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薬-薬連携指導の実際 そうごう薬局 野方店 薬局紹介

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薬-薬連携指導の実際 そうごう薬局 野方店 薬局紹介
薬-薬連携指導の実際
そうごう薬局 野方店
-トレースレポートの活用&情報共有-
トレ スレポ トの活用&情報共有
そうごう薬局 野方店
山佐 宏樹
宏
平成15年12月開局
薬
薬局紹介
介
平日1日平均処方箋枚数:100枚前後。
受付は午前中が多い。
受付は午前中が多い
€ 備蓄医薬品数:約1000品目、
€ 処方箋主応需先医療機関
福岡リハビリテーション病院(内科、心臓外科他)
福岡リハ整形外科クリニック(整形外科)
€ そうごう薬局野方店人員構成
薬剤師:4名
事務スタッフ:3名(内パート社員1名)
€ 開局時間:月曜~金曜 9:00~18:30
薬局紹介(医-薬
薬局紹介(医
薬、薬
薬-薬連携の実際)
薬連携の実際)
€
隣接
福岡リハビリ
テーション病院
隣接
そうごう薬局 野方店
平成15年12月開局
相互連携
福岡リハ整形外科
クリニック
平成22年8月開院
薬局間距離
約50メートル
約50メ
トル
そうごう薬局 野方東店
隣接
土曜9:00~13:00
相互に連携を実施している。
平成22年5月開局
そうごう薬局野方店における
医-薬(薬-薬)連携取組
トレ スレポ トでの情報提供
トレースレポートでの情報提供
トレースレポートとは
トレ
スレポ トとは
€
€ トレースレポートでの情報提供
トレ スレポ トでの情報提供
€ お薬手帳の活用
€
€ 病院薬剤部との合同勉強会実施、
€
及び病院開催勉強会への参加
€ スポーツファーマシストとしての取組
スポ ツファ マシストとしての取組
€
そうごう薬局では、服薬状況、患者訴え等、医師への
情報提供の目的でトレースレポート(服薬情報提供
情報提供の目的でトレ
スレポ ト(服薬情報提供
書)を提出
内容:服薬状況、併用薬剤、患者訴え、家族・介護者
からの情報、その他。
提出方法:病院薬剤部経由で、医師に提出。
特徴:指示事項等返信欄を作成⇒病院薬剤部のご配
慮(薬薬連携)により、医師による確認結果について
は 必ず返答を頂く とができている
は、必ず返答を頂くことができている。
薬物治療を成功に導くためのツールとして、そうごう薬局
ではトレースレポートを積極的に活用している。
ポ
極
トレ スレポ ト記載例
トレースレポート記載例
トレ スレポ ト提出事例①
トレースレポート提出事例①
事例①処方薬剤についての情報提供
処方薬のケルナックカプセルが製造中止
となったため、処方変更願いとして提出。
代替薬品 覧も添付。
代替薬品一覧も添付。
上段部:情報提供記入欄
結果、次回処方よりセルベックスカプセル
50mgへと変更となる。
ケルナックカプセル代替品一覧
下段部:指示事項等返信欄
製品名
ケルナックカプセル80mg
セルベックスカプセル50mg
セフタックカプセル50
ムコスタ錠100mg
レバミピド錠100mg「EMEC」
一般名
プラウノトール
テプレノン
テプレノン
レバミピド
レバミピド
メーカー名
第一三共
エーザイ
沢井製薬
大塚製薬
エルメッドエーザイ
下記疾患の胃
下記疾患の胃
粘膜病変(びら
粘膜病変(びら
ん、出血、発
ん、出血、発
赤、浮腫)の改
赤、浮腫)の改 胃潰瘍
善
善
適応症
下記疾患の胃粘膜病変(びら 下記疾患の胃粘膜病変(びら 下記疾患の胃粘膜病変(びら
ん、出血、発赤、浮腫)の改善 ん、出血、発赤、浮腫)の改善 ん、出血、発赤、浮腫)の改善
胃潰瘍
急性胃炎、慢性胃炎の急性増 急性胃炎、慢性胃炎の急性増 急性胃炎、慢性胃炎の急性増
悪期
悪期
悪期
急性胃炎、慢
性胃炎の急性
増悪期
通常、成人に
は1回レバミピ 通常、成人に
ドとして100mg は1回レバミピ
通常、成人にプラウノトールと 通常成人、3カプセル(テプレノ 通常成人、3カプセル(テプレノ (ムコスタ錠
ドとして100mg
して1回80mgを1日3回経口投 ンとして150mg)を1日3回に分 ンとして150mg)を1日3回に分 100mg:1錠、 (ムコスタ錠
ムコスタ顆粒 100mg:1錠、
用法・用量 与する。
けて食後に経口投与する。
けて食後に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増
なお、年齢、症状
り適 増 なお、年齢、症状
なお、年齢、症状により適宜増
り適 増 なお、年齢、症状
なお、年齢、症状により適宜増
り適 増 20%:0.5g)を1
g)を ムコスタ顆粒
タ顆粒
減する。
減する。
減する。
日3回、朝、夕 20%:0.5g)を1
及び就寝前に 日3回経口投
経口投与す
与する。
る。
100mg×3回
1日投与量
80mg×3回
50mg×3回
50mg×3回
17.40円
薬価
21.20円
11.00円
7.40円
1日薬価
63.60円
33.00円
22.20円
52.20円
胃潰瘍
胃潰瘍
胃潰瘍
急性胃炎、慢
性胃炎の急性
増悪期
通常、成人に
は1回レバミピ 通常、成人に
ドとして100mg は1回レバミピ
ドとして100mg
(ムコスタ錠
100mg:1錠、 (ムコスタ錠
ムコスタ顆粒 100mg:1錠、
20%:0.5g)を1
g)を ムコスタ顆粒
タ顆粒
日3回、朝、夕 20%:0.5g)を1
及び就寝前に 日3回経口投
経口投与す
与する。
る。
100mg×3回
11.10円
33.30円
トレースレポート提出事例③
トレースレポート提出事例②
ポ
提出事例②
事例②患者訴え
事例③処方医薬品について最適な規格への変更提案
手等の露出部へモーラスパップを貼付する
患者。光線過敏症を危惧され、リスクが少な
い湿布を希望されている旨を連絡。
結果次回処方にて、
モーラスパップ⇒ロキソニンパップに
処方変更がなされる。
処方変更がなされる
福岡リハビリテーション病院
〇〇
先生
平成24年8月28日
そうごう薬局 野方店
そうごう薬局
野方店
TEL092-812-1601 FAX092-812-1602
担当薬剤師名 山佐 宏樹
患者氏名
生年月日
処方箋発行日
ID
平成24年7月11日
調剤日
平成24年7月11日
平素よりお世話になっております
処方薬の
メバン錠5mg 2錠、1日1回
ですが、そうごう薬局
野方店にて、
メバン錠10mg
の規格も採用しております。
処方検討のほど、宜しくお願い致します。
医薬品においては、複数規格を採用しているものもあり、変更すること
で最適な規格(患者服薬負担、及び医療費負担の軽減)となるもの関
しては積極的に変更提案を実施。
トレ スレポ ト提出事例④
トレースレポート提出事例④
事例④医薬品の適正使用について
*提出を検討していたトレースレポート
(結果未提出。)⇒
薬剤部長のご配慮により、医師への事
前 プ
前アプローチが行なわれ、症例につい
が行なわれ 症例
て検討いただいた旨の返答を頂く。
他病院にて乳がんOPEをし、術後内分泌療
法を受けている患者。こちらの病院へ転院後
もタモキシフェンが継続投与されているが 通
もタモキシフェンが継続投与されているが、通
常の投与期間5年を超過していたため、主治
医に情報提供。患者は若干認知症があり。O
PEを行なった病院には 定期通院していなく
PEを行なった病院には、定期通院していなく、
タモキシフェン継続の意図が不明確なところ
があった。
お薬手帳の活用
お薬手帳のメリット
1.薬の名前、服用方法、服用履歴が自分で
確認 きる。
確認できる。
2.同じ薬剤での副作用を回避。
3 相互作用チェック
3.相互作用チェック。
4.旅行時や入院時での服用薬の説明。
5.事故や災害時の服用薬の説明。
医師より対応を検討頂ける旨の連絡を頂く。
東日本大震災において、お薬手帳の活用により、スムーズかつ適切に
医薬品の供給がなされ 改めてその存在が見直された
医薬品の供給がなされ、改めてその存在が見直された。
次回来院時に、医師より患者へよく説明の上、
OPEを実施した病院へ再紹介が実施された。
OPEを実施した病院へ再紹介が実施された
⇒現在タモキシフェンは処方中止。
患者リスクを軽減し、薬物治療の成功に有益なツールより
そうごう薬局でも利用推進を行なっている。
うごう薬
も
推進を な
お薬手帳の活用
お薬手帳持参率向上、及び適正利用に関する
取組。
組
療養担当規則では、診察の際に「お薬手帳」などで、患者の服
薬状況 薬剤服用歴を確認することが義務づけられている
薬状況、薬剤服用歴を確認することが義務づけられている。
お薬手帳活用方法の
ポスターを作成し、適
正利用、及び利用の
推進。
活動内容
€
€
€
€
医師⇔薬局、及び薬局間での使用薬剤等の患者情報
共有にお薬手帳を活用
お薬手帳を活用し、相互作用、重複投与チェックの実施
お薬手帳の持参率を向上させるべく 全患者への声か
お薬手帳の持参率を向上させるべく、全患者への声か
けを実施。また全患者の利用推進に様々な対策に取り
組んでいる。
お薬手帳を適正活用してもらうために、手帳の利用方法
を説明。
上記は 待合
上記は、待合
室ソファの後
ろ等に貼付し、
待ち時間等に
閲覧していた
だく。
他にも様々な対策を実施し、治療に有益なツールである
他にも様々な対策を実施し
治療に有益なツ ルである
“お薬手帳”の認知度を上げ推奨していく
お薬手帳活用により リスク回避できた事例
お薬手帳活用により、リスク回避できた事例
€
€
€
€
€
他院でネキシウムカプセル服用患者への、
他院
ネキシウムカプセ 服用患者
ランソプラゾール錠の処方 ⇒処方中止(同効薬)
他院 ム
他院でムコスタ錠服用患者への、レバミピド錠の
タ錠服用患者 の
バミピド錠の
処方 ⇒処方中止(重複)
他院でデプ メ
他院でデプロメール錠服用患者へのテルネリン錠
錠服用患者 のテ ネリ 錠
の処方 ⇒処方中止(禁忌処方)
他院泌尿器科受診患者(アボルブカプセル ブラ
他院泌尿器科受診患者(アボルブカプセル、ブラ
ダロン服用中)に対しての、内科でのフリバス錠の
処方 ⇒処方中止(内科では泌尿器科受診の認識なし。)
(内科 は泌尿器科受診 認識なし )
緑内障患者へのPL処方 ⇒処方中止(禁忌処方) 他
受付での毎
回の声かけ
により、持参
率の向上、認
率の向
、認
知度のアップ
を図る。
病院薬剤部との合同勉強会の実施
病院薬剤部と、合同勉強会を実施し、薬剤
使用に関しての情報共有、刷合せを行なっ
ている。
€ 最近では「パ
最近では「パーキンソン病」
キンソン病」、「高血圧」、等
「高血圧」 等
の合同勉強会を実施。
€ 患者ケアを行うに当たり、病院薬剤部との
患者ケアを行うに当たり 病院薬剤部との
共通認識を持つ、また医師の考えを知るた
めにも合同勉強会は非常に有益 あると
めにも合同勉強会は非常に有益であると
考える。
€
病院開催勉強会への参加
€
€
平成24年9月2日
妊婦・授乳婦薬物療法研修会への参加
病院内で開催された勉強会へそうごう薬局
勉強
薬剤師も参加
勉強会では、病院医師、他スタッフが講演され
ることも多く、その身近で、有益な情報は、患
者ケアに非常に役立つ内容である。
左は8月21日(火)に福岡 リハビ
リテ ション病院にて開催された
リテーション病院にて開催された
「第1回西部医療連携学術講演会」
参加時の写真
*先日9月2日に行われた、妊婦・授乳婦勉強会(写真)
福岡リハビリテーション病院、田原薬剤部長が中心となり開催。
九州内のそうごう薬局店舗に呼掛、福岡、佐賀、熊本の店舗より、計53名が参加。
講演は調剤薬局への配慮もあり、すごく有意義な内容でした。
新しい内容で 「すごく参考になった」とそうごう薬局薬剤師より声が上がる
新しい内容で、「すごく参考になった」とそうごう薬局薬剤師より声が上がる。
病院薬剤師会、薬剤師会から大勢が参加。非常に
盛大な“薬薬連携”の場であったと考えます。
先日、平成25年1月6日に第3回が開催され、その際もそうごう薬局より
33名が参加しています。
スポーツファーマシスト取組
公認スポーツファーマシストとは
認 ポ
と
€
最新
最新のドーピング防止規則に関する正確な情
グ防 規則 関す
確 情
報・知識を持ち、競技者を含めたスポーツ愛
好家などに対し、薬の正しい使い方の指導、
、薬
使
導、
薬に関する健康教育などの普及・啓発を行い
、スポーツにおけるドーピングを防止すること
を主な活動とする。薬剤師の資格を有し、所定
の課程を修めた者が日本アンチ・ドーピング機
機
構より認定される資格制度。
*2009年度より公認スポーツファーマシスト認定制度実施
スポーツファーマシスト取組
“うっかりドーピング”(禁止物質入りの市販薬やドリンク剤をそうと
うっかりド ピング (禁止物質入りの市販薬やドリンク剤をそうと
は知らずに服用してしまい、陽性反応が出ること)を回避するため、
薬剤師とスポーツ界との協力体制を敷く。
応需先の福岡リハ整形外科クリニックには、ドーピング検査の実施
対象となるスポーツ選手も多々受診しており、病院と連携し、適切
な情報提供 及び医薬品管理を実施していくことは大切
な情報提供、及び医薬品管理を実施していくことは大切。
必要性を感じ、そうごう薬局スタッフも2010年度より認定
スポ ツ
スポーツファーマシストを取得
シストを取得
スポーツファーマシスト取組
そうごう薬局野方店、及び野方東店より
そうごう薬局野方店
及び野方東店より
3名が認定。(現在もう1名認定受講中)
€ 福岡リハビリテーション病院薬剤部も3名
福岡リハビリテ シ ン病院薬剤部も3名
が認定を受け、情報共有を実施。
€ 認定スポーツファーマシストの在籍をポス
ター等でアピールし相談応需体制の確立
€ OTC等で競技者が服用可能なものについ
ての情報提供 および販売補助
ての情報提供、および販売補助
スポーツファーマシスト取組
€
今後、期待される資格より、スキル向上に努め、活動を盛り
今後
期待される資格より
キ 向上に努め 活動を盛り
上げていきたい!
ポスター等掲示にてス
ポスタ
等掲示にてス
ポーツファーマシストの
存在をアピール。
競技者が服用可能な医薬品等に関しては、
その旨記載。
認定証
まとめ
€
€
€
トレースレポート、お薬手帳等による医薬(薬
トレ
スレポ ト お薬手帳等による医薬(薬
薬)連携を積極的に行なうことは、医師の処方
設計支援 と繋がり、患者薬物治療の成功に
設計支援へと繋がり、患者薬物治療の成功に
大きく寄与できると考える。
医薬(薬薬)連携の推進により、活動者のモチ
ベーションは高く保たれ、それが働きやすい、
高 保
が
興味深い薬局環境を形成することにつながる、
ひいては 患者へ安心・安全を提供できる価
ひいては、患者へ安心・安全を提供できる価
値ある薬局として熟成されることにつながって
くるのではないかと考える。
今後も更なる医薬(薬薬)連携取組に努めて
いきたい。
ご清聴ありがとうございました。
清聴あり
う ざ ま
。
第12回薬薬連携指導の実際
トレ スレポ トの活用&情報共有
ートレースレポートの活用&情報共有ー
20分間でお話すること
分間 お話する と
• 福岡リハビリテーション病院薬剤部業務
• いつ、どこで「そうごう薬局野方店・東店」とコンタクト
をとっているのか・・・・
医療法人 博仁会 福岡リハビリテーション病院
薬剤部 田原 雅子
・トレースレポートの具体的な運用
トレ スレポ トの具体的な運用
・とっておき「患者さんへの服薬説明」
と
おき「患者さん
服薬説明
医療法人 博仁会 福岡リハビリテーション病院
所在地:福岡市西区野方7
所在地:福岡市西区野方
7‐770
TEL
TEL:
:092
092‐‐812
812‐‐1555
Fukuoka Rehabilitation Hospital
Fukuoka Rehabilitation Hospital
福岡リ ビリテ シ ン病院
福岡リハビリテーション病院
•
•
•
•
•
•
•
内科、心臓外科、脳外科、神経内科、整形外科
228床 院外処方箋発行率 98% 電子カルテ
228床、院外処方箋発行率;98%、電子カルテ
院外処方箋発行枚数(2012年)1584枚/月平均
平成15年12月1日より院外処方箋発行開始
薬剤部 薬剤師常勤5名&S 担当事務職1名
薬剤部:薬剤師常勤5名&SPD担当事務職1名
GE採用比率:37.7%(福岡県庁届け出数値)
採用比率
(福岡県庁届け出数値)
薬事委員会は、第3木曜日に開催
トレースレポートの具体的な運用
• そうごう薬局より
そうごう薬局より「トレースレポート(処方提案・インシデント
トレ スレポ ト(処方提案 インシテ ント
報告)」が病院薬剤部へ提出される。
↓
・ 医療情報課スタッフがスキャンし 電子カルテ「取込
ファイル」にo する。
ファイル」にonする。
↓
主治医へ電子カルテ内「メ ル」で連絡。
・ 主治医へ電子カルテ内「メール」で連絡
↓
・ Drが確認し、以後の処方に活かす(調剤薬局薬剤師
D が確認し 以後の処方に活かす(調剤薬局薬剤師
の視点は、とても勉強になります)
そうごう薬局との接点
• 原則(月)~(金)夕刻、
医事課にて外来処方箋
の訂正業務
・薬事委員会議題について
情報提供と決定事項の
相互確認(新規マスター
登録医薬品)
その他(ex 講演会情報
・その他(ex
共有)
実際のトレースレホ ートと院外処方箋
実際のトレースレポートと院外処方箋
病院薬剤部の外来患者へのかかわり
★院外薬局で「禁忌」「副作用ヒアリング」が
pick upされた場合は、電子カルテの「禁
忌」欄に その患者情報を病院薬剤師が
忌」欄に、その患者情報を病院薬剤師が
入力。
★緊急安全性情報発令時には、該当外来患
者
者リストを検索し、医師へ情報提供する。
トを検索し 医師 情報提供する
とっておき「患者さんへの服薬説明」①
Rp)ビスホスホネート薬剤 or SERM
or エストロゲン製剤
+ ビタミンD製剤
ビタ
製剤 or ビタミンK製剤
ビタ
製剤 or Ca製剤
製剤
「福岡市西区医師会学術講演会(2012年5月25日)」
健愛記念病院 整形外科 副院長 池田聡Dr
魔法の説明
ビスホスホネート製剤、SERM、エストロゲンは、とても
いい薬です。
いい薬です
いい薬があっても、ビタミンD、ビタミンK、Caが充足
いい薬があ
ても ビタミンD ビタミンK C が充足
されてないと骨は強くならない。
納豆を食べましょう。
とっておき「患者さんへの服薬説明」②
あなたの骨は、いつ、つくられたのものです
か ?
か・・・?
ビスホスホネート製剤
ビ
ホ ホネ ト製剤
SERM製剤
ビ
活性ビタミンD製剤
他
福岡市急患診療センタ 出動日にて
福岡市急患診療センター出動日にて
「テーブルの上にあった骨をつくる
「テ
ブルの上にあった骨をつくる
お薬を2歳の子がのんでしまった
のですが
のですが・・・・」
」
福岡ロコモティブシンドロームセミナー
福岡
ティ シンド
ミナ
(2012年9月21日)
「リウマチ性疾患と骨粗鬆症」
埼玉医科大学 整形外科・脊椎外科 織田弘美教授
R )プレタ ルOD100 錠 1錠 1×M
Rp)プレタールOD100mg錠
• 最高血中濃度到達時間が、投与後3時間
• 今までの倍量投与となり、頻脈、頭痛等の
今までの倍量投与となり 頻脈 頭痛等の
副作用の発現が高くなる。
Rp)プレタ ルOD錠100mg
Rp)プレタールOD錠100mg
1日2回 朝・夕食後
1錠
院外調剤薬局との連携
患者さんのためにある。
202 年に向けて
2025年に向けて
• すべての仕事は、「患者さんのため」と心得る。
(ブレない)
・個々の薬剤師の強み、病院の中での薬剤部(科)
の位置づけ、地域に向けた薬局の意味を今より
もGrade upしておく。
upしておく
・問題点の抽出と打開策(周到な準備&根回し)
・現場で考えて、実行(実践)して、発表する。
TRACE
REPORT
病院
先生
平成
年
月
日
福岡市西区野方 7 丁目 766 番地 4
そうごう薬局 野方店
電話
FAX
担当薬剤師氏名
患者氏名
生年月日
様
明・大・昭・平
処方箋発行日
服薬状況
平成
25 年
併用薬剤
ID
年
月
月
日
日生
調剤日
患者様の訴え
(
歳)
平成
25 年
月
家族・介護者からの情報
検印
ご不明な点等ございましたら担当薬剤師までお願い致します。
きりとり
先生からそうごう薬局へ、指示事項等あればご記入をお願い致します。
患者氏名
生年月日
様
明・大・昭・平
年
ID
月
日生
日
その他
福岡県立精神医療センター太宰府病院
薬・薬連携指導の実際
薬
薬連携指導の実際
- 抗精神病薬 ‐
福岡県立精神医療センター太宰府病院
中川
伴子
平成25年1月23日
A-1病棟
A-2病棟
B 1病棟
B-1病棟
B-2病棟
C-1病棟
棟
C-2病棟
30床
40床
55床
55床
60床
60床
(閉鎖病棟)精神科スーパー救急認可病棟
(閉鎖病棟)精神科スーパー救急認可病棟 (本年2月から)
(閉鎖病棟)認知症病棟 回復期病棟
(閉鎖病棟)結核・身体合併症病棟
(開放病棟)回復期と依存症(主にアルコール依存症)病棟
(開放病棟)社会復帰病棟
放 棟
復帰 棟
精神科における薬々連携とは
院外処方箋発行の経緯
`
所在地: 福岡県太宰府市五条3丁目8-1
開設者: 福岡県
指定管理者 財団法人 医療・介護・教育研究財団
診療科目: 精神科・神経科・内科・歯科
リハビリテーション科
病床数: 300床
病棟数: 6病棟 A1,A2,B1,B2,C1,C2
薬剤師数:4名
補助員: 1名
医師数;18名
~患者にとっての医薬分業を考える~
患者にと ての医薬分業を考える
平成18年10月より、院外処方箋発行
精神科薬物治療には服薬継続が不可欠
年間院外処方箋発行数 23,000枚
枚
`
院外処方箋発行率
約94%
門前薬局集中率
約90%
(医療観察、治験患者等は院内)
院外処方箋発行時に考慮した事
入退を繰り返す患者が多い
継続的な薬物療法が必要
1.処方箋は院内薬局で監査を行う。
2.疑義紹介は病院薬剤師が処方医に行う。
院内・院外で服薬指導が異なってはいけない
3 疑義紹介を行った結果処方が変更される時は処方箋の出しなおしを
3.疑義紹介を行った結果処方が変更される時は処方箋の出しなおしを
行う。
4.院外処方箋は病院薬剤師が直接手渡し、前回の処方と違った点の
調剤薬局の薬剤師も病院でどのような薬物
療法がおこなわれているか、理解が必要
確認を行う。
5.調剤薬局からの疑義紹介は院内薬局で行う。
6 門前薬局の薬剤師の院内研修を行う
6.門前薬局の薬剤師の院内研修を行う。
病院実習等を積極的に受け入れ、お互いに協力し合って患者さんの利益になる
医薬分業を目指す必要がある!
精神科の薬物療法の特徴
統合失調症の特徴
抗精神病薬とは
・幻覚・妄想状態の治療薬
強力精神安定剤とも呼ばれる。
・強力精神安定剤とも呼ばれる。
・統合失調症治療薬
`
`
抗うつ薬
薬
抗精神病薬
双極性障害治療薬
向精神薬
`
適応外使用が多い
気分安定薬及び
例;
睡眠薬
・睡眠補助剤
・高齢者の攻撃性の
軽減・・
・双極性障害
(アリピプラゾール・オランザピンは適応取得)
統合失調症の患者が戦っている事
気分調整薬
その他
長嶺
`
`
陽性症状 陰性症状
幻覚・幻聴
100人に1人が罹患する。
病気に伴う生活障害(生活制限)が大きい
1.日常生活の仕方のまずさ
・食事、金銭、社会資源利用、計画
2.対人関係
・人付き合い、挨拶、他人への配慮、気配り
3.仕事
・疲れやすさ、要領、学習、仕事場と人間関係
への適応
統合失調症の治療
俊彦
基本は薬物療法です。薬物療法に加えて,病状の回復や程度に応じた精神療法
やリハビリテーションが行われます
やリハビリテ
ションが行われます。
First Illness(統合失調症)
Second sickness(スティグマ)
Third disease (身体合併症)
薬物療法
治療の基礎となるものです。症状が激しい時期(急性期)の治療には抗精神病薬と呼ばれる薬
治療の基礎となるものです
症状が激しい時期(急性期)の治療には抗精神病薬と呼ばれる薬
物が特に効果を発揮します。状況に応じて錠剤,液剤,散剤等の経口薬や注射薬が選択され,
使われます。慢性期でも,再発を防ぎ精神療法やリハビリテーションをスムーズに進めていくた
めにも長期にわたる薬物療法をきちんと受けることが必要です。
も長期 わ る薬物療法を ち
受ける
必要 す。
精神療法
患者さんだけでなくその家族もさまざまな不安や問題をかかえてます。診察の場や集団での精
神療法を受けることで,病気や自分のもつ症状への理解を深め,精神的な安定をとりもどし,本
人が再び社会や家庭での日常生活に戻れるようになることにつながります。
病名告知 → 心理教育 → 服薬指導
リハビリテーション
リハビリテーションは薬物療法によって激しい症状がおさまった後に開始します。入院中は作業
療法士などによる作業療法や,レクリ
療法士などによる作業療法や,レクリエーション療法などを行います。外来ではデイケアに通所
ション療法などを行います。外来ではデイケアに通所
して,体力や集中力の回復を図ったり,対人関係など,生活上起こるさまざまな問題を解決する
技法,ストレスへの対処法を学ぶことができます。
やさしい統合失調症ハンドブック
患者さんー服薬に関し困っていること
患者さん
服薬に関し困っていること
統合失調症の患者さんー困っていた症状
今までに困った症状(通院者計
服薬で困っていること(複数回答)
n=750)
60%
50%
40%
51.3%
48.1%
37.6%
32.8%
36.3%
32.1%
30%
114
80
87
62
61
37
の
そ の他
副作用
用 があ る
副作
作用でのど が渇 く
薬 の副作用で体
体重が増え
えた
の
作用 で生理不
不順 に な る
副作
副作
作用 で イ ンポ
ポテンツ
( 勃起不能 ) に な る
15
飲む
む と 気分 が悪
悪 く なる
薬
薬があ
る
味 が嫌
が いな 薬 があ る
薬の
の量が多すぎる
困った症状はない
10
色 が嫌
が いな 薬 があ る
34
主治
治医 が 、薬 の量 を 減 ら
し て く れな い
4 4%
4.4%
わからない
その他
不安感やあせりで
気分が落ち込んで
しまう
夜に眠れなくなった
人と会うのが嫌い
になって部屋に閉じ
こもってしまう
仕事や勉強に集中
出来なくなり、気
力が低下した
思いがけず気が
立ってしまう
ありもしない被害
やうわさを現実に
思ってしまう
誰もいないのに声
が聞こえたり、な
いものが見える
0%
2 3%
2.3%
157
129
主治
治医 が 、薬 の量 を す ぐ
に やす こ と が多 い
に増
6.9%
10%
263
形 が嫌
が いな 薬 があ る
20%
360
主治
治医 が、 薬 に つい て 説 明
明 し て く れな い
400
350
300
250
200
150
100
50
0
49.3%
2005年九州障害者ネットワーク:統合失調症患者690名
ぜんかれん調査1998
服薬アドヒアランス不良の再入院に対する影響
統合失調症患者さん 合併症調査
統合失調症患者さんの合併症調査
経口抗精神病薬投与に関する大規模コホート研究(49,003例)
「受療している慢性疾患は?」
受療している慢性疾患は?」 (n
(n=750)
750)
(参考)一般受療率
(参考)
般受療率
服薬アドヒアランスが悪くなるにつれて再入院率があがる
糖尿病
2.7%
5.6%
肝臓病
1.3%
3.9%
神経痛/関節炎
神経痛
関節炎
/リウマチなど
2.8%
3.3%
胃腸病
2 8%
2.8%
3 2%
3.2%
40
35
31.7
29.5
再 30
入
院 25
率
(%) 20
精神科入院患者の割合
28.1
28.4
25.9
23.4
18.5
13.4
15
腰痛症
3.1%
高血圧症
2.0%
2.9%
0
2
8.3%
4
6 (%)
18.6
17 0
17.0
11.2
8.3
10
9.6
5
0
0%
10% 20%
30%
40%
50% 60%
70% 80%
90% 100% 110% 120% 130%
服薬遵守率(%)
(ぜんかれんデータ)
(H8/1996年厚生省患者調査)
Valenstein et al. Medical Care. 2002;40:630-
現在精神疾患の原因はどのように
考えられているか
ストレス
主治医の病名告知
から始まる!
脳内神経伝達
物質の異常
精神療法
心理教育で薬物療法についてどういう説明を行うか?
こころの病気ではなく脳の病気
(統合失調症 場合)
(統合失調症の場合)
シナプスにおける情報伝達
脳のドパミン神経伝達経路
ドパミン
セロトニン
ノルアドレナリン
モノアミンと感情の関係
セロトニン
ノルアドレナリン
不安
イライラ
`
`
覚醒
衝動
食欲
気分 感情
性欲
認知機能
攻撃性
`
`
`
統合失調症治療薬
積極性
気力
`
多剤大量療法から単剤化へ!
注意!!精神科には独特の言い方が有ります。
快楽
ドパミン
`
抗 精 神 病 薬 の 歴 史
発売年
一般名
薬物療法の始まり
単独使用
の時代
1955
クロルプロマジン
1958
1959
1960
製品名
会社名
ペルフェナジン
レボメプロマジン
ウインタミン
コントミン
トリオミン
ヒルナミン
塩野義
三菱ウェルファーマ/吉富
アステラス
塩野義
1960
1962
1964
1965
1969
フルフェナジン
チオリダジン
ハロペリドール
ピパンペロン
スピペロン
フルメジン
メレリル
セレネース
プロピタン
スピロピタン
三菱ウェルファーマ/吉富
ノバルティス
大日本住友製薬
エ ザイ
エーザイ
エーザイ
1970
1974
1979
クロカプラミン
スルピリド
クロフェクトン
アビリット
三菱ウェルファーマ/吉富
大日本住友製薬
1980
1982
1984
1986
1987
1989
ゾテピン
チミペロン
ブロムペリドール
酸
デカン酸ハロペリドール
スルトプリド
ロドピン
トロペロン
インプロメン
ハロマンス
バルネチール
アステラス
第一
三菱ウェルファーマ/吉富
友製薬
大日本住友製薬
大日本住友製薬
1991
1991
1993
1996
モサプラミン
ネモナプリド
デカン酸フルフェナジン
リスペリドン
クレミン
エミレース
フルデカシン
リスパダール
三菱ウェルファーマ/吉富
アステラス
三菱ウェルファーマ/吉富
三菱ウェルファ
マ/吉富
ヤンセン
2001
2001
2001
2006
2008
2009
クエチアピン
ペロスピロン
オランザピン
アリピプラゾール
ブロナンセリン
クロザピン
セロクエル
ラ
ルーラン
ジプレキサ
エビリファイ
ロナセン
クロザイル
アステラス
大日本住友製薬
大
本住友製薬
日本イーライリリー
大塚製薬
大日本住友製薬
ノバルティス
追加併用
の時代
1990
多剤併用
大量投与
の時代
2000
新たな
薬物療法
の時代
薬物療法の変化
多剤大量療法 (CP換算1000mg以上)
非定形薬+気分安定薬+
少量のベンゾジアゼピン薬
非定形薬単剤化
抗精神病薬の多剤大量療法の問題点
抗精神病薬の種類
分
1.有効な薬物の確定困難、至適用量の決定困難
2 副作 発現時 原 薬物 判定困難
2.副作用発現時、原因薬物の判定困難
3.少量ずつの併用では、どの薬物も有効血中濃度に達しない可能性
4 併用薬によっては向精神効果が減弱する可能性
4.併用薬によっては向精神効果が減弱する可能性
5.薬物相互作用による副作用の出現や相乗的増加の危険性
6 調剤ミス、投薬ミスや服薬ミス誘発の危険
6.調剤ミス、投薬ミスや服薬ミス誘発の危険
7.服薬アドヒアランスの低下
8.医療費の増大
9.副作用軽減や予防のための薬物の追加併用の必要性
10.個々の薬物の特徴把握困難
11.文献との照合困難
12.新規(非定型)抗精神病薬のメリット喪失
13 死亡率の増加
13.死亡率の増加
定
受容体相互作用
治療効果
D2拮抗作用
統合失調症症状の改善
(主として陽性症状)
ブチロフェノン系
5-HT2拮抗作用
統合失調症症状の改善
(主として陰性症状)
錐体外路系副作用の軽減
鎮静作用
α1拮抗作用
目眩、反射性頻脈
降圧薬の作用増強
リスパダール・セロクエル
H1拮抗作用
鎮静作用
ジプレキサ・ルーラン
錐体外路系副作用の軽減
mAch拮抗作用
ジプレキサ
5-HT1A刺激作用
ルーラン・エビリファイ
視覚異常、緑内障の悪化
口渇、頻脈、便秘、乏尿
学習記憶障害
抗不安 抑
抗不安・抑うつ作用
作用
錐体外路系副作用の軽減
統合失調症認知障害の改善
臨床精神薬理 Vol.5 No.2,152 2002
100
プロペリシアジン
ニューレプチル
ニュ
レプチル
20
ペルフェナジン
ピーゼットシー
10
フルメジン
2
ハロペリドール
ハロ
リド ル
デポ注
リントン
2
リントン注
2
ハロマンス注
チミペロン
チミ
ン
トロペロン
ト
ン
スピペロン
スピロピタン
ピパンペロン
プロピタン
200
スルピリド
スルピリド
200
スルトプリド
バルネチール
200
イミノジベンジル系
クロカプラミン
クロフェクトン
40
チエピン系
ゾテピン
ロドピン
66
その他
ピモジド
オーラップ
4
SDA
リスペリドン
リスパダール
1
ベンズアミド系
非
定
デポ注
インプロメン
薬
2
1.3
1
リスペリドン
リスパダールコンスタ
パリペリドン
インヴェガ
セロトニン・ドパミン受容体拮抗薬
ペロスピロン
ルーラン
MARTA
クエチアピン
セロクエル
66
オランザピン
ジプレキサ
2.5
クロザピン
クロザリル
50
ブロナンセリン
ロナセン
4
アリピプラゾール
エビリファイ
4
型
薬 DSA
デポ注
1.5
8
抗精神病薬の受容体結合プロフィール
SDA
DSA!
ロナセン
リスパダール
MARTA
SDA
ジプレキサ
ルーラン
α1
D2
M1
H1
5-HT2A
5-HT7
セロクエル
5-HT2A
5-HT6
5-HT2A
エビリファイ
5-HT2A
鎮静作用 眠気 体重増加
鎮静作用、眠気、体重増加
中枢抑制薬の作用増強
100
レボトミン
ブロムペリドール
D2
鎮静作用 起立性低血圧
鎮静作用、起立性低血圧
等価用量
レボメプロマジン
型
副作用
錐体外路系運動障害
血中プロラクチンの上昇
商 品 名
コントミン
フルデカシン注
DSS
期待される臨床効果
一 般 名
クロルプロマジン
フルフェナジン
宮本聖也、臨床精神薬理、5:843-854, 2002
各種受容体との相互作用および臨床効果
類
フェノチアジン系
D2
H1
5 HT2A
5-HT
5 HT1A
5-HT
セレネース
α1
5-HT2A
α2
α1
5 HT1A
5-HT
MARTA
DSS
D2
村崎光邦ほか 臨床精神薬理 Vol.11 No.5, 2008
臨床精神薬理 Vol.11 No.5,845-854,2008
※ SDA(セロトニン・ドパミン拮抗薬)、DSA(ドパミン・セロトニン拮抗薬)、 DSS(ドパミン受容体部分作動薬)
MARTA(Multi-Acting Receptor-Targeted Antipsychotic)
抗精神病薬のプロフィールの違いを理解しよう!
`
定形薬
低力価薬
高力価薬
`
非定形薬
抗精神病薬の効果と錐体外路症状の発現の
関係を示したファルデによる図
鎮静が強い 肥満
錐体外路症状・高プロラクチン血症等
DAS(リスペリドン) SDA (ブロナンセリン・ベロスピロン)
MARUTA (オランザピン)DSS(アリピプラゾール)
それぞれに特徴があるので、等価用量が同じだからといって変更出来ない!
※抗精神病薬の比較にコントミン換算が使われる。
※抗精神病薬の比較にコントミン換算が使われる
定型薬に比べて非定形薬は 副作用が少ない。
副作用が出
ただし!
にくい薬!
く 薬
錐体外路症状
定型薬>非定型薬
代謝系の副作用
定型薬 < 非定型薬
太りやすさ
オランザピン>クエチアピン>リスペリドン>低力価抗精神病薬・・・
上限を超え
ないように
使用する!
抗精神病薬には使用量の上限がある。
クロザピン 600mg オランザピン 20mg クエチアピン750mg
g アリ
アリピプラゾール
ラゾ
30mg
g ブロナンセリン24mg
ナ
リ
g
ペロスピロン 48mg
抗精神病薬に関連した副作用
抗コリン作用
抗精神病薬 副作用
抗精神病薬の副作用
過鎮静
け れん発作
けいれん発作
垂体外路症状
遅発性ジスキネジア
抗精神病薬の副作用
QT延長・心毒性
副作用をいかに説明するか!
症状と区別のつかない副作用があります。
体重増加
糖尿病
抗プロラクチン血症
糖代謝異常
脂質代謝異常
各種抗精神病薬の有害事象項目別発現リスクのまとめ
副作用
APZ50) CLZ50) OLZ50) QTP50)
RIS50)
BNS
HPD
体重増加
±
±
±
+++
+++
+
+
耐糖能異常
+
+
±
+++
+++
+
+
QT/QTc延長
±
+
±
++
+
+
+
起立性低血圧
+
+
±
+++
+
++
++
高プロラクチン
血症
+
++
±
±
±
±
+++
錐体外路症状
±~+
+++
±~+
±
±~+
±
±~+
抗精神病による肥満の原因
`
3のOが肥満をもたらす
`
・over
over dose(抗精神病薬の多剤併用)
`
・over sedation(過鎮静)
`
・over eating(炭酸飲料や間食などの過食)
ti (炭酸飲料や間食などの過食)
※薬剤による肥満の説明に薬に立ちます!
BNS:Blonanserin HPD:Haloperidol APZ:Aripiprazole CLZ:Clozapine OLZ:Olanzapine
BNS:Blonanserin,HPD:Haloperidol,APZ:Aripiprazole,CLZ:Clozapine,OLZ:Olanzapine,
QTP:Quetiapine,RIS:Risperidone
臨床精神薬理11:461-476,2008
定型抗精神病薬の重大な副作用
1.悪性症候群:多くは投与開始3〜9日後に起こり、急速に進行して死に至る場合も
ある 前駆症状は無動寡黙 強度の筋剛直 頻脈 発汗など ダントロレンやブロモ
ある。前駆症状は無動寡黙、強度の筋剛直、頻脈、発汗など。ダントロレンやブロモ
クリプチンで対応。
2.錐体外路症状:筋剛直(硬直と非可動)、仮面状顔貌、流涎、姿勢停止などのア
キネジア(無動症)、手指振戦などで、投与初期から出現。抗コリン薬で対応。
、顔、
筋 痙攣 多
投
3.急性ジストニア:首、顔、背中などの急性の筋肉痙攣で多くは投与開始3日以内
に起こる。抗パーキンソン薬で対応。
4.アカシジア:着座静止不能。投与開始数週後から発現する動きが止められない状
態。下肢がムズムズしてじっとしておられず絶えず動き回ったり、座っているときに絶
えず足踏みしたり足の移動を行うような状態。ベンゾジアゼピン系薬剤(クロナゼパ
ム等)、β遮断薬(プロプラノロール等)で対応。
5.遅発性ジスキネジア:投与開始数ヶ月後から発現する。舌、顎、口唇の不随意運
動。線条体のドパミン受容体の感受性亢進によるものと考えられている。抗精神病
薬の中止や抗 リン薬の中止で悪化
薬の中止や抗コリン薬の中止で悪化。
精神科における服薬指導とは!
院内ではこのような指導を行っています。
心理教育における薬の説明
くすりは身体の中でどうなるのか?
1.薬の作用
・脳の働きに必要なドパミンが、病気の場合余分に存在することとの関係を説明
気
・マックファーレンによる統合失調症のフィルターモデルの説明
クくしから地区
2.薬の種類:抗精神病薬、抗不安薬、睡眠薬、副作用止め
3 服薬継続の意義
3.服薬継続の意義
4.薬の副作用
・副作用とは薬が効いてほしい部分だけでなく、他の部分にも効果が出てしまうこと。
・副作用の出方には個人差があること。
副作用の出方には個人差があること
・今の(医療の)段階で副作用をゼロにすることはできないこと。
5.副作用への対処法
6 悪性症候群とは
6.悪性症候群とは
40度以上の高熱、体の強いこわばり、意識障害
7.アレルギーとは
皮膚に赤い斑点とかゆみ
8.その他の副作用とは
おち かない、そわそわする、不自然な体の動き、便秘など
おちつかない、そわそわする、不自然な体の動き、便秘など
困った症状、気になる症状について医師に上手に相談するよう指導していく。
薬は規則正しく服用しないと
薬効を表しません!
くすりは大事なパートナーです。
くすりは大事なパートナーです
医師
病院ス
タッフ
くすり
本人
家族
社会
使用上の注意事項に関する説明文書
気になる症状のチェックリスト
取るべき行動
全体の注意事項として、まとめて下欄に記載。
全体の注意事項として
まとめて下欄に記載
①飲酒、運転等について
②眠気 手の振るえ 便秘 尿が出にくい たちくらみ等
②眠気、手の振るえ、便秘、尿が出にくい、たちくらみ等
頻度の高い副作用→「医師に相談」
③まれに急な発熱 筋肉のこわばり等
③まれに急な発熱、筋肉のこわばり等
悪性症候群の前駆症状→「服薬中止してすぐに受診」
④発疹等アレルギ 症状の発現
④発疹等アレルギー症状の発現
⑤薬剤によるアレルギー歴、食物アレルギー、妊娠等の申し出
` 特に注意すべき薬剤のみ個別の注意事項を記載。
特 注意す
薬剤
個別 注意事項を記載。
①糖尿病薬
②シアナマイド
③リスパダール内服液 など
`
利用して下さい。
利用して下さい
□日光や明りに
目や皮膚が敏感
・サングラス、帽子、サンバイザーや日傘を使う
・長時間日光にさらされるのをさける。
長時間 光 さらされる をさける
・外出前に、日焼け止めクリームをぬる。
口唇や口の渇き
・口に水をふくんでぬらす。
・小さな氷を口に含む
小さな氷を口に含む
・砂糖抜きの飴をなめるか、ガムをかむ。
□時々、胃がむかつく
・水を少量飲んでみる。
□時々、便秘になる
・身体の運動量をふやす。
・食物繊維の多く含まれる食品を食べる。
□倦怠感 眠気
□倦怠感、眠気
・軽い運動をする。
軽い運動をする
□肌の乾燥
・刺激の少ないシャンプーやせっけんを使う。
・風呂にはいるたびに保湿クリームをぬる。
□軽い落ち着きのなさ
筋肉が硬い感じ
身体の動きが鈍い感じ
・体操や散歩をする。
・音楽などでリラックスする
□体重増加
・軽い運動をする。
・規則正しい食事をして、食べ過ぎない。
知ってますか?
お薬の説明書
入院患者さん本人だけでなく、家族のかたも薬剤師から
入院患者さん本人だけでなく
家族のかたも薬剤師から
薬の説明をうける事が出来ます。
薬の効果
副作用の心配
どうすれば、薬を忘れずに飲めるか?
どうすれば、薬を忘れずに飲めるか
食事や飲み物との関係
お薬手帳とは、あなたに処方されたお薬の名
前 飲
前や飲む量、回数、飲み方、注意事項などを
、回数、飲 方、注 事項な を
記録する為の手帳です。医療機関や薬局で
服用しているお薬の内容がわかり、お薬の重
複を避けることができます。入手方法は薬局
にご相談ください。
なんでも
相談して下さい
家族教室 風景
家族教室の風景
統合失調症の薬物療法に求められるもの
統合失調症
薬物療法に求められるも
(服薬指導時のポイント!)
z長期的展望に立った治療
z 自立した生活
z患者さんの立場に立った処方
z 服用のし易さ
z 単剤・少ない服薬回数
z 副作用の少なさ
精神科患者さんへの服薬指導時の関わりにおいて
1 お薬を決められたとおり飲んでいるか?
1.
怠薬、自己判断での調整、過量服薬、ため込みがないか?
2 主治医の処方(治療方針)に納得了解できているか?
2.
診察時に処方内容への不満、変更への希望、疑問等を
伝え
伝えているか?
るか
おわり
3. 保険適応外使用の際の主治医の意図を理解納得しているか?
4. 希死念慮を疑わせるような ”つぶやき” や様子 がないか?
主治医へのフィードバックが今後は重要!?
医師からの要望
ご静聴ありがとうございました
第 12 回薬-薬連携研修会「薬薬連携指導の実際」参加証明アンケート
Ⅰ.該当する箇所に○を記載してください
所
属
勤務先
勤務年数
1.福岡地区勤務薬剤師会
1.病院
2.薬局
1.~1 年未満
2.福岡市薬剤師会
3.その他
3.その他
2.1 年以上 3 年未満
3.3 年以上 10 年未満
4.10 年以上
連携研修会
1.1 回目
2.2 回目
3.3 回目
4.4 回目
5.5 回目
6.6 回目
への参加
7.7 回目
8.8 回目
9.9 回目
10.10 回目
11.11 回目
12.12 回目
Ⅱ.全般的な満足度について(10 段階の該当箇所に○を記載してください)
研修会全体で
大変満足(
10
9 8 7
6 5 4
3 2
1 )不満足
テーマ1.トレースレポート(病院)
大変満足(
10
9 8 7
6 5 4
3 2
1 )不満足
テーマ1.トレースレポート(薬局)
大変満足(
10
9 8 7
6 5 4
3 2
1 )不満足
テーマ2.抗精神病薬(病院)
大変満足(
10
9 8 7
6 5 4
3 2
1 )不満足
Ⅲ.全般的な関心度について(10 段階の該当箇所に○を記載してください)
薬薬連携について
関心あり(
10
9 8 7
6 5 4
3 2
1 )関心なし
テーマ1.トレースレポート
関心あり(
10
9 8 7
6 5 4
3 2
1 )関心なし
テーマ2.抗精神病薬
関心あり(
10
9 8 7
6 5 4
3 2
1 )関心なし
Ⅳ.以下の質問に○・×で解答してください
(
)1.BP 系薬剤を小児が誤飲した場合には吐かせる。
(
)2.あなた自身の今の骨は成長期(中学生、高校時代)につくられた骨である。
(
)3.プレタ-ルを飲んで頻脈を患者さんが訴えたら医師に伝える。
(
)4.閉経後のホルモン療法に関しては、基本的にはアロマターゼ阻害薬が第一優先とされる
が、骨粗鬆症や強度な関節症状、心血管障害などの合併症を有し、アロマターゼ阻害薬
が適当でないと判断される場合には、タモキシフェンの投与が推奨される。
(
)5.ドーピングの国際基準において、禁止物質・禁止方法の使用を要する医学的状態にある
競技者が、治療目的使用に係る除外措置(TUE)申請して、認められれば、禁止物質・
禁止方法を治療目的で使用することができる。
(
)6.精神科では普通、病名告知は行わない。
(
)7.近年、統合失調症の治療で抗精神病薬の多剤大量療法は普通の事である。
(
)8.抗精神病は適応外処方が多い。
(
)9.新規抗精神病薬の主な副作用は代謝性障害である。
(
)10.抗精神病薬は使用量の上限は特に考えなくて良い。
今後の講演で講師に聞きたい内容や要望、あるいは、日頃病院との連携で困っていることや要望を具体
的に記載してください。
第 12 回確認テスト解答
1.BP 系薬剤を小児が誤飲した場合には吐かせる。
(×)
2.あなた自身の今の骨は成長期(中学生、高校時代)につくられた骨である。
(×)
3.プレタ-ルを飲んで頻脈を患者さんが訴えたら医師に伝える。
(○)
4.閉経後のホルモン療法に関しては、基本的にはアロマターゼ阻害薬が第一優先とされ
るが、骨粗鬆症や強度な関節症状、心血管障害などの合併症を有し、アロマターゼ阻
害薬が適当でないと判断される場合には、タモキシフェンの投与が推奨される。
(○)
5.ドーピングの国際基準において、禁止物質・禁止方法の使用を要する医学的状態にあ
る競技者が、治療目的使用に係る除外措置(TUE)申請して、認められれば、禁止
物質・禁止方法を治療目的で使用することができる。
(○)
6.精神科では普通、病名告知は行わない。
(×)
7.近年、統合失調症の治療で抗精神病薬の多剤大量療法は普通の事である。
(×)
8.抗精神病は適応外処方が多い。
(○)
9.新規抗精神病薬の主な副作用は代謝性障害である。
(○)
10.抗精神病薬は使用量の上限は特に考えなくて良い。
(×)
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