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ートを通して児童労働の現状を考えるシミュレーションゲームを体験しました。

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ートを通して児童労働の現状を考えるシミュレーションゲームを体験しました。
児童労働についての新聞記事
08.5.21神奈川新聞記事より
横浜市中区の本牧ふ頭倉庫。チョコレートの原料となるカカオ豆の麻袋が山積になり酢のような
独特の香りが立ち込めている。 カカオ豆の輸入量はチョコレートブームで増加傾向にあり2007
年は68600トンと過去最高を記録。中でも横浜港は首都圏にチョコレート工場が集中しているた
め輸入シェア60%を占めている。輸入されるカカオ豆の約70%はガーナ産で西アフリカのカカオ
農園なしには、私たちが甘いチョコレートを口にすることは出来ない。
だが、その一方でカカオ豆の生産現場は多くの子供たちの労働力によって支えられているのも現
実だ。児童労働問題を考える非政府組織「ACE」代表の岩附由香さんは今年2月にガーナの農園
を訪れ、その過酷な労働実績を目の当たりにした。
子ども達は炎天下、20キロほどのカカオ豆を頭上に乗せて自宅と農園の1~2kmの距離を往復
し、農薬散布やなた(豆を取り出すため果皮を割る)の使用など危険な作業にも携わっていた。
カカオ農園は家族経営の小規模なものが多く、伝統的に子供が労働を担ってきた経緯はあるもの
の、ガーナ政府が03年に発表した調査結果では、5~17歳の39%が経済活動をし、その57%
は農業をしていた。
国際社会からの厳しい視線を受け、ガーナ政府は2000年から児童労働対策の専門部署などを
設置カカオ業界もカカオ産業から児童労働をなくす各国の取り組みに資金を出している。
国際労働機関(ILO)によると5~14歳までの児童労働の割合が世界で最も高いのはガーナを含
むサハラ以南のアフリカ地域だ。その数は5000万人に達すると見られている。
児童労働のない社会の実現は今尚国際社会の大きな課題の一つだ。
チョコレートと児童労働と CSR シンポジウムの内容
シンポジウムでは、上記の内容をクイズ形式で応えた後に、8月より教材として販売するチョコレ
ートを通して児童労働の現状を考えるシミュレーションゲームを体験しました。
シミュレーションゲーム
日本の菓子メーカーに勤める 営業部長の家族、工場長の家族、ガーナのカカオ農園労働者
の家族、カカオ農家(組合に参加)、カカオ農家(組合不参加)、カカオ農園経営と政府に勤め
る家庭の5家庭がそれぞれ生活するために買い物をするゲーム。1家族=グループ5名で 何
が買えるか、何が必要かを話し合い買い物をします。買い物の内容は所得とおかれたポジシ
ョンで全く違います。
通貨の単位は一緒で、所得は日本が多く、ガーナは少なくしてあります。日本菓子メーカー営
業部長300で一番多く、一番低いのは農園労働者5です。
それぞれ、生活のために出費をするのですが、日本では住宅購入、海外旅行、レストランで
食事が可能。一方ガーナでは、安全なペットボトルの水や肉といったものを購入します。一部
富裕層では海外の服を買う、留学させるということもありました。
カカオ相場が変動し所得が変わる
次に、カカオ豆の相場が下がるという事件が起きて日本、ガーナはそれぞれどのような影響
を受けるのかというシミュレーションを体験します。
実際世界のカカオ豆の先物相場はイギリスとアメリカで決定されます。
カカオ農園労働者は相場が下がり、解雇され職を失い、所得がゼロとなりました。一方日本で
は菓子メーカーは仕入れ価格が下がったことで、利益が出て、所得が増え、マンションから一
戸建ての住宅に変えるなど極端な変化が起きます。
しかし、会社に連絡が入り、現地で児童労働があるかもしれないとのことで緊急会議の招集
がかかりゲームは終了。
あなたならどう考えますか?
自分達で食べたこともないカカオ豆、価格も米英の先物市場で決まるために 何も出来ない。
ガーナの労働者やガーナのカカオ豆関係者に対して私達日本人は何ができるか等意見交換
を行ないました。
事実関係の確認を詳細にすべき、児童労働でないフェアトレードのカカオ豆の輸入量を増や
す、NGOを通じた教育への支援など色々な意見が出ました。
その後、実際にガーナへ行った方が現地で撮影した DVD を見ながら児童労働の現状を認識しま
した。
チョコだけじゃない児童労働
世界各地で行なわれている
今回はチョコレートをとおしたCSR調達について考えるセミナーでしたが、 児童労働は西アフ
リカを含むサハラ以南アフリカで26%4930万人、その他の地域としてアジア・太平洋で 6
4%1億2200万人 、ラテンアメリカ・カリブ3%570万人 それ以外の地域
7%1340万人と
言われています。
アジアでの児童労働
アジアの例をとると、インドで5歳―11歳までサッカーボールを縫う仕事をしていた少女がいま
した。母親が入院していて、自分の労働で家族を支えていた。朝7時から夕方5時までサッカ
ーボールを縫い 1つ出来ると5ルピー(約15円)もらえたという。現在はNGOの助けで学校に
通っています。 インドの少女 ソニア 15歳。
非政府組織「ACE」提供情報
海外から商品仕入れをすることは、価格面では安くてメリットがあるのですが、その背景に何
があるのか考えさせられる勉強会でした。チョコはフェアトレードチョコを買いたいものです。
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