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救急・集中治療部 重症敗血症、敗血症性ショック患者の28日以内死亡率
救急・集中治療部 重症敗血症、敗血症性ショック患者の28日以内死亡率、院内死亡率 解説 重症敗血症は臓器障害を伴う敗血症で、敗血症性ショックは重症敗血症のうち適切な輸液を施行しても低 血圧が持続するものであり、両者は医学が発展した現在でも死亡率が高い疾患です。 我々は重症敗血症、敗血症性ショックに対し、世界標準治療を遵守した上で、急性血液浄化療法、DIC(播 種性血管内凝固症候群)に対する治療など世界標準を超えた治療を行い、世界の標準データよりも良好な成 果を得ています。 当院の実績 ≪自己点検評価≫ 28日以内死亡率 (%)50.0 38.9 40.0 30.0 25.0 33.3 24.4 35.4 28.3 17.0 20.0 16.7 院内死亡率 日本救急医学会が平成22~23年に全国の3次救 急病院15施設のICUを対象に行った集計では、重 31.6 17.5 31.5 20.4 症敗血症、敗血症性ショックの28日以内死亡率は 33.0%、院内死亡率は41.5%でした。 当院の重症敗血症、敗血症性ショックの治療成績 は全国平均よりも良好であり、年々治療成績は改 10.0 善していますが、ここ数年改善が鈍化していま 0.0 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度 H25年度 H26年度 す。保険診療を遵守しながら急性血液浄化療法 の早期開始を行い、さらに改善していきます。 定義 重症敗血症: 臓器障害を伴う敗血症 敗血症性ショック: 重症敗血症のうち適切な輸液を施行しても低血圧が持続するもの 算式 分子: 重症敗血症、敗血症性ショックで28日以内に、あるいは院内で死亡した患者数 分母: 重症敗血症、敗血症性ショックでICUに入室した患者数 9 9