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Blue Coat アプライアンスによる SAP アプリケーション の加速化と最適化
アプリケーション・パフォーマンス・ブリーフ: SAP アプリケーション パフォーマンス・サマリ > SAPの帯域幅使用率を100分の1以 下に削減 > 全体的な応答性を高めることで、ロ グイン、ダウンロード、およびトラ ンザクションにかかる時間を短縮 し、ユーザーの生産性を向上 > SAPアプリケーションをセキュアに 加速化 > SAPサーバーの使用率を50%以上削 減 Blue Coat アプライアンスによる SAP アプリケーション の加速化と最適化 ビジネス・クリティカルなアプリケーションを使用するうえで、タスク・ベースのオペレーションを短い レスポンス・タイムで実行できることは必要不可欠な要素です。特に、前世代の SAP ビジネス・アプリ ケーション・スイートやエンタープライズ・アプリケーション・スイートのユーザーは、シック・クライ アントである SAP GUI のパフォーマンスと応答性に慣れ親しんでいます。SAP をはじめ、さまざまなビ ジネス・アプリケーションが Web プロトコルを介したアプリケーション配信へと移行する中で、ユーザー もブラウザを使用して HTTP/HTTPS 経由でその機能を利用することが求められています。ブラウザ・ベー スのアプリケーションでは、シック・クライアントと同様の外観と操作性を得るために、グラフィックス やイメージを多用しています。ユーザーが、LAN 経由でこのようなアプリケーションにアクセスする場 合には、レスポンス・タイムの低下はほとんど感じられません。しかし、支店/拠点からアクセスした場 合は、LAN 環境に近いパフォーマンスを期待しても、実際には WAN 回線で発生する遅延や狭い帯域幅な どの悪条件が加わり、単純なタスクやオペレーションであってもレスポンス・タイムが極端に長く、低い パフォーマンスしか得られないといった状況に直面します。そのため、グラフィックス、スタイルシート、 Java Script などのコンテンツを扱うこれらのアプリケーションでは、オブジェクト・キャッシング、バ イト・キャッシング、圧縮技術をはじめとするブルーコートの MACH5 技術を利用することで、特にレス ポンス・タイムの短縮と消費する帯域幅の削減という点で大きな効果を得られます。 WAN 上での SAP アプリケーションの使用 SAP のビジネス・アプリケーションやエンタープライズ・アプリケーションは、一般に、アプリケーション・ サーバー/ポータルをホストするバック・エンド・データストアやサーバー・ファームを含む複数階層アーキ テクチャ上に展開されます。SAP は、さまざまな方法で展開可能ですが、SAP アプリケーション・サーバー テスト・シナリオ これらのテストは、Windows XPク ライアントを使用し、SAP ERPクラ スタからファイルを取得するという 設定で実施されました。テストは、 遅延が30~50msの768KbpsのWAN と、0.1%のパケット・ロスがある、 遅延が150msのT3リンクをシミュ レートして行われました。 > コールド・テストは、トラフィック がまったくBlue Coatアプライアン スを通過していない状態で開始して います。 > ウォーム・テストは、同一または類 似したトラフィックがすでに一度 Blue Coatアプライアンスを通過し ている状態で開始しています。 /ポータルへのクライアントのエントリ・ポイントは、内部でホストするか外部ホスティング・サイトでホス トするかのいずれかが一般的です。ユーザーは、HTTPS または HTTP フォーム・ページを介した認証が必 要となります。ユーザーがログインすると、クッキーを使った追跡が行われ、ポータル・ページに誘導され ます。その後、ポータル・ページから他のアプリケーションやリソースにアクセスできるようになります。 ブラウザを使用した SAP アプリケーションへのアクセスが、LAN 経由であるか、または WAN 経由である かによって、ユーザー体験は大きく異なります。たとえば、LAN 回線を経由したログインは 2 秒ほどで完了 するのに対して、支店/拠点から WAN を経由したログインは、回線の帯域幅、遅延、そしてパケット・ロス に応じて 25 秒以上かかることもあります。 パフォーマンス・テストの結果 遅延が 30ms の 768Kbps ADSL リンクでの SAP ログイン・テストにおいて、ProxySG アプライアンスは、 ログイン時間を 12 倍以上短縮しながら帯域幅使用率を最大 99%削減しました。 0.1%のパケット・ロスがある、遅延が 150ms の 45Mbps T3 リンクでの SAP ファイル取得テストにおい て、ProxySG アプライアンスは、ファイル取得時間を 97 分の 1 以下に短縮しながら、帯域幅使用率を最 大 99%削減しました。 Blue Coat アプライアンスによる SAP アプリケーション の加速化と最適化の実現方法 SAP のビジネス・アプリケーションやエンタープライズ・アプリケーションは、グラフィックスをはじ めキャッシュ可能なコンテンツを豊富に含んでいるため、ブルーコートのオブジェクト・キャッシング・ アルゴリズムおよびヒューリスティックス機能の利用によって、パフォーマンスは大きく改善されます。 支店/拠点の SG アプライアンスにキャッシュされたオブジェクトはユーザーに即座に提供されるため、 LAN 環境に近いユーザー体験を得られます。 HTTP および HTTPS プロトコル最適化は、情報のやり取り回数の削減に効果的であり、TCP 最適化は、 全体的な転送パフォーマンスを最大限まで引き出し、リンク使用率を最小限に抑えます。SAP では、WAN 上のトラフィックの暗号化を推奨しているため、ブルーコートの SSL ハードウェア・アクセラレータを 使用することで、SSL ハンドシェークや大量の暗号化に必要な時間を短縮でき、レスポンス・タイムも 短縮しながら、SAP サーバーの負荷を軽減できます。 アプリケーション・パフォーマンス・ブリーフ: SAP アプリケーション Blue Coat アプライアンスの利点 ユーザーの生産性の向上と帯 域幅使用率の削減 オブジェクト・キャッシングとバイト・ キャッシングによって、帯域幅を節約しな がらSAPアプリケーションのレスポンス・ タイムを大幅に短縮します。 セキュアかつシンプルな導入 > 他社のSSLソリューションとは異なり、 SAPサーバーで使用される機密性の高い秘 密鍵の漏洩を防ぎます。 > 導入が容易で、SAPアプリケーションごと に秘密鍵を個別に収集、インストール、イ ンポートすることは不要です。 > インターネット上の、あるいはアウトソー スされたSAPアプリケーションをセキュア に加速化します。 サーバー負荷の軽減 Blue Coatアプライアンスを導入すると、 SAPアプリケーションの加速化によって、 サーバー負荷の軽減、CPU/接続の使用率の 削減、サーバー容量の確保を実現します。 競合のWAN最適化製品を導入した場合は、 トランスポート層で稼動するため、サー バーの過負荷の原因となることがありま す。 不要なトラフィックの排除 Blue Coatアプライアンスを導入すると、 HTTPSに潜んだ、業務に無関係な、あるい は悪意のあるWebトラフィックをネット ワークから取り除くことができます。 Web のセキュリティ保護 Blue Coat MACH5 加速化テクノロジーについて Blue Coat MACH5 テクノロジーは、5 つの異なるアプリケーション管理テクノロジーや調整テク ノロジーを組み合わせて、アプリケーションのパフォーマンスと帯域幅使用率を大幅に向上させる ことを目的とした、特許出願中の技術です。ネットワークのエッジであっても中心であっても、 MACH5 テクノロジーを導入すれば、アプリケーション配信におけるあらゆる課題に対処できる強 力なツールキットとなります。以下のような機能が提供されます。 帯域幅管理 ポートやデバイスだけでなく、ユーザー、アプリケーション、およびコンテンツに基づいて優先順 位とネットワーク・リソースを割り当て、企業ポリシーをより正確にネットワークに反映します。 単体で機能させても、インフラストラクチャ QoS と統合しても、パケット交換ネットワークにア プリケーション・インテリジェンスをもたらします。 プロトコル最適化 WAN 上の非効率なプロトコルのパフォーマンスを固有の機能強化によって改善し、WAN で一般 的に発生する、より大きな遅延に耐えられるようにします。ブルーコートは 10 年以上にわたり、 ネットワーク・プロトコルを最適化する製品や、TCP、CIFS、HTTP、HTTPS、MAPI をはじめと するほぼすべてのストリーミング・ビデオや IM のプロトコルに対するさまざまな改善策を提供し 続けています。 バイト・キャッシング バイト・ストリームで検出された反復トラフィックをキャッシュして、ローカルで処理し、実際に WAN を経由するトラフィックの量を削減します。ネットワーク・トラフィックに対してカスタマ イズされた圧縮アルゴリズムのように機能して、帯域幅を大幅に節約します。 オブジェクト・キャッシング ファイル、ビデオ、および Web コンテンツをローカルに格納し、従来の広域ファイル・サービス のオーバーヘッドやリスクなしに、LAN 環境に近いパフォーマンスを WAN ユーザーに提供します。 コンテンツ配信については、回線の遅延と帯域幅を減らしてエンド・ユーザー体験を向上させるテ クノロジーとしては、これを上回るものはありません。 圧縮 インライン圧縮では、初めてのアクセス先であっても、予測可能なパターンによってデータを縮小 できます。これは、バイト・キャッシング・テクノロジーを補完する理想的な機能です。 Blue Coat ProxyClient について ブルーコートのセキュア Web ゲートウェイと加速化テクノロジーを備えた ProxyClient は、アプ リケーション配信をデスクトップにまで拡張します。ProxyClient は、キャッシング、圧縮、プロ トコル最適化を含む MACH5 テクノロジーを使用することで、ローミング・ユーザーや小規模の支 店での Web アプリケーションおよびオフィス・アプリケーションを加速化します。ProxyClient は、インストール、設定、導入、および継続的な管理のための作業が単純かつ容易であり、ユーザー に LAN 環境に近い操作性とブルーコートの Web フィルタリングを提供します。 Blue Coatアプライアンスを導入すること で、企業のセキュリティ要件に沿った、ユー ザーを保護するための、きめ細かい柔軟な ポリシーを実行できます。 さらに、ブルーコートのバイト・キャッシ ング技術と圧縮技術により、WANを介して 送信する必要のあるトラフィック量を削減 できることから、他のアプリケーション用 に帯域幅を確保できるようになります。 Copyright ©2009 Blue Coat Systems, Inc. All rights reserved worldwide. 本ドキュメントのいかなる部分も、Blue Coat Systems, Inc.の書面による許可なく、いかなる手段でも複製または電子媒体に変換することを禁 じます。仕様は予告なく変更される可能性があります。本ドキュメントに記載されている情報は正確で信頼できる内容ですが、Blue Coat Systems, Inc.はそれを使用することに対して一切の責任を負わないものとしま す。ブルーコート、ProxySG、PacketShaper、および IntelligenceCenter は Blue Coat Systems, Inc.の米国および世界各国での登録商標です。本ドキュメントで使用されているその他のすべての商標は、それぞれの所 有者の所有物です。 v.DS-AB-SAPAPPS-v1.1-0308