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法整備で障がい者雇用に注目集まる
法整備で障がい者雇用に注目集まる 門官の川村徹宏氏が「障 対策課主任障害者雇用専 局雇用開発部障害者雇用 て、厚生労働省職業安定 る。こうした状況を受け される予定となってい 障がい者の雇用も義務化 れ、2018年には精神 急速に法整備が進めら 雇用時の留 意 点 や 支 援 策 紹 介 ぜんち共済は3月 日、あいおいニッセイ同和損保の共催で、 障がい者雇用対策セミナー「知っておきたい障がい者雇用のポイ ント」を開催した。障がい者雇用は近年、厚生労働省を中心に政 府が進めている施策の一つで、4月からは障がい者雇用納付金申 告対象企業の範囲が拡大されるなど、多くの企業から注目されて い る。 セ ミ ナ ー で は、 障 が い 者 雇 用 を 推 進 し て い る 企 業 を 対 象 人を超える参 に、押さえておくべき法令や雇用の際の留意点の他、雇用に向け た公的な支援制度などを紹介した。 の企業から 来に対する不安を和らげ のある人とその家族の将 の思いを述べた。 いる」とセミナー開催へ が生まれることを願って 行った。 策」と題して基調講演を 害者雇用に係る法令と施 主催者を代表し てあいさつしたぜ たい。セミナーを通じて 加者が集まった。 んち共済の榎本重 70 障がい者雇用は近年、 った理念の下、世界的に 60年の身体障害者雇用 している日本では、19 「この三つは掛け算。ど チング〟の三つを挙げ、 理ノウハウ×人材のマッ 者雇用への理解×雇用管 要な要因として〝障がい また、企業が障がい者 雇用を実現するために必 た。 決定していると紹介し 雇用率の算定がそれぞれ 神障がい者を加えた法定 提供義務、算定基礎に精 別の禁止と合理的配慮の の障がいを理由とする差 改正として、雇用分野で 説明。予定されている法 に、今後の国の方向性を 促進してきた経緯ととも って国が障がい者雇用を どさまざまな法規制によ が2004年と この他、ハローワーク の障がい種別の就職件数 る。 年では 定できることとしてい のとみなし実雇用率を算 会社に雇用されているも 用されている労働者を親 例としてその子会社に雇 の要件を満たす場合、特 た子会社を設立し、一定 い者の雇用に特別配慮し 制度では、事業主が障が を支給する。特例子会社 当たり月4万円の奨励金 に対して、障がい者1人 カ月試行雇用する事業主 紹介で障がい者を原則3 は、ハローワークなどの ライアル雇用)事業で て同氏は、障がい者を雇 る。こうした状況に対し 中でも精神障がい者の就 雇用率は伸展しており、 企業では順調に障がい者 と見込まれている。民間 今後も引き続き上昇する 算式で見直されており、 障がい者の法定雇用率 は約5年ごとに一定の計 した。 も確かだ」との見解を示 保には難しさがあること 点だが、安定的な業務確 「就労支援で最も重要な との出会いを振り返り、 られず孤立した障がい者 職務の切り出しについ ては、職場で仕事を与え り、その取 めてきた。 上にわたって法整備を進 組んでほしい」と呼び掛 ない。バランスよく取り れが欠けてもうまくいか 障がいなどの種別で一律 がいや知的障がい、精神 について触れ、「身体障 大きく変化していること 提案。障がいのある人が タンスとして「Can notと考えること」を 用する上での基本的なス 職率は急激に増加してい も障がい者雇用に関する 促進法制定以降、 り組みは差 けた。その上で、雇用に 年以 取り組みが広がってお 別禁止法と 職場で「指示通りにこな いったことは珍しくない せない」「拒否する」と が、そのようなときに、 に判断はできない。事業 同様に、個人の個性や適 〝やる気がない〟と捉え 主には一般の採用活動と 性を見て判断してほし くても)できない〟と考 際しての支援策を紹介し い」と締めくくった。 え、その対策を講じる方 た。 続いて独立行政法人国 立重度障害者総合施設の 向に切り替えることでス 同氏は最近の動向とし て、2012年の障害者 ぞみの園事業企画局研究 虐待防止法制定をはじ 部の志賀利一氏が「障が ムーズに進むことが多い 雇用率制度 い者の雇用における基本 とアドバイスを送った。 に大別され 的な配慮」をテーマに講 その後、「職場におけ る配慮について考えてみ め、 年の障害者優先調 演した。長年にわたり障 支援のポイントとして、 今後の展開に言及。就労 がい者の就労支援環境や ほどで大きく変化した障 共済顧問弁護士の佐藤彰 國學院大学教授、ぜんち 支援室の松井優子室長、 ゅあ新規事業開発兼雇用 れ、志賀氏の他、日総ぴ ディスカッションが行わ るのではなく〝(やりた がい者の自立支援を行っ よう!」と題したパネル ①障がい者用職務の切り を行った。 出し②時間をかけた教育 を挙げた。 一氏ら有識者が意見交換 てきた同氏は、ここ 年 る。雇用率 達推進法や労働契約法な 50 57 近年、ダイバーシティ やインクルージョンとい 川村氏 真剣に聴講する参加者 具体的な支援策とし て、障害者試行雇用(ト 制度を採用 13 27 一人でも多くの雇用機会 志賀氏 ぜんち共済・あいおいニッセイ同和損保 共催セミナー 秋社長は「障がい 榎本社長 13 訓練③社内の相談体制― 10 (第 3 種郵便物認可) 2 0 1 5 年(平成 2 7 年)4 月 1 0 日(金曜日) (7)