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第2章 新たな宮城県環境マネジメントシステムの概要
第2章 1 新たな宮城県環境マネジメントシステムの概要 策定の経緯・目的 県 で は , こ れ ま で 本 庁 に つ い て は ISO14001環 境 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム に よ り , 地 方 機 関 については宮城県環境保全率先実行計画により,職員一人一人がオフィス活動における環 境負荷の低減に取り組み,一定の効果を上げてきましたが,ISOにより培った経験等を活か し , 組 織 全 体 の 取 組 の レ ベ ル ア ッ プ を 目 的 と し て , 平 成 21年 4 月 か ら ISO14001環 境 マ ネ ジ メントシステムの運用を宮城県環境保全率先実行計画(第3期)の進行管理に統合しまし た。 こ れ に と も な い ,「 新 た な 宮 城 県 環 境 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム 」 で は , 県 の す べ て の 組 織 を対象として ①環境基本計画の着実な推進 ②事務事業における環境配慮の推進に取り 組むこととしています。 また,これまで本庁にのみ実施してきた内部環境監査を廃止し,これに代わる制度とし て,システムが適切に運営されているかについて調査・助言等を行うための「環境配慮行 動 に 関 す る ア ド バ イ ス ( ※ )」 を 立 ち 上 げ , 全 組 織 を 対 象 に す る と と も に , こ れ ま で 実 施 してきた庶務担当職員等を対象とした研修に加え,新規採用職員に対しても研修を実施す るなど組織全体の取組のレベルアップを図ることとしました。 ※ 環境政策課及び他課関係職員等からなる環境配慮行動に関するアドバイスチームが, 率先実行計画の目標を達成していない機関に対し,訪問の上,適宜必要な助言等を行 う制度。 【変更前】 (対象:本庁舎) ISO14001 ① (対象:地方機関) 環境基本計画の着実な推進 内部監 査あり 率先実行計画 ② 内部監 査なし 事務事業における環境配慮の推進 ア オフィス活動における環境配慮の推進 イ 公共事業における環境配慮の推進 【変更後】 新たな宮城県環境マネジメントシステム ① 環境基本計画の着実な推進 (対象:すべての組織) 環境配慮行動に 関するアドバイ 率先実行計画 ② 2 スの実施 事務事業における環境配慮の推進 ア オフィス活動における環境配慮の推進 イ 公共事業における環境配慮の推進 職員研修の充実 推進体制 県では,環境方針に基づき,環境に配慮した県政運営を実現するため,環境管理組織と 環境活動組織を設置し,環境基本計画の着実な推進と事務事業における環境配慮の推進(宮 城県環境保全率先実行計画の推進)を行っています。 - 3 - (1)組織図 環境管理組織 環 境 管 理 統 括 者 [知 事] 環境管理副統括者 [両副知事] (統括者の職務代理者:担当副知事) 環境管理委員会 委 員 長 [環境生活部担当副知事] 副委員長 [副知事] 委 員 [別表1] 環 境 管 理 責 任 者 [環境生活部長] 環境マネジメントシステム検討委員会 事 務 局 (環境政策課) 委 員 長 [環境政策課長] 副委員長 [環境政策課課長 補佐(総括担当)] 委 員 [別表2] 環境配慮アドバイスチーム 環境管理責任者から指名され た関係課職員 専 門 部 会 環境管理組織 環境活動責任者 [各部局長等] 地方機関等 本庁各課室 環境活動推進員 [地方機関の長] 環境活動推進員 [各課(室)長] 環境活動主任指導員 [各機関次長等(総括)] 環境活動主任指導員 [各課(室)長補佐(総括)] 環境活動指導員 [各機関庶務担当の班長] 環境活動指導員 [各課(室)庶務担当の班長] - 4 - 別表1 区 分 委 員 長 副委員長 委 員 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 職 名 摘 副知事 副知事 公営企業管理者 病院事業管理者 総務部長 企画部長 環境生活部長 保健福祉部長 経済商工観光部長 農林水産部長 土木部長 会計管理者兼出納局長 企業局長 病院局長 議会事務局長 教育長 警察本部長 人事委員会事務局長 監査委員事務局長 労働委員会事務局長 環境生活部担当 別表2 区 分 委 員 長 副委員長 委 員 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 〃 要 職 名 環境政策課長 環境政策課長補佐(総括担当) 人事課長補佐(総括担当) 行政経営推進課長補佐(総括担当) 管財課長補佐(総括担当) 企画総務課長補佐(総括担当) 環境生活総務課長補佐(総括担当) 保健福祉総務課長補佐(総括担当) 経済商工観光総務課長補佐(総括担当) 農林水産総務課長補佐(総括担当) 農村振興課事業管理計画専門監 土木総務課長補佐(総括担当) 事業管理課技術補佐(総括担当) 出納局会計課長補佐(総括担当) 〃 契約課長補佐(総括担当) 企業局公営事業課長補佐(総括担当) 病院局県立病院課長補佐(総括担当) 議会事務局総務課長補佐(総括担当) 教育庁総務課長補佐(総括担当) 警察本部総務部総務課長補佐 人事委員会事務局総務課長補佐(総括担当) 監査委員事務局総務課長補佐(総括担当) 労働委員会事務局総務課長補佐(総括担当) - 5 - (2)組織の役割 環境管理組織 環境管理統括者(知事) 役 割 システムの見直し 環境管理副統括者(副知事) 環 境 管 理 委 員 会 の 招 集 ( 環 生 部 担 当 副 知 事 ), 環 境 管 理統括者の補佐等 環境管理責任者 システムの確立,実施及び維持に関すること 環境管理委員会 システム全般に関する重要事項の審議 環 境 マネ ジ メン トシ ス テ ム 環境管理責任者の指示を受けて,システムに関する事 検討委員会 項を検討すること 環 境 マネ ジ メン トシ ス テ ム システム検討委員会委員長の指示を受けて,システム 検討委員会専門部会 に関する専門の事項を調査検討 事務局 システムの確立,実施及び維持に関する環境管理責任 者の補佐 環境活動組織 環 境 活動 責 任者 (各 部 局 長 役 割 担当部局のシステムの掌握し,職員を指揮監督 等) 環 境 活動 推 進員 (本 庁 各 課 環境活動責任者の指示を受けて,所属する課室又は地 室長,地方機関の長) 方機関のシステムを掌握し,職員を指揮監督 環 境 活動 主 任指 導員 ( 地 方 機 関次 長等 (総 括 ), 本庁 各 環境活動推進員の補佐 課(室)長補佐(総括)) 環 境 活動 指 導員 (地 方 機 関 環境活動推進員又は環境活動主任指導員の指示を受け 庶 務 担当 の 班長 ,本 庁 各 課 て,必要な事項等を処理 (室)庶務担当の班長) 3 対象範囲 (1)対象機関 知事部局,教育庁,警察本部,議会事務局,企業局,病院局,各種委員会事務局の本 庁及び地方機関(県立学校及び警察署を含みます。) ただし,指定管理者が管理運営する施設については,対象外となっています。 (2)対象事務 対象機関が実施する事務事業全般 - 6 - 4 環境目標等 (1)環境基本計画の着実な推進 環境基本計画の進ちょく状況を点検評価するため,平成19年度から7つの個別計画ご とに環境目的・目標及び管理指標等を設定した上,年度ごとに個別計画の目標の達成状 況を把握することにしています。 環境基本計画の個別計画の目標等 個別計画の名称 宮城“グリーン” 行動促進計画 “脱・二酸化炭素 ”連邦みやぎ推進 計画 自然エネルギー等 の導入促進及び省 エネルギーの促進 に関する基本的な 計画 宮城県循環型社会 形成推進計画 宮城県自然環境保 全基本方針及び関 連計画 宮城県自動車交通 環境負荷低減計画 宮城県水循環保全 基本計画及び流域 水循環計画 環境目的 将来世代に豊かな環境を引き 継ぐための環境負荷の少ない 社会・経済基盤を形成し,「持 続可能な社会の実現に向けて すべての主体が行動する地域 社会」を構築する。 地球温暖化防止に県民運動と して取り組む“脱・二酸化炭 素”連邦みやぎの形成する。 化石燃料に由来するエネルギ ー消費量の削減する。 環境目標 豊かさを高めつつ,1 人1人の行動により 県内の環境負荷量を 減らす。 温室効果ガスの削減 化石燃料に由来する エネルギー消費量の 削減 すべての主体の連携と協働の 一 般 廃 棄 物 の 発 生 抑 制 もと,一般廃棄物及び産業廃 ・ 再 使 用 ・ 再 生 利 用 の 棄物の全体を視野に入れた総 推進 合的及び体系的な施策展開を 行うとともに,リデュース, リユース,リサイクルという 優先順位を踏まえた3Rの取 産業廃棄物の発生抑制・ 組を進め,資源循環型社会の 再使用・再生利用の推進 形成する。 生物多様性に富んだ豊かな自 然環境の保全,恵み豊かな自 然環境の持続可能な利用,先 人がはぐくんできた自然と共 生する知恵や文化の次世代へ の継承。 国の関係機関,県,市町村, 県民,事業者等社会の構成員 すべてが共通の認識及び役割 分担のもとに,組織的かつ総 合的に自動車交通による環境 負荷の低減対策に取り組み, 地域の良好な生活環境の保全 を実現するとともに,地球温 暖化等の地球環境問題の解決 への貢献を図る。 健全な水循環の保全に関する 取組を総合的かつ計画的に推 進することにより,宮城県の もつ恵まれた水環境を次代へ 引き継ぎ,現在及び将来の県 民 が 豊 か な 水の 恩恵を 享受 し,快適な社会を営むことが できる社会の実現を目指す。 健全な生態系の保全 と生態系ネットワー クの形成(場の確保) 生物多様性の保全と 自然環境の再生(質 の確保) 豊かな自然環境を次 世代に引き継ぐ基盤 づくり(主体の確保) 道路沿線の大気汚染 を改善する 道路沿線の騒音を改 善する 自動車からの二酸化 炭素排出量を減らす 健全な水循環を保全 する。(水循環保全基 本計画で定めた,健 全な水循環を構成す る4つの要素,「清ら かな流れ」「豊かな流 れ」「安全な流れ」「豊 かな生態系」の保全) - 7 - 管理指標 目標 二酸化炭素排出量当たりの生産性指標= 県内総生産額(百万円/年)/二酸化炭素 0.61 排出量(t-CO2/年) (H22) 廃棄物の最終処分量当たりの生産性指標 =県内総生産額(百万円/年)/廃棄物の 27.7 最終処分量(t/年) (H22) 県民1人当たり温室効果ガス年間排出量 (t-CO2) 7.88 (H22) 県内における自然エネルギー等の導入量 (原油換算千kl) 714 (H22) 一人1日当たりごみ排出量(g/人・日) 1,000 (H22) 一般廃棄物リサイクル率(%) 30 (H22) 一般廃棄物最終処分率(%) 12 (H22) 産業廃棄物排出量(千t/年) 11,971 (H22) 産業廃棄物リサイクル率(%) 31 (H22) 産業廃棄物最終処分率(%) 2 (H22) 豊かな自然環境の保護・保全を目的とし た指定地域の県土面積に占める割合(%) 26 二酸化窒素の沿道における環境基準下限 100 値達成率(%) (H27) 浮遊粒子状物質の沿道における環境基準 100 達成率(%) (H27) 自動車交通騒音の道路に面する地域の環 境基準達成率(%) 100 (H27) 自動車からの二酸化炭素排出量の平成17 年度からの削減率(%) 10以上 (H27) 清らかな流れ:水質環境基準点における COD,BOD,全窒素,全燐の水質環境基準達 7.5 成度(すべての箇所で達成した場合10点となる) 豊かな流れ:地下水涵養量(森林の涵養 割合との乖離),河川の利水量,(すべての地域に 7.6 おいて森林程度の涵養量があり,かつ,河川からの利水量がない場合10点となる) 安全な流れ:河川整備率(整備済み区間,整備不要区間及 び安全率達成区間の延長割合であり,すべての河川延長において安全率を達成した 6.4 場合10点となる) 豊かな生態系:植物自然充実度,河川生 物生息環境指標(すべての地域で自然豊かな森林を形成し,かつ, 6.5 すべての河川延長において水性生物の生息環境が整っている場合10点となる) (2)事務事業における環境配慮の推進(宮城県環境保全率先実行計画の推進) 県では,事務事業における環境負荷の低減を図ることを目的に,次のとおり平成22年 度までの目標を設定して環境負荷の低減に取り組んでいます。 イ オフィス活動における環境配慮の推進 オフィス活動については,次の11項目について,環境負荷低減の取組を推進してい ます。うち8項目については,平成22年度までの数値目標を設定し,毎年度実施状況 を点検・評価しています。 用紙類の使用量の 抑制 グリーン購入の推 進 廃棄物の減量化と リサイクルの推進 省エネルギーの推 進 自然エネルギー等 導入の促進 水資源の効率的利 用 業務委託等に係る 環境配慮の推進 温室効果ガスの排 出量の削減 ロ 宮城県環境保全率先実行計画の目標等 基準年(H16) 目 標 項 目 の状況 (平成22年度) ① 用 紙類 ( コピー用 紙及び印刷 161.5百万枚 基準年以下を維持 用紙)の購入量 ② グ リー ン 購入促進 条例の基本 方針 に 基づ いて 推 進 計画 を作成 する と とも に, 当 該 計画 に基づ いてグリーン購入を促進する。 ③ 廃棄物の発生量 6,429t 基準年以下を維持 ④ 廃棄物の再資源化率 22.0% 廃 棄物発生量 の50 %以上 ⑤ 庁舎内での電気使用量 95,616千kwh 基準年の95%以下 ⑥ 公 用車 の 燃料使用 量(熱量換 26,528GJ 基準年の95%以下 算)(警察の緊急車両を除く) ⑦ 庁 舎内 で の燃料使 用量(熱量 391,548GJ 基準年の95%以下 換算) ⑧ 自 然エ ネ ルギー等 導入指針に 基づ き ,自 然エ ネ ル ギー 等の導 入を推進する。 ⑨ 庁舎での水使用量 1,690千m 3 基準年の95%以下 ⑩ 業 務委 託 等におい て,環境配 慮事 項 を仕 様書 に 記 載し ,業者 への 環 境配 慮の 普 及 ・啓 発を図 る。 ⑪ 温室効果ガスの排出量 (二酸化炭素換算量) 87,012t 基準年の95%以下 公共事業における環境配慮の推進 これまで公共事業における環境負荷を低減するため,ISO14001環境マネジメントシ ス テ ム の 取 組 と し て , 本 課 発 注 の 一 部 の 公 共 工 事 ( 以 下 「 ISO対 象 工 事 」 と 呼 ぶ 。 発 注 額 150百 万 円 以 上 ) に つ い て , 環 境 目 的 ・ 目 標 を 設 定 の 上 , 公 共 工 事 に お け る 環 境 負荷の低減を推進してきました。 その結果,平成18年以降,数値目標を設定しているほとんどの項目で目標を達成し ており,徐々にこの取組が公共工事全体に浸透していきました。 現 在 , ISO対 象 工 事 以 外 の 公 共 工 事 に つ い て も , 工 事 発 注 仕 様 書 の 共 通 化 な ど に よ り , ISO対 象 工 事 と 同 程 度 の 環 境 配 慮 ( 騒 音 , 振 動 , 大 気 汚 染 , 水 質 汚 濁 等 に 関 す る 各種法令の遵守や建設副産物(アスファルト塊,コンクリート塊,建設残土,木くず 等)のリサイクルなど)が行われています。 このことを踏まえ,平成21年度からは, 「新たな宮城県環境マネジメントシステム」 の中で環境目的・目標を設定せずに,工事発注共通仕様書等により,公共工事におけ る環境配慮を推進することとしました。 今後は,公共事業における環境配慮の推進状況を適宜把握の上,必要な見直しを行 うとともに,職員向けの説明会等で環境配慮の推進を周知していくこととしています。 - 8 - (2)組織の役割 環境管理組織 環境管理統括者(知事) 役 割 システムの見直し 環境管理副統括者(副知事) 環 境 管 理 委 員 会 の 招 集 ( 環 生 部 担 当 副 知 事 ), 環 境 管 理統括者の補佐等 環境管理責任者 システムの確立,実施及び維持に関すること 環境管理委員会 システム全般に関する重要事項の審議 環 境 マネ ジ メン トシ ス テ ム 環境管理責任者の指示を受けて,システムに関する事 検討委員会 項を検討すること 環 境 マネ ジ メン トシ ス テ ム システム検討委員会委員長の指示を受けて,システム 検討委員会専門部会 に関する専門の事項を調査検討 事務局 システムの確立,実施及び維持に関する環境管理責任 者の補佐 環境活動組織 環 境 活動 責 任者 (各 部 局 長 役 割 担当部局のシステムの掌握し,職員を指揮監督 等) 環 境 活動 推 進員 (本 庁 各 課 環境活動責任者の指示を受けて,所属する課室又は地 室長,地方機関の長) 方機関のシステムを掌握し,職員を指揮監督 環 境 活動 主 任指 導員 ( 地 方 機 関次 長等 (総 括 ), 本庁 各 環境活動推進員の補佐 課(室)長補佐(総括)) 環 境 活動 指 導員 (地 方 機 関 環境活動推進員又は環境活動主任指導員の指示を受け 庶 務 担当 の 班長 ,本 庁 各 課 て,必要な事項等を処理 (室)庶務担当の班長) 3 対象範囲 (1)対象機関 知事部局,教育庁,警察本部,議会事務局,企業局,病院局,各種委員会事務局の本 庁及び地方機関(県立学校及び警察署を含みます。) ただし,指定管理者が管理運営する施設については,対象外となっています。 (2)対象事務 対象機関が実施する事務事業全般 - 6 - 4 環境目標等 (1)環境基本計画の着実な推進 環境基本計画の進ちょく状況を点検評価するため,平成19年度から7つの個別計画ご とに環境目的・目標及び管理指標等を設定した上,年度ごとに個別計画の目標の達成状 況を把握することにしています。 環境基本計画の個別計画の目標等 個別計画の名称 宮城“グリーン” 行動促進計画 “脱・二酸化炭素 ”連邦みやぎ推進 計画 自然エネルギー等 の導入促進及び省 エネルギーの促進 に関する基本的な 計画 宮城県循環型社会 形成推進計画 宮城県自然環境保 全基本方針及び関 連計画 宮城県自動車交通 環境負荷低減計画 宮城県水循環保全 基本計画及び流域 水循環計画 環境目的 将来世代に豊かな環境を引き 継ぐための環境負荷の少ない 社会・経済基盤を形成し,「持 続可能な社会の実現に向けて すべての主体が行動する地域 社会」を構築する。 地球温暖化防止に県民運動と して取り組む“脱・二酸化炭 素”連邦みやぎの形成する。 化石燃料に由来するエネルギ ー消費量の削減する。 環境目標 豊かさを高めつつ,1 人1人の行動により 県内の環境負荷量を 減らす。 温室効果ガスの削減 化石燃料に由来する エネルギー消費量の 削減 すべての主体の連携と協働の 一 般 廃 棄 物 の 発 生 抑 制 もと,一般廃棄物及び産業廃 ・ 再 使 用 ・ 再 生 利 用 の 棄物の全体を視野に入れた総 推進 合的及び体系的な施策展開を 行うとともに,リデュース, リユース,リサイクルという 優先順位を踏まえた3Rの取 産業廃棄物の発生抑制・ 組を進め,資源循環型社会の 再使用・再生利用の推進 形成する。 生物多様性に富んだ豊かな自 然環境の保全,恵み豊かな自 然環境の持続可能な利用,先 人がはぐくんできた自然と共 生する知恵や文化の次世代へ の継承。 国の関係機関,県,市町村, 県民,事業者等社会の構成員 すべてが共通の認識及び役割 分担のもとに,組織的かつ総 合的に自動車交通による環境 負荷の低減対策に取り組み, 地域の良好な生活環境の保全 を実現するとともに,地球温 暖化等の地球環境問題の解決 への貢献を図る。 健全な水循環の保全に関する 取組を総合的かつ計画的に推 進することにより,宮城県の もつ恵まれた水環境を次代へ 引き継ぎ,現在及び将来の県 民 が 豊 か な 水の 恩恵を 享受 し,快適な社会を営むことが できる社会の実現を目指す。 健全な生態系の保全 と生態系ネットワー クの形成(場の確保) 生物多様性の保全と 自然環境の再生(質 の確保) 豊かな自然環境を次 世代に引き継ぐ基盤 づくり(主体の確保) 道路沿線の大気汚染 を改善する 道路沿線の騒音を改 善する 自動車からの二酸化 炭素排出量を減らす 健全な水循環を保全 する。(水循環保全基 本計画で定めた,健 全な水循環を構成す る4つの要素,「清ら かな流れ」「豊かな流 れ」「安全な流れ」「豊 かな生態系」の保全) - 7 - 管理指標 目標 二酸化炭素排出量当たりの生産性指標= 県内総生産額(百万円/年)/二酸化炭素 0.61 排出量(t-CO2/年) (H22) 廃棄物の最終処分量当たりの生産性指標 =県内総生産額(百万円/年)/廃棄物の 27.7 最終処分量(t/年) (H22) 県民1人当たり温室効果ガス年間排出量 (t-CO2) 7.88 (H22) 県内における自然エネルギー等の導入量 (原油換算千kl) 714 (H22) 一人1日当たりごみ排出量(g/人・日) 1,000 (H22) 一般廃棄物リサイクル率(%) 30 (H22) 一般廃棄物最終処分率(%) 12 (H22) 産業廃棄物排出量(千t/年) 11,971 (H22) 産業廃棄物リサイクル率(%) 31 (H22) 産業廃棄物最終処分率(%) 2 (H22) 豊かな自然環境の保護・保全を目的とし た指定地域の県土面積に占める割合(%) 26 二酸化窒素の沿道における環境基準下限 100 値達成率(%) (H27) 浮遊粒子状物質の沿道における環境基準 100 達成率(%) (H27) 自動車交通騒音の道路に面する地域の環 境基準達成率(%) 100 (H27) 自動車からの二酸化炭素排出量の平成17 年度からの削減率(%) 10以上 (H27) 清らかな流れ:水質環境基準点における COD,BOD,全窒素,全燐の水質環境基準達 7.5 成度(すべての箇所で達成した場合10点となる) 豊かな流れ:地下水涵養量(森林の涵養 割合との乖離),河川の利水量,(すべての地域に 7.6 おいて森林程度の涵養量があり,かつ,河川からの利水量がない場合10点となる) 安全な流れ:河川整備率(整備済み区間,整備不要区間及 び安全率達成区間の延長割合であり,すべての河川延長において安全率を達成した 6.4 場合10点となる) 豊かな生態系:植物自然充実度,河川生 物生息環境指標(すべての地域で自然豊かな森林を形成し,かつ, 6.5 すべての河川延長において水性生物の生息環境が整っている場合10点となる) (2)事務事業における環境配慮の推進(宮城県環境保全率先実行計画の推進) 県では,事務事業における環境負荷の低減を図ることを目的に,次のとおり平成22年 度までの目標を設定して環境負荷の低減に取り組んでいます。 イ オフィス活動における環境配慮の推進 オフィス活動については,次の11項目について,環境負荷低減の取組を推進してい ます。うち8項目については,平成22年度までの数値目標を設定し,毎年度実施状況 を点検・評価しています。 用紙類の使用量の 抑制 グリーン購入の推 進 廃棄物の減量化と リサイクルの推進 省エネルギーの推 進 自然エネルギー等 導入の促進 水資源の効率的利 用 業務委託等に係る 環境配慮の推進 温室効果ガスの排 出量の削減 ロ 宮城県環境保全率先実行計画の目標等 基準年(H16) 目 標 項 目 の状況 (平成22年度) ① 用 紙類 ( コピー用 紙及び印刷 161.5百万枚 基準年以下を維持 用紙)の購入量 ② グ リー ン 購入促進 条例の基本 方針 に 基づ いて 推 進 計画 を作成 する と とも に, 当 該 計画 に基づ いてグリーン購入を促進する。 ③ 廃棄物の発生量 6,429t 基準年以下を維持 ④ 廃棄物の再資源化率 22.0% 廃 棄物発生量 の50 %以上 ⑤ 庁舎内での電気使用量 95,616千kwh 基準年の95%以下 ⑥ 公 用車 の 燃料使用 量(熱量換 26,528GJ 基準年の95%以下 算)(警察の緊急車両を除く) ⑦ 庁 舎内 で の燃料使 用量(熱量 391,548GJ 基準年の95%以下 換算) ⑧ 自 然エ ネ ルギー等 導入指針に 基づ き ,自 然エ ネ ル ギー 等の導 入を推進する。 ⑨ 庁舎での水使用量 1,690千m 3 基準年の95%以下 ⑩ 業 務委 託 等におい て,環境配 慮事 項 を仕 様書 に 記 載し ,業者 への 環 境配 慮の 普 及 ・啓 発を図 る。 ⑪ 温室効果ガスの排出量 (二酸化炭素換算量) 87,012t 基準年の95%以下 公共事業における環境配慮の推進 これまで公共事業における環境負荷を低減するため,ISO14001環境マネジメントシ ス テ ム の 取 組 と し て , 本 課 発 注 の 一 部 の 公 共 工 事 ( 以 下 「 ISO対 象 工 事 」 と 呼 ぶ 。 発 注 額 150百 万 円 以 上 ) に つ い て , 環 境 目 的 ・ 目 標 を 設 定 の 上 , 公 共 工 事 に お け る 環 境 負荷の低減を推進してきました。 その結果,平成18年以降,数値目標を設定しているほとんどの項目で目標を達成し ており,徐々にこの取組が公共工事全体に浸透していきました。 現 在 , ISO対 象 工 事 以 外 の 公 共 工 事 に つ い て も , 工 事 発 注 仕 様 書 の 共 通 化 な ど に よ り , ISO対 象 工 事 と 同 程 度 の 環 境 配 慮 ( 騒 音 , 振 動 , 大 気 汚 染 , 水 質 汚 濁 等 に 関 す る 各種法令の遵守や建設副産物(アスファルト塊,コンクリート塊,建設残土,木くず 等)のリサイクルなど)が行われています。 このことを踏まえ,平成21年度からは, 「新たな宮城県環境マネジメントシステム」 の中で環境目的・目標を設定せずに,工事発注共通仕様書等により,公共工事におけ る環境配慮を推進することとしました。 今後は,公共事業における環境配慮の推進状況を適宜把握の上,必要な見直しを行 うとともに,職員向けの説明会等で環境配慮の推進を周知していくこととしています。 - 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