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平成28年12月 第6回市議会定例会 提案理由説明(PDF形式

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平成28年12月 第6回市議会定例会 提案理由説明(PDF形式
平成28年第6回市議会定例会
提案理由説明
本日ここに、平成28年第6回越前市議会定例会が開会され、提案いたしま
した平成28年度12月補正予算案をはじめ、各種案件のご審議をいただくに
当たり、当面する市政の重要課題についてご説明を申し上げ、議員各位並びに
市民の皆様のご理解を賜りたいと存じます。
【新庁舎建設】
まず、本庁舎の建設については、昨年12月から整備を進めてきた立体駐車
場が完成し、10月17日から来庁者の駐車場として供用を開始しました。
また、立体駐車場の供用開始に伴い、本庁舎北側駐車場の埋蔵文化財発掘調
査の範囲を広げるとともに、発掘調査の進捗状況を定期的にホームページで紹
介してまいります。
なお、本庁舎の実施設計については、本年度末の策定に向け、着実に作業を
進めているところです。
複合施設(今立総合支所)の建設については、11月1日から今立ふれあい
プラザの解体工事が始まり、本年度末の工事着手に向け、12月補正予算案に
建設工事費などの所要額を計上いたしました。
建物は鉄筋コンクリート・一部鉄骨造りの平屋建て、延べ床面積は1,88
5.47㎡で、建材等には地元の伝統産業品などを多く使用し、多目的に使え
るホールや調理室、災害時に現地対策本部となる会議室を備え、市東部地域の
防災・コミュニティ等の拠点施設として、平成30年8月末の完成を目指して
まいります。
【北陸新幹線】
次に、北陸新幹線については、8月から用地協議に着手し、11月21日現
在の本市地係の用地取得率は39.06%となっています。
今後も引き続き、関係地係及び地権者のご理解とご協力を得ながら、県や沿
線市町と連携し、整備促進に取り組んでまいります。
また、鉄道・運輸機構が近く駅舎設計に着手することから、駅舎内への丹南
地域の伝統的工芸品の活用に向け、アドバイザー会議を設けて専門家等の助言
を受けるとともに、丹南地域の5産地組合からヒアリングなどを実施しており、
今議会でのご意見も踏まえ、12月15日に鉄道・運輸機構大阪支社長に要望
書を提出する予定です。
北陸新幹線南越駅周辺整備基本計画で定めたコンセプトである「伝統・文化
1
を未来につなぐ癒しと交流の空間」の実現に向け、引き続き関係機関と協議を
進めてまいります。
【人口減少への対応】
次に、昨年10月1日に実施した国勢調査については、10月26日に総務
省統計局が人口等基本集計結果を公表しました。
公表された結果では、本市の人口は8万1,524人となり、平成22年の
前回調査と比べて4,090人、4.77%の減少となる一方、世帯数は2万
7,889世帯で、前回と比べて288世帯、1.04%の増加となりました。
今回の国勢調査の人口と、同日の住民基本台帳登録者数との差異2,193
人については、引き続き分析を行った結果、住民票を異動せずに他の市町村に
居住したものと認識しており、その内訳は学生、単身赴任や出張、高齢者など
が約80%、外国人が約20%と確認しています。
また、県内全体の集計結果では、鯖江市のほか旧福井市、旧春江町、旧松岡
町で人口が増加しており、旧福井市を囲む地域に人口集中が進んでいることが
明らかとなりました。
今後も、国より国勢調査の詳細な結果が順次公表されることから、引き続き
詳細な分析を行い、昨年11月に策定した市総合戦略に掲げる5つの基本目標
の実現に向け、全庁を挙げて人口減少対策・定住化促進対策を推進してまいり
ます。
生産年齢人口世代の居住促進としては、本年度当初予算に計上した市住宅取
得緊急支援事業補助金など住宅関連施策について、県内の不動産関連事業者や
市内企業、結婚式場等を対象に積極的なPR活動を実施しており、10月末ま
での訪問事業者数は200社、住宅関連補助事業等の新規申請件数は180件
に上っています。
また、住まい情報の効果的な発信を図るため、4月から運用を開始している
市住まい情報バンク「越前市おうちナビ」については、10月末現在のサイト
アクセス数が3万2,824件で、登録件数は売買戸建が26件、賃貸戸建が
22件、賃貸アパート・マンションが197件となっており、成約件数は売買
戸建が8件、賃貸戸建が22件、賃貸アパート・マンションが379件となっ
ています。
本市へのUターン者やI・Jターン者の増加に向けた取組みについては、1
0月2日に大阪市の梅田スカイビルで開かれた、県主催の「福井、暮らしカフ
ェ
ふくい移住・就職フェア
in
OSAKA」に本市のブースを設置し、
移住等に関する相談を実施しました。
2
関西圏は本市にとって、大学等への進学からそのまま就職するとのパターン
で女性流出度の高い地域であるため、県主催の移住フェアへの積極的な参加や
大学訪問など、今後も積極的なアプローチを進めてまいります。
【経済・雇用情勢】
次に、経済・雇用情勢については、内閣府が11月14日に発表した7月か
ら9月期の国内総生産(GDP)の速報値は、成長率が実質0.5%の増、年
率換算で2.2%の増となり、3四半期連続のプラス成長となりました。
しかし、個人消費と企業の設備投資は依然低調であり、景気の足踏み状態が
続いています。
一方、雇用情勢については、10月28日に福井労働局が発表した9月の県
内有効求人倍率は1.87倍で、前月より0.07ポイント、前年同月より0.
26ポイントの上昇となり、東京都の2.03倍に次ぎ、8箇月連続で全国2
番目に高い率となっています。
また、武生公共職業安定所管内では1.56倍と、前月より0.12ポイン
ト、前年同月より0.22ポイントの上昇となりました。
今後も引き続き、関係機関と連携し、経済・雇用対策の推進を図ってまいり
ます。
【平成29年度当初予算編成】
次に、新年度当初予算の編成については、10月20日に「平成29年度当
初予算編成方針」を決定しました。
その中で、重点的に予算を配分する重点項目については、昨年11月に策定
した市総合戦略に掲げる施策の着実な展開に取り組み、定住化の促進の実現を
図るため、
「人口問題・定住化対策の推進」をはじめ「まちづくり基盤整備の推
進」「次世代を育む施策と健康づくりの推進」「環境や文化と調和した産業の育
成」「地域防災力の充実強化」の5項目を重点項目に位置付けたところであり、
めり張りのある予算編成を行いながら、事業の進捗を図ってまいります。
それでは順次、まちづくりの5本の柱に沿って、主な取組みをご説明いたし
ます。
【元気な産業づくり】
まず最初に、1つ目の柱である「元気な産業づくり」について申し上げます。
内閣府が10月25日に発表した10月の月例経済報告では、景気の基調判
3
断を8箇月連続で据え置き、
「このところ弱さも見られるが、緩やかな回復基調
が続いている」とし、
「先行きについては、雇用・所得環境の改善が続くなかで、
各種政策の効果もあって、穏やかな回復に向かうことが期待される」としてい
ます。
本市においては、10月27日に株式会社福井村田製作所が、コンデンサー
の増産に向けた態勢強化を図るため、市の支援を得て原材料工場を来年2月か
ら建設し、約100人の新規雇用を予定していることなどを発表しました。
また、11月1日には株式会社アシックスが、アシックスアパレル工業株式
会社の市内の製造2拠点を集約して新工場を建設し、来年8月に稼働して30
人程度の新規雇用を予定していることなどを発表しました。
こうした中、市企業立地促進補助金については、指定企業のうち新たに3企
業において、操業開始後の新規雇用要件等が整うことから、12月補正予算案
に債務負担行為とともに所要額を計上いたしました。
市では引き続き、企業の設備投資状況や雇用情勢などの情報収集を図るため、
アタック100による企業訪問を積極的に行い、中小・小規模事業者の動向を
注視しながら、地域経済の活性化を図ってまいります。
市総合戦略の取組みとして7月27日に開講した、女性のための創業支援セ
ミナーについては、28人が受講して10月26日に全日程を終了しました。
11月2日には、同セミナーの修了生を中心とした女性創業者の会「紫姫舞
会」が設立総会を開きました。
女性創業者や創業予定者のネットワーク団体としての役割を担い、女性の創
業が促進されることを期待しています。
伝統産業の振興については、市工芸の里構想に基づき、産地の振興や産業観
光による地域の活性化に取り組んでいます。
11月25日から27日までの3日間、サンドーム福井を中心に開かれた第
33回伝統的工芸品月間国民会議全国大会福井大会では、多くの来場者に本市
の3つの伝統的工芸品の良さをアピールしたところです。
越前和紙においては、紙の文化博物館の改修工事が完成し、展示更新業務も
完了間近となっており、来年4月の1階部分のリニューアルオープンに向け、
急ピッチで準備作業を進めています。
越前打刃物においては、来年度に打刃物拠点施設を整備するため、9月補正
予算に計上した実施設計業務を発注するとともに、歴史に育まれた技術を保
存・伝承するため、産地との協議を進めています。
越前箪笥においては、指物組合が10月にタンス町通りに事務所を設置した
ところであり、今後、越前箪笥(指物)の展示場も開設するとのことです。
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既に粟田部町には、伝統的工芸品月間国民会議全国大会福井大会に合わせ、
展示場を設けたところです。
10月6日から32日間にわたり開催された、第65回たけふ菊人形につい
ては、11月6日に閉幕しました。
昨年より会期が6日間短かったものの、比較的好天に恵まれ、9万901人
が来場しました。
今年は菊人形展示を菊人形館に集中し、場面の前に人が立つと越前和紙の大
型スクリーンに映像を投影したり、大砲の音と光を連動させるなど、新たな演
出に取り組みました。
正面ゲートに設置したウェルカム花壇や菊花展示の音声ガイドも好評でした。
また、今年から中学生以下の入場料を無料にしたことで、休日に家族連れの
来場者が増加しました。
中学生以下はOSK観劇料も無料にし、65回記念として市内全世帯にOS
Kレビューショーの無料観劇券を配布するとともに、会場を文化センター大ホ
ールに変更してスケールの大きなレビューショーを実施した結果、OSKの観
覧者数は昨年より大幅に増加しました。
来年のたけふ菊人形については、武生中央公園内に新たに市民の広場や体育
館、多目的グラウンドなどの施設が完成するため、会場レイアウトの見直しな
どを実行委員会で十分に協議し、来場者の増加につなげてまいります。
越前げんきフェスタについては、9月25日にいまだて芸術館と今立ふれあ
いプラザ及びその周辺で開かれ、お笑いつるつるイッパイと商工会マルシェ、
並びに今立4地区の自治振興会によるいまだて宵まつりが合同開催され、賑わ
いが創出されました。
観光振興の指針となる市観光振興プランの改定については、これまでに5回
の委員会を開催し、北陸新幹線の県内延伸を見据え、平成34年度までに取り
組むべき事業に関して協議を行い、改定案を取りまとめたところです。
改定案については、今議会でご意見をいただくとともに、12月15日から
パブリック・コメントを実施した上で、本年度末にプランの改定を行ってまい
ります。
農業の振興については、11月19・20日に武生中央公園を中心に市まる
ごと食の感謝祭を開催しました。
2日間に市内外から約2万5千人の来場者があり、本市の農畜産物や加工品、
三大グルメ、福井国体の開催をPRする「おもてなし弁当」、並びにかまど炊き
体験を通してご飯食の大切さを伝える「ごはん塾」など、本市ならではの食を
PRし、地産地消や食育のさらなる推進を図る機会となりました。
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園芸振興については、JA越前たけふが事業主体となり、国兼町でトマトプ
ロファームの建設が始まりました。
年間を通してトマトの収穫が可能となるため、米以外の地産地消の主力作目
として発展することや、後継者の育成につながることを期待しています。
鳥獣害対策については、各集落での防護柵や大規模緩衝帯の設置に当たり、
施工時の注意点や住民主体の施設の維持管理に関して説明を行っています。
また、11月12日にはアライグマ捕獲従事者研修会をJA越前たけふで開
催し、アライグマの生態や捕獲に関する知識について学習を行いました。
4月からの捕獲実績については、11月21日現在でイノシシは381頭と
昨年の同時期に比べて186頭の減、カラスは185羽、シカはくくりわなに
より42頭を捕獲しています。
近年、被害が拡大しているサルの対策については、11月から市内2箇所に
おいて、大型檻による捕獲に着手したところです。
引き続き防護と捕獲を両輪に対策の強化を図り、農作物被害の減少に努めて
まいります。
【元気な人づくり】
次に、2つ目の柱である「元気な人づくり」について申し上げます。
地域福祉の推進については、地域住民に最も身近な立場で種々の相談や見守
り支援等の役割を担う民生委員・児童委員が、11月末日に3年間の任期満了
を迎えます。
社会情勢の変化に伴い、多様で複雑化する地域福祉の課題に対応するため、
市は県に対して定数増を強く要望した結果、来期から10人の増員となり、新
たに191人が厚生労働大臣の委嘱を受けます。
今後も地域福祉の要である民生委員・児童委員と連携を図り、地域福祉の向
上を目指してまいります。
非婚・晩婚化対策については、子どもの結婚を望む親を対象に、2回目とな
る親同士の婚活情報交流会を10月11日に開催し、約50人が参加しました。
来年2月と3月には当事者同士の婚活イベントも予定しており、若者たちの
結婚支援に徐々につながっていくものと期待しています。
高齢者福祉については、住民主体の助け合い・支え合いによる介護予防の推
進役となる地域支え合い推進員の活動が、10月から各地区で始まりました。
これを受け、
「みんなで支え合う地域づくりフォーラム」を11月12日に開
催し、公益財団法人さわやか福祉財団の清水肇子理事長による記念講演やグル
ープワークを行い、住民主体の支え合いがさらに持続的な取組みとなるよう、
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各地区の代表者など約190人が学び合いを行いました。
今後も各地区との連携を図り、地域支え合いの介護予防活動を推進してまい
ります。
健康づくりの推進については、市総合戦略の施策の一環として9月補正予算
に計上した、本市に生まれた赤ちゃんに贈る越前市オリジナルの誕生記念カー
ド「わたしたちの赤ちゃんへ、ちひろのおくりもの」を、いわさきちひろの誕
生日である12月15日以降、出生届を提出した保護者にお渡しします。
安曇野ちひろ美術館や市ふるさと大使の俵万智氏にご協力をいただいて作成
したもので、親の愛情があふれ、将来にわたって子どもたちの手元に残るカー
ドとなることを期待しています。
なお、本年4月2日以降に生まれた赤ちゃんに対しては、希望する保護者の
方に来年1月以降にお渡しする予定です。
教育行政については、就学援助費のうち入学準備金の支給を、これまでの7
月から入学前の3月に前倒しを行い、生活困窮世帯が必要な時期に速やかに援
助を受けられるよう、12月補正予算案に所要額を計上いたしました。
武生東公民館については、旧武生東幼稚園及び武生東小学校北校舎の1階へ
移転し、10月1日に開館式が行われました。
新しい公民館は大ホールやサロン、和室、講義室等を備えており、公民館と
小学校をつなぐ「ふれあい広場」を地域の方々と子どもたちが交流できる場と
して整備しました。
これを機に、学校と公民館がさらに連携を深め、
「学社融合」を推進してまい
ります。
歴史・文化を生かしたまちづくりについては、武生公会堂記念館において9
月30日から11月6日まで、開創650年記念特別展として「正覚寺展」を
開催し、市内外の方々に正覚寺の数々の文化財を紹介しました。
また、12月10日からは同記念館で、館蔵品展「郷土玩具で行く年・来る
年」を開催し、コレクションの中から年末年始にちなんだ作品を紹介します。
市中央図書館の10周年記念事業については、最後を飾るイベントとして1
1月11日から12月28日まで「装幀の美」の展示を行っており、12月3
日にはその関連イベント「豆本づくりワークショップ」を開催します。
また、本年好評を博した「本の福袋」を来年1月にも実施するなど、今後も
市民が読書に親しむ契機を、読書のまち宣言都市として提供してまいります。
市子ども読書活動推進計画の改定については、素案に関して今議会でご意見
をいただくとともに、12月15日からパブリック・コメントを実施した上で、
本年度末に計画の改定を行ってまいります。
7
子どもを取り巻く社会情勢の変化を考慮しながら、引き続き子どもの読書活
動の充実発展を図ってまいります。
11月3日の菊花マラソンについては、時折雨が降る中、3,640人のラ
ンナーが市街地やのどかな田園風景を力強く走り抜け、健脚を競いました。
35回の記念大会として、今回新たに設けた村国山コースには、143人も
の参加をいただきました。
市民参加型の本市最大のスポーツ大会として、引き続き多くの方から親しま
れるマラソン大会を目指してまいります。
「福井しあわせ元気国体・福井しあわせ元気大会」については、平成30年
9月29日の開幕まで2年を切り、本市で行われるフェンシング・ソフトテニ
ス・ソフトボール・軟式野球の4競技の円滑な実施を目指し、武生中央公園体
育館の改築工事、東運動公園ソフトボール場の改修工事、武生中央公園庭球場
の管理棟改築工事が順調に進んでいます。
来年は国体開催のリハーサルとして、フェンシング競技等のプレ大会も予定
されています。
来年8月の完成を目指す武生中央公園体育館の改築工事については、国の第
2次補正予算を受け、平成29年度の工事を前倒しするとともに、国の補正予
算債を充当し、サブアリーナに空調設備を設置することにより、災害時やイベ
ント開催時など年間を通して効果的な活用を図るため、12月補正予算案に所
要額を計上いたしました。
また、市有財産の有効活用等を図るため、市サッカー場に続き、同体育館に
ネーミングライツ(命名権)の導入を検討してまいります。
なお、現体育館と青年センターについては市武生中央公園再整備計画に基づ
き、高瀬トレーニングセンターについては市スポーツ施設再配置計画に基づき、
いずれも来年8月末に廃止し、取り壊しを進めてまいります。
今後も市民と一丸となり、「福井しあわせ元気国体・福井しあわせ元気大会」
に向け、着実な準備を進めてまいります。
【快適で住みよいまちづくり】
次に、3つ目の柱である「快適で住みよいまちづくり」について申し上げま
す。
中心市街地の活性化については、新庁舎の建設や武生中央公園の再整備等の
周辺整備を見据え、9月に策定した第3期市中心市街地活性化基本計画の国へ
の申請を10月3日に行いました。
コンパクトなまちづくりについては、持続可能なネットワーク型コンパクト
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シティの実現を目指し、市都市計画マスタープランの改定と市立地適正化計画
の策定に向け、これまでに5回の策定委員会を開催し、計画素案をまとめたと
ころです。
今議会でご議論をいただくとともに、12月15日からパブリック・コメン
トを実施した上で、本年度末の計画策定を目指してまいります。
武生中央公園の再整備については、本市出身の絵本作家・かこさとし氏の監
修により整備を進めており、国の第2次補正予算を受け、12月補正予算案に
所要額を計上いたしました。
また、市民の広場に設置する大型複合遊具に係る公募型プロポーザルを現在
実施しており、芝生広場や親水広場等の整備と合わせ、来年8月の完成を目指
してまいります。
文化センター中ホールの跡地については、軽食やテイクアウトが可能な飲食
店に、休憩や木育等の機能を有する公的施設を設け、公民連携により整備を行
いたいと考えており、12月12日から公募型プロポーザルを実施する予定で
す。
中心市街地の道路整備については、国の第2次補正予算を受け、第3期市中
心市街地活性化基本計画に位置付けた本庁舎の周辺道路などの測量設計等に係
る所要額を12月補正予算案に計上いたしました。
橋梁の維持管理については、道路法に基づき5年ごとの点検が義務付けられ
ていることから、計画的な点検を実施するため、国の第2次補正予算を受け、
12月補正予算案に所要額を計上いたしました。
都市計画道路河濯線については、全ての建物調査を終えたところであり、平
成30年の福井しあわせ元気国体までに整備を完了させるため、国の第2次補
正予算を受け、引き続き整備の促進を図ってまいります。
水道事業については、市水道ビジョンに基づき、老朽管路の更新や施設の耐
震化など投資費用の平準化と抑制を図り、安定的な事業運営を継続するため、
市水道施設更新計画の本年度末の策定を目指し、作業を進めているところです。
公共下水道事業については、将来にわたり安定した下水道事業を継続するた
め、中長期的な経営の基本計画である市下水道経営戦略の素案をまとめたとこ
ろであり、今議会でご意見をいただくとともに、12月15日からパブリック・
コメントを実施した上で、本年度末に戦略を策定してまいります。
水洗化促進の取組みについては、本年度から新たに設けた地域ぐるみ接続奨
励金に関し、地域の皆様に積極的な取組みをいただいているところです。
今後も引き続き、同奨励金を活用した公共下水道への早期接続を働き掛ける
など、水洗化促進による事業経営の安定・強化に努めてまいります。
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白山・坂口地区を中心に市が管理を行っている戸別公共浄化槽の維持管理業
務については、来年度から合併処理浄化槽の維持管理に係る専門的な事業所に
包括委託することで、適正な管理とコストの削減を図り、効率的な事業運営を
進めるため、12月補正予算案に所要額を計上いたしました。
コウノトリが舞う里づくりについては、9月25日に坂口地区で、本年5月
に誕生したコウノトリ「たからくん」と「さきちゃん」の2羽が放鳥されまし
た。
2羽は、8日間ほど坂口地区で過ごした後、元気に大空に羽ばたき、現在は
県外に滞在していますが、やがてパートナーを連れて本市に戻ってくることを
期待しています。
また、3月に飛来した「みほとくん」は11月12日まで、233日間にわ
って白山地区に滞在し、越前市での滞在日数の最長記録となりました。
4月に飛来した「ゆきちゃん」は引き続き白山地区に滞在を続けており、本
市での滞在日数の記録更新が期待されます。
2016コウノトリが舞う里づくり大作戦については、10月16日に坂口
地区のエコビレッジ交流センターで開催し、兵庫県農業改良課の西村いつき氏
の講演、コウノトリ呼び戻す農法部会やエコビレッジ交流センター、地元小学
生の取組み発表などが行われました。
今後もコウノトリの野外定着に向け、環境調和型農業やドジョウ養殖事業の
推進、水田退避溝や休耕田ビオトープの整備などを推進してまいります。
環境基本計画の改定については、これまでに市環境審議会を5回開催し、目
指すべき環境像の実現に向け、改定案を取りまとめたところです。
今議会でご意見をいただくとともに、12月15日からパブリック・コメン
トを実施した上で、本年度末に計画の改定を行ってまいります。
市内の環境美化については、監視カメラや啓発看板の設置など監視態勢を強
化し、不法投棄防止対策に努めています。
監視カメラを設置以降、設置個所での不法投棄事案は減少し、抑止効果が表
れていることから、今後も監視カメラや啓発看板を活用し、不法投棄防止対策
を強化してまいります。
ごみ減量化の推進については、食品ロスを削減する「おいしいえちぜん食べ
きり運動」を広く市民に周知し、ごみの減量化に努めています。
10月10日には「食べきり運動」の自治体間ネットワークの形成を目的に、
全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会が44都道府県、201市区町
村の参加のもとに設立され、本市も加盟しました。
今後は参加自治体間で政策や情報の共有を図りながら、食品ロスの削減を推
10
進し、さらなるごみの減量化に努めてまいります。
【安全で安心なまちづくり】
次に、4つ目の柱である「安全で安心なまちづくり」について申し上げます。
4月に発生した「平成28年熊本地震」で明らかとなった課題への対応につ
いては、熊本地震対応検証会議をこれまでに4回開催し、対応方針や進捗状況
を確認しました。
夏までに対応する短期的な課題については、検証結果を本庁舎の実施設計に
反映し、駐車場部分には防災広場機能を盛り込むなど、災害対応の強化を図っ
たところです。
本年度内に対応する中期的な課題については、災害用トイレや段ボールパー
テーションなど避難所開設時に必要となる備蓄物資の購入に係る所要額を12
月補正予算案に計上いたしました。
引き続き中期的な課題への対応を進めてまいります。
地域防災力の充実・強化については、土砂災害に対する対策を強化するため、
土砂災害警戒区域内居住者への情報伝達手段として、新たに一斉電話配信シス
テムを導入し、12月からの運用に向け、最終確認を行っているところです。
本システムを活用して住民の迅速な避難の実施を図るなど、今後も緊急時に
おける情報伝達体制を強化してまいります。
地域における防災活動の指導的役割を担う防災士の育成については、県地域
防災リーダー養成事業として11月12・13日に開催された防災士養成研修
を、市の支援を受けた約20人の市民が受講し、今後、市防災士の会に入会す
る予定です。
市防災訓練については、9月25日の南越消防組合の総合訓練に合わせ、西
地区で合同開催し、地震災害を想定した西地区の住民避難訓練に続き、会場と
なった武生中央公園駐車場において、起震車による地震体験、初期消火・煙体
験等を行いました。
西地区自治振興会の安全防災部を中心に、消防職・団員と協力した被災住民
の救出・救護訓練を実施し、地域住民の防災意識の高揚を図るとともに、災害
時における初動活動を確認しました。
空家等の対策については、12月22日に市空家等対策協議会を開催し、空
家解消に向けた来年度からの取組みを協議する予定であり、市空家等対策計画
及び条例に基づく施策を総合的かつ計画的に実施してまいります。
雪害対策については、降雪期を間近に控え、都市機能の維持・確保と市民生
活の安全を図るため、関係機関による市雪害対策連絡会議を11月21日に開
11
催し、積雪時の除雪や災害応急対策などの確認を行いました。
東日本大震災の被災市に対する中長期的な職員派遣については、平成24年
10月から宮城県塩竈市へ職員1人を派遣しており、10月1日からは新たな
職員を派遣したところです。
防犯対策については、越前警察署や市防犯隊と連携し、市内各所で警戒パト
ロールなどに取り組んでおり、12月9日に県下一斉の年末特別警戒を実施し
ます。
交通安全対策については、特に高齢者や若者の運転による交通事故の防止を
目指し、市交通指導員会など関係団体と連携して、12月12日に県下一斉の
街頭指導を実施します。
今後も越前警察署をはじめ関係団体との協働により、安全で安心なまちづく
りを推進してまいります。
【市民が主役のまちづくり】
次に、5つ目の柱である「市民が主役のまちづくり」について申し上げます。
丹南地域唯一の大学である仁愛大学との連携については、学生に越前市への
理解を深めてもらうことを目的とする集中講義「ふくい総合学 (越前市版)」 を
10月8日と22日に開講しました。
15回の講義のうち10回を越前市が担当し、私をはじめ市職員が講師とな
り、学生に市の施策に関する講義を行いました。
その中で、今回初めて越前箪笥と越前和紙の2人の職人に外部講師を依頼し、
伝統工芸に携わる若手職人が体験談を交えて講義を行いました。
仁愛大学の学生には、本市の取組みや歴史、文化について理解を深めてもら
うことを期待しており、今後も「大学のあるまち越前市」として、仁愛大学と
の連携を一層図り、本市の活性化と大学の発展を目指してまいります。
2016地域ミーティングについては、9月23日から11月6日にかけて
8地区で開催しました。
今回のミーティングでは、高齢者福祉を中心に各地区から提起されたテーマ
を基に、参加者と市が積極的な意見交換を行い、貴重なご意見やご提案をいた
だいたところです。
人権 擁護の推進については、「人権の花運動」として花の苗の贈呈を10月
3・4日に、武生西小学校と北新庄小学校で実施しました。
協力しながら花を育てることを通し、多くの児童が相手の気持ちを考えるこ
とや思いやることの大切さを学び、人権への理解を深める機会となりました。
市男女共同参画プランの改定については、市民2千人を対象に意識調査を実
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施し、学識経験者等で構成する市男女共同参画審議会を5回開催して、素案を
取りまとめました。
今議会でご意見をいただくとともに、12月15日からパブリック・コメン
トを実施した上で、本年度末にプランの改定を行ってまいります。
【地方分権に対応した行財政運営】
次に、「地方分権に対応した行財政運営」について申し上げます。
行財政改革については、武生中央公園の再整備や新庁舎の建設、北陸新幹線
南越駅(仮称)の周辺整備などの大型プロジェクトが始まる中、持続可能な財
政基盤を確立し、将来を見据えた行政運営の推進を図るため、中期財政計画の
策定と合わせ、市行財政構造改革プログラムの本年度末の改定を目指し、作業
を進めているところです。
市公共施設等総合管理計画の策定については、昨年度に整備した固定資産台
帳を活用して、現在管理している公共施設の更新、施設機能の集約・統合・廃
止など、公共施設の適正配置や長期的視点での財政負担の軽減・平準化を図る
ため、素案を取りまとめたところです。
今議会でご意見をいただくとともに、12月15日からパブリック・コメン
トを実施した上で、本年度末に計画を策定してまいります。
ふるさと納税については、11月10日に株式会社JTB中部と「地方創生
に関する包括的連携協定」を締結し、その最初の取組みとして、本市のふるさ
と納税をリニューアルし、返礼品「越前づくし」の発表などを行いました。
「越前づくし」は、本市が誇る越前箪笥・越前打刃物・越前和紙の最高級品
を集めたものです。
今回のリニューアルにより、本市自慢の米や肉などの農産物、伝統的工芸品、
JTBが企画する本市への旅行など65種類の返礼品を揃え、12月には10
0種類を超える予定となっています。
また、全国で初めて、自分が欲しい返礼品などを提案できる市民提案制度を
導入するとともに、文化センターの壁面に描くかこさとし氏寄贈の絵画の壁画
化に対し、クラウドファンディングで寄付の募集を行うことも発表しました。
JTB中部と自治体との協定締結は、北陸3県で初めてであり、JTBが持
つノウハウやネットワークを活用し、本市の地域資源を磨くとともに、情報発
信力を強化し、交流人口やふるさと納税の拡大につなげてまいります。
【結びに】
以上、当面する市政の重要課題への対応について、その取組みの一端を述べ
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させていただきました。
今後も「元気な自立都市
越前」の創造を目指して、市民との協働によるま
ちづくりを、職員と一丸となって推進してまいる決意でございます。
何とぞ、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
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