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(別紙)意見概要と回答

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(別紙)意見概要と回答
別紙
容器保安規則等の一部を改正する省令案に関するご意見について
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2
ご意見の概要
ご意見に対する考え方
法案の改正に賛成する。ナイトロックスガスの普及は、中高齢ダイバー
今般、ナイトロックスガスに
の安全や生業として頻繁にダイビングを行うガイドダイバーやインストラ ついて、購入者に対して必要事
クターの健康に資する点からも強く望まれる。また、潜水後の高所移動に 項を周知させる高圧ガスに指定
ついても安全性の向上が図られる。
しました。今後、本ガスに係る
災害の防止を図りたいと考えて
います。
容 器 則 第 2 条 第 1 7 号 の 4 の 改 正 に 関 し て 、 一 般 高 圧 ガ ス 保 安 規 則 第 39
御意見を踏まえ、容器保安規
条 第 1項 第 3号 の 引 用 は 、 次 の よ う な 実 態 上 の 問 題 が あ る た め 適 切 で な い と 則 を 次 の よ う に 改 正 す る こ と と
考える。
いたしました。
一 般 高 圧 ガ ス 保 安 規 則 の 第 39条 第 1項 第 3号 の 規 定 は 、「 ス ク ー バ ダ イ ビ ン グ
“ 等 ” 呼 吸 用 の 空 気 」 と な っ て い る た め 、 当 該 条 項 を 引 用 す る と ス ク ー バ 第 2条 第 17号 の 4
ダイビング用として使用しない呼吸用の容器についても容器再検査の期間
アルミニウム合金製スクーバ
が 5 年 か ら 1年 1月 に 変 更 さ れ る こ と と な る 。 当 該 容 器 に 該 当 す る も の と し て 用 継 目 な し 容 器 ア ル ミ ニ ウ ム
は、過去には消火活動等で使用するアルミ合金製の継目なし容器がある。 合金で製造された継目なし容器
消 火 活 動 等 で は 、 現 在 は FRP複 合 容 器 が 使 用 さ れ て い る が 、 ア ル ミ 合 金 製 の で あ つ て 、 ス ク ー バ 用 と し て 空
継目なし容器も残っている可能性がある。
気 又 は 一 般 高 圧 ガ ス 保 安 規 則( 昭
和 4 1 年 通 商 産 業 省 令 第 5 3号 ) 第 3
9条 第 1項 第 4号 に 定 め る ガ ス を 充
てんするためのもの
3
現在、ナイトロックスガスの製造は、各都道府県で規制がばらばらなた
改正案への御意見ではありま
め、地域間で不公平なことになっている。同じダイビング産業が盛んな沖 せんが、今後の高圧ガス保安行
縄と伊豆諸島では、 前者は使用製造できるが後者では できない。国からの 政の参考とさせていただきます。
製造に関する統一した指針を出してほしい。
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今回の改訂についてですが、容器則の変更に関しては賛成です。
都道府県の対応等は改正案への
現在、ナイトロックスガス製造に関しましては、各都道府県に任せている 御意見ではありませんが、今後
為地域によって製造に関しての認識に大きなバラつきがあり、私がスクー の高圧ガス保安行政の参考とさ
バダイビングビジネ スを展開している「東京都」には 大きな疑問がありま せていただきます。
す。なぜ東京都が認可をしてくれないのかその理由が不明。
今回の改訂に伴い、是非とも「容器則」のみならず、販売・製造・貯蔵に
関しても、併せて明記して欲しいと願っています。
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改正には賛成だが、使用できない地域があるのでナイトロックスの周知
都道府県の対応等は改正案への
義務は無意味だと思う。自治体単位ではなく、国としての指針が必要。東 御意見ではありませんが、今後
京島しょに所属する八丈島や小笠原、伊豆諸島の観光発展の為にも認可し の高圧ガス保安行政の参考とさ
ていただき、その上でなら全面的に改正にも賛成いたします。
せていただきます。
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ナイトロックスガスの製造方法にはいくつかの方法が有りますが、近年
改正案への御意見ではありま
海外でも普及してきた「メンブレン使用によるナイトロックス製造法」は、 せ ん が 、 今 後 の 高 圧 ガ ス 保 安 行
純酸素を全く使用し ない事から、その安全性は他の製 造方法に比べて格段 政の参考とさせていただきます。
に高く、ぜひとも日本でもメンブレン方式によるナイトロックス製造を普
及させ、一般ダイバーが広く使用できる環境を整えたいと考えています。
しかしながら、その一方では、メンブレン式によるナイトロックス製造に
関して、各都道府県ごとにその対応がバラバラであり、純酸素を全く使用
しないにもかかわらず、純酸素の製造基準を適用するとか、更にひどい例
では製造の申請を受け付けないとか、全く理にかなわない対応が横行して
います。私どもスクーバダイビング業界団体としては、こうした都道府県
ごとに異なる対応を、少しでも早く改善して頂きたくお願いする次第です。
高圧ガスの安全性確保は、当然ながら我々業界団体も第一に考えている所
であり、高い安全性を確保しつつナイトロックスダイビングを普及させた
いと願っています。
メンブレン式によるナイトロックス製造に関し、何らかの指針のようなも
のをご呈示頂きたく、お願い申し上げます。
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タンクに関する規則で現在アルミニウムタンクがまるでナイトロックス
改正案への御意見ではありま
充填に向かないという間違った知識を持った人が多く、アメリカでは殆ど せんが、今後の高圧ガス保安行
ア ル ミ 容 器 が 使 わ れ て い ま す し 、 容 器 は 20年 も 使 う よ り リ サ イ ク ル に 向 い 政 の 参 考 と さ せ て い た だ き ま す 。
たアルミを使うのは間違っていないと思います。鉄のタンクも扱いが悪け
れば破裂事故が起こるはずです。また、アルミは比重の関係で水中にたと
え 10本 で も ま と め て ダ イ バ ー 一 人 で 持 ち 運 べ る 利 点 が あ る た め 海 難 時 に バ
ックアップとして重要だと思います。
現在SCUBAタンクは空気だけが充填可能ということですが、ナイト
ロックスは間違わないために刻印ではなくステッカーが貼られるのが海外
で は 一 般 的 で す 。 日 本 で も タ ン ク の 刻 印 Nitroxと ス テ ッ カ ー を 義 務 化 す る
こ と が 必 要 だ と 思 い ま す 。 酸 素 分 圧 を 上 げ た Nitroxは ダ イ バ ー に と っ て 減
圧症のリスクを下げることができる唯一の方法です。ゆえにフィリピン、
パラオ、ヤップ島、パプアニューギニア、といった有名な離島でヨーロッ
パから来るダイバーには空気よりも普通に利用されています。しかし、日
本人の利用は低く減圧症の罹患率も高いのが現状です。これは国内でも離
島 ほ ど 移 動 に 飛 行 機 を 使 う と い っ た リ ス ク が あ る た め 切 実 で す 。 1980年 に
始 ま っ た Nitrox潜 水 は 製 造 の 壁 に 阻 ま れ て 日 本 で は 普 及 し 無 か っ た た め 、
ナイトロックス後進国になってしまいました。せめて製造法がメンブレン
フィルターによる方法ならば空気から窒素を分離する方法で、最大でも濃
度 40% ま で し か 上 が ら な い の で す か ら ぜ ひ 認 め て ほ し い も の で す 。 現 在 の
ガス会社製造では予約が必要であったり価格が高すぎるため利用者は限ら
れてしまいます。
海外での製造法には他に分圧混合法があり、その器材はマイコン制御の自
動まで様々な器材が販売されています。理由は分圧混合法なら、潜水用ガ
スだけでなく、減圧用ガス(50%や80%)のナイトロックスが製造可
能だからです。この減圧ガスは減圧症のリスクを劇的に下げることができ
るのですが、製造法上で問題があるわけです。ナイトロックスは、元々空
気 に 窒 素 を 足 し て 酸 素 分 圧 を 下 げ た ガ ス が 歴 史 語 源 の た め 、 海 外 で は Enric
hed Air Nitroxと か Oxy Airと か 言 わ れ る こ と が あ り ま す 。 こ れ は 製 造 法 に
も由来しており、酸素+空気を意味しています。この場合、混合する空気
中 に 含 ま れ る オ イ ル ミ ス ト が 問 題 に な る た め ア メ リ カ の 基 準 で は 1 m3あ た り
0.1㎎ が 提 唱 さ れ て お り 、 そ れ 以 下 に す る た め の フ ィ ル タ ー は ア メ リ カ 、 イ
ギリス、イタリア等の先進国内では製造販売されています。日本でも規格
を作って、たとえば潜水ガスといったカテゴリーを作っていただけないで
しょうか。現在の日本の法制下で潜水を行えば100%減圧症に罹患する
と い わ れ て い ま す が 、 ナ イ ト ロ ッ ク ス 80な ど を 使 え ば リ ス ク を 下 げ る こ と
ができます。ですから潜水ガス混合士といった免許制度なども作っていた
だければ作業ダイバーやガスを供給できる店がその免許取得を行うはずで
す。こういった新たなカテゴリーや免許の新設が出来ないものでしょうか?
何卒ご検討ください。
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