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ニュースリリース全文 - 一般社団法人日本能率協会

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ニュースリリース全文 - 一般社団法人日本能率協会
本ニュースリリースは、8 月 22 日・14 時に、東商記
者クラブ、財界記者クラブに配布しています。
2012 年 8 月 22 日
報道関係各位
一般社団法人日本能率協会
JMA マネジメント研究所
優良工場表彰制度「2012年度(第2回)GOOD FACTORY賞」決定について
∼日本のものづくり力を活かしてグローバルに展開する5社を表彰∼
一般社団法人日本能率協会(JMA、会長:山口範雄)は、日本およびアジア地域に進出している
製造業の生産性や品質の向上、改善活動に成果をあげた工場を表彰する「GOOD FACTORY賞」を
2011年に創設し、優秀事例を紹介する活動を行っています。
このたび第2回の受賞企業として、東レ株式会社から2工場、トヨタ紡織株式会社、日産自動車株
式会社、パナソニック株式会社、富士通株式会社の5社・7工場を決定いたしました。
「GOOD FACTORY賞」は、アジア地域で工場の生産性向上、品質向上など体質革新活動に取り組
まれている事例に着目し、そのプロセスや成功要因、現場の知恵、働く方々の意識改革、社会的貢献
などの内容を日本製造業の範として顕彰するものです。優良工場の事例を産業界に広く紹介すること
で、製造業の体質強化と発展に寄与することを目的としています。
GOOD FACTORY賞審査委員会(委員長:電気通信大学 情報理工学研究科 教授 新 誠一 氏)の
書類・現地審査を経て、以下の企業に決定しました。
受賞企業(社名 五十音順)
受賞部門
東レ株式会社
ファクトリーマネジメント賞
P.T. Easterntex
東レ株式会社
ものづくり人材育成貢献賞
東麗合成繊維(南通)有限公司
トヨタ紡織株式会社
Toyota Boshoku Gateway(Thailand)Co., Ltd.
日産自動車株式会社
東風日産乗用車公司 広州風神汽車有限公司
パナソニック株式会社
ものづくりプロセス革新賞
ファクトリーマネジメント賞
ものづくりプロセス革新賞
広州松下空調器有限公司
富士通株式会社
所在地
インドネシア
(スラバヤ)
中国
(南通)
タイ
(ゲートウェイ)
中国
(広州)
中国
(広州)
(※2社の共同応募)
株式会社島根富士通
ものづくりCSR貢献賞
富士通アイソテック株式会社
日本(島根)
日本(福島)
受賞にあたっては、中国・アジア地域に進出している日系現地企業・工場ならびに国内工場で行わ
れている活動とその成果を、1)しくみ、2)運営、3)効果性、4)マネジメントの基礎の視点から
審査し、各部門で表彰します(「GOOD FACTORY賞」の概要はp2参照)。
なお次回は、2013年1月から第3回目の応募を開始し、2013年8月末に受賞発表を予定しています。
【本件に関する問い合せ先】一般社団法人日本能率協会
JMA マネジメント研究所(担当:廣瀬)
〒105-8522 東京都港区芝公園 3-1-22
TEL:03-3434-6270/FAX:03-3434-6330/ホームページ:http://www.jma.or.jp/mono/factory
※取材のお問い合せは、広報室(担当:亀山/TEL:03-3434-8620)へお願いいたします
―1―
「GOOD FACTORY賞」とは
1.賞の目的
日本能率協会は1942年の設立以来、日本のものづくり力を強化すべく、企業研修や資格試験、シ
ンポジウムなどさまざまな取り組みを実施してまいりました。2011年から新たに、グローバルなも
のづくりを支援する公益目的事業として優良工場表彰制度「GOOD FACTORY賞」を創設しました。
本賞は、日本およびアジア地域で、工場の生産性向上、品質向上をはじめさまざまな体質革新活動
へ取り組まれている事例に着目し、そのプロセスや成功要因、現場の知恵、働く方々の意識改革、社
会的貢献などの内容を幅広く取り上げ、その成果を日本製造業の範として顕彰するものです。
2.応募対象
中国・アジア地域に進出している日系現地企業・工場ならびに日本国内工場(日系現地企業の場合、
日本企業の出資比率は概ね40%以上を想定)を応募対象とします。
3.受賞要件および受賞基準
応募されたテーマの活動およびその成果によって、工場・事業所が総合的に改善・強化されたり、
地域・従業員との強い結びつきができるなどして、中国・アジア地域ならびに日本のものづくりの優
秀なモデルとして他社の範となる工場・事業所を以下の4部門で表彰します。
■ものづくりプロセス革新賞:IE(Industrial Engineering)改善、IT の適用、品質保証、工程改
善、SCM(Supply Chain Management)改善、JIT(Just In Time)、調達革新、物流革新、
自動化など、工場・事業所の“ものづくりプロセス”が、総合的に改善・強化されている事例
■ものづくり人材育成貢献賞:全員参加の改善活動、技能伝承、能力開発への取り組み、従業員育
成など、質の高いものづくりを実現するための“人材育成”に組織的に取り組まれている事例
■ものづくり CSR 貢献賞:CSR、環境対応、省エネ、福利厚生、地域社会との結びつきなど、も
のづくりを側面から支える“CSR”に積極的に取り組まれている事例
■ファクトリーマネジメント賞:上記3賞が表彰する個別内容ではなく、総合的に“工場運営”の
レベルが高く、全体にバランスのとれた“工場運営”の良さ、といった事例
4.審査
審査委員会は、電気通信大学 情報理工学研究科 教授 新 誠一 氏を委員長に、学識経験者、経営
コンサルタントによって構成されます。受賞企業は書類審査・現地審査を通して決定し、応募企業に
は、審査所見をフィードバックします。
一次審査(書類審査): 応募企業(事業所)から提出された受審資料に基づく審査
二次審査(現地審査): 応募企業(事業所)の幹部・関係者との面接および事実確認
最終審査
: 二次審査の結果を踏まえて、審査委員会で最終判定
5.審査の視点
審査は「しくみ」「運営」「効果性」「マネジメントの基礎」の4 つの視点から行われます。対象
となる活動がこの4 つの視点全てを満たしているか、または特定の項目に優れているかを審査します。
―2―
一般社団法人日本能率協会「2012 年度(第 2 回)GOOD FACTORY 賞」受賞企業(1)
企 業 名:P.T. Easterntex
(東レ株式会社、インドネシア)
受賞部門:ファクトリーマネジメント賞
◆評価ポイント
1.基本を忠実に守った小集団活動をとおして、世代交代に伴う技術・技能の継承を着実に実施
2.高品質製品、高効率生産、コスト低減を積極的に推進するための、現地メンバーによる横串プ
ロジェクト活動
3.有利採算品種の拡大に対応する積極的な現場改革
4.現地化促進のための、教育システムを現地メンバーが自ら運用
◆受賞理由・審査所見
P.T. Easterntex 社は、ポリエステルと綿の混紡紡績糸・織布の生産工場として 1973 年にインドネ
シアに設立された。現在、東レグループの主要生産拠点の役割を担っている。
同社では、28 年間継続してきた小集団活動を基礎として管理基盤、技術基盤を整備することで、
従業員 1,700 名を日本人 3 名と現地管理職 11 名で工場運営できる現地化の体制を構築できた。小集
団活動は日本企業でも形骸化してしまっているところが多い中、決められたステップやツール、運営
を守ることで、論理的問題解決力や人間関係力を培い、従業員の高い能力を醸成するとともに、現地
化のための能力ある管理職を輩出できている。また、シンプルであるが基本に忠実なこれらの活動が
ベースになり、横串プロジェクトも現地メンバーのみで推進し、大きな効果をあげている。
また、各活動が大きな効果をあげていった原動力として、各自の活動状況を評価し人事につなげる
ことで、派遣社員までも含めたモチベーションを上げる仕組みも整備されている。
《会社概要》
住
所: km 50 Surabaya-Pandaan, Pasuruan, Indonesia
代 表 者: President Director 木立 恵治夫 氏
事業内容: ポリエステルと綿の混紡紡績糸・織物の製造、販売
―3―
一般社団法人日本能率協会「2012 年度(第 2 回)GOOD FACTORY 賞」受賞企業(2)
企 業 名: 東麗合成繊維(南通)有限公司
(東レ株式会社、中国)
受賞部門:ものづくり人材育成貢献賞
◆評価ポイント
1.日本人6人と中国人4人の経営会議メンバー構成で、一体感ある運営を実施
2.新人事評価制度改革のプロセスをオープンにした展開
3.「長い目で見た人材育成」の考え方による充実した教育制度
4.年間テーマを決めて、明確に活動の方向を示すことでの改善の原動力
5.Creative in China をめざした着実な前進と実績
◆受賞理由・審査所見
東麗合成繊維(南通)有限公司(TFNL)社は 1995 年設立、1998 年から本格的な操業を行ってい
る。同社は、急速に成長を続ける中国市場で、東レの合繊事業の旗艦工場として組織・体制を整備し、
ナイロン・ポリエステル繊維およびポリエステルチップの製造販売を行っている。南通敷地内に、グ
ループ会社の合成繊維と繊維高次加工の研究と技術開発を行う東麗繊維研究所(TFRC 社)、合成繊
維織物の織布、染色加工を行う東麗酒伊織染(TSD 社)があり、3社の連携で、2003 年には改質ポ
リエステルの機能性長繊維を開発・生産するなど、新商品開発、工法開発も積極的に進め、Made in
China から Creative in China へと軸足を移しつつある。
操業 10 年目を迎えた 2008 年、中国企業の大型投資による攻勢や労務環境が厳しく変化する中で、
一層の経営改革をめざして組織力強化、生産現場力・技術開発力強化を図る施策を展開してきた。
2006 年以降完全無災害を継続するだけでなく、収益基盤を大幅に改善し、さらに定着率を向上させ
るなど大きな成果を上げている。
新人事評価制度の導入においては、改革プロセスを公開し、全社員の合意形成を促している。その
結果、新評価制度では、一人ひとりの評価を毎日行い、その結果を掲示するだけでなく、月ごとにそ
れをまとめ偏差値で評価している。評価の視点とポイントが明確に決められているので、評価者、被
評価者間の納得性が高く、かつ正社員・派遣社員の区別なく全員に行われている。
こうした成果の基盤に、時間をかけて基本からしっかり育成する教育制度が展開されていて、
Creative in China、Made in Toray のいずれもが現地スタッフを中心に展開される仕組みがつくら
れている。
《会社概要》
住
所: 58 Xin Kai Road (south), Nantong Economic & Technological Development
Zone, Nantong, Jiangsu 226009, China
代 表 者: 董事長 兼 総経理 福田 康男 氏
事業内容: 合成繊維(ナイロン、ポリエステル)、ポリエステルチップの製造販売
―4―
一般社団法人日本能率協会「2012 年度(第 2 回)GOOD FACTORY 賞」受賞企業(3)
企 業 名:Toyota Boshoku Gateway (Thailand) Co., Ltd.
(トヨタ紡織株式会社,タイ)
受賞部門:ものづくりプロセス革新賞
◆評価ポイント
1.目標重視の展開で一貫して生産プロセス革新に取り組み成果につなげてきたこと
2.「自主研」を軸とした計画的な取り組み
3.一体感を生み出すトップの姿勢と行動
◆受賞理由・審査所見
TOYOTA BOSHOKU GATEWAY(THAILAND)CO.,LTD(以下、TBGT)は 2007 年トヨタ紡織株式
会社 100%出資の製造会社として、
「タイで 1 番のシートメーカーになりたい」という思いで新たな
出発をした。主要顧客の継続的な増産要請もあり、2007 年当時 25 万台体制であったものを 2015 年
には 40 万台体制を構築すべく取り組んでいる。
活動実績をみると「5 ラインから 3 ラインへ」、
「特定工程の集約を行う」、「工程の汎用化を図る」
といった施策を積み上げてきた。この間の活動をみると TBGT が年度ごとの目標生産量や管理水準
に応じて生産プロセス革新を図ってきたことがうかがえる。こうした取り組みにより、当初計画して
いた工場拡張での増産対応の必要がなくなり、現有面積で、2015 年目標である 40 万台体制が達成
できるというところまで生産プロセスの革新は進んできた。
改革の柱は管理者や部門リーダーが参画する「自主研活動」である。自主研活動は年間スケジュー
ルを策定し、トップがその節目に参加して緊張感ある推進をしている。この活動の中で TPS(トヨ
タ生産方式)の基礎実践教育や現地リーダー、スタッフクラスの改善能力の向上が図られている。目
標設定も常に世界をベンチマークしたものとしている。全社活動であるので全部門がテーマをブレー
クダウンし、日本人もアドバイザーとして参加し各部門で改善活動を展開している。
改善活動も当初は日本人が計画づくりを行い、改善の指示などを出していたが、トレーニングセン
ターを設置して活用し、TPS 訓練などをしっかり行うことで、リーダーが成長し、すべての活動が
ローカル人材で運営されるところまで成長している。
2007 年から特に意識して進めてきたことは、日本人とローカルの方々の壁を取り除いて、一体感
を作りだすということである。TBGT コミュニケーション施策として社長から一般の従業員までを
含めたフォーマルな会議体の工夫や、数多くあるインフォーマルな取り組み(従業員だけでなく家族
との触れ合い活動など)も生産革新を支えてきたと考えられる。特にどの活動でも社長自らが先頭に
立って進めている点は印象的であり、重要な成功要因の一つといえよう。
《会社概要》
住
所:Gateway Industrial Estate, 182 Moo 7, Tambol Hua-Samrong, Amphur
Plangyao Chachoengsao 24190, Thailand
代 表 者:President
五百木 広志 氏
事業内容:自動車部品のシート・ドアトリム等の製造および販売
―5―
一般社団法人日本能率協会「2012 年度(第 2 回)GOOD FACTORY 賞」受賞企業(4)
企 業 名:東風日産乗用車公司 広州風神汽車有限公司(日産自動車株式会社、中国)
受賞部門:ファクトリーマネジメント賞
◆評価ポイント
1.方針管理の意識的な展開と実践
2.日常管理の仕組みと運用
3.ファクトリーマネジメントのベースとなる企業文化の醸成と人材育成
4.東風、風神、日産という、国の文化・組織文化の異なる組織に対して、統合した単一の組織文
化を構築し、さらに品質、安全などに対しても良好な文化を短期間のうちに構築したこと
◆受賞理由・審査所見
東風日産乗用車公司 広州風神汽車有限公司
花都工場(以下、HD 工場)は、2004 年から 8 年間
という短期間で、年間 54 万台を生産する世界水準の工場へと成長した。ルノー・日産グローバル生
産拠点総合ランキングでも世界第 1 位を達成し、生産量だけでなく、ものづくりの実力でも世界最高
水準にまで成長して来たと評価する。
この間 HD 工場は 2002 年∼2004 年を「基本段階」と位置づけ、日産から N-PMS(Nissan
Production Management System)をはじめ、方針管理や IE/GK(現場管理)の導入、経営管理体
系の整備など、基本を学ぶことに努力して来た。次の 2005 年∼2007 年を「学習段階」と名付け、
NPW 事務局管轄の 6 推進チームを中心とした活動を持続的に展開し、全社員に NPW(Nissan
Production Way)の概念がいきわたるように努めてきた。2008 年からの「超越段階」では改善チー
ムを設立し、開発・実施・メンテナンスを自主的に展開し、ベンチマーク活動を通して全体的な工場
運営を図ってきた。これまでの全ての取り組みの結果として現在の最大の課題である増産に応えるこ
とを目的に、生産能力の限界に挑戦し、2S3G(2 直 3 グループ)体制を確立するに至っている。
この間の活動は 3 代の現地人総経理のリーダーシップにより、継続的に展開されてきた。合弁企業
ではあるが、東風、日産、台湾裕隆、風神の社風・文化の違いを乗り越えるべく、当初からマネジメ
ントの現地化を意識して進めてきている。日本人と現地の方々の役割を意識した推進、日産の組織文
化を押しつけることなく、現地のマネージャー層の自主性をうまく引き出すようなマネジメント、さ
らに上述したような発展目標に従った段階的な取り組みは、他の参考になるものと思われる。
トップのリーダーシップだけでなく、実践の場ではミドルマネジメント層の積極的な取り組みが随
所で見られ、HD 工場の活動を特徴づけている。それをトップマネジメントが見守り、指導していく
ことにより、全体の一体感につながっていると思われる。
《会社概要》
住
所:中国広東省広州市花都区風神大道8号
代 表 者:総経理(工場長) 陽 玉龍 氏
事業内容:乗用車の製造
―6―
一般社団法人日本能率協会「2012 年度(第 2 回)GOOD FACTORY 賞」受賞企業(5)
企 業 名:広州松下空調器有限公司(パナソニック株式会社、中国)
◆受賞部門:ものづくりプロセス革新賞
受賞理由(評価ポイント)
◆評価ポイント
1. 最強ものづくり拠点をめざして工場が一体となっている
2. 面積効率の追求
3. 毎年 4,800 名を採用しながら、高品質を維持
4. 現地スタッフの自主的活動を通じたリーダーの育成
5. 改善活動の活性化
◆受賞理由・審査所見
広州松下空調器有限公司は、パナソニックグループのグローバルな戦略から、中核となる生産工場
として 450 万台体制を目指し、ベクトルを定めて活動を展開している。そうした目標を達成するた
めに、プロセスを機能ごとに分解し、各機能の最適化を目指して PDCA を進めている。生産量を拡
大するにあたっても、単に拡大するのではなく、制約の大きい既存のリソースを 100%活かすことを
前提に活動が展開されており、開発と生産の連携も工夫されている。総合的には、生産工場としてよ
り信頼性の高い、上位のレベルの工場管理が行えるように、改善活動も緻密に展開され、プロセス改
善成果も上げている。
現地審査で明確となったこととして、同工場はエアコンという季節変動の大きな製品を生産してい
ることから、3 月∼7 月の 5 か月で年間の 70%を生産、8∼2 月の 7 か月で 30%を生産するという状
況で、生産量の繁閑月の差は、3∼5 倍の格差がある。このことが工場運営に非常に大きな影響を及
ぼしている。このため、正社員 2,184 名に対して季節工が 4,843 名と多く、しかも、雇用も半年間と
いう期間限定なので、作業者が毎年入れ代わり、毎年 2 月には正社員の 2 倍を超える大量の新人を
採用して教育が必要となっている。季節変動に起因する様々な課題に対応するためにプロセス革新の
努力がなされ、その結果もあって、困難な条件にも関わらず生産量の変動を 5 倍(2006 年)から 3
倍(2011 年)へと平準化した。生産効率化をめざしたさまざまな活動は成果を上げており、その努力
は高く評価できる。
《会社概要》
住
所: 中国広東省広州市番禺区鐘村万宝基地万宝北街 28 号
代 表 者: 董事 総経理
松実 秀樹 氏
事業内容: エアコンの製造
―7―
一般社団法人日本能率協会「2012 年度(第 2 回)GOOD FACTORY 賞」受賞企業(6)
企 業 名:株式会社島根富士通、富士通アイソテック株式会社(富士通株式会社、日本)
◆受賞部門:ものづくりCSR貢献賞
受賞理由(評価ポイント)
株式会社島根富士通
◆評価ポイント
1.生産革新活動の継続による製品全体の信頼性向上とリードタイムの短縮
2.高い製造技術に基づく高品質高信頼性ノートパソコンの生産
3.即応性のある生産ライン
4.CSR 活動による積極的な地域貢献
《会社概要》
住
所: 〒699-0504 島根県出雲市斐川町三絡 1180-6
代 表 者: 代表取締役社長
宇佐美 隆一 氏
事業内容: ノートパソコンの製造
富士通アイソテック株式会社
◆評価ポイント
1.製品競争力に直結した全社一体の体制づくりと活動展開
2.生産革新活動を 12 年間継続し、促進される仕組みを工夫
3. サービス事業・社会貢献・地域貢献の活動を事業の柱として展開
《会社概要》
住
所: 〒960-0695 福島県伊達市保原町字東野崎 135
代 表 者: 代表取締役社長
栃本 政一 氏
事業内容: ①デスクトップパソコンの製造、②PCサーバの製造、③プリンタの設計、製造、販売
◆受賞理由・審査所見
(2 社共通)
ローコストを求めて海外生産が常識となったパソコン生産で、富士通アイソテック(FIT)と島根
富士通は、多様化するビジネス用途への迅速な対応、すぐれた工場運営、海外に負けない高い生産性
/低コストなど、世界トップレベルの「品質」
「コスト」
「納期」
「環境」を追及し、
「Made in Japan」
のものづくりにこだわる活動を展開している。その結果、富士通アイソテックでは「伊達モデル」、
島根富士通では「出雲モデル」と呼ばれる信頼性の高いパソコンを送り出すとともに、地域社会に対
して雇用促進の核として大きく貢献している。
「日本発のものづくり確立」への挑戦、「環境対応マネジメント」とともに、同社のマネジメントの
成果として特筆に値するのが、2006 年度より取り組んできた BCP/BCM(事業継続計画/事業継続マ
ネジメント)である。富士通アイソテックは、2011 年 3 月に東日本大震災で被災したが、10 日後に
は島根富士通で代替生産を開始。1 ヵ月後には自社で生産を再開した。これは全社員の知恵を入れた
「事業継続マネジメント」しくみづくりと、実践教育をベースにした成果ということができる。
―8―
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