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はままつ次世代環境車社会実験協議会の取組(PDF:1444KB)

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はままつ次世代環境車社会実験協議会の取組(PDF:1444KB)
はままつ次世代環境車
社会実験協議会
『次世代自動車の普及と産業化に向けた社会実験』
H23.11.9
浜松市産業部産業振興課
平成22年5月17日(月)
協議会設立
(地域産学官15機関)
平成22年10月7日(木)
走行実験スタート
0
はままつ次世代環境車社会実験協議会
協議会設立趣旨
地球環境への意識、次世代環境車への期待が高まっている
なか、本地域には、次世代環境車の技術・部品・インフラ等を担いう
る可能性のある企業や大学等が集積している。協議会の設立により、
専門部会で、次世代環境車の実用化に向けた実証実験を行っていく。
本社会実験では、実車両の走行による各種の情報収集や分析、
地域企業との連携による課題の選定や共同研究開発、技術の確立
や信頼性の確保、普及に向けた方策の検討や充電施設等のインフ
ラ整備などに取組み、次世代環境車への対応による 「産業振興に
よる地域イノベーション」、「低炭素社会の促進」の具現化を目指す。
本地域は、世界をリードする次世代環境車とその社会システムの
創出実現に向けて、産学官が一体となって取り組んでいく。
はままつ次世代環境車社会実験協議会参画メンバー 【産学官15機関】
スズキ㈱、ヤマハ発動機㈱、フォルクスワーゲン、中部電力㈱、遠州鉄道㈱、ソフトバンク
モバイル㈱、ASTI㈱、 ㈱エヌエスティー、浜松商工会議所、浜松地域テクノポリス推進機構
学 静岡大学、静岡理工科大学、静岡文化芸術大学
官 浜松市、静岡県(オブザーバー) ※地域中小・ベンチャー企業等は、産業支援機関会員や賛助会員として参画。
産
1
はままつ次世代環境車社会実験協議会
協議会会長:浜松市長 鈴木康友
〃 副会長:浜松商工会議所会頭 御室健一郎
事務局:
浜松市
(産業部)
車両走行実験部会
部会リーダー:スズキ㈱
部品・制御技術開発部会
部会リーダー:テクノ機構
車両の開発と、実走行
車両・インフラ整備に係
実験によるデータ収集・
わる部品・制御技術等
分析・評価
の研究開発
H22.5~H23.8 第1期
第1期
EV・PHEV普及に向けた
技術確立と信頼性の確保
・走行による情報収集・分析
・使用車両:二輪車、四輪車
・顧客目線の使用情報収集
走行情報、バッテリー技術、
安全技術、信頼性・品質等
第2期
インフラ・社会システム
の整備と実運用実験に
よる普及・PR方針策
第1期
実験結果から開発課題選定
・開発対象選定と開発企画
・開発会議の開催(地域企業
との開発協業)
・EV・PHEV専用部品の開発
・社会インフラとの情報制御
EV・PHEV普及とPRに向け
た方策検討
第2期
第2期
研究対象を拡大
・EV安全運行制御等、車両
単体からインフラまで拡大
・非接触充電 等
実験範囲を浜松市から三遠
南信に拡大
・新エネルギーとの融合
・EV社会システムの構想立案
H23.9~H24.8
実験範囲を浜松市から三遠
南信に拡大
・使用車両の充実
・製品化に向けた取組み 等
インフラ整備部会
部会リーダー:浜松市
充電設備の配備
(普通・急速充電器 等)
2
はままつ次世代環境車社会実験協議会
中間報告① 「車両走行実験部会」
次世代環境車の実験実証
■第1期の実績
車両走行実験の実施
・スイフト R・E(19台)
・e-Let’s(5台)
・EC-03(8台)
※車両内部状態データの収集・分析、車両の使用実態把握、車両の使い勝手評価
課題
充電(手間、頻度、インフラ)、航続距離、荷物の積載 など
優位性 静粛性、低振動 など
■第2期の予定
車両走行実験の実施
・スイフト R・E
・e-Let’s
・EC-03
(新)・EVエブリイ
個人ユースを想定した車両実験の検証を追加
継続実施(長期走行による車両調査等)
外出先での充電インフラの必要性、有効性を検証
11台 公用車・営業車に導入
車両の適合性や、性能や信頼性を検証
3
はままつ次世代環境車社会実験協議会
中間報告② 「部品・制御技術開発部会」
浜松地域地場企業との次世代環境車部品・制御技術開発の取り組み
■第1期の実績
短期テーマ(フェーズⅠ)
地域企業の次世代環境車産業への参入の
可能性が確認
モータ部品の開発 VA・VE提案 ⇒ 地場企業4社による開発・試作
車載用バッテリー充電器の開発
中長期テーマ(フェーズⅡ)※数年先の次世代環境車への適用を目指す。
セミナーを開催し、提案を募集。
12社提案 ⇒ 1社(車両の熱回収に関するサーマルマネジメント)
※現在共同開発を検討中
■第2期の予定
第1期の継続案件の開発
次世代環境車とそれらが利用される社会の
実現に向けての幅広い技術の開発に取り組む。
車載用バッテリー充電器、太陽光発電式充電システム
インフラ技術の開発
次世代自動車のユーザーフレンドリな特性やグリッドの最適化など
4
はままつ次世代環境車社会実験協議会
中間報告③ 「インフラ整備部会」
充電設備・社会インフラ等の整備、次世代環境車の普及
■第1期の実績
・充電設備の設置
・充電設備の一般開放(市設置施設)
・展示会等による一般ユーザーへのPR活動
・電動バイク購入補助
・充電インフラネットワーク化についての研究
■第2期の予定
・充電施設の一般開放(情報収集、利用に関するデータ収集)
・次世代環境車に関する普及啓発活動
・国、県、その他関係団体の情報収集
・充電設備整備における民間企業の取り組み調査
5
走行実験車両(電気自動車・電動二輪)
協議会シンボルマーク
スズキ スイフト
レンジ・エクステンダー
ヤマハ発動機 EC-03
※H22.10~ 全国発売開始
スズキ EVエブリイ
スズキ e-Let’s
※ 現在、スズキ スイフトREを16台(うち市役所9台)、スズキ EVエブリイ
を11台(うち市役所3台)、スズキ e-Let’sを2台、社会実験実施中。
モチーフはでんでん虫。
環境を意識して、自然界の
生き物がモチーフ。頭がプ
ラグで、愛嬌のある表情は
みんなに親しまれ、でんで
んは、電気の「電・伝」の意
味も併せ持つ。
6
走行実験車両① (電気自動車)
スズキ スイフト レンジ・エクステンダー
車両システム構成
● 「スイフト レンジ・エクステンダー」 概要
全長×全幅×全高:3,755×1,690×1,510mm
乗車定員:5人
エンジン形式:K6A(0.66L)
モーター:交流同期電動機
モーター最高出力/最大トルク:55kW/180N・m
充電所要時間:約1.5時間/100V、約1時間/200V
バッテリー種類/容量:リチウムイオン電池/2.66kWh
プラグインハイブリッド燃料消費率:37.6km/L
ハイブリッド燃料消費率:25.6km/L
EV走行距離:15km
7
走行実験車両② (電気自動車)
スズキ EVエブリイ
(2011年10月 実験投入)
車両システム構成
● 「EVエブリイ概要」
全長×全幅×全高:3,395×1,475×1,875mm
乗車定員:2人
車両重量:1,120kg
最大積載量:250㎏
一充電走行距離:100㎞
モーター:交流同期電動機
定格出力:30kW
最高出力/最大トルク(ネット):47kW/180N・m
充電所要時間:約5時間/200V、30分/急速充電時
バッテリー種類/総電力量:リチウムイオン電池/13kWh
8
走行実験車両③ (電動二輪)
ヤマハ発動機 EC-03
● 「 EC-03 」 概要
全長×全幅×全高:1,565mm×600mm×990mm
車両重量:56kg(バッテリー装着時)
乗車定員:1人
モーター:交流同期電動機
定格出力 0.58kW
最高出力/最大トルク:1.4kW/9.6N・m
航続距離:43km
充電所要時間:約6時間/100V
バッテリー種類/容量:リチウムイオン電池/50V-14Ah
9
走行実験車両④ (電動二輪)
スズキ
e-Let’s
● 「e-Let‘s」 概要
全長×全幅×全高 1,665mm×600mm×983mm
車両重量: 74kg(バッテリー、充電器含む)
乗車定員:1人
モーター: 交流同期電動機
定格出力 :0.6kW未満
航続距離 :30km(30km/h定地走行時)
充電所要時間:約4時間/100V
バッテリー種類/:リチウムイオン電池
10
地域内における充電設備の整備
実験車両を使用している協議会参画メンバー
を中心に、自己負担で充電インフラを整備
普通充電設備
200Vコンセント40ヶ所、100Vコンセント13ヶ
所、200Vケーブル付充電器 4基 計57ヶ所
急速充電設備
浜松市 3基、スズキ㈱ 1基、金融機関1基、
民間立体駐車場 1基 計6基
浜松市内における充電器設置場所(使用は協議会員限定)
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
浜松市役所
浜松市保健所
東区役所
西区役所
南区役所
北区役所
浜北区役所
天竜区役所
浜松商工会議所、テクノ機構
テクノ機構半田山事務所
テクノフロンティア浜松(NST)
⑫
⑬
⑭
⑮
⑯
⑰
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
中部電力㈱浜松営業所
遠州鉄道㈱浜松不動産営業所
静岡大学
静岡理工科大学
静岡文化芸術大学
スズキ㈱
浜松信用金庫 本店
静岡銀行西部カンパニー
遠州信用金庫 本店
民間立体駐車場(エコパーク)
浜松市役所(7区役所)への設置状況
充電器種別
設置種別
基数
100V新型コンセント対応タイプ
4
200V新型コンセント対応タイプ
6
200Vコード付き普通充電器
1
20KWタイプ急速充電器
2
50KWタイプ急速充電器
1
浜松市役所関係充電施設 設置合計
14
普通充電施設
急速充電施設
※現在未解放のものも今後開放を検討中
11
民間事業者のインフラ整備への取組み
浜松市の中心市街地(中区連尺町)に、急速
充電器1基、普通充電器(200V)26基を備えた、
エコで便利な立体駐車場がオープン。
エコパーク
(10.11)開所
12
各種イベントにおける出展PR
ビジネスマッチング
フェア in 浜松(10.7)
次世代
環境車
展示会
(11.10)
東三河
モノづくりフェア
(10.11)
試乗者数 176人
※ 他社EV等と並べて展示する機会が多く、来場者のニーズや諸課題、
使用形態等を把握することに役立った。
しずおか地球温暖化
防止フェスタ(10.12)
13
各種イベント等を通じた
来場者等からの感想(電気自動車)
・思っていたより静かで出足や加速も非常に良い
・EVは航続距離と電池の経年劣化が心配
・環境に良いというだけでは納得できない。経済
的にも優位性のあるクルマがほしい(LCA等)
・EVでは渋滞が怖くて高速道路等を走れない
・EVをセカンドカーで考えるには高価すぎる
・勤務先・外出先における充電インフラが必要
・PHVも急速充電対応(短時間充電)が望ましい
・レンジ・エクステンダー方式がEVの普及モデル
としては最も現実的(従来車の乗換意識)
豊田市役所
(10.10)
・EV走行距離自体がもう少し伸びると良い
・発電機が始動しても違和感やストレスがない
・マイルドハイブリッド車と同様の価格が望ましい
・スズキらしいクルマ(電池搭載量を減らしてコスト
を下げ、発電機搭載で航続距離の不安をなくす)
14
各種イベント等を通じた
来場者等からの感想(電動二輪)
・非常に軽やかで取り回しが良く、今までにない
スマートなモビリティで世界観が変わる。
・電池の残量が減るにつれて、心理面で不安が
大きくなる(航続距離等)。
・電池の経年・走行距離に伴う劣化が気になる。
・静かで振動等も少なく、安定性も含め、自転車や
電動アシスト自転車から容易に乗り換えられそう。
・駅や勤務先、買い物等の外出先における充電
インフラ&専用駐車スペース等が必要。
・できる限り短時間の充電で済ませられるとさらに
よい(急速充電対応等)。
・思ったよりもトルクがあり、加速性能等もよい。
・電気自動車等と比べ、渋滞等を気にしなくてよい。
・国の補助金が四輪EVと比べて低すぎる(補助金
を活用でき、通常の50ccバイクよりも若干高い
程度の価格であればすぐにでも購入したい)。
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