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インターフェロン療法

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インターフェロン療法
イ
ン ター フ ェロ ン 療法
インターフェロン療法
●
●イ
イン
ンタ
ター
ーフ
フェ
ェロ
ロン
ンと
とは
は
動物の身体の中にも存在し、病気に対する自己防衛機能の 1 つとして重
要な働きをしています。
インターフェロンには、
① 抗ウイルス作用
② 抗腫瘍作用
③ 免疫系への作用
の 3 つの働きがあります。
さらにインターフェロンにはα型、β型、γ型、ω型などが存在し、ω
型はインターキャット、γ
ンタ
ター
ード
ドッ
ック
クとして使用されています。
γ型
型は
はイ
イン
<インターフェロンの性状>
インターキャット
インタードック
IFN-ω
IFN-γ
ウイルス感染
抗原刺激
【感染症対策に有用】
【アレルギー性皮膚炎に有用】
安定性
高
中
種特異性
低
高
誘導法
※ネコだけでなくイヌにも利用が可能
例)ネコカリシウイルス感染症
犬パルボウイルス感染症
抗ウイルス作用
強
弱
免疫調節作用
中
強
感
染予 防のイ ンター キャッ ト使用 法
感染予防のインターキャット使用法
ワクチン投与前のウイルス感染予防として、またはアレルギー反応に
よりワクチン接種ができないワンちゃんやネコちゃんに対して、インタ
ーキャットを接種することをおすすめしています。
例)
★子犬・子猫の初年度ワクチン接種前の感染予防
★ホテル利用
★ 緊急入院
★ワクチンに対してアレルギー症状を示す場合の感染予防
★院内感染予防など
★ ワクチン接種前の感染予防
インターキャット 1MU/head SC
※ 生ワクチンとの同時投与は構わないが、インターキャット治療後に生
ワクチンを接種する際は 1 週間以上あける。
★ 犬猫のウイルス感染予防(緊急入院時など)
インターキャット 1~3MU/head
1 週間ごとに繰り返し投与
SC
※料金等の詳細については、診察の際にご相談下さい。
~
猫 カリ シ ウイ ル ス感 染 症に 対 する 治 療~
~猫カリシウイルス感染症に対する治療~
● 猫カリシウイルス感染症とは
ネコの気道粘膜に感染し、上部呼吸器症状をしめす感染症である。感染後は、元気
や食欲がなくなり、発熱、くしゃみ、鼻水などの症状が見られる。
FIV や FeLV などとの混合感染では死亡率が高く、回復後にも長期間ウイルスを排
出することがある。
治療例
インターキャット
1.0~3.0MU/head
・ 抗生物質
適宜使用
・ 生理食塩水
+
(100cc
+
インターキャット
SC
+
連日~隔日投与
点眼・点鼻
1バイアル)
※点眼・点鼻は臨床症状が見られなくなってから1週間継続
~
犬パルボウイルス感染症に対する治療~
~犬パルボウイルス感染症に対する治療~
● 犬パルボウイルスとは
糞便中に排出されたウイルスによって感染し、腸炎型では食欲や元気が
なくなり、出血性腸炎と嘔吐が特徴です。
治療例
インターキャット
初回
3.0MU/head
その後
1.0~2.5MU/head
IV
(脱水時には吸収が悪く、また早急に回復を期待するため)
ポイント
☆初期段階でインターキャット治療
☆できる限り IV
☆補液
☆1 日目に臨床症状の何らかの改善が起こる症例は治る可能性が高い
当院ではネコの FIV/FeLV のウイルス検査を簡易的に行うこと
ができます。
「野外に自由に出入りしている」「多頭飼育」「外からよそのネ
コが入ってくる」
「脱走暦がある」など、他のネコとの接触があ
る場合はウイルス検査を受けられることをおすすめします。
~
猫免疫不全ウイルス(FI V)感染症~
~猫免疫不全ウイルス(FIV)感染症~
● FIV とは・・・
ネコ同士の喧嘩などの咬傷が最も多い感染経路である。
臨床ステージは、
1.急性期(AP)
2.無症状キャリアー期(AC)
3.持続性全身性リンパ節腫大期(PGL)
4.AIDS 関連症候群期(ARC)
5.後天性免疫不全症候群期(AIDS)
に分けられる。
● ARC 期・AIDS 期の半数が口腔内の慢性進行性感染症を示している
● 慢性呼吸器感染症が発症猫の 1/4 にみられる
~
猫白血病ウイルス感染症(FeLV )~
~猫白血病ウイルス感染症(FeLV)~
● FeLV とは・・・
感染は感染したネコの目やにや鼻汁などの排泄物との接触や母子感染に
よる。
急性感染期
一過性のウイルス血症で感染から約 3~6 週持続する。骨髄にウイルスが到達し、ウイルスを
排出する。
症状:免疫介在性の血小板減少症、発熱、元気・食欲消失、リンパ節腫大
予後:多くのネコは無症状から回復するが、症状が重度のネコは持続感染し、肺血症・貧血
などで死亡。回復してもリンパ腫を発症するリスクが高い。
潜伏感染
ウイルス血症の 3 週後、骨髄細胞の造血前駆細胞に感染し、骨髄幹細胞にプロウイルス DNA
が書き込まれる。一度骨髄細胞が感染すると、ウイルス血症が回復しても体内からウイルス
排除不能。
※抗原検査では陰性を示す。ストレスにより発症の可能性!
持続感染
FeLV 陽性が 16 週以続いたもので、生涯 FeLV 陽性となる。表面的な健康状態がしばらく続く
が、3 年以内に発症して死亡する例が多い。
治療例
≪急性感染期≫
インターキャット
1MU/kg
SC
SID
3~5 日間
その後、週に 1~2 回の頻度で投与で 1 ヶ月間継続
→
→ 再検査
16 週治療継続で、陰性とならない場合は持続感染と判断
≪持続感染期≫
特異的な治療法はないが、それぞれの病態に合わせた治療を行う。
インターキャットも適用
発症予防
外出させないなどのストレスの回避とともに、避妊・去勢手術をおすすめします。
~
耳血腫に対する治療~
~耳血腫に対する治療~
● 耳血腫とは・・・
耳血腫は頭を振ったり、耳の痒みのために耳を引っかくことによって、耳介内の血
管が破裂して起こる疾患です。
この疾患の原因として外部寄生虫、異物、腫瘍などが考えられるが、アトピー性疾患、
食餌性アレルギーの再発を繰り返す犬での発生が認められ、本症の発生に免疫系の関
与も推測されている。
治療例
インターキャット
1.0~2.0MU/head
耳血腫内投与:1~4 日おきに1回(投与回数 3~6 回)
※ 初期治療では、貯留血液は抜かない。
出血が止まり、貯留液が薄い色になった場合は吸引することも
できる。
併用薬:プレドニゾロン、デキサメサゾンを適宜使用
★注意:インターキャット療法によって、耳介の変形を生じる可能性があるため、生
じた場合は使用を避ける。
~
ネコの慢性口内炎に対する治療~
~ネコの慢性口内炎に対する治療~
ネコの慢性口内炎は難治性の疾患で、食欲不振や全身状態の悪化を伴います。ステ
ロイド剤による対症療法により一時的に回復しますが、再発を繰り返して早期に死亡
することが多い疾患です。
慢性口内炎のネコの約半数は FIV や FeLV などのレトロウイルスに感染しており、
ウイルス性のネコの慢性口内炎に対してインターキャットが有効であることが報告
されています。
治療例
・インターキャットの局所投与 1MU/head
15 日間隔で 3 回投与
(麻酔下にて炎症組織と健康組織の境界部へ投与する)
※疼痛管理のためメロキシカムを 1 回投与
・インターキャットの全身投与
1MU/head
SC
EOD
5 日間
・インターキャット + マキシガード
PO TID
☆第 4 臼歯付近に滴下し、口腔内にインターフェロンを滞留させることができる
☆マキシガード中のタウリン・亜鉛・アスコルビン酸は組織修復効果がある
☆口内炎の在宅ケアとして、口腔内の衛生管理として有用である。
ハート動物病院
http://www.7651122.com
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