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ミャンマー(廃棄物政策) [PDF 537KB]

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ミャンマー(廃棄物政策) [PDF 537KB]
ミャンマー連邦共和国
Republic of the Union of Myanmar
作成日:2016 年 3 月 11 日
3. 廃棄物関連政策
3.1 固形廃棄物
 固形廃棄物管理関連法令









ヤンゴン・ウォーターワーク条例/The Yangon Water-Work Act (1885)
ヤンゴン市条例/The City of Yangon Municipal Act (1922)
水力条例/The Water Power Act (1927)
地下水条例/The Underground Water Act (1930)
ヤンゴン市開発法令/The City of Yangon Development Law (1990)
開発委員会法令/The Development Committees Law (1993)
マンダレー市開発委員会法令/The City of Mandalay Development Law (2002)
ネピドー開発法令/The Nay Pyi Taw Development Law (2009)
―以下は作成中―
国家廃棄物管理戦略・行動計画/National Waste Management Strategy and Action
Plan (2017)
出典:ミャンマー発表資料 “Community-based 3Rs Practices in Myanmar”
http://www.iges.or.jp/jp/archive/wmr/pdf/activity100728/6_Myanmar_Day1_Session2.pdf
ミャンマーINDC
http://www4.unfccc.int/submissions/INDC/Published%20Documents/Myanmar/1/Myanmar's%20INDC.pdf
 廃棄物管理関連組織
1) ヤンゴン市開発委員会(YCDC)
→汚染管理清掃局(PCCD:Pollution Control and Cleansing Department)
が管轄部門
2) マンダレー市開発委員会
3) ネピドー開発委員会
4) その他行政地区開発委員会
 ヤンゴン市開発委員会組織図
市長


ヤンゴン市 PCCD の役割
一般清掃
・廃棄物回収(家庭、市場、露店、工業、
病院など)
・廃棄物輸送
・最終処分場での処分

汚染管理
・最終処分場管理
・墓地管理
秘書官
副秘書官
委員会メンバー2 名
20 局
(PCCD を含む)
・リサイクル活動(YCDC、民間)
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Republic of the Union of Myanmar
作成日:2016 年 3 月 11 日
 ヤンゴン市廃棄物の流れ(2012 年)
廃棄物発生
発生量:1,690 トン/日
直接回収・輸送
回収量:1,550 トン/日
処分
25 ㎥のコンテナ
東地区
南地区
北地区
ベル回収
台車
収集所
市民
ブリックタンク
(Brick tank)回収
Htawe Chaung
最終処分場
Htain Bin
最終処分場
西地区
墓地
民間リサイクル企業
リサイクル:
86 トン/日(推計)
PCCD リサイクルセンター
医療廃棄物
コンパクタートラック
有害廃棄物
依頼ごとに直接回収・特別処理





廃棄物回収
台車、トラックによるベル回収、収集所、縁石のブリックタンクによる回収
分別
ウエット、ドライの 2 種類に分別されるが、同じ回収車へと積み込まれる
廃棄物内訳
1) 有機廃棄物:76%
2) プラスチック:10%
3) その他(木、ゴム・皮、金属、ガラス、陶器・石):10%
4) 紙・布:4%
回収車
297 台のトラックが稼働している。車両個体差はあるが、1 回の回収で約 2~8
トンの回収が可能。固形廃棄物回収には 13 種類の車両が使われているが、長
期的に使える車両は少なく新たな車両への交換が必要
リサイクル
1 日に 86 トンがリサイクルされている(推計)。価値のあるリサイクル資源は
家庭で保管され、近くのジャンクショップが買い取る。YCDC は小規模のリサ
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Republic of the Union of Myanmar
作成日:2016 年 3 月 11 日
イクルプラントを運営しており、プラスチックをリサイクルしてグリーン、ブ
ルーのゴミ袋を生産している(グリーン:ドライゴミ用、ブルー:ウェットゴ
ミ用)
ヤンゴンのリサイクル内訳

面積
使用済み
面積
容量
計画
処分場(オープンダンピング)
Htain Bin
Htawe Chaung
55.77 エーカー
150 エーカー
(YCDC 第 2 の規
(YCDC 最大)
模)
Pi Thar
Hlaw Ger
*小規模オープンダ
ンピング場
*小規模オープンダ
ンピング場
70 エーカー
47.4 エーカー
―
―
847 トン/日
埋め立てガスをエネ
ルギーに活用するプ
ラント導入が計画中
612 トン/日
電力回収を兼ね備え
た廃棄物焼却施設の
導入を検討中
50 トン/日
25 トン/日
電力発電を伴わない小規模の廃棄物焼却施
設の導入を検討中
出典:ミャンマー発表資料 “Community-based 3Rs Practices in Myanmar”
http://www.iges.or.jp/jp/archive/wmr/pdf/activity100728/6_Myanmar_Day1_Session2.pdf
公益財団法人地球環境戦略研究機関、平成25 年度アジアの低炭素社会実現のためのJCM 大規模案件形成
可能性調査事業「二国間オフセットクレジット制度(JCM)案件形成を通したヤンゴン市における低炭素社
会実現支援事業」報告書内参考資料、
”Present Situation of Solid Waste Management in Yangon City”、” Solid Wastes Management of Yangon City”
https://www.env.go.jp/earth/coop/lowcarbon-asia/project/data/JP_MMR_H25_01.pdf
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3.2 排水
 ミャンマーには水質汚濁を管理する特定の法律がない。水質汚濁について唯一
規制しているのは、ミャンマー投資委員会が 1994 年 6 月に発表したガイドラ
インのみである。このガイドラインでは、新たな投資事業は、排水処理システ
ムを整備しなければならない。ミャンマーでは下水、工業排水、固形ごみ処理
による河川や湖沼の汚染が深刻な問題となっているが、明確に規制する法律は
なく、汚染に関する新法の制定が必要となっている。現在、環境保護に関する
法案が政府による承認待ちである。正式な承認が下りれば、国の環境基準が設
定されることになる。
 水質管理に関する法令図
No
1
2
3
4
5
6
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8
9
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法令〈 水質管理に関する具体的内容〉
刑法(1860年)
〈公共の水源地または貯水池の水をその意図した目的に合わず故意に汚染した者
は、自治体管轄下の水域を汚染した罪で禁固刑または罰金を科せられる。〉
ヤンゴン水道法(1885 年)
運河法(1905 年)
ヤンゴン港湾法(1905 年)
港湾法(1908 年)
ヤンゴン市法(1922年)
〈ヤンゴン市の水域の汚染に対する罰則〉
緊急規定法(1950 年)
工場法(1951年)
〈事業者は、排水を放流する前に、汚染を引き起こす可能性を除去または低減さ
せる処理施設を備えなければならない〉
領海及び連続水域法(1977 年)
外国漁船の漁業権に関する法律(1989 年)
ミャンマー海洋漁業法(1990 年)
殺虫剤法(1990 年)
淡水漁業法(1991 年)
開発委員会法(1993年)
〈下水及び汚染水の適切な処理を含む、改正ヤンゴン市法(1922年)〉
ミャンマーにおけるホテル及び観光業に関する法律
(1993年)
〈公共の排水路への適切な排水を行うための排水処理施設の建設に関する基準を
含む〉
野生動植物の保護及び自然地域の保護に関する法律
(1994年)
〈上流域における水質管理を目的とする野生生物保護区及び保護林に関する規
制〉
ミャンマー鉱山法(1994年)
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〈上流域における採掘作業の禁止〉
資源及び河川保護法(2006年)
〈表流水、地下水等の水資源管理及び河川管理〉
ミャンマーにおける環境保護・保全に関する国家環境問題委員会(NCEA)の法
律(法案は作成されたが承認はまだである)
 水質管理に関連する省庁
管轄省
環境保全・
森林省
農務灌漑省
運輸省
畜水産・
農村開発省
保健省
国境地域少数
民族開発省
―
部局及び政府機関
環境保全局
環境保全及び管理
灌漑局
水資源利用局
気象水文局
ミャンマー水産公社
農地への灌漑用水分配
農村地域における水供給
主要河川の水質評価、データ収集・分析
水産工場、水域のモニタリング・管理
保健局
環境衛生、水質評価・管理、水質モニタリン
グ
生活用水・農村地域の水供給および公衆衛生
管理
都市の水供給および公衆衛生管理、水の保全
に係る工事
開発局
市開発委員会
(ヤンゴン市、マンダ
レー市、ネピドー市)
責務
 水質モニタリング
ミャンマーには、水質を定期的にモニタリングする国レベルのプログラムは存
在しておらず、各政府機関がそれぞれの目的に沿って実施している。
例えば灌漑局は 2006 年、灌漑用水と飲用水の両方をモニタリングするため、4
つの河川に 15 のモニタリング地点を設置した。内訳は、Ayeyarwady 川(8 カ
所)、Chindowin 川(3 カ所)、Thanlwin 川(2 カ所)、Sittoung 川(2 カ所)で
ある。pH、導電率(ECw)、混濁度、水温、全硬度、全溶存物質、塩分濃度、
ナトリウム吸着率(SAR)、残留炭酸ナトリウム(RSC)、カルシウムイオン、
マグネシウムイオン、カリウムイオン、コバルトイオン、炭酸水素イオン、酸
化硫黄、塩素といった 16 の水質項目を季節毎(年 2 回)にモニタリングする。
また、灌漑局は夏期、デルタ域での塩水侵入もモニタリングする。
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