Comments
Description
Transcript
コンサルテーションフォーム(記入例)
参考資料① コンサルテーションフォーム(記入例) サンプルNo. 13 記入者名 所属 商品名 手織りなべ敷き 生産地 モロッコ ティウィン 用途 敷物・なべ敷き・壁飾り 1.各論:コメント(価格、用途、形状など、各視点でのコメント) ①価格 記載の価格がFOB価格とすれば、輸送コストや関税など諸経費を考慮し、おおよそ日本での上代(最終小売店で並ぶ商品の販売価 格)は大で1300円~ 小で1000円~あたりになると思われる。若干高めに思われる。 ②用途 消費量が多く見込めるアイテムは、鍋敷きや壁飾りよりもラグ(ラグマットのこと。玄関マットやリビングの床に敷くラグマット)と思われ る。但し、生産量が少ない現状では、雑貨店での小売向けに低単価で購入できる、現在のサンプルでの販売からスタートするのもひ とつの案。ちなみにラグ(3点あるサンプルのうち、1点大きな40cm角タイプの場合。これは一般的なカーペットタイプで、他の2点は 必要ないと思われる)の場合は、裏にすべり止め加工(摩擦のある生地を貼るなど)がされているとベター。 ③形状 ベースカラー:落ち着いた色目できれい モチーフ:程良い民族性を感じるモチーフで、その配色もシックで美しい。(コントラストの強い配色や民族性が濃すぎるものはあまり 好まれない)。また、模様の糸が細いため繊細な印象なのが◎。 この製品のSWOT分析(強み、弱み、機会、脅威) ①強み トルコのキリムkelim(鮮やかな幾何学模様が特徴のトルコのじゅうたん) は、日本でも多く流通している高級ラグであるが、それとは 異なるベルベル人(Berber)ならではのモチーフが魅力だと思う。キリムと比較して繊細である色柄を強みにすればよいと思う。 ②弱み 用途が狭い。鍋敷きにはもったいないし、価格的にもインテリア装飾品としての価値を見出した方がよい。長方形の玄関マットや正方 形ならトイレマットなど、生活の中で実用的に使えるものでの販売が望ましい。 ③機会 色柄、サイズなどが揃わない「1点もの」を念頭とした場合は、Actus、Loft、東急ハンズなどのインテリア販売店やセレクトショップ (ユナイテッドアローズなど)から小規模店舗まで幅広く販売のチャンスはあると思う。とくに日本であまり流通していないアイテムとい うことであれば、尚更ベター。 ④脅威 価格面で、中東方面の他のラグと競争力があるほうがベター。 (参考)Actus http://www.actus-interior.com/ Loft: http://www.loft.co.jp/ 東急ハンズ http://www.tokyu-hands.co.jp/ ユナイテッドアローズ http://www.united-arrows.jp/ 今後用意した方が良いと思われる資料・データ、認証、ストーリー性など ①データ 色落ちや耐光性についてのデータがあればベター。 ②ストーリー モチーフのひとつひとつの意味などもわかるとベター。商品に説明カードをつけて販売するなど付加価値をつける。 また染色が草木染など環境に配慮されているとベター。 日本市場における類似・同等商品の動向・概要とその比較 ※日本で売れているものの例(価格帯、外観などの各種情報、写真等を含む) ①類似品 日本ではトルコのキリムが多く流通している。価格も高いが1点物として絨緞専門店や大手インテリアショップを含め広範囲で販売さ れている。またこういった「1点もの」はネットで小規模店舗が色柄が選べる販売形態をとっている。販売チャネルは多いのでその分 チャンスもある。 またイランのギャッベ(ギャベ、gabbe;イランの砂漠の周辺に暮らす遊牧民族の女性達が羊毛で織る草木染の絨毯)なども最近では よく見られる。こちらも高価だ。 モロッコのラグも日本で販売されている。(下記参照) http://agadir.moo.jp/maroc-tapis.html 総論: ①課題 月産キャパを設定し、その量と価格条件を日本のバイヤーに提示する必要がある。 また、色柄、サイズなどは、バイヤーが希望する仕様で生産。とくにサイズは価格設定に重量なポイントになるので、できるだけ均一 に生産できれば強みとなる。また、空輸での輸送とあるが、重量から考えて船便での出荷が望ましい。現地フォワーダーに輸送手段 について確認する必要がある。 ②総論 世界中で消えつつある各国、各地の伝統文化。そのようなすばらしい文化価値を継承するためにもぜひがんばってください! 本コンサルテーションシートは、翻訳した後、生産者(とその関連団体)にフィードバックします。翻訳されることを前提にご記入願います。 コンサルテーション記入シートについては「所属と氏名」を明らかにした上で、商品生産者(とその関連団体)に提供するために利用します。 個人情報保護管理者:貿易開発部アジア支援課長(TEL:03-3582-5170)