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境島村まちづくりビジョン

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境島村まちづくりビジョン
境島村まちづくりビジョン
N
平成 27 年 3 月
伊勢崎市境島村まちづくり推進会議
境島村まちづくりビジョン 目次
第1章 境島村まちづくりビジョンについて
1-1 策定の目的
1-2 位置づけ
1-3 目標年次
1
1
1
1
第2章 境島村の現状
2-1 境島村の強み・弱み・機会・脅威
2-2 境島村まちづくりで活用を検討したい地域資源
2-3 境島村まちづくりの方向性
2
2
3
4
第3章 境島村まちづくりの将来像
3-1 目標とする市民の姿
3-2 境島村を楽しむルール
5
5
6
第4章 境島村まちづくりの方針
4-1 境島村を有名にする・境島村の魅力を広く発信する
4-2 境島村に訪れやすくする
4-3 誰もが巡りやすい環境を整える
4-4 境島村で楽しめる体験の場を提供する
4-5 境島村での飲食・買物・滞在の魅力をつくる
4-6 養蚕農家のある郷土の景観を守る
4-7 絹産業遺産を保全し後世につなぐ
4-8 市民協働で地域力を高める
10
11
12
13
15
16
17
19
20
第5章 境島村まちづくりビジョンの推進
5-1 まちづくり活動の主体づくり
5-2 境島村まちづくりビジョンの進行管理
22
22
22
参考資料
1. 伊勢崎市境島村まちづくり推進会議
2. 伊勢崎市境島村まちづくり推進会議女性部会
3. モニターツアー・団体ヒアリング
4. 来訪者アンケート調査
5. 伊勢崎市境島村まちづくり推進会議設置要綱
24
26
28
30
33
第1章
1-1
境島村まちづくりビジョンについて
策定の目的
利根川の豊かな自然環境と養蚕農家群の歴史的な佇まいを残す伊勢崎市境島村では、
「伊勢崎市
都市計画マスタープラン」等に基づき、歴史文化的な資源を活かしたまちづくりを進めてきまし
た。この静かな住宅地・境島村に立地する田島弥平旧宅を構成資産とする「富岡製糸場と絹産業
遺産群」が平成 26 年 6 月 25 日に世界遺産に登録され、これまでに受け入れたことのないような
多くの来訪者が境島村に訪れるようになり、まちづくりを取り巻く状況は大きく変化しています。
境島村まちづくりビジョン(以下「本ビジョン」という。
)は、世界遺産登録に伴う来訪者によ
る影響を踏まえて、市民協働のまちづくりを推進するための指針となるように、地元住民の意向
を把握し、
「境島村が目指す将来像」とその実現に向けた「まちづくりの取組み」を取りまとめた
ものです。
1-2
位置づけ
本ビジョンは、境島村の5つの区(新地区、新野新田区、立作区、北向区及び西島前河原区)
の区長と境島村の団体役員(ぐんま島村蚕種の会及び利根川南部環境整備促進協議会)で構成さ
れる「伊勢崎市境島村まちづくり推進会議」が主体となり、市民団体や地元企業及び伊勢崎市と
連携して取組むまちづくりの方向を示すものです。
また、まちづくりに関する上位計画である「第2次伊勢崎市総合計画」、「伊勢崎市都市計画マ
スタープラン」や「伊勢崎市景観計画」、また、田島弥平旧宅の文化財保護に関する計画等との整
合性や調整を図りながら推進するものです。
第2次伊勢崎市総合計画
新地区 新野新田区
立作区
北向区
ぐんま島村
蚕種の会
文化財保護に関する計画
1-3
【策定主体】
【上位計画】
伊勢崎市景観計画
境島村まちづくり
ビジョン
伊勢崎市境島村
まちづくり推進会議
西島前
河原区
利根川南部
環境整備促
進協議会
目標年次
将来像としては10年程度先を見通して設定し、具体的なまちづくりの施策については、5年
間で取組む内容とします。
なお、本ビジョンは、現時点の状況から検討し、取りまとめたものであり、田島弥平旧宅に訪
れる来訪者の状況やその影響等を踏まえながら、必要に応じて見直しを行うものとし、適切に運
用していきます。
-1-
第2章
2-1
境島村の現状
境島村の強み・弱み・機会・脅威
境島村のまちづくりを取り巻く現状を把握するため、境島村の内部環境としての「強み」、「弱
み」、外部環境としての「機会」、
「脅威」をそれぞれ整理すると、下表のようになります。
内部環境では、利根川の自然環境と養蚕農家の集積、そして住民気質が「強み」になっている
一方で、利根川による地理的な分断により、公共サービスが利用しにくい点が「弱み」として挙
げられます。また、外部環境では、静かな住宅地に来訪者が訪れることを「機会」と見ることも
できますし、備えがなければ「脅威」にもなります。
■境島村のSWOT分析
好影響
悪影響
強み Strengths
弱み Weaknesses
◎河川環境:利根川、広瀬川の沿川には ◎少子高齢化の進展:境島小学校の生
豊かな自然が残されています。/土手
徒は減少傾向にある一方で、高齢化率
からは広がりのある自然風景を望むこ
は高まっています。
内部環境
とができます。
◎少ない商業店舗:住宅地の中には商
◎島村渡船:無料で利用できる渡し船が
運航されています。
業店舗(飲食・物販機能)が少ないで
す。
◎居住環境・養蚕農家群:
「やぐら」のあ ◎弱い交通基盤 :鉄道駅から離れてお
る伝統的な養蚕農家が多く残されてい
り、路線バスも少なく、公共交通でア
ます。
クセスしにくい地域です。
◎住民気質・住民活動:来訪者をもてな ◎弱い医療・福祉機能:利根川に分断
す意識が受け継がれています。/住民
されているため、市の医療・福祉施設
組織によって、様々な活動が行われて
を利用しにくい状況です。
います。
機会 Opportunities
脅威 Threats
◎世界遺産登録:平成 26 年 6 月 25 日 ◎外資参入:境島村に訪れる来訪者を目
外部環境
に「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世
当てにした、外部資本による店舗の立
界遺産に登録され、構成資産に多くの
地が考えられます。
来訪者が訪れています。
◎来訪者による環境問題:来訪者によ
◎東京 2020 オリンピック・パラリンピ
ック:東京でオリンピックが開催され
ることにより、東京発の旅行需要が高
まると考えられます。
るごみ、車の排気ガスなど、住環境の
悪化が懸念されます。
◎プライバシー・治安:住宅地に立ち
寄ることによるプライバシーの侵害
や事故・犯罪の発生が考えられます。
-2-
2-2
境島村まちづくりで活用を検討したい地域資源
境島村の「強み」である利根川や養蚕農家群等は地域の誇りであり、今後のまちづくりにおい
てもその活用を検討していきます。
1.土手・
土手・川原
6.島村渡船
11.火
11.火の見櫓
2.島村蚕のふるさと
島村蚕のふるさと公園
のふるさと公園 3.境島小学校の
境島小学校の校章 4.島村蚕種業績碑
7.田島弥平旧宅案内所
島村の板倉
8.島村沿革碑・レンガの
島村沿革碑・レンガの塊
・レンガの塊 9.島村の
5.桑畑
10.島村教会
10.島村教会
12.呑山楼
12.呑山楼
13.金井烏洲
13.金井烏洲と
金井烏洲と一族の
一族の墓
14.宝性寺
14.宝性寺
15. 對青盧
16.有鄰館
16.有鄰館
17.田島弥平旧宅
17.田島弥平旧宅
18.田島弥平顕彰碑
18.田島弥平顕彰碑
19.栄盛館
19.栄盛館
20.桑麻館
20.桑麻館
21.進水館
21.進水館
23.菅原神社
22.教会発祥
22.教会発祥の
教会発祥の地(石碑)
石碑) 23.菅原神社
-3-
2-3
境島村まちづくりの方向性
前述の現状分析から、以下の4点が境島村のまちづくりの方向性として導かれます。
①機会×強み=強みで機会を活かす
②脅威×強み=強みで脅威を克服する
③機会×弱み=弱みを克服して機会を逃がさない
④脅威×弱み=弱みを克服して最悪の事態を招かない
いずれも、来訪者の増加に対する備えに関わる取組となります。境島村に訪れる来訪者との交
流や来訪者による地域消費の受け皿づくりを行うことによって、境島村の地域活力につなげてい
くことが今後の境島村のまちづくりでは重要となることが理解できます。
■境島村のまちづくりの方向性
Opportunities
機会
強み
脅威
◎世界遺産登録
◎外資参入
◎東京 2020 オリンピッ
◎観光客による環境問題
ク・パラリンピック
Strengths
Threats
機会×強み
~強みで機会を活かす~
◎プライバシー・治安
脅威×強み
~強みで脅威を克服する~
◎河川環境
◎渡船を活かした遊覧
◎地元観光人材の育成
◎島村渡船
◎地域ガイドの充実
◎地元資本の店舗開発
◎居住環境・養蚕農家群
◎交流の場の整備
◎渡船からのアプローチ
◎住民気質・住民活動
◎歩行ルート設定
◎楽しむためのルール
Weaknesses 弱み
◎少子高齢化の進展
機会×弱み
~弱みを克服して機会を
逃がさない~
脅威×弱み
~弱みを克服して最悪の
事態を招かない~
◎少ない商業店舗
◎土産品販売
◎交通規制
◎弱い交通基盤
◎弱い交通基盤
◎飲食物の提供
◎駐車場の整備
◎弱い医療・福祉機能
◎バスの運行
◎レンタサイクル
-4-
第3章
3-1
境島村まちづくりの将来像
目標とする市民の姿
住民が誇りと自信を持って暮らし続けられるようにすることが、まちづくりの大きな目標とな
ります。境島村の住民が大切にしてきた利根川の自然、養蚕農家群のある景観、相手の気持ちに
寄り添うもてなしの流儀をはじめとする「境島村流の暮らしぶり」は、田島弥平旧宅に訪れる来
訪者にとっても惹きつけられる地域の魅力になります。
このような境島村の魅力資源を保全・活用するとともに、訪れやすく、巡りやすい地域にする
ことで来訪者との交流を促します。また、地元住民による『境島村流のおもてなし』に努めるこ
とによって、住んでいる人、訪れる人がみんなで楽しめる地域を目指していきます。
境島村流のおもてなし
島村気質
もてなしの流儀
家に寄ってもらう/目線は低く
挨拶は丁寧に/家でお茶を出す
相手の気持ちに寄り添う
地域の将来像
絹産業の歴史・伝統
訪れやすい地域
楽しめる地域
公共交通の整備
都会ではできない体験
巡りやすい地域
元気な市民
養蚕農家のある郷土の景観
歩いて回ると楽しい
シニアが活躍/若い人が住む
子供が帰ってくる・増える
豊かな自然/養蚕農家の保存
のどか/歴史と花と緑
海外の文化を取り入れた村
歴史を自慢できる/養蚕技術
昔から続く建物・雰囲気
目標とする市民の姿
境島村流の暮らしぶりをみんなで楽しむ
境島村の住民が自信と誇りを持つ境島村流の暮らしぶりの流儀を、地元
住民のみならず来訪者も含めてみんなで楽しめるようにする
-5-
3-2
境島村を楽しむルール
田島弥平旧宅は、現在も住宅として利用されている世界遺産であり、周辺の住宅も含めてプラ
イバシーの侵害や治安の悪化で暮らしぶりに悪影響が出ないように配慮する必要があります。ま
た、来訪者への配慮としても、世界遺産としての魅力を充分に理解できるように、利用ルールを
定めることは効果的と考えられます。
地元住民の意向を踏まえ、境島村を楽しむルールを以下のように設定します。
ルール1
車でお越しの際は、田島弥平旧宅から少し離れた所定の駐車場
に止めましょう
【ルールの内容】
田島弥平旧宅の近くには駐車場はあり
ません。多くの方にご利用いただけるよ
うに、車でお越しの際は、利根川近くの
無料駐車場(島村蚕のふるさと公園)を
ご利用ください。
【考え方】
公共交通機関が弱い境島村では、来訪者の約
9割が自家用車を利用しており、駐車場の確保
と車両の誘導が大きな課題となっています。現
在は、田島弥平旧宅から少し離れた「島村蚕の
ふるさと公園」の駐車場へサイン及び警備員に
よる誘導を行なっており、大きな混雑はありま
せん。
多くの来訪者は、目的地に最も近い場所に止
められるように、ナビゲーションシステム等で
駐車場を探していると考えられますが、田島弥
平旧宅前での駐停車や集落内への車の侵入に
よる交通渋滞や事故を防ぐため、「島村蚕のふ
駐車場位置図
るさと公園」への駐車を呼び掛けます。
ルール2 養蚕農家群の田園風景や、利根川の自然風景を楽しみましょう
【ルールの内容】
田島弥平旧宅だけ見て帰るなんてもっ
たいない。地元自慢の「タイムスリップ
したような養蚕農家群の田園風景」と「利
根川の自然風景」もお楽しみください。
【考え方】
来訪者の主な目的地は田島弥平旧宅ですが、
田島弥平旧宅を見学するだけで境島村の暮ら
しぶりを理解することは困難です。少しでも境
島村への理解を深めてもらえるように複数の
地域資源に足を運んでもらい、境島村の暮らし
ぶりに触れてもらうことが重要です。特に養蚕
農家が数多く残されていることや、利根川の開
放的な景色については地元自慢の地域資源と
して積極的に案内します。
養蚕農家群の田園風景
利根川の自然風景
-6-
ルール3
集落内の細い街路は、歩いて楽しみましょう
【ルールの内容】
境島村の魅力を満喫できるコースでは、
車のすれ違いができない細い道を通るこ
とになります。また、歩かないと見どこ
ろを見落としてしまうかもしれません。
集落内を見学するときは、歩いて楽しみ
ましょう。
【考え方】
ルール1で駐車場に案内し、また、田島弥平
旧宅周辺の細い街路に侵入する交差点には、
「進入禁止」の看板が設置されていますが、見
落としたり、誤って来訪者の車両が集落内に進
入することも考えられます。
歩いて楽しむことを案内する狙いは、主に事
故防止や地元住民の車両通行に支障を来さな
いことにありますが、細い街路の散策が魅力要
素になっていることを情報発信する手段とし
ても効果が期待できます。
また、必要に応じて田島弥平旧宅案内所でレ
ンタサイクル「島チャリ」もご利用いただけま
集落内の小路
す。
ルール4
はじめてお越しの方や、大勢でお越しの方は、ガイドと一緒に
回りましょう
【ルールの内容】
世界遺産「田島弥平旧宅」を見るだけ
ではなく、まずは、田島弥平旧宅案内所
を訪ねましょう。解説ガイドやビデオ上
映により、世界遺産の価値をより理解で
きます。
【考え方】
市民を対象にしたモニターツアーでは、案内
所の解説がないと田島弥平旧宅の価値は理解
しにくいことが指摘されています。ビデオ上映
やガイドの解説によって、境島村の歴史や田島
弥平の偉業を知ることができ、実際に田島弥平
旧宅を見たときの印象が全く異なります。
現状は「島村蚕のふるさと公園」から直接、
田島弥平旧宅に訪れている来訪者が大半です
が、より満足度の高い滞在となるように、案内
所への立寄りを呼び掛けます。
田島弥平旧宅案内所での
ガイドの様子
-7-
ルール5 個人宅を見学するときは、敷地の外から見学しましょう
【ルールの内容】
境島村の養蚕農家の多くは、住宅とし
て現在も使われています。お住まいの方
のプライバシーを守るため、見学すると
きは、塀や生垣、門などの敷地の外側か
ら見学しましょう。
【考え方】
養蚕農家の見学では、プライバシーの確保及
び防犯の観点から、敷地内に立ち入ることを禁
止とします。田島弥平旧宅では、敷地内に自由
に立ち入ることができる時間帯が設定されて
いるため、他の養蚕農家も同様に見学できると
誤解される可能性があります。ガイド付の散策
ツアーや田島弥平旧宅の見学を除き、敷地内へ
の立ち入りを禁止していることを周知します。
個人宅は敷地の外から
見学しましょう
ルール6
地元住民の方とお会いしたら、挨拶をして笑顔で会話を
楽しみましょう
【ルールの内容】
集落内の散策で地元住民の方と出会っ
たら、ぜひ声をかけてください。境島村
では、来訪する皆さんと笑顔で会話し、
交流できることを楽しみにしています。
【考え方】
訪れた地域での住民との触れ合いは、旅の大
きな魅力の一つです。地域住民との触れ合いを
求めて境島村に訪れる人が気軽に声をかけら
れるように、境島村では、地域を案内するガイ
ドや案内所のスタッフだけでなく、一般住民も
含めて「境島村流のおもてなし」を展開してい
ることや、地域全体で来訪者を歓迎しているこ
とをアピールしていきます。
地元住民の方と笑顔で
触れ合いましょう
-8-
ルール7
伝統的な家屋を守るために、たばこなどの火気の使用には
気をつけましょう
【ルールの内容】
養蚕農家は木造建築のため、火にとて
も弱いです。これまで受け継いできた伝
統家屋をこれからも守るために、たばこ
などの火の扱いには十分に気をつけまし
ょう。
【考え方】
観光地としての知名度が高まり、様々な人が
訪れるようになると、利用者のマナーを高いレ
ベルで保つのが難しくなります。構成資産を保
護する上で、境島村で最優先すべきルールは
「たばこのポイ捨て禁止」です。
外国人の来訪者が増えても理解できるよう
に、日本語の案内のみならず、ピクトグラム等
で誰でも分かる案内を行い、火気に関する利用
マナーの理解を促します。
ルール8
集落の美しさを守るために、自分で出したごみは持ち帰り
ましょう
【ルールの内容】
境島村の集落には、ごみ箱は置いてい
ません。集落の美しさ、居心地の良さを
守るために、自分で出したごみは持ち帰
りましょう。
【考え方】
観光地では、ごみ処理も大きな問題になって
います。自動販売機で飲み物を販売すると、空
き缶やペットボトルのポイ捨てが増える可能
性が高まりますが、集落環境を美しく保つため
に、住民による地域清掃活動を行うとともに、
利用ルールとしてゴミの持ち帰りを呼び掛け
ます。
-9-
第4章
境島村まちづくりの方針
境島村流の暮らしぶりをみんなで楽しめるように、8つの方針に基づいて、まちづくり施策に
取組みます。なお、具体的な施策は、次頁以降のとおりです。
方針1
境島村を有名にする・境島村の魅力を広く発信する
田島弥平旧宅をはじめとする境島村の魅力を多くの方に認知してもらえるように、ご当地ぐん
まちゃんや田島弥平旧宅のPRキャラクター「くわまる」の活用を進めます。また、関係機関と
連携し、様々な媒体で地域情報を発信します。
方針2
境島村に訪れやすくする
境島村に行きたいと思った方が、便利で快適に現地まで移動できるように、自動車向けの駐車
場案内を分かりやすくします。また、自家用車以外の交通手段を充実させます。
方針3
誰もが巡りやすい環境を整える
境島村に訪れた方が、分かりやすく楽しみながら地域を巡れるように、ガイドや見学ルート設
定等の現地案内の仕組みづくりや休憩施設等の環境整備を進めます。
方針4
境島村で楽しめる体験の場を提供する
田島弥平旧宅をはじめとする養蚕農家群を歩いて見学する楽しみに加えて、来訪者に様々な楽
しみの場を提供できるように、境島村ならではの体験プログラムを充実させます。
方針5
境島村での飲食・買物・滞在の魅力をつくる
来訪者にゆっくりと滞在し、境島村の魅力を味わってもらえるように、飲食・物販機能を充実
させ、地元住民によるおもてなしを展開していきます。
方針6
養蚕農家のある郷土の景観を守る
田島弥平旧宅を含む養蚕農家のある郷土の景観を守るため、伊勢崎市景観計画に定められてい
る方針に基づき、景観阻害要素の規制・除去や良好な景観形成に向けた取組みを進めます。
方針7
絹産業遺産を保全し後世につなぐ
田島弥平旧宅を世界遺産の構成資産として後世に引き継げるように、資産を保護し、保存管理
を行う体制を整えます。
方針8
市民協働で地域力を高める
市民協働でまちづくりの取組みを実践できるように、推進体制を整え、充実させていくことで、
徐々に地域力を高めます。
- 10 -
4-1
境島村を有名にする・境島村の魅力を広く発信する
【方針】
田島弥平旧宅をはじめとする境島村の魅力を多くの方に認知してもらえるように、ご当地ぐ
んまちゃんや田島弥平旧宅のPRキャラクター「くわまる」の活用を進めます。また、関係機
関と連携し、様々な媒体で地域情報を発信します。
【施策】 ●実施中(継続) ◎今後の取組 ※実施済・実績
①地域情報発信の充実
●ホームページの活用
・田島弥平旧宅に関する基本情報の他、イベントや物産など季節によって更新される情
報等を収集し、ホームページの内容を充実させる。
・関係機関のホームページとの相互リンクを充実し、情報検索の利便性を高める。
●PRキャラクターの活用
・ご当地ぐんまちゃんや「くわまる」を活用した情報発信を積極的に展開する。
◎境島村を舞台にした映像作品の誘致・制作の検討
・映像作品を通じて境島村の知名度を高められるように、フィルムコミッション等のロ
ケ誘致活動やアニメ作品の制作について検討する。
ご当地ぐんまちゃん
くわまる
②資産の魅力の発信
●資産の現地見学会の実施
・マスコミ関係機関を対象に現地見学会を実施し、テレビ、雑誌等の情報発信力の高い
媒体での露出度を高めていく。
◎資産を守ることに対する来訪者の意識醸成と啓発
・ホームページやパブリシティを有効活用した情報提供を行うとともに、講演会や現地
案内を通じて意識醸成及び啓発を推進する。
- 11 -
③関係機関との連携強化
●地域住民や関係機関との連携による普及活動
・境島村まちづくり推進会議を通じて地域住民や関係機関との連携を図り、田島弥平旧
宅を活用したまちづくりや各種キャンペーン等の普及活動について検討する。
●学校教育との連携
・学校教育を通じて境島村や田島弥平の業績についてより一層認識できるように、小学
校社会科副読本等の教材との連携や学習環境の充実を図る。
●生涯学習との連携
・境島村の養蚕文化や世界遺産「田島弥平旧宅」をテーマとする展示会等を開催する。
・境島村の文化遺産や世界遺産の構成資産について、市民への出前講座を実施する。
●周辺自治体と連携した地域情報発信
・埼玉県本庄市及び深谷市と連携を図り、ホームページ等で地域情報発信等のPR活動
を共同で展開する。
④「ぐんま絹遺産ネットワーク」の活用
●「ぐんま絹遺産ネットワーク」をはじめとした絹に関する情報の収集・公開
・群馬県と連携し、
「ぐんま絹遺産ネットワーク」をはじめとした絹に関する情報の収集・
公開を推進する。
●「ぐんま絹遺産ネットワーク」に関連する教育・普及活動の推進
・群馬県と連携し、
「ぐんま絹遺産ネットワーク」に関連する教育・普及活動を推進する。
4-2
境島村に訪れやすくする
【方針】
境島村に行きたいと思った方が、便利で快適に現地まで移動できるように、自動車向けの駐
車場案内を分かりやすくします。また、自家用車以外の交通手段を充実させます。
【施策】 ●実施中(継続) ◎今後の取組 ※実施済・実績
①駐車場の適正配置と誘導
●来訪者・車両等の導線を考慮した、適切な誘導表示の設置
・富岡製糸場と絹産業遺産群等の広域周遊観光に対応した、車両向け誘導サインの充実
を図る。
※交通集中時の適切な規制誘導や情報提供体制の整備
※境島村の収容力の検討と駐車場の適正配置
※空き地を活用した駐車場整備の検討
- 12 -
②公共交通の充実
◎公共交通(シャトルバス、巡回バス等)の広域連携を含めた運行体制整備
・埼玉県本庄市及び深谷市と連携したバス運行体制を検討する。
●シャトルバスの利便性の向上
・東武伊勢崎線境町駅と境島村を結ぶシャトルバスについて、停留所の位置、運行時間、
ルートの最適化を図り、利便性を高めていく。
●島村渡船を活用したアクセス方法の検討
・東武伊勢崎線境町駅方面からのアクセス方法として、島村渡船の活用を検討する。
●レンタサイクルシステムの充実
・
「島チャリ」の利便性を高めるため、貸し出し場所及び利用方法の拡充について検討す
る。
東武伊勢崎線境町駅と境島村を結ぶ
シャトルバス
4-3
レンタサイクル「島チャリ」
誰もが巡りやすい環境を整える
【方針】
境島村に訪れた方が、分かりやすく楽しみながら地域を巡れるように、ガイドや見学ルート
設定等の現地案内の仕組みづくりや休憩施設等の環境整備を進めます。
【施策】 ●実施中(継続) ◎今後の取組 ※実施済・実績
①観光案内窓口の強化
◎中核的ガイダンス施設の設置に向けた調整
・田島弥平旧宅案内所の来訪者の評価を把握しながら、ガイダンス内容の充実化を図る。
中核的ガイダンス施設の設置については、関係機関と連携し調整する。
◎ガイダンス施設の整備
・田島弥平旧宅案内所を活用し、来訪者への解説やガイドを実施する。
◎世界遺産観光案内の総合窓口設置、各構成資産窓口との連携
・群馬県と連携し、世界遺産観光案内の総合窓口の設置や各構成資産窓口との連携を図
る。
- 13 -
②見学モデルコースの整備
●見学モデルコースの設定・周知
・既存の見学モデルコース(1時間コース、2時間コース)について、案内板やパンフ
レット等で周知を図る。
・関係機関と連携して新たなモデルコースを設定し、各種情報媒体を通じて来訪者に周
知する。
●見学モデルコースの整備
・設定した見学モデルコースにおける未舗装区間については、景観面での調和や来訪者
の安全性や快適性等に配慮し、舗装等の整備を行う。
●広域観光ルートの設定
・関係機関と連携し、市内周遊、本庄・深谷周遊、構成資産の周遊など、多様な広域観
光ルートを検討する。
③現地案内サイン・パンフレット類の充実
●構成資産共通の案内板、サインの整備
・来訪者が効率的に構成資産を周遊できるように、『「富岡製糸場と絹産業遺産群」公共
サイン表示に関するガイドライン』や伊勢崎市景観計画に適合した案内板、誘導サイ
ン等の設置を推進する。
●各種ガイドブック、パンフレット、マップ類の作成・配付
・境島村の魅力や田島弥平旧宅の価値を分かりやすく伝えられるように、各種ガイドブ
ック、パンフレット、マップ類の充実を図る。
●広域観光ルートに基づく案内板、サイン、マップ類の充実
・構成資産と関連する施設を効率的に周遊できるように、ルートを示す案内板、誘導サ
イン、マップ類の充実を図る。
案内板
パンフレット等での周知
④ガイド機能の強化
●解説ガイドの養成
・市民団体やガイド組織等と連携し、解説ガイドの研修会を実施し、ガイドの養成を図
る。
●多言語対応の案内・解説機能整備
・外国人の来訪者に対応したガイドが行えるように、パンフレット類の多言語化、スマ
ートフォンを活用したガイドシステム等を導入し、利便性を高めていく。
- 14 -
⑤休憩施設の整備
●休憩施設、トイレ等の便益施設や管理施設の整備
・境島村を歩いてのんびりと滞在できるように、見学モデルコースの各所に休憩施設や
トイレ等の便益施設の整備を推進する。
島村蚕のふるさと公園の多目的トイレ・総合案内板
⑥見学ルールの設定
●見学ルールの検討と来訪者への周知
・8つの境島村を楽しむルールについて、パンフレット等を作成し来訪者に周知する。
●来訪者への挨拶と見学マナーの呼びかけ
・地域全体で来訪者を歓迎できるように、8つの境島村を楽しむルールを地元住民にも
周知し、来訪者への挨拶や見学マナーの呼びかけを行う。
4-4
境島村で楽しめる体験の場を提供する
【方針】
田島弥平旧宅をはじめとする養蚕農家群を歩いて見学する楽しみに加えて、来訪者に様々な
楽しみの場を提供できるように、境島村ならではの体験プログラムを充実させます。
【施策】 ●実施中(継続) ◎今後の取組 ※実施済・実績
①体験プログラムの充実
●養蚕関連の体験プログラムの充実
・来訪者をもてなす体験メニューとして、機織り、ざぐり、養蚕、まゆクラフト等の養
蚕関連の体験を取り入れたプログラムのラインナップを充実させる。
◎農業体験プログラムの充実
・境島村で生産されている農産物を販売するだけでなく、滞在する魅力の一つとして、
農産物の収穫などの体験プログラムの実施を検討する。
◎暮らしぶり体験プログラムの充実
・養蚕農家での暮らしぶりに触れることで、境島村に対する理解を深めてもらえるよう
に、そば・うどん打ちなど、生活文化の体験プログラムを検討する。
- 15 -
◎「ぐんま絹遺産ネットワーク」を活用した体験プログラムの実施
・群馬県と連携し、
「ぐんま絹遺産ネットワーク」を活用した養蚕製糸から織物までを含
む体験プログラムを実施する。
座繰り体験の様子
②展示機能の充実
◎郷土資料展示機能の充実
・境島村における蚕種製造について理解を深めてもらうため、受け継がれてきた郷土資
料を掘り起し、田島弥平旧宅案内所の展示機能の充実や新たな展示施設の整備につい
て検討する。
◎受け継がれてきた農具、資料等の活用
・養蚕農家等で保管されている農具や歴史資料を収集し、展示施設やイベント等での有
効活用を検討する。
③花火大会の開催
◎花火大会の開催
・集客・PRイベントとして、花火大会の開催を検討する。
4-5
境島村での飲食・買物・滞在の魅力をつくる
【方針】
来訪者にゆっくりと滞在し、境島村の魅力を味わってもらえるように、飲食・物販機能を充
実させ、地元住民によるおもてなしを展開していきます。
【施策】 ●実施中(継続) ◎今後の取組 ※実施済・実績
①飲食機能の充実
●カフェスペースの整備
・空き家・空き地を活用した境島村おもてなし広場等のスペースにおいて、ゆっくりと
くつろげるカフェ機能の導入を検討する。
◎飲食施設の整備
・焼きまんじゅう、おっきりこみ、つめりっこ等の郷土食を提供する店舗の誘致や整備
について検討する。
- 16 -
◎「軒先カフェ」の実施
・養蚕農家等の民家の縁側を活用し、来訪者へお茶等でもてなし、交流を深めるため、
軒先カフェの実施を検討する。
②物販機能の充実
●物販施設の整備
・空き家・空き地を活用した境島村おもてなし広場等のスペースにおいて、島村蚕のふ
るさと会などによる農産物や土産品等の物販機能の充実を図る。
●お土産品の開発
・くわまるキャラクターグッズ、桑茶、桑の葉クッキー、絹製品、まゆ製品など、境島
村ならではの商品開発を推進する。
●農産物加工品等の開発
・境島村の物産や食についてモニター調査を行い、土産品や農産加工品、ご当地グルメ
などの新商品開発を進める。
境島村おもてなし広場
③宿泊・滞在機能の充実
◎農家民泊
・養蚕農家を活用し、宿泊・滞在することが目的となるような宿泊機能を提供できるよ
うにする。
◎キャンプ場の整備
・豊かな自然環境を活かした、デイキャンプ場の整備について検討する。
◎広域連携による宿泊機能の強化
・宿泊機能が充実している伊勢崎市中心部や埼玉県本庄市及び深谷市等と連携し、広域
で宿泊機能をカバーする。
4-6
養蚕農家のある郷土の景観を守る
【方針】
田島弥平旧宅を含む養蚕農家のある郷土の景観を守るため、伊勢崎市景観計画に定められて
いる方針に基づき、景観阻害要素の規制・除去や良好な景観形成に向けた取組みを進めます。
- 17 -
【施策】 ●実施中(継続) ◎今後の取組 ※実施済・実績
①土地利用の誘導
●資産周辺における開発行為の適切な誘導
・周辺の環境に適した建築行為や開発行為に向け、規制・誘導を行い、魅力ある良好な
景観の形成を推進する。
◎資産周辺地の活用
・今後の周辺環境整備に向けて、資産周辺地を活用するとともに、公有化が必要な場所
については、公有化を推進する。
◎人口増に向けた土地利用の検討
・人口増に向けて、耕作放棄地や空き家・空き地の有効活用を検討する。
②景観阻害要素の規制・除去
●違反広告物のパトロールの強化・除去
・景観形成型広告物整備地区内の屋外広告物の適正化のため、定期的なパトロール実施
と違反広告物の除去指導を行う。
●景観阻害要素の緩和除去
・景観計画の変更により新たに既存不適格となった物件等については、景観重点区域、
景観形成型広告物整備地区の基本方針、基準に適合するよう、物件等の改修時に適正
化を図るなど、緩やかな規制・誘導を行う。
③良好な景観形成に向けた取組みの推進
●耕作放棄地を活用した景観作物の栽培
・魅力的な養蚕農家のある郷土景観を維持していくため、耕作放棄地では景観作物の栽
培を推進する。
◎道路・河川等公共施設の景観形成
・公共施設の整備にあたっては、計画段階から地域住民の意見を反映するとともに、周
辺環境に配慮した整備を行う。
◎住民による景観協定締結への支援
・景観まちづくりに対する市民、事業者の関心を高めるため、地域住民が主体に行う景
観啓発などの活動を支援する。その結果、地域住民の合意形成ができ、要望があれば、
景観協定の締結について支援する。
◎景観に配慮した修景費用に対する助成
・景観に配慮した修景費用に対する助成制度の導入について、先進自治体の実施状況等
を調査、研究する。
●景観形成に寄与する建築物・工作物等に対する表彰
・
「景観まちづくり表彰」を継続して実施することにより、市民や事業者の意識啓発を図
りつつ、魅力ある景観まちづくりを推進する。
◎景観形成に向けたスポンサー制度の検討
・企業・団体・市民等からの協賛・協力により、景観形成に向けた取組みを推進するス
- 18 -
ポンサー制度の導入を検討する。
④環境美化活動の推進
●地域の清掃活動の推進
・地元住民による地域の清掃活動を継続的に実施する。
●花による景観形成活動の推進
・沿道の花壇や個人宅の庭への花による修景を推進する。
植栽による沿道修景
4-7
絹産業遺産を保全し後世につなぐ
【方針】
田島弥平旧宅を世界遺産の構成資産として後世に引き継げるように、資産を保護し、保存管
理を行う体制を整えます。
【施策】 ●実施中(継続) ◎今後の取組 ※実施済・実績
①資産の保護
●資産の適切な保存管理・防災対策の実施
・田島弥平旧宅保存管理計画及び今後策定される整備活用計画に基づき、資産の修復整
備、防災対策を推進する。
●田島弥平旧宅の公有化の検討
・将来、所有者の公有化同意の申し出があった場合、群馬県、文化庁と協議し公有化に
対応する。
②資産を保全するための情報収集と整理
●構成資産を核とした絹や関連遺産に関する情報の収集
・群馬県が進める(仮)世界遺産センターや各自治体、博物館、大学等の研究機関と連
携し、田島弥平旧宅をはじめとした「富岡製糸場と絹産業遺産群」の各構成資産に関
する学術研究や情報収集に努める。
●構成資産に関する継続的な基礎的学術研究の実施
・史跡の整備計画、個々の建造物の修復整備計画を立案するに先立って、十分な情報を
得るための調査を実施する。
- 19 -
③顕著な普遍的価値の伝達
◎公開範囲の拡充
・建造物の破損状況の詳細調査や耐震診断をもとに修復を行い、条件が整った時点で内
部の公開を検討する。
◎学術調査成果の発表会、講演会等の実施
・田島弥平旧宅の価値を伝えるため、シンポジウム、住民向け説明会、専門会による講
演会、現地説明会等を実施する。
田島弥平旧宅のやぐらの内部
④保存管理を行う体制の整備
●保存管理に関する地域住民、関係団体相互、及び行政組織との連携強化
・資産の保存管理と地域のまちづくりの推進に向けて、地域住民、関係団体及び行政組
織との連携を強化する仕組みづくりを推進する。
・所有者の生活に配慮するとともに、構成資産の一体的理解促進のための公開、活用環
境の整備を群馬県や関係市町と連携して推進する。
●各種パトロールの強化
・来訪者へのアンケート調査やパトロールを通じて問題点を把握し、改善と整備を行う。
●関係者による巡視体制の整備
・資産の保全のための保存管理計画に沿って、所有者や行政以外の目による緻密な巡視、
管理体制をとり、緊急事態に対応する計画を推進する。
◎保存管理に対する支援の充実
・養蚕農家の保存管理に対する支援制度の導入を検討する。
4-8
市民協働で地域力を高める
【方針】
市民協働でまちづくりの取組みを実践できるように、推進体制を整え、充実させていくこと
で、徐々に地域力を高めます。
【施策】 ●実施中(継続) ◎今後の取組 ※実施済・実績
①おもてなしの展開
- 20 -
●住民との連携による、来訪者へのおもてなし活動の推進
・来訪者が再度訪れたくなる地域となるように、境島村全体で来訪者をもてなす意識の
醸成を図る。また、おもてなし活動を推進するとともに、活動を継承していく。
●広域連携によるおもてなし活動の推進
・外国人を含む東京圏からの旅行先として、
「富岡製糸場と絹産業遺産群」の各構成資産
が選ばれるように、関係自治体と連携し、おもてなしの質を高めていく。
②事業推進体制の充実
●住民組織の連携強化
・まちづくりに関わる事業が円滑に推進されるように、定期的に情報交換の場を設ける
など、住民組織の連携を強化する。
●事業を推進する組織の充実
・地域ぐるみでまちづくりの事業を展開できるように、住民組織をネットワークするま
ちづくり事業体の充実や新規設立について検討する。
●住民組織による収益事業の実施
・まちづくり事業体が実施する事業では、活動の持続可能性を担保するために、収益を
確保できるようにする。
◎地元の意識を高める勉強会の開催
・市民協働のまちづくりを推進するため、まちづくりの専門家を講師とする勉強会を定
期的に開催する。
市民協働のまちづくりを推進
(世界遺産登録決定セレモニーの様子)
③地域防災体制の強化
●災害時の市民・来訪者の安全確保に向けた地域防災体制の強化
・災害時に市民とともに来訪者の安全を確保できるように、避難所までの誘導や帰宅困
難者の受入、避難マップの掲載、来訪者のための備蓄の確保、交通情報の提供など、
来訪者の視点も含めた地域防災体制を整える。
- 21 -
第5章
5-1
境島村まちづくりビジョンの推進
まちづくり活動の主体づくり
① 市民参加を推進する体制づくり
市民団体 地元企業 行政機関
境島村まちづくり推進会議がまちづくりの中核組織となり、
市民団体、
地元企業及び行政機関との連携を促すことにより、
市民がまちづくりに参加しやすい体制づくりを進めます。
市民参加による
市民参加による
まちづくりの
の連携
まちづくり
また、市民以外でも境島村のまちづくりに協力できるサポ
ーターづくりを検討します。
境島村まちづくり
境島村まちづくり
推進会議
② 広域的な連携・協力体制づくり
県内はもとより境島村に隣接する埼玉県本庄市及び深谷市
広域連携の
広域連携の推進
との広域連携によるまちづくりに発展できるよう、
伊勢崎市、
関係自治体及び国の機関等との連携・協力体制づくりを進め
関係
自治体
国
ます。
5-2
境島村まちづくりビジョンの進行管理
ビジョン
策定
① 効果検証と施策改善
定期的に来訪者やまちづくり関係者に対する調査を実施す
ることによって、目標とする市民の姿がどの程度達成できて
いるかを把握し、必要に応じてまちづくりビジョンを見直し
ます。
施策改善
施策実施
② チェック機能の強化
境島村まちづくりビジョンの進行管理においては、まちづ
くりの専門家によるチェック機能の強化に努めます。
- 22 -
効果検証
■参考資料
1.
2.
3.
4.
5.
伊勢崎市境島村まちづくり推進会議
伊勢崎市境島村まちづくり推進会議女性部会
モニターツアー・団体ヒアリング
来訪者アンケート調査
伊勢崎市境島村まちづくり推進会議設置要綱
- 23 -
参考1 伊勢崎市境島村まちづくり推進会議
伊勢崎市境島村まちづくり推進会議では、境島村
の5つの区(新地区、新野新田区、立作区、北向区
及び西島前河原区)の区長と境島村の団体役員(ぐ
んま島村蚕種の会及び利根川南部環境整備促進協
議会)が集まり、田島弥平旧宅を活用した境島村ま
ちづくりについて検討してきました。
境島村まちづくり推進会議の様子
■境島村まちづくりビジョンに関する検討経過
平成 24 年度
第1回
第2回
第3回
第4回
H24.9.14 ・文化財保護課予定事業について
・今後の検討課題について
11.21 ・田島弥平旧宅周辺の検討課題に関する調査結果について
・福祉交流館しまむらの活用について
・田島弥平旧宅ポスターについて
・12月21日のまち歩きについて
H25.2.7 ・田島弥平旧宅パンフレットについて
・案内板の設置について
・今後の検討課題について
3.26 ・来年度の予定について
・田島弥平旧宅リーフレット、スタンプの活用について
・田島弥平旧宅ポスター改訂版(案)について
・島村渡船の乗場に設置する案内板(案)について
・島村地区への防犯カメラ内蔵 LED 防犯灯設置について
・今後の検討課題について
平成 25 年度
第1回
第2回
第3回
H25.5.10 ・要綱の一部改正について
・会長及び副会長の選出について
・今年度の推進会議の進め方について
・島村渡船乗場に設置する周辺案内板について
・小路の舗装について
・階段及び周辺案内板の設置について
7.3 ・女性部会の結果報告について
・来訪者アンケート調査について
・周辺案内板の設置について
・総合案内板の設置について
・島村蚕のふるさと公園の改修計画について
・田島弥平旧宅パンフレットの修正について
・田島弥平旧宅150周年記念事業について
10.10 ・イコモス現地調査の実施報告
・女性部会の実施報告
・来訪者アンケートの調査結果
・総合案内板の設置
・島村蚕のふるさと公園の整備工事
・観光シャトルバスの試験運行
・田島弥平旧宅上棟 150 周年記念ポスター(案)
・田島弥平旧宅上棟 150 周年記念事業
- 24 -
第4回
第5回
12.13 ・田島弥平旧宅上棟 150 周年記念事業の結果報告
・田島弥平旧宅無料シャトルバス運行状況
・来訪者アンケートの調査結果
・女性部会の実施報告
・境島村まちづくりビジョン骨子(案)
H26.2.27 ・境島村地内実地調査
・来訪者アンケートの調査結果
・第5回境島村まちづくり推進会議女性部会実施報告
・境島村まちづくりビジョン骨子(案)
・実地調査を踏まえた意見交換
平成 26 年度
第1回
第2回
第3回
第4回
H26.4.24 ・会長及び副会長の選出について
・交通安全対策について
・住民説明会の開催について
・案内板の設置について
・世界遺産登録記念イベントについて
・仮設トイレと自動販売機の設置について
・シャトルバスの本運行について
8.20 ・「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録に向けた住民説明会開催結果
・第1回伊勢崎市境島村まちづくり推進会議女性部会の開催結果
・世界遺産登録記念イベントの開催結果
・県設置案内標識について
・横断歩道の設置について
・世界遺産田島弥平旧宅英語版リーフレットについて
・島チャリについて
・境島村の散策マップについて(案)
・田島弥平旧宅周辺への仮設休憩所の設置について
・帝京大学経済学部観光経営学科 大下 茂 教授との意見交換
12.5 ・骨子に基づいて、まちづくりビジョン(案)を考えよう!
・田島弥平旧宅来訪者へのおもてなし空間確保について
H27.2.10 ・境島村まちづくりビジョン(案)について
・境島村おもてなし広場について
■伊勢崎市境島村まちづくり推進会議 名簿
所 属
平成 24 年度
区長
平成 25 年度
平成 26 年度
新地区
金井貫丈
金井貫丈
寺嶋佳夫
新野新田区
栗原茂之
栗原茂之
関口
清
立作区
橋本勝男
橋本勝男
栗原
均(会長)
北向区
町田俊一(会長)
野中宏一(会長)
田島健男
西島前河原区
橋本
橋本
新井
ぐんま島村蚕種の会
利根川南部環境整備促進協議会
豊
豊
進
田島健一(副会長)
田島健一(副会長)
栗原知彦(副会長)
栗原知彦
栗原知彦
関口政雄
関口政雄
関口政雄
田島信孝
田島亀夫(副会長)
田島亀夫(副会長)
田島亀夫(副会長)
小暮
小暮
小暮
茂
茂
茂
田島宥和
田島宥和
田島宥和
金井義明
金井義明
金井義明
- 25 -
参考2 伊勢崎市境島村まちづくり推進会議女性部会
伊勢崎市境島村まちづくり推進会議のメンバーは男
性が中心ですが、これからのまちづくりでは、女性が
活躍することがとても重要になります。まちづくりに
女性の意見を活かしていくため、女性部会を開催し、
ワークショップ形式による意見交換を行いました。
女性部会は、平成 25 年度及び 26 年度の2年間で、
合計10回開催しました。
地域の特徴と問題点を確認
ワークショップによる検討結果(例)
ワークショップによる意見交換
■境島村まちづくりビジョンに関する検討経過
平成 25 年度
第1回
H25.6. 7
・マップを囲んで地区環境(現状)と特徴を整理してみよう!!
第2回
7.26
・観光客がきました、さて何が提供できるかを考えよう!!
第3回
9.12
①地区の中を歩いて魅力提供の方法を検証してみましょう!!
②提供したいサービス・プログラムを実現するために改善すべき点、用意して
おくべきことがらを整理してみよう!!
第4回
11. 7
第5回
H26.1.24
・地区の将来の姿とまちづくりビジョンの大枠を考えてみましょう!!
①周辺との関わりと連携について考えよう!!
②境島村のまちづくりの全体のビジョンを考えよう!!
平成 26 年度
第1回
H26.7.25
第2回
9.26
・境島村流の暮らしぶりを楽しむツアープランを考えよう
・世界遺産田島弥平旧宅と境町駅周辺の観光地を巡り、絹産業遺産の教養及び
生活文化を学ぼう!
・モニターツアー及び団体ヒアリングの実施
第3回
10.31
・地域をめぐるモデルコースをつくろう!
第4回
12. 5
・骨子に基づいて、まちづくりビジョン(案)を考えよう!
・田島弥平旧宅来訪者へのおもてなし空間確保について
第5回
H27.2.10
・境島村まちづくりビジョン(案)について
・境島村おもてなし広場について
- 26 -
■伊勢崎市境島村まちづくり推進会議女性部会
1.美味しんぼ倶楽部
2.ぐんま島村蚕種の会
3.秋桜会
4.境島小学校PTA
5.さくら会
6.島っ子の会
7.島村子ども会育成会
8.二十日会
9.ひまわり会
10. フラナニ
プアリリレフア
11.みちくさ塾
12.睦クラブ
13.もみじ会
- 27 -
参加団体(50 音順)
参考3 モニターツアー・団体ヒアリング
【モニターツアー】
実施日
平成 26 年 9 月 26 日(金)
世界遺産田島弥平旧宅と境町駅周辺観光地を巡り、絹遺産の教養及び生活文化を
テーマ
学ぼう!
【開会(9:30~)】
【モニターツアー】
午前 田島弥平旧宅周辺ガイド:ぐんま島村蚕種の会 町田 公枝 様
スケジュール
午後 境町駅周辺ガイド:境史談会 齋藤 進一 様
【団体ヒアリング(15:20~)】
【総括】
【閉会(~16:30)】
■ヒアリング先団体
伊勢崎商工会議所・群馬伊勢崎商工会・伊勢崎まちガイド
■体験メニュー
①田島弥平旧宅案内所:田島弥平旧宅の解説パネルや模型、旧宅所蔵資料の展示や映像により
旧宅の事前学習を行う。
②田島弥平旧宅見学:庭から建物の外観を見学し、ガイドによる解説を行う。
③島村渡船:現在ではめずらしい渡し船に乗って、利根川を渡る体験。
④境町駅周辺観光スポット巡り:赤レンガ倉庫や境絹の館など絹産業に関わる施設等を見学。
- 28 -
【団体ヒアリング】
<伊勢崎まちガイド>
・普段は伊勢崎のまちなかのいせさき明治館周辺をご案内している。また、伊勢崎地区は松尾芭蕉
の句碑が非常に多いので、年に2回ほど句碑めぐりを行ったり、華蔵寺公園の花祭りなどでも案
内活動を行っている。そういった立場から見ると、境島村地区は特に金井家代々の文人など、文
人墨客が多くおり、なぜこのような人がいたのかを掘り下げれば、いろいろ話題になるのではな
いかと思った。これは、文化度の高い土地柄であることを裏付けるものだと思う。
・境地区在住でこの辺りはよく来るが、まず、田島弥平が唱えた「清涼育」、それを知る為にはど
うしても蚕室が見たいと思った。ビデオを見たが、あれだけではなかなか清涼育の様子がピンと
こない。実際に入って見られればよくわかると思った。現在は住宅なので難しいと思うが、なん
らかの方法で蚕室を見学できるようにしたいとかねがね思っている。
・この地域は度々、利根川が氾濫して大変な目にあった歴史を持っているが、今日見せていただい
たお宅の中に、石垣が洪水対策の野面積みではないかと思うものがあった。これもぜひコースに
加えていただいて説明していただければ大変参考になる、重要な資料だと思う。
・案内所の前に碑があり、前にさりげなく煉瓦が横たわっていたが、前島にあった住宅が洪水にあ
った跡だと思うので、ガイドで触れていただきたい。それから煉瓦は北岸側・左岸側の船着き場
には破片が散見できる。そういったこともあわせてコースに含めていただければと思う。
<伊勢崎商工会議所(青年部)>
・初めて見学したが、田島弥平旧宅の中が見られないのは残念だった。渡船は大変気持ちよく乗せ
ていただいたが、学生さんの意見にもあったが、船頭さんの面白い話が聞けたらもっと良いと思
った。
・赤レンガ倉庫は、現在、倉庫に使われているとのことだったが、田島弥平関連の資料館や、お土
産等の販売をしたら良いのではないかと思った。
・境町駅周辺は、食事をするところがなく、埼玉県方面に「ほうとう」などを食べに流れてしまう
と聞いた。私たちは、伊勢崎の「もんじゃ」を広める為、「もじゃろー」というゆるキャラを作
り活動をしているが、なかなか浸透していない。今年も 11 月 8 日にイベントが行われる。
「世界
遺産」田島弥平旧宅に来るお客さんもこちらに誘導できるような方法も考えている。
・田島弥平旧宅周辺では、時期的なものもあると思うが、アメリカシロヒトリ(毛虫)が大変目立
って、見た目がだいぶマイナスポイントではないかと思った。あとはもう少し中に入って見たか
った。
・この辺はなかなか来ない場所で、初めてだったので、関心をもって話を聞けたが、何度か来た時
には飽きてしまうかもしれないので、飽きを防止する工夫があると良いと思った。
・午後のツアーに関しては、事前に予定していたコースと変わってしまい、行くと思っていたとこ
ろに行けず残念だったので、資料に沿って周れればわかりやすくて良いのではないかと思った。
- 29 -
参考4 来訪者アンケート調査
境島村来訪者アンケート調査中間報告【2013.7~2014.12】
■回答者の属性:回答者数 399 人
○回答者の性別は、
「女性」が 46.9%、「男性」が 49.9%。
○年齢は 60 代(33.3%)が最も多い。
0%
20%
40%
187人(46.9%)
性別
60%
80%
0%
100%
13人
(3.3%)
199人(49.9%)
20%
40%
60%
80%
13人(3.3%)
42人 54人 133人(33.3%)
(10.5%) (13.5%)
33人(8.3%)
100%
56人 34人
(14.0%) (8.5%)
年齢
34人(8.5%)
女性
男性
10代
50代
無回答
20代
60代
30代
70代以上
40代
無回答
○居住地は地元伊勢崎市が 25.8%を占めており、伊勢崎市を含む県内客は 66.4%である。
○市町村別にみると、伊勢崎市に次いで多いのが高崎市、前橋市、太田市である。
県内市町村
0%
20%
40%
103人(25.8%)
居住地
伊勢崎市
60%
109人
(27.3%)
162人(40.6%)
その他県内
80%
県外
海外
100%
伊勢崎市
高崎市
前橋市、太田市
1人 24人 藤岡市
(0.3%) (6.0%)
富岡市
安中市、みどり市、
無回答 玉村町、大泉町
桐生市
館林市、甘楽町
渋川市、沼田市、下仁
田町、吉岡町、邑楽町、
昭和町
人数
県外
人数
103 人
37 人
各 27 人
15 人
13 人
各5人
埼玉
東京
栃木・神奈川
茨城
千葉
福島
62 人
18 人
各6人
5人
4人
2人
各1人
4人
各2人
各1人
無回答(県内)
岩手・静岡・
愛知・佐賀・
山口・長崎
9人
○同行者数は「2人」(39.1%)、「3~5人」(35.6%)の順で多く、「10 人以上」の団体客は
5.7%である。
○交通手段は「自家用車」
(86.2%)が最も多い。
0%
20%
同行者数 30人(17.2%)
40%
60%
80%
62人
(35.6%)
68人(39.1%)
100%
4人 10人 交通手段
(2.3%)(5.7%)
0%
20%
40%
344人(86.2%)
60%
80%
100%
2人(0.5%)
3人(0.8%)
14人(3.5%)13人(3.3%)
8人(2.0%)
15人(3.8%)
1人
2人
3~5人
6~9人
10人以上
※母数:無回答を除く 174 名
- 30 -
自家用車
路線バス・シャトルバス
自転車・バイク
無回答
観光バス
JR線
その他
■来訪経験と滞在時間
○来訪経験は「今回が初めて」
(77.7%)が最も多い。
○滞在時間は「1~2時間」(47.9%)が最も多い。
来訪経験
0%
滞在時間
20%
40%
60%
今回が初めて
2~3回目
4回以上
0%
100%
29人(7.3%)
58人
(14.5%)
310人(77.7%)
来訪経験
80%
1
20%
40%
60%
155人(38.8%)
80%
39人(9.8%)
3人(0.8%)
11人(2.8%)
191人(47.9%)
2人(0.5%)
1時間以内
1~2時間
1日(日帰り)
無回答
100%
2~4時間
無回答
■立寄り場所
○境島村来訪前後の立寄り場所は、どこにも立ち寄らない人が多い(来訪前 53.1%、来訪後
62.4%)
○「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産への立寄りは、境島村来訪前の方が割合が高く、
「富岡製糸場」
(31.1%)は境島村訪問前に多く立寄っている。
境島村来訪後に立ち寄る場所
境島村来訪前に立ち寄った場所
0.0%
50.0%
212人(53.1%)
どこにも立ち寄っていない
富岡製糸場
高山社跡
荒船風穴
その他
0.0%
100.0%
50.0%
249人
(62.4%)
どこにも立ち寄らない
124人(31.1%)
富岡製糸場
22人(5.5%)
高山社跡
27人(6.8%)
62人(15.5%)
24人(6.0%)
12人(3.0%)
荒船風穴
37人(9.3%)
100.0%
79人
(19.8%)
その他
○境島村及びその周辺での立寄り場所は、
「田島弥平旧宅」
(71.2%)、
「島村蚕のふるさと公園」
(26.8%)、
「島村渡船」
(26.1%)の順となっている。
0.0%
20.0%
40.0%
60.0%
80.0%
境島村及びその周辺での立ち寄り場所
284人
(71.2%)
田島弥平旧宅
島村蚕のふるさと公園
107人(26.8%)
島村渡船
104人(26.1%)
渋沢栄一記念館
渋沢栄一生地
道の駅おかべ
65人(16.3%)
51人(12.8%)
43人(10.8%)
金井烏洲と一族の墓
30人(7.5%)
島村教会
28人(7.0%)
尾高惇忠生家
20人(5.0%)
旧本庄商業銀行煉瓦倉庫
6人(1.5%)
その他
7人(1.8%)
- 31 -
■境島村に対する評価
○境島村全体の印象(満足度)は、
「思っていたよりも良かった」
(78.2%)が最も多い。
○項目別に印象(満足度)をみると、「景観・雰囲気」を評価する割合が高い(満足 42.4%、
やや満足 35.8%)。一方「交通アクセスの利便性」と「地図・案内看板の分かりやすさ」の
評価は、他の項目に比べて「やや不満」
「不満」の割合が高い。
境島村の印象(満足度)
0%
20%
40%
60%
80%
69人
(17.3%)
312人(78.2%)
境島村の印象
思っていたよりも良かった
思っていたよりも悪かった
100%
3人(0.8%)
15人(3.8%)
思っていた程度
無回答
境島村の各項目の満足度
0%
20%
60%
169人(42.4%)
景観・雰囲気
交通アクセスの利便性
40%
62人
(15.5%)
143人(35.8%)
77人
(19.3%)
118人(29.6%)
地図・案内看板の分かりやすさ
117人
(29.3%)
81人
(20.3%)
146人(36.6%)
田島弥平旧宅外観の見学について
満足
やや満足
- 32 -
107人(26.8%)
普通
100%
4人 1人(0.3%)
62人
(15.5%) (1.0%) 20人(5.0%)
53人 15人
75人(18.8%)
(13.3%) (3.8%)
99人(24.8%)
79人
(19.8%)
165人(41.4%)
田島弥平旧宅案内所の情報提供
80%
54人 20人 27人
(13.5%) (5.0%) (6.8%)
63人 19人 4人
69人(17.3%)
(15.8%) (4.8%)(1.0%)
79人
12人 5人 50人
(19.8%) (3.0%)(1.3%) (12.5%)
やや不満
不満
無回答
参考5 伊勢崎市境島村まちづくり推進会議設置要綱
伊勢崎市境島村まちづくり推進会議設置要綱
(設置)
第1条 田島弥平旧宅の世界遺産登録を踏まえて、地域住民と連携及び協働して田島弥平旧宅を
活用した境島村まちづくりを総合的に推進するため、伊勢崎市境島村まちづくり推進会議(以
下「推進会議」という。)を設置する。
(所掌事務)
第2条 推進会議の所掌事務は、次に掲げる事項とする。
(1) 田島弥平旧宅の世界遺産登録を踏まえて、田島弥平旧宅を活用した境島村まちづくりの推
進及び方策に係る協議に関すること。
(2) 伊勢崎市田島弥平旧宅活用検討委員会との連携及び協働に関すること。
(3) 境島村まちづくりビジョンの策定に関すること。
(4) その他田島弥平旧宅を活用した境島村まちづくりの推進に必要な事項に関すること。
(組織等)
第3条 推進会議は、次に掲げる者をもって組織する。
(1) 新地区、新野新田区、立作区、北向区及び西島前河原区の区長 5人以内
(2) ぐんま島村蚕種の会の役員 3人以内
(3) 利根川南部環境整備促進協議会の役員 4人以内
2
委員の任期は1年とする。ただし、再任を妨げない。
3
委員が欠けた場合における補欠委員の任期は、前任者の残任期間とする。
(会長及び副会長)
第4条 推進会議に会長1人及び副会長2人を置き、委員の互選によりこれを定める。
2
会長は、会務を総理し、推進会議を代表する。
3
副会長は、会長を補佐し、会長に事故があるとき、又は会長が欠けたときは、その職務を代
理する。
(会議)
第5条 推進会議は、会長が招集し、その議長となる。
2
推進会議は、委員の半数以上の出席がなければ開くことができない。
3
推進会議の議事は、出席委員の過半数で決し、可否同数のときは、議長の決するところによ
る。
4
会長は、必要があると認めるときは、関係者の出席を求め、説明又は意見を聴くことができ
る。
(部会)
第6条 会長は、必要があると認めるときは、推進会議に部会を置き、第2条の所掌事務を分掌
させることができる。
(事務局)
第7条 推進会議の事務局は、企画部企画調整課に置く。
(その他)
第8条 この要綱に定めるもののほか、推進会議の運営に関し必要な事項は、市長が別に定める。
- 33 -
附 則
(施行期日)
1
この要綱は、平成24年9月14日から施行する。
(任期の特例)
2
この要綱の施行の日以後最初の委員の任期は、第3条第2項の規定にかかわらず、平成25
年3月31日までとする。
附 則
この要綱は、平成25年5月10日から施行する。
- 34 -
- 35 -
境島村まちづくりビジョン
平成 27 年 3 月
〒372-8501
伊勢崎市境島村まちづくり推進会議
事務局 伊勢崎市役所企画部企画調整課
群馬県伊勢崎市今泉町二丁目 410
TEL:0270-27-2707(ダイヤルイン)
FAX:0270-23-9800
E-mail:[email protected]
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