5．里山エリア

５．里山エリア
（１）土地利用の方針
①住宅地
【地域拠点集落型住宅地】
田園や森林が広がった地形から、住宅地は主要地方道河南米山線や一般県道北上河北線沿道
の桃生総合支所や北上総合支所を中心として、まとまって形成されていることから、道路や排
水施設などを整備し、生活環境の維持向上を図ります。
また、農地に点在する集落についても、いつまでも住み続けることができる生活環境の維持
向上を図ります。
②農地・森林
【農地】
北上川流域に広がる肥よくな大地による農地については、食料供給機能のほか、緑地機能、
保水機能、交流機能など、農地が持つ多面的機能が発揮できるよう、計画的に整備保全を図り
ます。
一方、鹿又地区などにおいては、土地利用規制のゆるい未利用地があること、また、農地転
用が比較的多く見られることから、法規制のかからない農地については、農地転用の際に適切
な土地利用が行われるよう、規制誘導手法の検討や監視誘導の強化を図ります。
【森林】
広大な森林は、豊かな自然環境を有しており、特に、エリア北東部に広がる森林は、環境保
全機能、防災機能、水源かん養機能＊、レクリエーション機能などの多面的機能を有するほか、
畜産業や水産業振興の観点からも適切な維持管理が望まれていることから、引き続き森林の維
持保全を図ります。
第７章 エリア別詳細方針
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（２）道路・交通の方針
①道路
【主要幹線道路】
三陸縦貫自動車道については、高速交通のさらなる整備や利便性の向上を促進し、都市間の
広域的なネットワークを形成するとともに、市内のネットワークの柱としての活用を図ります。
また、石巻新庄間の道路については、早期整備を促進し、国道 108 号の渋滞解消とともに
広域的な地域連携の強化を図ります。
【幹線道路】
都市エリアから離れていることもあり、地域間を結ぶ幹線道路が必要不可欠なエリアである
ことから、エリア間のネットワーク強化を目指した整備促進を図ります。
また、三陸縦貫自動車道が開通したことから、そのアクセス道路の重点的な整備を促進しま
す。
・国道 45 号
・主要地方道河南築館線
・国道 108 号
・主要地方道涌谷津山線
・国道 398 号
・一般県道北上河北線
・主要地方道河南米山線
・一般県道河南南郷線
・主要地方道河北桃生線
・一般県道神取河北線
・主要地方道石巻河北線
・一般県道河南登米線
・主要地方道北上津山線
・一般県道鹿又停車場広淵線
【生活道路】
住宅地内や点在する集落内の身近な生活道路については、不規則で狭あいな道路が多く、ま
た、市民意向としても生活道路の整備が最も望まれていることから、安全で安心な道路整備や
私道の整備費補助などを推進するとともに、適切な維持管理を図ります。
②公共交通
【鉄道】
鉄道については、石巻線、気仙沼線が乗り入れ、市民の足として通勤、通学などに利用され
ていることから、利便性の向上と交通結節機能の強化を図るとともに、適正な駅周辺環境の維
持管理を推進します。
【バス】
住民バスが運行されているものの、山間部には交通不便地区も散在しており、高齢化比率も
高いことから、児童・生徒や高齢者等の交通弱者に配慮した交通体系の確立を図ります。
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第７章 エリア別詳細方針
（３）公園・緑地の方針
住宅地内にはほとんど公園がないことから、誰もが利用でき親しみやすい空間の確保を図り
ます。
県立自然公園旭山や桃生植立山公園などは、地域のシンボル的な公園となっており、また、
市民の憩いの場や観光資源ともなっていることから、引き続き機能向上を推進するとともに、
適正な維持管理を図ります。
（４）供給処理施設の方針
集落の生活環境の改善や自然環境の保全のほか、産業振興上、生活排水処理施設の整備が必
要であることから、農業集落排水事業などの集合処理や合併浄化槽による個別処理など適正な
事業選択を行い、整備を推進します。
（５）都市防災の方針
【水害】
旧北上川や北上川、江合川、皿貝川などについては、大雨時の洪水による浸水被害の解消を
図るため、河川改修や排水環境の改善等を促進します。
【地震】
旧北上川の沿岸部においては、地震発生による住宅の倒壊とともに液状化も懸念されている
ことから、避難場所や避難路の確保を図ります。
【土砂災害】
急こう配な地形から、急傾斜地等の崩壊による幹線道路の寸断が懸念されることから、計画
的に対策工事を促進します。
第７章 エリア別詳細方針
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（６）環境保全の方針
【自然】
おきなくらやま
県立自然公園旭山や翁倉山県自然環境保全地域＊に指定されているほか、北上川河畔に広が
るヨシ原の風景など良好な自然環境がありますが、特に、市民意向では「田畑など田園の緑」
が望まれていることから、緑豊かな田園風景の広がった自然環境の保全を図ります。
【水質汚濁】
生活排水処理施設の整備の遅れから、生活排水等の混入による農業用水や河川等の水質が悪
化しており、周辺の自然環境への負荷も大きいことから、適正な事業選定による汚水処理施設
の整備を推進するなど、公共用水域の水質保全を図ります。
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第７章 エリア別詳細方針
里山エリア詳細方針図
第７章 エリア別詳細方針
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