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諏 訪 の い ろ は か る 諏 訪 の い ろ は か る た

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諏 訪 の い ろ は か る 諏 訪 の い ろ は か る た
しなの
そうろう そこなし
あずさゆみ
いけ
∼町図書館から∼
文藝春秋
シティ・マラソンズ
今月のおすすめ本
岩崎書店
糸に染まる季節
2011. 2 28
下諏訪町社会福祉協議会 ☎27-7396 FAX27-0890
ご意見・お写真などをお寄せください
町のうごき 人口 21,577人(−29) 男 10,404人(−14) 女 11,173人(−15) 世帯数 8,491世帯(−12) 1月1日現在( )内は前月比
下諏訪町ホ−ムペ−ジ http://www.town.shimosuwa.lg.jp 古紙100%の再生紙を使用しています ■印刷/オノウエ印刷
夜明け
新緑の八島高原
ニューヨーク・東京・パ
リ、それぞれのシティマラ
ソンを、三浦しをん・あさ
のあつこ・近藤史恵が描く。
社長命令でなぜかニューヨ
ークシティマラソンに出場
することになった主人公・
広和。しかし走りたいと願
うランナーをニューヨーク
はおおらかに迎えてくれた。
そして世界中のランナーを
魅了し続け、走ることの喜
びと楽しさの本質をシティ
マラソンは教えてくれる。
ゴールだと思ったところが、
実は次の何かのスタート地
点だと思わせてくれる。
︵酒井智寿子︶
三浦しをん・近藤史恵
あさのあつこ 著
諏訪のいろはかるた
かっぱ
雪の北アルプス
秋を知らせる蓼科湖畔
新潟県十日町市に暮らし
ている染織家・岩田重信さ
んは、地元で育つ草を採り、
その色を糸に染めこんでい
る。﹁色には季節がある﹂
と言った岩田さんの言葉が
気になった写真家の大西暢
夫さんが優しい文章を添え
て、日々の仕事ぶりを紹介
している。
﹁僕たちが忘れかけている
暮らし方があるように思う。
その土地にあった季節の流
れに沿った生活︱。岩田さ
んは、その当たり前を繰り
返している﹂と。
︵渡辺奈美︶
2月の暦 遷座祭
全国各地に存在する郷土かるた。多くは絶版となり現在
では入手が困難です。ふるさとの財産﹁諏訪いろはかるた
︵信濃文化研究会作成︶﹂に詠われたかるたを紹介します。
さきもり
防人にかかせぬ信濃の梓弓
ぬし
狩猟が生活の方法であった時代は、弓矢が必需品
であった。やがて武士が現れてその弓矢は兵器とな
った。とくに信濃のように名馬を産し鹿や猪などの
鳥獣が多くいたところは、自然に狩猟が巧みとなり、
それがすぐれた武技になった。弓には梓弓と真弓と
があった。いずれも丸木の弓であった。梓で弓を造ったことは﹁古事記﹂の古
い話にもあって、大昔から信濃の梓弓は名が高かったようである。その中でも
諏訪の梓弓は、八ヶ岳山麓からのもので材料の梓に粘りがあり、強靱であった
といわれる。大宝二年︵七〇二︶に千二百張、慶雲三年︵七〇六︶には千四百
張の梓弓が信濃国から朝廷に献上されたといわれる。献上された梓弓は、やが
て九州太宰府に送られて、防人たちに渡された。防人たちは当時の諸国の中か
ら選ばれた勇士たちであって、信濃からもはるばる九州におもむいて、壱岐・
対馬などの守備に当たっ て い た も の と い わ れ る 。
の四季
湖上スターマイン
リトグラフ版画で見る ふるさと・信濃
下諏訪町教育委員会 ☎27-1111内線718 FAX28-0131
E-mail syougai @ town.shimosuwa.lg.jp
大西暢夫 写真・文
(9)
主は河童にて候底無の池
下諏訪町総務課 ☎27-1111 内線259 FAX28-1070
E-mail jyoho@ town.shimosuwa.lg.jp
無病息災願い、どんど焼き
河西道雄 作
さ
ぬ
昔の諏訪湖はもっと大きく、八ヶ岳の麓まで続い
ていた。それがだんだん小さくなって、その名残と
して四賀の底無しの池などが残った。この沼の主は
いたずらものの河童で、通る旅人を呼び止めては、
ずるずると池に引きずり込んでは食べてしまった。
この噂を聞いた諏訪藩でも豪勇で知られた立木さまという侍が﹁拙者が退治し
てやろう﹂と池にやって来た。河童は相手の計略を知らずいつものように声を
かけて来た。﹁ござんなれ﹂と立木さまはそれに応じて手を握るや否や、馬に
一鞭をあてて駈け出した。不意をつかれた河童はなす術もなく頭の皿の水も乾
き、神通力を失ってしまった。哀れに思った立木さまは﹁これから悪さをする
なよ﹂といって許してやったが、その時、河童が命を助けてもらったお礼にと
骨接ぎの秘法を教え、立木さまは代々骨接ぎの医師となって人々を助けたとい
われる。立木といえば、 骨 接 ぎ の 代 名 詞 に な っ た の は そ れ か ら だ 。
∼郷土かるたで故郷発見∼
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