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10地域に学ぶセミナー2回目資料 - 福岡市企業進出支援サイト Asia
会議が10倍面白くなるナレッジリージョン勉強会 IRBC加盟10地域について学ぶセミナー 第2回 ナレッジリージョンの広域成長戦略 2010.6.3 松田 美幸 (学)麻生塾 法人本部 ディレクター (財) 福岡アジア都市研究所 企画委員 国際知識経済都市会議実行委員会事務局WG調査チーム 第II回の構成 II-1.IRBC加盟地域のプロフィール 前回のおさらいと補足 II-2.海外の広域地域計画策定の動向 (北米を中心に) II-3. シアトル地域の経済戦略策定事例 II-4. バンクーバー地域の経済戦略策定事例 II-1.IRBC加盟10地域のプロフィール おさらい 国際地域ベンチマーク協議会(IRBC)とは (International Regions Benchmarking Consortium) 会員:10カ国10地域 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ バルセロナ(スペイン) ダブリン(アイルランド) 大田広域市(韓国) 福岡市(日本) ヘルシンキ(フィンランド) メルボルン(オーストラリア) ミュンヘン(ドイツ) シアトル(USA) ストックホルム(スウェーデン) バンクーバー(カナダ) ■IRBCは、2007年、シアトル市を中核とする地域の 広域行政協議会と広域商工会議所の貿易促進部門が、 世界の「革新的な地域」の自治体に共同設立を呼びかけ、 2008年に正式に発足した国際地域コンソーシアム 3 II-1.IRBC加盟10地域のプロフィール 面積と人口 面積:K㎡ 40,000 35,000 おさらい 5,309,404 人口:人 6,000,000 34,523 5,000,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 3,684,461 3,524,000 3,024,647 3,000,000 16,291 2,551,737 2,296,031 2,000,000 1487836 2,116,581 1,186,859 1,288,781 7,694 7,726 5,504 5,578 1,000,000 2,877 921 1,169 540 0 BA L3 11 D U 市村 B 1市 FU 3郡 K HE 9市 L4 市 1 0町 14 自 SE 治体 A4 ST 郡 O 5 郡 71 65 市 自 治 体 D M AE EL 1 31 地 市 方 政 M UN 府 1 VA 市 8郡 N 21 自 治 体 0 4,000,000 面積㎢ 人口 (2006)*福岡大田は2007年 II-1.IRBC加盟10地域のプロフィール 追加 国際地域ベンチマーク協議会会員提供データに見る「地域サイズ」 メンバー地域 福岡 対象地域 福岡県 構成 66市町村 311市村 4郡72市 面積(k㎡) 4,976 7,726 福岡県を100 とした対比 100 人口(千人) バルセロナ シアトル バンクーバー バルセロナ ピュージェット メトロ プロビンス サウンド バンクーバー ミュンヘン ストックホルム ミュンヘン 地域 マーラー地域 21自治体 1市8郡 5郡65自治体 16,291 2,877 5,504 34,523 155 327 58 111 694 5,050 5,309 3,524 2,117 2,551 3,024 福岡県を100 とした対比 100.0 105.1 69.8 41.9 50.5 59.9 核となる都市 福岡市 人口(千人) 1,364 1,605 579 578 1,260 783 福岡市を100 とした対比 100.0 117.7 42.4 42.4 92.4 57.4 バルセロナ市 シアトル市 バンクーバー市 ミュンヘン市 人口の数値は2005年~2007年でばらついている ストックホルム 市 5 II-1.IRBC加盟10地域のプロフィール 追加 多くの地域は、年1~2%の人口増、福岡は0.11 % (2005-6年) ストックホルム、大田以外は、社会増が自然増を上回る 出典: 2009年11月12日 IRBC第2回バルセロナ会議での報告資料 A Tale of Ten Cities: Attracting and Retaining Talent by Michael Luis & Stuart Elway II-1.IRBC加盟10地域のプロフィール 追加 シアトル広域圏は2000~2040年で人口170 万人増、1.5倍を予測 (ピュージェットサウンド地域) 人口(実績) 年 人口 (千人) 期間 人口変化 (千人) 10年間の 成長率 2000年を 100 と した比率 1970 1,937 1980 2,254 19701980 人口(推測) 1990 2,771 19801990 2000 3,285 19902000 2010 3,696 20002010 2020 4,149 20102020 2030 4,545 20202030 2040 4,988 20302040 318 516 514 411 453 396 444 16.4% 22.9% 18.5% 12.5% 12.3% 9.5% 9.8% 68.6 84 100 113 126 138 152 20002040 1,704 PSRC VISION 2040 Final Environmental Impact Statement 2008年4月をもとに作成 II-1.IRBC加盟10地域のプロフィール 追加 シアトル広域圏(ピュージェットサウンド地域)の雇用は 2000年-2040年で122万人増を予測。特にサービスが伸びる。 1970 実 績 1980 1990 2000 % 2010 推 測 2020 2030 2040 % Const & Resource 40,000 64,000 97,000 131,000 7% 157,000 198,000 234,000 280,000 9% FIRE * 46,000 70,000 89,000 112,000 6% 127,000 143,000 152,000 156,000 5% Manufacturing 146,000 194,000 236,000 218,000 11% 191,000 179,000 167,000 159,000 5% Retail 82,000 111,000 161,000 202,000 11% 214,000 233,000 250,000 267,000 9% Services 168,000 319,000 527,000 774,000 41% 920,000 1,151,000 1,388,000 1,644,000 53% 158,000 8% 164,000 180,000 193,000 205,000 7% 262,000 14% 299,000 325,000 343,000 362,000 12% WTU * Govt & Educ Subtotal: Military Total: 70,000 98,000 136,000 137,000 178,000 219,000 688,000 1,033,000 1,465,000 1,856,000 71,000 50,000 57,000 52,000 759,000 1,083,000 1,522,000 1,908,000 *FIRE:Finance, Insurance, and Real estate — 3% 2,072,000 2,409,000 2,726,000 3,072,000 54,000 54,000 54,000 — 54,000 2% 2,126,000 2,463,000 2,780,000 3,126,000 *WTU:Wholesale, Transportation, and Utilities PSRC VISION 2040 Final Environmental Impact Statement 2008年4月をもとに作成 II-1.IRBC加盟10地域のプロフィール 追加 メトロバンクーバーの人口は2001年-2031年で100万人増を予測 出典: Metro Vancouver’s Growth Strategy Options 2007年11月 II-1.IRBC加盟10地域のプロフィール 追加 メトロバンクーバーの雇用は特に教育・医療・福祉,観光,小売で増加 出典: Metro Vancouver’s Growth Strategy Options 2007年11月 II-2.海外の広域地域戦略策定の動向 アメリカの広域地域計画の歴史 広域地域計画の概念の盛衰 第一の注目期 1920年代 第二の注目期 1960年代 第三の注目期 1990年代 参考:「アメリカ合衆国における広域地域計画と その社会インパクトの分析に関する研究」 産業経済研究所のプロジェクト研究 (服部圭郎、原後雄太) ニューヨーク大都市圏の計画 都市構造の観点より経済拠点として 新地域主義の台頭 新地域主義(ニュー・リージョナリズム)の特徴 1)空間計画における重要性の認識 2)ポストモダンの大都市が生み出した問題への対応 3)環境、経済、社会的公平性を包括的に捕らえるアプローチ 4)空間計画、都市デザイン、センス・オブ・プレイスに関する再強調 5)政策的な目標の主張 [センス・オブ・プレイス] 特定の場所に対して人々が共通に抱く特別な感覚や記憶,或いは特定の場で 経験を蓄積することにより獲得されるアイデンティティなど 11 II-2.海外の広域地域戦略策定の動向 21世紀におけるアメリカの広域地域計画 新地域主義(ニュー・リージョナリズム)の広がりの背景 サステイナブル・デベロップメントの実現には広域的な取り組みが必要 広域地域計画がないと、成長管理政策の効果が薄れる 連邦政府の法的な枠組の整備 1991年 ISTEA法(陸上総合輸送効率化法) 1998年 TEA21法 Transportation Equity Act for the 21st Century (交通平準化法) 2005年 SAFETEA-LU 陸上交通長期法 MPO(大都市圏計画機構)が使える予算制度として柔軟性が高まった ・公共交通利用を促進する土地利用 ・都市デザインへの投資 ⇒土地利用と交通計画の整合性の高い広域地域計画の策定が可能 12 II-2.海外の広域地域戦略策定の動向 アメリカの広域交通計画制度とMPO(大都市圏機構) TEA-21におけるMPO関連ポイント ・Local officials, in cooperation with the State and transit operators, remain responsible for determining the best mix of transportation investments to meet metropolitan transportation needs. ・Metropolitan Planning Organizations are responsible for adopting the plan; Governor and MPO approve transportation improvement program. ・A 20-year planning perspective, air quality consistency, fiscal constraint, and public involvement established under ISTEA. 13 II-2.海外の広域地域戦略策定の動向 アメリカの広域地域計画の事例 ミネアポリス・セントポール大都市圏 260万人(2000年) メトロポリタン・カウンシル 「広域包括計画」を策定 シカゴ大都市圏 934万人(2002年) シカゴ・メトロポリス2020(商業会が設立したNPO) 「シカゴ・メトロポリス計画」を策定 デンバー大都市圏 241万人 (2000年) デンバー地域行政委員会 「メトロ・ビジョン 2020」を策定 サンディエゴ大都市圏 281万人(2000年) SANDAG 「広域包括計画」を策定 14 II-2.海外の広域地域戦略策定の動向 広域地域計画の課題 (アメリカの事例から) ①土地利用の広域地域計画を策定する難しさ ②自治体の協調を図ることの難しさ ③市民の理解の欠如 ④州との調整の難しさ ⑤広域地域計画を策定する組織の限界 ⑥州を越えた場合の都市化に対応することの困難 ⑦縦割り行政による弊害 参考:「アメリカ合衆国における広域地域計画とその社会インパクトの分析に関する研究」 産業経済研究所のプロジェクト研究 (服部圭郎、原後雄太) 15 II-2.海外の広域地域戦略策定の動向 広域地域計画の成否の分岐点(アメリカの事例から) ①中心都市と郊外自治体との力関係 ②郊外の開発時期などのタイミング (特に連邦の広域地域政策との時期的関係) ③大都市圏としてのアイデンティティの強弱 ④都市規模 ⑤州の広域地域計画、広域地域政策の有無 ⑥州の政策との関係性(州における大都市の相対的位置づけ) ⑦献身的なリーダーの有無 ⑧市民の問題意識と参画 参考:「アメリカ合衆国における広域地域計画とその社会インパクトの分析に関する研究」 産業経済研究所のプロジェクト研究 (服部圭郎、原後雄太) 16 II-3. シアトル地域の経済戦略策定事例 ピュージェットサウンド地域 (4郡・71市) 地域人口 352万人(2006年)うちシアトル市 58万人 *福岡都市圏 230万人(2007年)うち福岡市 136万人 II-3. シアトル地域の経済戦略策定事例 ピュージェット湾地域の雇用規模によるクラスター構造 2007年 航空産業 生命科学 貿易・物流 観光 IT産業 クリーンテック II-3. シアトル地域の経済戦略策定事例 ピュージェット湾地域の経済戦略マップ 2005年9月発表 II-3. シアトル地域の経済戦略策定事例 PSRC(ピュージェット湾広域協議会)の計画と戦略の構造 成長管理計画 VISION 2040 長期交通整備計画 Transportation 2040 ・環境・生活の質を担保しながらの人口と雇用増大 ・2040年までに人口140万人・雇用110万増を予測 ・VISION2020をバージョンアップ (改訂作業期間2003年~2008年) 経済戦略 Regional Economic Strategy 2005-2010 ・広域圏で初めて策定した経済戦略 ・2010年までに予測される29万の新規雇用にさらに10万の雇用を上乗せ ・長期的な経済成長の推進 II-3. シアトル地域の経済戦略策定事例 PSRC(ピュージェット湾広域協議会)の組織 II-3. シアトル地域の経済戦略策定事例 PSRC(ピュージェット湾広域協議会)の予算 収入 支出 II-3. シアトル地域の経済戦略策定事例 ピュージェット湾地域の経済振興戦略(2005-2010)策定の歩み 2004年 PSRCのEDDのスタッフによるアウトリーチ開始 2004年7月 PSRCのEDDが事務局となり、コンサルタント会社の協力を得てビジ ネス環境分析、産業クラスター分析、地域のSWOT分析などを実施 2004年11月 Prosperity Partnershipを発足。(自治体、企業、NPO、大学など約 150の組織による協同体で、現在のPPの会員は300) Economic Summit 開催(11月19日) PPのメンバー組織のリー ダーたち1,100人による丸一日の会議で、調査結果の報告を共有し、 重点クラスターの設定と基盤整備についての分科会ディスカッション 2004年12月 2005年9月 2008年 5つのクラスターのワーキングを立ち上げ、具体的な計画を検討 13ヶ月の調査やワーキング会議を経て、5年間の戦略と計画をまとめ たレポートを発表 2つの成長クラスターを追加 成長クラスターの一つである国際貿易を推進する取り組みとして 「国際ベンチマーク協議会」を発足 II-3. シアトル地域の経済戦略策定事例 経済戦略検討のためのEconomic Summit開催 2004年11月19日 9:00~16:00 9:00 9:20 10:30 10:50 11:00 12:00 13:00 14:30 14:40 15:00 15:50 16:00 1,100人の地域リーダーが集合 PSRC事務局長挨拶 PSRC会長挨拶(行政) 共同開催議長挨拶(民間企業) 電子タウンホールミーティング 州知事挨拶 共同開催議長挨拶(NPO) 調査結果報告:PS地域の国際競争力 昼食 共同開催議長挨拶(行政) 基調講演 (CNN記者) 分科会(9つのテーマに分かれて話し合い) 共同開催議長挨拶(民間企業) 州の役割について 分科会の内容の共有 PSRC事務局長 行動宣言 解散 II-3. シアトル地域の経済戦略策定事例 PSRCが経済戦略を策定した背景 1.大都市地域(Metropolitan Region) 間の国際競争の認識 TDAの海外ミッションの豊かな経験から国際マインドの高いリーダーの存在 戦略報告書の中には挙げられている競合地域 上海、バルセロナ、シカゴ、サンフランシスコ、ミネアポリス・セントポール 2.ボーイング社787ショック (2004年) 3.PSRCの新しい事務局長にMr. Bob Drewel が就任 Mr. Drewelの強いリーダーシップ 戦略策定のために、連邦政府などから約30万ドル獲得 シアトル商工会議所にいた有能な人材を担当部長に採用 II-3. シアトル地域の経済戦略策定事例 ピュージェット湾 Prosperity Partnership 経済戦略の構成 ・ビジョン 6項目 ・クラスター戦略 5つの重点クラスター (後に2つ追加) 計24のアクション項目+責任者/責任組織 ・競争力のある経済基盤づくり 6分野 計64のアクション項目+責任者/責任組織 ・4つの郡の経済振興策への反映 King郡 enterpriseSeattle 2006-2010 Client Based B.R.E.R. Action Plan Kitsap郡 Kitsap Economic Development Council Work Plan CY-2005-2007 Pierce郡 EDB for Tacoma-Pierce County:Cutting Edge 2006-2010 Work Program Snohomish郡 Snohomish County EDC Focused Forward 2006-2010 Work Program II-3. シアトル地域の経済戦略策定事例 ピュージェット湾 Prosperity Partnership 経済戦略の内容 ◎ビジョン 1. いい仕事といい収入 2. ビジネスから創出される雇用 3. ビジネスにとっても有益な多様性の受容 4. 活気のある街、繁栄するコミュニティ 5. 健やかで美しい環境と質の高い生活 6. 継続的な経済成長を確かにする課題の共有と協力 ◎5つ+2つのクラスター ◎競争力ある経済の基盤 ・航空 ・IT ・技能と適応力のある労働力 ・物流・国際貿易 ・技術移転と商用化 ・ライフサイエンス ・起業及び中小企業支援 ・クリーンテック ・税金改革 ・観光 ・ミリタリー ・交通と物理的インフラ ・ソーシャルキャピタルとQOL II-3. シアトル地域の経済戦略策定事例 ピュージェット湾 経済戦略策定のプロセスにおける成功要因 ・世界の動きをとらえ、強い危機感を持った地域のリーダー の存在 ・コンサルティング会社が持っている知見やデータの蓄積を活用した ベンチマーク分析、SWOT分析 ・PSRCの過去の蓄積とネットワーク、スタッフの高い能力 ・2004年のEconomic Summitの成功(調査データに基づく冷静な分析と 課題の共有)や、アウトリーチによるコミュニケーション ・ワーキンググループメンバーの柔軟な人選 (業界の方々に率直に誰がいいか聞きながら、柔軟に入れ替え) ・広域の上位計画との整合性、各自治体の計画との連動 ・分野毎のアクション項目に責任者と責任組織を明確にし、 毎年、 その優先順位をつけてレビュー * UWの公共政策の大学院による優秀な自治体やNPOリーダーの輩出と、 NPO支援組織であるExecutive Allianceの存在 II-4. バンクーバー地域の経済戦略策定事例 広域行政協議会は成長管理と交通を含むインフラ整備を担当 経済戦略は広域ではなく、各自治体で策定するのが原則 Metro Vancouver 21の自治体で構成する 広域行政協議会 成長管理 インフラ整備と運営 職員1200人 Vancouver Economic Metro Vancouver Development Commission Commerce バンクーバー市の バンクーバー周辺の9つの市 経済企画担当の外郭組織 で構成する経済振興と プロモーションの 共同体 戦略プランはなく、 プロジェクトベースで活動 経済政策企画 貿易・投資促進 フルタイム職員8人 29 II-4. バンクーバー地域の経済戦略策定事例 Metro Vancouverが担当する業務 II-4. バンクーバー地域の経済戦略策定事例 Metro Vancouverの地域の成長管理戦略の一部 II-4. バンクーバー地域の経済戦略策定事例 Metro Vancouverは経済政策・戦略は担当しないが、 地域との定期的な対話を通じて、経済に関わる課題を共有している Future of the Region Sustainability Dialogues 年に4つのテーマ 同テーマで4会場開催 計 16回/年 参加者は、会員自治体のリーダー、議員、ビジネスリーダーなど 2010年のテーマ ・Balancing the Budget: financing for local government ・Regional Economic Development: Building on the Momentum of the 2010 Olympic Games 2009年のテーマ ・Climate Change ・Land Use and Agriculture ・ Economy ・Waste Management Sustainability Community Breakfasts 毎月1回、午前7:30-9:00 中心部の大学の教室を借りて開催 参加者は、一般市民を含み、幅広く200名ほど II-4. バンクーバー地域の経済戦略策定事例 Metro Vancouver Commerceの活動事例 バンクーバーオリンピックを活用した グローバルな企業誘致プロモーション 5分野の企業500社リストアップ 招待状送付 ↓ 70社・100名がバンクーバー訪問と ビジネスミーティング ↓ 数社が移転を決定 33 II-4. バンクーバー地域の経済戦略策定事例 カナダ国内の主要都市のVEDCとよく似た経済企画組織の比較 VEDC:フルタイムスタッフ 8名 年間予算 数年前の上表では1億円弱だが、現在は2.7億円に増額 ボードは12名が民間(企業人) 2名が議員 1名が市職員 34 II-4. バンクーバー地域の経済戦略策定事例 VEDCは、現在、バンクーバー市から諮問を受け、経済戦略を策定中 今秋、市議会に提案し、年内を目処にとりまとめる 2009年 関係者ヒアリング 調査分析 経済戦略の素案策定 2009年8月 主要なステークホルダーを対 象にワークショップ (小規模・3時間) + 小グループ単位の出前説明 2010年秋 市議会提案 バンクーバー市の ベンチマーク相手 カルガリー エドモントン トロント シアトル ポートランド サンフランシスコ 35 II. 福岡への示唆 <危機感の共有> ・人口減少の地域へのインパクトを具体的に描き、課題を可視化する ・国際的な視点で、地域のポジションを明確にし、課題を可視化する <未来に 向けた課題を切り取るデータの収集と分析> ・新たな産業構造や雇用者の行動が把握できるデータを収集する ・データ集積機関とデータ分析の専門家を確保する <対話の機会づくりとITを活用した情報の共有> ・テレビ電話会議、ミーティングのビデオのアーカイブ化を日常のツールにする ・地域の課題について対話する機会/場を恒常化する 36