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報告書③(PDF:4984KB)
ク)ロイヤル・パーク 施設名 所在地 Royal Park Flemington Road, Parkville 備考 概要・特色 ・メルボルン市最大の公園で広さ 170ha。中心市街地からはやや離れるが、鉄道・トラム・ バスで5~10 分程度とアクセスは良い。 ・1845 年に初代総督ラトロープが将来公園地区として 10k ㎡を指定したのがはじまり。 その後ゴールドラッシュによる人口急増に伴い 2.83 k ㎡に縮小された。 ・テニス、ゴルフ、フットボール、野球、クリケット、ホッケー、サイクリングコース などの施設が充実している。あわせて会員制のクラブハウス等が立地している。 ・中央部にメルボルン動物園がある。 ・広大な草原広場(native grassland)、池や樹林を中心にした自然保全エリア、希少生 物のトカゲを保護する石の多い草地など、生物への配慮にも重点がおかれている。 ・公園内にはオーストラリアの郷土種であるユーカリの巨木が多く、これらを資源にし た緑のリサイクルが行われていた。市内の公園のほとんどで樹木の足元や園路脇、遊具 まわりなどに木のチップが多用されていたのも、その一環と見受けられる。 ・公園内には、道路やア ップフィールド鉄道線 といった交通施設、ユ ニバーシティ高校 (1929 年) ・ロイヤルメ ル ボ ル ン 病 院 ( 1944 年) ・ロイヤル子供病院 (1957 年) ・ロイヤル歯 科病院(1963 年)など の公園外施設が立地し ている(※下の公園施 設図では、これらの施 設があるエリアが省略 されている)。視察では その現地状況は確認で きたが、公園制度上の 特色等は確認できなか った。 47 概要/写真 ユーカリの疎林がこの公園のベース シンプルだがわかりやすい公園案内図 数多くある楕円形の芝コート デザイン多様なクラブハウスの 1 例。 (オーバル)のひとつ 民設と思われる とにかく広大な草原広場。直径 390m、約 生物保護区 12ha 奥地探検隊の悲劇のモニュメント 野鳥の多くいた池。観察施設や木道も整備 48 公園内を横断する鉄道(右)と自転車歩行者 ウォーキングトレイルは園内だけでなく 道 市域に広がる メルボルン動物園のゲート 動物園内。22ha の広さ 園内の鉄道駅舎 園内を通るトラム車路 公園内に位置するロイヤル病院 公園内に位置するロイヤルチルドレンズ 病院 49 ケ)アルバート・パーク 施設名 所在地 Albert Park Albert Park VIC 3206 備考 概要・特色 ・225ha の広大な公園であり、湖を中心に 20 のスポーツ施設(ゴルフ、クリケット、フッ トボール、ヨット、カヌー、巨大スポーツセンター等)が配置されている。公園内の周 回道路は F1レース開催時にはコースとなる。 ・市中心部からトラム、バスで 10 分程度とアクセスしやすい。 ・年間 600 万人以上が訪れる。管理団体はビクトリア州の国立公園や大規模公園を管理 する Parks Victoria。 ・HP によれば、現在マスタープランを策定中ということである。公園マスタープランは 定期的に見直される。 概要/写真 池周りのサイクリング・ジョギングコース 公園内道路。普段は一般車も通行 50 F1ピット スポーツ施設多数。写真はゴルフ練習場 水辺の公園カフェ。イベント等にも対応 水鳥が多い 巨大なスポーツセンター コミュニティ・プレイパーク 公園規模に比してかなり小規模な駐車場 歴史的建造物を活用した ParksVictoria 事 務所 51 コ)セント・キルダ・ピアー 施設名 所在地 備考 セント キルダ ピアー St Kilda, Victoria MRT:96 St Kilda Pier (St Kilda Beach)駅 概要・特色 セント キルダ ピアー(St Kilda Pier)メルボルンの市街地より南東に位置し、今回 の視察対象のアルバート パークの南西に位置する。面積は 55ha で、コガタペンギンや 水生ネズミが生息地するメルボルンにおける代表的な観光地となっている。 セント キルダ ピアーは、1980 年代からセント キルダにおけるレクリエーションの中 心地として位置付けられてきた。 海岸エリアでは、ウォーキング、ジョギング、インラインスケート、桟橋からは釣り やコガタペンギンを見るためのチャーター船などがあるほか、クラフトマーケットなど が定期的に開催されている。 防波堤の突端には、「セント キルダ パビリオン」(The St Kilda Pavilion)と呼ばれ るキオスクがある。元々の建造年は 1904 年であるが、2003 年 9 月 11 日の放火により解 体された。現在のものは、2006 年に当時の設計図を基に再建されたものである。 Parks Victoria が管理業務を行っており、桟橋やサインなどのメンテナンスを行って いるほか、湾における自然保護業務にも当っている。 その他、地域のコミュニティグループである「Enhance St Victoria」が、防波堤での 動植物の保護、保全活動を行っている。ボランティアも研究や学習プログラムに参加す る こ と が 可 能 である。 52 概要/写真 埠頭入り口の案内サイン 停泊するヨットとメルボルン市街地の遠景 海岸ビーチの様子 セント キルダ パビリオン 桟橋の岩に隠れるコガタペンギン コガタペンギン、水生ネズミの解説板 コガタペンギンに配慮し、フラッシュ撮影 ビーチに設置された木製ベンチ は禁止されている 53 ビーチに隣接する児童公園 ビーチバレー状況 ウォーキング・ジョギング状況 サイクリング状況 パレ劇場(Palais Theatre) ルナ パーク ・セント キルダ ピアーでは、防波堤・海岸エリア共にレクリエーションの積極的な利 用が見て取れるほか、ペンギンの棲息も確認ができ、自然との共存も感じることができ る。 ・また、近隣には 1914 年にオープンし、ビクトリア州の遺産登録「パレ劇場」や、2012 年に開園 100 周年を迎えた遊園地「ルナ パーク」がある。ルナ パークには、世界最古 の木製ジェットコースターがあるほか、南半球で最大のメリーゴーランドがある。 54