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「分かる授業」(PDF形式:430KB)
◎新規事業 ○拡充事業 ・継続事業 ★全校で取り組む事業 平成 24 年度の目標と行動計画 (Ⅰ) 分かる授業・楽しい学校 = Ⅰ 分かる授業 = ~子どもたちの個性を生かし、伸ばして、自信を持たせることを目指し、 生きる力のもととなる基礎的・基本的な力を育成していく~ (Ⅰ)Ⅰ‐1. 学習指導標準「神戸スタンダード」の推進 ・神戸らしい特色ある教育を進めるための学習指導標準「神戸スタンダード」に基づき、確かな 学力を育てる。 ・小中学校の指導理念・指導内容等の連続性を重視した「小中一貫カリキュラム」を推進すると ともに、児童生徒のつまずきを防ぎ、定着を図るための指導方法等を示す「神戸ミニマム」 、 活用する力を高めるための「授業実践事例集」の活用を図る。また、新学習指導要領の学校現 場への早期定着に向けた取組を行う。 主に学校が中心となって実施するもの ◆「神戸スタンダード」 (学習指導標準)の推進 ★平成 21 年度に策定した学習指導標準「神戸スタンダード」に基づき、小学校では 23 年度か ら、中学校では 24 年度から全面実施される新学習指導要領のもと、特色ある神戸の教育を推 進する。 ◆「神戸市教育課程基準」の活用 ★特色ある充実した教育課程を各学校において編成するための標準となる「神戸市教育課程基 準」の活用を図る。 (平成 23 年度の活用状況:小学校 96.4%、中学校 69.5%) ★教科毎の指導内容のつながりを簡潔に示した「小中一貫カリキュラム」 (小学校:国語・社会・ 算数・理科・英語活動、中学校:国語・社会・数学・理科・英語)について、合同研修や共同 研究、授業交流等、学習面での連携を深めるための基礎資料として小中相互に活用を進める。 ・ 「小中一貫カリキュラム」教科拠点地区として指定された 5 つの中学校区では、それぞれの小・ 中学校が、実践研究に取り組み、その成果と課題を発信する。 (23~25 年度) ◆「神戸ミニマム」の活用 ★児童生徒のつまずきの分析に基づき、つまずきを防ぎ、理解の定着を図るための指導のポイン トや教材、授業の実践事例等を示す「神戸ミニマム」 (小学校:国語、算数 中学校:国語、 数学、英語)の活用を図る。 (平成 23 年度の活用状況:小学校 80.7%、中学校 36.5%) ★家庭での学習習慣の定着を促進するため、教育委員会が示す「家庭版神戸ミニマム」や「学習 の手引き」を参考に、各学校の状況に応じて啓発資料を作成して保護者への配布を行い、家庭 と学校との一層の連携を進める。 ◆活用する力の育成 ★児童生徒が習得した知識・技能を、学習や生活の場面で活用するために、 「活用力アップ授業 実践事例集」 (22 年3月)の活用を推進し、各教科を横断した活用力の育成を図る。 (23 年度活用状況:小学校 71.7%、中学校 30.5%) 6 ◎新規事業 ○拡充事業 ・継続事業 ★全校で取り組む事業 ◆新学習指導要領の全面実施に向けた対応 ★小学校では、学習指導要領の全面実施と分かる授業のさらなる推進に向けて作成した新教育課 程5点セット(①新旧教科書比較一覧 ②自校プラン作成の参考集(全学年・全教科等) ③ 神戸市小学校評価規準参考集 ④「分かる授業」を進めるポイント集 ⑤指導の重点)の活用 を推進する。 (平成 23 年度の活用状況:①90.4%、 ②78.3%、 ③98.2%、 ④93.4%、 ⑤94.0%) ◎★中学校では、学習指導要領の全面実施への円滑な移行をめざして作成した新教育課程5点セ ット(①新しい教科書の使い方 ②神戸市中学校評価規準参考集 ③教科別年間指導計画表 ④指導の重点 ⑤生徒指導要録各教科観点別学習状況)の活用を推進する。 主に教育委員会が実施するもの ◆「神戸スタンダード」 (学習指導標準)の推進 ・ 「神戸スタンダード」の三つの構成要素である、神戸市教育課程基準(小中一貫カリキュラム を含む) 、神戸ミニマム、活用力アップ授業実践事例集をもとに、神戸市小学校教育研究会(神 小研) 、神戸市立中学校教育研究会(神中研)とも連携しながら、教科等別の研修会や各学校 での校内研修の機会を通じて、内容や活用方法等を周知徹底し、推進を図る。 (所管:指導課) (Ⅰ)Ⅰ‐2. 「分かる授業推進プラン」の充実 ・平成23年度から5年間、引き続き、授業の改善、教えるプロの育成、独自開発教材の活用、 家庭学習支援・地域力の活用の4つの柱をもとに、学力の向上を目指した「分かる授業推進プ ラン」のいっそうの充実を図る。各学校は学力調査の結果等を活用し、児童生徒の学力の状況 や学習意識・生活実態を把握し、課題に即した推進計画を策定するとともに、PDCAサイク ルによる検証と改善を図る。 主に学校が中心となって実施するもの ◆「分かる授業推進プラン」の充実 ★神戸 2010 ビジョンにおけるチャレンジ指標「授業が分かる児童生徒の割合」は、正答率との 相関関係の深い基礎的な指標である。平成 16 年度に設定した数値目標(22 年度までの目標値) を達成したのは1項目のみ( 「小学校科目全般」 )であったが、現状値(16 年度実績)と5カ年 平均との比較では、5項目( 「小学校科目全般」 「小学校国語」 「小学校算数」 「中学校国語」 「中 学校数学」 )が現状値を上回った。これは、 「分かる授業推進プラン」の一定の成果である。こ の成果をふまえ、本事業を継続し、平成 27 年度に向けて策定された「神戸 2015 ビジョン」 における「27 年度までの目標値」の達成を目指す。 神戸 2010 ビジョンにおける実績 22 年度まで 5カ年平均 現状値 22 年度 (16 年度実績) の目標値 (最高値) 項目 学校の授業が 分かるという児 童生徒の割合 小学校 科目全般 小学校 国語 小学校 算数 中学校 科目全般 中学校 国語 中学校 数学 88.2% 90.0% 91.5% 81.0% 86.0% 82.3% 76.6% 81.6% 78.3% 76.2% 80.0% 77.4% 64.3% 69.3% 65.0% 55.4% 60.4% 59.2% 7 91.0% (92.0%) 83.7% (85.7%) 77.6% (78.2%) 74.8% (75.8%) 64.9% (66.8%) 58.3% (59.8%) 神戸 2015 ビジョンにおける目標 現状値 27 年度まで 23 年度 (18~22 年度の4カ年平均) の目標値 90.8% 91.9% 92.0% 84.0% 81.7% 86.0% 77.5% 77.1% 82.0% 74.2% 78.7% 80.0% 64.8% 66.3% 70.0% 58.1% 58.0% 61.0% ◎新規事業 ○拡充事業 ・継続事業 ★全校で取り組む事業 ◆授業の改善 平成 22 年度を最終年度とする「分かる授業推進プラン」においては、全小・中学校において、 「分かる授業推進組織」が設置され、児童生徒の学力・学習状況や学力定着度といった実態把握を 踏まえた実践が進んだ。また、授業評価シートの活用、児童生徒や保護者による授業アンケートの 実施が進み、教員の意識が向上したことや、校内研修が活性化し、学校での取組が進んだことも、 「分かる授業推進プラン」の大きな成果といえる。 ※「教員相互の授業評価シート」の導入 小学校: 92%、中学校:74%(23 年度) ※「児童生徒・保護者による授業アンケート」の実施 小学校:児童アンケート 78%、保護者アンケート 99%(23 年度) 中学校:生徒アンケート 90%、保護者アンケート 99%(23 年度) ※外部講師を招いての校内研修の実施 小学校: 96%、中学校:83%(23 年度) 毎年2月に実施する「学校教育に関する保護者アンケート」の結果では、学校教育に望むことは 「学力の向上」が最も多く、 「分かる授業推進プラン」は保護者の関心の高い施策であり、ますま すその充実が望まれる。 ★新学習指導要領の全面実施に伴う学習内容の変更等に対応するために、 「分かる授業」のさらな る推進による児童生徒の理解の促進を図る。 ★この数年間で急激に進む教員の世代交代に対応するため、若手教員に対する「分かる授業」の 浸透を図る。 ★神戸市学力定着度調査等の結果において学力に課題が見られる児童生徒に対して、家庭学習支 援等による学習習慣の定着を進める。 ◆独自開発教材の活用 学力定着度調査等の結果を踏まえ、神戸の子どもたちの実態や授業に即した特色ある教材を開発 し、 「分かる授業」の推進に資するという目的で、これまでに多くの独自教材を開発してきている。 「ことばひろがる よみときブック」 「算数ダッシュ」 「理科アシストカード」は、優れた教材とし て学校現場での評価も高く、多くの小学校で活用されている。 「読んで 考えて まとめながら 書く」力を育成するため、平成 22 年度に中学校向けに、平 成 23 年度に小学校高学年向けに開発した「神戸まとめの達人(資料集) 」は、教科指導、朝の学 習や読書の時間、放課後の補充学習等で活用されている。神戸に関する興味関心や知識・理解を深 めるための教材としても評価され、学校現場での活用が広がっている。 また、教師用指導資料集として、小・中学校向けに「神戸ミニマム」 、小学校向けに「社会科資 料活用マスターブック」 「KOBE‐ONE」 「神戸はかせトライやる」なども開発しており、学年研 修や個人研修で活用されている。 ★このような数多くの優れた独自開発教材や指導資料について、一層の活用推進を図る。 家庭・地域・学校等が連携して実施するもの ◆家庭学習支援・地域力の活用 ・教育委員会が作成した「家庭版神戸ミニマム」や「学習の手引き事例集」を参考にして、各学 校の状況に応じた独自の「学習の手引き」等を作成し、家庭における学習習慣や生活習慣の定 着を図る。 ・ 「こうべっ子育て~もうすぐ 1 年生」を、小学校 1 年生の全保護者に配布し、家庭教育の啓発 を図る。 →(Ⅱ)1 (P.34) 8 ◎新規事業 ○拡充事業 ・継続事業 ★全校で取り組む事業 主に教育委員会が実施するもの ◆授業の改善 (1)神戸市学力定着度調査の継続実施と希望利用校の拡大 ・神戸市の児童生徒の学力定着状況を把握し、その結果を指導改善に役立てるため、独自の学力 定着度調査を継続実施する。 対象:小学5年生、中学2年生 教科: (小)国社算理、(中)国社数理英 ・希望利用校の拡大を図り、各学校での学力状況等の把握に役立てる。 (23年度:小学校50校、中学校19校) (2) 「学びの基礎力向上推進校」の指定 ・各学校での学力状況等の課題分析を踏まえ、学力面での課題解決を図るための意欲的な実践活 動を推進する小・中学校を「学びの基礎力向上推進校」に指定し、非常勤職員を活用した基礎 学力向上のための取組を行う。 (3)効果的な取組の発信 ・ 「分かる授業ハンドブック」や「KOBE教育フォーラム」 、各種研修・報告会において効果的 な取組を発信する。 ◆教えるプロの育成 →(Ⅳ)1 (P.46) (1)OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)の活性化による指導力の向上 ・ 「OJT ガイドライン」に基づき研究に取り組んだ協力校 5 校による実践成果を全市に発信し、 その成果を踏まえて、全小・中学校における OJT 活性化に向けた校内組織の整備と研究体制の 充実に向けた取組を進めていく。 ・OJT 協力校及び各校の研修担当者等を対象に、 「OJT 実践研修講座」 (3 日間)を 23 年度に 引き続いて開講し、OJT を通じた教員の指導力向上への取組の一層の推進を目指す。 (2) 「初任者育成3年プラン」の充実 ・授業力向上に重点を置き、初任者研修で3日間、二年次で2日間、三年次で1日の研究授業実 施のシステムの継続と事前・事後の授業研究のより一層の充実を図る。 ・二年次もしくは三年次のいずれかの年度に指導を受けるスーパーアドバイザー派遣制度は、二・ 三年次フォローアップ研修における研究授業とリンクさせるなど、より効果的な活用に努める。 (3) 「神戸教師塾」による自主的な研修の場の提供 ・若手教員「神戸教師塾」は、初任者育成3年プラン対象教員に加え、臨時講師の自主研修の場 としての活用についても積極的に広報し、受講者層の拡大を図る(23 年度:登録者 305 人、 1回あたりの受講者数 7.8 人) 。 ・中堅教員「神戸教師塾」では、学校現場の日々の教育課題をテーマに取り上げ、受講者のニー ズに合った講座内容とすることで参加者のより一層の拡大を図る(23 年度:登録者 165 人、 1回あたりの受講者数 37.9 人) 。 (4)授業づくり支援室の充実 ・各種研究授業における学習指導案を授業づくり支援室に集積し、特に優れたものを「参考指導 案」として展示し、KIIFの教材データベースを通じて配信する(23 年度:学習指導案数 3,949 点、内、イントラ掲載 1,795 点) 。 ・ 「参考指導案」を使った授業ビデオを撮影して、授業改善に役立てる資料とする(23 年度:405 点) 。 ◆独自開発教材の活用 ・数多くの優れた独自開発教材や指導資料について、時点修正に伴う改訂や新学習指導要領に対 応した改訂を行い、一層の活用推進を図る。 9 ◎新規事業 ○拡充事業 ・継続事業 ★全校で取り組む事業 ◆家庭学習支援・地域力の活用 ◎家庭学習のさらなる推進のために、 「取り組みやすい家庭学習」や「効果が上がる家庭学習」等に ついて、学校・家庭とともに研究する。併せて、家庭学習支援教材の開発にも取り組む。 ◎児童生徒の学力の向上と相関関係が強い項目をまとめた「やる気の達ちゃんポイント 10」につい て、標語を募集・選定し、浸透を図る。 ・学生スクールサポーター等の大学生や外部人材の活用による学習支援を拡充する。 →(Ⅱ)3 (P.37) (所管:指導課、生涯学習課、総合教育センター) (Ⅰ)Ⅰ‐3. 神戸らしい特色ある教育の推進 ・各学校では、 「特色ある神戸の教育推進アクティブプラン」等の取組を継承・発展させるとと もに、神戸パイロットスクールの指定などにより創意工夫を生かした特色ある学校づくりを 進める。 ・震災の体験・教訓を踏まえた防災教育、持続可能な社会を構築するための環境等の教育、伝 統・文化に関する教育や地域学習、キャリア教育等、神戸らしい特色のある教育を推進する。 主に学校が中心となって実施するもの ◆防災教育の推進 ★全小・中学校は副読本及びDVD「しあわせはこぼう(幸せ運ぼう) 」及び「3.11 教材(東 日本大震災) 」の積極的な活用等を通して、命の尊さ、家族の絆、助け合いの大切さ、生きる ことへの希望やたくましさを児童生徒に伝える。 ・阪神・淡路大震災の貴重な体験を伝える人材(保護者、教職員、地域住民)を発掘し、東日 本大震災の教訓も踏まえ、その活用を図る。 ・防災教育の充実により命の大切さを学ぶとともに、人命救助のスキルを身に付けるため市民 救命士講習の充実を図る。 ★年2回、全校園の防災担当者を集めて行う先進的な取組や関係機関の最新情報などに関する 研修会に参加し、担当者はその内容を基にして、各校園での研修内容の充実を図る。 ◆環境教育の推進 ★全小学校で実施している「体験型環境学習」 (校外で自然や命とふれあう)をさらに充実させ る。 ★学校版KEMSの取組を全小・中・高・特別支援学校で引き続き推進する。 ○学校版KEMSを通じた各校の環境活動を推進するため、小・中・高・特別支援学校におい て「ECOコンクール」を開催する。 ◆伝統・文化に関する教育の充実と地域学習の推進 ★全小学校で、地域の伝統や文化を継承するための取組を行う。 ★教育委員会・小学校教育研究会によるプロジェクトチームで作成した、神戸をテーマとする 学習問題集「神戸はかせトライアル」を、小学校4年生を対象として実施する。 ★中学校の音楽では伝統文化に親しむ機会の一つとして「箏(こと) 」に取り組み、卒業までに 「さくら さくら」が演奏できることを目指す。 ◆キャリア教育の推進 ★地域の店舗見学・工場見学、トライやる・ウィーク(中2) 、ゲストティーチャー制度、市民 専門講師制度の活用など、発達段階に応じたキャリア教育を効率的に展開する。 10 ◎新規事業 ○拡充事業 ・継続事業 ★全校で取り組む事業 ◆福祉教育の推進 ・中学生対象に、自分を必要としてくれる人たちとのふれあいの中で福祉の心を培う目的で福 祉体験学習「ワークキャンプ」事業を継続実施する。 (ワークキャンプの参加者 23 年度 中学校:79 校 785 人) 家庭・地域・学校等が連携して実施するもの ◆環境教育の推進 ・小学校では環境局との連携をうまく活用し、児童だけでなく家庭の協力も得て、時代にあっ た環境教育を展開する。 ①「ふれあいごみスクール」の開催とそれに合わせた社会科副読本「くらしとごみ」の活用 ②「くらしのエコチェック」や家庭での省エネ活動を促す「エコライフチェックシート」の 活用 ③各校の状況に応じてビオトープの整備や地域資源の活用などに関する環境局との連携 主に教育委員会が実施するもの ◆神戸パイロットスクールの指定 ・ 「神戸市教育振興基本計画」の重点事業に関する先導的な取組を行う学校園を、2年間指定の 「神戸パイロットスクール」として指定する。それぞれの実践テーマについて、平成 21 年 度からの取組の成果を踏まえ、さらに深めようと取り組む学校園に対して引き続き支援を行 うとともに、新たな取組を行う学校園を指定することによって、取組の拡大を図る。 ・指定校に対しては、指導主事や、必要に応じて連携大学の教員が支援を行う。指定校では、 研究発表会等を通して、研究の成果を全市に提示・発信する。 ・この2年間の取組の成果については、同一校種間でモデルとして取り入れられるだけでなく 他校種間での相互理解の深まりや連携強化等にもつながっており、今後もそうした動きを拡 大していく。 ・24 年度の実践テーマは、 「校種間連携の推進」 「キャリア教育の推進」 「基礎学力の向上と家 庭学習支援の実践」 「体力づくり」 「特別支援学校における分かる授業の推進」などである。 ◆防災教育の推進 ・東日本大震災の発生を新たな教訓とし、地震や津波のほか、防災教育の新たな視点として「人 と人との絆」 「生きることへの希望やたくましさ」などについて学ぶことができる「3.11 教 材(東日本大震災) 」を全小・中学校に配布し活用を図る。 ◎東日本大震災の被災地への支援や交流活動から得た教訓や津波対策等の新たな視点も加え、 より安全・安心な学校づくりを推進するために、仙台市教育委員会の協力を得て「新たな神 戸の防災教育検討委員会」を設置するとともに、その提言を受けて「神戸版 新・防災教育 副読本」を作成する。 ・消防局や防災福祉コミュニティとの連携によって作成された防災教育に関する体験メニュー 「神戸市防災教育支援プロジェクト」の内容を、全小学校に紹介し、その活用を図る。 ・年2回、全校園の防災担当者を集め、先進的な取組や関係機関の最新情報などに関する研修 会を開催する。 ◆環境教育の推進 ○23 年度に中学校を対象に開催した「ECOコンクール」を、平成 24 年度は小・高・特別支 援学校にも拡大し、優れた環境活動の取組を支援する。 11 ◎新規事業 ○拡充事業 ・継続事業 ★全校で取り組む事業 ◆伝統・文化に関する教育の充実と地域学習の推進 ・23 年度に改訂した社会科副読本「わたしたちの神戸」 (小学校) ・ 「私たちの神戸」 (中学校) について、教師用指導資料「KOBE-ONE」や DVD 版副読本を用いて活用促進を図り、 地域に関する理解を深めるとともに興味・関心を高める。 ◆キャリア教育の推進 ・キャリア教育重点推進校(平成 23 年:小学校 10 校、中学校 8 校)の実践事例をまとめ、 各校での活用を図る。また 24 年度は新たな重点推進校(小学校 10 校、中学校「キャリ ア教育の充実」をテーマとして全市から公募)を指定する。 ・23 年1月に出された中央教育審議会 キャリア教育・職業教育特別部会の答申を踏まえて、 文部科学省作成の手引きに準じて改訂した神戸市教育委員会作成の「キャリア教育推進の手 引き」の活用を推進する。 ◆福祉教育の推進 ・ 「指導の重点」に示した小・中学校における福祉教育の留意点や配慮事項をもとに、小中の連 携による福祉教育の推進を図る。 (所管:指導課、学校整備課、危機管理室、消防局、環境局) (Ⅰ)Ⅰ‐4. 国語力の育成・言語活動の充実 ・国語力の育成・言語活動の充実のために、 「神戸まとめの達人運動」などを通して、全教科等 で「読んで 考えて まとめながら 書く」指導の徹底を図る。その中で神戸市独自の読解力教 材「ことばひろがる よみときブック」 「神戸まとめの達人」の活用も進める。 ・読書習慣の向上を目指し、家庭・地域・学校の連携による読書活動を推進する。 主に学校が中心となって実施するもの ◆国語力向上の取組推進 ★教科拠点地区の実践をはじめ、小中一貫カリキュラムを活用し、小中連携による国語力の向上 に取り組む。 ・小学校高学年における教科担任制(23 年度:国語 58 校) 、専門性向上のための授業づくり 研修等を進め、授業改善を図る。 ・古典や名文の音読や暗唱、いろいろな文章の型や表現に慣れさせ、短い文を繰り返し書く指 導を重視するなど、国語科の授業改善を小・中学校教育研究部国語部会と連携して進める。 ◆神戸まとめの達人運動の推進 ★小・中学校において、 「読んで 考えて まとめながら 書く」力を育成することによって、思考 力・判断力・表現力を高めていく。 ★小学校では「ことばひろがる よみときブック」 、 「神戸まとめの達人(資料集) 」 (高学年版) 、 中学校では「神戸まとめの達人(資料集) 」を中心としながら、校長講話や新聞記事、学校行 事等の身近な内容を、一定の条件で簡潔にまとめる学習を継続することにより、自分の伝えた いことを適切に表現できる力を育成する。 ◆読書活動の充実 ◎★全小学校では、子どもがテーマを決め、神戸ゆかりの 100 冊を選定する「おきしお文庫」 を活用し、学校図書館の充実を図るとともに、豊かな心を育成する。 12 ◎新規事業 ○拡充事業 ・継続事業 ★全校で取り組む事業 ★全小・中学校で、本を読む児童・生徒を増やす取組を推進する。 (神戸市学力定着度調査、児 童・生徒アンケート)より 1ヵ月にほとんど読まない 小5:(H23)20.3%←(H22)24.1%←(H21)27.6% 中2:(H23)32.7%←(H22)38.2%←(H21)38.2% 1ヵ月に小学生で4冊以上読む 小5:(H23)34.0%←(H22)33.5%←(H21)31.5% 中学生で3冊以上読む 中2:(H23)27.2%←(H22)26.8%←(H21)22.3% ・小学校では、 「読書活動重点推進拠点校」 (24 年度:10 校程度)による先進的な読書の取組 事例を KIIF で発信し、小学校全校で読書活動の取組を充実させる。また、推進校の先進的な取 組をまとめた「読書活動実践事例集」及び「読書活動推進の手引き」 (23 年 3 月配布)を積 極的に活用する。 ★全小・中学校では、蔵書の充実、利用時間の延長、図書館だよりの発行、読書カード(ノート) の発行など学校図書館の活性化を図る取組を推進する。 家庭・地域・学校等が連携して実施するもの ◆読書活動の充実 ・全小・中学校では、 「神戸っ子応援団」との連携を図り、蔵書の整理・データベース化、読み 聞かせ、ブックトークなどの取組を進める。また、各学校での特色ある「神戸っ子応援団」の 取組事例を発信する。 ・各学校は、市立図書館による「本へのとびら事業」との連携拡充を図る。 主に教育委員会が実施するもの ◆「読んで 考えて まとめながら 書く」指導の徹底 ・全教科で「読んで 考えて まとめながら 書く」指導を徹底するため、 「分かる授業」担当者 会、各種研修会等で具体的な事例を発信する。 ◆神戸まとめの達人運動の推進 ・小・中学校での「神戸まとめの達人運動」の推進のために、授業のポイントや各校での取組内 容を「神戸まとめの達人実践ガイド」としてまとめて発信し実践拡大を図るとともに、効果的 な指導計画や活用事例をまとめた「活用力アップ授業実践事例集」や「分かる授業ハンドブッ ク vol.5」 、 「vol.6」の活用を促進する。 ・ 「まとめの達人運動」の推進に向け、重点推進校を指定し、非常勤職員を配置する。重点推進 校では、運動推進のための先導的な取組を行い、その成果を他校に発信する。 ・ 「神戸まとめの達人運動」の取組が、全小・中学校にさらに定着するように「まとめの達ちゃ んとがんばる3週間」を実施し、運動の拡大を図る。 ◆国語力向上の取組推進 ◎児童生徒のつまずきを防ぎ、理解の定着を図るための指導のポイントや教材、授業の実践事例 等を示す「神戸ミニマム国語」 (23 年度発行)を各小・中学校へ周知するとともに活用を図る。 ◆読書活動の充実 ◎子どもがテーマを決め、神戸ゆかりの 100 冊を選定する「おきしお文庫」を全小学校に設置 することにより、学校図書館の充実を図るとともに、豊かな心を育成する。 ・市立図書館による学校への集団貸出や市立図書館司書による推薦図書の選定などの助言の機 会を増やし、連携を推進する。 (所管:指導課、生涯学習課) 13 ◎新規事業 ○拡充事業 ・継続事業 ★全校で取り組む事業 (Ⅰ)Ⅰ‐5. 理数教育・情報教育の推進 ・理科、算数・数学への興味・関心や学習意欲を高めるとともに、基礎的・基本的な事項の確実 な定着と活用力の向上を図る。小学校教員の専門性向上や教科担任制の拡充、理科支援員の配 置拡充、ICTの活用等による授業改善を進める。児童生徒が自然やものづくりを含めた科学 技術にふれる機会の充実を図る。 ・ICTを活用するための基礎的・基本的な知識・技能の習得を目指すとともに、情報モラル教 育を推進する。そのために、教員のICT指導力向上を進める。 主に学校が中心となって実施するもの ◆理数教育における指導形態の工夫 ★教科拠点地区の実践をはじめ、小中一貫カリキュラムを活用し、小中連携による算数・数学、 理科の向上に取り組む。 ・小学校高学年における教科担任制(23 年度 6 年生:算数 57 校、理科 60 校 5 年生: 算数 50 校、理科 50 校)や少人数指導等の拡充、専門性向上のための授業づくり研修等 を進め、授業改善を図る。 ◆理科教育の推進 ○★小学校は、実験・観察の課程や結果をまとめる力を育成するために、新学習指導要領実施 に向けて、移行期間に作成した小学校開発教材「新しい教科書に対応した新アシストカード」 及び、 教員の指導力向上を図るために作成した新学習指導要領対応の 「理科実験ガイド Book 2」の活用を推進する。 ・小学校理科世話係会において、適切な薬品の処理や教材教具の整備のしかた等の講習を行い、 理科室や学習園、飼育舎、ビオトープなどの整備を行う。 ・小・中学校では、神出自然教育園や科学館、博物館、大学、研究機関、NPO等との連携を 進め、児童生徒が自然や科学技術にふれる機会を充実させる。 ◆算数・数学教育の推進 ★小・中学校で、少人数指導や習熟度別指導など、個に応じた指導を推進する。 ★基礎的・基本的な知識・技能の確実な定着を図るため、 「算数ダッシュ」 、 「算数エース」 、 「エンパワー数学」等の開発教材や教員用資料「神戸ミニマム 算数・数学」等の活用を推 進する。 ◆児童生徒のICT活用能力の育成 ★小・中学校では、コンピュータを活用した授業年間計画(各教科や総合的な学習の時間) を立てて、情報手段に慣れ親しませ、文字入力等の基本的操作を身につけさせる。 (23 年度:年間計画作成 小学校 65.1%、中学校 100%) ★中学校では、技術家庭科を中心に、各教科等で情報手段を積極的・主体的に活用するため の知識・技能を身につけさせる。 (23 年度:1クラス年間 平均で 18.1 時間) ◆教員のICT指導力の向上 ・各校は情報教育に関する校内研修を推進する。 (23 年度:実施状況 小学校 79.5%、中学校 91.5%) ★KIIFを効率的に活用し、メールやデータ共有等によって、教材研究や授業力の向上を図る。 ◆情報モラル教育の充実 →(Ⅰ)Ⅱ-1 (P.23) 14 ◎新規事業 ○拡充事業 ・継続事業 ★全校で取り組む事業 主に教育委員会が実施するもの ◆理科教育の推進 ・小学校の理科支援員の配置を継続する。 (19 年度から 22 年度までの配置累計 144 校、23 年度は未配置校 22 校、既配置校8校 に配置) ・理科指導力向上研修を実施する。具体的には大学、研究部等関係機関と連携し、実験実技講 習やこれからの理科教育の授業改善に関する講演会などを実施し、小学校には各校1人の参 加を呼びかけ、中学校は希望により参加者を募る。また小・中各2回、合同1回の研修を実 施する。 ◆算数・数学教育の推進 ・研究部等関係機関と連携し、算数的活動・数学的活動を通した授業づくり研修等の充実を図 り、分かる授業を推進する。 ・学校訪問や基本研修を通して初任者及び若手教員への指導助言を行い、授業力の向上を図る。 ◆教員のICT指導力の向上 ・23 年度に一部作成した神戸版「情報教育指導の手引き」の活用を図るとともに、引き続き、 残りの部分について 24 年度中の作成・発行に向け検討を進める。 (所管:指導課、教育企画課) (Ⅰ)Ⅰ‐6. 小中連携教育・校種間連携の推進 ・学習指導面での小中連携のいっそうの推進を図るために、 「小中一貫カリキュラム教科拠点地 区」や「小中連携教育モデル地区」による実践研究を進める。 ・校種間の円滑な接続を図るために、特別支援学校を含めた幼保小、小中、中高の各校種間連携 を推進する。 主に学校が中心となって実施するもの ◆小中連携教育の推進 ★指導理念や指導方法、指導内容等の一貫性を図るため、教員相互の合同研修や共同研究・授 業交流等、小・中学校の学習面での連携を推進する。 ※ 具体的な目標値 「学習指導等の共同研究または合同研修を実施している」と答えた小・中学校の割合 小学校 86.1%(23 年度)→100%(※25 年度) 中学校 92.7%(23 年度)→100%(※25 年度) ※ 学習面での小中の連携の取組状況(平成 23 年度実績:中学校が回答) ・相互の学力について情報交換、分析に取り組んだ(59%) ・学習内容、授業方法、教科書、教育課程について討議した(55%) ・相互の授業を参観した(68%) ・出前授業を実施した(出前授業を受けた) (40%) ・夏期職員合同研修を実施した(50%) 15 ◎新規事業 ○拡充事業 ・継続事業 ★全校で取り組む事業 ◆小中一貫カリキュラム教科拠点地区での取組の推進 ・1年目(平成 23 年度)の取組を受けて、各地区では以下のような取組を展開する。 国語:小・中学校にまたがる漢字検定の取組を踏まえ、教職員のアイデアも生かした 国語力の向上に向けた新たな取組を展開する。 社会:2中5小という体制の中で共通理解を図り、特に地図やグラフを活用した授業 づくりを目指す。 算数・数学:小・中学校で実施した標準学力検査で明らかになった課題の克服に向け て、「ことば」に着目した取組を実践する。 理科:出前授業や実験講習会等の交流事業を踏まえ、実験の系統性に重点をおいた授 業を 通じて理科好きの子どもの育成に取り組む 英語:一貫教育推進枠の設定や交流しやすい環境の整備を進め、独自に作成した小中 一貫カリキュラムに基づいて実践する。 ・2年目は、各教科研究部等との連携も強化し、それぞれの教科の特色を出せるように工 夫する。授業公開等で研究成果を発信する。 ◆小中連携モデル地区の設置 ・小中連携をテーマに掲げて先導的な取組を行う小・中学校(23 年度:小学校 12 校・ 中学校5校)は、以下のような取組等を通して、小中連携教育の実践を進め、全市に向 けて小中連携のモデルとして発信する。 ※ 23 年度の主な取組 ・KEMSの一貫としてエコ・キャップボトル回収運動の共同実施 ・「PISA型の学力育成」等の小・中学校共通の課題に関する合同研修の実施 ・学校長による互いの学校での朝礼講話の実施 ・卒業式後や「トライやる・ウィーク」期間中等の中学校教員による出前授業の実施 ・小・小連携の推進に向けた小学校間の修学旅行合同報告会の開催 ◆幼保小の連携推進 ・幼稚園・小学校で、幼児と児童の交流及び教員同士の交流の両面から連携を進める。 ・小学校の行事一覧を幼稚園や保育所に送付し、幼保小の交流や連携を図る。 ・小学校のオープンスクールを全校で開催し、幼児教育から小学校教育へスムーズに移行 できるように推進する。 ◆中高連携の推進 ・中学生を対象とした各市立高校での授業体験プログラム等を継続実施する。 ・中学校の進路学習授業に高校生が出向き、ガイダンス等に関するプレゼンテーションを実施 する。 ・市立高校生が、ものづくり、音楽、絵画、コンピュータ等、専門的な学びの特徴を生かして 幼稚園や小中学校に出向く「高校生子ども支援教室」をさらに推進する。 ・須磨翔風高校では近隣中学校と連携し総合的な学習の時間や生徒会活動等を通して、キャリ ア教育の連携を図る。 ◆小・中学校と特別支援学校の連携推進(特別支援学校のセンター的機能) ・居住地や近隣校の行事に参加する等、交流及び共同学習を継続する。 ・地域の小・中学校に向けて、自立活動集中実践講座や発達支援実践講座、地域支援を目的と した研修等の校内研修への参加を呼びかける。 ・学校や保護者に向けた教育相談に応じたりするなど、地域の小・中学校との連携を推進する。 16 ◎新規事業 ○拡充事業 ・継続事業 ★全校で取り組む事業 主に教育委員会が実施するもの ◆小中連携教育の推進 ・小中連携のさらなる発展を図るために、小中校長会及びそれぞれの小中連携に関する専門委 員会と連携して、合同の研修会を開催したりアンケートを実施する。 ・児童生徒間や教師の交流に加え、特に地域や保護者を含む連携について、各学校園の具体的 な取組をまとめ発信する。 ◆小中一貫カリキュラム教科拠点地区での取組の推進 ・特定教科等(国語、社会、算数・数学、理科、英語活動・英語)の指導について小・中学 校間で共同研究を行う「小中一貫カリキュラム教科拠点地区」 (1 教科1地区の計5地区)を 平成 23 年度から3年間にわたって指定し、 「小中一貫カリキュラム」の実践拡大を図る。 ◆小中連携モデル地区の設置 ・小中連携をテーマに掲げて先導的な取組を行う小・中学校(23 年度:小学校 12 校・中学校 5校)を「小中連携モデル地区」として指定し、各校区の実態に即しながら連携教育の実践 を進め、全市に向けて発信する。 (所管:指導課、学校計画課、特別支援教育課) (Ⅰ)Ⅰ‐7. 小中一貫英語教育の推進 ・国際都市神戸にふさわしい特色ある英語教育を推進し、児童生徒の国際性を育む。 ・小中一貫英語カリキュラムを推進し、 「英語であいさつや自己紹介ができる小学生」 、 「英語で 神戸のまちを紹介できる中学生」の育成を目指す。 主に学校が中心となって実施するもの ◆小中一貫英語カリキュラムの推進 ★教科拠点地区での実践研究と合わせ、各小・中学校では、英語活動から英語教育へ円滑に接 続できるように「小中一貫カリキュラム」を推進し、特に中学1年生での指導を工夫する。 ★「英語であいさつや自己紹介ができる小学生」の育成に向け、担任とALTの協同授業の手 法や効果的な指導法など英語活動に関する実践研究を行う。 ★「英語で神戸のまちを紹介できる中学生」の育成に向け、ALTの効果的な活用や中学校教 育研究会と連携して、新学習指導要領に基づいた評価方法や指導方法について実践研究を行 う。 ・小中学校教育研究会で組織した「小中連携委員会」において、英語活動と英語教育のより円 滑な接続のために実践研究を行う。 ◆小学校英語活動 ★ALTの増員とシステムの完成で、新学習指導要領に基づいた、小学校5・6年生での年間 35 時間の英語活動を展開する。 (内訳:担任のみ 18 時間、ALTとの協同授業 12 時間、 イングリッシュサポーターの配置5時間) ★3・4年生の総合的な学習の時間にALTを年間 7 時間配置し、国際理解に関する学習を実 施しあわせて英語に親しめるような環境づくりに取り組む。 17 ◎新規事業 ○拡充事業 ・継続事業 ★全校で取り組む事業 ◆中学校英語教育 ★全中学校では、英語で神戸のまちを紹介するための独自教材「おしゃべりプロジェクトCD」 、 神戸の歴史・文化・伝統を題材にした独自教材「HELLO KOBE」の活用も進める。 ★23 年度神戸市学力定着度調査の結果から「読むこと」の領域が良好な状況にあることが分か った。今後はさらに英語でのコミュニケーション能力の向上を図るため授業改善に取り組む。 ①ALTとの協同授業の指導法を工夫し、教科書を活用し、4技能のバランスの取れた知 識・技能の確実な定着を図る。 ②授業を通して分かったことや考えたことを英語で話したり書いたりすることで互いに伝 え合う力を高める。 ③少人数指導など方法を工夫し、生徒一人ひとりの力を伸ばす指導を推進する。 主に教育委員会が実施するもの ◆小中一貫英語カリキュラムの推進 ・全市を中学校区に基づいた 27 ブロックに分け、外国人英語指導助手(ALT)が、全中学 校で1クラス年間 35 時間、全小学校5・6年生で 12 時間の指導を行い、小中一貫した指 導体制をさらに推進する。 ◆小学校英語活動 ・英語活動を推進するために、地域住民・大学生等のイングリッシュサポーターを5時間程度 派遣する。またイングリッシュサポーター研修を実施し、さらに効果的な運用を図る。 ・全小学校に「小学校英語活動実践事例集」を配付し、活用を図る。 ◆中学校英語教育 ○ALTを 121 名(23 年度:117 名)に増員し、全校で通年配置し、英語の「聞く」「話す」 「読む」 「書く」の4技能のバランスの取れたコミュニケーション能力の育成を図る。ALT による年間授業時数(1学級あたり)は昨年度に引き続き 35 時間とする。 ○中学生の英語によるコミュニケーション能力向上を目標とした授業研究の促進をはじめ、A LTを活用した「サマースクール」 「神戸国際人育成プログラム」等を推進する。 ◆教員の英語指導力向上 ・小学校教員の指導力向上のために、神戸市外国語大学と連携して、外国語活動基本研修(8 月 21・22 日)を実施し、中核教員研修に参加していない教員を対象に研修を行う。 ・英語活動に関する校内研修に指導主事を派遣したり、英語力及び指導力において優秀なイン グリッシュサポーターを特別に派遣するなどして支援の体制を整える。 ・中・高英語教員のスキルアップ研修(8月 21・22 日)等を実施する。 ○ALT配置のブロック単位(27 ブロック)で、ALTも交え、小中連携による授業研究会を 実施する。 ○ALT及び中高英語教員、小学校教員を対象に「指導力等向上研修」を年2回実施する。 ◆地域資源の活用 ・神戸市外国語大学等との連携による、中学校サマースクール(8月 16・17 日)、小学校外国 語活動基本研修、中・高英語教員スキルアップ研修の充実と、小中高大の連携推進を図る。 ・イングリッシュサポーター研修を実施し、サポーター同士の相談体制を充実させる。 (所管:指導課) 18 ◎新規事業 ○拡充事業 ・継続事業 ★全校で取り組む事業 (Ⅰ)Ⅰ‐8. 国際理解・多文化共生教育と国際交流の推進 ・地域在住の外国人や留学生等との交流を通して国際理解教育・多文化共生教育を進める。 ・ 「外国人児童生徒受入校支援ボランティア」等の配置やJSL教室の充実により、日本語指導 が必要な児童生徒への支援の充実や多文化共生教育の推進を図る。 ・児童生徒の豊かな国際性を育むために、世界各国との交流を推進する。 主に学校が中心となって実施するもの ◆国際理解・多文化共生教育の推進 ★国際化、ボーダレス化が急速に進む社会の中で、日本の伝統や文化への理解を基盤としな がら、多様な生活習慣を体験的に理解することで世界市民としての考えや態度を養う。 ★全小学校で地域在住の外国人や留学生との交流活動「こうべ地球っ子プログラム」を実施 する。 〔23 年度実施例〕 ①韓国の民族楽器、子ども遊びに触れ、韓国文化を学ぶ。 ②モンゴルの衣食住を知り、国語科教材(小 2: 「スーホの白い馬」 )ともタイアップする。 主に教育委員会が実施するもの ◆国際理解・多文化共生教育の推進 ・JICA関西と連携し、希望する小学校に国際理解をさらに深化させる目的で「JICA連 携プログラム」を紹介する。また、教員を対象に、JICA関西との共催で、多文化共生セ ミナーを実施する。 ・国際理解教育推進のため、 「サマースクール」 (対象:中学校) ・ 「デリバリーサービス」 (対 象:小学校、幼稚園、特別支援学校)やALTがグループで学校を訪問し企画運営する「神 戸国際人育成プログラム(KICP) 」 (対象:中学校、高校)を継続実施し、国際理解や英 語への興味関心を高める。 ◆国際交流事業の支援 ・ 「神戸市子ども交流支援基金」を活用し、友好姉妹都市等との中高校生の相互派遣・スポー ツ交流等を進め、児童生徒の国際性を育む。 ・中学生神戸・ブリスベン教育交流 (派遣:23 年8月 19~26 日、生徒6人、引率者2人) (受入:23 年9月 25~29 日、生徒6人、引率者2人) ・高校生神戸・シアトル教育交流 (派遣:23 年9月 30 日~10 月6日、生徒 10 人、引率者2人) (受入:23 年 11 月6~13 日、生徒7人、引率者2人) ※ 平成 24 年度は、神戸・シアトル姉妹都市提携 55 周年にあたり、7月末頃に 訪問予定である。 ・上記を含めた海外派遣・訪問 のべ 30 校、93 人(平成 23 年度) ・海外よりの受入 のべ 27 校、261 人(平成 23 年度) ・外国の学校との各校種別の交流を促進(手紙やビデオレター、Eメール等の交換、相互 訪問等)する。 ・兵庫県国際交流協会やJICA関西等の協力により、海外からの修学旅行団や訪問団を積極 的に受け入れ、国際交流の受入校の拡充を図る。 19 ◎新規事業 ○拡充事業 ・継続事業 ★全校で取り組む事業 ◆日本語指導が必要な児童生徒に対する支援 ・日本語が十分でない児童生徒の支援のために「外国人児童生徒受入校支援ボランティア」 制度を継続実施する。児童生徒の母国語を話せるボランティアを学校に派遣し、学校生活 への速やかな適応を支援する。 (23 年度:52 校園、13 言語、880 回) ・同様な制度で、初期対応に重点を置いた県の事業「子ども多文化共生サポーター」もあわ せて活用する。 (23 年度:103 校、17 言語、3,951 回) ・JSL教室(日本語を第二言語とする生徒のための日本語教室)を中学生を対象に開設し、 該当の生徒を放課後に受け入れ、学習言語である日本語の早期習得に取り組む。 ○小学校版JSL教室開設に向けた試行として、小学校に日本語支援者を派遣し指導法等につ いて調査研究する。 ◎日本語が十分でない児童生徒や保護者への学校生活への適応を図るために「学校生活ガイド ブック」 (6言語)を作成しているが、学習指導要領の改訂を受け、約 10 年ぶりに全面改 訂(8言語)する。 ◆伝統・文化に関する教育の充実と地域学習の推進 →(Ⅰ)Ⅰ-3 (P.12) (所管:指導課、人権教育課) (Ⅰ)Ⅰ‐9. 特別支援教育の充実 ・ 「神戸市特別支援教育推進検討委員会最終報告」 (19 年度)に基づいて、一人一人の子どもに 応じた支援・教育内容の充実、校内体制の整備、特別支援教育の場の整備・充実を図る。 主に学校が中心となって実施するもの ◆学びの支援ネットワークプラン(個別の教育支援計画) ・個別の指導計画の推進 ★一人一人の教育的ニーズに応じた指導、支援の充実のために、学びの支援ネットワークプラ ン(個別の教育支援計画)や個別の指導計画の作成・活用を進める。 ★「こうべ学びの支援センター」で面接・相談を受けた児童生徒について、引き続き学校は個 別の指導計画を作成し、保護者への説明を行う。 家庭・地域・学校等が連携して実施するもの ◆特別支援教育支援員等による支援の充実 ・各学校や「教育・地域連携センター」を通じて、特別支援教育支援のための必要な人材を確 保する。 ◆保健医療・福祉等、関係機関との連携の推進 ・ 「こうべ学びの支援連絡調整会議」を開催するなど、関係機関との連携を推進する。 主に教育委員会が実施するもの ◆校内体制の整備・充実 ・障害のある児童生徒一人一人の教育的ニーズに応じて適切な支援を行う「特別支援教育コー 20 ◎新規事業 ○拡充事業 ・継続事業 ★全校で取り組む事業 ディネーター」の基礎研修等を継続開催する。 (23 年度:基礎研修8講座、専門研修4講座、 連絡会3回) ◆発達障害のある児童生徒への支援のいっそうの充実 ・ 「こうべ学びの支援センター」による専門相談を継続する。 (電話受付から初回面談までの待 機を1ヶ月以内で対応する。 ) ・小・中学校だけでなく、 「こうべ学びの支援センター」でも保護者に対して、家庭での取組 に関するアドバイスを実施する。 保護者への説明件数:186 件(23 年度) ・地域の小・中学校などへの巡回相談を継続実施する。延べ 410 回(23 年度) ○「こうべ学びの支援センター」専任のセンター長を置き、指導主事を 2 人に増員、さらに、 専門相談員の出務を週 12 人に増員するなど、人員の強化を行い、保護者への説明や学校巡 回後のフォローアップ等、手厚い支援を行う。 ◆特別支援教育支援員等による支援の充実 ・肢体不自由児等への支援やLD児童生徒等への支援、特別支援学級など配慮を要する児童生 徒への支援などを行う特別支援教育支援員を、希望する全ての小・中学校に実情に応じた傾 斜配当を行う。24 年度は、支援員の配置日数を拡充し、特別な教育的支援を必要とする児 童生徒への支援の充実を図る。 幼 40 園、小 164 校、中 68 校、高1校、計 273 校園(23 年度) (24 年度)平均配置日数 70 日/1校←(23 年度)平均配置日数 65 日/1校 ←(22 年度)平均配置日数 60 日/1校←(21 年度)55 日/1校←(20 年度)50 日/1校 ◆教員の専門性向上 ・教員採用試験における特別支援学校の採用枠を継続し、幅広い勤務実績と専門性を育成、活 用する人材養成システムの構築に向けた調整を行う。 ・専門研修や長期派遣研修などを継続する。 23 年度:専門研修(国立特別支援教育総合研究所など):4人 長期派遣研修(大学など):4人 (所管:特別支援教育課) 21