学校施設を活かした公共施設複合化 —課題を効果に—

資料３
学校施設を活かした公共施設複合化
—課題を効果に—
千葉工業大学 倉斗綾子
学校建築ストックの特徴
東西に一文字に伸びた南向き鉄筋コンクリート造校舎
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学校建築ストックの特徴
・巨大な容積
・広大な校庭
・体育館，プールなどの付帯設備
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学校建築ストックの特徴
地域の思い・歴史・記憶の場
・他の公共施設以上に、地域の思いや親しみ、記憶の残る場所
・単なるハコモノではない、意味合いが深い施設
・地域の中で認知度No.１の施設といえる
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学校建築ストックの特徴
建築の質的整備の遅れ
・バリアフリー化、情報化、室内環境整備など質的な性能が低い建物
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学校建築ストックの特徴
用途転用に於ける長所
建築基準法上の特徴
・天井高
・採光面積
・階段寸法
→いずれにおいても他用途
施設よりも厳しい
用途転用に於ける短所
教室サイズを基準とした構造
的スパンの制約
→単位空間の拡張が容易で
はない
温熱環境性能の低さ
→無断熱，開口部の大きさ
広大な敷地（空地）
消防法上の難しさ
→消防法的には他施設より
も緩い基準に基づいて建てら
れていることが多い
セキュリティ
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学校の一部転用による複合化における留意点
１）学校と挿入施設の棲み分け，動線計画，管理区分
→利用時間の違い，セキュリティ，高熱水費の分割など
→専用出入り口，専用便所などを追加工事する場合もある
２）境界部分のデザインと交流の発生
→アプローチ，エントランスの位置
→屋内境界部分の管理方法（施錠の有無，視線の行き交い）
複合する用途の学校施設とのマッチングが重要
マッチングによる個別解を求める
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学校建築ストック活用の可能性と課題
学校建築ストックの課題
●学校建築ならではの課題
→巨大な容積・スケール・ボリューム
→校庭・体育館・プールなど付帯施設の活用
→徒歩圏利用者を想定した配置計画
→転用後用途における法制度の確認と調整
●「学校」ならではの課題
→地域の思い，卒業生・利用者の思い
→記憶，思いの継承，地域が見守る建物
●公共施設ならではの課題
→補助金，行政管轄，予算の細分化
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余裕教室活用による学校の複合化事例
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A区
保育園→小学校
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B区
幼保園 + 小学校 + 子育て支援施設
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