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子供連れ家族の海外旅行ニーズについての研究 ~子供

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子供連れ家族の海外旅行ニーズについての研究 ~子供
子供連れ家族の海外旅行ニーズについての研究
~子供連れ家族の市場拡大を目指して~
株式会社リクルート
エイビーロード・リサーチ・センター
1
目次
第1章
はじめに
第2章
調査概要
第3章
調査結果
Ⅰ.海外旅行における子供連れ家族の潜在市場規模
Ⅱ.海外旅行における子供連れ家族のニーズ
第4章 考察
2
第1章
はじめに
年齢階層別出国率(データ1)を見ると、平成 12 年・19 年両年ともに、19 歳以下、
とりわけ 9 歳以下において出国率が低い。一方、性別の総数(データ 2)を見てみると、
平成 17 年~20 年において、10 代・20 代では、女性の方が上回っているが、30 代以
上では、男性の方が多く、30 代を境に逆転している。データ 3 の通り、女性の出産年
齢のピークが、30 代にあり、子供の誕生による生活の変化が、かつて海外旅行に積
極的であった女性を旅行から遠ざけている一因と考えられる。先程、9 歳以下の出国
率が低いことを指摘したが、子供がいることによって、その母親にあたる世代の海外
旅行人口をも減少させているということが覗える。男性は、30 代以降、出張や会社の
慰安旅行などの機会で父親となった後も比較的海外に行きやすいのかもしれないが、
女性は、なかなか子供を置いて海外旅行に行くことは難しく、またいざ行きたいと思っ
ても、子供連れで旅行に行くのにも不安があり、海外旅行へ踏み出すことができない
現状が想像できる。
データ1: 年齢階層別出国率
3
データ 2: 海外旅行者の性別・年齢階層別推移
データ 3: 母の年齢階級別出生率
年齢
平成19年 出生率(日本人女性人口1,000につき)
5.1
15~19歳
37.0
20~24歳
87.5
25~29歳
91.6
30~34歳
40.9
35~39歳
6.1
40~44歳
0.2
45~49歳
資料 国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」 に基づき作成
本研究では、子供連れで旅行をすることに何らかの不安を持っていることで、海外
旅行から遠ざかっている人達が、どのくらい存在するのかを明らかにし、さらにそうし
た人達がどのようなニーズを持っているのかを把握することで、新たな市場機会創出
に向けての提言を行うことを目的とする。
4
第2章
調査概要
■調査目的
調査の目的は主に下記 2 つである。
① 海外旅行に行きたくても、子供連れで旅行に行くことに対して不安があり、
旅行を諦めている人達がどのくらいの規模存在し、またそのニーズに応
えた旅行商品があれば、どのくらいの市場機会があるのかを解明する。
② ①の人達はどのようなニーズを持っているのかを把握し、新たな旅行商
品造成のためのヒントを得る。
■調査対象
株式会社クロス・マーケティングが保有するアンケート専用モニターの中から、
子供(12 歳未満)と同居している家族を抽出
■調査期間
2010 年 2/12(金)~15(月)
※対象合致者のみが海外旅行に関するニーズ調査に進むフローを採用した為、
市場規模調査~海外旅行に関するニーズ調査を一体で実施
■調査方法:クロス・マーケティングによる WEB 調査
■市場規模調査対象数:42,349 サンプル
(うち 12 歳未満の子供との同居家族:13,413 サンプル)
下記条件で潜在市場規模を算出
条件 1: 同居の 12 歳未満の子供との海外旅行意向あり
条件 2: 同居の 12 歳未満の子供連れ旅行に何らかの不安がある
条件 3: 子供連れ家族に配慮されたツアーが予算内に見つかった場合、
年間の海外旅行回数が増える
■海外旅行に関するニーズ調査対象数
市場規模調査で上記条件をクリアした対象者のうち 100 サンプルを抽出
5
■市場規模調査 回答者プロフィール
データ 4: 性別
N=42349 (調査対象全体)
男性
47.3%
52.7%
データ 5: 年齢
女性
N=42349 (調査対象全体)
5.9%
9.6%
25~29歳
9.8%
30~34歳
17.4%
15.6%
35~39歳
40~44歳
45~49歳
50~54歳
19.2%
22.4%
55~59歳
6
第3章
調査結果
Ⅰ.潜在市場規模 調査結果
■子供との旅行意向(現実的な問題を勘案せず、行きたいという気持ちがあるか否か)
・12 歳未満の子供との「旅行意向なし」は、わずか 1.9%であり、ほとんどの人は、
子供との旅行意向がある
・12 歳未満の子供との海外旅行意向(是非行きたい・まあ行きたい計)は、
近場で、67.0 %、遠方で、45.8%
データ 6: 12 歳未満の子供との旅行意向
N=13413(12 歳未満の子供と同居している人)
子供・孫との
旅行意向なし
1.9%
子供・孫との旅
行意向あり
98.1%
※現実的・物理的な問題を勘案せず、行きたいという気持ちがあるか否かを質問
データ 7: 12 歳未満の子供との旅行先別旅行意向
N=13162(12 歳未満の子供との旅行意向のある人)
(%)
12歳未満の子供との旅行意向
23.0
海外遠方旅行意向
22.8
35.4
海外近場旅行意向
31.6
16.3
54.1
国内遠方旅行意向
0%
20%
60%
7
まあ行きたい
7.0 3.7
26.4
40%
是非行きたい
16.8
35.2
71.7
国内近場旅行意向
24.9
29.3
80%
1.6
0.4
100%
あまり行きたくない
行きたくない
■子供の年代別旅行意向
・海外は、遠方・近場ともに、「是非行きたい」は、0~2 歳で、全体と比較して 5 ポイント
以上低い
・国内は、遠方において、「是非行きたい」は、0~2 歳で、全体と比較して 5 ポイント
以上低いが、近場は、年代別の差はほとんど見られない
データ 8: 子供の年代別海外遠方旅行意向
N=13162(12 歳未満の子供との旅行意向のある人)
(%)
海外遠方旅行意向
35.0
23.0
30.0
29.3
(n=13162)
22.8
24.9
25.0
20.0
15.0
10.0
5.0
全体値より5ポイント以上高い
全体値より5ポイント以上低い
0.0
該当数
子
供
年
代
全 体
0~2歳
3~5歳
6~9歳
10~11歳
是非行きたい まあ行きたい
13162
3604
3173
3866
2519
23.0
16.3
19.6
26.9
30.6
22.8
18.1
20.9
25.6
27.6
あまり
行きたくない
行きたくない
29.3
24.9
32.8
32.8
32.5
27.0
27.1
20.4
23.9
17.8
データ 9: 子供の年代別海外近場旅行意向
N=13162(12 歳未満の子供との旅行意向のある人)
(%)
海外近場旅行意向
50.0
(n=13162)
35.4
31.6
40.0
30.0
16.3
20.0
全体値より5ポイント以上高い
全体値より5ポイント以上低い
10.0
0.0
該当数
子
供
年
代
全 体
0~2歳
3~5歳
6~9歳
10~11歳
16.8
是非行きたい まあ行きたい
13162
3604
3173
3866
2519
35.4
29.7
33.4
39.2
40.2
8
31.6
28.9
32.1
32.4
33.5
あまり
行きたくない
行きたくない
16.3
16.8
19.2
22.3
17.5
17.0
14.0
14.4
14.2
12.1
データ 10: 子供の年代別国内遠方旅行意向
N=13162(12 歳未満の子供との旅行意向のある人)
(%)
国内遠方旅行意向
( n=13162)
5 4 .1
70.0
60.0
3 5 .2
50.0
40.0
30.0
7.0
20.0
全体値より5ポイント以上高い
全体値より5ポイント以上低い
3.7
10.0
0.0
13162
3604
54.1
44.1
あまり
行きたくない
行きたくない
35.2
7.0
3.7
38.2
11.5
6.3
3~5歳
6~9歳
3173
3866
55.4
59.9
35.3
32.9
6.4
4.6
2.8
2.6
10~11歳
2519
58.0
34.0
5.2
2.7
該当数
子
供
年
代
全 体
0~2歳
是非行きたい
まあ行きたい
データ 11: 子供の年代別国内近場旅行意向
N=13162(12 歳未満の子供との旅行意向のある人)
(%)
国内近場旅行意向
71.7
(n=13162)
80.0
60.0
26.4
40.0
20.0
全体値より5ポイント以上高い
全体値より5ポイント以上低い
0.0
該当数
子
供
年
代
全 体
0~2歳
3~5歳
6~9歳
10~11歳
1.6
是非行きたい まあ行きたい
13162
3604
3173
3866
2519
71.7
72.6
74.3
71.7
67.2
9
26.4
25.2
24.3
26.4
30.6
0.4
あまり
行きたくない
行きたくない
1.6
0.4
1.9
0.2
1.1
0.3
1.5
0.4
1.7
0.5
■「子供連れで旅行するにあたって、何らかの不安を感じる」(※)は、43.4%
※非常に不安を感じる・やや不安を感じる計
・「非常に不安を感じる」は、0~2 歳の年代で 5 ポイント以上高い
・「やや不安を感じる」は、3~5 歳の年代、0~2 歳の年代で 5 ポイント以上高い
⇒5 歳以下、特に 2 歳以下で、何らかの不安を感じている傾向
データ 12: 子供連れで旅行するにあたって、何らかの不安を感じるか
N=13029(国内海外・遠方近場いずれかで「是非行きたい」「まあ行きたい」と選択した人)
10
■子供を連れて海外旅行に行くにあたって不安な点
「子供が体調を崩した場合、事故・怪我など何かあった場合の医療体制が整っている
かどうか」「子供が泣いたり騒いだりした時、他の観光客やツアー客の目が気になる」
「現地の衛生・治安」「子供のお世話で自分が疲れてしまいそう」の選択肢で、半数以
上が不安に感じていると回答した。また、大半の選択肢において、他の年代よりも 0
~2 歳の年代を持つ家族で、高い数値となった。
データ 13: 子供を連れて海外旅行に行くにあたって、どのような不安を感じるか(MA※)
N=5653(子供連れで旅行するにあたって、不安を感じる人)
※複数回答
11
■現在の海外旅行状況
意向がありながらも子供連れ旅行に不安を感じる人のうち
過去 1 年間のうち 1 回も海外旅行に行かなかった人が、75.3%となった。
データ 14: 現在の海外旅行状況
N=3600(海外旅行意向があり、かつ子供連れ旅行に何らかの不安のある人)
※過去1年間の定義(2009 年 1 月~2009 年 12 月)
※過去 1 年間の海外旅行状況は、必ずしも子供連れ旅行に限定していない
12
■子供連れに配慮されたツアーが予算内で見つかった場合の海外旅行意向
「過去 1 年間で 1 度も海外旅行に行っていない」 かつ 「年間で 1 回増える」と回答
した人が最も多く、36.5%となった。
データ 15:子供連れに配慮されたツアーが予算内で見つかれば、海外旅行に行く回数が増えるか
過去 1 年間の海外旅行回数×増える回数
N=3600(海外旅行意向があり、かつ子供連れ海外旅行に何らかの不安のある人)
(N=2710)
(N=297)
(N=593)
※過去1年間の定義(2009 年 1 月~2009 年 12 月)
13
市場規模調査 結果サマリー
・今回の調査の対象者 42,349 人(1)のうち、12 歳未満の子供と同居していると回答した人は
13,413 人(2)であり、そのうち、子供連れ旅行の意向があったのは、13,162 人(3)であった。
・子供連れ旅行の意向があった 13,162 人(3)のうち、子供連れ旅行に何らかの不安があり(4)、
かつ海外旅行意向があったのは、3,600 人(5)であった。
・子供連れ旅行に何らかの不安があり(4)、かつ海外旅行意向があった 3,600 人(5)のうち、
子供連れ家族に配慮された商品があれば年間の海外旅行回数が増えると回答したのは、
人数ベースで 1,747 人(6)、回数ベースで 1,969 回(7)であった。
0
5,00010,00015,00020,00025,00030,00035,00040,00045,000
1.調査対象全体(人)
42,349
2.12歳未満の子供と同居している(人)
13,413
3.子供連れ旅行意向あり(人)
13,162
4.子供連れ旅行に不安あり(人)
5,653
5.海外旅行意向あり(人)
3,600
6.子供連れ家族に配慮された商品があれば年間の海
外旅行回数が増える人①人数ベース(人)
1,747
7.子供連れ家族に配慮された商品があれば年間の海
外旅行回数が増える人②回数ベース(回)
1,969
※人数に回数(1 回増える、2 回増える、3 回以上増える)をかけ合わせ算出。尚、「3 回以上増え
る」については、3 回としてカウントしている。
14
■子供連れ家族に配慮されたツアーが予算内で見つかった場合の海外旅行意向
子供の年代別では、0~2 歳の年代で、最も多く、年齢があがるにつれて、意向が少なくなる
データ 16: 子供連れ家族に配慮されたツアーが見つかった場合の
子供年代別海外旅行意向(増加する回数ベース)
0.0%
5.0%
10.0%
15.0%
20.0%
0~2歳
30.0%
25.9%
3~5歳
16.4%
6~9歳
10~11歳
25.0%
9.0%
6.6%
総計
15.0%
(全体:N=13162(子供との旅行意向あり), 0~2 歳:N=3604, 3~5 歳:N=3173, 6~9 歳:N=3866,
9~12 歳:N=2519)
※人数に回数(1 回増える、2 回増える、3 回以上増える)をかけ合わせ算出。尚、「3 回以上増え
る」については、3 回としてカウントしている。
※過去1年間の定義(2009 年 1 月~2009 年 12 月)
15
■子供連れ家族に配慮されたツアー造成による増加見込渡航者数と渡航回数
子供連れ家族に配慮したツアー造成による増加見込渡航者数は、25~29 歳、30~34 歳、
35~39 歳、40~44 歳、45~49 歳、50~59 歳それぞれの合計値で、2,096,058 人(人数
ベース)、2,378,849 回(回数ベース)と推計できる。
データ 17: 子供連れ家族に配慮したツアー造成による 25~59 歳の年代別(5 歳刻み)
増加見込渡航者数※1
増加見込み渡航者数
0
500,000
25~29歳
1,000,000
1,500,000
2,000,000
2,500,000
311,236
30~34歳
626,520
35~39歳
616,442
40~44歳
299,073
45~49歳
158,652
50~54歳
48,817
55~59歳
35,318
総計
2,096,058
データ 18: 子供連れ家族に配慮したツアー造成による 25~59 歳の年代別(5 歳刻み)
増加見込渡航回数※2
増加見込み渡航回数
0
500,000
25~29歳
1,500,000
2,000,000
2,500,000
381,028
30~34歳
713,232
35~39歳
670,089
40~44歳
45~49歳
1,000,000
332,074
186,857
50~54歳
56,327
55~59歳
39,242
総計
2,378,849
16
※1 算出根拠
12 歳未満の子供のいる人で「子供連れに配慮されたツアーが予算内で見つかった場合海外旅
行の回数が1回以上増える」と回答した人を年代別に集計し(②)、調査対象全体(12 歳未満の
子供がいない人も含む調査対象者)を母数(①)として、年代別に割合を算出した(③)。その割
合(③)をそれぞれ年代別人口(④)にかけ合わせ、増加見込みの人数を算出した。
年代
25~29歳
30~34歳
35~39歳
40~44歳
45~49歳
50~54歳
55~59歳
①対象者総計(人)
4045
7366
9493
8151
6621
4166
2507
年齢
25~29歳
30~34歳
35~39歳
40~44歳
45~49歳
50~54歳
55~59歳
総計
②増える計(人)
165
513
609
290
135
26
9
③割合
4.1%
7.0%
6.4%
3.6%
2.0%
0.6%
0.4%
④人口総数
7,630,000
8,996,000
9,609,000
8,406,000
7,781,000
7,822,000
9,838,000
60,082,000
資料 総務省統計局統計調査部国勢統計課「国勢調査報告」
「日本の人口」
「人口推計年報」
2008(平成 20 年)
※2 算出根拠
12 歳未満の子供のいる人で「子供連れに配慮されたツアーが予算内で見つかった場合海外旅
行の回数が1回以上増える」と回答した人を年代別に集計した上で、人数に回数(1 回増える、
2 回増える、3 回以上増える)をかけ合わせ算出。(「3 回以上増える」については、3 回としてカ
ウント)(②)
その数値を、調査対象全体(12 歳未満の子供がいない人も含む調査対象者)を母数(①)とし
て、年代別に割合を算出した(③)。その割合(③)をそれぞれ年代別人口(④)にかけ合わせ、
増加見込み回数を算出した。
年代
25~29歳
30~34歳
35~39歳
40~44歳
45~49歳
50~54歳
55~59歳
①対象者総計(人)
4045
7366
9493
8151
6621
4166
2507
②増える計(回)
202
584
662
322
159
30
10
17
③割合
5.0%
7.9%
7.0%
4.0%
2.4%
0.7%
0.4%
実際に「海外旅行をする」というアクションに至るまでを、マーケティングの消費者行
動論に基づいて考えていくと、大枠で下記のようなステップを踏む。子供連れで海外
旅行に行きたいと考えている(STEP1)人達の、STEP2、STEP3 さらに STEP4 の消費
者行動に的確に対応していくことが大切である。
STEP2 では、パンフレット・ネットでの情報が、ターゲットとなるセグメントにきちんと届
き、STEP3 では、情報がきちんと届いた上で、その商品が、そのセグメントのニーズ
(配慮するポイント、価格とのバランス)に応えている必要がある。
ただし、STEP4 から STEP5 への昇格については、旅行という商品の性質上、問合せ
というアクションを起こしたとしても、供給側の理由で、催行人数に満たない、あるい
は、募集人員がすでに埋まってしまっている、航空座席が満席・・・等の理由で、希望
の商品に申し込むことができないといった事態の発生、また、申し込みまで至ったとし
ても申し込みをした人が体調を崩すなど、何らかの事情で、キャンセルとなる事態も
起こりえる。
消費者の意志決定モデル
STEP1:ニーズ認知
子供連れで海外旅行に行きたい
STEP2:探索
子供連れに配慮された商品を探す
STEP3:購入前代替案評価 いくつかの商品を比較・評価する
STEP4:購入
予約・申込をする
STEP5:消費
海外旅行に行く
STEP6:購買後評価
満足・不満足
前述のように、どれだけニーズに対応した旅行商品を提供できるか否か、あるいは、
不測の事態によるキャンセルなどの不確定要素があるので、実際にどれくらいの純
増があるのかは今回の調査から正確には予測することはできない。しかしながら、子
供連れ家族に配慮された海外旅行商品の潜在市場規模を、今回算出した 2,378,849
回(回数ベース)とその同行者の旅行回数とすると、上記 STEP2 探索・STEP3 購入前
代替案評価それぞれの STEP において、的確な戦略を立て、消費者のニーズを取り
込んだ商品を提供していくことができれば、大きく、魅力的な市場となりうるであろう。
その戦略を立てていく上で、ターゲットとなりうるセグメントのニーズを把握すること
が非常に重要だが、そのニーズについての調査結果及び考察を次の章にて、記述す
ることとする。
18
Ⅱ.子供連れ家族のニーズ 調査結果
■子供連れ家族のニーズ調査 回答者プロフィール
データ 19: 性別
N=100(市場規模調査で子供連れ家族に配慮されたツアーが予算内に
見つかった場合、年間の海外旅行回数が増えると回答した人から抽出)
データ 20: 年代構成
N=100(市場規模調査で子供連れ家族に配慮されたツアーが予算内に
見つかった場合、年間の海外旅行回数が増えると回答した人から抽出)
19
■比較検討の方法
ネットが最も多く、半数以上の 55.0%、パンフレットは、24.0%となり、両方で、79.0%を占めた。
■申込の方法
店舗(44%)とメール(42%)で、若干店舗が多かった。
データ 21: 比較検討の方法 (SA※)
0.0
10.0
N=100(%)
20.0
30.0
40.0
50.0
60.0
ネット
55.0
パンフレット
24.0
店舗での対面相談
電話相談
その他
20.0
1.0
0.0
※単一回答
データ 22:申込の方法(SA)
0.0
N=100(%)
10.0
20.0
30.0
店舗
40.0
50.0
44.0
メール
42.0
電話
14.0
FAX
0.0
その他
0.0
20
■ツアーを選ぶ際に欲しい情報
「子供料金明記」が最も多く 72.2%、続いて「食事の情報」「緊急時・トラブル発生時の体制・連絡
先」「飛行機の横並び確約について」「現地の情報」「飛行時間」で、半数以上の人が欲しい情報と
して選択した。
データ 23: パンフレット・WEB でツアーを選ぶ際に欲しい情報(MA※)
N=79(比較検討方法でパンフレット・ネットと回答した人)
※複数回答
21
■参加したいツアー・サービス
「機内での座席で同行者と並び席が確約されている」が最も多く 75.0%、続いて、「キャンセル料が
かかる時期に体調を崩した場合でも、その他の日程に延期でき、キャンセル料が減額になる」「行
程がゆったりしている」「子供の年齢を考慮した子供メニューがある」「現地での食事に関して、レ
ストランや料理の選択肢が多い」「大人と一緒に参加する、子供向けプログラムが用意されている。
または選択できる」「同じような条件の参加者が集まっている」「子供用アメニティが用意されてい
る」の項目で、半数以上の人が参加したいツアー・サービスとして選択した。
グラフ 24: 参加したいツアー・サービス(MA)
22
■料金を追加で払っても良いと思うツアー・サービス
「機内での座席で同行者と並び席が確約されている」「大人と一緒に参加する、子供向けプログラ
ムが用意されている。または選択できる」で、20%以上の人が追加料金を支払ってもよいと回答。
追加で料金を払っても良いと思うツアー・サービスで、「あてはまるものがない」と回答しているの
は、17.0%にとどまった。
グラフ 25: 料金を払っても良いと思うツアー・サービス(MA)
23
■どのような旅行がしたいか
「日本とは違う気候、風景、町並みを味わう」が最も多く、「大自然を満喫する」「おいしい食事・名
物などを味わう」が続き、6 割以上の人が上記3つの旅行スタイルを希望した。
データ 26: どのような旅行がしたいか (MA)
24
■旅行の目的・理由
「家族・親族の思い出作りや絆を深めたいから」「子供に海外旅行を経験させてあげたいから」「子
供を楽しませてあげたい」で 7 割以上の人が回答。
「自分が楽しみたいから/リフレッシュしたいから」は、全体で 57.0%であったが、0~2 歳で 72.1%で
あり、この年代の子供を持つ親は、他の年代の子供を持つ親よりも、旅行を、自分自身のために
も楽しみたいと考えている傾向がある。
データ 27: 旅行の目的・理由(MA)%
N=100
0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0
家族・親族の思い出作りや絆を深めたいから
76.0
子供に海外旅行を経験させてあげたいから
73.0
子供を楽しませてあげたい
72.0
自分が楽しみたいから/リフレッシュしたいから
57.0
同居の家族(配偶者等)が希望しているから
18.0
記念旅行(子供のお誕生日や七五三等)
15.0
子供を連れて旅行い行くことで、父母・祖父母など
を喜ばせたい
その他
7.0
2.0
100
76.0
73.0
72.0
シ自
ュ 分
しが
た楽
い
かし
らみ
た
い
か
ら
/
リ
フ
レ
ッ
57.0
18.0
15.0
7.0
2.0
0~2歳
43
79.1
74.4
74.4
72.1
23.3
23.3
9.3
4.7
3~5歳
25
60.0
64.0
72.0
56.0
24.0
8.0
8.0
0.0
6~9歳
23
82.6
78.3
69.6
39.1
4.3
8.7
0.0
0.0
9
88.9
77.8
66.7
33.3
11.1
11.1
11.1
0.0
全体値50%以上
深家
め族
た・
い親
か族
らの
思
い
出
作
り
や
絆
を
該
当
数
全体値より5ポイント以上高い
全体値より5ポイント以上低い
全 体
子
供
年
代
10~11歳
25
げ子
た供
いに
か海
ら外
旅
行
を
経
験
さ
せ
て
あ
子
供
を
楽
し
ま
せ
て
あ
げ
た
い
て同
い居
るの
か家
ら族
(
配
偶
者
等
)
が
希
望
し
五記
三念
等旅
) 行
(
子
供
の
お
誕
生
日
や
七
たで 子
い、 供
父を
母連
・
祖れ
父て
母旅
な行
どい
を行
喜く
ばこ
せと
そ
の
他
■想定される旅行の時期(同行者の都合も考慮の上で回答)
「お盆休みを除く子供の夏休み期間」「オフシーズン」時期を回答した人が多かった。
年代別では、特に 0~2 歳は、他の年代と比較して「オフシーズン」と回答した人が多かった。
データ 28: 想定される旅行時期(SA)%
0.0
N=100
5.0
10.0
15.0
20.0
25.0
お盆休みを除く子供の夏休み期間 …
26.0
上記以外のオフシーズン
20.0
その時にならないとわからない
19.0
ゴールデンウィーク
12.0
お盆期間
9.0
3連休等の連休を利用
8.0
年末年始
その他
5.0
1.0
間お
(7 盆
月休
2み
0を
日除
前く
後子
~供
8の
月夏
末休
) み
期
該
当
数
全体値より5ポイント以上高い
全体値より5ポイント以上低い
全 体
子
供
年
代
30.0
オ
フ
シ
ー
ズ
ン
そ
の
時
に
な
ら
な
い
と
わ
か
ら
な
い
ゴ
ー
ル
デ
ン
ウ
ィ
ー
ク
お
盆
期
間
3
連
休
等
の
連
休
を
利
用
年
末
年
始
そ
の
他
100
26.0
20.0
19.0
12.0
9.0
8.0
5.0
1.0
0~2歳
43
16.3
30.2
23.3
11.6
7.0
7.0
2.3
2.3
3~5歳
25
28.0
16.0
28.0
8.0
8.0
8.0
4.0
0.0
6~9歳
23
39.1
8.7
8.7
17.4
13.0
8.7
4.3
0.0
9
33.3
11.1
0.0
11.1
11.1
11.1
22.2
0.0
10~11歳
26
子供連れ家族のニーズ サマリー
■ツアーを選ぶ際に欲しい情報
「子供料金明記」が最も多く 72.2%、続いて「食事の情報」「緊急時・トラブル発生時
の体制・連絡先」「飛行機の横並び確約について」「現地の情報」「飛行時間」で、半
数以上の人が欲しい情報として回答した。
■参加したいツアー・サービス
「機内での座席で同行者と並び席が確約されている」が最も多く 75.0%、続いて、「キャ
ンセル料がかかる時期に体調を崩した場合でも、その他の日程に延期でき、キャンセ
ル料が減額になる」「行程がゆったりしている」「子供の年齢を考慮した子供メニュー
がある」「現地での食事に関して、レストランや料理の選択肢が多い」「大人と一緒に
参加する、子供向けプログラムが用意されている。または選択できる」「同じような条
件の参加者が集まっている」「子供用アメニティが用意されている」の項目で、半数以
上が参加したいツアー・サービスとして選択した。
■料金を追加で払っても良いと思うツアー・サービス
「機内での座席で同行者と並び席が確約されている」「大人と一緒に参加する、子供
向けプログラムがある」で、20%以上の人が追加料金を支払ってもよいと回答。
■どのような旅行がしたいか
「日本とは違う気候、風景、町並みを味わう」が最も多く、「大自然を満喫する」「おいし
い食事・名物などを味わう」が続き、6 割以上の人が上記3つの旅行スタイルを希望。
■旅行の目的・理由
「家族・親族の思い出作りや絆を深めたいから」「子供に海外旅行を経験させてあげ
たいから」「子供を楽しませてあげたい」で 7 割以上の人が回答。
「自分が楽しみたいから/リフレッシュしたいから」は、全体で 57.0%であったが、0~2
歳で 72.1%であり、この年代の子供を持つ親は、他の年代の子供を持つ親よりも、旅
行を、自分自身のためにも楽しみたいと考えていることがわかる。
■想定される旅行の時期(同行者の都合も考慮した上で回答)
「お盆休みを除く子供の夏休み期間」「オフシーズン」時期を回答した人が多かった。
年代別では、特に 0~2 歳は、他の年代と比較してオフシーズンと回答した人が多か
った。
27
第4章
考察
子供連れ家族の希望する旅行内容は、「日本とは違う気候、風景、街並みなどを味
わう」が最も多く、次いで「大自然を満喫する」「おいしい食事・名物を味わう」が続いた。
また、目的で多かったのは、「家族・親族の思い出作りや絆を深めたいから」「子供に
海外旅行を経験させてあげたいから」「子供を楽しませてあげたいから」であり、総じ
て、目的を持って観光をして歩くというよりは、異国情緒を味わう中で、子供と一緒に
楽しみたいというニーズが覗えた。
また、5 歳以下特に 0~2 歳で、子供連れ家族に優しい商品へのニーズが高いことが
明らかになり、また平日需要も高いことから、戦略ターゲットとして定めていくことは重
要であることがわかった。
今回の調査から得られた、子供連れ家族のニーズを踏まえ、細やかな配慮をしたツ
アーの造成や情報提供を行えば、子供連れ家族の海外旅行市場を拡大できる可能
性が広がると考える。
■旅行業界のメリット
・オフシーズンでのツアー催行が可能
想定される旅行時期として、お盆休み以外の子供の夏休み期間についで、オフシーズンが 2 番目
に多い回答となった。特に、就学前の 0~2 歳の子供連れ家族は、オフシーズンでの旅行需要が
最も高く、閑散期の需要を拡大させることができそうだ。
・付加価値ツアー商品としての提供が可能
料金を追加で払っても良いと思うツアー・サービスとして列挙した選択肢のうち、あてはまるものが
ないと回答した人は、17%であり、8 割以上の人が何らかの追加料金を支払っても良いと考えてい
ることがわかった。
■主なターゲットセグメントは、5 歳以下特に 0~2 歳
調査結果から、子供連れ旅行に何らかの不安を持っている人の比率が高いのは、0~2 歳の年代
であり、また、子供連れ旅行に配慮されたツアーがあれば、年間の海外旅行回数を増やすと回答
している人の比率が多いのも、0~2 歳の年代であることがわかった。子供連れ旅行というと、一
般的には、12 歳未満を指すことが多いが、主に 0~2 歳の年代にフォーカスして、以下のような情
報を発信、また、ツアーの造成をすることで、子供連れ海外旅行市場を拡大することができると考
える。
28
■情報開示についてのポイント
海外旅行における不安の排除
比較検討の際に使用する媒体として、ネットを挙げる人が最も多かった。ネットを中心に下記のよ
うな情報発信をしていくことにより、海外旅行における不安・不便の排除させることが必要である。
・医療体制の明記
不安な点として回答する人が最も多かった「子供が体調を崩した場合、事故・怪我など何かあった
場合の医療体制が整っているかどうか」に対応して、日本語での対応窓口の設置及び連絡先の
明記など、海外で子供が体調を崩すなどした場合、「どこで、どのように対応したらよいのか」を事
前に知らせることで、漠然とした不安を排除させる。
・料金のわかりやすい提示
ツアーを選ぶ際に、「子供料金明記」を求めている人が多く、2 歳未満無料や子供割引などの明記
が求められているようだ。また、旅行人数分の合計金額などが、わかりやすく表示されているのも
よい。
・子供向け食事内容の明記
食事の内容について、年齢を考慮したものが用意できるのか、どのような選択肢があるのかを明
記する。
・飛行機の並び席確約の情報
並び席については、非常に重視されているので、確約があるのかないのかを必ず表示する。
・子供連れに配慮している・気兼ねがいらないことを募集条件・タイトルで PR
ツアーの募集条件に、子供連れ家族とする、または、おすすめマークをつける、あるいは子供連
れ家族向けとタイトルに入れるのもよいであろう。ただし、「子供連れ旅行」という広範囲で漠然と
した言葉ではなく、0~2 歳対象のツアーには「乳幼児(ベイビー)連れ旅行」、3~5 歳を含む場合
には「幼児(未就学児)連れ」等の言葉をツアータイトルに入れるのは、ターゲットに情報発信をし
ていくにあたって、効果的であろう。
29
■商品造成に関するポイント
子供連れ家族に配慮されていると安心感を与えるツアー内容
気が利いている!また参加したい!と感動を与えるツアー内容
無理なく楽しめる内容
・機内での座席の並び席確約
参加したいツアーとして、「機内での座席で同行者と並び席が確約されている」が最も多く、また、
追加料金を払ってでも飛行機の並び席確約のニーズがあるので、極力並び席を確約する。
・キャンセルの場合の配慮
子供の体調で、予定が変更になるのは、特に小さい子供であるほど、よくあることであり、子供の
体調不良によりキャンセルをしなくてはいけないことへの不安が大きいようだ。そのため、「キャン
セル料がかかる時期に体調を崩した場合でも、その他の日程に延期でき、キャンセル料が減額に
なる」もニーズが高く、このサービスを提供できれば、キャンセルによる費用負担への不安を軽減
できるだろう。
・ゆったりとした行程、柔軟な行程
子供は、それぞれに食事や睡眠のペースがあるので、「行程がゆったりしている」ことは大切で、タ
イトなスケジュールで、予定が綿密に決まっているツアーよりも、ある程度の余裕を持たせ、可能
であれば、当日選択できるオプショナルツアーをいくつか用意しておくのも良いだろう。どのような
旅行がしたいかの問いには、「日本とは違う気候、風景、町並みを味わう」が最も多く、「大自然を
満喫する」「おいしい食事・名物などを味わう」が続き、6 割以上の人が上記3つの旅行スタイルを
希望した。無理のない行程で、異文化体験プログラムを組みいれる、ゆったりとした行程で自然を
満喫するなどのエッセンスを入れると良い。
・子供向け食事への配慮
「子供の年齢を考慮した子供メニューがある」「現地での食事に関して、レストランや料理の選択
肢が多い」など食事に関して、半数の人は、ニーズとして挙げたが、一方で、「低アレルゲンメニュ
ーがある」「無添加の食材を使っている」「食事のメニューに原産国表示がある」とニーズとして挙
げる人は少なかった。旅行中は、日常ではなく特別なイベントであるということもあってか、それほ
ど厳密には、食事の子供の健康への影響にこだわっていないが、一般的な年齢に即したメニュー
や、好き嫌いにも対応できる選択肢の多さなどが求められているようだ。
30
・ 「子供と一緒の」思い出作りができるための配慮
「大人と一緒に参加する、子供向けプログラムが用意されている。または選択できる」では、半数
以上(53%)の人が参加したいツアーとして挙げたが、一方で、「大人が観光している間、子供向け
プログラムが用意されている。または選択できる」は、23%と、比較的低く、子供と別々に楽しむより
も、子供と一緒に楽しみたいというニーズを持っている人が多いことがわかった。
また、旅行の目的・理由として、「家族・親族の思い出作りや絆を深めたいから」「子供に海外旅行
を経験させてあげたいから」「子供を楽しませてあげたい」で 7 割以上の人が回答。子供と一緒の
プログラムに参加したいというニーズにもつながっていると思われる。
子供を中心に大人も楽しめるプログラム、例えば、現地ならではの文化を体験できるもの等を考
案・提供していくと良い。また、旅の目的として最も多かったものとして「家族との思い出作り」であ
ることを踏まえて、食事を個室やパーテーションのある場所で取れるような場面も組み入れ、くつ
ろぎと団欒の時間を作る工夫をする。 また食事中、子供が飽きて騒いだり、泣いたりするのを軽
減するための工夫として、お子様メニューにおもちゃを添えるなどの気遣いも喜ばれるだろう。
・0~2 歳の子供連れ家族には、親もリフレッシュできる配慮も
年代別にみると、0~2 歳の子供連れ家族は、「子供を楽しませたい」と同時に「自分がリフレッシュ
したい」といったニーズを持っているという傾向がみられた。また「託児サービス」へのニーズもあ
ることから、子供との時間を楽しみながらも、1日のうち数時間は、託児サービスを利用し、調査結
果で他の年代の子供の家族よりも希望の多かった「観光」や「エステ・マッサージ」などにいくなど、
両方のニーズを叶えるようにしてあげるとよい。
・同じ条件の参加者で構成されるツアー
希望の多かった「同じ条件の参加者で構成されるツアー」においては、移動や観光の際に気兼ね
が要らないという安心感もあるということが大きいと思われるが、子育てという共通の話題を持つ
参加者が、育児情報の交換や悩みなども共有できるように、オプションとしてランチパーティーな
ど任意参加のイベントを開催するのも良いかもしれない。
・子供用アメニティの用意
子供用のおもちゃやタオル、お菓子など簡単なものを用意するだけでも「配慮されている」というこ
とを感じてもらうことができる。この他、オムツやおしりふきの予備、哺乳瓶の消毒セットなども用
意していると喜ばれるだろう。
31
・自宅から空港までの送迎、荷物宅配などのオプションを用意
子供連れでは、空港まで行くのも一苦労である。さらに、荷物はさらにその妨げとなり、負担を感じ
る人が多いであろう。自宅から空港までの送迎や荷物宅配をオプションとして、ご案内及び手配を
代行すると喜ばれるだろう。また自家用車を利用して空港まで行く人には、駐車場の割引などを
するのも良いかもしれない。
・チャーター便の利用
チャーター便などの利用によって、極力移動時間を短くできるようにするのも、長時間のフライトに
対する不安と負荷を軽減できるだろう。難易度は高いかもしれないが、子供連れ家族での参加者
のみで、チャーター便を運航できれば、長時間のフライトの間、子供が泣いたり騒いだりすること
の気兼ねを軽減することができ、また子供向けサービスの提供に注力することができるであろう。
32
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