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ISO TC8 SC11 WG2 (ブリュッセル)
参加会議: 国際標準化機構(ISO)/船舶及び海洋技術専門委員会(TC 8)/インターモーダ ル及び短距離海上輸送分科委員会(SC 11)/第二作業委員会(WG 2) 会議期間: 平成 18 年 1 月 24 日∼27 日 会議場所: HOLIDAY INN Brussels City Centre (住所:ベルギー国ブリュッセル市 38 Chaussée de Charleroi 1060) 主な審議結果 当所からの参加者 太田 進(危険物輸送・防災研 究グループ長) この会議では、国際標準化機構(ISO)公開仕様書 (PAS: Publicly Available Specification)28001「サプライ チェーンの保安の監督の実務(Best Practices for Custody in Supply Chain Security) 」案が審議された。 こ の 規 格の 目 的 の 一つ は 、 世 界税 関 機 構 (World Customs Organization:WCO)で検討中のフレームワー ク(Framework of Standards to Secure and Facilitate Global Trade ) の 実 施 に 資 す る こ と で あ る 。 WCO は こ の Framework を 4 月の High level strategic group on security の会議で検討し、その後 6 月の理事会を経て、確定する 予 定 で あ る 。 こ の Framework は 、 AEO ( Authorised Economic Operators, Operator's Guidelines on Standards and Criteria)の認証をも含む基準となる予定である。 WG では、この規格を早く発行して欲しいという意見があり、一方で、WCO のフレーム ワークとの整合が諮られなければ意味が無いとの意見があった。そこで、可能な限り早期に ISO/PAS を発行するため、今回の会議では規格案の審議を一通り終え、当面、これを ISO の 中央事務局に送付することとした。そして、WCO の実質的な決定(4 月)を待って、この 規格案と WCO のフレームワーク特に齟齬がなければ、PAS にするための投票に入ることと した。 WG は表題を「サプライチェーンの保安管理、評価及び計画の実施−要件及び指針 ( Specification for implementing supply chain security management, assessment and plans– Requirements and guidance) 」に変更した。 主な貢献 太田は、SOLAS 条約第 XI-2 章や国際海上危険物規程(IMDG Code)に基づき定義を追加 するなど、特に明確化と一貫性の確保の観点から、規格案の改善に貢献した。また、国際船 舶港湾施設保安規則(ISPS Code)、IMO/ILO 港湾保安コード、ISO/PAS 28000(保安管理シ ステム)、ISO/PAS 20858(港湾保安評価と計画)等に関する知識に基づき、多くの点を指摘 した。さらに規格案に必要な図を作成するなどして貢献した。 独立行政法人 海上技術安全研究所所