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光と色のヒミツ
光と色のヒミツ 身近にあふれている光と色 しょうかい その不思議な関係を紹介 きれいな虹(にじ) を見たことがありますか? 実は、 その色は 決まったルールで並んでいます。 プリズムと呼ばれる、 ガラスな どで作られた透明(とうめい) の三角柱を使って虹をつくり、観察 してみましょう。 ! プリズムで虹をつくってみよう! ! 白色光 1 黒い紙に細長い切り込 (こ) みを入れ、 ライトの先につけて、 光を細くします。 2 部屋を暗くし、 ライトの光をプリズムへ 当てます。 スペクトル 可視光線 プリズム 長い 波長 短い 細くした白い光をプリズムに通すと、 屈折(くっせつ) しやすさの違(ちが) いに よって色が分かれます。虹色の帯(お び) のことをスペクトルと言います。 切り込み プリズムを通した光を壁 (かべ) に当てると、 虹ができます。 うま 3 くできない時は距離 (きょり) や角度を変えてみましょう。 ※光は電磁波のなかまです。波長 (はちょう)の長さによって色が 変 わって見えます。 ※透明の角ばった四角い容器に水を入れれば、 プリズムの かわりになります。 100円均一ショップで販売 (はんばい) して いる、 四角いフィギュアのコレクションケースがオススメです。 ! 色を混ぜてみよう! 色相環 虹の色を見える順に円形に並 べたものを色相環(しきそうかん) と 言います。 ここで問題です。 「 光の 3原色」 と 「色の3原色」 はそれぞ れどの色か知っていますか? 光の3原色 色の3原色 緑、青、赤。 これはテレビなどの モニターに利用されています。 黄、青、赤。 これはプリンターのイ ンクなどに利用されています。 ※青、赤と言っても 「光の3原色」 「色の3原色」 では、 かなり違ってい ます。 「色の3原色」 の青は水色に 近いシアン、赤はピンクに近いマ ゼンタです。 教えてくれた人 長崎市科学館 業務グループ 大場亮さん 「長崎市科学館では、毎日プラネタリウムを投影(とうえい) して います。今年度からリニューアルオープンした世界一のプラネタ リウムで満天の星空をお楽しみください」 所 長崎市油木町7−2 ☎ 095・842・0505 開 9時半∼17時 「光の3原色」 の赤、緑、青のカラーセロハンをつけた小さなライトを 使って光を重ねてみましょう。 すると、 なんと白になります。 白い光を虹色 に分けることができましたが、逆にたくさんの色の光を混ぜると白になる ことがわかります。 ※色によって明るさの強さが違うので、 距離を調節してみましょう。 カ ラーセロハンは透明なラップなどにマジックで色を塗 (ぬ) ってもOK。 絵を描(か) こうと思ったのに使いたい色がない! そんなときも色の ヒミツを知っておけば、思い通りの色をつくり出せます。 「色の3原色」 の 赤、黄、青の3色を混ぜると黒っぽくなります。光は、重ねれば重ねるほ ど明るい色になりますが、絵の具などの色は、混ぜれば混ぜるほど暗い 色になります。普通(ふつう) の絵の具で色を混ぜると、 「赤」 + 「青」 = 「紫(むらさき)」、 「黄」 + 「赤」 = 「橙(だいだい)」 になります。 ※「色の3原色」の実験をするときは、赤→ピンク、青→水色の絵 の具を使いましょう。 もう一度、色相環で見てみましょう。 「光の3原色」 「色の3原色」 の位置 関係にヒミツがあることがわかります。 「色の3原色」 を線でつないでみると、 「光の3原色」 がちょうど反対側の位置にきます。 このような位置関係の色 のことを 「補色」 といいます。補色は、隣(とな) り合うとお互(たが) いを強め あう色の組み合わせです。 ? 残像は何色に見える? 赤の紙を用意して、 10∼30秒ほどずっと見続けて目 に焼き付けます。 次に白い紙や壁を見てみると、 じわぁっ と残像が現れます。 何色の残像が見えましたか? ほか の色でもやってみましょう。 ※赤の場合は、補色で ある水色の残像が見え るはずです。