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F.K
英語教育学Ⅲレジュメ H27.4.20 F.M. 「英語リーディングの科学」 (p17~p32) たくさん単語を知っていれば読める? どんな 語彙知識 が必要? 未知語が出てきたらどう読み進む? 多読にはどんなよさがあるのか? 英文読解 p17 第 1 章 英文読解と語彙知識 1.英文読解に必要な単語数 1 語の数え方 ○token (述べ語数) What is required of now is …..総数 ○type (異なり語数) What is required of now is … 同じ語は 1 回 ○lemma (見出し語) is/be requires/required 活用形は 1 回 ○word family(ワードファミリー)responsibility/responsible 見出し語と派生語は同 1 2 英文読解に必要な語数 ◎約10,000見出し語 (4,000ワードファミリー) ~authentic な英文の約95%が分かる ○約3,400見出し語 (2,000ワードファミリー) ~高校卒業程度 ○約1,700見出し語 (1,000ワードファミリー) ~中学校卒業程度 約76% 中学・高校生では10,000 語は難しい? 約71% ◎語彙レベルが易しい文章を使う(20語に1語が未知語・95%以上の語が分かる英文) P21 2.単語の意味以外で英文読解に役立つのは何か 広さ どの程度の単語を知っているか・語彙の量 深さ 語についての様々な観点の知識 (音声・綴り・語の構成要素・文法的な働き・頻度等) 「多義語の知識」appropriate taxi sentence bus 語彙 適切な / 着服する タクシー/ 滑走路を走る 文 / 判決を宣告する バス / 片づける 「語彙ネットワークの知識」 イディオム 同意語 反意語 Shoot the breeze buy-purchase enough- sufficient fail-pass backward-forward ※語の知識や背景を活性化させ,英文理解が容易になる! 流暢さ 語彙処理の速さ (知っている語の情報をどの程度自動的に用いれるか 語の意味や情報の知識をすぐに取り出せるか) 語彙は大切。でも….語彙の広さ・深さから読解力を説明できる割合は67% e.g. 「この小さな町の名前は,とても長いです。」 ↓ ○The name of this small town is very long. ×This small town of the name is very long. 一つ一つの単語の意味は分かるのに... つまり, 文法知識 も大切。 P24 3.単語の意味がわからない時にどう読み進めるか 1 辞書で調べる 2 重要でない語は飛ばす 必ずしもすべての単語が 分からなくても大丈夫 ~throwaway vocabulary(読解で無視しても影響ない語) ~名詞・動詞がわかれば大意がつかみやすい 完璧な推測でなくて 3 まわりの文脈や単語の構成要素から推測 ~unlucky un は否定 ~ She really likes him, so she wants to ( もよい ) him. meet/ help/kiss 意味の分からない単語があって も英文が読めるなっしーな! P27 4.本当に多読で語彙知識が増えるか ○intentional learning (意図的学習) ~語彙を意識的に学習する方法 良い点:使用頻度が高い語に焦点を当てて指導できる ○incidental learning ~英語を読みながら語彙を習得する方法 (付随的学習) ☆多読 ~英語で書かれた簡単な教材をたくさん読む 良い点: ・英語を読む習慣・英語学習への自信 ・英語のパターンに気付き,文法が分かる ・語彙 が増え,読解力・書く力など全体の力が高まる 語彙にどんな良い面が? ・すでに知っていた語をさらにしっかり覚えられる。 ・新しい語の意味を覚える(但し新語の5~15%) ・語のネットワークを作れる・文章のトピックに関する語を増やす ・意味理解のスピードが速くなる(流暢さ) ・使用頻度の低い語に触れる機会をつくる ☆多読を行うときは... 1 2 多量の英文を読む活動を長期的に行う 教材の適切な選定 (語彙を調整した教材「graded readers」/ 95~98%の単語がわかる物) 3 4 内容・意味に注意して読む。 一定量読む (語彙の繰り返しとして / 年に15~20冊は読む) 5 記録する (本のタイトル・レベル・日付・読むのにかかった時間・コメント) 6 P29 (多読以外の)読むスピードが速くなるような訓練をする。 5.語彙と読解の関係を指導に生かすには 語彙 語彙指導 + 読解指導 広さ 深さ 流暢さ 中心はどちら? 正確さ 読解 速さ ねらいは? ○活動ごとに語彙と読解のどちらを中心に指導するのか。 ○語彙では「広さ」・「深さ」・「流暢さ」,読解では「正確 さ」・「広さ」など何を高めたいか。 例えば, 「読解スピードを高めたい」 →文章中の語の推測・語の読み飛ばし 「語彙の指導に焦点を当てたい」→読む前に語彙の意味確認・読みながら辞書を引く。 (教材は新出語が多すぎない生徒の力より少し難しいものを,95~98%の単語が分かるもの) 「自立した学習者を育てたい」→読んだ文に定期的に再度触れさせる。1 人でどのくらい読 めるようになったか。 ○定着している語→品詞や派生語・接辞をまとめる。 名 anger / happiness / sadness 形 angry / happy / sad/ 派 ability / able / enable / ably 接 dismiss/ discard / discipline ○未知語の扱い→1 文章全体の意味理解にかかわる重要な語かどうか判断ができる様に ・理解に必要のない語の部分を空欄にして,要旨を考えさせる。 ・5語中,2語選び,重要でない語をと重要な語を見分ける 2 3 未知語の推測 ・未知語の品詞の文中での位置から考える ・語の分解(構成要素:examine/ examiner/ examinee) 前後の文脈から判断 ・意味の取りうる範囲で推測 I got a love letter from her, so I was ( happy / excited / disappointed). I was so hungry that I ( ate / cooked ) spaghetti. )