...

[南予編②

by user

on
Category: Documents
241

views

Report

Comments

Transcript

[南予編②
愛媛のオススメ商品や情報が盛り沢山!
[ 南予編② ]
大洲市・八幡浜市・西予市・内子町・伊方町
ご当地グルメ入賞料理
伊予の小京都と呼ばれる大洲市の中心を流れる肱川(ひじかわ)は、一度も水が枯れたことの
ない清流で、夏から秋にかけては鵜(う)が鮎などの魚を獲る『鵜飼い』が観光客を楽しませてい
ます。鮎は大洲市の特産品で、藩政時代は将軍に焼鮎を献上していました。
大洲市に工場を構えるサンフーズは昭和57年創業で、当初は愛媛県産の筍と栗の加工を、現
在は10年前から始めたレトルト食品のOEMを中心に製造しています。平成22年から自社ブランド
で販売している『鮎つけめん』は、東京出張のたびにつけ麺屋巡りをしている堀田専務の陣頭指
揮のもと、自然豊かな肱川をイメージして作られました。大洲市主催の『O級グルメコンテスト』に
おいても、審査員特別賞を受賞しています。
監修は人気ラーメン店
鮎つけめんは松山市の人気ラーメン店『麺鮮醤油房周平』店主の中川周平氏が
監修しており、一番の特徴は煮干しなどの海の魚からとる出汁に川魚の鮎を使っ
ていることです。鮎は堀田専務とつながりの深い高知県四万十市から仕入れたも
のを自社で加工。醤油は創業130年を誇る大洲の梶田商店から『たつみ生揚げ醤
油』を、ちぢれ麺は小麦粉の香りのする乾麺を使用しています。さらに自社のノウ
ハウを活かした、愛媛県産の筍入り。しかし開発段階では鮎の風味が強すぎても
ダメ、風味を全然感じないのもダメという感じでスープの味がなかなか決まらず、
ちょうどよい風味に仕上げるまでに3年を要したそうです。
調理は温めるだけなので簡単。タレは化学調味料不使用のストレートつけダレ
で、トッピングにシナチクやチャーシューを添えてもいいでしょう。濃厚なスープとも
ちもちとした食感の麺との相性も良く、焼き鮎の風味がほのかに香ります。
お問い合わせ先
株式会社 サンフーズ
愛媛県大洲市菅田町菅田甲2522
TEL:0893-25-4450 FAX:0893-25-4452
http://www.sunfoods-ozu.com/
アイスクリームのような果物
大洲市長浜町の中心部から国道378号線を南下すること10分余り、右手に『愛媛ポポーの里櫛
生(くしゅう)』と書かれた看板が現れます。ポーポーとも表記されるポポーは北米原産のバンレイ
シ科に属する落葉高木(らくようこうぼく)で、日本には明治時代に持ち込まれました。分布は広範
囲に渡るものの果実が日持ちしないため流通に乗せづらく、『幻の果物』と言われています。ま
た、昨年放映されたテレビ番組では『アイスクリームのような果物』として大々的に取り上げられま
した。
看板の広告主であり、愛媛ポポー食品の代表でもある菊地さんは、櫛生の地でポポーの果実
生産や加工販売を行っています。50年前に父親が植えた木をもとに、菊地さんが生産に取り組み
始めたのが10年前で、地元の知り合いに苗を分けた結果、今では30戸の農家がポポー作りに取
り組んでいます。
アイスは年中販売しています
ポポーは5月の中旬頃から花を咲かせ、完熟する9月から10月上旬に出荷しま
す。糖度20度前後という生果の味は、菊地さんいわく「アイスクリーム状態。あと、
自然そのものの飾り気のない味。」というもので、冷凍すると果皮が茶褐色になっ
てしまいます。また、常にいいものができるわけでなく、傷ものや小さいものは味に
関係なく商品としては出荷できなくなります。そこで菊地さんはポポーを裏ごしした
実(み)でアイスクリームを作ることを思いつき、数年前に『アイスポポー』を発売し
ました。濃厚な舌ざわりで、冷凍バナナを柔らかくしたような、マンゴーのような不
思議な味です。
菊地さんは珍しいものをいかにして売るかというところで苦労したそうですが、看
板や口コミでポポーやアイスポポーの名は徐々に広まっています。
なお、アイスポポーは大洲市の『愛たい菜』、櫛生の『きさい市』、伊予市の『ふた
みシーサイド公園』で販売しています。
お問い合わせ先
愛媛ポポー食品
愛媛県大洲市長浜町櫛生乙647
TEL/FAX:0893-53-0521
O級グルメ三ツ星賞に輝いた新名物
大洲市内で居酒屋を営む藤田さんが他の居酒屋で働いていた頃のこと。県外から来たお客様
からここに来たら何を食べればいいのと訊かれて、何も思い浮かばなかったそうです。時は流れ
て平成22年。仲のいい同業者との、「何か一緒に名物を作りたいよね。」という話から『大洲コロッ
ケ』のプロジェクトは始動しました。最初は地元産の里芋を使ったコロッケを作ったものの、それで
はストーリー性もなく面白くないと思った藤田さんたちは、大洲の中秋の風物詩でもある郷土料理
『いもたき』に着目しました。
「大洲の人たちが自信を持って誇れるものをコロッケにすることで、年中食べることができる。だ
から、いもたきをコロッケにしたものを大洲コロッケとして売っていこうと。」
出来上がった大洲コロッケで大洲市主催の『O級グルメコンテスト』にエントリーしたところ、最高
の三ツ星賞を受賞。地元メディアにも数多く取り上げられ、大洲コロッケの名は広がりつつありま
す。
コロッケで地域活性化
大洲市内で大洲コロッケを販売している飲食店は6店舗で、大洲が誇るさといも
を使うことといもたきの具材を使うという決め事以外は店ごとのセンスに任されて
います。藤田さんが経営する『もつ鍋居酒屋熱炎(ねつえん)』の場合は最初に鍋
でいもたきを作ります。出来上がったらいもをつぶし、それを使って鶏肉やごぼう
などの具材を包み込み、パン粉をつけて揚げるという非常に手間のかかるもので
す。また、味付けを薄めにして、炊いた出汁をソース代わりにつけて食べます。普
通のコロッケよりも粘りがあり、食べ応えも十分です。採算は度外視ですが、宇和
島市出身の藤田さんを突き動かしているのは、自分を育ててくれた大洲を『食』で
盛り上げたいという情熱です。
「最終的に大洲のいもたきはおいしいねと言ってもらえれば。自分たちがどうこう
ではなく、地域活性化につながればと思っています。」
もつ鍋居酒屋熱炎
愛媛県大洲市東大洲414
TEL/FAX:0893-24-1771
お問い合わせ先
第八さつき丸
愛媛県大洲市東大洲1703
TEL:0893-59-4567 FAX:0893-59-4444
たべもの市場大洲店
愛媛県大洲市東若宮2-10
TEL:0893-59-4533 FAX:0893-59-4534
うる寅大洲店
愛媛県大洲市東大洲783-1
TEL/FAX:0893-25-5550
お食事処にし川
愛媛県大洲市田口甲392-6
TEL:0893-24-4046 FAX:0893-24-4890
http://www.west-nisikawa.jp/
との町たる井
愛媛県大洲市殿町553-19
TEL:0893-24-3000
山奥に閉じ込められた孤高の魚
大洲市西部に位置する河辺町は美しい渓流が流れる山間部の集落で、30年の歴史を誇る『民
宿あまごの里』の養殖場では約4万匹のアマゴをはじめとして、ニジマス、イワナを育てています。
愛媛県では『アメノウオ(天の魚)』とも呼ばれるアマゴは、サケ科に属するサツキマスの亜種で
す。ヤマメと似ていますが分布域が異なり、朱赤点が入っています。もともとは海まで下っていた
のが水温の高さに対応できず、閉じ込められる形で山奥の水温の低いところで棲息しています。
南予地方の郷土料理をアレンジ
炭火で焼く『アマゴの塩焼き』、料理研究家の土井勝先生直伝の『あまご雑炊』な
ど、あまごの宿では新鮮な川魚料理を提供しています。その中でもオープン当時
からレシピを変えることなく提供している『アマゴのさつま』は、南予地方の郷土料
理であるさつま汁をアレンジしたもので、海魚を使うところを川魚にしています。調
理方法はいたって簡単で、アマゴを炭火で完全乾燥させて作った粉にアマゴの出
汁を加え、麦味噌で味付けしてごはんにかけるだけ。お客さんによっては、アマゴ
そのものを素焼きにして使用するそうです。
土産用として『さつまの粉』の名で販売している粉は、産卵時の身の大きいアマ
ゴを丸ごと使っているのでカルシウムも豊富です。また、魚自体に臭みがないの
で、まろやかであっさりとした味に仕上がっています。河辺町ではあまごの里の他
に、『ふるさとの宿』や『いわな荘』でも提供しています。
お問い合わせ先
民宿あまごの里
愛媛県大洲市河辺町北平4293
TEL/FAX:0893-39-2915
http://hb9.seikyou.ne.jp/home/amagonosato/
月窓の名は旧大洲藩主から
大洲市内に2店舗を構える村田文福老舗(むらたぶんぷくしにせ)は寛永元年(1624年)創業
の、その名の通りの老舗です。旧大洲藩公の御用菓子司(ごようかしし)でもあり、創業当時から
特産のわらび粉を使ったわらび餅『月窓餅(げっそうもち)』を献上していました。文武両道で知ら
れる旧大洲藩第2代藩主加藤泰興(やすおき)の大好物であり、本人の死後、第3代藩主の泰恒
(やすつね)が泰興の号『月窓』から月窓餅と名付けたと言われています。その後も殿様から庶民
にまで広く愛され、現在も根強い人気があります。
現在は肱川沿いの文福如法寺店内の工場で、14代目店主の村田耕一さんと息子の真嗣さん
が月窓餅を作っています。レシピは当時と変わらず、わらび粉の餅であんこを包み、最後にきな
粉をまぶすことで香ばしさが増しています。
月窓餅は馬の鼻と同じ柔らかさ
東京の菓子専門学校卒業後に家業を継いだ村田さんは、餅であんこを包むまで
に10年を費やし、材料を見極めるまでにはさらに5年を費やしました。伝統を受け
継ぐことは「大変とは思わないです。」また、月窓餅を作る上で心がけていることも
「毎日作っているので特にないです。」と特別な気負いはないようです。村田さんに
とって月窓餅を作ることはもはや生活の一部であり「餅を丸めることをしない日が2
日も続いたら身体がおかしいんですよ。」と言います。
月窓餅の魅力について村田さんが「噛んだときの柔らかさでしょうね。」と言うよう
に、包丁で切ろうとすると形が崩れるほどの柔らかさです。先代から伝え聞くところ
によると、お殿様が月窓餅を握った時に馬の鼻と同じ柔らかさだと言っていたそう
です。なお、賞味期限が10日間程度なので販売は大洲市内に限られていますが、
県外からの取り寄せも可能です。
村田文福老舗 文福如法寺店
愛媛県大洲市田口字今出甲2624-6
TEL/FAX:0893-23-4179
お問い合わせ先
村田文福老舗 本町店
愛媛県大洲市本町1丁目183
TEL:0893-24-2359
自然の恵みがいっぱいの伊予灘は魚天国
伊予灘に面する大洲市長浜町はふぐの生産地としては草分け的存在で、かつては県外からも
漁師が訪れていました。この地で水揚げされるふぐはブランド化している山口県下関市で取引さ
れているものとまったく同じですが、対岸の長浜町では手頃な価格で味わうことができます。ふぐ
がこの地で獲れる理由は肱川を通して山の栄養分が川に流れ込み、プランクトンが大量発生す
ることによって魚たちの絶好の棲みかになったからです。
ふぐの王様とも呼ばれるとらふぐはふぐの中でも最高級品で、大きいものは体長70センチにも
なります。今回の取材先で長浜町を拠点に全国各地へ魚介類を販売している『濱屋』の看板商品
の一つでもあり、味の良さから銀座の老舗料亭からも長年に渡って注文を受けています。養殖物
とは歴然とした差があり、天然物の方が肥えていて、刺身にした時に透明感があります。
味わい方は自由自在
とらふぐの旬は秋の彼岸から春の彼岸までで、濱屋では獲った魚を一晩打ち抜
きの生け簀に置きます。ふぐ調理師免許を持つ代表の濱田毅さんの「生け簀がフ
ィルター的な役割をするというか。身が締まって、一味も二味も違ってくるんです
よ。」というこだわりは、お店のリピーターの多さにも表れています。
とらふぐは猛毒のある内臓以外はすべて食べることができますが、さばいてすぐ
に食べるよりも、おろした身をタオルにくるんで一晩か二晩寝かせておくとおいしさ
が増すそうです。そして、濱田さんが「味が魚肉というよりは鶏肉みたいですよね。
そして、音楽で言えば変奏曲のようにいろんなバリエーションが楽しめる。」と言う
ように味わい方は自由自在。定番の刺身や鍋の他に皮料理、唐揚げや雑炊とシ
ーズン終盤に獲れる白子(精巣)など、長浜町に数件ある飲食店でも家庭でもフル
コースが楽しめます。
お問い合わせ先
株式会社 濱屋
愛媛県大洲市長浜甲1018-1
TEL:0893-52-0147 FAX:0893-52-0688
http://www.rakuten.co.jp/ehime-hamaya/
いもたき(南予)
起源は江戸時代のお籠り(おこもり)
大洲における『いもたき』の歴史は、加藤家が藩主として治めていた約350年以上前にまでさか
のぼり、お籠り(おこもり)と呼ばれる伝統行事でふるまう鍋に、各自が地元名産の里芋を持ち寄
ったことがそもそもの始まりと言われています。昭和41年には町の観光事業となり、全盛期には
年間7万人以上を動員していたそうです。
うかい・いもたき登録店組合長を務める米澤長幸さんの店で提供しているいもたきには、鶏ガラ
出汁のスープに綺麗な水で育てられた里芋、こんにゃく、しいたけ、鶏のもも肉、こだわりの厚揚
げ、彩りとして蓮(はす)を入れます。ここではスープを吸いながら芋を一緒に食べるのがポイント
で、『ほくほくもちもち』とも『ねっとりねばねば』とも形容できる芋のおいしさが際立ちます。
いもたきが行われている妙法寺(にょほうじ)河原は名物の『鵜飼(うかい)』と重なる時期が1ヵ
月間あり、右手に見える『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で『1つ星』に選定された臥竜山荘
(がりゅうさんそう)もライトアップされます。米澤さんが「ちょうど月が新富士橋(しんとみすばし)あ
たりから出てくる。あれがなんとも言えんね。」と言うように、月夜の下で繰り広げられる宴は格別
です。
なお、宇和島市、愛南町、西予市、内子町の飲食店や旅館等でいもたきを味わうことができま
す。
よねざわ
愛媛県大洲市大洲610
TEL:0893-24-2639 FAX:0893-24-2613
お問い合わせ先
大洲市観光協会
愛媛県大洲市大洲649-1
TEL:0893-24-2664 FAX:0893-24-2750
http://www.oozukankou.jp/
絶妙な味のバランス
大洲市肱川町にある道の駅『清流の里ひじかわ』の看板メニューとなっている『肱川ラーメン』
は、小さいお子様からお年寄りまで幅広く好評をいただいています。
麺は細麺でスープがからみ、絶妙な味のバランスとなっています。
味はとんこつ、しょうゆ、みそ、ピリ辛の4種類があり、たくさんの方のニーズに合った味が提供さ
れています。
その中でもピリ辛はお好みで辛さを強くすることができるため、辛い物好きにはたまらない一品
だそうです。
後味がいいんです!
肱川ラーメンの特徴は、細麺とさっぱりした後味です。肱川の清流で丹念に作り
上げたきめの細かい細麺が、より一層スープの味を引き立てています。
とんこつ味は、以前、ある週刊誌が行った全国お取り寄せラーメンコンテストで
『とんこつ大賞』にも選ばれたことのある逸品で、後味がいいため何度も何度もス
ープが飲みたくなるおいしさです。ぜひ味わってみてはいかがですか?
清流の里ひじかわ内 レストラン華の森
愛媛県大洲市肱川町宇和川3030
TEL:0893-34-2700
http://www1.quolia.ne.jp/~hijikawa/
お問い合わせ先
大洲市交流促進センター 鹿野川荘
愛媛県大洲市肱川町宇和川588-1
TEL:0893-34-2000
http://www1.quolia.ne.jp/~k-sou/
もちもち感とほど良い甘さがたまらない
『志ぐれ』は、厳選された小豆を使用し、餅粉、米粉、砂糖を混ぜ合わせ、蒸篭(せいろ)で蒸し
てできた大洲市の郷土菓子です。見た目は名古屋のういろうに似ていますが、小豆の食感が残
っていることが志ぐれの特徴です。見た目のみずみずしさともちもち感がたまらず、あんこが程よ
い甘さでしつこさがなく、ついつい手がのびてしまいます。
『全国菓子大博覧会』などで数々の賞を受賞されている『山栄堂』では、北海道の小豆にこだわ
り、ごまやよもぎ、栗など、バリエーション豊富な志ぐれをいただくことができ、地元の方から観光
客の方まで、たくさんの方がいらっしゃいます。
店主の中野さんは「大洲には志ぐれのお店がいくつかあり、それぞれに異なるおいしさがあるの
で、ぜひ、自分好みの味を探してみてください。」とおっしゃっていました。
職人の思いと技がこめられたお菓子
「志ぐれは、小豆選びが一番重要。」と、志ぐれを作って50年のベテラン『氣晴(き
はる)』の森さんはおっしゃいます。そのこだわりは、北海道産の小豆を手作業で
仕分けすることから始まります。「どこのお店でもやっていることですから。」と謙虚
におっしゃる森さんですが、そこからは「お客様へおいしいものを届けたい。」とい
う思いが伝わってきました。
志ぐれ作りで難しいところは、火加減にあるそうで、炊きすぎると、志ぐれの良さ
でもある小豆の粒の食感が失われてしまうそうです。
職人が作り出した絶妙な味と食感を、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょう
か。
山栄堂
愛媛県大洲市常磐町128-1
TEL/FAX:0893-24-5322
お問い合わせ先
菓子処 氣晴
愛媛県大洲市徳森2321-34
TEL:0893-25-4839
伝統文化の継承
『高張提灯(たかはりぢょうちん)』は、かつて江戸初期に武家で使われていた照明用具ですが、
時代が移るにつれて芝居小屋や遊廓でも利用されるようになり、現代では、祭事の際などに用い
られることが多くなりました。
卵型をした大きな提灯で、竿の先に高く吊るし、門前に張り出すように掲げたのでこの名称にな
りました。
提灯には、家紋や屋号を入れます。お祭りのときには軒先を飾り、神社などにも奉納されている
この高張提灯は、愛媛県の伝統的特産品に指定されています。
一字一字に心血を注いで
創業200年の『ひらぢ屋傘提灯店』は、今のご主人で7代目になるそうです。奥さ
んと2人、すべて手作業で行っています。
竹ひごで骨組みを作り、刷毛で糊を塗った上から和紙を貼っていきます。この和
紙は五十崎で作られている和紙だそうです。
乾燥させた後は、墨で文字を書いていきます。提灯を作る最後の仕上げで、一
字一字に心を込めて筆をとります。
現在、愛媛県の南予地方で製造しているのはこちらの1軒のみとなってしまった
ため、南予のほとんどの神社に提灯を奉納しています。
お問い合わせ先
ひらぢ屋傘提灯店
愛媛県大洲市大洲257
TEL:0893-24-2862
おおずバーガー
おおずバーガーは、地元の素材にこだわったハンバーガーで、町おこしの一環として考案され
ました。そのこだわりは、肉・野菜・パン、全ての素材で感じることができ、パンは、大洲市内で焼
かれたパンだけを使用しています。
現在、おおずバーガーとして提供されている『ロースカツバーガー』は、大洲産の新鮮野菜と飼
育環境にこだわって育てられたブランド豚『日野出ポーク』を使用しています。シャキシャキした野
菜の食感と、サクっと揚げられた豚肉が心地よい食感で人気があり、大洲の町を元気づけていま
す。
お問い合わせ先
珈琲処 茶蔵(さくら)
愛媛県大洲市東大洲1481-1
TEL:0893-25-7775
夢から生まれたみーめん
平成22年の八幡浜商工会議所青年部による『子どもと夢かなえ隊』は、小学生を対象に八幡浜
市をもっと好きになってもらい、市のアピールと活力を与えることを目的として『八幡浜ならでは』を
テーマにした『夢』の商品を募集しました。439点もの作品が集まり、その中で『たべもの』部門優
秀賞に選ばれたのが川之石小学校6年生(当時)、楠井詩乃さんの『みーめん』です。
ご当地グルメイベントでも人気の八幡浜ちゃんぽんをデザートにしたいという思いで考えられた
みーめんは、『菓工房後藤』の協力のもと、平成23年3月に商品化されました。和菓子店ならでは
の和を生かしたデザートで、ちゃんぽんの麺はくずきりに、汁は八幡浜産のみかんジュースを使
用し、作品を応募してくれた詩乃さんが描いた絵にできるだけ近い状態に仕上げています。冷や
してツルツルっと食べる人が多いそうですが、半冷凍にするとシャリシャリした食感も楽しめます。
子どもたちの思いを形に
みかんで有名な愛媛の中でも八幡浜市は有数の産地で、数種類のみかんを生
産しています。この地元のみかんで作られたジュースの中から菓工房後藤の4代
目の後藤之泰(ゆきやす)さんが、くずきりに合うものを数種類ブレンドしてみーめ
んの汁を作っていますが、そのジュース選びには苦労されたそうです。見た目の
美しさや甘さと酸味の調和などを考え、ほどよい酸味のあるジュースを厳選し、少
し甘みを加えています。くずきりにもみかんジュースを使っていますが、入れすぎ
ると柔らかくなってしまい、熱処理で殺菌する際にくずきりが溶けてしまうので、く
ずきりの固さの調節にとても時間がかかったそうです。
八幡浜市を盛り上げるイベントにみーめんは欠かせない存在で、持ち運びやす
いパッケージになっています。「子どもたちの名前は入れたかった。」と後藤さんが
言われるように、商品は『子どもと夢かなえ隊 詩乃ちゃんのみーめん』の名で販
売されています。
お問い合わせ先
菓工房後藤
愛媛県八幡浜市浜田町1
TEL:0894-22-0601 FAX:0894-22-0601
八幡浜トロールバーガー
八幡浜港近くに直売店『トロール市』を構える『昭和水産』は市内で唯一のトロール船『海幸丸』
を所有しており、宇和海で漁獲した魚介類を多数販売しています。ご当地グルメなどのイベントに
も積極的に出店しており、その際の目玉として平成23年春に『八幡浜トロールバーガー』が誕生し
ました。
サクッと揚げたヨリトフグをちょっぴりスパイシーなタルタルソースとカレーソースで味付けして、
塩パンで有名な店パン・メゾンのごま付きバンズで挟んでいます。魚臭さのしない万人向けの味
は魚離れが進む子供たちにも大人気で、冷たくなってもおいしさは変わらず、先に登場した『ふぐ
カレー味』に続いて『太刀魚カレー味』も加わり、イベントを除いては店頭と市内の青空市で限定
発売されています。
お問い合わせ先
昭和水産トロール市
愛媛県八幡浜市沖新田1582-3
TEL:0894-24-7711
http://www.uwakai.com/
神社幟から祭礼衣装まで
江戸時代末期の建築がレトロな風情を醸し出している地細工紺屋(ぢざいくこんや)若松旗店は
文政5年(1822年)の創業で、5代目の若松智(さとし)さんが後を継いで40年になります。紺屋は
江戸時代に木綿と共に普及した藍を扱う所で、いくつかに分業されます。その中でも神社の大幟
り(おおのぼり)から印袢纏(しるしばんてん)など、何でも細工ができる、庶民の暮らしに根差した
紺屋を地細工紺屋と呼びます。若松旗店は旗、幕、幟、五月幟、祭物、印染一切(しるしぞめいっ
さい)など、手染めの仕事を生業としており、八幡浜の漁業が盛んだった頃には、店で手がけた大
漁旗が数多く掲げられていたそうです。
製品ができるまでの工程は、地(生地を水・湯通しする)、脱水乾燥、下絵、伸子張り(しんしば
り)、糊置き、天日乾燥、染め付け(色差し)、自然乾燥、色止め、水元、脱水乾燥、縫製です。糊
置きは筒描き(つつがき)とも言われる江戸時代に広まった技法ですが、県内はもちろん全国的
にも少なくなりつつあります。
すべてが一点物
筒描染(つつがきぞめ)は皮のように見える筒にもち米を糊にした防染糊(ぼうせ
んのり)を入れ、それを絞りながら模様を描いていきます。次に天日で乾かすと、
糊を置いた部分が防染され色が乗らなくなります。要するに糊で白地を残すという
考え方で、印刷されたものとは出来上がった時の風合いや雰囲気はまったく異な
ります。同じような絵柄でも作り手の個性は如実に表れ「少しでも写実的なものに
なれば。」という若松さんが描く作品、例えば龍は今にも飛び出してきそうな勢いを
感じます。
取材時、若松さんはタペストリーの染め付けの真っ最中でしたが、気候によって
色の出方が全然違うそうです。同じデザインでも同じものは二つとなく、すべてが
一点物です。また、洗って色を抜くことができないので、間違えると最初からやり直
しになります。普段は温和な若松さんも作業中は真剣なまなざしで作品に臨んで
おられました。
「迫力があるように、深みがあるように。限られたスペースの中で、そういうのを
いかに表現できるかということですね。」
お問い合わせ先
地細工紺屋 若松旗店
愛媛県八幡浜市浜之町182-2
TEL/FAX:0894-24-0691
豊富な海の幸で作る弁当
八幡浜市は、リアス式海岸の宇和海に面した四国有数の規模を誇る魚市場をもつ海の幸に恵
まれた地域です。また、九州の別府と臼杵(うすき)に向かうフェリー乗り場として船旅を楽しむ旅
行客が集まる地域でもあります。
港を中心にした町の活性化を目指す『八幡浜港みなとまちづくり協議会』では、平成22年の港と
食についての話し合いの中で、「鉄道の旅には『駅弁』、空港には『空弁』、海の旅にもそんな弁当
を作ろう。」と会員の鎌田さんが声を挙げました。この提案をきっかけに八幡浜港みなとまちづくり
協議会が主導して『港弁全国化プロジェクト』が開始され、3つの『八幡浜港弁』が誕生しました。
それぞれの弁当には、地元の魚市場で水揚げされた魚を中心に、地元の多様な食材を使用して
います。
鱧、蛸、ちゃんぽん、お好きな弁当を召し上がれ
第1弾としてレストランマリンの協力によって作られたのが『鱧(はも)弁当』です。
全国2位の水揚げ量を誇る鱧を使用し、魚の形の中に鱧のひつまぶしが色どりよ
く並んでおり、見た目のインパクトも十分です。
第2弾として作られたのは、地元の名物の入った『八幡浜ちゃんぽん弁当』と地ダ
コを使った『蛸(たこ)いなり御膳』です。フジ観光では、汁のないちゃんぽん作りに
苦労しましたが、麺に使用する油を工夫することで、冷めてもおいしい八幡浜ちゃ
んぽんを作っています。また、蛸いなり御膳は、いなりの中にたこ飯が入ったハー
バープラザホテルのオリジナルです。
3種類の弁当は各店舗で販売されていますが、鱧弁当は九州行きのフェリー内
(宇和島運輸)でも食べることができます。なお、鱧弁当は3日前までに予約が必
要です。
八幡浜港みなとまちづくり協議会
愛媛県八幡浜市北浜1丁目1-1 八幡浜市役所水産港湾課内
TEL:0894-22-3111 FAX:0894-24-6180
お問い合わせ先
レストランマリン
愛媛県八幡浜市沖新田1586 観光センタービル3F
TEL:0894-23-2600 FAX:0894-24-4877
http://www.uwajimaunyu.co.jp/associatedcompany/unyushoji/
株式会社フジ観光
愛媛県八幡浜市沖新田1583-15
TEL:0894-23-2161 FAX:0894-24-5520
http://www.459-24.co.jp/
ハーバープラザホテル
愛媛県八幡浜市仲之町360-1
TEL:0894-22-0022 FAX:0894-22-5861
豊かな環境で育った鶏は肉もおいしい
八幡浜市の山間部に位置するいなほ農園は、平成19年頃から市内で唯一『媛っこ地鶏』を飼育
しています。宇和海に面した45ヘクタールの土地はもともとみかん園であったため日当たりがよ
く、もみ殻を敷き詰めた鶏舎で2000羽を放し飼い。しかも農園を経営する三瀬商店の豊富な人脈
を活かして、地元の水産会社の協力のもと釜揚げしらすや煮干しを飼料として与えています。媛
っこ地鶏は闘鶏にも用いられるしゃもの系統だけに攻撃的な面もあるのですが、カルシウムをた
っぷり採っているいなほ農園の鶏たちはストレス知らずでケンカもなし。専務取締役の三瀬さんは
「一番おいしい鶏肉はストレスがかかってないんです。」と胸を張ります。また、おやつに四国銘菓
タルトの切れはしを与えることによって脂のノリが、とくにメスは全然違うそうです。
全国に向けて売り出し中
いなほ農園では媛っこ地鶏を自社工場で加工した『地鶏のごちそう』をインター
ネットやDMで販売しています。明るく活気のある厨房のスタッフは全員が60代女
性で、主婦ならではのアイデアを取り入れつつ、『鶏めし』から始まったシリーズは
10を越えるまでになりました。『鶏めし』は西予市産のコシヒカリ『愛ちゃん米』を手
で握ったおにぎりで、媛っこ地鶏の旨みが凝縮されています。『チキンカレー』は愛
媛県産のみかんジュースや久万高原町産のトマトビューレを使用することで、一段
とまろやかな味になっています。もちろん全部手作りで、添加物は一切使用してい
ないのも売りのひとつ。味に対する自信も相当なもので、三瀬さんは「歯ごたえと、
合鴨のような渋みがたまらないですね。」と言います。
お問い合わせ先
株式会社 三瀬商店
いなほ農園の媛っこ地鶏
愛媛県八幡浜市裏田1386-1
TEL:0894-22-1863 FAX:0894-22-1765
http://www.himekko.net/
人情港町の路地裏ソウルフード
八幡浜ちゃんぽんは、有名な長崎ちゃんぽんの『こってり味』スープに対し、鶏がら・カツオ・昆布
などでだしを取った『あっさり味』スープが魅力です。
八幡浜市は、四国の西の玄関口と言われ、古くから九州との交易が盛んであったため、八幡浜
ちゃんぽんも長崎から持ち込まれたとする説もありますが、全国各地の港町にみられるように、
本場中国の食文化が海を渡って伝わり、地元の食文化と融合して生まれたとも言われています。
コクとあっさりを追求
八幡浜ちゃんぽんは、鶏がら・鰹・昆布などでだしを取った黄金色のスープで、あ
っさり風味なのが一般的ですが、お店によっては、カレー風味、イタリア風など、斬
新なアイデアにあふれたメニューもあります。
麺は太めのストレート中華麺を使用するお店が多く、玉ネギ、タケノコ、ネギ、ニ
ンジンなど、たっぷりの野菜と豚肉を多めのコショウで炒めた「肉野菜炒め」を麺
の上にのせています。
もちろん魚がおいしい地域なので、八幡浜の特産品である蒲鉾・じゃこ天など水
産練り製品が具材として使われていて、魚のまち八幡浜らしさを表現しています。
お問い合わせ先
八幡浜市役所 商工観光課 ちゃんぽん担当
愛媛県八幡浜市北浜1丁目1-1
TEL:0894-22-3111 FAX:0894-24-6180
http://www.city.yawatahama.ehime.jp/05banner/chanpon/chanpon.htm
食べれば分かる味
明治30年創業の老舗のお菓子屋さん、『吉見菓子舗』の看板商品といえば『唐饅(とうまん)』で
す。
唐饅は、全国でも愛媛県の南予地方(愛媛県南部)だけでしか作っていない大変珍しいお菓子
で、水あめと小麦粉で作った生地に柚子あんや黒砂糖あんが入っています。
一枚一枚丹精込めて、それは見事な職人技で作られています。
見た目は地味ですが、一口食べるともう一枚食べたくなるお菓子、かめばかむほど何とも言え
ない素朴な味わいで、心和むお菓子です。
満足しないことこそがおいしさの秘訣
現在5代目のご主人は『唐饅』を作り初めて37年、まだまだ試行錯誤の連続だと
言います。お客様においしいと思ってもらうために、毎日毎日、ただまっすぐに唐
饅と向き合っておられます。
そんなご主人オススメの食べ方は、唐饅をオーブントースターで1分加熱すること
です。ご家庭で簡単に焼きたての味が楽しめます。
中には、冷凍庫で凍らせ、ブランデーと一緒に少しずつ食べるお客様もいるそう
です。また、袋を開けてひと晩置いておくとやわらかくなり、お子様やご年配のか
たも食べやすくなります。ぜひお試しください。
お問い合わせ先
有限会社吉見菓子舗
愛媛県八幡浜市大黒町1丁目
TEL:0894-22-0810 FAX:0894-24-0443
http://www.yoshimikashiho.com/
店舗:松山三越、伊予灘SA、キヨスク、フジグラン松山、松山空港スカイショップ、アイテム愛媛、地元の各
スーパーなど
実は、職人の技でした
『太刀魚巻』は、新鮮な太刀魚を大胆に丸ごと使用し、竹串などに巻いて焼き上げたものです。
この太刀魚巻を、伝統の技で作っているのが『丸栄商会』です。
創業昭和24年で、現在2代目となる店主は味や作り方にもこだわっています。食感はふわふわ
していてやわらかく、ジューシーに仕上がっているため、のどごしがよくお酒のおともとしても好ま
れており、また魚の骨が苦手な子供のおやつにも喜ばれています。
シンプルな味付けと新鮮な素材で自然の味を生かしてできた太刀魚巻の伝統と味は、日々守ら
れています。
クチコミでも広がりをみせています
魚の鮮度には職人のこだわりがあります。鮮度のよしあしでおいしいものとそう
でないものとが分かれます。それを見極めて丹精込めて作られた太刀魚巻をお客
様に食べていただいたときに、「ここの太刀魚巻きおいしい。」「また来ます。」と言
われることが一番の喜びであり、伝統の味を守り続けていける秘訣だと店主はお
っしゃっています。
茶碗蒸しやお吸い物、ちらし寿司やサラダに入れて食べるのもオススメのレシピ
となっています。
地方発送も行っており、もう一つの名物『エソの皮ちくわ』とあわせて、ふるさとの
香り豊かなまごころの贈り物としてぜひご賞味ください。
有限会社丸栄商会
愛媛県八幡浜市江戸岡1丁目9-5
TEL:0894-22-0236
お問い合わせ先
八幡浜蒲鉾協同組合
愛媛県八幡浜市大字向灘字田ノ浦2897
TEL/FAX:0894-22-0058
国内でも珍しい削りかまぼこ
削りかまぼこは、蒸しあがったかまぼこを薄く伸ばして乾燥させ、薄く削った保存食品です。
イメージとしては、かつお節に近いかもしれません。乾燥させることで旨味が熟成されており、か
まぼこのふりかけという感じもします。
かまぼこの原材料としては最高のエソを使っています。色も赤と白があり、料理の種類や色合
いによって使い分けることができます。
味は癖がなく、噛み締めれば口の中に風味が広がり、料理の隠し味としてもご利用できます。
削りかまぼこは、味覚・視覚・嗅覚と料理の全てを演出できる要素を兼ね備えている食材といえ
ます。
ご飯を色鮮やかに
削りかまぼこは、ご飯にふりかけたり、おむすびにまぶしたり、お酒のつまみにな
ったりと、いろいろな料理に使え、大活躍します。
テレビ番組で放送をされてから大変な人気になり、生産が間に合わない状態が
続いているそうです。
職人が昔ながらの技で一つ一つ丁寧に手作業でつくりあげている削りかまぼこ
を、料理の一品に加えてみてはいかがですか?
お問い合わせ先
株式会社谷本蒲鉾店
愛媛県八幡浜市駅前1
TEL:0894-22-0266 FAX:0894-22-3162
http://www.jyakoten.co.jp/
愛媛県八幡浜蒲鉾協同組合
愛媛県八幡浜市大字向灘字田ノ浦2897
TEL/FAX:0894-22-0058
みんなだ~いすき
今でこそどこでも見かけるようになった魚肉ソーセージですが、日本で初めて商品化したのが八
幡浜市にある西南開発株式会社です。
当時は『スモークミート』として売り出され、古くから食の安全・安心を徹底的に追求したことで高
い品質を保ち、多くの人々から親しまれていました。
2000年には自社ブランド『遊菜館』を立ち上げ、マグロやイワシ、ユズなどを練り込んだ魚肉ソー
セージが開発されました。
賞味期限は150日間と長く、常温で保管できます。冷凍保存は食感や風味が損なわれる恐れが
ありますのでご注意を。
復刻しました!
西南開発株式会社では弾力のある肉質と、味わい深い元祖魚肉ソーセージを
復刻しました。きっかけは「昔の魚肉ソーセージは旨かった!」との声が多く聞か
れ、そんなにおいしいのなら昔のソーセージを甦らせようと復刻計画がスタートし
ました。
創業当時の味を復元するために、原料の魚には100パーセント国産のアジを使
用し、石臼と杵によって擂りあげるという昔ながらの製法にまでこだわって作られ
ました。
味、食感を重視したため冷蔵保存が必要ですが、その分弾力のある肉質と深い
味わいをもつ逸品に仕上がっています。
お問い合わせ先
西南開発株式会社
愛媛県八幡浜市保内町宮内1丁目300-1
TEL:0894-36-0651 FAX:0894-36-1741
http://www.seinankaihatsu.co.jp/
かまぼこの由来
かまぼこは室町時代の初め、後亀山天皇の頃に『蒲穂子』の名で知られており、魚肉のスリ身
を竹茎にぬりつけるところから蒲穂と呼ばれるようになりました。その後、江戸末期に現在のよう
な板付けかまぼことなり、現在の『蒲鉾』という字があてられるようになりました。
『八幡浜かまぼこ』は、中四国屈指のトロール船基地である八幡浜で水揚げされる新鮮な魚を
原料に、長年の技術と衛生的な工場で製造されており、お土産物や代表的な名産として広く親し
まれています。
ほっとする、味
創業昭和24年の丸栄商会では、昔ながらの伝統の製法と職人の技で丁寧に造
り上げたかまぼこを販売しています。2代目となる店主は自然の味を生かしておい
しいものをつくることにこだわり販売しています。
適当な大きさに切り、わさび醤油やマヨネーズを付けたり、茶碗蒸しやお吸い
物、ちらし寿司にまぜるのもオススメです。また、フライパンで炒めると表面が香ば
しくなり、風味豊かな味に仕上がるため、いろいろな料理に使えますので、レシピ
の幅も広がります。
【取材店】
有限会社丸栄商会
愛媛県八幡浜市江戸岡1丁目9-5
TEL:0894-22-0236
お問い合わせ先
【八幡浜かまぼこについてはこちら】
八幡浜蒲鉾協同組合
愛媛県八幡浜市大字向灘字田ノ浦2897
TEL/FAX:0894-22-0058
素材の良さで勝負
宇和海に面した西予市明浜町の名産『ちりめん』は、イワシの幼魚を釜揚げにした後に天日で
乾燥させたものです。独特なリアス式海岸と黒潮の影響で餌が豊富なことから、宇和海産の魚は
身が締まって味もいいと愛媛県内でも高く評価されています。
地元では豊富に獲れるちりめんをそのままご飯の上にかけて食べる習慣が昔からあり、数年前
に役場の方から『民宿故郷』の当時の料理長に名物のちりめんを使って何かできないかという打
診があったそうです。そこで郷土料理の研究家であった料理長をはじめとするスタッフは、ちりめ
んをフライにするなどの試みに挑んだものの、味の面でいまひとつ。結局はあれこれ手を加える
よりもシンプルなのが一番うまいという結論に辿り着き、獲れたてのちりめんに出汁をかけただけ
の『あけはまちりめん丼』が誕生しました。
100グラムものちりめんを使用
あけはまちりめん丼の調理方法はいたって簡単です。最初に刺身醤油を薄めた
ものにみりんや砂糖などをブレンドした特製の出汁を熱しておきます。丼に盛られ
た西予市特産の宇和米の量は通常の約1.5倍ですが、100グラムものちりめんで
完全に覆われてしまいます。ちりめんはその日に釜揚げしたものを地元の水産会
社3社から仕入れているので、常に新鮮なものが味わえます。そして、特製の出汁
をかけ、トッピングにしその葉と大根おろし。お好みで卵黄を入れることによって口
当たりが良くなります。また、ご飯とちりめんが同じくらいの柔らかさなので、見た
目のボリュームのわりにはすんなりと食べることができます。
あけはまちりめん丼は誕生当時から民宿故郷の定番メニューのひとつで、愛媛
県内のグルメイベントにもたびたび出店しています。
お問い合わせ先
あけはまシーサイドサンパーク株式会社 民宿故郷
愛媛県西予市明浜町高山甲461-1
TE/FAX:0894-64-1616
http://www.akehama.com/
悪評がコロッケで笑顔に変わる
西予市では、近年イノシシが農作物を食い荒らす被害が増加傾向にあり、被害対策として平成
23年4月に『西予市有害鳥獣捕獲隊』を結成。捕獲したイノシシで地域の特産品を作りたいという
市長の発案によって『ししの里せいよ』が作られました。施設を管理しているのは、イノシシを飼育
し、しし肉の加工品を作っている舟本さん夫婦です。
舟本さんは、イノシシが希少で、高価な食材として重宝されていた時期にイノシシを飼育した経
験があります。人間慣れしていないイノシシはストレスで死んでしまうことが多く、コストもかかるた
め一度は断念しましたが、悪評を多く耳にするようになり、有害鳥獣と言われるようになったイノシ
シは、本当はとてもおいしい食材だということを地域の人々にも知ってもらいたいと、平成22年3月
に再び飼育を始めました。そして、このしし肉を使って子供から大人までスナック感覚で歩きなが
ら食べられる商品として作られたのが『しし肉コロッケ』です。現在は、移動販売カーで各地を回
り、グルメイベントなどで販売しています。
おいしいには訳がある
一般に野生のイノシシは臭く、癖があると思われがちですが、それは血抜きがし
っかりできていないためです。ししの里せいよでは、血抜きの方法として、内臓を
取り除いたイノシシを1晩流水につけ、浸透圧の作用で毛細血管の中まで血抜き
をしています。また、捕獲されたイノシシはその都度舟本さんが鮮度をチェックし、
厳選したものだけを食用として加工しています。平成23年の4月から10月までに捕
獲隊によって捕まえられたイノシシは1000頭以上にもなると言われますが、施設
で食用とされるのは1割程度だそうです。
しし肉コロッケは、厳選されたしし肉をミンチ状にし、ささがきにしたゴボウとイノ
シシの骨と一緒にじっくりコトコト2時間も煮込んでいきます。そうすることで、旨み
が溶けだし、肉の中まで味が行きわたります。地元産のじゃがいもと旨みたっぷり
の具を混ぜ合わせて作った和風コロッケは、じゃがいもに具の味がしっかり染み
込んでおり、思わずご飯が進むおいしさです。
お問い合わせ先
西予市獣肉処理加工施設「ししの里せいよ」
愛媛県西予市野村町阿下8-136-2
TEL/FAX:0894-72-1056
みかん100パーセントの搾りたてジュース
リアス式海岸の宇和海に面した西予市明浜町では、約600戸のみかん農家が石垣の段々畑で
さまざまな品種のみかんを栽培しています。さんさんと降り注ぐ太陽と潮風がみかんのおいしさを
引き出し、石灰岩でできた石垣が地温を高め成長を促進します。
それまでは食べるだけだったみかんをジュースにすると地域の活性化にもつながるのではとい
う行政からの呼びかけを機に、第三セクターでもあるふるさと創生館では平成3年の設立当時か
らみかんジュースを生産しています。約10年前にはオートメーション化を果たし、自社ブランド『ム
テンカ』を中心にOEMも含め、1日に3千本から4千本のジュースを生産しています。ムテンカは明
浜町の契約農家約30戸のみかんを原材料にしており、ラベルには誰が作ったみかんか分かるよ
うに生産者の名前がプリントされています。
1本ごとに微妙な違いがある
ムテンカというネーミングは『無添加』と、天下に同じものは2つとない『無天下』と
いう2つの意味があります。ふるさと創生館ではみかん農家ごとにジュースを生産
しており、搾汁されたジュースは農家の名前の入ったタンクに貯蔵した上で出荷さ
れます。大手飲料メーカーのように安定剤を使って味を均一にしていないのでばら
つきが生じ、1本ごとに甘さ・酸っぱさ・まろやかさ・コクなどに微妙な違いがありま
す。ただ、鮮度やおいしさに変わりはなく、これはどういう味なのだろうと開栓する
際も楽しめます。
大量生産の濃縮還元ジュースと違って、ムテンカを1本搾るためには2.5キロから
3キロのみかんを要します。みかんを皮ごと搾ることで飲んだ際に感じるかすかな
苦味はまさにみかん本来の味で、柑橘類ならではのいい香りがします。
お問い合わせ先
あけはまシーサイドサンパーク株式会社 ふるさと創生館
愛媛県西予市明浜町高山甲461-1
TEL:0894-64-1330 FAX:0894-64-1331
http://www.akehama.com/
古くから畜産と養蚕で栄えた町
西予市野村町は『ミルクとシルクのまち』とも呼ばれ、古くから畜産と養蚕で栄えてきました。カイ
コ(蚕)の繭(まゆ)から生糸(絹糸)を作る養蚕は明治初期に始まり、大正初期には1138戸もの養
蚕農家が存在したそうです。中山間地域の野村町で養蚕が普及した理由は、傾斜地を利用した
農地の多さ、収益性の高さ、人手などが挙げられます。昭和8年に建設された製糸工場で製造さ
れる野村町産の生糸は『カメリア(白椿)』の名で商標登録され、国内外で高い評価を受けました。
しかし中国やブラジルなどの外国製品に押され、野村工場は昭和48年をピークに平成6年に閉
鎖、現存する養蚕農家は10戸だけです。
平成6年に完成した『西予市野村シルク博物館』は、養蚕の技や歴史を後世に伝えるための施
設で、上から見ると繭の形をしています。
世界一高価な糸のブランド力は絶大
養蚕農家はカイコを5月から11月頃まで育て、繭を収穫します。カイコはデリケー
トな生き物なので、病気にならないように細心の注意を払います。1トンの繭を獲る
ためには約3900坪の畑が必要で、野村町では年間2.3トンの繭を作っています。
シルク博物館に隣接する『絹織物館』内の製糸所には野村町内の養蚕農家が
生産した繭が持ち込まれ、多条操糸機(たじょうそうしき)という機械を駆使して、
『野村糸』あるいは『伊予糸』とも呼ばれるカメリアの製造を行っています。最大の
特徴は『かさ高』、つまり同じキロ数でも糸が膨らんでいて、光沢があることです。
そのブランド力は今も絶大で、能装束の復元にも使われており、伊勢神宮で20年
に一度行われる式年遷宮(しきねんせんぐう)の御用生糸でもあります。
お問い合わせ先
西予市野村シルク博物館
愛媛県西予市野村町野村8号177-1
TEL/FAX:0894-72-3710
http://www.city.seiyo.ehime.jp/silk/
宇和海をほおばる
じゃこ天は、愛媛県民なら知らない人はいない、とてもポピュラーな食べ物です。
練り製品の一種で、宇和海で獲れる新鮮な小魚(雑魚)を皮付きのまますり身にして小判型に
形成し揚げて『雑魚天(ざこてん)』と呼ばれていたものが『じゃこ天』に変化していったのだと言わ
れています。
じゃこ天は小魚のうまみが凝縮されており風味豊かで、カルシウム、DHA、EPAが豊富に含まれ
ているので、子供からお年寄りまで安心で体にもおいしいヘルシーフードなのです。
獲れたて地元の魚で作るじゃこ天
今回取材に伺った『じゃこ天開洋』では、毎朝その日に獲れた魚を市場で仕入
れ、一つ一つさばいてじゃこ天を作っています。手間はかかりますが、魚の味がし
っかりと味わえるじゃこ天になるそうです。人口甘味料や保存料も一切使用してい
ません。
「自分の家族にも安心して食べさせられる、体にいいものをみなさんに食べても
らいたいんよ。」そんな思いを込めて、とても気さくで太陽のような名物お母さん
が、一生懸命手作りしています。
【取材先】
じゃこ天開洋(海の駅潮彩館)
愛媛県西予市三瓶町朝立1-310-44
TEL:0894-33-2023 FAX:0894-33-2789
お問い合わせ先
みかめ海の駅潮彩館
愛媛県西予市三瓶町朝立1-438-287
TEL:0894-33-3001 FAX:0894-33-3015
http://www.shiosaikan.jp/
一本釣りにこだわって
西予市三瓶町の宇和海に面する海岸線は典型的なリアス式海岸になっており、餌となるシラス
(ちりめん)などが豊富です。そして、豊後水道の潮流という好条件が揃っているため、瀬付きアジ
(回遊せず、岩礁などに住み着いたアジ)は黄金に輝き、脂のノリ、身の締りがよく、絶妙なバラン
スの肉質を持っています。
三瓶町の漁師は昔ながらの一本釣りにこだわり、生きたまま港へ持ち帰るという漁法を地道に
守り、海とアジとともに生きています。
その中でも特に質・形の良いアジが『奥地あじ』と名付けられました。
骨まで食べられると評判です
奥地あじの開きを製造・販売しているのが株式会社マルウ水産です。「骨が苦
手」という人向けに、骨も一緒に食べれるよう加工品として販売されることになった
そうです。
開きにして焼くことで香ばしさが増し、骨が柔らかくなるため、「骨まで食べられ
る。」という声が多く、魚が苦手な人もおいしくいただけます。表面を軽くきつね色
に焼くだけでじわじわっと出る脂と、ふっくらした身が食欲をそそる逸品です。
お問い合わせ先
株式会社マルウ水産
愛媛県西予市三瓶町朝立2-125-1
TEL:0894-33-0391 FAX:0894-33-3632
http://maru-u.jp/
良質な栗を使っています
愛媛県は全国屈指の栗の生産地ですが、西予市城川町は『しろかわ栗』として県内でも有数の
生産量を誇っています。その栗を使って焼酎を造っているのが西予市城川町にある株式会社媛
囃子です。
米・栗・麦を主原料とし、独自の特殊加工により焼酎独特のえぐみを取り除き、原料の特徴を生
かした風味とさわやかな甘さが自慢の逸品です。
品質のいい生栗を使用し、仕込みにじっくりと時間をかけることで、女性にも飲みやすい、ソフト
な舌ざわりの上品な味わいに仕上がっています。
日本一のはだか麦も焼酎になっています
生産量日本一を誇る愛媛県のはだか麦100%使用している『宝泉坊』も、香ばし
さと深いコクのある本格焼酎です。
貯蔵年数は3年以上で、芋のような甘みがあり、多くの方から親しまれています。
県外のお客様の中にはリピーターも数多くおり、人気の理由は『お湯割り』に適し
たお酒だから、なのだそうです。
香りが苦手な方でもロックや水割りで、おいしくいただけるかも。ぜひお試しあ
れ。
お問い合わせ先
株式会社媛囃子
愛媛県西予市城川町魚成4598
TEL:0894-82-0008 FAX:0894-82-0267
http://www.himebayashi.jp/
県産肉とドイツの技
特大フランクフルトは、自然が豊かな西予市城川町で生産されています。冷凍肉は一切使用せ
ず、愛媛県産の肉を使うことにこだわっています。
この特大フランクフルトは、県産の肉を使っていることはもちろんですが、ドイツの製法で作られ
ていることも自慢です。ドイツ人マイスター直伝の技を習得し、安全でおいしい製品を作っていま
す。
驚くことに、一つ一つ手作りで機械には頼っていません。この味を守っていくため、また、新しい
商品を開発していくために、毎年一度は本場ドイツに渡り、研修しています。
城川町が生んだ究極のグルメ
多い時には、1日で約300本もの特大フランクフルトが売れるそうです。それもそ
のはず、特大フランクフルトへのこだわりは、その技術だけでなく、水や肉の鮮度、
スパイスにまで至り、一つ一つ丹精を込めて作られています。
また、おいしさの秘密は“飾らないこと”にあり、良い素材を厳選し、ドイツ本場の
製法を極めることで、飾らなくてもおいしいものができ上がるのです。
近年では、ドイツ製法で作ったフランクフルトとドイツパンをコラボしたジャーマン
ドッグが開発され、販売されています。
お問い合わせ先
きなはい屋しろかわ(道の駅)
愛媛県西予市城川町下相1008-1
TEL:0894-82-1100 FAX:0894-82-0888
http://www.shirokawa.jp/kinahaiya/
とにかくお肉がやわらかい
メインのお肉は、城川自然牧場産の『ベーコン』と、愛媛県産の上質な『豚ロース肉』です。
城川自然牧場人気No.1のベーコンは、そのままでもおいしくいただけますが、厚め(3~4mm)に
スライスし軽く焼くことにより、お肉と脂身の絶妙なバランスをより一層味わうことができます。
次に、厳選された豚肉を秘伝の甘辛ダレに絡めて焼くと、香ばしさが一気に広がります。次々に
盛りつけられ、下のご飯が見えないほどのボリュームがもうたまりません。
お好みで温泉卵や柚子胡椒、マヨネーズをトッピングすると、まろやかな中にもピリ辛で、そのう
え柚子の香りも楽しめるのでぜひおすすめです。
また来るよ!を聞きたい
『停満里(とまり)』では、お腹が空いたら「行きたい!」と思い出してほしい、そし
て「おいしかった!」と言って笑顔で帰ってもらえるように、心を込めて豚ベーコン
丼を提供しています。
大好評のため、お持ち帰り用もできましたが、売り切れになることもあるので、予
約も受け付けています。
また城川自然牧場のハム・ソーセージに、こだわりの有機ソースをかけた、ここ
だけのオリジナル『城川ソースハムカツ丼』も人気を集めています。
お問い合わせ先
道の駅きなはい屋しろかわ「停満里(とまり)」 株式会社城川開発公社
愛媛県西予市城川町下相1008-1
TEL:0894-82-1100 FAX:0894-82-0888
http://www.shirokawa.jp/kinahaiya/
ミルクの里
西予市は四国有数の酪農の里で、豊かな自然の中、搾りたての牛乳はおいしくてミネラルたっ
ぷりです。『ほわいとファーム』は『食と農』、『人と自然』の関わりをもって振興を図る目的で誕生し
ました。
ほわいとファーム内の乳製品加工施設『ミルク工房』では、搾りたての風味をそのままにお届け
したいとの思いを込めて、安定剤などは一切使用せず本物の味にこだわって、『アイスクリーム』
『ヨーグルト』などの乳製品も製造しています。
安全・安心、搾りたての牛乳を。
皆さんに搾りたての新鮮な風味をお届けするため、ノンホモ牛乳は時間をかけて
丁寧に製造されています。
通常は120~130℃で2~3秒殺菌しますが、低温殺菌は62~65℃で30分殺菌し
ていて低温の方がより、牛乳本来の豊かな風味になります。
乳中の脂肪球を均質化(1ミクロン以下に機械で砕く作業)をしていませんのでク
リームができますが、これはよく振って飲めば全く問題ありません。
このように手間をかけて丁寧に製造するのは、ミルク本来のやさしい味をお届け
するためなのです。
お問い合わせ先
野村農業公園 ほわいとファーム(株式会社 野村町地域振興センター)
愛媛県西予市野村町野村16-383-1
TEL:0894-72-3351 FAX:0894-72-3382
http://whitefarm.fan-site.net/
明浜でしか食べられない焼き芋
約100年ほど前、明浜地域は『白い村』と呼ばれ、石灰産業で栄えた地域でした。この石灰質の
土地がさつま芋の栽培に適しており、この石灰を使用して焼く焼き芋が『灰屋いも』です。
生石灰に水をかけるときに起こる化学反応により出る約200度の熱を利用して焼くのです。
作り方は簡単で、生石灰に水を入れ混ぜます。そして、お芋を投入し、その上にまた水を混ぜた
生石灰をかぶせ、芋をサンドします。最後にふたをして90分待ちます。
これで、おいしい灰屋いものできあがりです。
とびきり甘い焼き芋になるわけ
この独特の手法で作られた焼き芋は、普通の焼き芋より甘みが増したおいしい
ものになります。というのも、普通の焼き芋に比べ、芋の水分が飛ぶことで甘さが
凝縮されるためだと言います。
さらに、90分加熱し続けることにより芋の中までしっかり熱が通るので、芯までホ
クホクになります。
現在では年2回、地元のお祭りで食べることができますが、要望があれば団体の
観光客の方向けにも作られています。全国的にも珍しい灰屋いもを一度食べてみ
ませんか?下の連絡先までぜひご相談ください。
お問い合わせ先
西予市役所明浜支所
愛媛県西予市明浜町高山甲3657
TEL:0894-64-1287 FAX:0894-64-1550
特製焼豚ちまきバーガー
城川自然牧場の『秘伝仕込み焼豚』と野菜を炒め、もち米入りのライス生地にはさんだライスバ
ーガーです。
焼豚は甘辛いたれと絶妙に混ざり合って、ライス生地との相性がバツグンです。ライス生地は、
お米一粒一粒のもちもちした食感がたまらず、噛めば噛むほどご飯本来の甘さがじわじわと効い
てきます。食べ応えがあり、くせになるハンバーガーです。
お問い合わせ先
いっぷく茶屋(道の駅きなはい屋 敷地内)
愛媛県西予市城川町下相1008-1
TEL:0894-82-1100
他人の真似ではなくオリジナルを
内子町を代表する伝統工芸品の一つである和蝋燭(ろうそく)に欠かせないのが、趣向を凝らし
た手作りの鉄製燭台(しょくだい)です。
20数年前から鉄製燭台を中心にオーダー物や一品物を作り続けている自在鋼房(こうぼう)は、
もともと野鍛冶(のかじ)と呼ばれる鍛冶屋で、鍬(くわ)や鎌(かま)、包丁の修理や製造をする町
の便利屋でした。三代目店主の児玉政輝さんが後を継いだ22、23歳の頃は多忙でしたが、40代
の頃になると鍛冶屋の需要は激減して「鉄で何かできないか。」と思いながら毎日を過ごしていま
した。やがて燭台に注目した児玉さんは自分で作り始めましたが、「人が作ってるのを真似するの
は簡単ですが、やっぱりオリジナルを作りたかったので。」という職人としてのプライドから、最初
はなかなか形にできなかったそうです。作り始めてから3、4年でようやく形になり、今は「燭台を作
るのがものすごく面白い。」と嬉しそうに話されます。
その時々のひらめきを第一に
燭台の材料となる直径12ミリの鉄製丸棒は、約1000度の火床(ほど)と呼ばれる
炉で柔らかくしてからハンマーで叩き伸ばすことで3倍から4倍もの長さになりま
す。鉄を自由自在に曲げながら形に近づけていく光景は、鉄の一筆書きとも言え
ます。鉄が柔らかいうちに一気に叩く技術が必要になりますが、児玉さんにはそれ
を野鍛冶時代から実践してきた強みがあります。
燭台を作るうえでのこだわりは、「一番は手作り品らしさ、そして、美しいもの。」
です。蝋燭を立てる芯の部分を地面と垂直にする以外はデザインの自由度も高
く、実用品としてはもちろんオブジェにもなります。また、その時々のひらめきを第
一に「造形的に面白いもの。」という意識のもと製作活動に取り組んでいるそうで
す。児玉さんから生まれる鉄製燭台は、それぞれが世界に1つだけのものです。
ちなみに、内子町内のホテル『オーベルジュ内子』のレストランでは、自在鋼房の
鉄製燭台と大森和蝋燭屋の和蝋燭を灯りにディナーが楽しめます。
お問い合わせ先
自在鋼房
愛媛県喜多郡内子町3572
TEL:090-5911-4038 TEL/FAX:0893-44-3310
http://www.jizai-kobo.com/
30年来の夢を実現
内子町はぶどう農家が100戸、観光農園が30軒前後という愛媛県内一のぶどう産地で、数年前
に農家自らが栽培したぶどうから果実酒を製造できる『果実酒特区』に認定されました。平成23年
4月にはJR予讃線内子駅から車で数分の小高い丘に、県内で唯一のワイナリー『内子ワイナリ
ー』がオープン。ワイナリーの設立は代表理事を務める藤渕さんにとって、30年来の夢でした。
「自分で作ったぶどうでワインが作りたい。というのは、ぶどう農家なら誰もが思うことらしいんで
すけどね。」
農家歴50年の藤渕さんが栽培しているぶどうの品種は巨峰やピオーネですが、初めて醸造す
る際は専門家から「専用の品種でないとワインは作れない。」と言われたそうです。しかし、巨峰
やピオーネのおいしさはワインにも絶対に表れるはずと思っていた藤渕さんは試行錯誤を繰り返
しながら完成させ、平成23年春に醸造したワインは1週間で売り切れるほどの人気でした。
日本料理に合うワイン
ワイナリーに隣接するレストランから見えるぶどう園は、上質なワインの産地同
様に西向きで時折霧も出るそうです。そのぶどう園と、近郊の農家から仕入れる
内子町産ぶどうを原料にした『内子夢わいん』は赤・白・ロゼ・ロザリオの白という
ラインナップ。高級なロザリオを使用した白ワインはやや辛口の上品な味わいで、
女性から絶大な支持があります。甘くて濃厚なベリーAを使用した赤ワインはやや
甘口のすっきりとした味わいで、一番人気です。消費者からは銘柄に関係なく、す
っきりして飲みやすいという反応が多く、藤渕さんが目標とする「渋さと甘さの調和
がとれたものを作りたい。そして、香りのいいものを。」に一歩一歩近づきつつあり
ます。また、内子夢ワインならではの特色として、料理を選ばないというのがありま
す。
「内子夢わいんはぶどうの品種ごとの特色が出ているので、煮物にも合う。日本
人の味覚に合うものができていると思います。」
お問い合わせ先
企業組合 内子ワイナリー
愛媛県喜多郡内子町内子151
TEL/FAX:0893-44-5650
http://www.uchiko-winery151.co.jp/
安心・安全を大前提にジュースやジャムを手作り
内子町の人里離れた山中にある高山ガーデンでは『安心・安全』を大前提に、無添加のジュー
スやジャムを手作りしています。代表の山崎さんは奈良県の食品関係の会社に勤めた後、約10
年前に家族と一緒にUターン。周囲の山々は先祖代々の土地で、会社員時代からブルーベリー
の商品開発・普及活動に取り組んでいたそうです。
「自分の得意な分野で、トップクラスを狙えるのはこれしかないと思って。あと、大手が絶対にや
らないという確信があったんですよ。」
ブルーベリー畑に求められる条件は、日当たりが良くて水はけのいい土壌。山崎さんは平成16
年から標高650メートルの山頂の平坦地を開墾。雑木林から平坦地へと様変わりしたブルーベリ
ー畑は、愛媛県から『エコファーマー』と『エコえひめ(農薬・化学肥料不使用)』の認証を受けてい
ます。
熟成することでさらにおいしく
高山ガーデンの商品は完熟果実を使ったジャムと、果実本来のおいしさにこだ
わったジュースの2本立て。常備しているジュースは北米産野生種ワイルドベリー
を使用したもので、平成23年から『季節の限定品』として高山ガーデンのブルーベ
リーから搾汁した『ブルーベリージュース』が新たに加わりました。畑では30種類の
ブルーベリーを育てており、収穫後は水洗いをして冷凍します。それから品種ごと
の収穫量をふまえたうえで、山崎さんの長年の経験をもとにおいしいと思う品種を
選んでいきます。
「だから同じ品種でもシーズン毎に味が違うんですね。うちの場合は完熟状態で
収穫をするんです。ブルーベリーは、完熟しないうちに収穫すると実がすっぱく、
追熟もしないんです。」
高山ガーデン産ブルーベリージュースは北米産野生種ワイルドベリーを使用し
たものよりも酸味があり、濃厚な味わいです。一番のお勧めはそのまま飲むこと
で、お酒やミルクに入れてもおいしく頂けます。
お問い合わせ先
有限会社 高山ガーデン
愛媛県喜多郡内子町大平1508
TEL/FAX:0892-52-2131
http://www.takayama-garden.com/
伝統の味を守り続ける
ゆずっ子は、今から百数十年前に愛媛で生まれた和菓子です。ゆずっ子の原料である伝統の
自家製あんは、北海道産の厳選された雪手芒(白豆)を使用し、皮剥した後、四国山脈の名水で
丹念にさらし炊きあげています。
また、契約農家で栽培された柚子は、加工後まろやかな風味を出すために、時間をかけて熟成
したものを使用しています。砂糖は、あくのない最高級品を使用しています。
伝統の手法とこだわり抜いた原料を使用し、昔と変わらないゆずっ子を作り続けています。
和菓子なのにヘルシー!?
ゆずっ子は、健康面に関しても非常にヘルシーな和菓子です。原料である柚子
は、レモンの数倍のビタミンCとクエン酸が含まれ、白豆は、タンパク質や食物繊
維を多く含んでいます。
和菓子なのにヘルシーなのは、安全・安心な原材料にこだわりを持っているから
こそできることです。
ゆずっ子には、防腐剤などの添加物やアレルギー食品25品目に該当する原料
は入っていないので、大切な方への贈り物にも安心な和菓子です。
お問い合わせ先
琴松堂(きんしょうどう)
愛媛県喜多郡内子町小田119
TEL:0892-52-2045
日持ちするんです!
内子座もなかの特徴は、粒あんで日持ちが良いことです。
小豆は北海道産のものを使用し、小豆の粒が残るように砂糖の分量を調整します。現在のあん
こを作り出すために、何回も試行錯誤を繰り返しました。
また、気候や季節によっても小豆の状態は左右されるため、その日の気候に応じて小豆を練り
ます。
添加物は一切使用せず、安全・安心をモットーに手作りで作っています。
普通のもなかはあまり日持ちはしませんが、大本製菓の内子座もなかは、夏でも常温で一週間
は日持ちします。
全てにこだわった『内子座もなか』
本格的な歌舞伎劇場である内子座の目の前に店を構える大本製菓では、内子
座が有名になった24、5年前、「なんとか内子座に関連した特産品を・・・。」という
思いから内子座もなかを開発しました。
もなかに刻印されている『内子座』の文字も、刻印を特注で作り、一つ一つ手で
押しています。
また、パッケージも、自ら撮影した内子座を元に製作しました。味・食感・見た目・
パッケージなどこだわりが沢山詰まっています。
お問い合わせ先
大本製菓舗
愛媛県喜多郡内子町内子2106
TEL:0893-44-2665
多くを加えず手を加える
「余分なものはなるべく使わず手間ひまかけてつくるお菓子」、それが『我が子菓子善蔵(ぜん
のくら)』シリーズのお菓子です。芋菓子・豆菓子・煎餅を中心としたこのシリーズ、毎日丹精込め
て手作りで作られています。
始まりは2代目社長・善三さんの、「わが子に安心して食べさせたいと思うお菓子を、ひとりでも
多くの人に食べていただきたい。」という思いからでした。そんな善三さんの思いを伝えたい、そう
してつけられた屋号が『善蔵』です。
「派手ではないけれどずっと続いていく商品をこれからも作っていきます。」とおっしゃっていま
す。
本当に大切な人にいいものを
割れやすくてごめんなさい。そんなキャッチフレーズが目を引く『玉子落花せん』
は落花生たっぷりで、サクサクの柔らかさを追求した究極のおせんべいです。
これを以前、関東のスーパーに期間限定で置いたところ、後日、落花せんを食
べたおばあさんから「あのせんべいをどうしてもまた食べたい。どうにか、またスー
パーに置いてくれないか。」という手紙が届いたそうです。そんな声が聞けて、本
当に嬉しかったと言います。
お問い合わせ先
宮栄商事有限会社
愛媛県喜多郡内子町内子1958
TEL:0893-44-2307 FAX:0893-43-1470
http://www.miyaei.com/
種がなく皮ごと食べられるぶどうです
ぶどうは皮を剥き、種をだすのが面倒だと言われることもありますが、桃太郎ぶどうは種もなく
皮が薄いため違和感なく皮ごとそのまま食べることのできるぶどうです。
後を引かないすっきりとした甘さが口のなかいっぱいに広がり、食べ始めると「もう一つ、もう一
つ」と止まらないおいしさです。
粒は大きく形はボコボコしており個性的です。木になった状態で熟した後に収穫するため、旬の
時期しか出荷ができませんが、もぎたてで新鮮な桃太郎ぶどうをいただくことができます。ぜひご
賞味ください。
大切に大切に育てています
桃太郎ぶどうの収穫は8月から9月頃に行われています。このぶどうは人が触れ
ただけでキズができてしまうほど大変デリケートなため、今回取材させていただい
た脇坂さんは、これ以上ないくらいに気を遣いながら大切に育てていらっしゃるそ
うです。
その甲斐あってか、お客様からは「食べやすさにびっくり!」「上品な甘さについ
食べ過ぎてしまいます。」という声が多く寄せられているそうです。
冷蔵庫で長時間保存すると水っぽくなり味が落ちてしまうので、おいしく召し上が
っていただくためには食べる1時間前に冷蔵庫で冷やして食べるのがオススメで
す。
お問い合わせ先
【取材ご協力】脇坂様(愛媛県喜多郡内子町)
癒されるうどん
内子町小田名物のたらいうどんは冬の長い小田地方で昔から伝わり、お祝い事や来客のおも
てなし、家族だんらんの食卓にお酒を酌み交わしながら、大きなたらいに入れてあつあつふぅふぅ
しながら食べていたと言われています。
内子産の小麦粉でつくるうどんは麺が柔らかくなるのが早いため、ゆで加減などを工夫していま
す。
ダシは地元では家庭的なレシピとして残っており、大豆や煮干し、干ししいたけなどでダシをとっ
ています。昔なつかしい素朴なうどんです。
せせらぎの場所
たらいうどんを作っている小田の道の駅にある『かじか亭』は、小田川のせせら
ぎを聞きながらゆっくり落ちつける雰囲気のお店です。訪れたお客様の中にはな
ぜか懐かしさを感じられる方も多いそうです。
たらいうどんはもちろんのこと、他にもうどんのメニューがあり、平日でも多くのお
客様がいらっしゃるそうです。
「川の流れや、野鳥の声を聞き、自然いっぱいの景色を見ながらホッと休んで食
べていただける、そんな場所になればいい。」と店主の方はおっしゃられていまし
た。
お問い合わせ先
道の駅 せせらぎ郷 かじか亭
愛媛県喜多郡内子町寺村251-1
TEL:0892-52-2090
http://www.odamachi.com/kajika.htm
伝統を守りぬく蝋
内子の和蝋燭(ろうそく)は、200年の伝統を守り続けています。和蝋燭は、蝋を芯にすりつけて
回しながら、それを何回も何回も繰り返し大きくした物です。
蝋(木蝋)は、ハゼの木(うるし科の植物)の実をつぶして蒸し、圧搾して採取したものです。竹串
に和紙と灯芯草(とうしんそう)を巻きつけて真綿で止め、和蝋燭の芯を作ります。
40℃~45℃ぐらいの温度に溶かした蝋を素手ですくい上げて、芯を転がしながらすりつけ、乾か
し、これを何回も繰り返し少しずつ大きくします。
最後に50℃ぐらいの温度に溶かした蝋をすりつけることで、一種独特なウグイス色のツヤを持っ
た和蝋燭のできあがりです。
手作りの温かい灯
和蝋燭は切り口をバームクーヘン(木の年輪)状にしていく勘と長年の技術を必
要とする手作りの品です。
1本1本に手間をかけ、丹精込めて作ったこの和蝋燭の特徴は、ススが少なく、
炎が大きいので風で消えにくく、蝋が垂れずに燃えるため長持ちし、温かみのある
炎が上下に揺れ動くことです。
12cm物の蝋燭は1日約180本しか作ることができず、12㎝物の蝋燭は約2時間、
一番大きな32㎝物の蝋燭は約12時間火が灯るとのことで、蝋燭の火を灯した時
の灯りは、まさに芸術の極みです。
神社や寺院はもちろん、インテリアなどにも使われているこの灯りで、あなたも癒
されてみてはいかがですか。
お問い合わせ先
大森和蝋燭屋
愛媛県喜多郡内子町内子2214
TEL:0893-43-0385
使い捨ての世の中で、輝き続ける棕櫚箒(しゅろほうき)
えひめ伝統工芸士・長生(ながいけ)志郎さんは棕櫚細工の中でも主に棕櫚箒を作っています。
昔ながらの棕櫚箒には、天然素材ならではの優しさがあります。
非常に柔らかな風合いで、気づきにくい小さな埃も舞いあげず、畳を傷つけることもありません。
さらに棕櫚は繊維が折れにくく丈夫で、水にも強いので何回でも洗って清潔に使うことができ、大
切に使えば30年はゆうに持つそうです。「そのくらい愛着を持って使って欲しい。」それが長生さん
の思いです。
棕櫚箒の原料である棕櫚の皮は、外国産もありますが、品質の良いものを作るためには地元
産が一番で、長生さんは、地元産の棕櫚の皮を、自分が作れる一生分を集め、すでに保存してい
るとか。
“ほうき”ではなく“ほおき”と呼んでほしい
内子の町並みを散策していると、一際目を引くのが長生民芸店です。ちょっと覗
いてみると、笑顔のチャーミングな長生さんが出迎えてくれます。
そんな長生さんが作る棕櫚箒には2つのタイプがあり、1つは畳のために作る畳
用の大きさの箒、もう1つは長生さんがアレンジしたという仏壇や机上を掃除する
“みにほおき”です。
箒の柄の長さや太さは十人十色で、自分に合ったものを使ってほしいという思い
から、長生さんが作る箒の柄は長さも太さも様々です。
他の箒とはちょっと違うという意味を込めて、“ほうき”ではなく“ほおき”と名付け
ました。皆さんも他人と違う自分だけの“ほおき”を見つけてみてはいかがでしょう
か。
お問い合わせ先
長生民芸店
愛媛県喜多郡内子町内子2898
TEL/FAX:0893-43-0455
大洲和紙の歴史
大洲の和紙は国が指定している伝統的工芸品で、古くは平安時代に書かれた『延喜式(えんぎ
しき)』という書物にその記録が見られるほど、歴史と伝統があります。さらに史実では、江戸時代
中期に宗昌 禅定門(しゅうしょうぜんじょうもん)という僧が大洲藩の紙漉(す)きの師として、技術
を指導したところから藩内産業として紙作りが栄えたとあります。
和紙の原料としては、コウゾ、ミツマタ、ガンピ、麻、竹、わらが使われ、これらにトロロアオイと
いう天然ノリを加えて様々な工程を経ることで紙となっていきます。
製品は、書道半紙、障子紙、たこ紙などがあり、特に書道半紙は質量ともに、日本一と称されて
います。書道半紙は紙ができてから3年から4年経過して『枯れる』状態になると筆のすべりや墨
の付きが良く、雅味のある紙になるそうです。
プロの心構え
和紙は洋紙と違い、一枚一枚手作りであるところから、その温かさ、人間味など
が伝わってきます。今回お伺いした天神産紙工場で、現在、紙漉きを行っている
方の多くは女性ですが、この作業は腕、足、腰など全身を使うため、小柄な女性に
とっては相当な力仕事です。しかし皆さんは驚くほどお元気で、健康の秘訣はこの
力仕事にあるようです。
健康でいること、心にも余裕があることを常に心がけ、謙虚な姿勢と努力、そし
て何よりも長年培われてきた技により均一な紙をつくることができるそうです。どの
方の顔にも長く一つの技術を磨いてきた確かな自信と笑顔が満ちあふれていま
す。
お問い合わせ先
大洲手すき和紙協同組合
愛媛県喜多郡内子町平岡甲1240-1
TEL:0893-44-2002 FAX:0893-44-2162
http://www.tesukiwashi.jp/p/ozu1.htm
こだわりの履き心地
愛媛県の伝統的特産品に指定されている宮部木履工場の桐下駄は、地元の桐材を使用し、桐
材の特徴が生かされた下駄(子供用・女性用・男性用)が製造されており、しかも好きな鼻緒を選
んでその場で組んでいただけるため、自分の足にぴったりな履き心地を味わうことができます。
職人の技とこだわりの手作業で丁寧に作り上げる桐下駄は、一つ一つ木目の表情が異なり、自
然な風合いとともに、とても履き心地が良い仕上がりになっています。足が疲れにくいばかりか、
和服以外の、例えばジーンズに合わせて履いても意外とマッチするので、あなただけのオリジナ
ルファッションをお楽しみいただけます。
職人の思い
宮部さんは、「いい材料を使えばそれだけでいい物に見えるが、職人なら桐の木
を生かすように工夫しろ!それが職人の腕だ。材料の自慢じゃなくて自分の技を
自慢しろ。」と師匠に言われてきたそうです。
良い材料を使い、そのきれいな部分だけで桐下駄を作れば見た目はきれいに見
えますが、それでは技を見せたことにはなりません。「見た目の素敵さと、履いた
気持ちの良さの両方を実感して欲しい。」そんな思いが込められています。
お問い合わせ先
宮部木履工場
愛媛県喜多郡内子町重松甲87
TEL/FAX:0893-24-2426
http://www.ehime-sci.jp/tokusan/31ikazaki-geta.htm
内子らしさへのこだわり
平成8年に内子町にオープンした道の駅『フレッシュパークからり』で販売されているからりオリ
ジナルソーセージは、ドイツの味をベースに内子らしさを追求して作られました。
ドイツでは保存食として親しまれており、味は日本人向けではなかったため「日本人に合うもの
を」とアレンジされました。
からり薫製工房のハム・ソーセージはすべて内子産の豚肉を使用し、香辛料はドイツから輸入
しており、素材にもこだわっています。
いろんな飲み物に合うけん!食べてみて!
現在フレッシュパークからりでは5種類のからりオリジナルソーセージが販売され
ています。
その中でも、ビールに合うスパイシーソーセージとドイツのお祭りの屋台で焼か
れているものをアレンジしてできたグリルブルストは大変人気です。
ソーセージを中火で茹でてからフライパンで軽く焼き色を付けて食べるのがオス
スメの調理方法です。ふっくらとしてジューシーなソーセージがいただけますよ。
お問い合わせ先
株式会社内子フレッシュパークからり
愛媛県喜多郡内子町内子2452
TEL:0893-43-1122 FAX:0893-44-5838
http://www.karari.jp/
厳しい基準を乗り越えながら
内子豚は、安全・安心なSPFポークです。農場に病気を持ち込まないための設備や管理、薬剤
使用の制限などに厳しい基準が設けられ、それをクリアした農場にだけSPF豚農場が認定されま
す。
また、認定農場は、毎年1回、基準を満たしているかどうかの審査を受けることが義務づけられ
ています。
内子豚はそんな厳しい基準をクリアした認定農場で生産されて、約20年になります。衛生・健康
面で厳しい基準をクリアしているからこそ、おいしいお肉ができるのです。
これぞ、本物の旨さ!
内子豚は、内子町大瀬という地域の標高400mの山の中で生産されています。
空気がとても綺麗で、ここで育つ豚は、なんと湧き水を飲んで育っているのです。
そんな内子豚の特徴は、豚肉特有の臭みがないこと、肉がきめ細かく柔らかい
こと、保水性が高いので旨みを逃さず調理できることです。
内子豚を食べたお客様の中には、「柔らかくておいしすぎるので、もう他の豚は
食べられない。」と言われる方もいるそうです。
豚の健康にこだわる姿勢が本物のおいしさを生み出しています。
お問い合わせ先
株式会社内子フレッシュパークからり
愛媛県喜多郡内子町内子2452
TEL:0893-43-1122 FAX:0893-44-5838
http://www.karari.jp/
ゆっくりじっくりでパリッほくっ
お店の軒先から立ち上る煙と香ばしい香りは、内子町ではしばしば見られる風景です。
この地域の名物である焼サバは、まるごと一匹のサバを串に刺し、炭火でゆっくり時間をかけて
焼いています。
1匹40分~1時間かけて焼くことで、サバのアクを少しずつ取り除き、旨みだけを残します。そう
することで魚の臭みがなくなり、皮はパリッと香ばしく、中はほくほくジューシーな焼サバが焼きあ
がります。
油がのっているのにしつこくない、なんとも不思議な焼サバです。
おいしく焼くコツ、それは愛情を込めること
「私の相手はサバなんよ。」そう話すのは魚市のご主人。15歳からサバを焼き始
め、今日までずっとサバと向き合ってきたそうです。
「愛情を込めて焼くことがおいしく焼くコツやね。」そう言って今日もサバを焼き続
けます。
1匹のサバでいくつもの食感と味わいを堪能できるのが内子の焼サバです。
家庭では電子レンジで温めると焼きたてに近い味を楽しめます。軽くしょうゆをか
けて、お好みでわさびやしょうがを添えて召し上がれ。
1匹食べ切れなかったときは、身をほぐし、薄く切ったきゅうりと三杯酢であえれ
ば、こちらも目からうろこのおいしさ発見です。
魚市
愛媛県喜多郡内子町内子1105 TEL/FAX:0893-44-2844
お問い合わせ先
山本鮮魚店
愛媛県喜多郡内子町城廻248 TEL:0893-44-3322
新倉鮮魚
愛媛県喜多郡内子町大瀬中央4601 TEL:0893-47-0703
志ま崎ストアー
愛媛県喜多郡内子町大瀬中央4587 TEL:0893-47-0414
あなたの作品おしゃれ度何パーセント?
ギルディングとは金属箔を使い、紙や木材などの上にデザインを施す手法で、手工芸や装飾、
補修などたくさんの用途に利用できます。
また、誰でも簡単に楽しむことができるんです。例えば花瓶やフォトフレーム、携帯電話やラッピ
ングシートなどに使用でき、重厚感や高級感を出すことができます。
世界に一つしかないオリジナルの作品を製作することで物づくりの楽しみが増え、趣味の幅も広
がります。ぜひ一度試してみてはいかがですか。
和と洋のコラボレーション
内子町で2008年に起業した株式会社五十崎社中では、パリ在住の壁紙デザイ
ナーから技術指導を受け、和紙にギルディングを施したブックカバーや名刺入れ
のほか、コースターやランプシェード、壁紙などインテリアに合わせて楽しめる商品
を販売しています。
職人の方が手作業で作り上げた繊細な和紙にギルディングを施した商品は、金
属の酸化と腐食性の特徴が生かされており、一つとして同じものはありません。
海外の展示会では、その独創的な美しい色合いが人気を集め注目されていま
す。
お問い合わせ先
株式会社五十崎社中
愛媛県喜多郡内子町五十崎甲1620-3
TEL/FAX:089-344-4403
http://www.ikazaki.jp/
栄養たっぷり、健康パワー!
酢卵は昔から滋養強壮のために利用されてきた健康飲料です。
酢には、疲れた体に元気を与えてくれるクエン酸やアミノ酸が豊富に含まれており、卵は古くか
ら滋養食として食されてきました。
酢卵には卵が殻まで丸ごと溶かし込まれており、日本人が不足しがちなカルシウムを効率よく
摂取できる健康飲料なのです。
酢卵の健康パワーには自信あり!なのですが、当初はいかに飲みやすくするかが最大の課題
でした。
しかし、研究の末にできあがった酢卵は、昔の『苦くて酸っぱい』といった観念までをも変えてし
まいました。「ジュースのようにごくごく飲める。」と評判です。
長年の研究の成果です
「酢卵パワーを皆さんに知ってもらいたい。」、「飲みやすい酢卵を皆さんに届け
たい。」、そんな思いから、森文醸造株式会社ではおいしい酢卵を作るために、な
んと30年もの間研究を続けました。
研究の末に酢卵とアセロラと柚子を合体させることによって、柑橘系の風味で爽
やかな後味を作り出すことに成功しました。
原料にもこだわりを持っており、酢は同社で醸造した米酢を使い、卵は愛媛県宇
和島市で放し飼いにされている地鶏の有精卵を使用、またアセロラも無農薬で栽
培された沖縄産のもの、柚子は四国産の柚子を使用しています。
原料にこだわり、更に飲みやすさにもこだわった酢卵です。
お問い合わせ先
森文醸造株式会社
愛媛県喜多郡内子町内子2240-1
TEL:0893-44-3057 FAX:0893-44-4267
http://www.mori-bun.com/
今までにないものを
内子町にある道の駅『フレッシュパークからり』では、減農薬で栽培されたもち麦を使ったうどん
を販売しています。
もち麦とは、はだか麦のうち『もち性』の品種のことで、フレッシュパークからりで栽培委託してい
る品種は『ダイシモチ』といいます。
このもち麦は穀類の中でも食物繊維の含有率が高く、一般的な白米の約20倍も含まれており、
機能性食品として見直されつつあり、血中のコレステロールを下げる働きや、大腸がんの予防効
果があるとされています。
もち麦を使った乾麺は、ご自宅やお土産用にオススメです。
間違えないで。うどんです!
道の駅からり内の『あぐり亭』ではもち麦うどんを食べることができます。一見そ
ばのように見えるもち麦うどんは、のどごしがよく風味がいいのが特徴です。
麺はそばと似た色をしているため、お客様から「そば食べれないんです。」という
声がありますが、「うどんですよ~。」と伝えるとびっくりされるそうです。
うどんのダシは内子産の干しシイタケと大豆を使い、内子町ならではの作り方を
しています。
「ダシもおいしい、麺ものどごしがいい。」とたくさんのお客様から好評ということ
ですので、ぜひ味わってみてはいかがですか?
お問い合わせ先
株式会社内子フレッシュパークからり
愛媛県喜多郡内子町内子2452
TEL:0893-43-1122 FAX:0893-44-5838
http://www.karari.jp/
キューブ型のあんどん
『今は昔、内子彩(いろ)あんどん』は蝋燭(ろうそく)の灯火を楽しむあんどんです。
30㎝角のキューブの4面は外側から着脱が容易なフレームづくりです。フレームは県産のさくら
や檜材を使い、特産の大洲和紙を貼っています。
また、フレームには柿渋染めを貼ったり、繊細な木格子などをほどこしたものも作成しており、バ
リエーションを楽しむことができます。さらにフレームを変えて季節感を取り入れたり、書や水彩画
などを貼ったりして楽しむこともできます。
キューブは『あり組』と呼ばれる彫り込みによって水平に動かすこともできます。
心落ち着く癒し系
「日本で今までに作られたことのない商品づくりに取り組む。」思いを同じくする
職人たちが結集した『内子手しごとの会』が製作した照明家具です。手漉き和紙や
木蝋、和蝋燭を使用し、くぎを1本も使わずに作られています。
キューブ1つでも楽しめますが、キューブをつないで炎の競演をさせたり、積み木
のように縦・横に組み上げ、キューブをスライドさせたりするなど、楽しみ方はいろ
いろあります。
一人静かに過ごしたい時や、季節感の演出、ホームパーティーなど、癒し系あん
どんとして使ってみてはいかがですか。
お問い合わせ先
内子手しごとの会
愛媛県喜多郡内子町内子761(山本木工所内)
TEL:0893-44-7776
内子豚もろみ焼きバーガー
手に取ると、色鮮やかな野菜、甘い味噌ダレがからみあったおいしそうな豚肉が目に飛び込ん
できて、食欲をそそります。
このハンバーガーに使われている『内子豚(うちこぶた)』は、臭みがなく、肉質が柔らかいのが
特徴で、からりパン工房で焼いたパンに、もろみ味噌の甘いタレがしみこんで、一度食べたら虜
(とりこ)になってしまいます。
お問い合わせ先
株式会社内子フレッシュパークからり
愛媛県内子町内子2452
TEL:0893-43-1122
http://www.karari.jp/
新鮮な魚と季節の野菜で旬鍋
四国の最西端、日本で一番細長い佐田岬半島に位置する伊方町は、海と山に囲まれた地域
で、海の幸と山の幸に恵まれています。この地域では、三崎漁師が一本釣りで獲る岬(はな)ア
ジ・岬サバが愛媛県の愛あるブランドに認定されており、これらの魚介類を使って鍋を作ろうと伊
方町役場、佐田岬ツーリズム協会、そして八幡浜市が協力して作られたのが『佐田岬海鮮活しゃ
ぶ』です。平成23年の夏から取組みが始まり、『道後温泉ふなや』の和食料理長の協力を得て、
同年11月から提供されるようになりました。
海鮮活しゃぶは、まさに旬鍋です。シーズンごとに獲れる魚が違うため、その時期の旬の魚を食
べることができます。朝獲れたての新鮮な魚をしゃぶしゃぶにするというとても贅沢な鍋で、野菜
も冬は白菜、大根、春菊、そして夏はなす、トマト、アスパラなどのように変わり、1つの鍋でその
土地の旬の魚と野菜を一度に味わうことができます。
刺身をしゃぶしゃぶで贅沢に
佐田岬海鮮活しゃぶは店によって提供される魚や野菜が違うので、それぞれの
店で独自のプランを楽しむことができます。使用する魚の骨やアラを焼いて取った
出汁は、魚の旨みがたっぷり染み出ています。5秒ほどしゃぶしゃぶっと出汁につ
けた魚は、あっさりポン酢と麦味噌をベースに、鬼からしを入れ調味料で味付けを
したみがらし味噌でいただくのが定番ですが、オリジナルのつけダレを用意してい
る店もあります。今回取材した『民宿みちもと』では、店主の道元(みちもと)さん
が、家の裏の畑で無農薬野菜を作っており、採れたて野菜とともに提供される海
鮮活しゃぶは、魚の旨みと野菜の甘みが絡み合っておいしさがいっそう引き立ち
ます。
鍋の締めには八幡浜ちゃんぽんを想像させる野菜と魚の旨みが濃縮された出
汁に中華麺を入れたちゃんぽん。肉を一切使っていないので、あっさり最後まで食
べることができます。また、中華麺をご飯に変えて、雑炊にすることもできます。
伊方町では、民宿みちもとの他に10店舗で佐田岬海鮮活しゃぶを提供しており、
八幡浜市の18店舗でも味わうことができます。
お問い合わせ先
民宿みちもと
愛媛県西宇和郡伊方町二見乙973鳥津
TEL/FAX:0894-39-0036
NPO法人佐田岬ツーリズム協会
愛媛県西宇和郡伊方町三崎692 三崎総合支所内
TEL:0894-54-2225 FAX:0894-54-2221
http://www.sadamisaki.com/contents/1/sadamisakikaisenkatusyabu.html
八幡浜市役所 商工観光課
愛媛県八幡浜市北浜1丁目1-1
TEL:0894-22-3111 FAX:0894-24-0610
http://www.city.yawatahama.ehime.jp/05banner/kaisen/kaisen.htm
うにまんじゅうで町おこし
佐田岬半島は、北は瀬戸内海、南には宇和海があり、昔から漁業が盛んな地域です。
昭和62年に『佐田岬メロディライン(国道197号線)』が開通したことをきっかけに、地域ならでは
の素材を使ったお菓子をお土産にしようと、町おこしの一貫として作られたのが『うにまんじゅうの
田村菓子舗』の看板商品『うにまんじゅう』です。
磯の香りがほんのり口の中に広がるうにまんじゅうは、佐田岬半島の風景を感じられる饅頭で、
「海産物を使ったお菓子は珍しい。」と買いに来るお客様も多く、地元のおみやげとしても定着して
います。
なお、田村菓子舗の他には伊方町内のお土産を扱う店舗でも販売されています。
ウニとあんこの絶妙なバランス
うにまんじゅうのあんこは白あんに卵黄を入れた黄身あんで、白あんよりも口当
たりがまろやかです。この黄身あんに三崎漁協で水揚げされ、塩とアルコールで
浸けたバフンウニを練り込んでいます。ウニが多すぎてもおいしい饅頭にならず、
少なすぎるとウニの風味がなくなってしまうため、味のバランスには大変苦労され
たそうです。このあんこは、ウニの塩分とあんこの甘さのバランスが絶妙で、バタ
ーと練乳が入った乳化(にゅうか)生地で包むことで、しっとりしたあんこの和とふ
んわり生地の洋がうまく調和されています。
現在は3代目の田村さんが、2代目から受け継いだうにまんじゅうの味を守りつ
つ、洋菓子店での修行経験を活かし、地元の特産品を使った商品を数多く作り出
しています。
お問い合わせ先
株式会社 うにまんじゅうの田村菓子舗
愛媛県西宇和郡伊方町二名津95
TEL:0894-54-0627 FAX:0894-54-0628
http://www.unimannya.com/
群青色に輝く海からの贈り物
『しらす』とは、カタクチイワシの稚魚のことで、愛媛では豊後水道に属する宇和海が一大産地と
なっています
特に佐田岬は、潮の流れが早く身の引き締まった活きの良い魚の宝庫で、こちらで獲れる魚は
全国的にも高い評価を受けています。
このしらすはカメレオンのように環境で体の色を変化させます。きれいな海では透明ですが、汚
い海では体の色が黒くなってしまいます。もちろん佐田岬で獲れるしらすは透明です。
しらす漁は通常、3隻の船で行います。2隻の船で網を引き、1隻はしらすのいる場所を探しま
す。しかし、『木嶋水産』ではもう1隻用意して、その船は運搬用に使います。そのため、鮮度を保
持でき、おいしいしらすを食べることができます。
新鮮だから出せる、本当の味
獲れたしらすを新鮮なうちに加工できるのは、漁場から加工場までが近いからで
す。きれいな水で丁寧に洗われたしらすは、他の魚が煮釜に入らないよう自動選
別機にかけます。そして、飲料水と精製塩で作った塩水で茹でられます。人の手
が入ると魚が傷ついてしまうため、30年前から釜はフルオートにしています。
創業当時から新鮮なしらす料理を提供しており、ほとんど宣伝などは行っていま
せんが、今ではガイドブックやテレビを見た方が新鮮なしらすを楽しみに訪れてい
ます。
1000円でおかわり自由ですが1日限定30人までで、完全予約制です。丼を注文
されたお客様は、漁の体験もできますよ。
お問い合わせ先
有限会社木嶋水産
愛媛県西宇和郡伊方町塩成2677-3
TEL:0894-57-2202 FAX:0894-57-2345
http://www.kijima-s.jp/
『じゃこかつ』ってなに?
じゃこかつは、近海でとれるホタルジャコなどをすり身にし、ゴボウ・人参・玉ねぎを加え独自の
味付けをし、かたちを整えた後、パン粉を付けて油で揚げたジューシーで歯ごたえのある食べ物
です。
クチコミからテレビ番組などで取り上げられ人気が広まったじゃこかつは、株式会社クリエイト伊
方の直売所でふっくらアツアツの揚げたてを食べることができます。
愛媛県ではじゃこかつを販売しているお店が他にもたくさんあり、お店によって味が違うので食
べ比べするのもオススメです。
かじれば甘みカーニバル!
大洲まちの駅『あさもや』で食べられるじゃこかつは、昔ながらの製法にこだわ
り、すり身を石うすで練り上げているため、食感が柔らかで食べやすいのが特徴
です。さらに、無添加、濃縮だしで魚の臭みがなく、本場ならではの揚げたてのお
いしさを楽しむことができます。
栄養たっぷりで体にもやさしく、食べてみると外の衣はサクサク、中はジューシー
で、一口かじれば口の中に野菜のほどよい甘みがジュワーっと広がります。
株式会社クリエイト伊方
愛媛県西宇和郡伊方町湊浦白崎1-13
TEL:0894-38-2100 FAX:0894-38-2105
http://www.shokokai.or.jp/38/3844220004/
お問い合わせ先
直売所:道の駅きらら館敷地内
愛媛県西宇和郡伊方町九町越(国道197号メロディーライン沿)
TEL:0894-39-0230
http://www.kirarakan.com/
大洲まちの駅「あさもや」
愛媛県大洲市大洲649-1
TEL:0893-24-7011 FAX:0893-24-7086
http://www.asamoya.com/
伊方で生まれた金太郎
金太郎芋はベニアズマという品種のサツマイモです。金太郎のように力強い芋なので、金太郎
芋と名付けられました。
掘りたては栗のような食感で、熟成された金太郎芋はとにかく甘いことが特徴です。
伊方町塩成(しおなし)の土質は、火山灰が混ざった赤土でサツマイモ栽培に適しています。ま
た、標高280~300メートルもある畑では夏の高温期でも夜温が下がるため、芋の増糖には非常
に有利なのです。
金太郎芋を生産する清水農園は、最初は柑橘類を生産していましたが、土地に合った作物を作
ろうということで柑橘類からサツマイモの栽培に思い切って切り替えたそうです。
金太郎芋に人生かけるけん!
清水農園では、良質な金太郎芋を作るために、できるだけ農薬は使用せず、減
農薬を心がけて栽培しています。それだけではなく、収穫もなんと鍬を使って一つ
一つ手掘りで行っているのです。
清水さんは、約24年間金太郎芋一筋で栽培されてきました。
「今後も金太郎芋を極め続け、更に品質の良いものを作っていく!」寄り道をせ
ず、良いものを皆さんの食卓に届けるため、さらなる品質向上を目指しています。
お問い合わせ先
清水農園
愛媛県西宇和郡伊方町塩成2611
TEL/FAX:0894-52-0344
じゃこかつバーガー
松山でまちづくりの活動をする『まちづくりNPO イケメン連』が愛媛FCを応援する為に、じゃこ
(じゃこ天は愛媛の特産)でかつ(勝つ)思いを込めて開発したバーガー。
県産にこだわり、じゃこ天のすり身に野菜を加え、パン粉をつけて揚げたじゃこコロッケ(じゃこカ
ツ)と緋の蕪漬を、県産米粉パンではさんだ絶妙な味と食感のバーガーです。
愛媛FCのホームゲーム会場でも販売されています。
お問い合わせ先
岬の恵み料理 まりーな亭
愛媛県西宇和郡伊方町三崎589
TEL:0894-54-0527
http://www.ikemenren.com/
愛媛のオススメ商品や情報が盛り沢山!
Fly UP