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現代奴隷法-多くの英国子会社と支店に影響

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現代奴隷法-多くの英国子会社と支店に影響
23 May 2014
23 September 2016
3HR Legal Weekly
Commercial
現代奴隷法-多くの英国子会社と支店に影響
現代奴隷法とは何でしょうか?また、どのようなことが必要になるのでしょうか?
2015年3月に制定された現代奴隷法(The Modern Slavery Act 2015 (“MSA” 又は “Act”)は、全世界で最低3600万ポンドの総売上があ
り、商品又はサービスを供給している商業組織に、各会計年度に奴隷と人身売買に関する声明の作成を求めています。それらは、
各組織内とその全世界のグループのサプライチェーンにおける奴隷と人権侵害を防ぐために講じられた対策について述べられてい
るものでなければなりません。その趣旨で、組織がそのような措置を講じていない場合にはネガティブな声明を公開しなければな
りません。
声明公開のデッドラインはいつですか?
MSAは、2016年3月31日以後に終期を迎える各会計年度に対応する声明の開示を求めています。英国政府は会計年度の終期から6ヶ
月以内に報告を行うことを奨励しているため、2016年3月31日に会計年度の終期を迎える組織には、2016年9月がデッドラインとい
うことになります。この声明は取締役、構成員、又はパートナーによって承認、署名され、ウェブサイトのホームページ上に目立
つリンクを付して掲載されなければなりません。もし組織がウェブサイトを有していない場合には、要求があった場合に何人に対
しても30日以内に声明を提供しなければなりません。
私の会社は英国のマーケットには何も販売していません。Actは私のビジネスにも適用されますか?
MSAの文言は、英国に子会社及び支店を持つグローバルな事業展開を包含するように広義に規定されています。Actの開示の必要性
は、英国で商品またはサービスを供給しているかどうかに関わらず、英国に「商業の実体」とみなされる事業拠点のある全てのビ
ジネスに適用されます。合計の総売上が3600万ポンドに達する英国子会社を持ち、英国に商業の実体が存在する英国外の親会社の
場合、親会社は常に遵守する必要があります。このような場合には、各グループ子会社が講じた措置を含む、関連団体に対する統
一声明を準備することができます。
年間の全世界売上が3600万ポンドを超える企業は、どのような遵守計画を定めるべきでしょうか?
基準を満たす企業は、そのオペレーションと全世界のグループのサプライチェーン内で、奴隷と人身売買に対抗するために講じら
れた措置を公に述べる必要があります。Actの必要事項の捕捉範囲に入るビジネスは、ビジネスとそのサプライチェーンが確実に
奴隷と人身売買に無関係であるようにするために計画されたシステム、ポリシー、及び手続きに集中して取り組む必要がありま
す。これには、サプライチェーンの調査及びサプライヤーと適切な基準について協議することが含まれます。マネジメントチーム
は以下の事項を検討する必要があります。
•
法令遵守の責任者となる企業内の重要な個人
•
企業の構造、重要な関係者、世界規模での運用と活動
•
組織が現代奴隷と人身売買に関する既存の方針又はサプライヤーの行動規範のような関連手続きを有しているかどうかの
確認
•
奴隷と人身売買に関する懸念を報告及び提起するための骨組みとなる内部告発及び苦情処理手続きのような方針
•
リスク分析監査、デューディリジェンス、ホットラインの維持及びプロセス監視と並ぶ、方針の導入及び研修の実施にお
ける人事の役割
英国政府は、奴隷制度に対抗するための法令遵守とその実施について、どのように記録していますか?
2016年6月英国政府は、Actが奴隷と人身売買に対抗するための国際的なベンチマークを確立したという見解を公表しました。ま
た、英国の法執行機関が、MSAを訴追の増進及び奴隷被害者のサポートのために用いたとも判断しています。Business and Human
Rights Resource Centre (BHRRC) には、500以上のMSA声明が登録されており、こちらからご覧頂くことが可能です。https://
www.business-humanrights.org/en/uk-modern-slavery-act-registry
現代奴隷法の遵守に関する更なる情報はどこで取得することができますか?
このエリアで更なるアドバイスが必要な場合には、3HRのコンサルタント又はコマーシャルチームまでご連絡ください。
Carol Kilgore
Commercial Solicitor
E: [email protected]
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