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(2014年2月) 概要 (PDF形式

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(2014年2月) 概要 (PDF形式
※引用にあたっては、必ず OECD のレポート本文をご参照下さい。
OECD Going for Growth Interim Report 2014 について
平成 26 年 2 月 21 日
政策統括官(経済財政運営担当)付
参事官(国際経済担当)
「Going for Growth」とは
OECD では、OECD 加盟国及び BRIICS について、1 人当たり GDP を上昇させ、生
活水準を向上させるために、生産性や雇用という観点から各国が優先して取り組むべき
構造問題についての分析、政策提言及び進捗評価を、
「Going for Growth」
(邦題:
「成長
に向けて」)として 2005 年以降公表している。
「Going for Growth」は隔年公表であるが、
2014 年は中間報告(Interim Report)として、OECD 加盟国及び BRIICS の構造改革の
過去 2 年の進捗状況を評価している。
本レポートでは、構造改革の GDP 成長率以外の政策目的(特に財政健全化、経常収
支不均衡の縮小、所得不平等の縮減)に与える潜在的な効果も検証している。また、ア
ップデートされた OECD 製品市場規制指標(PMR)も示している。PMR はエネルギー、
通信、運輸産業、専門職種、小売流通業など幅広い分野をカバーしている。
日本経済についての評価の概要
○ 日本経済は 2008 年の金融危機、2011 年の東日本大震災による深刻なショックから
回復しつつある。
○ 高齢化が急速に進む中で、深刻な財政健全化の必要性に直面している。
○ 構造改革の優先分野には、サービス部門での競争の促進、女性の雇用の促進、正規
労働者と非正規労働者の二重構造の解消などがある。
<これまでの Going for Growth で示された日本への提言>
 サービス部門における日本及び外国企業に対する参入障壁の緩和(特に対内直接投
資とサービス輸入に係る障壁の緩和)
 女性の労働参加の促進(手頃で質の高い保育施設の拡大、復職を妨げる財政制度の
解消)
 正規労働者の雇用保護の改革及び非正規労働者の社会保障の適用の拡大や訓練プ
ログラムの改良


税負担の直接税から間接税へのシフト(計画通りの消費税率の引上げ、所得税の課
税ベースの拡大、法人税の更なる引下げ)
農業分野の生産者補助の削減(農業保護の縮小、価格補助から農家への直接補助へ
のシフト)
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<直近 2 年で特に改革の進捗が見られた分野>
 TPP 交渉への参加、EU との貿易協定の促進は、競争にさらされていない部門の競
争促進に貢献。



2014 年 4 月に予定される消費税率の 8%への引上げ。
2017 年までの公的保育施設の待機児童解消について政府による目標の設定。
2012 年の公的年金の非正規労働者の加入拡大のための法律の成立、当該法の 2016
年の施行。
<構造改革の財政健全化や所得不平等への潜在的効果>
 保育施設や社会保障の拡大は、少なくとも短期的には財政赤字をさらに悪化させる
可能性がある。一方で、男女間及び正規労働者と非正規労働者との間の所得不平等
の改善に貢献する可能性もある。
(参考 : OECD Going for Growth Interim Report 2014 目次)
第1章 成長のための優先分野と位置付けられた政策分野での構造改革の進捗の概観
 成長のための優先分野と位置付けられた政策分野での構造改革の進捗の概観
 物質的な生活水準の向上のための構造改革の進捗
 構造改革の他の政策目的に対する効果
第2章 競争を阻害する規制の緩和:2008 年以降の進展と更なる改革に向けて
 競争を阻害する規制の緩和:2008 年以降の進展と更なる改革に向けて
 OECD 加盟国と一部の非加盟国での規制の減所
第3章 構造改革指標
(以上)
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