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資料 - 神戸市

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資料 - 神戸市
資料4-1
建築物に附置すべき駐車施設に関する条例の一部改正(案)
に係る意見提出手続きについて
1.背景・目的
神戸市では、駐車場法の規定に基づき昭和 42 年に「建築物に附置すべき駐車施設に関
する条例」
(以下、
「本条例」という。)を制定し、駐車場整備地区、商業地域、近隣商業
地域において、建築を行おうとする者に対して、駐車施設の附置を課すなど、総合的な
駐車対策を行ってきた。本条例は、平成 18 年に設置基準を改正してから約8年が経過し、
現在ある駐車施設の規模と実際の駐車需要が乖離している状況が発生しており、加えて、
自動車交通量の減少傾向が顕著になるなど、自動車を取り巻く社会経済状況が大きく様
変わりしてきている。
このような状況に応じて、適正な駐車場整備を推進するとともに、自動車利用から公
共交通利用への誘導、合理的な土地利用、連続性のある賑わいづくり、安全で快適な歩
行者空間の確保等を推進するため、条例の見直しを行う。
2.改正(案)の概要
建築物に附置すべき駐車施設に関し、現在の駐車施設の利用実態に即した条例内容へ
の改正を行う。また、その他の条例にて定められる駐車施設の附置に関し、本条例と重
複する内容があるため、今回の改正にてその他の条例との整合を図る。
1)附置義務基準の見直し
2)隔地駐車施設(敷地外に設置する駐車施設)の距離制限の緩和
3)隔地駐車施設の承認手続きの新設
4)公共交通利用促進策による附置義務台数の緩和
5)オートバイ等(原動機付自転車を除く)の置場の附置義務化
6)車いす使用者駐車場設置義務の削除
7)建物が駐車場整備地区の内外にわたる場合の適用の変更
8)共同住宅及び駐輪施設の附置義務が必要な対象規模・台数算定からの除外
9)適用除外建築物の変更
3.意見募集期間
平成 26 年 12 月1日(月)~平成 27 年1月8日(木)
4.改正時期
平成27年第1回定例市会(2月議会)に提案予定
-1-
5.改正(案)の内容
1)附置義務基準の見直し
建築物の用途に見合った適切な駐車台数となるよう、用途区分毎の附置義務駐車場の
基準値(附置を義務づける駐車施設1台当たりの床面積)を駐車場の利用実態に応じて
見直す。
【現行】
対象地区
駐車場整備地区※1又は商業地域・近隣商業地域
周辺地区
1,500
3,000
建築物規模(㎡超)
※2
原単位
百貨店その他の店舗
事務所
(㎡毎に1台)
200
300
特定用途 (百貨
店その他の店舗及
び事務所を除く)
非特定用途※3
(住宅を除く)
特定用途
450
250
250
【見直し案】
対象地区
駐車場整備地区又は商業地域・近隣商業地域
周辺地区
1,500
3,000
建築物規模(㎡超)
原単位
百貨店その他の店舗
事務所
特定用途(百貨店そ
の他の店舗及び事
務所を除く)
非特定用途
(住宅を除く)
特定用途
(㎡毎に1台)
200
350
350
550
350
※1:
「駐車場整備地区」は自動車交通が著しく輻輳する地区として、駐車場法第3条第1項及び都市計画法
第8条第1項に基づき、都市計画決定している地区。
※2:特定用途とは、自動車の駐車需要を生じさせる程度の大きい用途で,駐車場法施行令(昭和 32 年 12
月 13 日政令第 340 号)第 18 条で定める次の用途。
劇場、映画館、演芸場、観覧場、放送用スタジオ、公会堂、集会場、結婚式場、斎場、旅館、ホテル、料理店、
待合、キャバレー、カフェー、ナイトクラブ、バー、踏場、遊技場、ボーリング場、体育館、百貨店その他の店
舗、事務所、病院、卸売市場、倉庫及び工場。
※3:非特定用途とは、特定用途以外の用途(例えば、住宅、老人ホーム、神社、寺、公衆浴場など)。
2)隔地駐車施設(敷地外に設置する駐車施設)の距離制限の緩和
建築物から駐車施設までの距離制限を「おおむね 200 メートル以内」から「おおむね
350 メートル以内」に緩和する。
3)隔地駐車施設の承認手続きの新設
隔地駐車施設の設置については、申請書の提出を行い市長の承認を得た上で、隔地駐
車施設の設置完了後、工事が完了した旨を届け出る手続きとする。
また隔地駐車施設の維持管理状況の報告を求めることのできる項目を設ける。
4)公共交通利用促進策による附置義務台数の緩和
公共交通の利便性の高い「中央駐車場整備地区」において、公共交通利用促進策を実
施する建築物に対して、附置義務台数を引き下げる特例制度を定める。
公共交通利用促進策の具体的な内容や引き下げる台数(緩和率)については、今後、
建築物に附置すべき駐車施設に関する条例施行規則(以下、「施行規則」とする。
)にて
-2-
定める予定。
(公共交通利用促進策の案)
・鉄道駅への地下通路等の接続
・公共交通利用者への割引サービスや特典の付与
・カーシェアリングの導入
・サイクルシェアリングの導入
・従業員のマイカー通勤の規制
(参考:中央駐車場整備地区)
JR 新神戸駅
JR 三ノ宮駅
阪神春日野道駅
JR 元町駅
JR 神戸駅
JR 兵庫駅
中央駐車場整備地区
5)オートバイ等(原動機付自転車を除く)の置場の附置義務化
近年ではオートバイ等の路上駐車が多く見られ、歩行者の安全や快適性の低下、都市
の景観を阻害する要因となってきた。
そこで、これまでの自動車の駐車施設に加えて、下表に掲げる「建築物の用途」と「建
築物の規模」のいずれにも該当する建築物を建築する場合にオートバイ等(原動機付自
転車は除く)の置場の設置を義務づける。
オートバイ等の置場の規模は、幅 1.0m以上、奥行 2.3m以上とする。
(自動車の駐車場の規模は、幅 2.3m以上、奥行 5.0m以上)
対象地区
駐車場整備地区又は商業地域・近隣商業地域
建築物規模(㎡超)
1.500㎡
原単位
百貨店その他の店舗
特定用途(百貨店その他の店舗を除く)
(㎡毎に1台)
3,000㎡
6,000㎡
-3-
6)車いす使用者駐車場設置義務の削除
本条例では、附置義務台数が 50 台以上の場合、車いす用駐車場の設置を義務付けてい
る。しかし、
「福祉のまちづくり条例」においても車いす用駐車場の設置を義務付けてお
り、2つの条例で重複する内容となっているため、本条例からは車いす用駐車場の設置
に関する規定を除く。
※「福祉のまちづくり条例」では、建物の床面積 2,000m2 以上(事務所・工場は 3,000m2)
又は 30 台以上の駐車場設置の場合に車いす用駐車場を必要としている。
7)建物が駐車場整備地区の内外にわたる場合の適用の変更
建築物の敷地が、駐車場整備地区、商業地域若しくは近隣商業地域、周辺地区(以下、
「条例適用地区」とする。)とこれら以外の地域にわたる場合においては、条例適用地区
に建築物が立地しているとみなし、駐車施設の整備を義務付けている。
しかし、より実態に即した地区又は地域に適用させるため、建築物が「過半若しくは
最も大きな部分が属する地区又は地域」に立地するものとみなし、条例の適用を判断す
ることとする。
8)共同住宅及び駐輪施設の附置義務が必要な対象規模・台数算定からの除外
①共同住宅及び長屋
共同住宅及び長屋については、
「神戸市民の住環境等をまもりそだてる条例」で設
置基準を定めていることから、その面積は、附置義務が必要な建築物規模の面積、
また附置義務台数の算定に用いる面積から除外する。
②駐輪施設
駐輪施設は自動車需要を発生させる用途とは考えられないことから、その面積は、
附置義務が必要な建築物規模の面積及び台数算定の面積から除外する。
9)適用除外建築物の変更
本条例では、市長が特に駐車施設を附置する必要がないと認める非特定用途のみに供
する建築物は適用除外としており、非特定用途と他の用途に供する複合用途建築物には
規定を適用している。現在、複合用途建築物が建築されている実態に合わせ、複合用途
建築物において、附置する必要がないと認める非特定用途の部分については適用除外と
する。
-4-
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