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歌でおなかはふくれない
歌でおなかはふくれない 作詞 作曲 柳谷雄介 大和田広美 1 歌でお腹は膨れない 歌でお腹はふくれない 4 歌では家は建てられない 歌では家は建てられない そのとおり 確かにそのとおり でも いっしょに歌ってみないかい 心がいっぱいに満たされるかもしれない そのとおり 確かにそのとおり でも いっしょに歌ってみないかい 心と心が きゅっとかたく結ばれる 2 5 歌で電気の灯(あかり)はつかない 歌で電気の灯はつかない 歌うだけでは報われない 時にはそんなこともある そのとおり 確かにそのとおり でも いっしょに歌ってみないかい 心がぽっかり明るくなるかもしれない 泣いてもいい くじけたっていい そんな気持ち そのまま歌うんだ きっと誰かが受け止めてくれる 3 6 歌でがれきは片付かない 歌でがれきは片付かない 歌では津波は止められない 誰も津波を止められなかった そのとおり 確かにそのとおり でも いっしょに歌ってみないかい 心がすっきり洗われるかもしれない そのとおり 確かにそのとおり だから いっしょに歌ってみないかい 神さまの心が、わかるかもしれない 1 4 Songs cannot fulfill our stomach Songs cannot fulfill our stomach It's true, surely it's true Songs cannot build a house Songs cannot build a house It's true, surely it's true But why don't you sing with us Your heart can be fulfilled. But why don't you sing with us Our hearts will be tied firmly. 2 5 Songs cannot switch the light Songs cannot switch the light It's true, surely it's true But why don't you sing with us Sometimes songs are utterly worthless Sometimes songs are of no use In such time, shed tears You can lose your heart Your heart can be lit up. You should sing such a feeling I promise you somebody will accept your mind. 3 Songs cannot clean the rubble away Songs cannot clean the rubble away It's true, surely it's true But why don't you sing with us Your heart can be cleaned up. 6 Songs cannot stop tsunami No human effort could stop it It's true, surely it's true So why don't you sing with us You can understand the heart of God. <作詞コメント> 震災後の 4 月 1 日、不来方(こずかた)高校音楽部が釜石市にある避難所を訪問して歌声を披露 してくれました。コンサートを聴きながら「歌よりもがれき片付けが大事だろう」などという気分 もあったんですが??○×△!!知らないうちに涙腺が緩んできて、ポロポロポロと流れるもの が・・・。やられちゃいました。やっぱり歌はいいですね。 避難直後からの時間の流れがストーリーになっています。食べ物がなかったとき、電気のあかり がなかったとき、瓦礫がかたづかないとき。歌や音楽は無力なようで、心を変えていく。それでも、 本当に報われないときもあります。そんなときは、泣いてもいい、くじけてもいい、弱い自分を救 い主が支えてくれる(5 番)。 最後はスケールの大きさを感じてみましょう。津波の前で人間は無力でした。釜石湾を守ってい た世界一の堤防をもってしても、誰も津波を止められませんでした。「だから」歌や祈りや信じる ことの意味に気づいていきたいという願いがこめられています。(柳谷雄介)