何度も顔をあわせ、偶然体がぶつかったりするうちに話すように
なり、友だちになるかもしれません。
パンゲアのユニバーサルプレイグラウンドは各地の
活動拠点に実際集まって行うグループの活動と、安
全性の高いインターネット上の仮想の地球、パンゲ
アネットの利用で実現されています。パンゲアネッ
ト上ではそれぞれの活動拠点が村となり、こどもた
ちは村に自分の家があり、部屋には自分のプロフィ
ールや自分で描いた絵、音声ファイルや動画を持っ
ています。ほかの子の部屋を見るには、その子にお
願いして招待状をもらわなければなりません。
ケニアの子の「はやりのあそび」
パンゲアのはじまり
パンゲアの構想は 2001 年 9 月 11 日にはじまりました。パンゲアの共同創立者である森由美子
と高崎俊之が、直前にスケジュール変更しなければ乗るはずであった飛行機がハイジャックさ
れ、ペンシルバニアに墜落したのです。9.11 の衝撃もさることながら、その直後の米国のアラ
ブやイスラムへの反応に二人は危機感を持ちました。9.11 を生き残った者として、この状況を
何とかしなければとミッションを感じ、パンゲアをはじめました。
2
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3
2010 年度の総括
アクティビティ
2010年度には国内外合計で70回の子ども達の国際交流プログラムであるパンゲアアクテ
ィビティを実施し、活動開始以来の総実施回数は480回、年度末時点でのパンゲアネットシ
ステム登録児童数は全533人、活動開始以来のアクティビティへの延べ参加児童数は5,23
3人となりました。(4ページ参照)
今年度中には6回のWebcamアクティビ
ティを実施し、活動開始以来の総実施回数は3
5回となりました。2011年6月には、初の
アフリカでのWebcamアクティビティを、
ナイロビ(ケニア)とソウルの韓国ユネスコミ
ジセンターをつないで実施しました。(6ペー
ジ参照)
また今年度は40人のボランティアスタッフ
にファシリテータ等のアクティビティ運営ス
タッフとしての研修終了認定証を授与し、年度末時点で活動中の登録ボランティア数は113
人(休止中など含めると全322名)となりました。(10ページ参照)
ベトナム農業支援プロジェクト
研究開発では、2011年2∼3月に「ベトナムにおける児童を介した農業支援モデルの実証
実験(YMC-Viet プロジェクト)」をベトナムのヴ
ィンロン省トラオン地域にて実施し、農業の生産
性向上に向けて一定の効果を確認しました。本プ
ロジェクトは総務省ユビキタスアライアンスプロ
ジェクトの一部で、ベトナム農業農村開発省の協
力のもと、NTT コミュニケーションズ株式会社を
プロジェクトマネージャーとして行われました。
パンゲアは YMC モデルの主唱者として、本プロジ
ェクトにて YMC システムの開発と提供を行いま
した。(7ページ参照)
また2011年5月には、上記実証実験の成果を受けてベトナム・ホーチミン市にてアカデミ
ックワークショップを開催し、今後のベトナム農村開発に向けた YMC モデルの応用を目的とす
る日本・ベトナム二国間の学際的な研究グループを立ち上げました。
(9ページ参照)
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アクティビティ
総括
今年度のパンゲアアクティビティへの延べ参加者数は以下の通り。

児童数:
789人

ボランティア数:
467人

合計:
1,255人
パンゲア活動拠点

京都:
2006年に開始した京都での活動は、京都大学で6年目となる活動を毎月1回
実施し、京都インターナショナルスクールでは2年目の活動を放課後のクラブ活動として
毎週1回実施しました。

東京:
2004年に活動を開始した東京渋谷区で8年目となるアクティビティを、20
11年3月までは区立小学校、同年4月からは株式会社オウケイウェイヴで毎月1回実施
しました。

三重:
三重県津市においては、2007年度より3ヶ年プロジェクトとして行われた文
部科学省の国際教育推進プラン終了後も津市教育委員会の協力により、5年目となる活動
を三重大学にて毎月1回実施しました。

ソウル(韓国)
: 2006年に開始した韓国ユネスコミジセンターにて5年目となる活動
を月に1∼2回定期開催しました。

その他の海外拠点:
ケニア、マレーシアにて活動を行いました。
4
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グループアクティビティ
こども達の作品を保存・共有し、絵文字ピクトンのメッセージを交換するためのインターネッ
ト上の安全なプラットホーム、パンゲアネットには「家・村・国・地球」という 4 つのレベル
のコミュニティがあり、誰でも自分の家から 4 クリックで地球まで辿りつけます。
パンゲアネット
家
村
村のこども達
今年度に始まったパンゲアの活動では、特に村レベルのグループアクティビティを重視し、村
の家の作成や村の声の録音、そして村のこどもたちの生活をトランプの絵柄にありのままに表
現するパンゲアトランプの作成などに重点を置き、こどもたちは自分のコミュニティについて
考えて創作活動を行い、発信しています。
世界の各村のこどもたちの身の回りのものを描く
パンゲアトランプ
京都のこどもたちの描いた
パンゲアネット上の「京大村」
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Webcam
2011年6月25日には、初のアフリカでの Webcam アクティビティを、ナイロビ(ケニア)
とソウルの韓国ユネスコミジセンターをつないで実
施しました。このアクティビティの事前と事後に行っ
たアンケートの結果は以下の通りです。
Webcam開始以来一貫して、Webcamでゲー
ムなどをして一緒に遊んだ後には相手が好きと回答
するこどもが増加する結果を得ています。
韓国の子に行ったアンケート結果によると、ケニアの子が「大好き」と答えた子は Webcam ア
クティビティの前には24%でしたが、アクティビティの後には76%になりました。
事前のアンケートでは「ケニアには興味がない」と答えていた韓国の子も、事後には「肌の色
は違うけど、私たちは同じだ」と回答するなど、変化が見られました。
同様に、ケニアの子に行ったアンケート結果によると、韓国の子が「大好き」と答えた子はア
クティビティ前には32%でしたが、アクティビティの後には81%になりました。
事後のアンケートでケニアの子たちは、韓国のこどもたちについて、
「一緒に遊んで楽しかった」、
「親切で礼儀正しい」、
「スワヒリ語を気に入ってくれたようだ」、などと回答しました。
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5
ベトナム農業支援プロジェクト
実証実験
ベトナムにおける児童を介した農業支援モデルの実証実験である YMC-Viet プロジェクトは、
2011 年 2 月 16 日∼2011 年 3 月 31 日の期間、
ベトナム国ヴィンロン省トラオン地域にて現
地の農家30世帯が参加し、農業の生産性向上
を目指して実施されました。本プロジェクトは
総務省ユビキタスアライアンスプロジェクト
の一部で、ベトナム農業農村開発省の協力のも
と、NTT コミュニケーションズ株式会社をプロ
ジェクトマネージャとして行われ、パンゲアは
YMC モデルの主唱者として、本プロジェクトに
て YMC システムの開発と提供を行いました。
背景
YMCのコンセプトは、YMCモデルの主唱者であるパンゲア理事長の森由美子が東南アジア
におけるICT(情報通信技術)利用に関する調査のため訪れたタイの農村で始まりました。
現地で行われていた実験プログラムの中でコンピューターなどを利用する農業従事者は、森に
は戸惑っているように見えたため、疑問を感じて現地の人に質問をしたみたところ、参加して
いた農業従事者は完全には字が読めないため、プログラムの指示書や説明書を読むことができ
ないことが分かりました。一方、また別の現場を訪れた際に見た、両親の代わりにプログラム
に参加していた児童は、親世代に比べると、コンピューターの利用に非常に興味を持っており、
画面の文字情報を熱心に見つめていました。アジアの農村地域では児童の識字率がその親世代
の識字率よりもずっと高いことに気づいた森は、アジア農村地域の発展に、児童の持っている
潜在能力を生かすことができるのではないかと考え始めました。
事業の目的
識字率の低い農村において、識字率の高い児童を
介して日本の農業専門家が必要とする情報(温
度・湿度・天候・草丈・葉色・病気の有無・害虫
の有無・親からの質問等)を取得し、日本の農業
専門家とオンラインで対話するシステムを構築
し利用することにより、将来的には農作物の収穫
量および品質を向上させ、売上を増やし、農村の
経済発展が期待されるほか、農村における情報通
信インフラの拡充が期待されます。
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モデルシステム
YMC システムは、Web システムとアナログツールから成り、児童が楽しみながら日本の農業
専門家に必要となる情報を取得、パソコンとモバイル端末から入力し、同時に農家にとって必
要な情報(病気の治し方、強い米の作り方等)を、掲示板システム等を利用して取得すること
が可能となっています。
児童は、温度、湿度、天候といったデータを計
測し、YMC パスポート(小冊子)に記録、携
帯電話でその情報を送信し、また稲作に関する
親からの質問を記録します。
温度・湿度を測定し YMC パ
スポートに記入
携帯電話による情報入力
児童は、週に 2 回田んぼに行き、草丈・葉色・病気がないかを確認、携帯電
話を利用して稲を撮影し、虫等を発見した場合はそれも撮影します。
児童は、週に 2 回カルチャーセ
ンターに行って、YMC システム
を利用して収集した情報を入
力し、農業専門家に質問する内
カルチャーセンターの外観
容を投稿します。
質問カテゴリー選択画面
日本語・英語・ベトナム語の翻訳をおこなうシステム
である「言語グリッド」を利用します。機械翻訳の後、
人手を介して翻訳文を分かりやすく編集し、日本語・
ベトナム語に翻訳することで、品質の高い翻訳結果が
期待できます。
左の図は児童の利用するYMCシステム上で実際に
翻訳を行っている画面です。
レシピカードは、稲作の情報がカテゴリーに分けて記載された
アドバイスカードです。YMC システム上で農業専門家からの回
答とともに「赤色の 2 番を持って帰ってください」等の指示が
あり、児童は自宅に持って帰ることができ、親に情報を伝達し
ます。
レシピカード
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事業の評価・分析

児童: 100%の児童が、YMC を通して以前より農業に関心をもつようになった、パソ
コンや携帯電話を使うことが楽しい、今後もプロジェクトに参加したいと回答しました。

親:
参加した農家の96%が、役立つ情報が児童よりもたらされた、子供たちを介して
日本の農業専門家から得たアドバイスを試してみたいと回答しました。

家族:
児童が以前よりも農業に関心をもつようになったことで、親子間の会話が増え、
親子関係がよくなり、家族の絆が強まったとプロジェクト参加者は感じています。

農業:
期間の制約があり、直接米の収穫増進に寄与したかどうかの確認はできなかった
ものの、知識や技術に乏しい貧困層の農民が、児童を介することで、必要としている技術
を獲得するための手段を得ました。

コミュニティ:
親子で稲作という共通の関心事を持ち、子が親を助ける形で ICT 利用を
進めるという、本モデルシステムは、コミュニティの再生にも潜在的には大きな可能性を
示しています。
今後の展開
本実証実験の成果は、今後の展開に十分結びつくとの確証を得られました。その可能性はベト
ナムにおける稲作への適用にとどまらず、アジア・アフリカが対象地域となり得ます。
アカデミック・グループの発足
上記ベトナム農業プロジェクトについて、今後ベトナムの
農村開発を一層推進してゆくため、ベトナム農業農村開発
省及びベトナム国立大学と共催で、初回アカデミックワー
クショップを、2011年5月20日∼22日にホーチミ
ン市のベトナム国立大学にて開催しました。
ワークショップでは、プロジェクトの成果を確認し、ベトナム・日本間で情報学・農学・教育
の研究者が国際的・学際的なアカデミック・グループを発足、またこのモデルを利用して今後
さらにベトナム農村地域の発展に寄与する話し合いを行い、日本からは京都大学・東京大学・
三重大学の研究者などが参加しました。当アカデミックワークショップは、複数のベトナムの
テレビや新聞で報道されました。
9
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6
研修とインターン
今年度は韓国、東京、京都、三重拠点にて研修を実施し、40人
のボランティアスタッフにファシリテータ等のアクティビティ運
営スタッフとしての研修終了認定証を授与し、2011年9月に
は明治学院大学より1名のインターンを2週間受け入れ、各拠点
での活動をリードするファシリテータ等の養成を実施しました。
研修では、パンゲアのファシリテータは、こどもたちがつながりを構築することを助ける役割
であること、パンゲアのファシリテーションは、子ども達に自己表現の様々な選択肢を提供し、
正確な情報伝達よりも気持ちの交流を優先させ、他者への配慮を促すことをご説明しています。
また活動全体に静と動の山が必要であるため、最初のサークルタイムでは「今から活動が始ま
る」と切り替え、作品を作るときは集中し、人が話をしているときは聞きますが、ずっと山で
は続けられないので休憩時間でゆるめることも必要であることをお話しし、活動の組み立て方
や、具体的なこどもとの接し方などが分かる研修となっています。
ファシリテータリーダー研修参加者からは、活動全体を見渡し、技術スタッフなども交えて皆
で協力することの重要さが理解できた、活動の最初に参加者全員で綺麗なサークルを作るとい
った小さなことを全員で行うことが重要と分かった、と感想が寄せられました。
7
学術活動と講演
2010年12月
ソーシャルビジネスの成長戦略とイノベーション 招待講演(理事長・森)
2011年5月
農業情報学会2011年度にて発表(理事長・森/副理事長・高崎)
2011年5月
ベトナム農業支援プロジェクト アカデミックワークショップ
(理事長・森/副理事長・高崎)
2011年7月
東京の明治学院大学にて講演(理事長・森)
2011年8月
北海道の函館未来大学にて講演(理事長・森)
2011年8月
三重県津市教育委員会教職員研修会にて講演(理事長・森)
2011年8月
京都造形芸術大学にて情報デザイン論講義(副理事長・高崎)
2011年8月
書籍 The Language Grid (出版: Springer 社)への論文寄稿
(副理事長・高崎/理事長・森)
2011年9月
ユネスコ・パリ本部にて招待講演(理事長・森/副理事長・高崎)
2011年8月に行われた三重県津市教職員研修会に参加者された先生方からは、以下の感想
が寄せられました。(抜粋)

外国籍の子供たちだけでなく、どの子にも、どのクラスにも生かせる話をきかせていただ
き、大変ありがたかったです。二学期のはじめに、ぜひタコ紹介をやってみたいと思いま
す。ありがとうございます。
10
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
国際理解教育が身近な人とのかかわりが大切なことを学べて良かったです。

今回、世界の子供たちがつながる活動を見せてもらって、国際理解だけでなく、学級の仲
間づくりや特別支援教育にもつながることだと思いました。2 学期から役立てたいと思い
ます。
また、2011年8月に行われた京都造形芸術大学にて情報デザイン論講義に参加者された学
生の皆さんからは、以下の感想が寄せられました。(抜粋)

お話をきいてとくに心に残ったのは「無知から恐怖が生まれる」ということ。知らないま
ま勝手な偏見を持つのでなく、知ろうとする気持ちと行動力が大切だと改めて気づかされ
ました。

フェースブックなどほとんどのSNSが英語基準であるのに対し、互いの母国語を重んじ
る感覚、相手とつながりたいというこどもの気持ちは、現在よく問われるメディアリテラ
シーを磨く重要なカギになると思いました。

異文化コミュニケーションというと「語学」というイメージが強かったが、言葉や文字よ
りも、もっと根底にある人とのつながりが大切なんだと改めて感じました。

コミュニケーションをとる上で、言葉ではない想いの伝え方があることに気づかされた。

パンゲアで使える絵文字の作成は、あるものを使うのでなく、自分たちでつくったという
のだから、言葉の壁は大きいけれど、こどもの力は、コミュニケーションは言葉がいらな
いのだと実感しました。
8
プレスリリースと広報
2011年2月
ベトナム農業支援プロジェクト開始
2011年4月
パンゲアのフェースブック、ツイッター公式アカウント開始
2011年5月
ベトナム農業支援プロジェクト アカデミックワークショップ開催
2011年6月
ケニア・韓国Webcamイベント開催
2011年7月
パンゲアの YouTube 公式チャンネル開始
9
メディア掲載
2011年2月
日経速報、asahi.com などでベトナム農業プロジェクト掲載
2011年3月
Viet Nam News がベトナム農業プロジェクト掲載(24頁参照)
2011年3月
日本経済新聞「異文化つなぐ『言語グリッド』試み本格化」(25頁参照)
2011年5月
NHKBS1「ワールド Wave Tonight」でベトナム農業プロジェクト放映
2011年5月
Thanh Nien など複数のベトナムメディアがベトナム農業プロジェクト掲載
11
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10 会計報告
貸借対照表
単位:千円
2008
2009
2010
1,389
1,119
413
100
100
10
2
2
2
流動資産 計
1,491
1,221
425
固定資産 計
381
307
1,228
1,872
1,529
1,654
短期借入金
1,934
3,934
120
未払金
2,363
2,403
6,617
前受金
4,170
926
0
預り金
0
0
55
8,467
7,264
6,792
計
0
0
0
正味財産 計
-6,595
-5,735
-5,138
1,872
1,529
1,654
現金預金
仮払金
前払費用
資産合計
流動負債 計
固定負債
負債及び正味財産合計
収支計算書
単位:千円
2008
2009
2010
625
420
130
10,280
6,445
525
9,500
8,849
1,506
0
0
46,045
寄付金収入
292
399
500
その他収入
-403
260
333
20,294
16,374
49,039
事業費
9,411
6,837
33,854
管理費
9,125
8,472
14,587
18,537
15,310
48,442
1,756
1,063
597
会費収入
目的事業賦課金収入
助成金収入
委託研究収入
収入合計
支出合計
経常収支差
12
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11 参考資料(2010 年度以前の実績含)
団体概要
2011年9月末現在
 団体名
特定非営利活動法人パンゲア
 事務所の所在地
本部
 団体設立年月
2003 年 4 月
 沿革
2003 年 4 月
2004 年 5 月
2005 年 5 月
2006 年 2 月
2006 年 9 月
2007 年 1 月
2008 年 4 月
2008 年 12 月
2009 年 2 月
2010 年 1 月
特定非営利活動法人パンゲアとして東京都から認可
東京都渋谷区の 4 か所の小・中学校でアクティビティ開始
東京都杉並区児童館での活動開始
韓国、オーストリア、ケニアにてアクティビティ開始
韓国ユネスコ ミジセンターにてアクティビティ開始
三重大学でアクティビティ開始
京都大学にてアクティビティ開始
本部を京都に移転
マレーシア サラワク大学でアクティビティ開始
京都インターナショナルスクール、
マレーシアのバリオにてアクティビティ開始
2011 年 5 月
株式会社オウケイウェイヴ(東京・渋谷区)にてアクティビティ開始
 活動拠点
〒600-8471
京都府京都市下京区四条通西洞院東入新釜座町 716-1
四条平野ビル 402
TEL: 075-741-8877 / FAX: 075-741-8876
日本
4 拠点(株式会社オウケイウェイヴ、三重大学、京都大学、
京都インターナショナルスクール)
韓国
1 拠点(韓国ユネスコ ミジセンター)
オーストリア 1 拠点(ウィーン市営児童館)
ケニア
1 拠点(ナイロビ市商業施設)
マレーシア
2 拠点(サラワク大学、SMK バリオ)
 参加者及び
総アクティビティ回数:480回
アクティビティ数 延べ参加児童数:5,233人
登録ボランティア数:全322名
 ファンド
-
総務省:ユビキタスアライアンス事業 [2011]
財団法人日本国際交流センター: SEEDCap Japan (社会起業家育成支援
プログラム) [2008-2011]
総務省:ユビキタスタウン事業 [2010]
文部科学省: 国際教育推進プラン [2006-2009]
独立行政法人情報通信研究機構: 研究委託 [2005-2008]
トヨタ財団: アジア隣人ネットワーク [2007]
13
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創立者プロフィール
理事長
森 由美子
Saint Mary s College, California 卒業. 児童心理学・幼児教育学を専攻。Stanford University, Schizophrenia Biology Research
Center で 研究員(1986 年)を経てカリフォルニア大学ロスアンゼルス校(UCLA) に入学し比較教育を専攻、中退し帰国。
玩具メーカーのトミーに入社。幼児玩具開発事業室室長を務め、国内外の玩具賞を受賞。独立後、マサチューセッツ工科大
学メディアラボにおいてVisiting Scientist を努める。
2001 年4 月に株式会社CSK の社会貢献活動としての大川センターCAMP(Children's Art Museum & Park)のExecutive
Producerとして子どものワークショップセンターを企画・立ち上げる。メディアラボ・ナショナルジオグラフィック(ワシ
ントンDC)、英国BBC などとコラボレーションプロジェクトを手がけた。産学連携プロジェクトをMIT と日本企業間でコン
サルティングし、プロジェクトコーディネータを努めた。Zoom(ウィーン・オーストリアにある国営子ども博物館)のアド
バイザリー。
2003 年のNPO 法人パンゲア設立当初から理事長。
2004 年には文部科学省初等中等教育局 国際理解・教育諮問委員会諮問委員を務める。
2005 年日経ウーマンオブザイヤー2006(キャリアクリエイト部門)受賞。
2006 年より文部科学省国際教育推進プラン・三重県国際教育推進地域連絡協議会委員を務める。韓国ユネスコの青少年国際
交流センター(Mizy センター)で開催された「Training Workshop of Activists for activating Youth International Cultural
Exchange」でキーノートスピーカーとして招待講演を行う。
2007 年第一回International Workshop on Intercultural Collaboration(IWIC 2007)において活動家代表としてキーノートス
ピーチを行った。2008 年オランダのClub of Amsterdam とWaag Society 共催のカンファレンス「Future Of Children」にお
いて招待講演。モンテッソリー教育理論を応用し、玩具・スペース・人間関係の3つのバランスが良いことが子どもの健全
発育につながるという持論を実践。ファシリテーション技術を取り入れ、子ども達が国境を超えてコミュニケーションを円
滑に図るための使い勝手の良い子ども向けICT 異文化コラボレーションのコンテンツを企画・開発を自ら行い、世界の子ど
も達が個人的なつながりを築くためのユニバーサルプレイグラウンドを創りだす。2010年9月に三重大学教育学部附属教育実
践総合センター、国立大学教育実践研究関連センター協議会主催の「第77回 国立大学教育実践研究関連センター協議会」に
おいて招待講演。同年12月に日米ソーシャルイノベーションカンファレンス専門家会議「ソーシャルビジネスの成長戦略と
イノベーション」において招待講演
副理事長/最高技術責任者
高崎 俊之
1999 年東京大学工学部精密機械工学科を卒業後、大学院に進学し、ウェアラブル情報ネットワーク、及びネイチャーインタ
フェースを研究。学生の間には、日本IBM(Man Machine Interface の開発) およびNTT ドコモ(PHS を使ったヘルスケア無線
システムの開発)の各研究所にてインターンシップを経験。2001 年3 月に東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻
人工環境学大講座にて修士号取得。2001 年6 月に渡米し、株式会社セガからの客員研究員(Research Affiliate)としてMIT メ
ディアラボへ。またその間、京都けいはんな学研都市内の子どもワークショップのR&D 拠点である大川センターCAMP
(Children's Art Museum & Park)にて立ち上げ時からファシリテータ及び技術サポートも行った。2002 年より米国Tagsense
社にてRFID システムを開発するインターンシップを経験し、RFID 基板設計・実装およびソフトウェア設計に従事。2002 年
独立し、MIT メディアラボの客員研究員(Visiting Scientist)としてProject Pangaea(パンゲア)を森由美子と共にスタート
させ、2003 年4 月に東京都にてNPO 法人化。
2004 年度( プロジェクトマネージャー:京都大学 石田亨教授) および2006 年度( プロジェクトマネージャー:米国カーネ
ギーメロン大学DavidFarber 教授) の2 度にわたって経済産業省系の独立行政法人情報処理推進機構「未踏ソフトウェア創造
事業」に採択される。2006 年12 月には、東京で情報処理学会・電子情報通信学会他により行われた「情報社会のデザイン
シンポジウム2006」にてシンポジウム特別賞を受賞。2007 年5 月には( 財) 立石科学技術振興財団の研究助成に採択される。
2007 年10 月にはシンガポールで行われた、Asia Society 主催の「The Asia21 Young Leaders Summit 2007」に日本代表メ
ンバーとして参加する。2006 年5 月から京都大学大学院情報学研究科の非常勤研究員。地球の安全保障と環境維持の難しさ
を憂いつつ現実を直視した上で、「アナログ時代のデジタル思想から、デジタル時代のアナログ思想へのパラダイムシフト」
の促進により「人を人として見る世の中」の実現を目指す。
副理事長 兼 最高技術責任者として世界の研究機関や NGO, そして地域コミュニティなどと連携しながらパンゲアにおける
R&D 全体を担うピースエンジニア。
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役員
2011年9月末現在
理事長
森 由美子
副理事長
高崎 俊之
理事
永久 寿夫
株式会社PHP研究所
理事
町野 弘明
株式会社ソシオ エンジン・アソシエイツ 代表取締役社長
理事
真田 幸光
愛知淑徳大学ビジネス学部 教授
理事
岡野 泰和
多文化教育研究セミナー代表
理事
服部 直子
株式会社ソシオ エンジン・アソシエイツ 代表取締役副社長
監事
江間 泰穂
江間会計事務所代表
代表取締役常務
会員
2011年9月末現在

個人正会員:
16名

個人準会員:
5名

ボランティア準会員: 322名

団体正会員数:
7団体
株式会社オウケイウェイヴ
芸者東京エンターテインメント株式会社
株式会社イーラボ・エクスペリエンス
松下電器産業株式会社 システム創造研究所
株式会社ソシオエンジン・アソシエイツ
有限会社サカキラボ
株式会社オネスト

団体準会員数:
2団体
蓮美幼児学園
特定非営利活動法人チャリティ・プラットフォーム
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パンゲア憲章
2008年2月5日制定
活動の理念
パンゲアは、子ども達が自主的に参加したいと思う世界共有の遊び場「ユニバーサルプレイグ
ラウンド」を構築し提供します。子ども達は、ありのままに自己を表現し、出会い、言語や文
化の壁を越えて経験を共有し、思いやりを育み、つながりを深めていきます。
パンゲアは、性別・年齢・文化・宗教・経済状態・病気などにより子ども達を差別しません。
パンゲアは、文化多様性を許容し、政治的、宗教的中立を保ち、国際平和に寄与していきます。
活動の運営
パンゲアは、子どもの目線を忘れません。パンゲアの活動では、大人は指導者ではなく、ファ
シリテータです。パンゲアのファシリテーションは、子ども達に自己表現の様々な選択肢を提
供し、正確な情報伝達よりも気持ちの交流を優先させ、他者への配慮を促します。
パンゲアの活動は、拠点に子ども達が集いグループ単位で行われることを基本とします。子ど
も達が楽しいと思う多様なコンテンツの提供を通じて、子ども達の健全な発育に寄与します。
活動の方法
パンゲアは、子ども達のつながりを深めるためのコンテンツ、ソフトウェアを自ら開発します。
パンゲアは、新しい技術に対して常に好奇心を持ち続け、国内外の研究者・機関と連携し、そ
れらの技術を積極的に利用します。
パンゲアは情報コミュニケーション技術を、世界に広がる多拠点間の円滑な接続方法として、
また、子ども達の距離を越えた自由で豊かな交流手段として活用します。
組織の運営
パンゲアの組織は力を結集し、高い芸術性と優れた品質を備えたコンテンツやソフトウェアを
生み出します。パンゲアの各拠点は、それらを共有しつつ、それぞれの地域に適応した独自の
活動をデザインし実施します。
パンゲアの組織は民主的な議論によって運営されます。そこでは、パンゲアの活動により多く
の貢献をする構成員が、意思決定により大きな影響力を持ちます。
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メディア掲載記事
2011年9月時点での掲載記事より抜粋
全メディア掲載記事はホームページ(http://www.pangaean.org/web/japanese/general/pressarticle_jp.html)よりご覧くだ
さい。
記事1:
日付: 2010 年 6 月 12 日(土)
媒体名: 日本経済新聞(日本)
五大陸をひとつに .............................................................. 18ページ
記事内容: パンゲア創設者のプロフィール、パンゲア開始のきっかけ、目的と現状
記事2:
日付: 2010 年 3 月 7 日(日)
媒体名: The Borneo Post(マレーシア)
平和構築の機会をつくる ................................................. 19ページ
2003年に設立されたパンゲアは情報通信技術を利用してゲームやクイズなど
遊びの活動で世界のこどもたちをつなげ、国家や人々の間の障壁を超えた理解の促
進と平和構築の推進を試みている
記事内容: パンゲアのマレーシアでの展開、参加しているこどもたちに見られる変化と、パンゲ
アの今後について
記事3:
日付: 2005 年夏~2006 年秋
媒体名: Maneno World(ケニア)
プロジェクトパンゲア ..................................................... 22ページ
記事内容: パンゲアのケニアでの展開、参加しているこどもたちの写真とこどもたちの描いた絵
記事4:
日付: 2011 年 3 月 5 日(土)
媒体名: Viet Nam News(ベトナム)
技術を駆使するこどもと米農家をつなぐ
日本のウェブプロジェクト ............................................. 24ページ
記事内容: 2011年2月16日∼2011年3月31日にベトナム国ヴィンロン省トラオン
地域にて農家の生産性向上を目的として実施された、
「ベトナムにおける児童を介した農業支援モ
デルの実証実験(YMC-Viet Project)
」について
記事5:
日付: 2011 年 3 月 21 日(月)
媒体名: 日本経済新聞(日本)
異文化つなぐ「言語グリッド」試み本格化 .............. 25ページ
記事内容: パンゲアの活動及びベトナム農業支援プロジェクトで利用されている言語グリッドに
ついて
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日付: 2010 年 6 月 12 日(土)
媒体名: 日本経済新聞(日本)
五大陸をひとつに
特定非営利活動法人(NPO法人)パンゲア理事長の森由美子さん(49)。もともと子どもが
好きで、おもちやメーカーに就職した。幼児玩具の開発で頭角を現し、独立して高級外車を乗
り回すまでになった。しかし、あの「9.11」で運命が変わった。当時、米マサチューセッ
ツエ科大学(MIT)メディアラボの客員研究員をしていた。おもちゃの開発でサンフランシ
スコヘ飛ぶ予定だった。直前になって、相手から「準備が間に合わず商談の日程をずらしてく
れ」。搭乗予定だったUA(ユナイテッド航空)93便をキャンセルした。飛行機はハイジャッ
クされ、墜落した。
大混乱の中、カーラジオが「外国人を入れるからこんなことになるんだ」。そう叫んでいた。い
や、ちがう、と森さんは思った。どんな国にも、いい人もいれば悪い人もいる。偏見を持つべ
きではない。そんなとき、ある人に言われた。
「生き残ったのは、何かすべきことがあるってこ
と」
2003年、パングアを立ち上げた。インターネットを使って国境を越え、世界の子どもたち
が出会う空間「ユニバーサルプレイグラウンド」を設定している。やりとりは絵文字の「ピク
トン」。笑顔にバットやサッカーボール、ハートマークを組み合わせ、
「スポーツ好き?」と尋ね
る。
拠点は5カ国、9カ所まで広がっている。ネット上で遊ぶ効果は驚くばかり。例えば、交流前
は日本が嫌いだった韓国の子は「日本の子はいい子だった。また遊びたい」。交流前に8%しか
なかった「日本が大好き」は34%に急増した。
「地球は五大陸に分かれる前、ひとつで、その名がパングアなの」と笑う森さん。ひとつの地
球にかける思いは強い。
(編集委員
原田勝広)
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日付: 2010 年 3 月 7 日(日)
媒体名: The Borneo Post(マレーシア)
平和構築の機会をつくる
2003年に設立されたパンゲアは情報通信技術を利用してゲームや
クイズなど遊びの活動で世界のこどもたちをつなげ、国家や人々の間の
障壁を超えた理解の促進と平和構築の推進を試みている
Bv Margarel Apau
[email protected]
森由美子と高崎俊之はおもちゃのプロジェクトで命を落と
しかけた。ニューヨークでトイザラスと予定していた会議は
ほんの数日前に延期となった。フライトの予定は9月11日
だった。
運命か偶然か、森は直前に予定を変更。翌日世界はツインタ
ワーに追突する旅客機の映像に震撼し、森は圧倒された。
「私
は死んでいたかもしれない。」
その後長い間、森は飛行機に乗るのが怖かった。9.11の
衝撃の後、米国への短い旅行で森は危機感を感じた。人々は
互いの友人ではなく、外国人は恐れられていた。
「何人だからどう、という類型的な決めつけは怖いと思っ
た」と森は思い出す。
おもちゃづくりは最優先課題ではなくなり、9.11につい
てなぜ、どうしてと考え続けた。
海外経験から、どこにでもいい人も悪い人もいることは分か
っていた。「でもひとつの文化やある宗教を信じる人たちが
変だとか悪いとかは言えない」と森は言う。
そのうち彼女の疑問は「こんなことが二度と起きないために
はどうしたらいいのか」になった。
「国防には何十億ドルも拠出される。なぜ平和構築にその
0.1パーセントを費やさないのか」と彼女は問うた。
このことに気づいて後、彼女と高崎はユニバーサルプレイグ
ラウンドで世界のこどもたちをつなげるという全く違った
プロジェクトを開始した。
「こどもたちは文化の違いにかかわらずコミュニケーショ
ンをとることができます」と森は話す。
「2001年にはインターネットは開発されていましたが
社会基盤として十分活用されてはおらず、人々は依然として
距離に隔てられていました。インターネットは世界をひとつ
にすることができるはずなのに、なぜ。」
6年が経った現在では、日本、韓国、ウィーン、ナイロビ、サワラク(バリオ含む)がパンゲ
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アの主要拠点となった。
2003年に設立されたパンゲアは情報通信技術を利用し、パンゲアネットと呼ばれるシステ
ムプラットフォーム上で行われるゲームやクイズなど遊びの活動で世界のこどもたちをつなげ
ている。
グローバル社会への理解と友好を推進するプログラム
セキュリティへの配慮から、パンゲアネットサーバーへのアクセスはこどもたちが集まる活動
時間中に限られる。
こどもたちがパンゲアで学ぶことは、財務諸表はおろか通知表にさえ書かれていないが、世界
で最も重要なことだ。こどもたちは理解力を高め、国々や人々の間にある障壁をこえて平和を
推進しようとしている。
「こどもたちには、同じ部屋にいなく
てもつながりを感じて欲しいと思いま
す」パンゲア理事長の森はクチンの
Tabirat と Chung Hua 第一小学校の混
成からなる緑チームが日本の緑チーム
のこどもたちとウェブカメラを通して
あいさつしているのを見ながら語っ
た。
「私たちは皆、多様化する社会をどの
ように生きることができるか自問して
います。パンゲアを通して、こどもた
ちに優劣はないこと、皆それぞれ異な
ることは大切で、尊重すべきことだと
理解して欲しいのです。
」
サラワク大学は副学長の Khairuddin
Abdul Hamid 教授が新潟で森と高崎に
会った後、2008 年にプロジェクトに乗
り出した。
Hamid 教授は当時パンゲアに、サラワ
クの人々をつなぎ、世界の人々をつな
ぐ可能性を見た。
地元でもファシリテータの Fitri Suraya
Mohamad 博士は生徒たちの変化に気
がついた。
パンゲアに参加するよう故意に離れた
地域から学校を選んだが、最初はマレ
ー語圏と中国語圏から来た生徒たちは
互いに交わろうとしなかった。
「生徒たちは自分たちと異なる人種集
団に友達を持ったことはないと告白してくれました。それで最初に会ったときは少し内気にな
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り、心配だったのです。
」
それでもこどもはこども、気まずさはそのうちに消えた。今日ではこどもたちはお互いに慣れ、
こども同士ならではのつながりを形成している。
「こどもたちは積極的にコミュニケーションをとれるようになり、そのうち言葉が通じなくて
も、絵を描いたり、お互いにサインを送るといった別の手段をとっていることに気づきました。」
と Fitri は語る。
パンゲアは異なる言語を一回の活動の中で教えることはできないが、こどもたちが意思疎通し
やすいよう、ピクトンと呼ばれる絵文字を使っている。ピクトンの語彙はシンボルマークの表
になっており、感情をあらわす顔の表情から色や天気まで様々だ。
森は異なる国々のこどもたちがどのように純粋なつながりを築いたかについて、多くの物語を
知っている。しかしおそらく最も印象的なのはケニアの地震のニュースを見たある日本のこど
ものケースだろう。
「普通、こどもはただニュースを見て、その後、晩御飯の時間になるだけです。でもこの子は
ニュースを見て心配になりました。彼は校長先生にケニアの人たちは大丈夫だろうか、自分た
ちに何かできることはあるか、と質問しました。」と森は語る。
このように質問された校長は不可解に思ったが、いくつかのことを聞いた後、その子はパンゲ
アの活動を通してケニアのこどもと出会い、本当に心配しているのだと分かった。
「お互い会ったことのない相手に対しても、同じ国にいなくても、共感を感じられる能力を育
てること、それが平和構築に向けたスタート台です。」と森は言う。
10年後には、全ての国がパンゲア基金を持つことを森は望んでいる。
「それぞれに独自のプログラムを開始して欲しいと思っています。優秀な技術者は世界にたく
さんいますが、平和構築のための仕事をしていません。もし行動を起こすことに合意がとれれ
ば、私たちは皆でこの世界を少し良くすることができるのです。」と森は付け加えた。
(翻訳:パンゲア)
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日付: 2005 年夏
媒体名: Maneno World(ケニア)
プロジェクトパンゲア
絵でコミュニケーションをすることをどう思
いますか?パンゲアは世界のこどもたちのた
めに絵をつかったコミュニケーションのプロ
グラムを開発しています。下の絵は日本のこ
どもたちがアフリカのこどもたちとコミュニ
ケーションをしようと送られてきたもので
す。絵の組み合わせにそれぞれストーリーが
あります。これらの絵が何を言おうとしてい
るか、投稿で教えてください。もっとも面白
い投稿を掲載します。このプロジェクトに参
加するには、ストーリーのある絵を送ってく
ださい。自分のストーリーは別の紙に描いて、
両方送ってください。Maneno World から日
本に送ってその返事はあなたに送ります。名
前、学校、両親の名前と電話番号を書き添え
てください。
日付: 2005 年冬
媒体名: Maneno World(ケニア)
プロジェクトパンゲア
最近パンゲア理事長の森由美子さんが
Manenoworld を訪問し、ケニアとウガンダで
このプロジェクトに参加しているメンバーの
多くの子と会う機会がありました。みんなそ
れぞれのアクティビティを行い、絵文字でコ
ミュニケーションをして大いに楽しみまし
た。
みなさんと世界のこどもたちが送ってくれた
絵文字の解釈はそれぞれ異なっていて非常に
興味深いものでした。どのような絵や写真を
送ればいいですか、という質問もありました。
下記のような絵や写真を送ってください。
1)
2)
3)
4)
5)
6)
7)
8)
9)
10)
11)
12)
22
学校に行くとき着る服
お気に入りの遊び場
たべもの
かっこいい植物、花
学校(例えば教室)
人気のある遊び
特徴のある建物
おやつ
楽器
よくいる動物
くだもの
学校に行く道(登校するこどもを含めてください)
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日付: 2006 年春
媒体名: Maneno World(ケニア)
プロジェクトパンゲア
パンゲア
目的

世界のこどもたちの「つながり」をつく
る

国や地域の境界線をこえる
どのように
さまざまなアクティビティを通して、言語、
社会的背景や距離の壁を越えてひとつにな
れるよう、パンゲアはこどもたちに「つな
がり」の機会を提供します。
今回はケニアと日本のこどもたちの描いた
夢の家の絵の特集です。
日付: 2006 年夏
媒体名: Maneno World(ケニア)
パンゲア参加者
この写真は2006年2月にナイロビで行われ
たパンゲアの活動の参加者です。みんなとても
楽しい時を過ごしました!
日付: 2006 年秋
媒体名: Maneno World(ケニア)
Maneno World 写真集
パンゲア理事長のゆみと最高技術責任者のとし
が最近 Maneno World を訪問した際に、パンゲ
アのファンがふたりに会いました。
(翻訳:パンゲア)
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日付: 2011 年 3 月 5 日(土)
媒体名: Viet Nam News(ベトナム)
技術を駆使するこどもと米農家をつなぐ
日本のウェブプロジェクト
ホーチミン市―技術を駆使するこどもたちを介して教育水準の高くないメコンデルタの農業従
事者を支援する新しいプログラムでは、日本の農業技術を利用している。
ベトナムにおける児童を介した農業支援モデルの実証実験
である「YMC (Youth Mediated Communication)-Viet プロジ
ェクト」が木曜日にホーチミン市で発足し、ヴィンロン省ト
ラオン地域の30件のベトナム農家から11歳∼15歳の
児童が参加する。
こどもたちは水田や作物その他の写真を撮影し、温度、湿度
その他の作物に関するデータを計測し、農業従事者からの質
問を報告し、またそれらすべをシステムへアップロードでき
るよう、携帯電話やコンピューターについて研修を受けてい
る。
システムは自動的にベトナム語を英語、さらに日本語に翻訳
し、専門家に検討してもらうため日本に送信する。
6つの大学及び研究機関の15人の専門家のうち誰かが返
答をすると、こどもたちは逆のプロセスを実行する。
実証実験は今月いっぱい行われる。
「このプロジェクトはベトナムの農業に最新のテクノロジー導入を奨励するものとなる」とベ
トナム農業・農村開発省(Ministry of Agriculture and Rural Development)の科学技術・環境
部門長の Trieu Van Hung はプロジェクトの開始式典で述べた。
プロジェクトには日本政府、特定非営利活動法人パンゲア、大学、研究機関、またNTTコミ
ュニケーションズ株式会社などの企業から50人以上の専門家が参画している。
「実証実験の終了後には、拡大を計画する予定です」とNTT社長の後藤雅人は語った。
日本の資金提供を受けて行う本プロジェクトの費用は7千6百万円(60万USドル)。
(翻訳:パンゲア)
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日付: 2011 年 3 月 21 日(月)
媒体名: 日本経済新聞(日本)
異文化つなぐ「言語グリッド」試み本格化
ネットワーク上のデータやソフトを通信回線を介して利用
するクラウドコンピューティング。その手法を使い、数千キ
ロ離れた日本からベトナム農家の日々のコメ作りを支援し
たり、滞日中の外国人の病院通いを補助するなど言語の壁を
乗り越える試みが本格化している。
京都大学、独立行政法人情報通信研究機構などが世界約14
0の研究機関・非営利組織と連携して展開している「言語グ
リッド」プロジェクトだ。
コンピューターは高度化したものの、機械翻訳のレベルはま
だ低い。ネックの一つが用語。学校、病院などその世界でし
か通用しない用語、用法が多く、普通的な機械翻訳は難しい。
換言すれば特定の領域に限ればかなりのレベルで翻訳が可
能になる。「言語グリッド」は、特定分野で豊富な翻訳のデ
ータ、ノウハウを積み上げてきた言語研究機関や農業、医学
などの専門家、大学などをクラウドで結びつけ、母国語だけ
で相互の意思疎通を実現する。
既に特定非営利活動法人のパンゲア(京都市、森由美子理事
長)は、日本の子どもと韓国やハンガリーの子どもたちの意
思疎通に利用。ベトナム農家の稲作指導では、日本の専門家
が子どもを介して虫害などの対策を大人に指導、子どもの人
権への意識も高める。
(パンゲアによる注:パンゲアの活動は現在ハンガリーでは行われてはいませんが、それ以外の掲載内容は正確です。
)
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学術活動
2011年10月現在
2011
2010
2009
2008
10 月
Noriyuki Ishida, Toshiyuki Takasaki, Masanobu Ishimatsu and Toru Ishida. Supporting Multilingual Discussion for
Wikipedia Translation. International Conference on Culture and Computing (Culture and Computing 2011), poster
session
9月
森由美子, 高崎俊之
8月
Toshiyuki Takasaki, Yumiko Mori, and Alin W.Yeo "Chapter 10 Intercultural Community Development for Kids
around the World" in Toru Ishida Ed. "The Language Grid: Service-Oriented Collective Intelligence for Language
Resource Interoperability", Springer
8月
Ari Hautasaari, Toshiyuki Takasaki, Takao Nakaguchi, Jun Koyama, Yohei Murakami, and Toru Ishida "Chapter 15:
Multi-Language Discussion Platform for Wikipedia Translation" in Toru Ishida Ed. "The Language Grid:
Service-Oriented Collective Intelligence for Language Resource Interoperability", Springer
5月
森由美子, 高崎俊之, 岡野泰和, 亀岡考治, 戸上崇, 山本恭輔, 村上陽平, 竹崎あかね, 池田良一, 二宮正士, 石田亨,
「児童を介してベトナム農民の非識字を克服し農業技術情報を伝達 - YMC モデルと言語グリッドによる試み -」,
農業情報学会 2011 年度, シンポジウムテーマ: 食糧生産と IT の近未来展望 『農業クラウドコンピューティン
グと農業現場の情報デザイン』
5月
Tran Ngan Hoa, Trieu Van Hung, Toru Ishida, Takaharu Kameoka, Yumiko Mori, Seishi Ninomiya, Vũ Hải Quân,
Toshiyuki Takasaki “The 1st Vietnam-Japan Workshop on Youth Mediated Communication to Promote Rural
Development in Vietnam”
12 月
森 由美子, "ユニバーサルプレイグラウンド −言葉・文化・距離を超えた ICT 子ども国際交流の取り組み− Peace
Engineering", 「ソーシャルビジネスの成長戦略とイノベーション」, 招待講演
9月
森 由美子, "多文化共生の時代における ICT 児童国際交流 −三重大・京大・マレーシアサラワク大学 事例紹介−
", 三重大学教育学部附属教育実践総合センター「第21回 iCERP(アイサープ)研究会」, 招待講演
9月
石田憲幸, 高崎俊之, 石松昌展, 石田 亨. "Wikipedia 翻訳のための多言語議論の支援" 情報科学技術フォーラム FIT,
E-040
3月
高崎俊之, 石松昌展, 門脇恒平, 森田大翼, 嶋田雅彦, 松野 淳, 里田旭彦, 夏 琳思, 石田 亨.
"言語グリッドによる Wikipedia の多言語議論支援" 情報処理学会創立 50 周年記念(第 72 回)全国大会
2月
石松昌展, 高崎俊之, 長尾篤樹, 石田 亨. "コンテンツのポインティング機能を備えた多言語 BBS の開発", 電子情報
通信学会 人工知能と知識処理研究会, AI2009-34, pp.25-30
11 月
森 由美子, "子ども達を介した Youth Mediated Communication モデルの農業展開",
ハイパーネットワーク 2009 別府湾会議「エコ・ソーシャル・システム」, セッション講演
7月
Yumiko Mori, "Youth Mediated Communication Model: New Challenge to Bring Youths for Better World. Phase I
Agriculture", Asia-Pacific Advanced Network:APAN2009 , e-Culture Session
2月
高崎俊之, "言語グリッドを活用した NGO 向け多言語コミュニティサイトの開発とフィールド実践", 電子情報通信
学会 人工知能と知識処理研究会
2月
Yumiko Mori, Toshiyuki Takasaki, Toru Ishida, "Patterns in Pictogram Communication,"
ACM International Workshop on Intercultural Collaboration (IWIC'09)
2月
Toshiyuki Takasaki, Yumiko Mori, "A Webcam Platform for Facilitating Intercultural Group Activities", ACM
International Workshop on Intercultural Collaboration (IWIC'09)
2月
Heeryon Cho, Toru Ishida, Naomi Yamashita, Tomoko Koda, Toshiyuki Takasaki, "Human Detection of Cultural
Differences in Pictogram Interpretations," ACM International Workshop on Intercultural Collaboration (IWIC'09)
12 月
神谷尚吾, 神田智子, 高崎俊之, "様々な携帯デジタル機器のための絵文字コミュニケーションツールの開発", HAI
シンポジウム 2008 (HAI-2008)
11 月
森 由美子, "ICT を使用したこどもの為の国際交流活動",
ユネスコ・パリ本部にて招待講演
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第34回
2007
2006
全日本教育工学研究協議会
三重大会 (JAET2008)
11 月
Cho Heeryon, 石田亨, 山下直美, 稲葉利江子,高崎俊之,神田智子,
"絵文字解釈における人間の文化差判定", ヒューマンインタフェース学会論文誌
11 月
辻高明, 高崎俊之, 本吉達郎, 水町衣里, やまだようこ
"若手フィールド情報学者, 質的研究への挑戦", 日本質的心理学会
第 5 回大会(筑波大学)
7月
Toshiyuki Takasaki, "Empathetic Intercultural Collaboration among Youth by Effective Use of ICT," 3rd
Teleconference Discussion on "Thai-Japanese Culture on Architecture and Environment", Tele-Conference
Discussion
6月
高崎 俊之, "異国間の遠隔協調活動における質的研究の可能性∼パンゲアによる異文化交流活動から∼", 京都大学
大学院 情報学研究科 グローバル COE プログラム 知識循環社会のための情報学教育研究拠点 「フィールド情報
学における質的研究の探究 −理論と実践−」, 講演
5月
Yumiko Mori, "Collaborative tools for intercultural communication program Development through interactions
with children," the future of Children Learning to Play - How kids today are shaping the future of a participatory
culture., Club of Amsterdam, Webcam-Conference
1月
Toshiyuki Takasaki, "Weaving Technologies into Empathetic Intercultural Collaboration among International
Children,"
Asia-Pacific Advanced Network:APAN2008, e-Culture Session
1月
S. Sakai, Yumiko Mori, Toshiyuki Takasaki, et al. "Language Grid Association: Action Research on Supporting the
Multicultural Society." In Proceedings of the 2008 International Conference on Informatics Education and Research
for Knowledge-Ciruculating Society (ICKS 2008).
1月
Yumiko Mori, "Challenging to bond children without using English: ICT supported intercultural communication,"
Asia-Pacific Advanced Network:APAN2008, e-Culture Session
11 月
高崎俊之, "Universal Playground 世界のこども達を結んで",
ハイパーネットワーク 2007 別府湾会議「ネットライフの現在と未来」, 招待講演
10 月
Toshiyuki Takasaki and Yumiko Mori, "Design and Development of a Pictogram Communication System for
Children Around the World,"
Intercultural Collaboration, Springer, pp193-206
10 月
Yumiko Mori, "Atoms of bonding: Communication Components Bridging Children Worldwide," Intercultural
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8月
Toshiyuki Takasaki, "Universal Playground: Empathy-enhanced simultaneous communication platform for children
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1月
Yumiko Mori, "Atoms of bonding: Communication Components Bridging Children Worldwide," The First
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11 月
高崎俊之, 永田周一,安川直樹,"共生プログラミングが情報社会を救う", 「情報社会のデザイン」シンポジウム 2006,
電子情報通信学会/情報処理学会 他, パネルディスカッション
11 月
Rieko Inaba, Toshiyuki Takasaki, and Yumiko Mori, "How do kids use pictograms?," International Conference on
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10 月
CHO Heeryon, Rieko Inaba, Toru Ishida, Toshiyuki Takasaki, and Yumiko Mori, "Semantics in emoticon
communications," JAWS2006
9月
稲葉利江子,高崎俊之,森由美子, "絵文字コミュニケーションにおける類型の比較,"
FIT2006, K-044
5月
Toshiyuki Takasaki, "International Cultural Practice beyond Language,
Time and Place, "Training Workshop of Activists for activating Youth International Cultural Exchange, Workshop
(UNESCO Korea MIZY Center)
5月
Yumiko Mori, "The Role and Professionalism of the Activists for Youth International Cultural Exchange," Training
27
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Workshop of Activists for activating Youth International Cultural Exchange, Keynote address (UNESCO Korea MIZY
Center)
2005
2004
3月
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3月
森由美子, "こども達の異文化間コミュニケーション", 情報処理 Vol.47, No.3 通巻 493 号, pp276-282
3月
高崎俊之, "絵文字を利用したこどものための国際コミュニケーション支援", 電子情報通信学会誌 Vol.89,
pp194-198
1月
Toshiyuki Takasaki, "PictNet: Semantic Infrastructure for Pictogram Communication," The Third International
WordNet Conference (GWC-06), pp.279-284
11 月
Toshiyuki Takasaki, "PANGAEA: The intercultural communication platform for children around the world," Korea
Intelligent Information Systems Society, Keynote address
9月
Toshiyuki Takasaki, "PicNet: Children's Multi-Cultual Communication using Pictons," CMC/HCI analysis
methodology at the Social Informatics Fair 2005, pp11-17
8月
森由美子, "小・中学校での異文化コミュニケーション:Pangaea プロジェクト",
異文化コラボレーションシンポジウム・異文化コミュニケーション最前線, FIT2005
8月
森由美子, "夢のある豊かな心や学ぶ意欲をいかに育むか考えよう",
第 53 回日本 PTA 全国研究大会愛知大会, パネルディスカッション
5月
T Toshiyuki Takasaki, "Pictogram Communication by Semantic Wrapper Topic Maps, " The Second China-Japan
Symposium on Exploratory Software,
Shanghai Jiao Tong University (上海交通大学)
3月
Yumiko Mori, "Project Pangaea: Challenge to create 'Universal Playground' for children using internet
-Environment to let children around the world feel 'bonds' personally," ICE (Intercultural Collaboration
Experiment) 2005 Workshop (Kyoto University)
icon_dammy
12 月
高崎俊之, "セマンティック・ラッパーとしての絵文字ナレッジベース XTM 構築",
(独)情報処理推進機構 未踏ソフトウェア創造事業
28
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