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業務行動規範

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業務行動規範
業務行動規範
CEOからのメッセージ
オートデスクでは、公正で誠実かつ倫理的行為が最高
本行動規範(規範)は、一部の最も重要な原則や方針を
水準である事業を行うように努めています。
コンプライ
まとめたものです。当社事業が発展を遂げる中、当社の
だけでなく、当社の成功にとって欠かせないお客様、パ
のオートデスク従業員、役員、重役、派遣職員、子会社す
アンス(法令遵守)の取り組みは、従業員同士のやり取り
ートナー、ベンダー、株主とのやり取りにも拡大適用され
企業倫理および誠実性へのコミットメントは、世界各地
べてに適用され、当社の成功を推進させます。私達は全
ます。あらゆる事業において、当社は直接的かつ明快で
員、本行動規範の方針を守り、違反あるいは違反の疑い
言します。
自身の言動に責任を持ち、働きやすく、チーム
に関する認識を高め、不明点を明らかにし、問題を解決
倫理的な方法で仕事に取り組み、勇気をもって正直に発
ワークを大切にする、やりがいのある職場環境作りに努
めるとともに、多様なワークスタイル、
ライフスタイル、
そ
して文化の違いを尊重します。
この変革時期において
がある場合は、速やかに連絡する責任があります。規範
することは、オートデスクの職場環境を改善するための
重要な第一歩です。
は、
この取り組みの重要性がより一層高いと言えます。
カール・バス (Carl Bass)
社長兼最高経営責任者
Autodesk, Inc.
2015年6月
1ページ
目次
1. 倫理とコンプライアンスの重視...............................4
手本となる上司.....................................................................5
2. 疑問を投げかけ、違反を報告する...........................6
違反の可能性を報告する...................................................6
報復の禁止と懲戒処分.......................................................7
3. 互いを尊重する職場作り........................................8
機会均等.................................................................................8
差別と嫌がらせ.....................................................................8
7. 知的財産の保護....................................................17
11.世界的な貿易統制への対応..................................22
第三者の知的財産............................................................. 17
米国反ボイコット法........................................................... 22
オートデスクの知的財産................................................. 17
8. 周囲との適切なコミュニケーション......................18
12.倫理的な企業行動の遂行.....................................23
マスコミからの問い合わせ............................................ 18
インサイダー取引............................................................... 23
広告およびマーケティング............................................. 18
ソーシャルメディア............................................................ 18
警察および政府................................................................. 18
健全性および安全性の維持.............................................9
9. オートデスクの会社資産の適正利用....................19
武器と暴力..............................................................................9
メールやその他の電子通信手段の使用.................... 19
ドラッグ、規制薬物、アルコール.....................................9
4. 利害の対立を避ける..............................................10
5. 機密情報の保護....................................................13
オートデスク機密情報..................................................... 13
守秘義務の原則................................................................. 13
第三者に対する守秘義務............................................... 14
元雇用主に対する守秘義務.......................................... 14
6. プライバシーと個人情報の尊重............................15
輸出規制............................................................................... 22
コンピュータとその他の機器........................................ 19
第三者技術サービスの使用(クラウド –
SaaS、PaaS、IaaSを含む)............................................ 19
インターネットの使用...................................................... 19
10.正確な事業記録の保持.........................................20
会計帳簿や事業記録の公正性、資産公開、
米国証券取引委員会(SEC)報告................................. 20
自由で公正な競争............................................................. 23
不正行為防止(贈収賄の防止)................................... 24
ビジネス活動における贈答および接待..................... 24
政府職員への贈答および接待...................................... 25
13.当社は社会的責任を推進します...........................28
環境保護.............................................................................. 28
人権........................................................................................ 28
寄付........................................................................................ 28
14.権利放棄と修正....................................................29
オートデスクの企業倫理
とコンプライアンス対策.............................................30
事業記録の管理と維持................................................... 21
プライバシー、および従業員
によるオートデスク会社資源の利用........................... 16
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1. 倫理とコンプライアンスの重視
オートデスクのビジョ
ンは、
より良い世界を
想像し、デザインし、創
造する人々を支援す
ることです。
当社の製品には、あらゆる分野や産業で活躍するデザ
における法令や本行動規範との間に矛盾が生じる場合
能が搭載されています。
潜在的な問題を事前に見極め、少しでも不明点がある
イナーの生産性と創造性を向上させるための革新的機
当社の成功のその大きな要因は、誠実かつ倫理的に事
業を展開しているところにあります。
この取り組みには、
オートデスクの従業員、役員、取締役、派遣職員などを含
め、あらゆるオートデスクのメンバーが関わっています。
オートデスクチームの一員となることは、当社の行動規
範と方針を尊重し、
これを遵守することを意味します。本
行動規範には、企業方針の一部も含まれます。オートデ
スクの社内ウェブサイトInfosysに掲載されているその
他方針およびガイドライン、その他地域のリソースも参
照してください。
自分の仕事に関する法的義務を理解し、業務上のあら
は、法務パートナーにご相談ください。
場合は問題を提起してください。
問題があるかどうかを見極める方法として有効なのが「
フロントページテスト」
です。明日の朝刊の第一面(フロ
ントページ)に、あなたの行動が氏名や写真とともに詳
細に掲載されることを想像してみるのです。
自分のとっ
た行動が公にされることが不愉快であれば、
これから起
こす行動を考え直した方が良いということになります。
自分の行動や出来事について、その適切性が不明な場
合は、上司、財務部、人事部、
または法務パートナーにご
相談ください。
ゆるやり取りに誠実な姿勢で取り組むことを皆さんに期
待しています。オートデスクの方針には様々な法的要求
や規定が含まれていますが、
さらに自身の業務に関わる
法律や規定についても熟知する必要があります。そうし
た法律や規定のすべてに準拠しなければなりません。
こ
うした規定に違反することは、オートデスクの深刻な法
的責任につながる恐れがあり、当社の業務遂行機能を
脅かす場合があり、
また当社との労使関係が終わる可
能性も出てきます。米国における法令と、皆さんの地域
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業務行動規範の違反の疑いに関する報告を行う場合、
コンプライアンス・ホットラインの無料電話(アメリカ国内およびカナダ:855-822-9535、
その他の国)、
またはウェブページwww.autodesk.ethicspoint.comにてご連絡ください。
4
Q&A
手本となる上司
あらゆるレベルにおいて、管理者は倫理的行為の手本
となるべき特別な責任を負っています。
さらに、すべて
の管理者は、部下である従業員が、本行動規範並びにオ
ートデスクの方針および慣行を理解するよう指導しなけ
ればなりません。その作業には必要な訓練が完遂され
るようにすることも含まれています。上司の重要な役割
には以下があります。
• 本行動規範を読んで理解すること
A: はい。特定の方針やガイドラインは、管理職が従
業員の活動を積極的に見直し、必要に応じて適切に
問題を上層部に報告することを求めています。たと
えば、T&E方針では、従業員がガイドラインに則して
従業員経費報告書を入力していることを、管理職が
確認し承認することが必要であるとしています。
ま
た、管理職は疑わしい負債や利益についても、徹底
的に追及する必要があります。
• チームメンバーと定期的に本行動規範を確認し、話
Q: その他関連の方針やガイドラインに関する情報
は、
どこに掲載されていますか?
• 本行動規範に関する不明点は、法務パートナーから
A: 本行動規範をサポートする様々な方針やガイドラ
インを用意しています。オートデスクの社内ウェブサ
イトInfosysに掲載されているその他の方針および
ガイドライン、その他地域のリソースを参照してくだ
さい。方針やガイドラインの存在の有無や適用につ
いて疑問がある場合は、所属先の上司、財務部、人
事部、法務パートナーにご相談ください。
し合うこと
指導を受けること
• 本行動規範並びにその他の該当する方針やガイドラ
インをすべて確実に遵守すること
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Q: 特に管理職が遵守する必要がある方針やガイドラ
インがありますか?
業務行動規範の違反の疑いに関する報告を行う場合、
コンプライアンス・ホットラインの無料電話(アメリカ国内およびカナダ:855-822-9535、
その他の国)、
またはウェブページwww.autodesk.ethicspoint.comにてご連絡ください。
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2. 疑問を投げかけ、違反を報告する
関心を高め、疑問を投げ
かけてください。
違反の可能性を報告する
万が一、本行動規範、法律、その他の規定に違反する出
来事や行為が見受けられた場合には、違反の疑いを報
告する義務があります。違反の疑いがある場合は、独自
で調査などを行わず、直ちに報告してください。
• 適用法によって認められている場合は、電話かオ
ンラインでホットラインに連絡して、匿名を希望し
てください。
また、監査機関または相談役に書面
で提出することもできます。宛先は111 McInnis
Parkway, San Rafael, CA 94903です。
当社では、皆さんの疑問にお答えしたり、違反の疑いを
報告できるように、様々な方法を用意しています。最も安
心できる方法を選んでいただけます。
• 所属先の上司または上級管理職にある人物
• 法務パートナーまたはオートデスクの弁護士
• 人事ビジネスパートナーまたはその他の人事部
管理職
• 財務ビジネスパートナーまたはその他の財務部
管理職
• 監査機関
• 企業倫理とコンプライアンス・ホットライン(以下「ホ
ットライン」
という)
• 電話:アメリカ国内およびカナダの方は、無料電
話番号855-822-9535をご利用ください。それ以外
の国の方は、
こちらをクリックしてください。
• オンライン:www.autodesk.ethicspoint.comを
ご覧ください。
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業務行動規範の違反の疑いに関する報告を行う場合、
コンプライアンス・ホットラインの無料電話(アメリカ国内およびカナダ:855-822-9535、
その他の国)、
またはウェブページwww.autodesk.ethicspoint.comにてご連絡ください。
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Q&A
欧州経済領域(EEA)
で勤務する従業員
の皆さんへ
ホットラインへの報告
EUの法令では、特定の分野の問題に限り、EEAの従
業員がホットラインを利用して指導を求めたり、報
告を行うことが可能です。
ホットラインからの報告が可能な分野を確認する
には、EEA諸国内の所在地の該当するデータ保護
通知を参照してください。
EEA諸国の従業員がホットラインから行った報告
は匿名扱いされ、法律で定められている場合を除
いて、皆さんの身元が特定されることはありませ
ん。EEA諸国の従業員の皆さんが利用できるホット
ラインについての詳細は、
こちらをクリックしてくだ
さい。
その他の報告
本項に記載した別の報告経路を使って問題を報告
することもできます。
これらの問題や報告に関する
データは適用法に準拠して保持されます。
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報復の禁止と懲戒処分
何らかの疑問や懸念がある場合、報復行為を恐れること
なく質問を投げかけたり、報告したりできることが大切
です。当社では、違反の疑いを誠実に報告した従業員
や、調査に協力的な従業員に対し、一切の報復行為を許
Q: ホットラインに電話をかけたり、
オンラインで報告
を提出した場合、匿名として扱われますか?
A: はい。電話およびオンラインでのホットラインへ
の報告は機密扱いされ、その地域の例外対象となら
ない限りは匿名で行えます。
しません(一部では、
このような報復を「迫害」
と呼んで
Q: 違反の疑いがあると思って報告したケースが、間
違いだった場合、
どうなるのですか?
象となるほか、最悪の場合には解雇に至ることもありま
A: あなたがその情報は正しいと信じて、誠実に報告
を行った場合、
あなたの報告行為は懲戒処分の対象
とはなりません。必ずしも正しい報告である必要は
ないのです。ただし、違反があったと考える場合に
は、正直な情報を提供しなければなりません。
います)。報復行為は、その形態を問わず、懲戒処分の対
す。違反の疑いを誠実に報告した結果、あなたが報復の
対象となっていると感じた場合、本項に記載のいずれか
の連絡先に直ちに報告してください。
あなたが違反の疑いを誠実に報告し、その違反の疑い
がある行為に関与していない場合、オートデスクはこの
件について妥当かつ可能な範囲内で機密を守ります。
ただし、調査の過程において、オートデスクはこれらの
情報を、
「知るべき必要のある」一部の人と共有する可
能性があります。
業務行動規範の違反の疑いに関する報告を行う場合、
コンプライアンス・ホットラインの無料電話(アメリカ国内およびカナダ:855-822-9535、
その他の国)、
またはウェブページwww.autodesk.ethicspoint.comにてご連絡ください。
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3. 互いを尊重する職場作り
当社は公正、誠実、
他者に対する尊重、
そしてチームワーク
を重視します。
オートデスクでは、皆さん全員にとって仕事がやりがい
に満ち、実りあるものとなることを願っています。皆さん
一人ひとりに、その才能を発揮できる機会を提供したい
と考えています。
こうした理由から、当社では、従業員一人ひとりが差別
やハラスメントの一切ない職場環境を維持することに
尽力する、互いを尊重し合う職場を築くことに努めてい
ます。当社は、世界数十カ国で事業を展開し、何千名も
の従業員を擁しています。そのため、様々なワークスタイ
ル、
ライフスタイル、文化の違いを尊重する必要があり
ます。
オートデスクの方針について詳しくは、Infosys上の各国
の雇用方針をご覧になるか、所属先の人事パートナー
にお問い合わせください。
機会均等
当社は職場における人材の多様性と個性を尊重し、資
格、技能、功績などに基づく採用、昇格、解雇など雇用に
関する決定を行うことを約束します。
差別と嫌がらせ
当社は個人の尊厳に重きを置き、すべての従業員およ
び求職者に雇用機会を平等に提供できるよう尽力して
います。従業員、派遣職員、顧客に対して、年齢、性別、人
種、国籍、市民権、障害など法的に保護される特性に基
づく一切の差別や嫌がらせを許容しません。
万一、あなたが差別や嫌がらせを受けたり、あるいはそ
のような行為を目撃したり通知を受けた場合は、直ち
に、第2項の「違反の可能性を報告する」に記載されてい
るいずれかの連絡先に報告してください。
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業務行動規範の違反の疑いに関する報告を行う場合、
コンプライアンス・ホットラインの無料電話(アメリカ国内およびカナダ:855-822-9535、
その他の国)、
またはウェブページwww.autodesk.ethicspoint.comにてご連絡ください。
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Q&A
健全性および安全性の維持
武器と暴力
オートデスクは健全で安全な、そして生産性の高い職場
オートデスクでは、従業員、訪問客、派遣職員、会社の敷
て問題がある場合には、環境・健康・安全性およびセキ
その他の人物に対する身体的危害、および実際の暴力
autodesk.com、電話:1-415-507-5555)まで、あるいは
生むような恐喝、嫌がらせ、脅迫的行為を許容しません。
作りに力を注いでいます。職場の健全性と安全性に関し
ュリティ
(EH&S)部(メールアドレス:security@
第2項に記載されているいずれかの報告方法により、連
絡する必要があります。緊急事態や危害が加えられる差
地にいる、
もしくはその業務の過程で従業員と接触する
行為や暴力行為による脅迫への妥当かつ大きな懸念を
所有許可証を持っている場合や、他人に見えないように
携帯することが認められている場合であっても、いかな
し迫った脅威がある場合は、すぐに警察や救急隊員(米
る種類の銃器、爆発物、武器も職場や職場での活動に携
い。詳細については、緊急報告および対応(Emergency
ートデスクが事業展開しているオフサイトの場所やオー
国のオートデスクからは9-911番)に連絡をしてくださ
わっている間に所持することは認められません。
また、オ
Reporting & Response)ページを含めて、Infosysにてオ
トデスクがスポンサーとなるイベントにおいては、武器
ページをご覧ください。米国以外の方は、該当する各地
報告する方法については、職場における暴力防止方針
ートデスクの環境・健康・安全性およびセキュリティ部の
域の方針およびガイドラインをご覧ください。
ドラッグ、規制薬物、
アルコール
従業員はドラッグ(合法薬物の不適切な利用も含む)や
規制薬物、
アルコールを摂取した状態で業務に携わって
はなりません。
ドラッグやアルコールは仕事の能力を著
しく低下させるほか、周りの従業員を危険にさらす恐れ
があります。詳しくは、
ドラッグとアルコールに関する方
針を参照してください。米国以外の方は、該当する各地
域の方針およびガイドラインをご覧ください。
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の持ち込みや使用を禁じます。詳細や関連する問題を
を参照してください。
Q: 誰かの行動が実際に嫌がらせに当たるかどうか
は、
どのように判断すればいいのでしょう?
A: 嫌がらせ(ハラスメント)には、威圧的、敵対的、攻
撃的な職場環境を生み出す行為が含まれ、保護さ
れるべき個人的特性に対して行われるものです。
オートデスクでは、あらゆる形態の嫌がらせを認め
ておらず、許容しません。不法な嫌がらせには以下
が含まれますが、
これに限定されません。
• 中傷的な表現(性別、人種、宗教、性的指向など、
法的に保護されるべき特性に基づくジェスチャ
ー、中傷、侮辱的な言葉や冗談なども含まれる)
• 性的な誘い
• 口頭または身体的脅威
• 誰かの動きを邪魔または妨害したり、特定の特徴
を理由に誰かを孤立させたり、いやらしい目で見
たり、
ストーカー行為をしたり、触ることを含め
た、身体的行為
• 雇用上の利益の代償または対価として性的要求
を行うこと
• 人種、性別、その他の保護すべき特性に対する中
傷的、屈辱的、攻撃的なものを提示・配布すること
嫌がらせ行為は、様々な形態で発生する可能性があ
ります。たとえば、不適切なメッセージを電子メール
やテキスト/SMSから送信したり、侮辱的なスクリー
ンセーバーを表示したり、インターネットからダウン
ロードした侮辱的なコンテンツを共有することはす
べて、嫌がらせ行為と考えられる可能性があります。
業務行動規範の違反の疑いに関する報告を行う場合、
コンプライアンス・ホットラインの無料電話(アメリカ国内およびカナダ:855-822-9535、
その他の国)、
またはウェブページwww.autodesk.ethicspoint.comにてご連絡ください。
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4. 利害の対立を避ける
皆さんは、オートデスク
に対する義務として、利
益相反が発生するよう
な状況を避ける責任を
負っています。
皆さんには仕事以外の責任や関心事もあることでしょ
う。
しかし、それらがオートデスクの利益と矛盾してはな
りません。何が利益相反に相当するかを判断するのは
簡単ではありません。利益相反は通常、個人的な関心や
活動が会社の利益に矛盾することから、オートデスクに
おけるプロとしての判断や責任が妨げられる、あるいは
その可能性がある場合に起こります。利益相反の可能性
があるだけでも、会社やあなた自身の名声が損なわれ
る可能性があり、対立を避ける必要があります。
こうした
利益相反は、友人、仲間、家族の一員(その他大切な人)
や、あなたが関わる組織の個人的な関心や活動が直接
的または間接的原因となって発生することがあります。
利益相反が実際に発生している、
または発生する可能
性がある場合は、その対立が新たなものか今まであっ
たものかに関係なく、上司と法務パートナーに報告しな
ければなりません。あなたの上司は人事部と法務部と協
力し、当該活動または関心について調査を行い、それが
適切な場合は承認を与えます。
利益相反の具体例としては、以下のものが挙げられます
(ただし、
これに限定されません)。
• 社外雇用やその他の提携—オートデスクにおける職
務に影響を及ぼしたり、利益相反を引き起こす可能
性のある他社で勤務したり、独立した下請や顧問とし
て仕事をしたり、あるいは取締役に就いてはいけま
せん。たとえば、オートデスクの顧客、販売業者、再販
業者、サプライヤー、その他の取引先で同時に雇用
されることは禁じられています。
また、オートデスクの
競合企業で同時に勤務したり、競合企業の地位向上
に加担したり、支援したりする活動に参加することも
してはなりません。社外活動や提携行為がオートデ
スクとの間に利益相反を招くかどうか分からない場
合は、あなたの上司または法務パートナーにご確認
ください。
• 取締役への就任—一般に、オートデスクの従業員は
競合他社の取締役に就任することは禁じられていま
すが、取締役会代表制に関する会社の方針により、他
企業の取締役への就任が許される場合があります。
取締役への就任を考えている場合は、上司と法務パ
ートナーに通知し、取締役会代表制に関する会社の
方針に記載されている手続きに従ってください。
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業務行動規範の違反の疑いに関する報告を行う場合、
コンプライアンス・ホットラインの無料電話(アメリカ国内およびカナダ:855-822-9535、
その他の国)、
またはウェブページwww.autodesk.ethicspoint.comにてご連絡ください。
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なたの影響力、オートデスクまたは他社の機密情報
へのあなたのアクセス権限、そしてオートデスクと他
社との関係性などがありますが、
これに限定されませ
ん。
(通常、上場企業の発行済み株式総数の2%まで
保有していても、
これは経済的利害関係があるとは
みなされません。)
• 関連当事者の取引—オートデスクまたはその子会社
と関連当事者との間の取引には、
「関連当事者と非
定期的取引に関する方針」に記載されている通り、最
高財務責任者の書面での事前承認が必要です。関連
当事者には、オートデスクの従業員、役員、取締役、オ
ートデスクの10%超の議決権持分を所有もしくは管
理する個人または事業体、オートデスク従業員の親
族、およびオートデスクもしくはその子会社の経営や
事業方針に大きな影響を及ぼし得るその他の人物ま
たは事業体を含みます。
• 他の事業における経済的な利益関係—オートデスク
• 個人的利益または事業からの収益—あなたのオート
の取引先、競合他社において、あなたの判断に不適
ると、会社に対する忠誠心が分裂する立場に置かれ
の顧客、販売業者、再販業者、サプライヤー、その他
切な影響を及ぼす、忠誠心を二分する、
あるいは私益
となる可能性のある個人あるいは一族が、経済的な
デスクにおける地位を理由に個人的な利益を受け取
るかもしれません。
「贈答と接待」のセクションで説明
されているものを除き、オートデスクまたはオートデ
利益関係を有することは、禁じられています。経済的
スクの従業員としての地位に基づく取引関係で利得
まれます。経済的な利益関係における対立の有無を
の他の個人的利得や利益の取得は認められません。
利益には、株式投資、所有権、債権者の利益などが含
できるものはオートデスクからの報酬のみであり、そ
判断するには、様々な要素が考えられます。たとえば
さらに、あなたや他のオートデスク従業員が、あなた
ートデスクに影響を及ぼしうる第三者の決断へのあ
と関係のある企業とオートデスクの事業を行ってい
投資の規模や性質、オートデスクの決断あるいはオ
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る場合は、
これを上司および法務部に報告しなけれ
ばなりません。
• 会社のビジネスチャンス—オートデスクが関心を寄
せているビジネスチャンスや、オートデスクの現在の
事業または将来的展望に深い関係のあるビジネスチ
ャンスについて、それを知りながらこれを追求した
り、参加したりしてはなりません。万一、あなたがこの
ような商機を追求していると思える場合は、上司およ
び法務部に報告してください。
• 政治献金—法務顧問からの書面による事前同意
がない限り、またはオートデスクの政府業務に
関する方針に記載されている通り、世界のいか
おいても、政治キャンペーンまたは政策への献金の
なる場所に
ために、オートデスクの資金や資産を用いたり、オー
トデスクからの払戻金を要請または受領することは
できません。
• 第三者への贈答と接待—不正行為防止の第12項に
は、政府および非政府の人物あるいは団体に関連し
た贈答および接待に関するガイドラインが記載され
ています。対応している特定の状況や人物によって、
ガイドラインは異なります。
よって、第三者に贈答や
接待を提供する前に、
ガイドラインを参照することが
重要です。
の家族、友人、その他のあなたに近い人物、その人物
業務行動規範の違反の疑いに関する報告を行う場合、
コンプライアンス・ホットラインの無料電話(アメリカ国内およびカナダ:855-822-9535、
その他の国)、
またはウェブページwww.autodesk.ethicspoint.comにてご連絡ください。
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覚えておきましょう…
• 職場での交際—職場での個人的関係は、従業員の忠
誠心を分裂させ、業績評価、
さらには将来的な昇進
の機会においても、
(意図の有無に関係なく)
えこひ
いきを生じさせる可能性があります。マネージャーと
その部下の間の関係については、機密性リスクの可
能性も生じます。
利益相反に直面したと思われる場合は、直ちに対処
することが大切です。上司または法務パートナーに相
談の上、利益相反に関係する意思決定を下す責任あ
る立場から外れてください。
利益相反は、それが表面的であれ現に存在するも
のであれ、
あなたの個人的名声やオートデスクの評
判を傷つける恐れがあります。利益相反が存在する
かどうかを見極めるには、以下の要素を考えてみて
ください。
• その出来事は、
自分の仕事の進め方に影響を及
ぼすかどうか?
• その状況は、
自分の決断に影響を及ぼすかど
うか?
• その出来事が自分の決断に影響を及ぼしうると
周囲が考えそうかどうか?
• その出来事と自分の仕事の間で、忠誠心が二分
されているかどうか?
• この出来事により、オートデスクにおける自分の
業務から注意がそらされてしまうかどうか?
• オートデスクの誰かにこの状況を知られたら、
自
分は恥ずべきだと感じるかどうか?
• 顧客またはサプライヤーが公平な対応を受けて
いることに疑問を抱くかどうか?
これらの質問のいずれかに当てはまる、
またはそう
かもしれないと思う項目があれば、それは利益相反
を意味します。すぐに上司または法務パートナーに
ご相談ください。
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業務行動規範の違反の疑いに関する報告を行う場合、
コンプライアンス・ホットラインの無料電話(アメリカ国内およびカナダ:855-822-9535、
その他の国)、
またはウェブページwww.autodesk.ethicspoint.comにてご連絡ください。
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5. 機密情報の保護
オートデスクの機密情
報および企業秘密は、企
業にとって最も価値ある
資産であり、当社はこれ
を全力で保護しなけれ
ばなりません。
オートデスク機密情報
守秘義務の原則
オートデスク機密情報とは、オートデスクが特定の時
当社は、機密情報を扱う際の守秘義務の原則を、以下の
点で公開させない、
または公開したくない情報を意味
します。
オートデスク機密情報には以下が含まれます(ただし、
この限りではありません)。
• コンピュータプログラム、
ソフトウェアまたはハードウ
ェア製品、製品計画表、開発計画
• コード、資料、
アルゴリズム、
ノウハウ、企業秘密、数
式、
プロセス、手続き、
アイデア、研究、発明、回路図
• コンフィデンシャリティ・バイ・デザイン方針で定義さ
れる個人データ、行動データ、一意識別子データ
• ネットワークおよびセキュリティ情報
• 契約書もしくは提案書、
または合併、買収もしくは再
編の計画
• 内部調査事項、訴訟、政府からの問い合わせ、調査
• その他技術、事業、財務情報およびマーケティング情
報、予測並びに戦略
オートデスクの守秘義務の原則に従うのは、
あなたの義
務です。
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通り設けました。
• 許可された方法でのみ機密情報を使用します。
• 正確に機密情報を識別し種類を分類します。
• 第三者の機密情報の収集、保守および保管は責任を
持って実施します。
• 情報を受け取る権限がある人にのみ、制限して内部
で共有します。
• 適切な承認がある場合にのみ、オートデスク外で開
示を行います。
• これら守秘義務の原則を執行するために説明責任
を果たします。
あなたは、業務中にアクセスできる機密情報をすべて保
護することが期待されています。機密情報を保護する義
務は、オートデスクでの雇用中および従事中有効で、オ
ートデスクの従業員でなくなり従事しなくなっても、その
後も義務は継続します。詳細は、以下のセクションとコン
フィデンシャリティ・バイ・デザイン方針を参照してくだ
さい。
業務行動規範の違反の疑いに関する報告を行う場合、
コンプライアンス・ホットラインの無料電話(アメリカ国内およびカナダ:855-822-9535、
その他の国)、
またはウェブページwww.autodesk.ethicspoint.comにてご連絡ください。
13
Q&A
オートデスクは、他人お
よび他社がそれぞれの
機密情報や企業秘密を
保護する権利を尊重し
ます。
第三者に対する守秘義務
第三者に対する機密情報とは、守秘義務の下、オートデ
スクに信託された第三者によって、所有または管理され
る情報です。
オートデスクが自らの機密情報を保護するように、当社
は他者または他社がそれぞれの機密情報や企業秘密を
保護する権利を尊重しています。
詳細は、
コンフィデンシャリティ・バイ・デザイン方針を
参照してください。
元雇用主に対する守秘義務
情報の所有者から事前に書面による許可がなければ、
元雇用主の機密情報や企業機密情報(元雇用主から入
手した資料を含む)
と合理的に見なされるいかなる情報
も使用してはならず、オートデスクに明らかにしてはい
けません。詳細は、
コンフィデンシャリティ・バイ・デザイ
Q: 機密情報の例にはどのようなものがありますか?
A: 以下が機密情報となりうる例ですが、
これに限定
されません。
• 個人情報、および個人を特定する従業員の情報
• 顧客・再販業者の氏名およびリスト
• 非公開の事業計画に関する契約書や提案書
• 商品企画、計画表、設計
• マーケティング戦略
• 価格方針
• 専売権付きソフトウェア情報またはソースコード
• 潜在的または将来的な合併、吸収、再編に関する
情報
• 財務情報
• 内部メールやその他のコミュニケーション
• 訴訟、政府からの問い合わせおよび調査に関す
る情報
ン方針を参照してください。
2015年6月
1ページ
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6. プライバシーと個人情報の尊重
当社は従業員、顧客、
第三者の個人情報の
保護に努め、適切に
利用します。
個人情報保護法は、個人データ
(個人情報ともいう)を
オートデスクは、EU加盟国とスイスからの個人情報の収
所在や、一部のケースでは行動データ
(個人の活動に
のセーフハーバーフレームワークおよび米国とスイス間
取り扱い、一般的に、個人を特定し連絡する、あるいは
関する情報)を把握するために使用される情報を意味し
ます。機密情報と同様、個人データも特別な配慮を要し
ます。
集、利用、保存に関して米国商務省が定めた米国とEU間
のセーフハーバーフレームワークを遵守しています。オ
ートデスクは、従業員データおよび顧客データについ
て、告知(notice)、選択(choice)、第三者への転送
個人データの収集、使用、転送、保管、破棄等に関連した
(security)、データ整
(onward transfer)、セキュリティ
しては、オートデスクのすべての方針やプロセス、基準
(enforcement)のセーフハーバープライバシー原則を
客および取引先との間の公正で信頼感ある環境作りに
詳細は、
プライバシー・バイ・デザイン方針、
プライバシ
業務プロセスやアプリケーションやシステムの使用に際
アクセス(access)、執行
合性(data integrity)、
に従う必要があります。
このような取り組みによって、顧
遵守することを認定しています。
努めながら、オートデスクは、該当する世界のデータ保
ー・ステートメント、
グローバル社員データ保護方針を
護法および個人情報保護法の遵守の徹底を図ることが
できます。
参照してください。
オートデスクは、以下の個人情報保護の原則を遵守し
ます。
• 当社の行為と意思について透明性を確保します。
• 明確かつ実施可能な選択を個人に提示します。
• 目的に沿ったデータの収集、利用、保管を実施し
ます。
• データは収集された目的のために使用します。
• 限定かつ承認された方法でのみ、第三者にデータを
使用させます。
• これら個人情報保護の原則を実施するために説明
責任を果たします。
2015年6月
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プライバシー、および従業員によるオート
デスク会社資源の利用
当社では各個人のプライバシーが尊重されます。
しか
し、地域の法令で認められる範囲内において、オートデ
スク社内の電子メール、
コンピュータファイル、電話、
ウ
ェブサイトの履歴などの技術的資源を利用して皆さん
が作成、
アクセス、転送、
または保管した情報は、会社資
源かつ資産であることもご理解いただく必要がありま
す。
このため、法律により認められる範囲内において、関
係従業員の事前の承認、認識、
または同意を得ることな
しに、オートデスク社の資源、資産、所有物へのアクセ
ス、監視や調査を実施する場合があります。
こうした行
為には、オートデスクの電子機器、
コンピュータ装置や
システムなどに保存または転送された情報の監視や
読み取りが含まれます。詳しくは、利用規約を参照して
ください。
2015年6月
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7. 知的財産の保護
革新に対する熱心な取
り組みこそ、当社に成功
をもたらし、他社を圧倒
するような業績を収める
秘訣なのです。
オートデスクの知的財産
オートデスクでは、商標、著作権、企業秘密、特許、構想、
ソフトウェアコード、意匠、データベース、業務プロセス
等を含め、知的財産の保護に全力を尽くしています。機
密情報に関しては、当社の知的財産を保護し、関連の方
針やガイドラインに必ず従って使用・開示するようにし
てください。オートデスクの企業秘密やその他の機密情
報の機密性は、オートデスクの知的財産を保護する上で
ハードコピーあるいはインターネット上に掲載された著
作物(技術論文、商品情報、参考資料、ニュースレター、
ブログ、画像または写真など)は通常、著作権法により保
護されています。事前に法務パートナーと相談すること
なく、
このような資料のコピーを作成したり、オートデス
クの商品や資料に組み入れたりすることは控えてくだ
さい。
見本市やオートデスクの行事等におけるプレゼンテー
の重要な一要素です。かかる情報を保護する義務は、オ
ションやプロモーションのために、オートデスクの従業
なくなった後でも継続します。
ビデオクリップ、その他の素材の使用を希望する場合が
ートデスクの従業員でなくなりオートデスクと関わりが
詳細は、
コンフィデンシャリティ・バイ・デザイン方針、商
標に関するガイドライン、従業員による発行の方針、お
よびソースコード方針を参照してください。
第三者の知的財産
員が、インターネット上から入手できる音楽、ムービー、
あります。
こうした素材は通常、著作権法により保護され
ており、許可を得ずに使用すると著作権を侵害してしま
う恐れがあります。
これらの素材、あるいは素材の一部
を利用する場合は、必ず最初に法務パートナーにご相
談ください。
当社は、第三者の知的財産権も同じように尊重していま
オートデスクに発明、特許、意匠、工程、
ソフトウェア、そ
されるソフトウェアはすべて、適切なライセンス認証を
誰かが連絡してきた場合は、実質的な話し合いに入る
す。従業員がオートデスクの業務を遂行するために使用
の他の知的財産を販売またはライセンス認可したいと
受けた製品でなければなりません。不正にソフトウェア
前に法務パートナーと相談してください。
を作成あるいは使用したり、
ソフトウェアサービスへの
アクセス権を不正に入手する方法を考案することは、著
作権法の違反にあたり、使用した本人やオートデスクが
民事または刑事責任を問われることになります。
2015年6月
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8. 周囲との適切なコミュニケーション
オートデスクでは、当社
へのマスコミおよび金
融アナリストからの問い
合わせに対応する特定
の社員を任命しており、
法的要件を遵守しなが
ら対応しています。
広告およびマーケティング
ソーシャルメディア
いかなる事業者も、信頼に値する偽りのない広告やマ
公開フォーラム(会議、業界のイベント、
ソーシャルメデ
ーケティングを掲載し、消費者を保護し、その他規制を
ィア・サイト、
ブログ、その他のオンラインフォーラムな
例外ではありません。当社は、製品やサービスの広告お
の機密情報、個人情報、専有情報を開示してはいけませ
遵守する法的責任を負っています。オートデスクもその
よびマーケティングについて該当する方針および法律
ど)
でオートデスクの情報を共有する場合、オートデスク
ん。ある情報が機密情報、個人情報、
または専有情報か
の遵守に努めます。
どうかに関して質問がある場合は、情報を共有する前に
マスコミからの問い合わせ
で設定されている規定およびガイドラインを遵守する
あなたが担当者として任命されていない限り、マスコミ
や第三者からの問い合わせはすべて社内の広報担当ま
たは広報部長に、金融アナリストからの問い合わせは投
上司に確認してください。
また、
ソーシャルメディア方針
義務があります。
警察および政府
資家向け広報担当または最高財務責任者に照会しなけ
オートデスクの文書または財産について政府や法執行
に関しては、相談役または法務パートナーに照会してく
提供する前に、
その旨を法務パートナーに速やかに通知
ればなりません。
また、オートデスクに対する政府調査
ださい。
官から要請があった場合は、会社の文書または財産を
し相談する必要があります。いかなる場合においても、
オートデスクまたはオートデスクの事業活動に関して政
府や法執行官と協議する前に、法務パートナーに通知す
ることが奨励されます。
2015年6月
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9. オートデスクの会社資産の適正利用
オートデスクの資産に
関し、悪用や流用、許可
を受けていない従業員
や第三者による共有、適
切な承認を欠いた売却
が行われることのない
よう、全員が責任をも
って行動しなければな
りません。
会社資産には有形資産と無形資産があります。有形資産
ってください。
メールシステムおよび社内の通信機器(
ス、
コピー機等を含みます。一方、無形資産にはソフトウ
であり、パスワードで保護されている場合でも、適用法
ートデスクの機密情報が含まれます。無形資産の保護に
調査の対象となることがありますのでご注意ください。
とは、
コンピュータ、機器、
ファイル、事務用品、
ファック
ェア、商標、知的財産権、企業秘密、著作権、その他のオ
関する情報については、
コンフィデンシャリティ・バイ・
会社支給の携帯デバイスなど)はオートデスクの所有物
の許容する範囲内において、オートデスクによる監視や
詳細については、情報セキュリティに関する方針を参照
デザイン方針を参照してください。
してください。
コンピュータとその他の機器
第三者技術サービスの使用(クラウド –
SaaS、PaaS、IaaSを含む)
オートデスクの会社資源、資産、機器などは常に丁寧に、
責任をもって扱ってください。オートデスクの機器を皆
オートデスクの業務プロセスを支援するために第三者
や破損などに遭わないよう、私物を扱う時と同じように
ビスがオートデスクの機密情報を保護することを確認し
さんの家庭や職場以外の場所で使用する場合は、盗難
取扱いには注意しましょう。諸般の事情によりオートデ
スクを離職する場合、オートデスクのすべての会社資
源、資産、機器は元の状態に戻し、返却する必要があり
技術サービスを使用する場合は、その第三者技術サー
なければなりません。詳細については、情報セキュリティ
に関する方針を参照してください。
ます。
インターネットの使用
メールやその他の電子通信手段の使用
勤務時間中に、職場で業務に直接関係のない目的でイ
オートデスクの電子メールやコミュニケーション・システ
ム(テキストメッセージ、ツイッターなど)を使用する際
は、適切に使用し、オートデスクのビジネス用途にのみ
使用するようにしてください。
こうした通信物の準備や
送信、転送を行う際は、一般的なエチケットや常識に従
ンターネットを使用する場合、最小限にとどめるようにし
てください。オートデスクは、従業員によるオートデスク
の会社資源、資産、
システム、機器などの使用に関し、地
域の法令で認められる範囲内でインターネット使用やウ
ェブサイト閲覧の履歴等を監視する場合があります。詳
細については、情報セキュリティに関する方針を参照し
てください。
2015年6月
1ページ
業務行動規範の違反の疑いに関する報告を行う場合、
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10. 正確な事業記録の保持
正確な帳簿や記録を保
持することは、大切な日
常業務のひとつです。
会計帳簿や事業記録の公正性、資産公
開、米国証券取引委員会(SEC)報告
オートデスクの方針では、証券取引委員会(SEC)やその
他の公の場所に提供する報告やドキュメントに関し、完
全、公正、正確、適時かつ分かりやすい開示を行うことと
しています。SECの規定と形式で指定されている期間内
に、報告すべき情報が記録、処理、要約、提出されるよう
に、慎重な開示および内部管理プロセスが実施されて
います。
さらに、弊社の財務報告の信頼性ならびに外部
使用の財務諸表の準備が一般的な会計原則に基づい
て適切に行われ、妥当な保証を提供できるように、内部
管理プロセスが実施されています。
2015年6月
1ページ
オートデスクでは、社内の開示統制、手続き、財務報告
に関する社内統制を私達自身がサポートする必要があ
ります。あなたが提供する財務情報が正確であり、
オー
トデスクの財務方針を自身が理解し守っていることを確
認する必要があります。
加えて、財務組織の全メンバーが、適用法並びに会計お
よび税金に関する規則を理解し従う必要があります。
会計や監査について何らかの懸念がある場合は、第2項
の疑問を投げかけ、違反を報告するに従い報告してくだ
さい。詳細については、会計および監査に関する苦情お
よび懸念の提出手続きをご覧ください。
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その他の国)、
またはウェブページwww.autodesk.ethicspoint.comにてご連絡ください。
20
覚えておきましょう…
事業記録の管理と維持
正確な帳簿や記録を保持することは、大切な日常業務
のひとつです。実際、特定の記録は少なくとも一定期間
は保持するよう様々な法律において求められています。
また、不要になったドキュメント、保持する必要のなくな
ったドキュメントを定期的に破棄するタイミングを把握
• 経費報告書
• 請求明細書
• 時間記録
• 財務報告書
• 人事ファイル
することも重要です。
しかし、訴訟が係争中である場合
• 事業計画書
べての関連書類を保管しておく必要があります。
• 顧客リスト
や、訴訟の可能性が高い場合、法務部の指示に従い、す
記録の保持と廃棄に関する法律は、国や地域により異な
ることがあります。詳細はドキュメント保持方針を参照し
てください。
2015年6月
1ページ
業務記録の一般的な例は次の通りです。
• 契約書
• マーケティング情報
電子メールも内容により業務記録とみなされる場合
があります。目的の情報が業務記録かどうか判断し
かねる場合は、法務部にご相談ください。
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11. 世界的な貿易統制への対応
我々全員が、輸出管理、制裁、関税および反ボイコット法
などの世界的な貿易管理規制を遵守する義務がありま
す。貿易統制への違反は、当社の事業に極めて深刻な影
響を及ぼします。
米国反ボイコット法
米国の法律は、オートデスクが米国政府によって承認さ
れていないボイコットや禁輸措置の外国と取引を行うこ
とや、取引に同意することを禁じており、オートデスクは
罰金を科される場合があります。ボイコットや禁輸措置
輸出規制
一般的には、輸出とは、商品、サービス、技術(ソフトウェ
アを含む)の越境移動を指します。
また、米国で管理対
象となる技術またはソフトウェアのソースコードを米国
以外の人物に開示することも含まれます。技術は、電子
またはデジタル送信、口頭その他の手段によって開示で
きます。多くの国において、
ソフトウェア、サービス、テク
ノロジーを含む製品の「輸出」や「再輸出」の規制に関し
て、何を企業が輸出し、
どこでそれを輸出し、誰がその製
品を受け取り、
どのような方法でそれを使用するのかを
定義しています。状況により、輸出を行う前に当該規制
当局の許可が必要となる場合があります。
米国は、世界でも厳しい輸出統制を実施しています。一
部の制限国およびそのエンドユーザー、あるいは一部
の制限エンドユーザーに関しては、米国政府による事前
の許可がなくては輸出が行えない場合もあります。特定
の製品や各国に関する規制について疑問がある場合
は、必ず質問してください。
の国との取引の要望を、該当する米国当局に報告しな
ければなりません。
ここには、ある国家に対するボイコッ
トを義務付ける特定の契約条件を盛り込む要求、特定の
「ブラックリスト」国家との取引の禁止、ボイコット中あ
るいはブラックリストにある企業に関する情報提供を求
める要求も含まれます。米国の法律で承認されていない
国際ボイコットの一例としては、
アラブ諸国のイスラエ
ルに対するボイコットが挙げられます。入札案内、見積
依頼、発注書、契約書、信用状、船荷書類、その他通信文
書で、ボイコットや「ブラックリスト」国の依頼を受け取っ
た場合は、法務パートナー、あるいは輸出規制チーム
まで、直ちに報告
([email protected])
してください。
禁輸措置および反ボイコット規制に関する情報は、高リ
スク国家のリストを含め、Infosysの輸出コンプライアン
スサイトに掲載されています。
Q&A
Q: オートデスクが輸出を禁じられているのはどの国
家、組織、個人ですか?
A: 米国政府は、米国の利益において
「非友好的」
と
考えられる国家、組織、個人に対し、一連の禁輸・制
裁プログラムを維持しています。2015年4月時点で、
米国の法律およびオートデスクの方針では、キュー
バ、イラン、北朝鮮、
スーダン、
シリア、並びにウクライ
ナのクリミア地域への輸出を禁じています。世界の
出来事や米国の対外方針の変更などに基づき、禁輸
国家リストは頻繁に変更されます。そのため、ある国
が禁輸・制裁対象国リストに載っていないだろうと
は決して推測しないでください。オートデスクの最新
の禁輸・制裁対象国リストについては、Infosysの輸
出コンプライアンスのサイトを参照してください。以
上の禁輸対象国に加え、オートデスクが輸出できな
い個人や組織を掲載するリストがあります。
リストは
次のサイトに掲載されています。URL:http://www.
bis.doc.gov/complianceandenforcement/
liststocheck.htm
輸出規制に関する情報は、autodesk.com上のサイト、
輸出コンプライアンスを参照してください。
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12. 倫理的な企業行動の遂行
顧客、サプライヤー、取
引先、政府職員等に対
し、誠実かつ倫理にかな
った行動をとりましょう。
自由で公正な競争
多くの国では、
自由で公正な競争の促進と保護を目的と
した法律、規則、規定が十分に整備されています。独占
禁止や競争に関する法律は、特定の状況において、その
適用が非常に複雑となる場合があります。
当社は事業活動において、積極的な競争に真摯に取り
組み、世界各国で該当するあらゆる独占禁止法および
競争法を遵守しています。皆さんもどのような行為が違
反に相当するかについて基本的な知識を身につけ、
ど
んな場合に法務パートナーに連絡すべきかを把握して
おきましょう。
競争に関する法律は、オートデスクと顧客、サプライヤ
ー、販売取引先との関係を規制しています。
こうした法律
の適用範囲は、価格設定、割引、支払条件、販売促進、不
正な契約条件、差別、独占代理販売または販売権、独占
購入、競合商品の取り扱いの制限、取引の終了など多岐
にわたります。
競争法は、オートデスクと競合他社との関係に影響を及
ぼします。競合他社とのコミュニケーションは、正当な業
務目的においてのみ行われ、競争原理に従う必要があ
ります。競合他社が出席する可能性のある、あるいは問
題となり得る状況が生じる、事業者団体への加盟や会合
への参加に関しては、必ず事前に法務パートナーにご相
2015年6月
1ページ
談ください。会合中に競合他社と一緒になる状況が生じ
た場合は、会合から即刻退席し、法務パートナーまで連
絡してください。
詳細については、オートデスクの公正な競争のためのガ
イドを参照してください。
覚えておきましょう…
公正競争および独占禁止法では、様々な項目につい
て競合他社との話し合いが禁止されています。項目
には以下がありますが、
これに限られません。
• 値下げ、利幅および原価、支払条件、促進割引等
を含む価格設定
• 顧客および潜在顧客
• 独占代理販売または販売権、およびその他の独
占供給・購入契約
• 競合製品の取り扱いの制限
さらに、サプライヤーや顧客と話し合う項目につい
ても制限が設けられる場合があります。詳細は、
オー
トデスクの公正な競争のためのガイドを参照してく
ださい。
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Q&A
インサイダー取引
であっても、重要な非公開情報を所有している時にオー
トデスク株式を取引した場合には、オートデスクの方針
Q: どのようなものが「重要な非公開情報」
でしょうか、例
を挙げてください。
手することがあります。重要な非公開情報とは、合理的
インサイダー取引に関して疑問があれば、
インサイダー
A: 重要な非公開情報の例には以下が含まれますが、
こ
れに限定されません。
持するか否かの決定の際、重要とみなす可能性の高い
してください。
• 新製品情報や製品価格の変更
の取引先、あるいは将来的な取引先に関する情報も含
不正行為防止(贈収賄の防止)
• 財務報告または業績
時として、オートデスクの事業に関する
「重要情報」
で、公
に開示されていない情報(重要な非公開情報など)を入
な投資家であればオートデスクの株式の購入、売却、保
情報のことです。重要な非公開情報には、オートデスク
みます。
そうした重要な非公開情報に基づき株式を売買したり、
第三者に情報開示したり、株の売買を勧めたりすること
は、その額面にかかわらず、インサイダー取引や機密性
の高い株式情報の提供とみなされ、民事法および刑事
法に触れる犯罪となり、最高で500万ドルの罰金および
20年の懲役刑を含めて重い刑罰が科せられる結果を招
く可能性があります。
数多くの上場企業と同様、オートデスクはインサイダー
取引を防止するために、法律による規制事項の他にも
特別な取引制限を設けています。重要な非公開情報を
入手した場合には、オートデスクで規定されている取引
制限と、
より緩やかな取引禁止規定とを混同しないよう
注意してください。たとえば、
オートデスクはブラックアウ
ト期間を設けており、その期間中、オートデスクの特定
のスタッフはオートデスク株式を取引できず、取引ウィン
ドウではその期間中の取引が認められている場合があ
ります。オートデスクのブラックアウト期間または取引期
間の具体的な対象となっていないオートデスク従業員
2015年6月
1ページ
や適用法に対する違反となります。
取引に関する方針を参照するか、法務パートナーに相談
オートデスクは、いかなる形態の賄賂、不正行為に対し
• 製品の発売日
• 研究開発のイニシアチブまたは新商品の展望
てもゼロトレランス方針を取っています。政府職員、顧
• ビジネス戦略の変更、上層管理者または取締役の
異動
が関与する不適切な誘発行為は厳格に禁止されていま
• 提案されている買収、合弁事業、再編
客、サプライヤー、ビジネスパートナー、その他の相手先
す。皆さんは、顧客、サプライヤー、取引先、政府職員等
に対し、最大限に公正で、誠実かつ透明性のある行動を
とることが期待されています。私達は世界各地の不正行
為防止/贈収賄防止に関する法律を遵守しなければな
りません。贈収賄は、それに関係した各個人およびオー
トデスクにとって、極めて深刻な結果を招く恐れがあり
ます。いかなる第三者、チャネルパートナー、代理人、
ま
たはオートデスクを代理して行動する仲介者も、業務上
の意思決定に影響を及ぼすためのえこひいき行為を含
めて贈収賄や不適切な誘発行為を申し出る、提供する、
受領することを禁止されています。
「贈収賄」は広義に定
義され、業務上の意思決定または作為(または不作為)
に影響を与えるため、
または不適切な利益を確保する
目的で、優遇措置と引き換えに、有価物を提供または申
• 見通しや予想における変更内容
• 未決の合併買収、
または有形資産や事業の処分
• 訴訟、政府からの問い合わせおよび調査
• その他の例については、
インサイダー取引に関する
方針を参照してください。
覚えておきましょう
重要な非公開情報を、そうした情報をもとに証券売
買を行う人物に開示することは固く禁じられていま
す。
このような行為は「ティッピング(株式情報の漏
洩)」
と呼ばれ、多くの国家で証券法違反とみなさ
れ、双方の当事者が起訴の対象となります。
し出ることが含まれます。
業務行動規範の違反の疑いに関する報告を行う場合、
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24
覚えておきましょう…
特定の状況下では、
こうした規定の適用は非常に複雑と
に参加することが一般的なため、贈答とは別のものとみ
刻です。違反した場合、会社組織ならびに関係職員は重
• 贈答限度額と禁止事項 - 年間を通じて、同一人物か
なることがあります。贈収賄がもたらす結果は非常に深
大な刑事、民事、その他の罰則を科せられることになり
ます。皆さんには、オートデスクの不正行為防止の方針
を確認し、把握する責任があります。疑問がある場合は、
法務パートナーにご相談ください。
なされます。
• 付加条件がないこと
渡しは金額を問わず一切禁じられています。250ドル
• 現金やギフトカードなど現金同等の形式ではな
いこと
引の範囲内として認められます。ただし、現金の受け
相当を超えるスポーツ観戦やその他のエンターテイ
メントのチケットという形での贈答は、状況により許
オートデスクの方針および慣行では、ビジネスの場にお
必要となります。
断を求めています。正当な業務活動との関連において、
仕事上での食事などの一般的なもてなしに招待したり、
招待されたりすることは、通常は許容されます。
しかし、
このような仕事上の付き合いで、オートデスクの従業員
が、不適切な印象を与える有価物の要求、受取、申し出
を行ったり、ビジネス上の決定に影響を及ぼしたり、不
適切な利益を得たりする意図で贈答や接待を行うこと
は、固く禁じられています。
贈答は、物品の場合もありますが、イベントの入場券や
贈り主がイベントやサービスに参加しない(贈り主はチ
ケットを贈ったが受取人と一緒にイベントには出席しな
い)サービスの提供も含まれます。接待には、食事やイ
ベント、その他のエンターテイメント
(スポーツ観戦、
コ
ンサート、
ショーなど)が含まれ、接待元がこれらの接待
• オープンかつ直接的であること
らの最大250ドル相当の贈答の授受は、良識ある取
ビジネス活動における贈答および接待
ける贈答や接待の授受について、節度と良識のある判
許容される贈答品および接待には以下の条件があり
ます。
容されますが、上司と最高財務責任者の事前承認が
• 接待限度額と禁止事項 - 接待(食事を含む)の授受
は、高価または贅沢ではなく、節度ある合理的な範囲
内で行わなければなりません。高価または贅沢な接
待費には、上司と最高財務責任者の書面による事前
• 見返りを求めないこと
• 高価でないこと
• ビジネス交渉の一環として、あるいはビジネス交
渉中に受け取らないこと
• 適用法に準拠しており、贈与側と受領側の双方の
方針にかなっていること
• オートデスクの評判を落とすようなものではない
こと
承認が必要となります。
政府職員への贈答および接待
オートデスクが国家、州、地方のレベルで行政機関、国
営企業、国際公共機関などと取引を行う場合、その取引
に関するすべての適用法および規則を遵守しなければ
なりません。米国またはそれ以外の国家において、国営
企業である顧客と取引を行う場合、特別規定をよく理解
する必要があります。
米国以外の政府職員に関する規定
オートデスクは、世界各国の不正行為防止法に従います
(米国の「海外不正行為防止法(FCPA)」、英国の「贈収
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業務行動規範の違反の疑いに関する報告を行う場合、
コンプライアンス・ホットラインの無料電話(アメリカ国内およびカナダ:855-822-9535、
その他の国)、
またはウェブページwww.autodesk.ethicspoint.comにてご連絡ください。
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覚えておきましょう…
賄防止法」、その他の国々の同様の法律など)。
こうした
払いの全部または一部が、FCPAおよびその他の現地の
や第三者に事業を誘導したり、その他の不適切なビジ
考えられる理由がある場合は、禁じられています。
法律では、事業を取得または保持したり、オートデスク
ネス上の利益を確保したり、
または過去の行為に対して
受領者に不適切に報いる目的で、米国以外の政府職員
の行動や決定に影響を与えるために、財政的もしくはそ
の他の利益、
または有価物を提供、贈与、約束すること
は禁じられています。
• 米国以外の政府職員には、
(i)米国以外の国家レベ
ル、地域レベル、地方レベル、その他の政府機関、米
国以外の国有または国営の企業、
もしくは国際公共
機関の役員、職員、代表者、
または役員や職員の代理
人、
(ii)米国以外の政党、政党職員、および公職への
候補者を含みます。米国以外の政府職員は、高官だ
けでなく、書記官、秘書またはアシスタント等の上記
機関の管理業務担当者を含む場合があります。
• 「有価物」には、贈答品、金銭、接待、旅行、慈善寄付、
特別な便宜などが含まれます。
さらに、FCPAでは、オートデスクがすべての財務取引に
関して正確で透明性のある合理的に詳細な記録を維持
し、帳簿外の会計や出金、その他の不正な支払を防止す
る内部会計管理システムを整備することが求められて
います。FCPAは世界各地の業務活動に適用され、場所
を問わずオートデスクのすべての業務を対象としていま
す。FCPAおよびその他の不正行為防止法に基づき、
オー
不正行為防止法で禁止されている目的で使用されると
オートデスクの不正行為防止の方針および政府業務に
関する方針は、米国以外の政府職員への贈答、接待、
食事、旅行、宿泊などの提供に対して厳しい制限(場
合によ っては一切禁止)を課しています。米国以外
の政府職員との対応時に該当するオートデスクの方針
に熟知していることは、あなたの責任になります。
や特別規定
米国の政府職員に関する規定
合衆国連邦、州および地方の法令、並びにオートデ
スクの政府業務に関する方針および不正行為防止の
方針は、米国の政府職員との取引において厳しい規
制を課しています。「米国の政府職員」には、すべ
ての米国政府部門(行政、立法、司法)において連
邦、州、地方で選出・任命された職員、公務員、担
当官やその他の代理人のみならず、政党や政府省庁
関係者も含まれます。これには、米国沿岸警備隊を
含む、すべての米軍の隊員も含まれます。皆さんに
はこうした規則を把握し、疑問がある場合は質問を
する責任があります。
「米国以外の政府職員(国家公務員)」には、次のよ
うな職位や仕事を指します。
• 警察官、軍隊、税関、出入国審査官
• 国営石油会社、国営製油所、国営航空会社、国営
鉄道など、国が所有または経営する事業体の幹
部またはその他の従業員
• 国連、国際通貨基金、世界銀行など、国際公共機
関に勤務する人物
• 国立大学や研究機関の従業員および管理者
• 政府代理、
または特殊法人形態(政党など)の代
理、
またはその職員、管理者、司法関係者
• 事務官、秘書、
アシスタントなど、下級の事務職員
• 「米国あるいは米国以外の政府職員(公務員)」
に当てはまる例を詳しく知りたい場合は、
オートデスクの不正行為防止の方針および政府
業務に関する方針を参照してください。
「有価物」には以下が含まれます。
• 食事および接待
• 現金
• 贈答
• 旅行
• 職の確保や学校への入学資格取得の支援などの
便宜
• 政府職員が出資する、あるいは関係する組織へ
の慈善寄付
トデスクは禁止されている直接的な行為を間接的に行
うことも禁じられています。つまり、第三者に対しても、支
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業務行動規範の違反の疑いに関する報告を行う場合、
コンプライアンス・ホットラインの無料電話(アメリカ国内およびカナダ:855-822-9535、
その他の国)、
またはウェブページwww.autodesk.ethicspoint.comにてご連絡ください。
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覚えておきましょう…
米国の国会議員および議会関係者に関する規則
(米国国会議員および議会関係者以外の)米国政府職
オートデスクの従業員は、相談役の書面による事前許可
員に関する規則
に対し、贈り物や有価物(旅行、食事、イベント入場券、そ
州、地方の公務員に旅行、接待、食事、贈答品、宿泊、そ
なく、米国の国会議員、議会職員、その他の議会関係者
の他の接待を含む)の提供、要求、指示を行ってはなりま
せん。
この禁止項目には、オートデスクの資産から支払
われた、あるいはオートデスクの従業員個人または従業
員グループにより支払われた贈り物や有価物も含まれ
ます。
米国の連邦、州、地方の法律や規制により、米国の連邦、
の他の高価な物品の提供、贈与、支払を行うことは制限
または禁止されている場合があります。皆さんには、
こう
した規則および規制を十分に理解する責任があります。
米国の連邦、州、地方の公務員に贈答品、旅行、接待、食
事、宿泊、
その他の高価な物品の提供、支払い、贈与を行
海外不正行為防止法に加え、オートデスクの資産や資金
う前に、法務パートナーから書面による承認を受けなけ
じられています。
前述の規則に違反した場合、高額の民事制裁金または
を相談役の事前許可なく次の目的で使用することは禁
• 米国国会議員、議会関係者あるいは連邦行政部の官
僚の栄誉を称えたり表彰する行事
• 前述の関係者による任命、
または指定された事業体
• このような職員によって設立、融資、維持、
または管
ればなりません。
顧問、販売代理人、サードパーティを選択する場合、
疑わしい商行為には常に注意してください。次のよう
な場合には警戒が必要です。
• 異なる国での支払い、
またはサードパーティへの
支払いを要求する
• 現金または流れが追跡不能な資金を要求する
• 政府職員との提携を開示しない
• 資格を有していない、あるいは専門的な経験を
積んでいないと思われる
• 当該サービスを提供するために必要なスタッフ
や設備が不足している
• 適切な財務記録がない
重大な刑事処分を科せられる可能性があります。皆さん
には、
こうした規則や規制を十分に理解する責任があり
ます。疑問がある場合は、上司または法務パートナーに
ご相談ください。
理された事業体
• 前述の関係者により、
またはその名義で開催される
会合、修養会、会議、その他の行事
• 大統領図書館または大統領就任委員会
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業務行動規範の違反の疑いに関する報告を行う場合、
コンプライアンス・ホットラインの無料電話(アメリカ国内およびカナダ:855-822-9535、
その他の国)、
またはウェブページwww.autodesk.ethicspoint.comにてご連絡ください。
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13. 当社は社会的責任を推進します
より良い世界を築くこと
は、単なるビジョンでは
なく、毎日の業務行為で
もあります。
環境保護
オートデスクは、多くの顧客と同様に、環境の持続可能
性に誠意尽力しています。適用されるすべての環境法を
遵守し、業務運営およびサプライヤーとのパートナーシ
ップにおける環境パフォーマンスを絶えず改善すること
に努めています。当社の製品、パートナーシップ、そして
教育面のイニシアチブを通してお客様がより良い世界
をデザインするお手伝いをします。詳細については、
オ
ートデスクの環境方針を参照してください。
人権
オートデスクは、事業を展開するあらゆる地域における
企業責任そして人権の保護に努めています。当社は、ビ
ジネスパートナーに対し、国際的に認知される人権を支
援し、職場の健康と安全性に関するすべての適用法規
制を遵守し、人身売買や奴隷制の撲滅、児童労働の廃
利益を与えたりするものではないことを合理的に保証
する方針を推進しています。詳細については、オートデ
スクの紛争鉱物に関する方針を参照してください。
寄付
オートデスクの従業員が最も大事と考える大義を支援す
ることは、当社の企業文化の核をなしています。当社は、
オートデスク財団を通して、従業員による金銭的、時間
的寄付に対してマッチング拠出金を提供することでその
支援の姿勢を示しています。当社は、宗教団体、差別団
体、ロビー団体、主唱活動団体、
または政府職員への企
業献金またはマッチングギフトは行いません。詳細につ
いては、オートデスクのマッチングギフトに関するガイド
ラインおよびボランティアガイドラインを参照してくだ
さい。
止、そして責任ある鉱物の調達を支援することを期待し
当社はまた、奨学金、技術、および/または研修の提供
の自由を含む)、そして嫌がらせや差別のない職場環境
を活用している学生、教育者、組織を支援しています。
本的原則及び権利に関するILO宣言」の原則を遵守しま
囲内で健康に暮らせるように、
より良い世界をデザイン
ます。
さらに、パートナーに対し、公正な労働慣行(結社
によって、明るいインパクトを生み出すためにデザイン
を支援することも期待します。当社は、
「労働における基
オートデスクでは、すべての人々が地球の提供できる範
す。詳細については、
オートデスクの人権方針を参照し
することに努めています。インパクトを与える企業文化
てください。当社は、
自社商品に含まれるタンタル、錫、
タングステン、および金が、
コンゴ人民共和国または隣
接国における深刻な人権侵害の首謀者である武装グル
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ープに対して直接的または間接的に資金を提供したり
の一翼を担う者として、
「この行為はより良い世界を築く
ことに貢献するだろうか?」
と自問することを心掛けてく
ださい。
業務行動規範の違反の疑いに関する報告を行う場合、
コンプライアンス・ホットラインの無料電話(アメリカ国内およびカナダ:855-822-9535、
その他の国)、
またはウェブページwww.autodesk.ethicspoint.comにてご連絡ください。
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14. 権利放棄と修正
本行動規範を含め、当社の方針や手続きは定期的に
取締役や役員に対し、本行動規範の遵守に対する権利
た修正項目は、随時、当社のウェブサイトに掲載いた
承認が必要であり、適用法に基づき情報開示が求めら
見直しや更新を加えています。本行動規範に加えられ
します。
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放棄が適用される場合は、取締役会からの書面による
れる場合があります。役員ではない従業員に関しては、
本規範に関する権利放棄その他の重大な例外につい
ては、適切な方針に基づき、オートデスクの相談役によ
る見直しと書面による承認が必要です。
業務行動規範の違反の疑いに関する報告を行う場合、
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その他の国)、
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オートデスクの企業倫理とコンプライアンス対策
オートデスクでは、皆さんがオートデスクのチームの一
員として、誠実かつ倫理にかなった行動を取ることを評
価します。本行動規範に示されるガイドラインに従うこ
と、そしてオートデスクの方針や法令を遵守することは、
皆さん一人ひとりの責任となります。
どう行動するべき
かについて疑問がある場合は、必ず誰かに相談をしてく
ださい。私達は皆、質問を投げかけ、本行動規範や会社
の方針に違反する疑いのある、
または実際に違反してい
る行動について報告する義務があります。
本行動規範に関するご質問や問題がある場合は、次の
いずれかにご相談ください。
• 所属先の上司または上級管理職にある人物
• 法務パートナーまたはオートデスクの弁護士
• 人事ビジネスパートナーまたはその他の人事
部管理職
• 財務ビジネスパートナーまたはその他の財務
部管理職
• 監査機関
欧州経済領域(EEA)
で勤務する従業員の皆さんへ
• 企業倫理とコンプライアンス・ホットライン(以下「ホ
ホットラインへの報告
ットライン」
という)
• 電話:アメリカ国内およびカナダの方は、無料電
話番号855-822-9535をご利用ください。それ以外
の国の方は、
こちらをクリックしてください。
• オンライン:www.autodesk.ethicspoint.comを
ご覧ください。
• 適用法によって認められている場合は、電話かオ
ンラインでホットラインに連絡して、匿名を希望し
てください。
また、監査機関または相談役に書面
で提出することもできます。宛先は111 McInnis
Parkway, San Rafael, CA 94903です。
会計および監査に関する懸念および苦情について
は、Infosysに掲載されている会計および監査に関する
苦情および懸念の提出手続で指示されているように、報
告する必要があります。
EUの法令では、特定の分野の問題に限り、EEAの従業員
がホットラインを利用して指導を求めたり、問題を報告
したりすることが可能です。
ホットラインからの報告が可能な分野を確認するに
は、EEA諸国内の所在地の該当するデータ保護通知を
参照してください。EEA諸国の従業員がホットラインから
行った報告は匿名扱いされ、法律で定められている場
合を除いて、皆さんの身元が特定されることはありませ
ん。EEA諸国の従業員の皆さんが利用できるホットライ
ンについての詳細は、
こちらをクリックしてください。
その他の報告
第2項に記載した別の報告経路を使って問題を報告する
こともできます。
これらの問題や報告に関するデータは
適用法に準拠して保持されます。
詳細は、Infosysにおけるオートデスクの方針を参照して
ください。
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業務行動規範の違反の疑いに関する報告を行う場合、
コンプライアンス・ホットラインの無料電話(アメリカ国内およびカナダ:855-822-9535、
その他の国)、
またはウェブページwww.autodesk.ethicspoint.comにてご連絡ください。
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