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1 過去の入試問題からの出題 2 古文の出題に関して

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1 過去の入試問題からの出題 2 古文の出題に関して
1
過去の入試問題からの出題
1 「こたへていふは」を現代仮名づかいで書きなさい。(平成 18 年)
解答 こたえていうは
2 次の和歌で、係り結びを用いて強調している部分は第何句ですか、書きなさい。(平成 13 年)
たかさご
お
へ
吹く風の色こそ見えね高砂の尾の上の松に秋は来にけり
(歌の意味)吹く風の色は見えないけれど、高砂(地名、松の名所)の峰の松には、確かに秋がや
って来たことだ。
解答 第二句
3
「あはれなる」の意味として最も適当なものを、ア~エから選びなさい。(平成8年)
ア
ウ
もの悲しく思われる
なつかしい気がする
イ
エ
心細く感じられる
しみじみと身にしみる
解答 エ
2
古文の出題に関して
1 仮名遣いを改める問題
語頭以外の「は・ひ・ふ・へ・ほ」をそれぞれ「わ・い・う・え・お」に直すことを基本に長音
(「さう」→「そう」、「けう」→「きょう」)の変化などを確実にできるように練習を積むこと
が大切です。
2 主語や動作の主体を問う問題
主語は省略されていることが多いので、述語をもとに判断をしていくと間違えにくくなります。
また、その前の部分にも目を向けましょう。
3 会話の「 」を付ける問題
文中で「 」を付けることができるところを書き抜く設問は、ほとんどの場合【「~」と】とい
う形になっているので「と」に注目し、「~といふ」「~と申す」「~とて」などを探し出せば素
早く正確に答えを導けます。
4 係り結び(の法則)について
「ぞ・なむ・や・か・こそ」(係助詞)を覚えこれらの言葉が出てきたときに、文末の形が「ぞ・
なむ・や・か」のときは連体形、「こそ」のときは已然形に変化することを理解しておけばほとん
どの問題に対応することができます。
5 古文単語に関して
公立高入試で古文の単語の意味を聞いてくるものは、ほとんどの場合文脈から意味を想像して解
を導き出せるようになっているので、今までに習った古文に出てくる単語で意味のわからないもの
は、調べて暗記するようにしていけば大丈夫です。
6 文学史について
教科書に出てきたものが出題されているので、今一度一年生のとき習った「竹取物語」から三年
生の「おくのほそ道」までの時代・作者・ジャンルを復習しましょう。
7 勉強方法など
古文はまず、声に出して読む練習を繰り返しましょう。読むことがうまくできないと、なかなか
意味をとらえることができず問題を解くヒントを見つけることができません。うまく読めるように
なったら、今度はこの動作はだれが行っているのか、これは何を言いたいのかなど少し掘り下げて
読むようにしていくといいでしょう。
8 問題の解き方
古文の問題はまず、できるところ(仮名遣いや文学史など)を先に解いてしまってから、本文の
意味に取りかかってください。これによって、本文の意味を読み解くのに時間を使いすぎて後の問
題に手が回らないということを防ぐのと、問題文に目を通すことで、そこから何らかのヒントを得
られる可能性があるので実行してみてください。また、本文を読むときは、本文の横にある言葉の
意味(注)を必ずチェックしながら読み進めましょう。
3
全体を通して
1
北海道の国語の入試問題は素直な問題が多いですから、主観的に考えずに文章を正確に読み取り
設問内容に合わせた答え方をしていれば、減点されずに高得点が狙えます。慌てずに基本に忠実に
問題を解くようにしてください。
2
上の基本に忠実に問題を解くとは、設問の問いに対する答え方として、「理由」や「なぜです
か」の場合は「~から」「~ので」などの形で文末を終えるということなどです。小さなミスが痛
手とならないよう、十分に注意しましょう。
3
漢字の書き問題は小学校までに習った漢字を出題しているので、難しい漢字を今から練習するよ
りは小学生の漢字ドリルなどを活用して確実に書けるようにしておいた方がよいでしょう。
4
裁量問題(湖陵高校受験)対策としては、論説文の要約などに慣れておくことです。長文から要
点をつかみ、内容を把握していくことが基本ですが、それを指定字数に合わせてまとめることがで
きなければなりません。「書く力」が試される問題の出題が予想されます。「しかし」「つまり」
などの接続詞に注目し、筆者の主張を読み取りましょう。
それでは、みなさんの健闘を祈ります。
不撓不屈の精神でかんばれ!
池田(学習塾あすなろ会)
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