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童謡文化賞 矢崎節夫

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童謡文化賞 矢崎節夫
2014 年(第 13 回)童謡文化賞の贈呈者を、下記の通りに定めました。なお、
賞の贈呈式は 2014 年 7 月 1 日(火)、アルカディア市ヶ谷私学会館にて
午後 6 時より開催、終了後祝賀パーティーを行います。
童謡文化賞
(賞状、盾及び賞金30万円)
矢崎節夫
贈呈理由
矢崎節夫氏は大学入学時、1966 年(昭和 41 年)に“金子みすゞ”の詩「大漁」
に出会い、以来 16 年間に亘って“金子みすゞ”の調査研究に没頭された。矢崎節
夫氏の全精力を傾けた調査研究により、金子みすゞの遺稿 512 編が発見され、ま
た“金子みすゞ”の生涯の全容が明らかになった。
1984 年(昭和 59 年)
「金子みすゞ全集」及び金子みすゞ童謡集「わたしと小鳥と
すずと」発行(JULA 出版局)
。1993 年(平成 5 年)
「童謡詩人・金子みすずの生
涯」発行(JULA 出版局)
。1994 年よりさまざまなメディアで“金子みすゞ”が
取り上げられ、我が国に“金子みすゞ”現象が起きる。1996 年(平成 8 年)より
小学校の教科書に“金子みすゞ”の多くの詩が採用される。2013 年(平成 25 年)
「金子みすゞの 110 年」発行(JULA 出版局)
。今、
“金子みすゞ”の詩は 11 ヶ国
語に翻訳され、世界に広がり始めている。大正期の童謡詩人“金子みすゞ”は現
代に甦り、数々の詩が世代を越えて人々を魅了し大きな感動を与えている。矢崎
節夫氏の“金子みすゞ甦り”に努めた業績は、我が国の童謡の歴史に確かな足跡
を残すものであり極めて高く評価される。
矢崎節夫氏は 1981 年に第一童謡詩集「ぼくがいないとき」を著したが、2013 年
12 月に第一童謡詩集より 32 年ぶりに第二童謡詩集「うずまきぎんが」を著した。
童謡詩集「うずまきぎんが」は 52 編の童謡詩より成っており、この世のすべての
生き物への慈しみに溢れた、優れた童謡詩集である。
矢崎節夫氏の優れた業績を讃え、2014 年(第 13 回)童謡文化賞を贈呈いたしま
す。
受賞者略歴
1947 年、東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。詩人佐藤義美、まど・みちお
に師事し、童謡・童話などの世界で活躍。1982 年、童話集「ほしのそらのし
たで」(フレーベル館)で、第 12 回赤い鳥文学賞受賞。また、金子みすゞの
遺稿 512 編を発見し、
「金子みすゞ全集」
(JULA 出版局)発行に携り、「金子
みすゞの生涯」
(JULA 出版局)を著わしている。2003 年、長門市立金子みすゞ
記念館館長に就任。
童謡文化賞
童謡文化賞は、童謡の創造と振興を図る一般社団法人日本童謡協会が、
「教育と文
化を通じて人づくり」を企業理念とする東京書籍株式会社の協賛を得て創設、2002
年からスタートした賞です。日本の貴重な文化所産である「童謡」の普及発展に寄
与する、個人もしくは団体の優れた業績を讃えて、贈賞するものです。
2014 年童謡文化賞審査委員会
一般社団法人日本童謡協会会長
湯山 昭
一般社団法人日本童謡協会副会長
宮中雲子
一般社団法人日本童謡協会理事
甲賀一宏
声楽家
眞理ヨシコ
公益財団法人ローランド芸術文化振興財団
大村泰之
東京書籍株式会社代表取締役社長
川畑慈範
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