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南アフリカ通信 平成28年度 7月号 [286KB pdfファイル]
平成 28年 7月号 首都プレトリア 緑園東小学校のみなさん、こんにちは。南アフリカ共和国の菅原です。日本でみなさん に見送ってもらってから早1年が経ちました。時間はあっという間に過ぎてしまうと感じ つつ、残りの期間をどのように過ごそうか考えています。 さて、日本ではそろそろ梅雨も明け、本格的に暑い時期になってきているのでしょう か?今年は台風がなかなか来なくて、水不足が心配されているとか…暑くて大変、でも、 楽しい夏がもう間近ですね。熱中症に気を付けて、楽しい学校生活を送ってください。 南アの街 今回は、南アフリカの街からのお便り。いつも南アの村で生活し、村の小学校の様子や 村の生活をお知らせしていますが、今回は「大都会」のお話。 首都「プレトリア」の街のようす 南アは町によって全てが変わります。例えば、日本も東京と田舎では町の様子が違いま すよね?でも南アの違いは日本とはくらべものになりません。 街 村 道 アスファルトのきれいな並木道 赤土の道路 たて物 西洋風のたて物 トタン屋根と、レンガの家 お店 イオンよりも大きなショッピングモール レストランやスタバもある 道でお母さんたちが売る野菜 小さな雑貨屋さん 人 白人さんがとても多い 黒人さんしかいない 交通きかん 電車、バス、タクシー、飛行機 ミニバス じまんの わが家 首都でおこったある出来事 今回、首都にいる時に選挙がありました。これは一つの市の市長を決める選挙だったの ですが、日本にいる時には経験しなかったことがおこりました。少しむずかしいかもしれ ませんが、菅原にとっては大きなショックだったのでお知らせします。 選挙の結果に反対する市民がバスや、学校を燃やしてこうぎしました! さて、ここで不思議なことがおこっていました。 ① A 市の市長に、B 市の人間がえらばれました。 ② A 市の人は「B 市の人は A 市のことをよく知らない!反対だ!私たちの生活をよくし ③ ④ ⑤ ⑥ てくれる人に市長になってほしい!」と言いました。 反対していた人は、お金が無くて生活にこまっている人たちでした。 反対している人たちはバスや、学校、病院などを燃やして反対しました。道もふさい で、車が通れないようにしました。 次の日、バスがなくて仕事に行けない人、学校が燃えて学校に行けない子ども、病院 が燃えて薬がもらえない病人が町にあふれました。 反対していた人たちがこう言いました。 「国のせいで困っている人たちがいるぞっ!ど うしてくれるんだ!」 ⑦ 菅原が「反対の仕方は他にあったでしょ?」と言うと「ん?」と言われました。 ※あくまで、一部の話です。 小学生のみんなには少しむずかしい問題かもしれません。例えば、みんながお腹が空い ていて、「給食が足りないぞ!ふやせ!」と言って、給食をすてて反対したとします。で も、給食が食べられなくてさらにお腹が空くのはみんなです。菅原にとっては不思議な出 来事でした。そこにあったのは自分たちで自分たちの生活を苦しめている姿でした。 ただ、南アフリカの人たちにとって「選挙」はすごく大切なことで、だれもが真剣に話 し合っています。みんなが「幸せになるために、どうしたらいいだろう?」ということを 本気で考えている姿には感心させられました。気持ちの表し方は不器用かもしれないけど、 見習おうと思える姿でした。 菅原先生のくだらない話 南アフリカに来て1年間が過ぎました。それでも未だに、南アフリカ人やジンバブエ人 やタンザニア人の違いが分かりません。南ア人には分かるようですが…。日本人もよく中 国人や韓国人に間違われます。アジア人はみんな同じに見えるそうです。同僚の先生に「あ なたは日本人って分かる。私の知ってる日本人にそっくり。ザ・日本人よ!」と歴史の教 科書のチンギス・ハンを指さしていました。 ありがとう。彼はモンゴル人です。