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第 144 号

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第 144 号
自然観察指導員熊本県連絡会(自然観察くまもと)会報
第 144 号
12.10.02
自然観察指導員熊本県連絡会事務局
KANSATUKAI the Society for Nature Conservation
南阿蘇の草原にピンクの
可愛い花が咲いています。
ヒメノボタンです。
青空に輝くピンクがえも云
えず愛らしいのです。初めて
会ったときからとりこにな
ってしまいました。花の時期
は 8 月から 10 月 かなり長
いので その間時々会いに
行っています。
ひらひらの花びらが 4 枚
先がつんととんがったオシ
ベは 8 本。メシベは直角に曲
がっています。
そしておわんのようなガ
ク・・4方に毛が生えていま
す。
花が終わったらおわんの中
に種ができます。
「一寸法師」
のおわんのようです。
愛らしいこのお姫様は全体
的に毛深いのです。
(しのはら)
======
目 次
================================
地域研修「城北の紅葉」観察会・・・・・・・・・・・・・・・・・2
学習会「救急法を学ぶ」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
阿蘇・立野の観察会報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
九折瀬洞窟調査報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
30 周年記念誌編集委員会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
事務局便り・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15・
芦北「笠山」の観察会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
干潟の観察会報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
九州の哺乳類の「ほ」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
投稿「みんな仲間」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
海の平からの便り・えいさほいさ甲佐・・・・・・・・・・・・・12
1
自然観察くまもと30 周年 記念
地域研修「城北の紅葉」観察会
今年度の地域研修は城北地域の熊本県と福岡県、大分県との県境沿いの景勝地、「三国山∼国見山への稜
線」の紅葉探訪と、不動岩(さざれ石)の珍しい植生(海岸性)を観察する 1 泊 2 日の交流会を含んだ企画
としました。
コースは、起伏のある区間を縦走し、少々時間を要する山歩きの「がんばるコース」を基本として用意し
ています。また、それとは起終点が異なり、参加者の配車や、体力に応じた参加が可能な「ぼちぼちコース」
も用意しています。多数の参加をお願いします。
1.期
日 平成 24 年 10 月 27 日(土) 9:00 集合∼16:00 三国山∼国見山紅葉探訪
28 日(日) 9:00∼12:00 不動岩(山鹿市)の植生観察 の1泊 2 日
2.集
合 ①山鹿市鹿本総合支所駐車場 9 時集合
3.内
容 ◎Aコース 本隊(がんばるコース)
熊本県北部の旧菊鹿町矢谷渓谷先の②宿ヶ峰尾峠から福岡県との3県の県境となる③三
国山 994mへ登山(約 1h)∼④国見山 1018mを縦走しながらの「紅葉探訪」を満喫
(昼食含み3h)し、旧鹿北町の岳間渓谷に下りる(1h)。(往路乗車1h∼山歩き5
h∼復路乗車1h=7h)
◎Bコース 別隊(ぼちぼちコース)
三国山往復後、④矢谷渓谷、岳間渓谷観察(往路乗車1h∼三国山往復1.5h∼矢谷渓谷 1
h∼岳間へ 0.5h乗車∼岳間渓谷観察2h(A コースと合流)∼復路乗車1h=7時間)
車両の配車 集合後、終点に行き、同乗後起点に回り登山開始、終了後起点に残した車の
回収。
4.持参品
山岳コースを想定して各自持参のこと(弁当、水筒、雨具・・・・・)
5.宿泊場所 ⑥ならのさこ温泉いやしの湯(いやしの郷本館)
17 時∼温泉入浴、18 時∼交流会、夕食 28 日 8 時朝食 9 時発∼20 分で不動岩駐車場着
住所 〒861-0532 山鹿市鹿校通 2-5-9、 (ネット検索できます)
食事 夕食は持ち込み可で、「仕出し」の注文と各人持ち込みで賄いましょう
費用 1 泊朝食付きで 3,150 円/人+夕食用仕出し料理や飲み物代は当日精算
6. 申し込み
下記事項記入の上、山内宛にFAXかメールで申し込みお願いします、
申し込み期限 10 月 20 日
氏
名
希望コースA, 参加日 27∼28、
宿泊の有無 車両持参の有無(同乗者)
B
27 のみ、28 のみ
7.雨天時
実施します(台風等の荒天時は中止、メールや FAX で連絡します)
山岳コースを縮小し、渓谷周辺の散策、三国山だけの登山等とします。
8.担
当 冨田 邦弘 (城北地区幹事)
9.事業担当 山内 稔
2
自然観察くまもと 30 周年記念
芦北「笠山」観察会のご案内
笠山は、30年前の本会発足の頃、当時のメンバーで自然観察をした山だそうです。
その当時のことを振り返りながら、大岩さんに案内いただきます。
笠山(567m)、この一帯は 牧山とも云われ、肥後藩最大の 275 年続いた馬牧場跡。豊臣秀吉へ2頭
の馬を献上した記録もある由緒ある熊本百名山の一つ。
また頂上には一等三角点(県内14ヶ所)と、熊本県内に笠山だけにしかない天測点の六角石柱が建立さ
れ、全国から登山者が訪れる。
山上の岩からの天草と八代海の眺望は素晴らしい。
(永青文庫領内名勝図巻:2012 年肥後銀行カレンダー登載)
1.期
日 2012 年 11 月 11 日(日) 10:00∼
2.集
合 10:00
道の駅 たのうら
3.場
所 笠山 登山口近くまで車(舗装)で行き 徒歩 20 分で頂上へ到着
4.持 参 品 長袖 長ズボン 歩きやすい服装で 帽子、水筒、筆記用具、野帳など
5.参 加 費 200円(保険料・資料代)
6.天
候 当日の小雨決行、
7.担
当 大岩 憲治
8.事業担当 入嶋 五恵
9.昼
食 下山後 「道の駅 たのうら」の太刀魚丼(600 円)などの名物料理で昼食
オプション 前泊(11 月 10 日夜)もどうぞ
◎
◎
◎
◎
◎
宿 泊
大人気の御立岬 マリンハウス (高級バンガロー:隣接駐車場有り)
宿泊料
一人 3500 円 (6 人以上 3000 円) 食事代は別途 (酒・つまみ持ち込み大いに結構)
近くに御立岬温泉センターや 海水浴場などの施設
ヤブツバキ・ツワブキなどの 海辺の自然観察もできる。
前泊を希望される方は 入嶋まで お申し込みください。
きっと様々な話もできて 楽しい夜になるはずです
道の駅近くに テレビ料理番組草分け「江上トミ」さんの生家「赤松館(せきしょうかん)」
国登録文化財を見学 (希望者のみ入館料 500 円)
館内・米蔵・庭園に 日本グランプリ受賞のキルト (当主夫人作)や貴重な歴史資料が展示してある
3
自然観察くまもと 30 周年記念
学習会「救急法を学ぶ」
自然観察指導員として活動しているときに もし具合が悪くなった人がでたらどうしよう?
そんなときにも あわてず 騒がず 落ち着いて 行動できるように 「救急法」の基礎を学びます。
必要なことがないことが 一番ですが もしものときに役に立つはずです。
日時
場所
2012年 12 月 11 日 (木) 19:00∼21:00
ウエルパルくまもと(熊本市総合保健福祉センター)フリースペース
熊本市大江5丁目1−1(電車通りのダイエー前、市交通局の跡に 2008 年にできた施設)
講師
日赤救急法ボランティアの戸沢秀信さん
担当
村上和枝
2013 年総会のご案内
来年の総会の日程が決まりました。2013年1月27日(日) 熊本駅前「森都心プラザ」にて開催します。
詳しくは次号(会報145号にてお知らせします。
来年度1年間の私たちの「自然観察くまもと」の活動を みんなで確認する総会です。
1月27日は 「自然観察くまもとの総会」を みなさんのスケジュールに入れていてください。
電話は動く
干潟観察会の朝・・携帯に電話がかかってきた 知らない電話番号
「どうしようかな」と思いつつ 出たら Tさんの声「携帯が落ちて通じらんごとなった」
あとで 訳を聞くと マナーモードにした電話を 棚に置いていたら、目覚ましがなって
「ブルブルブル・・・」と動いて棚から落ちた。そして 電話は使えなくなった とのこと
「まさか 電話が 勝手に動いて落ちるなんて 信じられん!」
みなさん マナーモードにしたときは 棚に置かないようにしましょう
「自然観察指導員熊本県連絡会」へ 入会のお誘い
(自然観察くまもと)
日本自然保護協会が主催する「自然観察指導員講習会」を受講し、「自然観察を通して、自然保護の輪を広
げていきたい」という思いで 出会った仲間たちにより、1982 年にこの会はスタートしました。
自然観察指導員だけでなく 自然を愛し、興味を持つ多くの仲間により 自然を大切にするさまざまな活動を
続けて 現在に至っています。
◇ 目的は・・・自然観察を通して 自然に親しみ、自然のしくみを理解しながら 自然保護の大切さを広めてい
くことです。
◇ 活動は・・・自然観察会、会報の発行、研修会、講演会、市民大学講座、自然観察指導員講習会の実施、
各種団体との情報交換など
◇ 入会は・・・会の趣旨にご賛同いただける方でしたら どなたでも会員になれます。
◇ 会費・・・年間 2500 円(ファミリーは 3000 円、学生会員は 1500 円))
住所、氏名、電話番号を明記の上 次の講座に振込みください。
郵便振替:口座番号01990−6−3410 加入者名「自然観察指導員熊本県連絡会」
4
自然観察くまもと 30 周年記念干潟の観察会報告
7月16日 参加者9名、幸い 観察会の間は 雨にもあわずに 無事行うことができました。
7月の豪雨で 八代干潟も荒れていました。そして干潟の生きものたちには 大きな変化が出ていました。
しかし 頑張っている生き物たちもいました。カニは元気でした。広い干潟いっぱいで 甲羅干ししている
さまは 圧巻でした。
満田ゆうり
2012年7月16日10:00から行った干潟の観察会について報告します。
まず、干潟を見て気づいたのは木片系の漂着物が多かったことです。私は調査地で定期的に行われている
干潟の堆積物調査などに何度か参加しています。そのときを基準にして、前回参加した6月17日の調査の
ときより多いと思っていたのですが、つるさんの話では数日前に見に来たときより漂着物は減っていたそう
です。
干潟に入っていくと、最初は固くて歩きやすかったです。しかし、奥の方に進んでいくと非常に歩きにく
くなっていきました。私は最初、歩きやすかったことに油断していつも以上に足を泥にとられました。
そのように歩いていて不思議に思うことがありました。それは確認できた生物の種類数の少なさについて
です。今回の観察会であまり確認できなかった生物としては、ハマグリやアサリなどの貝類、ゴカイ類など
です。貝類は死んでいる個体や貝殻などが目立ちました。しかし、このようにあまり確認できなかった生物
がいる一方で、一部ですが多数の個体を確認した生物がいます。それはカニ類やアナジャコです。特に、オ
サガニはおびただしい数を確認しました。どれくらい確認できたのか簡単に計算してみました。まず、縦1
m×横1m四方内にいるオサガニの個体数を調べると25匹いました。次に干潟の広さをだいたい縦100
0m×横500m=500000㎡としました。よって、25匹×500000㎡=12500000匹は
いると考えました。
それでは、今回の観察会で最近の調査のときと異なる点を整理してみます。
① 基本的に陸に近い場所は砂地が多かったことです。掘ってみると表面から1∼2㎝は泥の層でしたが、
その下から10㎝ほどは砂地の層になっていました。
② 確認できた生物の種類が少なかったことです。ただし、カニ類は多く、アナジャコも大きいのがたく
さん採れるとシャク狩りに来ていた方たちからお話しを聞きました。これらは調査日より前の日に何
度も降った大雨の影響だと考えられます。大量の真水が干潟に入ってくることで、海水でないと生き
ていけない多くの生物は死んでしまったと思われます。逆に体内の浸透圧調整に優れているカニ類な
どは死んだ生物たちを餌とし数を増やしていったのだと思われます。これから干潟の生物たちがどの
ような数の変化を見せるのかが気になるところです。今回は大雨という気象条件によって干潟が攪拌
されただけなので、これから徐々にもとの安定した状態になっていくと思われます。
募集!!
八代海堆積物調査
私たちの会は 球磨川のダム(今は荒瀬ダム)の影響が干潟にどのような影響を与えるのかを 知るため
に 定期的に堆積物と地形の調査を続けています。
正直言って 地味な調査です。が、この調査を続けることが ダムと川・海・干潟との関係を知る 貴重
な資料のひとつになるはずです。
大潮の 昼間に潮が引く土・日曜日が調査の日です。興味がある方はもちろんのこと 時間の都合がつ
けられる方は 一緒にこの調査をやりませんか?
次回は2月に行う予定です。参加できる方をお待ちしています。
連絡はつる詳子 または 篠原晴美まで
5
自然観察くまもと 30 周年記念「阿蘇立野の観察会」報告
8 月 26 日(日) 阿蘇立野の観察会 立野長陽橋駐車場に 16 名が集合
会報 143 号で案内したルートは 7 月 12 日の阿蘇豪雨で道路決壊のため
縮小版で実施しました。
岩下
砂百合
長陽大橋東側駐車場 10 時集合 16 名が参加
講師 池辺伸一郎氏・三宅英治氏 事業担当 篠原晴美
10 時過ぎ資料を頂いて 7 月 12 日九州北部豪雨災害による行程変更のお知らせがあり、下記により進め
られた。
〈立野の柱状節理〉
篤さ100m 川岸の溶岩に縦に幾筋もの亀裂が入って見える構造を「柱状節理」とよぶ。自然にできた
六角形の柱状の岩石の集まりである。
自然の中で節理の 1 点に力が加わった時 その割れ方が120度という「蜂の巣」にも見られる安定した
形になる。柱状に割れるのは溶岩が急に冷え固まる時に収縮することが大きな要因である。
〈立野の火口瀬〉
阿蘇開拓の神「建磐龍命」が 農耕ができる様に蹴破ったとされる神話の場所である。地質的には、九州
地方における中央構造線 阿蘇における火口列、そしてその延長上に立野があり、東西方向に 地質構造的
に弱い部分が走っていて、カルデラ壁が唯一切れている所
中央火口群はその弱い部分に地下からマグマが侵入して形成されたものと考えられている。
〈関連話〉
・
地球全体は火山の溶岩でできている。石の種類を区分すると火成岩と堆積岩になる。
・
石は侵食や風化などにより 細かくなり 礫 → 砂 → シルト → 粘土に変わるが 土にはな
らない。
・
溶岩の流れは、阿蘇火山においての南限と 桜島においての北限が人吉にあり その岩が「あおい阿
蘇神社」の礎石に利用されている
・
北向山—布田川—日奈久と第一級の断層が走っているので、熊本でも巨大地震の可能性がある。
・
桜島は現在世界で最も活動している注目の火山で、来年国際学会もあり、阿蘇でもジオパークの世界
登録にむけ、活動中である。
・
白川と黒川の合流点は長陽大橋の中ほどにあり、真下に見ることができる。そして白川になって有明
海に注ぐ。
〈阿蘇北向谷原始林〉
国指定天然記念物 S48.4,22指定
カルデラ内の雨は 外輪山の断面に深い谷を刻み、急峻な斜面を残す。白川水面の標高200m、俵山か
ら伸びてきた尾根の先端の標高797mとの間の北向きの斜面に、うっそうと自然林に覆われた100ha
の照葉樹林。標高で植生に変化がある。
現在この様な自然林は、根子岳・狼ヶ宇土・菊池渓谷にあり、阿蘇本来の自然を知ることができる。頂上
の西側付近には樹齢400年の杉木立があり、殿様に献上の為の馬道があるとの事
日本で見られる植物種は5000種でそのうち1500種が阿蘇で見られる。貴重な自然林で、新緑から
紅葉まで楽しめる森。
立野峡谷に長さ166m、高さ60mの白川第一鉄橋があり、高森行きのトロッコ列車を見つけ、皆で手
を振り 見送った。
〈鮎帰りの滝〉
この滝は白川にかかる高さ40mの滝で、この一帯の地表で見ることのできる溶岩の中では
で、8万年前のものとされている。
6
最古のもの
今から2年前に目に見える程の崩落があり、黒川にある数鹿流ヶ滝も年々侵食風化などにより後退してい
るという。
13時20分に駐車場に戻り、解散
この日は台風の余波もあり、秋を思わせる様な風も心地よく青空もきれいな楽しい観察会でした。
立野のダム計画が、今回の大水害で再び活性化しています。ダムを造りたい人たちの思うツボになるので
は? ウーム 一度壊した自然は元通りにするのが かなり難しいし、お金に変えられない程 素敵で未知
のパワーがあり、現在でなく未来を担う世代に絶対に残さなければいけないと思います。
自然に親しみ 好きになり 自然にやさしくできる心を 皆が持てたらと切に思いました。
〈付近で見られた生き物〉
植物:クズ・モッコクの実・キカラスウリの実・ツユクサ・ブタナ・アカネ・ヘクソカズラ・トチノキ・カタ
バミ・フジカンゾウ・ヌスビトハギ・コミカンソウ・スベリヒユなど
動物:キイロスズメバチ・アオスジアゲハ・キアゲハ・ウラギンシジミ・カマキリ・アブラゼミ・ツクツ
クホウシ・オオシオカラトンボ・ツバメ・カワラヒワなど
三宅詩織(19歳・大学1年)
実家は東京、現在は神奈川で一人暮らししている、所謂¨都会っ子¨の私は、熊本の自然を見るたびにい
つも圧倒されます。
しかし、「うわー。熊本の自然はいつ見てもすごい なー」と思ってそこで満足していました。
今回、初めて自然観察会に参加させていただいて、木々の種類、地層の構造など、今まで考えてこなかっ
たことに触れることができて、とても勉強になりまし た。
当たり前のように目の前に広がる山々や、所々見られる地層は、何万年もの歴史の中で作られたものなのだ
と改めて考えてみると、「雄大」という言葉だけでは表現できないものを自然 に対して感じました。
熊本を訪れた時はぜひまた参加したいです。ありかとうございました。
久野陽子
私は今回の自然観察会が初めての参加でしたが、大変貴重な時間を過ごすことができました。
熊本に住んでいながら知らない場所がこんなにもあるのかと、ワクワクが止まりませんでした。
一番覚えているのは「柱状摂理」ですね。あの迫力は目に焼き付いています。なぜ、あんな形状になってい
るかなど詳しい説明を聞けるのは観察会ならではだなぁと思いました。
北向山の原生林、こちらもまた説明を聞きながら観察しましたが 大変興味深い話しを聞くことができ、
あの辺りを馬が通っていたのかぁと思うと 是非とも一度は登ってみたいなぁと切に思いました。
途中トロッコ列車を見れたのも嬉しかったです。
まだまだ知らない自然が熊本にはたくさんあるでしょうから、また参加してみたいと思いました。
私にとっては大変濃い時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
どじな私
篠原 晴美
阿蘇立野の観察会 池辺さんの話が興味深くて 担当に立候補しました。そして 8 月 11 日忙しい池辺さん
に お願いして下見も行いました。7 月の豪雨で 予定していた場所が決壊 縮小版で行うことに決めまし
た。それだけでは 時間が余るからと オプションで 「南阿蘇のほうへ行きましょう」
南阿蘇にも面白い地層がたくさんあり、阿蘇全体を知るにも大切な場所です。
当日 池辺さんの面白い話で 参加の皆さんには楽しんでもらいました。
が 当日の慣れない運営。一生懸命になりすぎて(気持ちとしては) 鮎帰りに滝の観察の後 オプションのこ
とは頭から抜け落ちて 解散してしまいました。
「あーっ!」と 思いついたのは 帰りの車の中
もう 取り返しがつきません。 講師の池辺さんにも 参加の皆さんにも 申し訳ないことをしてしまいま
した。 落ち込んでしまいました。 ごめんなさい。
7
しりーず
九州の哺乳類のほ(第3回)
シカが増えるとカモシカが減る
森林総合研究所九州支所 安田雅俊
本連載の第 1 回では中九州(熊本,大分,宮崎)に 52 種の陸上哺乳類が分布していることを,第 2 回で
はそのうち 3 種が絶滅したか,ほぼ絶滅状態であることを紹介しました.今回は残る 49 種のなかから,国
の特別天然記念物として保護されているにもかかわらず,九州で次に絶滅が危惧されているニホンカモシカ
(以下,カモシカ)と,逆に個体数の増加が近年問題となっているニホンジカ(以下,シカ)いう 2 種の大
型草食動物について紹介します.
生物には似ている部分と似ていない部分があります.まず,シカとカモシカは名称が似ているだけでなく,
外見(形態)もよく似ています.分類学では同じ偶蹄目(ウシ目)に属し,その名の通り「蹄(ひづめ)の
数が偶数」という特徴は同じです.その下の分類レベルでは,シカはシカ科,カモシカはウシ科に分けられ
ます.形態的な大きな違いは角です.シカ科のほとんどの種では,雄のみが枝分かれした角をもち,その角
は毎年生えかわりますが,雌は角をもちません.一方,ウシ科の種では,雌雄ともに角をもち,その角は生
えかわることなく,一生伸びつづけます.角は枝分かれしません.
次に,シカもカモシカも,4 つの胃をもつ反芻(はんすう)動物なので,草や木の枝葉といった消化しに
くい食物を利用できるという特徴は同じです.そのため両者は食物を介して競合する関係にあります.とこ
ろが,生態は大きく異なります.シカは群れをつくりますが,カモシカは単独でくらします.群れをつくる
ということは,生息密度が高くなりやすいということです.昨今,シカが日本各地で大きな問題となってい
ますが,それは生態系や農林業に大きな負の影響を与えるほどに生息密度が高くなりすぎたためです.
中九州についてみると,シカは 2008 年前後の時点で約 19 万頭が生息すると見積もられており,年増加
率を 20〜25%と仮定すると,1 年間で 38000〜47500 頭が増える計算になります.一方,カモシカは
2003 年時点で 600 頭ほどしか残っていないと見積もられています.いつ絶滅の淵をこえてしまってもお
かしくない状況です.2011〜2012 年度,カモシカの個体数の動向把握のための調査が行われており,今
年度末には調査結果がとりまとめられ,最新の状況が明らかになります.
最近数十年間に,増えすぎたシカは,九州の山々の林床の植物を食べつくしてしまいました.以前は人の
背丈をこえるほどに茂っていたスズタケが今では広域で壊滅的に消え失せ,残っているのはシカが嫌う植物
ばかりです.稚樹がシカに食べつくされてしまったため,親木が倒れても次の世代が育たず,森林は衰退し
つつあります.このような状況は同じ草食動物のカモシカにとって好ましいものではありません.下層植生
の衰退は,カモシカの食物の減少をもたらし,個体数の減少につながるからです.
生態系を保全し,カモシカを守るためには,増えるより多くシカを捕獲し,適正な密度にまでシカを減ら
さなければなりません.2009 年度の 1 年間に中九州において 56000 頭を超えるシカが銃やわなによって
捕獲されました.この数は大きくみえますが,十分な効果を挙げているかどうかは不明です.シカの数を減
らすために,天敵としてオオカミを放そうと考えている人たちがいますが,それは誤りです.前回紹介した
ように,九州のオオカミは江戸時代末期にはすでに絶滅に近い状態でした.それ以降 100 年以上にわたり,
シカの密度を低く抑えてきたのは人による狩猟でした.つまり,シカの天敵は人間だったのです.近年のシ
カの増加は,戦後の生活変化にともない,肉や毛皮,薬としての野生生物の利用価値が下がり,狩猟者の数
が減少したために,捕獲数が少なくなったことが大きく関係しています.
参考文献
環境省(2011)平成 21 年度鳥獣関係統計.
八代田千鶴(2012)鳥獣シリーズ(16)ニホンカモシカ Capricornis cripsus.九州の森と林業 100:4.
8
2012 年 7 月 29 日
九折瀬洞調査報告
報告
鶴崎
信二
参加者 中田、鶴崎
まず、梅雨末期の記録的集中豪雨で被災されました皆様方に御見舞い申し上げますとともに阿蘇地域にお
いては死者数が 30 名に及ばんとなる大惨事となりましたこと、ここに心よりおくやみ申し上げます。
梅雨の長雨の影響で今回は 5 月 26 日以来の調査行となりました。
今回も固有種の追跡調査と珍種発見?が主目的です。
さて今日は午後からの調査ということで 14:00 現地集合。しかし、大通り越えのルートは 443 号線が
途中で壁面崩落の為、通行止という情報により大通り峠から端海野キャンプ場に入り平瀬経由で頭地に到着。
30 分以上の遠周りでしたが早めに出ていて 30 分前に着。
しかし、到着後、川辺川の水量の多さにがく然としてしまいました。いつもの装備を持って歩くこと 10
分、以前から道路が崩落して遠巻きに歩いていた箇所がさらに大きくえぐられ、手を添えるところもなくそ
の深さも20m 以上あり、北アルプスのジャンダルムを通って来た身にもちょっと恐怖を覚えるほどでした。
で、そこを通るのはあきらめ、車で移動、反対側から状況を見に行きましたが、結果はやはり水量が多く、
洞口まで流れが押し寄せ、川も渡れず、安全性を考えて調査は中止としました。
今回は梅雨明けが宣言されてから約 2 週間後に行った訳ですがその水量の多さに驚かされました。道すが
ら水量が多いのには気づいていましたが、これほどとは….。
そして五家の荘地域、ひいては九州山地の山の深さと緑のダムを再認識することとなりました。端海野か
ら平瀬までの間、ウバユリが沢山咲いていて楽しませてくれました。
ウバユリ(姥百合、学名:Cardiocrinum cordatum)はユリ科ウバユリ属の多年草。山地の森林に多く自
生する。関東地方以西∼四国・九州に分布する。高さは 60∼100cm。茎は直立し、
輪生状に多数の葉をつける。葉はユリ科としては珍しく幅広いハート形になる。地下に
はユリと同様の鱗茎(球根)をもつ。花期は 7∼8 月。花はユリに似るが緑白色で細長
い。花が満開になる頃には葉が枯れてくる事が多いため、歯(葉)のない「姥」にたと
えて名づけられた。ウバユリは関東地方以西に分布する。中部地方以北・樺太・千島に
は大型の変種オオウバユリ( C. cordatum var. glehnii )が分布する。
ウバユリの花。つぶれた筒状で開かない。
つぶやき
鬼塚隆子
ナンバンギセルが可愛いです。 でも 南蛮 も 煙管 も死語だなあ。
南蛮とかどこの国や、名誉毀損で訴えられるで。
先日 電車運賃のごまかしをなんで「煙管」というのか話したのだけど、
相手が若い人で煙管をあまりよく知らなさそうで意味も分からんみたいだった。
「ちっ 歳をとっちまったぜ」
ウスバカゲロウ → 薄馬鹿下郎 とかも子ども達には通じない。
(信じたらだめですよ・編集部より)
そのくせ ドングリの袴とか帽子とかいわないで 「かくと」殻斗とか言うんだぜ。
なんにしても 時代の文化が 花や虫の名前で残っているのは いいなあ。
9
投稿
みんな仲間
末永協子
「自給自足が私の夢よ」と、口にしたのは今年の1月2日。相手は元同僚の若者でした。
「ちょうど、今農業者育成コースの公募をやってます」
「いえいえ!私 60 だし!体力ないし!」と、いろいろ言い訳を準備して、6ヶ月間国の補助金が頂ける、
という美味しさにもつられて始まったのは、3月でした。
座学、実習、研修、農業簿記、先輩方の講話から授業は成り立っています。JA の歴史、稲作、野菜、畜産
の歴史、どこから、いつ、どうやって渡来に至ったか。堆肥とたい肥の違いは?
野菜と作物の区別、それらを美味しく育てる土壌成分は?美味しく食べるには、いつが旬か、見分け方は?
慣行栽培、有機栽培、自然栽培。循環型農法、炭素型農法、不耕起農法。水稲、陸稲。最近は、水耕栽培も。
儲かる農業、儲からない農業。牛は固定資産税になり、鶏は八ヶ月の命なので、資産には加えない??
私は、準備していた言い訳をいつの間にか、すっかり忘れてしまいました。
今色々国の方針に反論を抱えつつも、儲からない農業を続けて、日本の食を支えているのは、60 代 70 代
を中心に成っています。
震災後は、若者が増える傾向に有りますが、これから十年後二十年後はどうなるか、大きな不安を抱えて
います。
私の疑問と好奇心は深まるばかりで、暑いとか、きついとか言ってられないんでない?(-_-;)もちろん、私
に出来ることはないに等しい。でも、そういうことを知ることが出来たのは、私のこれからの 生き方を考え
させるに十分なものでした。
漠然と「自給自足」と言ってた私も、慣行栽培、有機栽培、自然栽培の見分けがつくように成りました。
何より、畑、田んぼは楽しい。まむしが出てくるとパニックに陥るけど、圃場に集まるバッタやトンボ、小
鳥達、毛虫、青虫、てんとう虫。自然観察は出掛けなくても出来てしまいます。
自分で育てた野菜が、明日の私の命を繋いでくれる。なんて感動的!と思ってしまうのです。まだ修了後
の身の振り方が決まらないのが、目下私の一番の問題なのですが。(^-^)
自分的には、循環型農法が、土も虫も人間にも無理のないやり方かなぁ、と考えています。
つぶやき
あつこ
中学生の女の子 トイレ掃除のとき ガを見つけて 動けずに固まっていた。
「怖いことないのに・・ほら可愛いよ」
そのガを手で捕まえたら 見ていた子供たちが きゃーっと驚いていた。
いつえ
市房山「ゴイシツバメシジミ」の保護活動ガ活発化しているニュースを聞いた。
今までは居るところを隠しての保護がメインだった
「みんなに知ってもらって守る」 という保護に 感動した。
これから もっと多くのものが こうして守られるようになるといいなぁと思います。
篠原
ミミズをみていた 2 才になる孫のさくらちゃん
「イタイイタイしている」「なんで?」「リバテープしている」
ミミズの首?のところに テープ幅の白い帯がありました。
10
30 周年記念誌編集委員会
今年は 私たちの会が発足して 30 年という節目の年です
それで 30 周年の記念誌を作ろうと 今編集委員会を立ち上げて 頑張っています。
20 周年のときは 会員さんたちの それぞれの活躍や 抱負を寄せていただきました。
今回は 少し硬く 私たちの会のこれまでの歴史を 掘り返しています。
まず会報をそろえるところから 始めました。おかげさまで 会報は第 1 号から 現在の分まですべて集め
ることができました。色も茶色になった会報に 重たいそして素晴らしい歴史を感じます。
手書きの思いがこもった会報に 心打たれます。
分担して その年にどのような事業を行ったか 拾い出しました。古い会報に目を通していたら なかなか
作業もはかどりませんが かつての様子を知ることが できたような気がします。
毎年の出来事は ある程度拾い出すことができました。
歴代役員さんの名前も 調べました。30 年前頑張ってこられた方を彷彿とさせます。
鬼籍に入られた方も 何人かいらっしゃいますが、お会いしたいなぁ そのころの話をうかがいたなぁ
切に思います。そのころから頑張ってこられた先輩方の努力に頭が下がります。
と
作業そのものは 地味で 大変ですが 楽しみながらやっています
これからは 写真その他の収集に入る予定です。
30 年それぞれの時代に 多くの方が頑張り つないできた 私たちの会
これまでの歴史を一冊にして 皆さんのところにお届けする予定です。
あとどれだけの時間が必要かは わかりませんが 編集委員全員が 今一生懸命取り組んでいます。
楽しみにしていてください。
活動日
7月 17日 7月25日 8月21日 9月11日 (会報143∼144の間)
編集委員 入嶋五恵 中島岩雄 田尻阿津子 野田美智子 篠原晴美
つぶやき
なかしまいわお
記念誌を作るために 何回も集まっているが 昔をたどっていると つい 話が横道に>それる。
昔頑張った人 懐かしい人お世話になった人、自分が頑張ったころのことが思い出される
高村さんが阿蘇青年の家で講師をされていたことを思い出す。きみちゃんとふたりで子どもを預けて話を
聞きに行った。
小林隆二さんは 何べん同じ事を聞いてもにこにこして教えてくださった
小林隆一氏が発見した市房山のゴイシツバメシジミが生息する環境(食草の管理など)を 今の森林管理
局と 水上村の協力で公開保存になったことがとてもうれしいニュースだった
佐々さんはいつも夫婦で来られていた。素晴らしいコンビだと憧れた。
石井さんとユネスコ市民大学を担当していた。最初は難しかったけれど もっと親しめるように 身近な
ものにしようということで 2002 年から「自然観察入門」に変更した
たくさんの人に教えてもらって感じたことは 「常に 5 感を使う」こと 自分が感動したことが 一番子
どもたちに伝わると思う。子どもたちの反応に また感じる・・それを見て感動する
何度も挫折しそうになったけれど 頑張ってきてよかった。
あのころが輝いていた
会報を 1 号から 142 号まで
見ていて これは凄い財産だと思った 重みを感じている
11
海の平からの便り
・
中田裕一
・
5月末からクチナシの白い花が見られるようにな
りました。東堤の水際に咲いています。1輪中学校
に持って行って、3年生に見せましたが、誰もわか
りませんでした。「この花は食べられるんだよ。」
と言うと、2人の男子が花びらを食べました。
・
6月2日は、安全に関する研修を受けました。17
5万件の事故データーによると、1件の死亡・重傷
事故に対し、10件の軽傷、30件の物損、600
件の「ヒヤリ・ハッと」があるそうです。「ヒヤリ・
ハッと」をつぶすために、危険源を見つけ、不安行
動に気づく習慣を身につけなくてはと思いました。
刈りばらい機、要注意ですね。
・
6月に入り、猛暑と雨が繰り返されています。犬の
散歩コースに大量のミミズが道路に出て干からび
ていました。それを、シュガー(大型犬)は見向き
もせず、ソルト(小型犬)がおいしそうに食べまし
た。犬にも好き嫌いがあるのだなと思いました。
・
本格的な梅雨に入り、犬の散歩もやりにくくなりま
した。通り道のみかん畑が小川を化し、コース変更
をしています。海の平山からの雨水が、勢いよくた
め池に入っています。やがて、水田に流れてお米の
素となることでしょう。
・
ミカン畑には、ミカンの葉以外の葉っぱも落ちてい
ます。風で飛ばされていきたのもあるだろうし、雨
水が運んできたのもあるのです。梅雨は、山—丘陵
—水田—川—海というルートで葉っぱを動かし、生
き物たちに栄養源を供給するのですね。
・
海の平は、雷がよく落ちる地域です。3年連続で、
テレビやビデオデッキがやられました。雷防止をし
ていますが、一瞬に破壊。今回はボイラーも壊れま
した。せっかくのボーナスは、家電製品に消えてい
きそうです。
・
7月中旬の豪雨はすさまじく、阿蘇や白川沿いに多
大の被害が出ました。(被害に遭われた方にはお悔
やみ申し上げます。)宇城市には土砂災害警報が出
て、モウソウチクに蝕まれつつある海の平山がちょ
っと心配です。なかなか外に出られず、家に閉じこ
もっています。犬たちも退屈そうです。
・
7月20日に犬の散歩をしていたら、秋葉大明神の
祠に、お菓子や卵などが供えてありました。ただ、
何者かが食い散らしていました。わが家のネコ?
カラスたち? イタチやテン? それとも、城南町
まで勢力を伸ばしているアライグマ?
12
・
7月21日に、会報143号に同封されていた「松
本英揮氏講演会『地球の詩とスライド∼チャリで巡
った100カ国の環境問題と父親の子育て∼』」に
参加しました。宮崎市から氷川町まで、自転車で来
られていました。つれあいや息子たちにも聞かせた
い中身でした。CD(講演会資料)を購入したので、
中学生にも伝えます。
7月22日に、浦田さん・野田さん・嘉藤さん・大
島さん・田中さん宅を周り、地蔵さんや神社関係の
ことを聞き取りしました。(ゴッホ画用紙にまとめ
て、8月初旬に公民館にはりました。)
①地蔵まつり(7月24日)→地蔵さんは、子ども
をはじめ人の命を守ってくれる。昔、六地蔵方面へ
進む山道で辻斬りがあったらしく、供養のため地蔵
さんを安置されたらしい。今は古保山にあわせて、
地蔵まつりは7月25日に実施。灯籠の近くには、
5∼6段の階段があった。
②カランさん(9月の2番目の丑の日)→カランさ
んは、馬頭観音のこと。農家が飼っている牛馬(農
耕用)が元気に育つようにという願いから、子ども
相撲が行われる。昔は、城南町から子どもが相撲を
取りに来て、賑わった。出店も二店出ていた。
③秋葉大権現(9月25日)→昔「火事はどこか、
海の平」と言われるくらい、火事が多かったので、
防止のために明治43年に建立。その後火事が発生
しなくなった。
④天満宮(10月15日)→学問の神様、菅原道真
公が祀られている。当日の朝、しめ縄を作り、鳥居
に奉納する。選挙の出陣式などにも利用。城南町の
小木神社や富合町の木原不動尊にお世話になった。
⑤タブノキ→以前は、フクロウが営巣していた。中
が空洞になり弱った時期もある。東堤にたまった土
砂を掘り上げ、根もとに土盛りしたら元気を取り戻
した。秋葉さんの近くには防空壕跡もあり、土砂で
埋めた。
⑥炭窯→地蔵さんの裏に、大島さん所有の炭窯があ
った。シイ・カシ類を切り、木炭を作り、販売して
いた。河江小に運んだことがある。クヌギは美少年
酒造に渡していた。
⑦年中行事→1月の鬼火焼き(小組合ごと)、1月
のもぐらうち(土足で家にあがる)、中秋の名月の
大綱引き(大島さん宅の庭)
⑧遊び→メジロ取り、堤での釣り、きもだめし、チ
ャンバラ(10人対10人)など。
⑨日照り→昭和42年に日照りがあり、野田さん付
近の水田から地下水を掘り、東堤にポンプで入れる
ことにした。海の平の水田は、殆どこの地下水にお
世話になっている。
⑩太鼓→今の太鼓は枠だけしかないが、70年以上
前は、皮をはってたたき、「雨乞い音頭」を行って
いた。
・
・
・
7月23日から、ラジオ体操とドッジボールの練習
が始まりました。四男はラジオ係ですが、寝坊して
迎えに来てもらう始末。私は、畑から7人の動きを
見守ろうと思っています。いかに、腕白な2∼3年
男子をリードできるか、楽しみです。
・
7月末、地蔵さんの土俵に、小さな穴が10個ぐら
いできていました。クマゼミやアブラゼミの幼虫が
はい出してきたのでしょうか。無事成虫になって、
地蔵さんの森林で、残りの一生を精一杯過ごして欲
しいです。
8月下旬には、セミの鳴き声が小さくなりました。
クマゼミやアブラゼミの死骸が転がっていて、小さ
い犬のソルトがおいしそうに食べています。最近、
シマヘビをよく見るようになりました。センニンソ
ウの白い花が美しいです。
・
Nファームという養鶏場の近くに、体育館ぐらいの
荒地が整備されました。新しく養鶏場ができるのか
なと思っていたら、厳重なフェンスの中、ソーラー
パネルが並べられました。本格的なクリーンエネル
ギーの時代が来たのだなと感じました。
・
9月2日は、川辺川の境田橋(相良村)の欄干から
8月初め、東堤沿いの1本のアラカシが東堤に倒れ
ていました。土砂が浸食されて、根元が崩れたので
しょう。葉は、水中の生き物の栄養分になるのでし
ょうか。
・
朝5時頃の東の空がとても美しいです。思わず、3
0分歩きました。涼しくて汗が出ません。しばらく
続けようかと思います。
・
8月6日は、緑川(山都町猿ヶ城キャンプ場)で自
然観察をしました。確認できた生き物は以下の通り
です。カワゲラの仲間、ヒラタカゲロウ、タニガワ
カゲロウ、コカゲロウ、チラカゲロウ、ヒゲナガカ
ワトビケラ、コガタシマトビケラ、ヘビトンボ、カ
ジカガエル(成体と幼体)、アメンボ、カゲロウの
成虫
・
入れない状況ですね。その分、シカやイタチなどが
活動していました。数日間、腰痛や足痛に悩まされ
ました。いろいろな観察会やフォーラムを欠席しま
した。
飛び降りました。20年来の念願の目標を達成した
のですが、後ろ方面に落ち、背中を強く打ちました。
タレントのスギちゃん状態になってしまいました。
しばらく痛みとの闘いが続きます。
えいさほいさ甲佐
・
7月下旬から8月上旬にかけて日照りが続いたの
で、サトイモの葉が変色し、ぐんにゃりしてきまし
た。あわてて、8月10日の夕方水をまきました。
8月11日の早朝、雨が降り始めました。サトイモ
やナスがまた元気になってくれれば嬉しいです。
(雨はありがたいですね。サトイモの葉は、シャキ
ンとしてきました。)
・
8月19日に親子球技(ドッジボール)大会があり
ました。結果は、1勝1敗。調子がだんだん尻上が
りによくなりました。午後は、焼きそば用の野菜切
り。キャベツやトウモロコシなどを切りました。夕
方から深夜にかけて、「区民の集い」(海の平まつ
り)が行われました。カラオケ教室を主宰する S
さんの話がおもしろかったです。
・
8月25日に山都町の目丸山に登りました。「行き
はよいよい、帰りは怖い」。下山途中で、道に迷っ
てしまいました。登山口にたどり着いたのは11時
間後。とてもデンジャラスでした。西内谷方面はが
け崩れの連続で、自動車はもちろんのこと、人間も
・
・
・
中田裕一
久しぶりに6月16日に編集会議が行われる予定
でしたが、豪雨のため延期になりました。城南町付
近の高速道路では、土砂崩れが発生し、サッカー選
手を乗せたバスが、あわや飲み込まれようとしたよ
うです。ぎりぎりセーフ。家にいた分、採点作業が
バリバリ進みました。
7月16日に、編集委員会議がありました。今年は、
加藤清正生誕450年の年だそうです。熊本市では、
清正公関係のイベントがあるようですが、甲佐町は
今回はしないそうです。50年前の生誕400年の
時は、岩鼻神社で盛大にお祝いがあったようです。
8月9日に、科学部員を5名連れて、竜野川で自然
観察(川遊び)をしました。見かけた生き物は以下
の通りです。アヒル、ウスバキトンボ、オニヤンマ、
ハグロトンボ、ハゼ、カマツカ、オイカワ、ヒル、
ミズムシ、イボガエル、ヌマガエル、カワニナ、携
巣性トビケラ、タニガワカゲロウ、コカゲロウ、ス
ジエビ、ヨコエビ、サワガニでした。ネットで囲ん
だ水田にはアイガモはいませんでした。もうお役ご
免なのかな。
8月下旬に甲佐町の G さんからブチサンショウウ
オについて問い合わせがありました。早速、ブチサ
ンショウウオ(県北で見つかった)とカスミサンシ
ョウウオ(まだ甲佐町にいるかもしれない)のちが
いを調べて、G さん宅に届けました.
13
会員からのお知らせ
中田です。
10 月1日の熊日でも紹介されていますが、甲佐町の麻生原のキンモクセイの「ふるまい」が始まりました。
私は、昨日行ってきて、大変ごちそうになりました。10月8日までです。皆さんぜひ。
野田です
立神峡里地公園達での観察指導依頼です。
ご協力頂ける方は 会員の坂田裕子さん(立神峡里地公園館長)0965-62-1543
又は、野田 090−2715−7428 までご連絡ください。
立神峡里地公園 11/25日 午前中 里山周辺(2∼3名程度 )
当日、野田は花炭焚き火をします。
HS
野山を歩いて その時期に咲く草花を観るのが大好きです。
野山に自然に咲く 花の風情は ものすごく素敵です。その花を写真に撮って楽しみます。
今はそういう人たちが多くなっているようです。先日 山登りをする人から言われました。
「写真を撮る人が一番草花を踏み荒らしている」 ドキッ! そんな面もあるようです。
珍しい花が咲く場所には 必ずといっていいほど 誰かがつけた「花道」がついています。
十分気をつけているつもりでも 知らない間に ツボミを踏んでいるかもしれない。心が痛みます。
そして それをブログなんぞで 紹介するときに ごていねいに その花を見た場所の説明や GPS で歩
いた足跡まで載せている人がいます。・・心無い人に場所を教えるようなものです。
「こんな花を観ました」という自慢までにして、場所が確定できるような載せ方は 控えたいですね。
一方で年々野山の草花は少なくなってきたように思います。環境の変化もありますが、盗掘のあと(花を見
に行ったら穴があった)を見ることもたびたびです。
山野草を趣味に育てる人も多いようです。野山の花はダレのものでもない とっても良いんだ・・と思っ
ている人も多く 根っこから採っている人も多いようです。
今から「センブリ」が咲く季節 可愛い花を 踏まないように気をつけて 写真を撮ります。
しかし この時期はグループで草原に入り 根っこからセンブリを採る人が多くなります。大きいビニー
ル袋いっぱい採っている人たちも よく見かけます。
「胃の調子が悪いなら 食べるとば控えたらよかとにねー」「市販の胃薬だって いろいろあるとにね」
「採ったらいけませんよ」と声をかけると 「なんで採るといかんと?」とか 「あんたは何
モンね?」とか聞かれます。半分怖くてドキドキしますが そんな時「自然観察指導員」の腕章
は効き目がありますね。
腕章を見せて「私はこういうもんです」「阿蘇は国立公園ですから ここで植物採集したら 罰
金 30 万円ですよ」「センブリもこうして採られてしまうから 年々少なくなっています」
私も知らない間に自然を傷つけているかもしれない と思いつつ、自然にやさしくすることの
難しさも感じています
ホームページのご案内
自然観察指導員熊本県連絡会公式ホームページ
http://www.geocities.jp/naturenkmt/
自然観察くまもとの行事・その他のお知らせなどさまざまな情報満載です。
自由に書き込みの出来る『掲示板』は、みなさんの情報交換の場になればと願っています。
まずは、一度いらしてください。そして、お気に入りに登録してください。
14
インフォメーション
◇10月6日(土)熊本県環境セミナー「はやぶさの冒険と宇宙から見た地球環境の変化」
講師:中西 功氏(JAXA 宇宙科学研究所 科学衛星運用・データ利用センターチーム長)
主催:熊本県。公益財団法人再春館「一本の木」財団
14:00∼15:40 グランメッセ熊本(上益城郡益城町福富)2階大会議室
入場無料・事前予約不要
◇11月9日∼14日 熊本市立博物館で、熊本県科学研究物展示会が開催されます。
県内の小・中・高校生の科学研究がポスター展示されます。自然観察ネタ満載。入場無料です。
◇12月8日(土)∼9日(日)NACS-J の「ネイチュア・フィーリング」研修会が大分で開催されます。
主催:NACS-J、大分県自然観察連絡協議会
対象:九州在住の自然観察指導員
場所:陣屋の村(大分県由布市)
参加費:調整中 定員:35 名程度
申込期間:11/30(金)
申し込み・問い合わせ先:NACS-J 教育普及部 講習会担当
興味をお持ちの方、是非、参加しましょう。参加者募集です。
◇1月14日(月) 熊本県自然保護関係団体連絡協議会の自然保護講演会が開催されます。
詳細は、次の会報でお知らせしますが、ぎりぎりになりますので、日程をあけておいてください。
事務局便り
事務局日誌
7 月 11 日(水) 事務局会 益城町馬水南公民館にて
7 月 16 日(月・海の日) 干潟の観察会
7月29日(日)九折瀬洞調査
8月11日(土) 阿蘇観察会下見打ち合わせ
8 月 26 日(日) 阿蘇立野の観察会
9月2日(日) 八代干潟堆積物調査
9月5日(水) 事務局会
9 月 22 日(土) 都会の中の鳴く虫
観察会・・・雨のため
人も来ず虫も鳴かず 中止となりました
10月1日(月)会報144号印刷
10月2日(火)会報144号発送作業
30 周年記念誌編集会議 7月 17日
7月25日
8月21日 9月11日
これからの予定
10月27-28日(土・日)地域研修「城北の紅葉」観察会
11月11日(日)芦北「笠山」の観察会(前泊OK)
12月17日(月)会報145号印刷(パレアの印刷室)
12月18日(火)会報145号発送作業(益城町馬水南公民館)
12月19日(水)事務局会(益城町馬水南公民館)
2013 年2月9日(土)
八代干潟堆積物調査 12:30 集合(干潮 14:30、大潮)
15
事務局より
◇
30周年記念誌の準備が進んでいますが、その中で、ユネスコ市民大学の第1回の記録を探しています。
最初の半年間の記録です。受講された方、講師を担当された方、記録をお持ちでしたらお知らせください。
◇
本会で主催する観察会以外に、会員さんがそれぞれの地域で実施されたり、外部から委託されて行って
いる観察会がありますが、そういう時、スタッフが足りないことがありますよね。メーリングリストを活
用しませんか。他の人を誘いたい方、あるいは逆に、自分だけでは活動のきっかけがつかめずに、誰かの
企画に乗りたい方、仲間に呼びかけましょう。メーリングリストへの登録を希望される方は、田畑までメ
ールでお申し込みください。
◇ 来年の総会の予定が決まりました。
2013 年1月27日(日)午後です。予定をあけておいてください。
総会があるということは、来年の行事や事務局スタッフなどもろもろを決めると言うことです。
来年はこんな行事がほしいという方、来年は事務局で動けるぞという方、今の事務局の誰かに、
一言声をかけてください。
編集後記
トンボのねぐら
ある夕方 空高く アカトンボ(ウスバキトンボ)が群れていた。その
群れが 少しずつ降りてきて 庭いっぱいに群れていた。
「このトンボどこで寝るのだろう?」なんて云っていたら 庭の木々の
細い枝に 並んでぶら下がった。
「へぇ 木の葉の裏じゃなくて こうやって眠るんだ」
翌朝 早起きして観た。お日さまが体にあたり 温まると 次々に飛ん
で 庭を舞っていた
群れは 昨日の夕方と反対に 少しずつ高く上がっていきました。
観察会の仲間になって10年と少し
些細なことに 喜びを感じることが
☆
できるようになりました。
会報は2∼3ヶ月に1回発行しています∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼
身近の自然で気づいたこと、独自で行っている自然観察、自然保護のこと、
何でもお知らせください。
皆さんの投稿をお待ちしています。
会報原稿の送り先
篠原晴美まで
16
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