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委員意見まとめ(案) - 和歌山県ホームページ

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委員意見まとめ(案) - 和歌山県ホームページ
資料2
委員意見まとめ(案)
和
歌
山
の
道
路
整
備
石田 東生
筑波大学大学院
システム情報工学
研究科教授
‡
‡
‡
‡
石橋
芳春
顔写真
道路整備の遅れが住む場所としての魅力を
損なっていることに加え、産業立地や付加価
値向上が進まない原因ともなり、若年層を中
心とする人口流出に繋がるといった悪循環に
陥っている。
また、近年の効率性・採算性重視の道路整
備の論理は、この悪循環を助長する危険性も
心配される。地域の維持に必要な生活と産業
を支える道路を、国民の基本的権利を守るも
のとして早急に整備することが不可欠である。
世界遺産の高野・熊野の歴史文化や温泉
などの「観光」、質の高い果実や海産物をは
じめとする「食」資源などを活かし、関西国際
空港や中部国際空港を通じて、経済成長が
進む東アジアをはじめとする海外との交流を
促進する。
和歌山県は、モノづくり機能における連
携、農林水産物や癒し・観光空間の提供な
ど、近畿における交流・連携を通じて一体
的に発展してきた。
しかし、近畿の経済的地位は低下してお
り、和歌山県の有する個性を活かし、京阪
神圏と相互補完を図りつつ、近畿全体の
総合力を高め、その活力向上を図ることが
必要である。
集落崩壊など社会経済活力の低下は、
森林、農地の荒廃や伝統文化の喪失を招
くほか、治安悪化につながる危険性もあ
る。また、食糧生産機能の保持やエネルギ
ーの供給は安全保障上も必要性が高い。
投資余力が限られる中、「選択と集中」は
避けられない。地域づくりの戦略を定め、そ
の実現に必要な道路を、役割・効果を明確
にしながら戦略的に進める必要がある。
既存社会資本ストックを有効に活用し、
道路はネットワークすることで本来の機能を
発揮するものであることに留意し、優先順
位と完成目標を明確に定め、効率的・効果
的な施策の推進を図ることが必要である。
性の議論をしないと、国の色々なところがおかしくなる。紀伊半島一周道路も公平性の観点から積極的に声を上げるべき。
限界集落は全国共通の非常に難しく重要な問題。地域の人たちが10年、20年先の集落の具体的姿をイメージできるか、そ
の人たちをどう元気づけるかが極めて重要。20年後にだれもいなくなる集落に税金を使う余裕は日本全国どこにもない。
過疎地の問題には、軍事だけでなく、国土、食糧、祭りなどの文化に関する安全保障の問題が係わる。農業が農業として
成立する地域であり続けられるか心もとない状況が続いている。
道路を整備することが目的ではなく、どう使うかが重要。地域のビジョンと戦略、その中で道路の果たす役割が明確にさ
れるべき。
近畿自動車道紀勢線は、東南海・南海地震への備えとして、また救急医療といった地域住民の命の問題から極めて重要。
さらに、南紀の豊かな自然、歴史・文化を活用した、基幹産業ともなりうる観光にとっても重要。
顔写真
高田
寛
日進化学
株式会社
代表取締役社長
顔写真
多田
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‡
顔写真
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‡ 吉備では高速道路整備にあわせて中小企業が進出した。働く場所があれば東京や大阪に出る必要のない人も多く、紀伊
路すらない。災害や医療なども非常に不利な状況で、国民が生きていく上での基本的な権利がない。早急に紀勢線の紀伊
半島全通化(含熊野川架橋)と五條新宮道路の整備が必要。
国道311・168号は、景観条例、ガードレール等の色規制、電柱の撤去など、景観確保に努めるべき。
京奈和道から高野・龍神を経由し国道311号へ接続する国道371号の地域高規格道路化を提案したい。高野山と熊野を短時
間で往来できれば観光産業が発展するし、物流道路、災害時の緊急道路としても有効。
道路があれば若者同士の交流が生まれ、新しいアイデアを生かして、周辺の取り残された集落も含めて、まちをどうして
いこうかというところにつながる。
顔写真
中野
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‡
幸生
‡ 高速道路の紀南延伸、各地の港から世界遺産に向かう道路網をつくることが、流通、観光、防災、集落崩壊、全ての面
路でどういう産物や人をどれぐらい運ぶのかといった具体的な予測、経済効果の予測など、説得的な材料を提供する必要
がある。予測は、楽観過ぎず合理的であることが大切。
‡
観光、物産の開発・移輸出、自然災害への備え、医療、生活、日本の安全保障、空港・港湾との関係など、予測の裏づけ
となる実現可能性の高い戦略が必要。
‡
例えば観光では、熊野古道、植生の独自性、地形・地層、森林、安くておいしい魚、果物、過疎地が点在する魅力、道の 西本 和明
和
歌
山
県
花
き
生
産
駅といった世界でも特徴的な県内の観光資源を道路でどうつなぐのか、京都・奈良など県外の観光拠点とどう結ぶのかを、
‡
協会会長
具体的な資源の活用方法やツアーなども含めて考える必要がある。
海産物、果物、木材、工業製品、紀州箪笥、漆器などの物産の開発・移輸出についても、中国人をターゲットにした海産
‡
物の商品開発など、具体的な戦略が必要。
和歌山の高速道路は、大阪・名古屋間や滋賀方面で大地震が起こった場合に、安全保障の観点から日本全体の役に立つと
‡
いった視点も必要。
道路の維持補修について、少ない財源で効率的に実施する体制を整える必要がある。
顔写真
‡ 和歌山は他地域より道路改善のスピードが随分遅い。日本全体の中で関西が、特に和歌山が冷遇されている印象がある。
‡ 資源が限られる中、どういう地域づくりを進めたいのかという観点なしに道路づくりを考えるのは無理。プライオリティ 村山 敦
ーを明確にし、その理由付けを行うことが重要。
関西国際空港
株式会社
課題とし、ネットワーク空白箇所解消を訴えるべき。名古屋∼大阪の幹線の災害時等のバックアップとしての役割も期待 代表取締役社長
‡ これまでにある社会資本ストックをどう活用するかという視点が大変重要。すさみ∼那智勝浦間、新宮∼熊野間を優先的
大阪大学大学院
経済学研究科教授
半島を一周する高速道路の早期整備が大事。
‡ 世界へモノを売る、最低でも全国でモノを売る企業が利益を出している。広域物流が重要。
‡ 植樹や分離帯のために見通しが悪く非常に危険で、走りにくくなっている道路もあり、改善が必要。
中野BC株式会社
社長
顔写真
‡
齊藤 愼
‡
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‡
東京大学名誉教授
顔写真
顔写真
‡ つながってこその「道」。近畿だけでなく、紀伊半島全体のネットワークを考えた上の道路整備が基本ではないか。
‡ 世界遺産の地として、もっと自然や景観に配慮した、住んでいる人、道を利用する人に心地よい道づくりができないか。
‡ 今後輸出が伸びるであろう農作物や文化・観光資源が和歌山にはある。農産物をアジアをはじめ世界に輸出するための
稔子
‡ 国・地方ともに財政制約がある、道路はもう十分だという意見が多いなかで、既存道路計画の見直し、「選択と集中」、道
総務省地方財政
審議会委員
‡
‡
2度目の訪問はなく、ビジネスチャンスを大きく逃している。紀勢線が白浜まで4車線化されれば、観光客が2倍3倍にな
るのも夢ではない。
去年あたりから紀北でも雇用の人手が足りなくなっている。人口減少はビジネス上も大問題。
物流はコストとスピードが大きな因子だが和歌山は非常に厳しい。京奈和自動車道が開通すると、いち早く幹線道路へ
つながりスピードが増す。無料であれば阪和道ルートから京奈和ルートに変わる可能性もある。物流量が増せば、帰り
便や混載などのバリエーションが増え、コストも削減され、企業誘致もしやすくなる。
月尾 嘉男
顔写真
木村 陽子
する必要があり、それが達成できればカネが生まれ、県政も多少豊かになる。
‡ 日常のストレスを和らげたいビジネスマンが、夏の行楽シーズンに田辺・白浜に来るときに大渋滞に巻き込まれると、
田辺観光協会会長
‡ 和歌山市や京阪神から遠い県南部ほど交通事情が悪い。地震や台風など天災の可能性が高いにもかかわらず、迂回する道
征朗
‡ 将来像と道路の必要性を重ねて具体化し優先順位をつけて進めることが必要。県の発展には、ヒト・モノの流れを創出
道路、国際観光を推進する観点から、関西空港、セントレア空港からの道路網の構築をお願いしたい。
区を設定し、都市と交流できる道路整備と、その地の特性を活かした生産と販売ができれば崩壊を防ぐことができる。
高速道路は当然必要だが、地域が永年の知恵や文化を活かして活性化するためには、高速道路を活かすための幹線道路が
必要。
東京大学大学院
経済学研究科教授
尾 酒造株式会社
代表取締役
点
明確な優先順位に基づく
戦略的なネットワーク形成
伊藤 元重
尾
視
国土・食・文化・経済など
我が国の安全保障の確保
していない。特に和歌山県は人口密度の高い地域との積極的な連携が必要。
JA紀の里代表
理事組合長
る
癒し空間など豊かな環境で
近畿の魅力向上
‡ 集落崩壊は平地も含めた日本農業全体の問題。輸入農産物の増加、労働力不足、道路・交通整備の遅れが原因。モデル地
‡
え
関西国際空港を活かした
海外との交流を促進
‡ 道路政策に近畿全体の方針が必要。関空の活かし方、アクセス整備も各府県でバラバラで、当初の宣伝ほど県北部も発展
顔写真
考
生活と産業を支え活力低下の悪循環を
断ち切る基幹道路は不可欠
‡ 1桁2桁国道を整備した昭和30、40年代は、全国公平主義で道路が整備されたが、今は効率性、採算性重視。もう一度公平
顔写真
を
できる。
1
‡
‡
‡
において和歌山を浮上させる基盤となる。
高速道路の紀伊半島一周と4車線化が必要。西牟婁、東牟婁の花卉生産が増える。名古屋、東京方面への出荷がしやす
くなり、関西市場にもより鮮度の良いものが出荷できる。
県内各地から高野・熊野への道路、大型客船の観光客を各港から県内各地に運ぶ道路など世界遺産を有効利用できる道
路網の整備が必要。関西国際空港、南紀白浜空港を利用した観光客誘致にも県内道路のネットワークが必要。
日高港と防災センターや高速道路を連絡する防災道路など、南海、東南海地震による津波対策を兼ねた日高川河口左岸
道路の整備を考えられないか。
延長距離の短い道路を10年近くかかるようではいけない。集中して仕上げるほうが、結果として道路整備が進む。
現在の道路整備における効率性重視一辺倒の議論に対して、地域エゴと言われないような論理展開が必要。限られた道
路予算の中で、優先順位を示すべき。地域振興に大きく寄与する紀勢線(紀伊半島一周道路)の完成を優先順位の一番
として、完成時期を明確化し、集中的に投資することを提案したい。
関西空港の優位性を最大限活用するため、県内各地と関西空港を結ぶ高速道路の整備が必要。長く美しい海岸線、豊か
な山、温泉、世界遺産があり、紀伊半島を一周する道路ができれば、関西空港∼中部空港がアジアで話題の周遊観光の
ゴールデンルートになる。
和歌山の果物や特産品を関西国際空港から夜のうちに上海や北京へ飛ばせば、国内より高値で売れるだろう。
財源がない現実を踏まえると、全ての地域を均一に維持するのは不可能。拠点ごとにまちづくり整備を集約することが
必要。一足飛びに大方針を掲げるのではなく、試験的にモデル事業として実施することを提案したい。そのための行政
のリーダーシップと、県民の合意が重要。
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