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Untitled - 東京大学医学教育基礎コース

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Untitled - 東京大学医学教育基礎コース
インドの特徴
国名
インド共和国 Republic of India
面積
329万km2(世界7位、日本の9倍)
首都
ニューデリー
人口
12億4423万人(2013年国勢調査)
政治
連邦共和制、二院制議会。
民族
7種。トルコ・イラン、インド・アーリヤ、スキト・ドラヴィダ、アーリョ・ド
ラヴィダ、モンゴロ・ドラヴィダ、モンゴロイド、ドラヴィダ
ヒンドゥー教徒82%、イスラム教徒11.6%、キリスト教徒2.6%、スィ
ク教徒1.8%、仏教徒0.8%、ジャイナ教徒0.4%(2011年国勢調査)
宗教
• 出典:地球の歩き方
• 教育
国語はヒンディー語、識字率は、全国平均で36.17%(男46.74%、女
24.88%)。
• 国内政治
連邦共和国であり、立法・行政機構を備える22州と9直轄地からなる。
(例:公衆衛生は州政府、社会保障は中央・州政府の共管。)
• 国際政治
• 産業
第三世界で指導的地位。
農業国。人口の76%は農村部に居住。大都市には大規模なスラム。1人
当りGNPは260米ドル。人口の50%が貧困生活。
• 課題
開発資金・機材は外国の援助に依存。
出典:障害保健福祉健康情報システム
環境
気候
暑期(4~5月),モンスーン期(6~9月),中間期(10~11月),冬期(12~3月)
地域により気候は異なる。(例:ニューデリーでは,暑期45度冬期5度前後
空気
都市部では大気汚染が著しい。
水
上水道は1日数時間しか供給されず、タンクで貯水。水質汚染が多い。
食事
露店が多く、不衛生な環境での飲食。
その他
下水の混入でコレラや腸チフスが流行。その他蚊によるデング熱など
• 出典:外務省
人口動態
インド(1983)
人口
インド(2014)
日本(2014)
12億
1億2千万
平均寿命
55歳
65歳
83歳
出生率
34/千人
2.6/女性1人
1.4/女性1人
乳児死亡率/千人 93
32
1(世界一)
平均年齢
25歳
45歳(世界一)
• 出典:WHO
病院
都心部総合病院
地方病院
地方プライマリヘルスケア
センター
地方サブセンター
病院数
13000
3000
ベッド数
100万
13万
23000
医師がいる
14万
保健師メイン
• 出典:薬事日報「インド薬業事情」
インド病院の特徴
• 病院が不足。
• 医療は民間進出を奨励するが、民間病院は都市に偏在。県立病院は州による
格差が大きい。
• 入院部屋のランクにより室料,診察料金も異なる。
• 公立病院よりも私立病院の方が清潔で医療レベルも高い。私立病院の職員は
英語を話し、大きな病院では外国人用窓口を設ける。
• 医師は一つの病院にのみ所属しているとは限らない
出典:外務省
医療改善
• 地方によっては土地や水や電気を安価に提供する代わり、30%の入院枠と4
0%の外来・診断サービスを貧困層に無料で提供する条件で経営を許可。
• 村落医療は数週間のトレーニングを受けた地域保健ボランティア、簡単な外科
治療や投薬ができる保健員が行う。
• 貧困層への医療サービスは無料。
出典:保健医療経営大学 インドの社会保障制度(2)
保険
• 医療保障制度は未発達。
• 中央政府医療制度:大都市の中央政府職員や退職者、遺族、防衛産業従事
者62万人。
• 被用者州保険制度:産業労働者720万人
• 軍人には独自に発展させた英国式医療サービス
出典:井伊雅子編『アジアの医療保障制度』(東京大学出版会、2009年)米山 正敏
医学教育
• 西洋医学、伝統医学の医学科が独立。
• 西洋医学の医科大学は162校、4年半の医学教育+1年間のインターン。
• 伝統医学としては世界最古の医学と言われるアユールベーダ
• インドの専門医の養成制度はイギリス流であり、複雑。
• 医師総数は100万人であり、人口1000人当たり1人(2007年)。
• 1977年以来医学教育は農村部居住者に向け改革。
出典:障害保健福祉健康情報システム
マザーテレサハウス
 設立者
マザーテレサ
 場所 インド・コルカタ
概要
 運営
Missionary of Charity (神の愛の宣教者会)
 運営時間
8:00~12:00
15:00~18:00 木曜日休み
ボランティア
 人数
50人前後
 男女
男40%
 国籍
白人60%、日本人20%、その他東アジア20%
 年齢
20代
女60%
60%
30代~ 40%
 期間 日本人は短く、白人は1~2週間、その他ア
ジアは1か月以上が多い
 服装 インド風綿Tシャツ、コットンズボン、ス
トール(上からエプロン着用)
 職業 白人は旅行者、バックパッカー、アジア人
は大学生、医療専門職経験者が多い
 教育
高卒以上、英会話は問題なくできる
 金銭 一泊100円の3~4人共同部屋、冷水シャワー
のホテル滞在が多く、一泊1000円超の宿に泊まる
ものは稀
施設

シュシュバワン
10歳以下の子供(障碍有り、無し)

ダヤダーン
10歳以上の子供(障碍有り)

プレムダーン
成人(障碍有り)

ニルマルヒルダイ

シャンティダーン 女子、成人女性(障碍有り)
成人(重症)『死を待つ人の家』
シャンティ
ダーン
女子クラス
クラス名
人数 区分
スター
10人
視力障碍
バード
10人
言語不可
知的障害重度から最重度
レインボー 10人
重度身体障害
ベッドで寝たきり、食事全介助
必要
エンジェル 10人
知的、身体障
害
リハビリテーションの授業車い
すでの生活
バタフライ 16人
身体障害の無
い知的障害
重度知的障害
ハロー等の単語が出る
フラワー
10才程度の知能 知的障害経度から中度
最優秀の子供が英語、ベンガル
語が話せ加減乗除が出来る
16人
特徴
人数 8名
特徴 言語コミュニケーション不可
年齢 10歳程度 第二次性徴の兆候あり
バードクラス
特徴
知的能力
1
無表情
相手の言っていることがわかる
補助ありで衣類の着脱が出来る
2
補助有で歩行可能
補助ありで衣類の着脱が出来る
3
理由なしに常に笑う
名前を呼ばれて自分と分かる
4
常に特定の椅子に固執
走れる
5
背中が瘤状に屈曲
6
何でも口に入れる
7
常に頭を揺らす
8
常に頭を揺らす
 牧師
たまに来る
 シスター シスター部屋にこもっている、祈りが
メインの仕事、看護師や医師もいるらしい、英語
は話せる
勤務者
 ナーシー インド人女性従業員、既婚者もいる、
一般職と教師などの専門職、英語はほとんど話せ
ない
 アンチー
話せる
外人ボランティア、午前のみ、英語は
 5:50~6:50
ミサ
 7:00
集合
朝食 諸手続き、祈り
 8:00
施設ごとに集合
 8:30
バス乗車
 ~9:00
到着、レクレーション
 9:00~9:30
洗濯
一日
 9:30~10:00 授業 朝の挨拶(神はあなたを愛しておられ
る、名前の歌、体操 アップダウン―右左-腕回し-手つな
ぎの輪―機関車ごっこ)
 10:00~10:30 お茶 ビスケット、チャイ 近所の公園で
一日 続き
 10:30~11:00 授業 リハビリテーション用の穴あき器具、
衣類の着脱、楽器(鈴)、砂場
 11:00~11:30 食事 カレー 米+イモ+魚 骨は手作業
でとる、スプーンの補助、介助
 11:30~12:00 就寝準備 トイレ、ベッドまで運ぶ
医療ビジネス
医療ビジネス
• インドでは海外からの医療ツアーが盛んである。
• 技術:「アポロホスピタルグループ」は心臓手術では世界屈指である。イ
ンド最大の病院チェーンで38の病院、4000人の医師がいる。心臓手術で
は施術例55000人・成功率99.6%。
• 価格:先進国より破格に治療費が安く、4分の1以下である。アメリカで350
万円かかる心臓手術がインドでは80万円程度
• 期間:待機時間もほとんどないこと
市場規模
• 医療パッケージツアーでインドを訪れた外国人の数は前年比15%増で
15万人(2004年)。
• 市場規模が1,000億ルピー(約2,500億円)に達する見込み(2015年)。
―インド政府とマッキンゼーの共同調査より―
アラビンド眼科病院
• 大胆な経営手法で、貧困層も含む膨大な数の患者に低コストの医療
サービスを提供している。
• バンガロールから、飛行機で1時間ほど南下したマドゥライという地方都
市にある。
• インド南部に5つの眼科病院を持ち、年間250万人以上の患者を診察し、
白内障を中心に年間30万人に手術をしている。
• ―日経ビジネス「インド式」医療は世界を救うか
医療技術
• 手術室に複数のベッドを入れることで、大幅に手術効率を向上させてい
る。
• 2つのベッドの間に医師が座り、片方のベッドで手術している間に、もう片
方のベッドでは看護婦が次の患者の準備を進めている。手術が終わると、
医師はその場で反対側のベッドにくるりと向きを変え、即座に次の手術に
取り掛かる。1つの手術室にはベッドが4つ並び、2人の医師が次々と患
者をさばいていく。
目標
• インドには1200万人の盲目患者がいるとされ、750万人は治療が可能な
白内障患者である。アラビンド眼科病院は年間30万人の手術を行う。
• 創立者ドクターVは、マクドナルドを目指していた。マクドナルドは、どこの
店でも、同じ味、同じ品質のハンバーガーを食べることができる。そして、
それを実現するための店舗のオペレーションは標準化されている。その
効率的なシステムを、眼科治療で実現したいと考えていた。
貧困層への対策
• 1日2ドル以下で生活する貧困層が7割を超えるというインドにおいて、100ドルの
手術費用は負担できない。
• アラビンド眼科病院は、手術に使う人工レンズや医療器具を自ら製造すること
で、手術コストを大幅に引き下げた。当初は、米国から1枚60~150ドル(約4500
~1万1400円)もする人工レンズを輸入していたが、92年に製造会社「オーロラ
ボ」を設立し、今では主要なレンズのコストを約2ドル(約152円)にまで引き下げ
た。
• すべての患者から手術費用を徴収しているわけではない。昨年の実績では、
手術費用を完全に負担できた患者数は全体の47%で、残りは無料で手術した。
今後の発展
医療の発展

高レベルの私立病院と、中~低所得層を対象とする公立病
院に2極化。

経済成長⇒中間所得層が増加⇒高水準の医療のニーズ⇒私
立病院の受診拡大

脳外科、心臓手術、冠状動脈バイパス手術、弁置換手術、
膝代替手術、眼科治療などの分野に関しては世界水準。

2008年に、インド政府が救急医療用のヘリコプター利用を
推進。
発展の理由

欧米で研修をした医師が帰国し、医療レベルは飛躍的に進歩。

インドには約60万人の医師と100万人の看護師、200万人の歯
科医がおり、そのうち5%が先進国での医療経験を持つ。

英語が第二公用語であるために、医療関係でも英語圏との結
び付きが強い。

6万人のインド人医師がアメリカやイギリス、カナダ、オース
トラリアの医療機関で働く。イギリスの外科医の40%、アメ
リカの外科医の10%がインド人医師である。
今後の課題
格差

貧困層への医療の改善、医療保険制度の整備
財政

医療費の国家予算が低く、公的医療機関の設備投資ができない
医師

医師・看護師・病床数共に不十分。

優秀な医師が私立病院に引き抜かれる。
病気

生活水準が向上し、糖尿病をはじめとする生活習慣病の増加
日本の貢献

がん検診・糖尿病管理といった、先進国型の医療サービス

総合病院「Sakra World Hospital」を設立し、交通事故の治
療やリハビリ、周産期医療、院内感染対策などインドの医
療の課題を解決。

看護師の社会的地位を改善しチーム医療を導入

インドの医師を日本に招待、日本人医師を派遣するなど相
互交流

日系企業の医療機器を拡販

損害保険、医療保険などを展開
医療ビジネス

インドでは海外からの医療ツアーが盛んである。

技術:「アポロホスピタルグループ」は心臓手術では世界
屈指である。インド最大の病院チェーンで38の病院、4000
人の医師がいる。心臓手術では施術例55000人・成功率
99.6%。

価格:先進国より破格に治療費が安く、4分の1以下である。
アメリカで350万円かかる心臓手術がインドでは80万円程
度

大きな手術時に問題となる待機時間もほとんどないことなどの利点から、欧米
から多数の患者がインドの私立病院で治療を受けています。

この動きは将来有望なビジネスチャンスであると見られ、インドへの医療パッ
ケージツアーがある程です。インド政府とマッキンゼーが共同で行った調査に
よると、2004年に医療パッケージツアーでインドを訪れた外国人の数は前年比
15%増で15万人に達したそうです。2012年には市場規模が1,000億ルピー(約
2,500億円)に達するとの予想もあり、確実に注目を集めつつあります。
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