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IFC-AT133シリーズ ユーザーズマニュアル(2版)
7 RAID設定(IFC-AT133RAID) IFC-AT133RAID の RAID 設定について説明しています。 RAID について RAID(レイド)とは、2台以上のハードディスクを組み合わせて1台のハードディスクに見立て、ハードディスクを高 速化したり、故障時の復旧を容易にしたりするシステムです。ハードディスクの組み合わせかたにより、RAIDレ ベルが決められています。IFC-AT133RAIDが対応しているRAIDレベルは、次のとおりです。 ● RAID 0(ストライピング) 2台以上のハードディスクを使い、ハードディスクの書き 込み/読み込み処理を分散・並列処理することによ り、ハードディスクへのアクセスを高速化します。OS上か らは、ハードディスクの容量をすべて足した1台の大容 量ハードディスクとして認識されます。データを保護す るしくみがないため、ハードディスクが1台でも故障した ら、すべてのデータが読み出せなくなります。 ● RAID 1(ミラーリング) 2台のハードディスクに同じ内容のデータを書き込むこと により、 データを保護します。一方のハードディスクが故 障しても、 もう一方のハードディスクにあるデータを読み 出すことができるため、 そのままパソコンを使い続けるこ とができます。故障したハードディスクを新しいハード ディスクに交換すれば、 元のRAID 1の構成に戻すこと ができます。OS上からは、 ハードディスク1台分の容量し か認識されません。ハードディスクへのアクセス速度は、 1 台だけ使っている場合とほぼ同じです。またI F C AT133RAIDは、 スペアドライブ【P39】に対応しています。 7 設定︵ IFC-AT133RAID ︶ RAID ● RAID 0+1(ミラードストライプ) RAID 0とRAID 1両方の機能を実現します。4台のハー ドディスクを使い、ハードディスクへのアクセスを高速化 しつつ、 データを保護します。OS上からは、 ハードディス ク2台分の容量のハードディスクとして認識されます。 IFC-AT133シリーズ ユーザーズマニュアル 33 ハードディスクの選択について RAIDセットに組み込むハードディスクは、同じメーカの同じ製品を使用することをお奨めします。 データ転送速度が異なるハードディスクを使用する場合、 データ転送速度が低いハードディスクのた めに、RAIDセットのパフォーマンスが上がらないことがあります。 また、 ディスク容量の異なるハードディスクを使用する場合、容量が少ないハードディスクに合わせて RAIDセットが構成されますので、 ハードディスクに使用できない部分が生じます (例:60GBと20GBのハー ドディスクを使ってRAID 0を構成した場合、RAIDセットの総容量は20GB×2=40GBとなります。60GB のハードディスクの残り40GBは使用できません)。 BIOS 設定メニュー RAID設定は本製品の BIOSでおこないます。BIOS 設定メニューの表示方法は次のとおりです。 事前に、本製品とハードディスクをパソコンに取り付けてください。 【 P12「取り付け」】 1 周辺機器→パソコンの順に電源をONにし、次のメッセージが表示されたら、<F3>キーを 押します。 MELCO INC. IFC-AT133RAID Sil 0680 ATA/133 Medley RAID Controller BIOS Version x.x.xx Copyright (C) 1997-2002 Silicon Image, Inc. Press F3 to enter RAID utility ・パソコンによっては、パソコンメーカ独自の起動画面が表示されるため、 この画面が表示されないこ とがあります。一時的にメーカ独自の起動画面を非表示にする方法は、パソコンメーカにお問い合 わせください。 ・キー入力をしないとこの画面は数秒で消えます。 2 設定メニューが起動したら、必要な操作をします。 Drive Number : 0 xxxxxx Drive Number : 1 Secondary Channel : Drive Number : 2 xxxxxx Drive Number : 3 Set : 1 <0> Set : 2 <2> Press Press Press Press F1 F2 F3 F4 to to to to xxxxxx xxxxxx xxxxxMB xxxxxMB <PM> <SM> delete RAID set create RAID set create spare drive resolve conflicts Press <ESC> to exit RAID configuration utility 34 IFC-AT133シリーズ ユーザーズマニュアル xxxxxMB xxxxxMB ● 画面説明 Drive Number: 0∼3はそれぞれプライマリマスタ、 プライマリスレーブ、 セカンダリマスタ、 セカンダリ スレーブを示しています。右側にハードディスクの名称と容量が表示されます。 Set: 現在のRAIDの設定を表示しています。 RAIDセットを作成していない場合は、ハードディスクの名称、PM(プライマリマス タ)/PS(プライマリスレーブ)/SM(セカンダリマスタ)/SS(セカンダリスレーブ)、容 量が表示されます。RAIDセットを作成している場合は、RAIDセットに組み込まれ ているハードディスクのDrive Number(※)、 RAIDの種類、RAIDセットのハードディ スク容量が表示されます。 ※ RAID 1/0+1セットのDrive Numberは、ハードディスクの状態により、次のように表示されます。 ・RAID 1の場合 < > .......... RAIDを構成するハードディスクとして、正常に動作しています。 ( ).......... RAIDを再構成中(リビルド中)です。 [ ].......... RAID構成から切り離されています。 [ ]内の数字が?と表示されているときは、ハードディスクが動作していま せん。ハードディスクが正常に動作しているか確認してください。 ・RAID 0+1の場合 Drive Numberのすぐ隣のかっこが、ハードディスクの状態を表しています。 < / > ......... RAIDを構成するハードディスクとして、正常に動作しています。 ( / )......... RAIDを再構成中(リビルド中)です。 [ / ]......... RAID構成から切り離されています。 [ ]内の数字が?と表示されているときは、ハードディスクが動作していま せん。ハードディスクが正常に動作しているか確認してください。 例 <0,2><1,3) ......... Drive0、2、1は正常で、Drive3はリビルド中です。 <F1>キー: RAIDセットを削除します。 【P38】 <F2>キー: RAIDセットを作成します。 【P36】 <F3>キー: スペアドライブを作成します。 【P39】 <F4>キー: 設定情報の矛盾を解決します。 【P40】 <ESC>キー: 設定メニューを終了します。 7 設定︵ IFC-AT133RAID ︶ RAID IFC-AT133シリーズ ユーザーズマニュアル 35 RAID 設定のしかた RAID 0(ストライピング、Striping)の設定 ハードディスク2 台でRAID 0を作成する場合を例に説明します。 RAID 0セットに組み込むハードディスクの内容はすべて消去されます。大切なデータは事前にバッ クアップしてください。 1 設定メニューを起動し、<F2>キーを押します。 2 次のメッセージが表示されたら、<F1>キーを押します。 Press F1 to create Striped Set Press F2 to create Mirrored Set Press F3 to create Mirrored-Striped Set Press <ESC> to exit Your selection? 3 次のメッセージが表示されたら、<A>キーを押します。 <A>キーを押して自動設定することを推奨します。 Setup Striped Set Select the chunk size to be used in Striped Set: A=Auto Config 0=1k 1=2k 2=4k 3=8k 4=16k 5=32k 6=64k 7=128k 8=256k 9=.5M Your selection? 4 次のメッセージが表示されたら、<2>キーを押します。 Enter the total number of drives in Striped Set(max 02): 5 次のメッセージが表示されたら、<Y>キーを押します。 Enter the first drive number in Striped Set: 0 Enter the second drive number in Striped Set: 2 Are you sure? (Y/N) 6 次のように「Sil Striped Set」と表示されていることを確認します。 Set : 1 <0,2> 36 Sil Striped Set IFC-AT133シリーズ ユーザーズマニュアル <PM> xxxxxMB RAID 1(ミラーリング、Mirroring)の設定 ハードディスク2 台でRAID 1を作成する場合を例に説明します。 1 設定メニューを起動し、<F2>キーを押します。 2 次のメッセージが表示されたら、<F2>キーを押します。 Press F1 to create Striped Set Press F2 to create Mirrored Set Press F3 to create Mirrored-Striped Set Press <ESC> to exit Your selection? 3 次のメッセージが表示されたら、<Y>キーを押します。 Setup Mirrored Set Do you want to automatic setup (No copy operation) ? (Y/N) <Y>キーを押して自動設定することを推奨します。 RAID 1のセットに組み込むハードディスクを手動で決定したい場合は、<N>キーを押して 画面に表示される指示に従ってください。また、手動で決定する場合、 「 Do you want offline copy ? (Y/N)」の問い合わせでは、<N>キーを押すことを推奨します。<Y>キー を押すと、offline copyの完了に長時間かかります。 ※ offline copyとは、 このBIOSメニュー起動中にハードディスクの内容をコピーするこ とです。offline copyをしない場合は、Windows起動中に自動でコピーされます。 4 次のメッセージが表示されたら、<Y>キーを押します。 7 5 設定︵ IFC-AT133RAID ︶ RAID Enter the first drive number in Mirrored Set: 0 Enter the second drive number in Mirrored Set: 2 Are you sure?(Y/N) 次のメッセージが表示されたら、<Y>キーを押します。 Enter the first drive number (source drive) in Striped Set: 0 Enter the second drive number (destination drive) in Striped Set: 2 Auto-Rebuild Enabled ? (Y/N)y Are you sure? (Y/N) 6 次のように「Sil Mirrored Set」と表示されていることを確認します。 Set : 1 <0,2> Sil Mirrored Set <PM> xxxxxMB IFC-AT133シリーズ ユーザーズマニュアル 37 RAID 0+1(ミラードストライプ、Mirrored-Stripe)の設定 ハードディスク4 台でRAID 0+1を作成する場合を例に説明します。 RAID 0+1セットに組み込むハードディスクの内容はすべて消去されます。大切なデータは事前に バックアップしてください。 1 設定メニューを起動し、<F2>キーを押します。 2 次のメッセージが表示されたら、<F3>キーを押します。 Press F1 to create Striped Set Press F2 to create Mirrored Set Press F3 to create Mirrored-Striped Set Press <ESC> to exit Your selection? 3 次のメッセージが表示されたら、<A>キーを押します。 Select the chunk size to be used in Striped Set: A=Auto Config 0=1k 1=2k 2=4k 3=8k 4=16k 5=32k 6=64k 7=128k 8=256k 9=.5M Your selection? 4 次のメッセージが表示されたら、<Y>キーを入力します。 Enter the first source drive number in Mirrored-Striped Set:0 Enter the second source drive number in Mirrored-Striped Set:2 Enter the first destination drive number in Mirrored-Striped Set:1 Enter the second destination drive number in Mirrored-Striped Set:3 Are you sure? (Y/N) 5 次のように「Sil Mirrored-Striped Set」と表示されていることを確認します。 Set : 1 <0,2><1,3> Sil Mirrored-Striped Set <PM> xxxxxMB RAID 設定の削除 作成済みのRAID 設定を削除するときは、次のようにしてください。 RAID 0/0+1の設定を削除する場合、ハードディスク内のデータはすべて消去されます。また、RAID 1の設定を削除する場合、データは削除されません。 1 38 設定メニューを起動し、<F1>キーを押します。 IFC-AT133シリーズ ユーザーズマニュアル 2 次のメッセージが表示されたら、削除するRAIDセットの番号を入力します。 Enter the set number for the RAID set to be deleted: Press <ESC> to exit Your selection? 3 次のメッセージが表示されたら、<Y>キーを入力します。 Are you sure? (Y/N) スペアドライブ(spare drive)の作成 RAID 1 の設定をしている場合、ハードディスクをもう1 台接続し、 それをスペアドライブにすることができます。 RAID 1セットのどちらかのハードディスクが故障したときに、 スペアドライブと自動的に置き換えられます。 スペアドライブにするハードディスクは、RAID 1で使用しているハードディスクと同じまたはそれ以 上の容量のものを使用してください。 1 設定メニューを起動し、<F3>キーを押します。 2 次のメッセージが表示されたら、 スペアドライブに設定するハードディスクのDrive Numberを入力します。 7 設定︵ IFC-AT133RAID ︶ RAID Enter the drive number for the spare drive: Press <ESC> to exit Your selection? 3 次のメッセージが表示されたら、<Y>キーを入力します。 The size of the Spare drive must be equal to not larger than Mirrored set size Are you sure? (Y/N) ・スペアドライブを削除する手順は、RAID設定の削除【P38】 と同じ手順です。 ・ハードディスクが故障して、 スペアドライブがRAID 1セットに組み込まれたときは、故障したハードディ スクを新しいハードディスクに交換し、新しいハードディスクをスペアドライブに設定してください。 IFC-AT133シリーズ ユーザーズマニュアル 39 設定情報の矛盾の解決 RAIDを設定したときにハードディスクに記録される情報の1つに、 ドライブ接続情報(プライマリマスタ、 プライマ リスレーブ、 セカンダリマスタ、 セカンダリスレーブ) があります。ハードディスクが故障したときに交換するディスク に、以前使用していたときのドライブ接続情報などが残っていると、RAID設定に矛盾が生じる可能性がありま す。情報に矛盾がある状態では、RAIDセットに組み込むことはできません。このような場合は、 設定メニューを 起動し、<F4>キーを押してください。ハードディスクに正しい情報が記録され、RAIDセットに組み込むことがで きるようになります。 RAID ユーティリティ(SilCfg) SilCfg の概要 SilCfgは、Windows上で動作するRAIDユーティリティです。Windows上でSilCfgを使ってできることは、主に 次の4 つです。 ・ RAID設定情報の表示 ・ RAID 1セットまたはRAID 0+1セットの削除 ・ RAID 1セットの再構成 ・ ホットスペア有効/無効の設定 RAID設定は本製品のBIOSでおこないます。BIOSで設定できる項目の一部を、SilCfgで設定するこ とができます。 【P34「BIOS設定メニュー」】 SilCfg のインストール SilCfgは、次の手順でインストールします。 1 付属のCDをCD-ROMドライブにセットします。 2 CDの中の「RAID_UTY」フォルダの中にある「InstallSilCfg」ファイルをダブルクリック します。 インストールが始まります。 3 「Choose Destinaion Location」と表示されたら、 [Next >]をクリックします。 4 「InstallShield Wizard Complete」と表示されたら、 [Finish]をクリックします。 以上で、SilCfgのインストールは完了です。 40 IFC-AT133シリーズ ユーザーズマニュアル SilCfg の起動 タスクバーのインジケータ領域にあるSilCfg のアイコン をクリックすると、SilCfgが起動します。 ※ 以下の画面は、 すべてWindowsXPでの画面です。表示される内容は、他のWindowsでも同じです。 画面上部にあるツールボタンの機能や表示内容は、次のとおりです。 現在のRAID情報をテキストファイルに保存できます。 現在のRAID情報をクリップボードにコピーできます。 現在のRAID情報をE-mailで送信できます。 ヘルプは表示されません。本書の説明を参照してください。 SilCfgのバージョン情報などを表示します。 SilCfgの処理内容が表示されま す。 Windowsのバージョンとコンピュー タ名が表示されます。 WindowsXPはWindows NT5.1、Windows2000はWindows NT5.0と表示されます。 IFC-AT133RAID の情報 画面左側の[PCI-680U-0] をクリックすると、IFC-AT133RAIDに関する情報(チップ、 ドライバ、 接続しているPCI バス) が表示されます。 7 設定︵ IFC-AT133RAID ︶ RAID IFC-AT133シリーズ ユーザーズマニュアル 41 Primary/Secondary Channel 情報 画面左側の[Primary]/[Secondary] をクリックすると、IFC-AT133RAID上のPrimary/Secondary Channel に関する情報(メモリ空間、接続されているケーブル) が表示されます。 本製品はホットスワップに対応していません。 [Hot Swap Device]欄の[Refresh]は使用しません。 ハードディスク情報 画面左側の[Master]/[Slave] をクリックすると、IFC-AT133RAIDに接続しているハードディスクに関する情 報が表示されます。 ● Device ハードディスクの固有情報が表示されます。 42 IFC-AT133シリーズ ユーザーズマニュアル ● Smart/Configuration SMART、転送モード、 スペアドライブの情報が表示されます。 ・転送モード (Transfer Mode) は初期設定(Default)のままで使用してください。通常、変更す る必要はありません。また、 ・本製品は、 ハードディスクのデータ転送を監視します。設定されている転送モードでデータ転送が うまくいかない場合は、 自動的に下位の転送モードに落とします。Windowsを起動するたびに下 位の転送モードに落ちる場合は、Mode After Rebootの値をCurrent Modeの値と同じに設 定し、 [Apply] をクリックしてください。使用環境に最適な転送モードに固定されます。 ・スペアドライブ(Spare Drive)である場合のみ、 スペアドライブの有効/無効(Enabled/ Disabled) を設定できます。設定を変更した後は、パソコンを再起動してください。 ● Identify Data ハードディスクに書き込まれているIdentifyデータを表示します。 7 設定︵ IFC-AT133RAID ︶ RAID IFC-AT133シリーズ ユーザーズマニュアル 43 RAID セット情報 画面左側の[Sets] をクリックすると、RAIDセットに関する情報が表示されます。 [Sets]の下の[Set 0]/[Set 1] をクリックすると、各 RAIDセットに関するより詳細な情報が表示されます。 ● Set Control RIOバージョン、RAIDセットに関する矛盾の有無が表示されます。 ● Set 選択しているRAIDセットの情報が表示されます。 44 IFC-AT133シリーズ ユーザーズマニュアル ● Members 選択しているRAIDセットに組み込まれているハードディスクの情報が表示されます。RAID 1セットの場合の み、RAIDセットから削除して通常のハードディスクに戻すこともできます。 ● SMART/Configuration SMART、 ホットスペア (Hot Spare)※の情報が表示されます。 ※ ハードディスク故障時、 スペアドライブを自動的にRAID 1セットに組み込む機能です。スペアドライブを 作成している場合、通常はホットスペアを有効(Enabled)にしておいてください。また、設定を変更した 後は、 [Apply] をクリックしてください。 7 設定︵ IFC-AT133RAID ︶ RAID IFC-AT133シリーズ ユーザーズマニュアル 45 ● Identify Data ハードディスクに書き込まれているIdentifyデータを表示します。 管理者用設定メニュー(Configuration Menu) タスクバーのインジケータ領域にあるSilCfgのアイコン を右クリックし、Configure SilCfgを選択すると、 管理者用設定メニュー ( Configuration Menu) が表示されます。このメニューで設定できる内容は次のと おりです。 ・ SilCfgは、IFC-AT133RAIDの状態をE-mailで自動送信することができます。その場合のSMTPサーバ、送 信先、 メールの件名、送信する内容(イベントログ) を設定します。 ・ IFC-AT133RAIDの動作に関するログファイルを作成するかどうか、 また、 作成する場合のログファイル名を設 定できます。 OS起動中に発生したErrorやWarningは、SiICfgの[Events]-[List of Events]にログ記録開 始時刻よりも、前の時刻で記録されます。イベント発生時刻に誤りはありません。これは、SiICfgがOS 起動後に実行され、 ログファイルを作成する為に発生します。 ・ 何らかのイベントが発生したときにSilCfgがおこなうアクション (音声の再生・メッセージを表示するイベント レベル) を設定できます。 詳細は、Configuration Menu画面内の説明を参照してください。 46 IFC-AT133シリーズ ユーザーズマニュアル RAID 1、0+1 の復旧方法 RAID 1, RAID 0+1 運用中に、RAIDを構成するドライブに物理的なエラーが発生した場合は、以下の方法 で復旧してください。 < 準備 > P45に記載のSiICfg[Members]で、故障ドライブを確認します。 Stateがdroppedになっていたり、 メンバーから削除されているドライブが故障ドライブです。 RAID 1の復旧方法 < スペアドライブが作成されている場合 > 故障したドライブとスペアドライブが自動的にRAID 1(ミラーリング)のシステムに置き換えられ、 そのまま運用で きます。故障したドライブは新しいドライブに交換し、 スペアドライブの設定を行うことをおすすめします。 【 P39】 < スペアドライブが作成されていない場合 > 次の手順でスペアドライブを作成すれば、Widows 起動時に元のRAID 設定が自動的に復旧します。 1 パソコン本体→周辺機器の順に電源スイッチをOFFにして、電源プラグをコンセントから 取り外します。ケーブル類とパソコン本体のカバーも取り外します。 2 故障したドライブを新しいドライブと交換します。 新しいドライブは、故障したドライブと同じまたはそれ以上の容量のものを使用してください。 パソコン本体のカバーとケーブル類を取り付けます。 4 周辺機器→パソコン本体の順に電源スイッチをONにします。 5 <F3>キーを押して、RAID utilityを起動します。 6 <F3>キーを押して、交換したドライブをスペアドライブに設定します。 7 設定︵ IFC-AT133RAID ︶ RAID 3 次のように表示されたら、交換したドライブのドライブナンバーを入力します。 Enter the drive number for spare drive : Press <ESC> to exit The size of the Spare drive must be equal to or larger than Mirrored set size Your selection? ドライブナンバーを入力すると、次のように表示されます。 Do you want offline copy ? (Y/N) 'N'と入力してください。 (推奨) 'Y'を入力するとコピーが行なわれます(PIO転送のため、非常に時間がかかります)。 次のように表示されます。 Are you sure? (Y/N) 'Y'と入力してください。 これでスペアドライブの設定は終了です。 IFC-AT133シリーズ ユーザーズマニュアル 47 7 RAID utilityを終了して、パソコンを再起動します。 8 Windowsが起動すると、Rebuild(スペアドライブへのコピー)が直ちに始まります。 SiICfg Event Notificationダイアログボックスが表示されます。 [OK]をクリックします。 コピーの進行度は、SiICfgの[Members]で確認できます。 9 Rebuildが完了すると、SiICfg Event Notificationダイアログボックスが表示されます。 [OK]をクリックします。 以上で復旧終了です。 RAID 0+1 の復旧方法 P47「RAID 1の復旧方法」<スペアドライブが作成されていない場合 >1∼9と同じ手順です。 48 IFC-AT133シリーズ ユーザーズマニュアル