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PDトラブル勉強会資料(PDF:264KB)

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PDトラブル勉強会資料(PDF:264KB)
1、注排液不良
考えられる原因
観察・情報収集
✿カテーテル類の閉塞
◎操作ミスの有無
・手技によるもの
例)
・クランプの開け忘れ
・腹膜カテーテルや接続チューブ
の屈曲
・フランジブルシールの
折り忘れ
・排液時適宜体位を変える
カテーテル内の詰まり
・便秘
✿カテーテルの位置異常
・PD 操作ミスであれば正す
・注液忘れ
・フィブリンなどによる
・腹膜カテーテルへの体網詰まり
対応
◎腹膜カテーテルや
・飛び跳ねてみる
接続チューブの屈曲の有無
→排液終了後に肛門痛があれば、正常
◎腹部 X-P でのチューブの位置
な位置に修復していることが多い
確認
・ フィブリンが出た場合は、へパリン混
◎排液の性状
例)フィブリン、凝固塊
入の有無を主治医に確認する(★1)
・注液バックを押し、圧をかける
◎便秘の有無
◎注排液の状態
例)・注排液ともに不良か
・体位による排液状態の変化
・ 便秘の改善
(例:浣腸・緩下剤・食事)
の有無
✿液漏れ
◎出口部や皮下に液漏れの症状
(出口部、皮下、胸腔内)
がないか(出口部の湿潤、皮下の
腫脹など)
◎水貯留症状の有無
(呼吸苦・胸痛・胸部不快など)
✿排液量そのものの減少
例)腹膜炎・脱水・高血糖
低蛋白血症・電解質異常
◎腹膜炎症状の有無
例)排液混濁、発熱、フィブリン
の析出、腹痛、消化器症状
腹膜機能低下
◎全身状態の異常の有無
例)・体重の変化・口渇や浮腫
−1−
主治医報告
2、排液異常
(1) 排液の混濁・白濁
考えられる原因
✿感染性腹膜炎
観察・情報収集
・主治医報告
◎腹膜炎症状の有無
出口部・トンネル部の状態
・外因性
対応
・排液検査の準備
→排液検査に出し確定診断する
・内因性
(★2)
◎バック交換ミスの有無
(オーダー項目:CAPD 排液)
◎内因性感染の可能性の確認
例)風邪・下痢・体調の変化
・主治医の指示より抗菌剤投与の
準備
婦人科疾患
点滴投与
腹腔内投与
✿無菌性腹膜炎
◎PD 導入期
(好酸球性腹膜炎)
◎システムや透析液メーカーの変更の確認
✿乳び排液
◎食事や間食の摂取状況
(薬や食事によるもの)
例)天ぷら・フライ
※状況によりチューブ交換
乳製品の摂取
(接続チューブに亀裂があるな
高脂肪食の摂取の有無
ど)
◎薬の内服状況
例)カルシウム拮抗剤
異常
正常
★ メーカーから提供されている透析液の透明度を示す下敷きを用いてくだ
さい。
字が読みにくくなったり、まったく読めなかったりします。
−3−
(2)血性排液
考えられる原因
観察・情報収集
✿月経や排卵によるもの
◎月経周期
✿感染性腹膜炎
◎激しい運動
主治医報告
✿カテーテルの移動による
腹膜損傷
※月経や排卵によるものであ
◎腹膜炎症状の有無
✿被嚢性腹膜硬化症(EPS)
対応
れば様子観察となる
◎出血の程度・状況
✿腹腔内臓器からの出血
→いつから?
例)胃・十二指腸潰瘍・腸管穿孔
過去にも同様の症状があったか
膵炎・多発性嚢胞腎の破裂
◎PD 歴
◎腹痛の有無・程度
◎全身状態の異常の有無
◎合併症や原疾患
✿カテーテル挿入術後
腹部手術後
◎術後の観察継続
例)排液性状
腹部症状
★
ポイント★
排液が赤くなる場合は、少しの出血でも赤くなります。
(水1Lに血液 1ml 混ざっただけで赤くなります。)
原因として腹膜内の毛細血管が切れた場合、女性の場合経血が逆流した場合
が考えられます。これらの多くの場合排液は透明です。
安静にすることが第一ですが、数日で良くならない場合は注意が必要です。
−5−
3、滅菌部分の汚染
考えられる原因
対応
✿バックのシリコンキャップを外す時
その透析液を破棄し、新しいものを
に滅菌部分に触れた
用意する
✿接続チューブのスパイク部分に触
接続チューブのクランプを閉じ、接
れた(スパイク部の汚染)
続チューブを 2 か所結び(★3参照)
✿バックと接続チューブが外れる
東 8 階へ連絡する。
(チューブ交換が必要)
✿チタニウムアダプターと
腹腔側を2か所結び、東8階へ連絡
接続チューブが外れる
する
4、出口部の濡れ、液漏れ
考えられる原因
観察・情報収集
対応
✿腹膜カテーテル挿入術に関連す
◎排液の量・性状
主治医報告し、指示に従う
るもの
◎腹膜カテーテル挿入術日の
※感染に十分に注意する
・カテーテルと腹膜部分の癒着が
コンディショニング・患者特性
例)高齢者・糖尿病・低栄養
弱い
・手術時の腹膜カテーテル損傷
肥満・ステロイド剤の服用
腹膜の癒着を十分に待つ
例)
・1回注液量を減らす
✿腹圧の上昇
・PD を一時中断し、HD を行う
・透析液の過剰注入
・PD を中断
・過度の腹圧
・腹圧をかけないように説明する
✿腹膜カテーテルにピンホール
損傷部分より腹腔側でチューブを 2
◎PD 歴
か所結び(★3参照)東 8 階へ連絡す
の穴
る。
・接続チューブの亀裂
(チューブ交換必要)
(接続チューブの老朽化)
★3 チューブトラブルの対応方法
トラブルが起こった部分より
腹側を 2 か所結びましょう!!!
スパイク部分が
外れた(・_・;)
チューブの損傷(>_<)
−6−
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