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5.ストレスの少ない飼養管理 .....................................................

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5.ストレスの少ない飼養管理 .....................................................
 2)張り付き紙、殺虫器等の設置
ハエの誘引剤と粘着剤を塗布した紙でハエを捕獲することも有効である。また、光に
よってハエ等を集め電気によって殺虫する器具もある。
3)環境的駆除
牛舎周辺の水たまり、ぬかるみ、雑草の繁茂地等、ハエ、蚊の発生場所をなくすため
に、砂を入れたり除草をしたりすることも有効である。また、堆肥場への石灰の散布も
大切なことである。
5.ストレスの少ない飼養管理 .....................................................................................
ストレスは肥育牛に対して大きな影響を与える。特に、飼料摂取量に大きく影響するの
で、ストレスがかからないように、牛舎等の飼養環境に注意する。また、飼槽の管理や水
槽(ウォーターカップ)の清掃、牛床(敷料の交換)、暑熱対策等にも目をくばる。
ストレスの程度は、牛の反芻状態、寝ている時間、動作の緩慢度、敷料の厚さとぬかる
み度、飼料の残り具合、牛舎の明るさ等で判断する。
ストレスは食欲の低下を招く。そこで、ストレスを緩和させるため、ゆったりと落ち着
かせる飼養管理が必要である。
***牛舎の照明について***
自然界では真夜中でも月の光はかなりの明るさを放ち、満月ともなると目が慣れてく
ればいろいろなものが見える。しかし、屋根で覆われた畜舎の中は「闇夜のカラス」状
態の為、畜舎に満月並みの明るさを設けることは、闇夜を解消し牛の環境をより良くし
ようという工夫の一つである。
例えば、闇夜の状態ではのどが渇いて水が飲みたくても、明るくなるまで我慢をしい
られた牛は、ルーメンの状態を悪くしているかもしれない。照明を設置した農場では実
際に夜間でも牛は飲水や飼料摂取をしているという。
札幌を例にすると、冬場の明るい時間帯は9時間で残りの15時間が暗い時間帯となる。
夏至ではこれが逆転し、夏と冬では昼夜の時間帯差が6時間となる。特に冬場に明かり
を設けることで牛の集団生活が快適になればと考える。
①明るさは満月程度の明るさ、②照明器具は省エネ型のもの(電球型蛍光灯や LED セ
ンサーライト等)、③タイマーあるいは自動点灯する器具(サーマルリレー式 EE スイッ
チ等)
、④漏電に注意して配線する。
哺乳ロボットのドリンクステーションに LED を設置している事例もある。
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写真71 ドリンクステーションの明かり
写真72 差込式簡易 LED を固定
写真73 薄明かりの牛舎内
写真74 街路灯用自動点灯器具
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写真75 カーフハッチ(消石灰を散布)
写真76 自動ほ乳機牛舎
(スチームクリーナ100℃以上の温度で)
写真77 消毒作業(消石灰散布)
写真78 消毒作業(消石灰散布)
写真79 自動ほ乳機牛舎
写真80 飼槽に牛が全部ならべる
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写真81 パドック
写真82 水槽(ウォーターカップ方式)
汚れが少ない
写真83 衛生的な水槽
写真84 自動ほ乳機牛舎の水槽
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