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第6回 太陽エネルギー利用関連技術分科会議事概要
第6回 太陽エネルギー利用関連技術分科会議事概要 ◆本分科会の概要 三重県工業研究所では太陽エネルギーの有効利用に関する調査・研究を行っています。 今回の分科会ではエネルギー政策についてグローバルな知見をお持ちの日本再生可能エネルギ ー総合研究所 北村 和也 代表 および 立命館大学大学院 村沢 義久 客員教授 をお招 きしてご講演いただきました。 ◆日時 平成 26 年 12 月 1 日(月) 13 時 00 分〜16 時 00 分 ◆場所 公益財団法人 三重県産業支援センター 高度部材イノベーションセンター(AMIC) (三重県四日市市塩浜町 1-30) ◆出席者 団体 5 名 ◆議事概要 ◇開会あいさつ 三重県工業研究所 プロジェクト研究課長 西村 正彦 ・本来は、所長である湯浅が紹介するところ、事情により代理で挨拶。 ・これまで工業研究所が取り組んできた経緯について紹介。 ・今回の分科会は、エネルギー政策についてグローバルな知見でご活躍の村沢先生および北村先 生を迎えて、太陽光発電等のエネルギービジネスについての講演。 ・これを機に交流を深めていただきたい。 ◇講演: 「固定価格買取制度の問題∼欧州の状況から見る∼」 講師:日本再生可能エネルギー総合研究所 代表 北村 和也 様 【概要】 配布資料に基づいて講演をされました。概略は、以下の通りです。 ・再生可能エネルギーは、世界的には常識。原子力よりも再生可能エネルギーの総量が大きいた め、原子力と比較するのはもう時代遅れである。 ・再生可能エネルギーで先進地は、ドイツである。 ・世界最大の太陽光発電施設は、フランスである。 ・ドイツは、2030年までに再生可能エネルギーをエネルギー総量の30%まで引き上げる。 ・ドイツでは、現状の賦課金が高いため、来年度は下げる模様。 ・洋上風力は高コストのため、普及しづらい。 ・スペインは、東京電力エリアと電力事情がよく似ている。 ・スペインは、REE(政府が資本の 20%を保有)が電力管理している。 ・九州電力が言う「先に蓄電を入れる」は不正解である。 ・理由は、まずはコスト高になる。スペインを始め世界で大型蓄電を入れるスタンスは倒れると いう判断。 ・国内の電力会社は、なぜか震災後の方が連系線の利用率が低下している。 ◇講演: 「ソーラーシェアリングによるエネルギー利用の可能性について」 講師:立命館大学大学院 客員教授 村沢 義久 様 【概要】 配布資料に基づいて講演をされました。概略は、以下の通りです。 ・私は、日本国内のミクロ的なエネルギー事情について研究調査対象としている。 ・燃料電池車は、普及しないと考える。 ・テスラとソフトバンクの社長が素晴らしい経営者であると考えている。 ・原発は、最後まで稼働が難しいはず。しかし、原発が数個(2∼3割)ぐらいがベストミック スだと考えられる。 ・再生可能エネルギーの内訳で、日本は太陽光が風力より多いが、海外は風力の方が多い。風力 に関して地上はこれ以上、普及しない。 ・日本には、原子力、火力、風力は大幅に普及しないので、太陽光による発電しかない。展開手 法は、農地などでのいわゆるソーラーシェアリングである。 ・落花生は光飽和点が高いが、 ・落花生は光飽和点が高いが、ソーラーシェアリングを試みた ソーラーシェアリングを試みたところ十分収量が確保できた。 ソーラーシェアリングを試みたところ十分 収量が確保できた。 ◇三重県工業研究所 三重県工業研究所研究紹介 研究紹介 三重県工業研究所 プロジェクト研究課 主任研究員 井上 幸司 環境省から受託している調査 から受託している調査 から受託している調査事業および太陽電池関連の要素技術について事業を紹介し 事業および太陽電池関連の要素技術について事業を紹介し 事業および太陽電池関連の要素技術について事業を紹介しました。 た。 太陽電池の効率向上が伸び悩む中、波長変換により既存の太陽電池の効率を向上できるメカニズ ムを解説し ムを解説しました。さらに、応用展開事例として、 た。さらに、応用展開事例として、 た。さらに、応用展開事例として、LED LED/自然光を利用した植物工場の事例を紹介 /自然光を利用した植物工場の事例を紹介 しました。 た。LED や遮光調整等の面でも蛍光体は活用できることを紹介し や遮光調整等の面でも蛍光体は活用できることを紹介しました。 た。 ◇研究会終了、名刺交換等意見交換 研究会終了、名刺交換等意見交換 写真 1 講演の様子 写真 2 質疑応答の様子