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- - 19 第2章 単体規定 法第21条(大規模建築物の主要構造部) 法第21

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- - 19 第2章 単体規定 法第21条(大規模建築物の主要構造部) 法第21
第 2章
単 体規 定
法 第21 条(大 規模 建築物 の主要 構造 部)
●
法第2 1条第 1項 ただし 書きの 用途
法 第21 条第1 項た だし書 により 令第 129 条の2 の3第 2項 に規定す る用 途は 建築物全
体の 用途と し、建 築物 の一部 が倉庫 又は 自動車 車庫の 用途に 供さ れ、かつ 、安 全上 及び防火
上支 障のな いもの は、 令第1 29条 の2 の3第 2項に 規定す る用 途に該当 しな い。
法 第26 条(防 火壁 設置免 除の準 耐火 建築物 )
●
火災の 発生の おそ れが少 ない用 途で ある製 陶工場
製 陶工場 のうち 炉を 有しな いもの につ いては 、法第 26条 第1 項第2号 の「 その 他これら
と同 等以上 に火災 の発 生のお それが 少な い用途 」に該 当する もの として扱 う。
法 第27 条(準 耐火 建築物 としな けれ ばなら ない特 殊建築 物) 自動車修 理工 場
●
準耐火 建築物 とす る自動 車修理 工場
法 別表第 1(六 )中 、床面 積の合 計が 150 ㎡以上 の自動 車修 理工場の 用途 に供 する部分
には 、修理 工場と 一体 に利用 される 作業 場、事 務室、 休憩室 、部 品庫及び 便所 等の 全てを含
む。
- 19 -
第 2章
単体規 定
法 第28 条、令 第1 9条( 用語の 定義 )
●
児童福 祉施設 等の 分類
令 第19 条第1 項の 「児童 福祉施 設等 」は、 次のも のであ る。
分類( 令第 19 条第 1 項 )
根 拠 法
施 設 名
児 童福祉 施設
児童福 祉法 第7 条
助 産施設
(各施 設の 目的は 児童福 祉法第 乳 児院
36条 ∼第 44条 の2に よる) 母 子生活支 援施 設
保 育所
児 童厚生施 設
児 童養護施 設
知 的障害児 施設
知 的障害児 通園 施設
盲 ろうあ児 施設
肢 体不自由 児施 設
重 症心身障 害児 施設
情 緒障害児 短期 治療 施設
児 童自立支 援施 設
児 童家庭支 援セ ンタ ー
助 産所
医療法 第 2条第 1項
助 産所
身 体障害 者社会 参加 支援 身体障 害者 福祉法
身 体障害者 福祉 セン ター
施 設(補 装具製 作施 設及 第5条 第1 項
盲 導犬訓練 施設
び 視聴覚 障害者 情報 提供 (各施 設の 目的は 身体障 害者福
施 設を除 く)
祉法第 31 条及び 第33 条によ
る)
保 護施設 (医療 保護 施設 生活保 護法 第3 8条第 1項
救 護施設
を 除く)
(各施 設の 目的は 生活保 護法第 更 正施設
38条 第2 項∼第 6号に よる) 授 産施設
宿 所提供施 設
婦 人保護 施設
売春防 止法 第3 6条
婦 人保護施 設
老 人福祉 施設
老人福 祉法 第5 条の3
老 人デイサ ービ スセ ンター
(各施 設の 目的は 老人福 祉法第 老 人短期入 所施 設
20条 の2 の2∼ 第20 条の7 養 護老人ホ ーム
の2に よる )
特 別養護老 人ホ ーム
軽 費老人ホ ーム
老 人福祉セ ンタ ー
老 人介護支 援セ ンタ ー
有 料老人 ホーム
老人福 祉法 第2 9条第 1項
有 料老人ホ ーム
母 子保健 施設
母子保 健法 第2 2条
母 子保健セ ンタ ー
障 害者支 援施設
障害者 自立 支援法 第5 条第1
2項
地 域活動 支援セ ンタ ー
障害者 自立 支援法 第5 条第2
1項
福 祉ホー ム
障害者 自立 支援法 第5 条22
項
障 害者福 祉サー ビス 事業 障害者 自立 支援法 第5 条第1
( 生活介 護、自 立訓 練、 項
就 労移行 支援又 は就 労継
続 支援を 行う事 業に 限
る )の用 に供す る施 設
- 20 -
第 2章
単 体規 定
法 第28 条(採 光)
●
採光規 定にお ける 採光関 係比率 及び 採光補 正係数 の導き 方
1 .及び 2.の 場合 、水平 距離及 び垂 直距離 をbと して、 採光 関係比率 を算 出す ること。
1.
隣地境界線
a
b
c
開口部
2.
a
b
c
開口部
3.
隣地境界線
b
a
A
水平距離aの距離
の範囲をAとする
B
水平距離bの距離
の範囲をBとする
上 図のよ うな開 口部 の場合 、上記 1. からa の水平 距離に より 採光補正 係数 を求 めること
とす る。た だし、 採光 補正係 数算出 結果 が0以 下とな る場合 は、 Aの範囲 は開 口部 がないも
のと みなし 、Bの 範囲 を開口 部とし て水 平距離 bを用 いて採 光補 正係数を 求め るこ とが考え
られ る。
- 21 -
第 2章
単体規 定
法 第28 条(採 光)
●
採光規 定にお ける 採光関 係比率 及び 採光補 正係数 の導き 方
1.
隣
地
境
界
線
D1
開口 部1の 採光 関係
比率 はD1 /H 1と
なる 。
H3
H1
開口部1
中心
D2
H2
2.
隣
地
境
界
線
開口部2
中心
D1
開口 部2の 採光 関係
比率 はD2 /H 2、
D1 /H3 の内 、最
小の 数値と する 。
採光 関係比 率は 、D
1/ H1又 はD 2/
/H 2の内 、最 小の
数値 とする 。
D2
H1
H2
3.
隣
地
境
界
線
開口部2
中心
D
H
中心
開口部
庇によって上部
が開放されてい
ないため、この
部分は天窓とし
て無効となる
- 22 -
採光 関係比 率は 、D
/H を採光 補正 係数
算定 した数 値に 、3
を乗 じて得 た得 た数
値を 採光補 正係 数と
する 。
な お、天 窓の 面積
は上 部が開 放さ れて
いる 部分の みを 有効
とす る。
第 2章
単 体規 定
法 第31 条(浄 化槽 )
●
1
屎尿浄 化槽の 処理 対象人 員の算 定方 法
処理対 象人員 の算 定方法 は、「 建築 物の用 途別に よる屎 尿浄 化槽の処 理対 象人 員の算定
基 準(J ISA 33 02− 200 0) に基づ き算定 するも のと する。
2 処理算 定人員 が建 築物の 床面積 によ り算定 される ものに つい ては、原 則と して 令第2条
第 1項第 3号の 規定 による 。
3 増築等 に伴う 既存 浄化槽 の使用 につ いて増 築や用 途変更 によ り処理対 象人 数、 処理方法 、
放 流水質 が現行 基準 に適合 しない 場合 は、不 適格部 分を改 修す る必要が ある 。た だし、次
の いずれ かに該 当す る場合 には事 前に 特定行 政庁と 協議の 上使 用できる もの とす る。
ア 下水 道の予 定処 理区域 内で、 増築 におけ る処理 対象人 数に 応じた放 流水 質を 確保でき
る場合 。
イ 増築 部分に 給排 水設備 がなく 、か つ、実 質的な 処理対 象人 数に増員 がな い場 合。
4 既設単 独処理 浄化 槽で昭 和55 年建 設省告 示第1 292 号第 1第1号 から 第3 号まで
の 規定に 適合す る構 造のも の(平 成1 2年改 正前の 当該告 示に よる。) につ いて は、既存
不 適格で はなく 現行 法に適 合する もの とみな される 。この ため 、当該規 定に より 、既設単
独 処理浄 化槽を 引き 続き使 用する 場合 は、保 守点検 記録等 によ り既設浄 化槽 の構 造、管理
状 況、放 流水質 等を 確認で きるこ とが 必要で ある。
5 汚水量 は、「 浄化 槽の構 造基準 ・同 解説」 中の「 算定単 位当 たりの汚 水量 及び BOD参考
値 」を標 準とす る。 (巻末 資料P 12 2)
【参 考】
附 則
(平成 一二 年五月三 一日 建設 省告示第 一四 六五 号)
1 この告 示は、 平成 十二年 六月一 日か ら施行 する。
2 この告 示の施 行の 際現に 設置さ れて いる屎 尿浄化 槽若し くは 現に建築 、修 繕若 しくは模
様 替の工 事中の 建築 物の屎 尿浄化 槽又 はこの 告示の 施行の 日か ら六月を 経過 しな い間に設
置 される 屎尿浄 化槽 で、こ の告示 によ る改正 前の昭 和五十 五年 建設省告 示第 千二 百九十二
号 第一第 一号か ら第 三号ま での規 定に 適合す る構造 のもの につ いては、 建築 基準 法の一部
を 改正す る法律 (平成 十年 法律第百 号)第三条 の規定 による 改正 後の建築 基準 法第 三十一条
第 二項の 国土交 通大 臣が定 めた構 造方 法を用 いるも のとみ なす 。
- 23 -
第 2章
単体規 定
法 第31 条(浄 化槽 )
●
過疎地 域等に おけ る合併 処理浄 化槽
合併 処理浄 化槽の 処理 対象人 員算定 の特 例基準 取扱要 領
第1 合併 処理浄 化槽 の処理 対象人 員算 定の特 例基準 取扱要 領( 以下「特 例基 準取 扱要領」
と いう。 )は、 水質 保全に 対する 社会 的要請 の高ま りに的 確に 応えるた め、 合併 処理浄化
槽 を普及 して、 生活 系排水 による 公共 用水域 の汚濁 負荷を 軽減 すること を目 的と する。
第2 特例 基準取 扱要 領は、 建築物 の用 途別に よる屎 尿浄化 槽の 処理対象 人員 算定 基準(以
下 「JI S A 33 02」 という 。) 第2た だし書 の規定 によ り、地域 の特 殊性 、建築物
の 居住状 況等を 勘案 し、総 合的な 判断 に基づ いて適 用する 。
第3 特例 基準取 扱要 領は、 別表1 に掲 げる区 域内で 第4第 1項 に規定す る建 築物 に設置す
る 合併処 理浄化 槽( 以下「 合併処 理浄 化槽」 という 。)に 適用 する。
第4 運用 基準は 次に よる。
① 建築 物は、 次に 定める ところ によ らなけ ればな らない 。
ア 1 戸建住 宅、 1戸建 住宅で それ 以外の 用途を 兼るも の又 は1戸建 住宅 とそ れ以外の
用途 に供す るも のが併 用若し くは 併存す るもの である こと 。ただし 、住 宅の 居住者以
外の 者が継 続的 に使用 する住 宅以 外の用 途に供 する部 分を 除く。
イ 現 に、高 齢者 のみが 居住し 、か つ、今 後にお いても 高齢 者のみが 継続 して 居住する
と見 込まれ るも のであ ること 。
ウ 使 用して から 相当期 間経過 して いるも のであ ること 。
② 前条 に規定 する 区域内 で、前 項に 規定す る建築 物に設 置し ようとす る合 併処 理浄化槽
の処理 対象人 員は 、5人 とする こと ができ る。
第5 手続 きは次 によ る。
① 特例 基準取 扱要 領に基 づき合 併処 理浄化 槽を設 置しよ うと する者は 、別 紙第 1号様式
の合併 処理浄 化槽 設置届 (以下 「設 置届」 という 。)を 特定 行政庁に 提出 しな ければな
らない 。
② 前項 の規定 によ って設 置届を 提出 する場 合は、 合併処 理浄 化槽を設 置し よう とする場
所を所 管して いる 市町村 の長を 経由 しなけ ればな らない 。
③ 市町 村の長 は、 前項の 規定に よる 設置届 の提出 があっ た場 合は、公 共下 水道 計画、建
築物の 居住状 況そ の他合 併処理 浄化 槽の設 置に関 する意 見を 付して、 特定 行政 庁に送付
しなけ ればな らな い。
④ 特定 行政庁 は、 第1項 の設置 届が 提出さ れた場 合にお いて 、前項の 意見 及び 第3及び
第4の 規定を 勘案 し、適 切でな いと 認める ときは 、当該 設置 届を受理 しな いこ とができ
る。
(設 置届の 写の添 付)
第6 合併 処理浄 化槽 を設置 しよう とす る者は 、浄化 槽設置 通知 書又は浄 化槽 設置 届に第5
① に規定 する設 置届 の写を 添えな けれ ばなら ない。
第7 合併 処理浄 化槽 の所有 者、管 理者 又は占 有者は 、合併 処理 浄化槽を 適正 に維 持管理し
な ければ ならな い。
- 24 -
第 2章
単 体規 定
法 第31 条(浄 化槽 )
第8
①
居住 人員等 の変 更制限 は次に よる 。
合併 処理浄 化槽 の所有 者、管 理者 又は占 有者は 、居住 人員 、建築物 の用 途そ の他合併
処理浄 化槽の 処理 能力に かかわ るこ と(以 下「居 住人員 等」 という。 )の 変更 をしよう
とする 場合に あっ ては、 特定行 政庁 と協議 しなけ ればな らな い。
② 前項 の規定 によ る協議 は、変 更後 の計画 内容が 記載さ れた 資料を提 示し てお こなう。
③ 合併 処理浄 化槽 の所有 者、管 理者 又は占 有者は 、第1 項に 規定する 協議 が整 った後で
なけれ ば、居 住人 員等の 変更を して はなら ない。
別紙 第1号 様式
合
併
処
理
浄
化
槽
設
置
届
年
特 定行政 庁
月
日
様
申請 者住所
氏名
印
合 併処 理浄化槽 の処 理対 象人員算 定の 特例 基準取扱 要領 第5第 1項の 規定 に基づ き、
下記 の合 併処理浄 化槽 を設 置したい ので お届 けします 。
所 有 者
住所・ 氏名
建 築物 所 在 地
用
途
延べ面 積
浄 化槽 構造形 式
現状の 家族構 成
建 築年月 日
処 理能 力
人槽
処理対 象人員 の
算 定 根 拠
申 請 理 由
市 町 村 受 付
建築事 務所 受付
決
裁
欄
※ (注) 合併処 理浄 化槽設 置届に は、 設置後 の合併 処理浄 化槽 について 適正 な維 持管理
と変 更協議に 関す る誓 約書を添 付す るこ と。
- 25 -
第 2章
単体規 定
法 第31 条(浄 化槽 )
別紙 第1号 様式関 係
誓
約
書
平成
特 定行政 庁
年
月
日
様
申 請者 住所
氏名
印
私は、 合併処 理浄 化槽の 処理対 象人 員算定 の特例 基準取 扱要 領に基づ き、 合併 処理浄
化 槽を適 正に維 持管 理しま す。
また、 合併処 理浄 化槽の 処理能 力を 変更し ようと する場 合は 、ただち に、 特定 行政庁
と 協議し ます。
別表 1 第 3に規 定す る運用 地域
市 郡名
町
村
名
大 垣市
上石 津町
高 山市
丹生 川町 、清見 町、荘 川町 、一之 宮町、 久々野 町、 朝日町、 高根 町、 国府
町、 上宝 町
関市
洞戸 村、 板取村 、武儀 町、 上之保 村
中 津川市 阿木 、飯 沼、神 坂、坂 下、 上野、 付知町 、田瀬 、下 野、川上 、加 子母 、蛭
川、 山口 、馬籠
恵 那市
岩村 町、 山岡町 、明智 町、 串原、 上矢作 町
山 県市
長滝 、平 井、掛 、松尾 、上 願、神 崎、円 原、片 原、 谷合、葛 原、 椿、 佐
野、 徳永 、笹賀 、田栗 、笹 賀田栗 入会地 、柿野 、相 戸、日永 、出 戸、 船
越、 青波 、富永 、岩佐 、中 洞
飛 騨市
古川 町( 都市計 画区域 外の 区域の み)、 神岡町 (都市 計画区 域外 の区域 の
み) 、河 合町、 宮川町
本 巣市
日当 、金 原、佐 原、神 海、 木知原 、外山 、根尾
郡 上市
八幡 町(都 市計 画区域外 の区 域の み)、大 和町 、白鳥 町、高 鷲町 、美並 町、
明宝 、和 良町
下 呂市
萩原 町、 小坂町 、下呂 (都 市計画 区域外 の区域 のみ )、金山 町、 馬瀬
揖 斐郡
揖斐 川町 (旧揖 斐川町 の区 域(都 市計画 区域外 の区 域のみ) 、谷 汲、 春
日、 旧久 瀬村の 区域、 旧藤 橋村の 区域、 坂内)
加 茂郡
七宗 町、 八百津 町(福 地、 潮見、 南戸、 上吉田 、久 田見の区 域の み) 、
白川 町、 東白川 村
大 野郡
白川 村
- 26 -
第 2章
単 体規 定
法 第31 条(浄 化槽 )
過疎 地域等 におけ る特 例基準 取扱要 領に ついて の細目 基準は 次の とおりと する 。
①
特例基 準取扱 要領 は、建 築物の 居住 状況お よび地 域性等 の特 殊事情に 対し て、 建築物の
用 途別に よる屎 尿浄 化槽の 処理対 象人 員算定 基準( JIS A 3302 )第 2た だし書の
規 定に基 づく特 例基 準につ いて定 めて いるの で、当 該規定 の要 旨に十分 留意 する 。
② 特例基 準取扱 要領 第4① ア.た だし 書の規 定は敷 地単位 で運 用する。 同た だし 書の規定
は 、敷地 内の住 宅の 居住者 が敷地 内の 他の建 築物に 移動し て使 用する場 合の みを 想定して
い るので 、敷地 内の 住宅の 居住者 以外 の者が 継続し て使用 する 建築物は 、J IS A33
0 2によ り屎尿 浄化 槽の処 理対象 人員 を算定 し、住 宅の処 理対 象人員に 加算 する 。
③ 特例基 準取扱 要領 第4① イ.に 規定 する高 齢者と は、満 年齢 が65才 以上 の者 をいう。
④ 特例基 準取扱 要領 第4① ウ.に 規定 する相 当期間 とは、 概ね 3年とす る。
⑤ 合併処 理浄化 槽設 置届を 受理し た市 町村の 長は、 現在の 建築 物の使用 状況 、居 住状況等
を 調査し 、公共 下水 道計画 を勘案 して 意見を 付す。 この場 合、 公共下水 道計 画が 定めてあ
る ことは 、特例 基準 取扱要 領の適 用に 影響を 及ぼす もので はな い。
⑥ 特定行 政庁は 、特 別基準 取扱要 領第 5④の 規定に より合 併処 理浄化槽 設置 届が 適切でな
い と認め る場合 は、 合併処 理浄化 槽の 設定場 所を所 管する 市町 村の長と 協議 する 。
●
浄化槽 の基数
浄 化槽の 設置は 、1 敷地に 対し1 基を 原則と する。
●
家庭用 トイレ 排水 循環シ ステム
家 庭用ト イレ排 水循 環シス テムは 、法 第31 条第2 項に規 定す る「公共 下水 道以 外に放
流」 するも のでは ない ため、 原則と して 令第3 2条の 規定の 適用 外である 。た だし 、設置に
あた っては 事前に 所轄 環境部 局と協 議す ること が望ま しい。
●
蒸発槽 を連結 した 浄化槽
浄 化槽で 汚物処 理を 行った のち、 処理 水を蒸 発槽に 排出し 、そ れをろ過 し、 さら に毛細管
作用 で砂か ら土壌 中を 上昇さ せて地 表か ら空気 中に蒸 発させ る装 置(以下 「蒸 発槽 」とい
う。 )につ いては 、次 のとお り扱う 。
① 法第3 1条第 2項 に規定 する「 公共 下水道 以外に 放流」 には 、蒸発( 強制 気化 装置を併
設 したも の以外 の自 然蒸発 に限る 。) は該当 しない ものと する こと。
② 蒸発槽 の能力 担保 のため 、この 装置 を連結 する浄 化槽は 建設 省告示第 12 92 号に適合
す るもの である こと 。
③ 設置に あたっ ては 、事前 に所轄 環境 部局と 協議す ること 。
- 27 -
第 2章
単体規 定
法 第31 条(浄 化槽 )
●
公共下 水道又 は農 業集落 排水事 業計 画区域 の構造 緩和
岐阜 県建築 基準法 施行 細則第 12条 の2 の運用 基準
「 下水道 法(昭 和3 3年法 律第7 9号 )第4 条第1 項の公 共下 水道又は 農業 集落 排水事業
の事 業計画 のある 区域 で特に 知事が 認め るもの 」は、 次の全 てに 該当する もの とす る。なお 、
し尿 浄化槽 の処理 対象 人員が 501 人以 上であ る建築 物及び 衛生 上特に支 障の ある ものにつ
いて は、適 用しな い。
① 建築物 の敷地 を公 共下水 道事業 等の 処理区 域とし て取り 込む 予定時期 と、 建築 物の竣工
予 定日( 確認申 請書 に記載 される 工事 完了年 月日) の差が 、概 ね3年以 内で ある こと。
② 建築主 が、建 築物 の敷地 が公共 下水 道等の 処理区 域とな った 後に公共 下水 道等 に接続す
る 旨を別 記様式 の書 面によ り誓約 する こと。
③ 関係市 町村長 との 協議が 整うこ と。
別記 様式
誓約 書
岐 阜県知 事
予
定
建
築
物
様
建築主 住所
建築主 氏名
敷地の 地名 地番
用 途
構 造
工事 期間
平成
浄化槽 の処 理対象 人員
年
月
日から
延べ 面積
階 数
平成 年 月
㎡
/
日 まで
人
上 記の建 築物の 屎尿 浄化槽 につい ては 、建築 物の敷 地が下 水道 法(昭和 33 年法 律第7
9 号)の 規定に 基づ く公共 下水道 の処 理区域 となっ た場合 には 、速やか に屎 尿浄 化槽を
廃 止し、 屎尿及 び生 活雑排 水を公 共下 水道に 接続す ること を誓 約します 。
平成
建 築主
住所
氏名
年
月
日
印
法 第31 条(便 所)
●
農業集 落排水 処理 施設
建 築物の 汚水排 出先 が農業 集落排 水処 理施設 である 場合は 、構 造、機能 及び 維持 管理が個
別に 的確に なされ てい ること から、 下水 道と同 様に取 り扱う 。 ( 昭和 55 年告 示 第1 29 2号 )
- 28 -
第 2章
単 体規 定
法 第35 条(避 難施 設等)
●
窓その 他の開 放で きる部 分の取 扱い
ク レセン ト等の 手動 開放装 置が床 面か ら高さ 2m以 内に設 けら れている 開口 部は 、令11
6条 の2第 1項第 2号 に規定 する「 開放 できる 部分」 として 扱う 。
フ ック棒 による 開放 、電気 式・電 池式 遠隔操 作によ る開口 部は 、令12 6条 の3 第1項第
4号 に規定 する「 手動 開放装 置」と は取 り扱わ ない。
●
一戸建 又は長 屋建 住宅の 直通階 段
一 戸建又 は長屋 建の 住宅に おいて 、次 の全て に該当 する上 部階 段から下 部階 段へ の経路部
分が ある場 合は、 直通 階段が 設けら れて いるも のとし て扱う こと ができる 。
① 当該経 路は連 続し 、明確 な通路 であ る廊下 等であ ること 。
② 当該経 路は居 室等 を経由 しない こと 。
③ 当該経 路に曲 がり が少な いこと 等に より避 難上支 障がな いこ と。
●
2以上 の直通 階段 の設置 を要す る集 会場の 規模
次 に該当 する集 会場 につい ては、 令第 121 条第1 項第1 号の 規定によ る2 以上 の直通階
段を 設置し ないこ とが できる 。
① 階数が 3以上 で、 2階の 客席の 床面 積の合 計が1 00㎡ 以下 であり、 3階 以上 の階に客
席 を有し ないも の
② 階数が 2で、 2階 の客席 の床面 積の 合計が 100 ㎡以下 のも の
●
幼稚園 、保育 所の 階段及 び廊下
幼 稚園若 しくは 保育 所の廊 下及び 階段 の扱い は、次 による 。た だし、保 育所 につ いては幼
稚園 に類似 した平 面計 画のも のに限 る。
① 階段及 びその 踊場 の幅は 令第2 3条 第1項 の表( 三)又 は( 四)によ るこ とと し、けあ
げ 及び踏 面の寸 法は 同表( 一)に よる 。
② 廊下の 幅は令 11 9条の 表中の 小学 校の児 童用の ものに よる が、3教 室以 下か つ床面積
の 合計が 200 ㎡以 下の教 室に接 続す るもの は、同 条表中 の病 院におけ る患 者用 のものに
よ る。
- 29 -
第 2章
単体規 定
法 第35 条(排 煙設 備)
●
排煙設 備上の 床面 積の取 扱い
令 第12 6条の 2第 1項に 規定す る「 延べ面 積が1,000㎡ を超え る建築 物の 居室で 、その 床
面積 が200㎡を超え るも の」 とは、随 時開 放す ることが でき る建具 等で仕 切ら れてお り、か つ、
一体 利用で きる2 室が ある場 合は、 当該 2室の 合計の 床面積 が200㎡を超 える ものを いう。 た
だし 、天井 まで達 しな い間仕 切壁を 有す る2室 につい ては、 1室 とみなし て床 面積 を算定す
る。
●
不燃性 ガス消 火設 備
平 成12 年告示 第1 436 号第4 項ロ の不燃 性ガス 消火設 備は 、次のい ずれ かと する。
① 二酸化 炭素及 びハ ロゲン 化物消 火設 備
② ①以外 のもの で、 消防法 施行令 第3 2条に よる個 別認定 を受 けた不燃 ガス によ る消火設
備 (新ガ ス系消 火設 備)
法 第35 条の2 (排 煙設備 、非常 用の 照明装 置、内 装制限 等)
●
①
「学校 等」の 扱い
利用形 態が遊 技場 その他 の用途 部分 と一体 に利用 される ボウ リング場 (ス ポー ツの練習
場 )など は「学 校等 」に含 まれな いが 、ボウ リング 場の部 分と ボウリン グ場 以外 の部分と
が 令第1 12条 第1 項、第 10項 、第 11項 若しく は第1 4項 から第1 6項 まで の規定に
よ り防火 区画さ れ、 それぞ れ区画 され た部分 を独立 した建 築物 とみなし た場 合に 、それぞ
れ が令第 5章及 び令 第5章 の2の 規定 に適合 するも のにあ って は、当該 ボウ リン グ場の部
分 を「学 校等」 とし て扱う ことが でき る。
② プール に付属 する 管理事 務所の よう に、用 途上一 体とみ なせ る部分に つい ては 「学校
等 」の建 築物の 部分 に含ま れるが 、大 会議室 のよう に用途 上可 分である 室に つい ては、
「 学校等 」の建 築物 の部分 に含ま れな い。 ( 防火 解説 P .8 7)
- 30 -
第 2章
単 体規 定
法 第35 条(敷 地内 の通路 )
● 建築物 又は渡 り廊 下と敷 地内の 通路 の関係
1. 令第1 28条 に規 定する 敷地内 通路 につい て、次 の各号 に該 当する出 口か ら道 路等に通
ず る幅員 1.5 m以 上の通 路は、 建築 物の内 部を通 過する こと ができる 。
① 建築物 内部の 通路 (以下 「通路 」と いう。 )は通 行運搬 のみ に使用さ れる もの であり、
か つ、両 端に閉 鎖式 設備を 設けな いこ と。
② 通路部 分は主 要構 造部を 耐火構 造と し、こ れに接 続する 建築 物は、主 要構 造部 が耐火構
造 又は不 燃材料 で造 られた もので ある こと。
③ 通路に 面する 壁面 には開 口部を 設け ないこ と。た だし通 路の 幅員が3 m以 上で あり、か
つ 、出入 口に令 第1 12条 第14 項に 定める 特定防 火設備 を設 けたもの につ いて はこの限
り でない 。
④ 通路の 幅員及 び高 さは、 通路の 延長 に応じ て次の 表に定 める 数値以上 とす るこ と。
通 路の延 長
10m以下
10mを 超え15m以 下
15mを 超え20m以 下
20m を超える もの
通路 の幅 員
1.5m以 上
2.0m以 上
2.5m以 上
3.0m以 上
通 路の高 さ
2.4m以 上
2.4m以 上
2.4m以 上
3.0m以 上
2. 前項② から④ まで の規定 は、次 の各 号に該 当する 渡廊下 を横 ぎるもの につ いて は適用し
な い。た だし、 通路 が横ぎ る部分 にあ る渡廊 下の開 口部が 幅2 .5m以 上、 かつ 、高さ2 .
4 m以上 のもの に限 る。
① 幅が3 m以下 であ ること 。
② 主要構 造部は 耐火 構造又 は不燃 材料 で造ら れ、か つ、外 気に 開放され た構 造で あること 。
③ 通行運 搬以外 の用 途に供 しない こと 。
- 31 -
第 2章
単体規 定
法 第35 条の2 ・令 21条 (教室 の床 面積の 取扱い )
●
教室の 内装制 限上 の床面 積の取 扱い
随 時開放 するこ とが できる 建具で 仕切 られて おり、 かつ、 一体 利用でき る2 室が ある場合
は、 令第1 28条 の3 の2第 1号の 床面 積(5 0㎡) は当該 2室 の合計に よる 。
法 第35 条・第 36 条(開 放廊下 )
● 開放廊 下の適 用( 換気設 備、防 火区 画、排 煙設備 、非常 用の 照明装置 、非 常用 の昇降
機)
1 法第2 章の適 用に おいて 屋外部 分と して扱 う、外 気に十 分に 開放され て避 難上 及び排煙
上 支障の ない開 放廊 下(以 下「開 放廊 下」と いう。 )は、 次に 該当する もの とす る。
① 片廊下 で、当 該廊 下の外 壁面が 直接 外気に 開放さ れたも ので あること 。
② 直接外 気に開 放さ れた高 さが1 .1 m以上 の部分 (有効 開放 部分)の 面積 が、 当該廊下
の 見付面 積の1 /3 を超え るもの であ ること 。
③ 有効開 放部分 の定 義は、 床面積 の算 定の例 による こと。
④ 原則と して廊 下ご とに開 放性を 判断 するも のとし 、廊下 の部 分判断は しな いこ と。
2
①
開放廊 下にお ける 法第2 章の各 規定 は、次 により 適用す る。
換気設 備及び 排煙 設備
開 放廊下 は屋外 とみ なし、 換気設 備及 び排煙 設備の 設置を 要し ない。
② 防火区 画
開放廊 下は、 廊下 と室内 との間 の開 口部が 、出入 口の場 合は 常時閉鎖 式特 定防 火設備、
窓 の場合 は防火 設備 であり 、かつ 、開 放廊下 と室内 とが耐 火構 造で防火 区画 され ている場
合 は屋外 とみな し、 令第1 12条 第1 項から 第3項 までの 床面 積に算入 せず 、令 第112
条 第9項 の「直 接外 気に開 放され てい る廊下 、バル コニー その 他これら に類 する 部分を除
く 。」の 規定に より 、階段 の防火 区画 を要し ない。
③ 非常用 の昇降 機
開放廊 下は、 廊下 と廊下 に面す る室 が令第 129 条の1 3の 2第3号 (1 00 ㎡区画)
に 規定す る構造 によ り区画 されて いる 場合は 屋外と みなし 、令 第129 条の 13 の2第2
号 及び第 3号の 床面 積に算 入しな い。
法 第36 条(防 火区 画等)
●
耐火構 造、準 耐火 構造の 床を支 える 小ばり
令 第11 2条第 1項 及び令 第12 6条 の2第 1項第 1号の 「準 耐火構造 の床 若し くは壁」
の適 用にお いて、 床を 支える 小ばり は、 床の部 分では なくは りと して扱う 。
●
法第2 4条各 号の いずれ かに該 当す る部分 との防 火区画
主 要構造 部の全 てが 不燃材 料以上 で造 られて いるも のは、 令第 112条 第1 2項 による区
画を 要しな い。
- 32 -
第 2章
単 体規 定
法 第39 条、岐 阜県 建築基 準条例 第5 条(災 害危険 区域)
●
災害危 険区域 制限
災 害危険 区域の 建築 制限は 次のと おり とする 。
① 条例第 5条第 1項 の「住 居の用 途に 供する 建築物 」とは 、住 宅のほか 、寄 宿舎 、下宿、
老 人ホー ムなど をい い、建 築物の 一部 が住居 の用途 に供さ れる ものを含 む。
② 災害危 険区域 内の 条例第 5条第 1項 ただし 書の規 定によ る建 築許可は 、次 に該 当するも
の に対し て適用 する 。
a 国、 県又は 市町 村等が 公共事 業等 により 防災工 事を施 工し たもので ある こと 。
b 防災 施設を 国、 県又は 市町村 等が 管理す るもの である こと 。
c 防災 工事の 完了 後、防 災施設 が安 全な状 態で1 年以上 経過 している こと 。
d 申請 書に添 付さ れた市 町村長 の意 見書及 び防災 施設の 現況 写真等に より 、防 災施設の
管理方 法及び 現況 等につ いて安 全上 支障が ないこ とが判 断で きるもの であ るこ と。
③ 条例第 5条第 2項 ただし 書の「 急傾 斜地の 状況等 により 当該 建築物が 被害 を受 けるおそ
れ がない 場合」 とは 、急傾 斜地の 高さ 及び勾 配等を 勘案し て建 築物の上 層部 にお いて本文
の 適用が 緩和で きる 場合を いう。
- 33 -
第 2章
単体規 定
法 第40 条、岐 阜県 建築基 準条例 第6 条(が けに近 接する 建築 物の制限 )
●
がけ近 接建築 物制 限の運 用
が けに近 接する 建築 物の制 限は次 のと おりと する。
① 条例第 6条第 1項 の「小 段等に より 上下に 分離す るがけ 」と は、下層 のが け面 の下端を
含 み、か つ、水 平面 に対し て30 度以 上の角 度をな す面の 上方 に上層の がけ の下 端がある
と きをい う。
② 条例第 6条第 1項 の「当 該がけ の上 端から 下端ま での水 平距 離の中心 線か らそ のがけの
高 さに相 当する 水平 距離」 とは、 建築 物の外 壁又は これに 代わ る柱まで の距 離を いい、軒
庇 等を含 まない 。
1/2
1/2 1/2
1/2
1/2 1/2
H2
θ'
θ'
H
H1
θ
θ
30゜
30゜
H
H1
H
H2
H2
2つのがけとなる
1つのがけとみなされる
居室を有する建築物
の建築の禁止区域
H1
H:2Mをこえるもの(H 1 H 2 :2Mをこえるもの)
θ,θ':30度以上
●
道路等 による がけ の扱い
条 例第6 条第1 項た だし書 きの適 用に おいて 、道路 の築造 によ り生じた がけ 及び 堤防等に
つい ては、 その施 工者 及び管 理者が 地方 公共団 体等で ある場 合は 、4号に 規定 する 防災上必
要な 措置が 講じら れて いるも のとし て扱 う。
- 34 -
第 2章
単 体規 定
法 第40 条、岐 阜県 建築基 準条例 第6 条(が けに近 接する 建築 物の制限 )
● がけ近 接建築 物制 限にお ける2 段の 擁壁等 の扱い
1. 2段の 擁壁の 扱い
① 図で、 H1≦5 m、 H2≦ 5mの 場合
ア .C点 がAG より 上にあ り、E 点が AGよ り下に ある場 合は 、擁壁A Bと 擁壁 C’CD
は別の 擁壁と して 扱う。
イ .C点 がAG より 下にあ る場合 は、 擁壁A Bと擁 壁C’ CD は別の擁 壁と して 扱う。
② 図で、 H1+H 2≦ 5mの 場合
ア .D点 がBH より 下にあ り、E 点が AGよ り上に ある場 合は 、擁壁A Bと 擁壁 C’CD
は別の 擁壁と して 扱う。
イ .D点 がBH より 上にあ り、E 点が AGよ り上に ある場 合は 、擁壁A B及 び擁 壁C’C
Dは安 全でな いと して扱 う。た だし 、擁壁 ABが 鉄筋コ ンク リート造 等で あり 、擁壁
C’C Dによ る影 響につ いて、 擁壁 ABの 安全性 が構造 計算 により確 かめ られ た場合は
この限 りでな い。
D
H
H2
H1
擁壁
B 30゜C
C'
擁壁
E
A
30゜
G
I
∠GAF=30゜
∠HBI=30゜
F
2. 擁壁の 上部に がけ がある 場合の 扱い
① 図で、 2m< H1≦ 5m 、H2≦ 2m の場合
ア .C点 がAG より 上にあ り、D Eが BHよ り下に ある場 合は 、CDは がけ とし て扱わな
い。た だし、 擁壁 ABが 工作物 の確 認又は 宅地造 成等規 制法 の許可を 受け てい ない場合
は、A BCD は高 さH1+H2の 一体 のがけ として 扱う。
イ .C点 がAG より 下にあ る場合 は、 擁壁A Bとが けCD Eは 別のもの とし て扱 う。
② 図で、 2m< H1≦ 5m 、H2> 2m の場合
ア .C点 がAG より 上にあ り、D 点又 はE点 がBH より上 にあ る場合は 、擁 壁A Bは安全
でなく 、AB CD は高さ H1+H 2の 一体の がけと して扱 う。
イ .C点 がAG より 下にあ る場合 は、 擁壁A Bとが けCD Eは 別のもの とし て扱 う。
③ 図で、 擁壁A Bが 公共事 業によ り築 造され 、H2> 2m の場合
ア .擁壁 の管理 者と の協議 により 擁壁 ABの 安全性 が確か めら れた場合 は、 CD のみをが
けとし て扱う 。
H
E
D
がけ
H2
B 30゜C
G
I
∠GAF=30゜
H1
擁壁
E
∠HBI=30゜
A
30゜
∠DCI=30゜
F
- 35 -
第 2章
単体規 定
法 第40 条、岐 阜県 建築基 準条例 第6 条(が けに近 接する 建築 物の制限 )
●
がけ近 接建築 物制 限にお ける堅 ろう な建築 物
条 例第6 条第1 項第 3号に 規定す る建 築物の 取扱い は次に よる 。
① がけ下 に建築 する 場合、 がけの 下端 を含む 水平面 からが けの 高さ以下 の構 造耐 力上主要
な 部分が 鉄筋コ ンク リート 造又は 鉄骨 鉄筋コ ンクリ ート造 であ り、がけ の上 端か ら敷地に
向 かって 水平面 に対 し30 度の仮 想線 を設定 した場 合に、 仮想 線より下 に開 口部 を設けな
い もの。
② がけ上 に建築 する 場合、 がけの 下端 から敷 地に向 かって 水平 面に対し 30 度の 仮想線を
設 定した 場合に 、仮 想線よ り下に 鉄筋 コンク リート 造の連 続し た基礎構 造が ある もの。
L
L
木造等
RC造等
がけ天端
RC造等
(居室)
A
開口部
がけ
下端
H1
盛土
30゜
30゜
L1
L2
2m<H1≦A
L1 <H1
L2 <H1
- 36 -
第 2章
単 体規 定
法 第40 条、岐 阜県 建築基 準条例 第6 条(が けに近 接する 建築 物の制限 )
●
がけ近 接建築 物制 限にお ける2 段の 擁壁等 の運用 細目
2 段の擁 壁等が ある 場合の 条例第 6条 第1項 の適用 は次に よる 。
1. 用語の 定義
① この運 用にお いて 、「擁 壁」と は法 の規定 による 工作物 の確 認又は宅 地造 成等 規制法の
規 定によ る許可 (以 下「確 認等」 とい う。) を受け るため に必 要な技術 基準 に適 合する土
留 めとし ての工 作物 をいい 、確認 等を 必要と する高 さ未満 のも のを含む 。
② この運 用にお いて 、擁壁 となら ない 土留め のため の工作 物、 切土面又 は盛 土面 で条例第
6 条第1 項のが けの 定義に 相当す るも のを「 がけ」 という 。
③ この運 用にお いて 、がけ と擁壁 等を 総称し て「急 傾斜面 」と いう。
2. 記号の 定義
A ;
B ;
C ;
C’;
D ;
E ;
E’;
F ;
G ;
H1 ;
H2 ;
H3 ;
LP;
UP;
Z0 ;
Z1 ;
Z2 ;
Z3 ;
急傾斜面ABの下端
〃
上端
急傾斜面CDの下端
CDが擁壁の場合の下端
急傾斜地CDの上端
CDが擁壁の場合の基礎の肩
E点を含む垂直面とLPの交点
直線CDとLPの交点
〃
UP 〃
Z1−Z0
Z2−Z1
Z2−Z3
A点を含みZ0と30゜をなす面
B点を 〃 Z1
〃
A点を含む水平面
B点
〃
D点
〃
F点
〃
UP
D
Z2
G
H2
LP
H3
B
C
F
H1
Z1
Z3
E'
A
Z0
E
C'
3. 4.の 表の見 方
① 4.の 表は、 擁壁 が練積 造であ る場 合を主 体に作 成した もの である。 した がっ て、鉄筋
コ ンクリ ート造 擁壁 、重力 式擁壁 等の 場合は 「擁壁 の高さ の限 度」は適 用し ない 。また、
「 練積造 不可」 部分 は、練 積造以 外の 擁壁で あれば 可とな り得 ることを 示す 。
② 4.の 表中、 (B )総合 判断で 「不 可」と は、そ のよう な組 み合わせ があ り得 ないこと
を 示し、 「可」 とは 「不可 」でな いこ とを示 す。
③ 例外と して、 急傾 斜面A Bが公 共事 業によ り築造 された 工作 物等で保 護さ れて いる場合
で 、その 工作物 等の 管理者 と協議 し、 各形態 におけ る工作 物等 の安全性 が確 かめ られた場
合 には、 (1− 3) 、(1 −4) 、( 3−3 )、( 3−4 )、 (3−5 )及 び( 3−6)
に おいて H1=0 mと して 扱う。
「
「
」 、
」 とする。
④ がけの 表示を
擁 壁の 表示を
⑤
FとC 、Gと D又 はEと E’の 上下 関係は 「≧」 により 表示 する。( 例「 C≧ F」:C
点 はF点 より上 にあ ること を示す 。)
- 37 -
第 2章
単体規 定
法 第40 条、岐 阜県 建築基 準条例 第6 条(が けに近 接する 建築 物の制限 )
4. 各急傾 斜面に 対す る判断
番号
1-1
【A】
急 斜 面 の 略 断 面 図
【B】
総合判断
【C 】
急斜 面ABの状 態
【D】
急斜面CDの状態
考
C ≦F
D ≧G
1-2
C ≦F
D ≦G
1-3
C ≧F
D ≦G
ABと CDは
それ ぞれの
高さ H1、
H2の
別々 のがけ
が
1-4
C ≧F
D ≧G
2-1
C ≦F
D ≧G
2-2
C
D
2-3
C ≧F
D ≧G
2-4
C ≧F
D ≦G
3-1
C ≦F
D ≦G
け
が
け
ABCDは
高さ が
H1+ H2の
一体 のがけ
可
擁
≦F
≦G
練 積造
は
不可
可
壁
※H1は
擁壁 の高さ
限度 以内
練積造 擁壁
として 安全性
チェッ ク不能
擁 壁
※H1は
擁壁 の高さ
限度 以内
が
可
が
C ≦F
D ≧G
け
が
け
が
け
擁
3-2
【E】
備
ABCDは
高さ が
H1+ H2の
一体 のがけ
CDは
高さ H2
のが け
壁
け
※ H2は
擁壁の高 さ
限度以内
- 38 -
CDは
高さ H2
のが け
ABは
高さ H1
のが け
第 2章
単 体規 定
法 第40 条、岐 阜県 建築基 準条例 第6 条(が けに近 接する 建築 物の制限 )
番号
3-3
【A】
急 斜 面 の 略 断 面 図
【B】
総合判断
【C 】
急斜 面ABの状 態
C ≧F
D ≧G
E'≧E
擁
可
3-4
C ≧F
D ≦G
E'≧E
3-5
C ≧F
D ≧G
E'≦E
3-6
C ≧F
D ≦G
E'≦E
4-1
C ≦F
D ≦G
4-2
C ≦F
D ≧G
4-3
C ≧F
D ≦G
E'≧E
4-4
C ≧F
D ≦G
E'≦E
4-5
C ≧F
D ≧G
E'≧E
4-6
C ≧F
D ≧G
E'≦E
【D】
急斜面CDの状態
が
※ H3は
擁壁の高 さ
限度以内
が
け
可
擁
壁
可
ABが
練 積造
の 場合
不可
擁 壁として
の 安全性
チ ェック不 能
擁
壁
※H1は
擁壁 の高さ
限度 以内
※ H2は
擁壁の高 さ
限度以内
擁 壁
※H1は
擁壁 の高さ
限度 以内
練積造 擁壁
として 安全性
チェッ ク不能
擁 壁
※ H3は
擁壁の高 さ
限度以内
(注 )擁壁 の高さ 限度 は、土 質、勾 配を 因子と して決 定され る。
- 39 -
考
壁
け
不可
【E】
備
ABは
高さ H1
のが け
ABCDは
高さ が
H1+ H2の
一体 のがけ
第 2章
単体規 定
法 第40 条、岐 阜県 建築基 準条例 第2 1、2 2条(木 造の 共同住 宅及び 長屋 )
●
混構造 の共同 住宅 の出入 口と道 路の 関係
主 要構造 部が木 造と 非木造 の混構 造で ある共 同住宅 は、条 例第 21条の 適用 がな いものと
する 。
●
混構造 の長屋 の敷 地内通 路
主 要構造 部が木 造と 非木造 の混構 造で ある長 屋は、 条例第 22 条の適用 がな いも のとする 。
- 40 -
第 2章
単 体規 定
法 第40 条、岐 阜県 建築基 準条例 第2 3から 28条 (特別 の配 慮を要す る特 殊建 築物)
●
特別の 配慮を 要す る特殊 建築物 の制 限緩和
条 例第2 8条の 規定 に基づ き、条 例第 24条 から第 27条 まで の規定の 適用 (以 下「条例
適用 」とい う。) につ いては 次のと おり 扱う。
1. 条例第 23条 各号 は、建 築物の 棟毎 に適用 する。
2. 建築物 の一部 が条 例第2 3条各 号に 該当す る場合 は、当 該建 築物は条 例適 用が ある建築
物 とする 。
3. 1の建 築物に 条例 第23 条各号 の該 当部分 と条例 第23 条各 号の非該 当部 分と がある場
合 は、条 例第2 3条 各号の 非該当 部分 に対し ては条 例適用 しな い。ただ し、 条例 適用する
部 分へ至 るため に非 該当部 分を経 由し なけれ ばなら ない場 合は 、その経 路は 条例 適用部分
と する。
4. 建築物 が条例 第2 3条第 2号に 掲げ る用途 を二以 上有し 、そ れぞれの 用途 に供 する当該
部 分の床 面積の 合計 が50 0㎡を 超え る場合 は、当 該部分 は条 例適用部 分と する 。
5. 建築物 が条例 第2 3条第 3号に 掲げ る用途 を二以 上有し 、そ れぞれの 用途 に供 する当該
部 分の床 面積の 合計 が1, 000 ㎡を 超える 場合は 、当該 部分 は条例適 用部 分と する。
6. 法第3 条第2 項の 規定に より条 例適 用のな い建築 物又は 建築 物の部分 を有 する 建築物に
つ いて、 増築、 改築 、大規 模の修 繕若 しくは 大規模 の模様 替を 行う場合 にあ って は、当該
増 築、改 築、大 規模 の修繕 若しく は大 規模の 模様替 を行う 部分 以外の部 分は 、原 則として
条 例適用 しない 。
● 特別の 配慮を 要す る特殊 建築物 の運 用細目
1. 適用の 範囲( 条例 第23 条)
① 利用者 が特定 の地 域住民 に限定 でき る地区 公民館 、地区 集会 場等で、 延べ 面積 が200
㎡ 以下の ものは 、原 則とし て条例 第2 4条か ら第2 7条ま での 規定を適 用し ない 。
② 学校の 部室の うち 、茶道 、華道 等の 部室の ように 継続し て使 用される 室に つい ては条例
第 24条 から第 27 条まで を適用 する が、更 衣や器 具収納 など 継続して 使用 され ないもの
に は適用 しない 。
③ メゾネ ット型 共同 住宅の 場合、 第2 6条及 び第2 7条の 規定 は共用の 階段 及び 廊下に適
用 し、住 戸内の 階段 及び廊 下には 適用 しない 。
④ 法第8 7条第 2項 及び第 3項の 規定 により 、用途 変更部 分に ついても 条例 第2 4条から
第 27条 までの 規定 を適用 する。
2. 傾斜路 の構造 (条 例第2 4条)
① 法に道 路の規 定が ない都 市計画 区域 外にお いては 、火災 等の 場合に高 齢者 、障 害者等が
当 該建築 物から すみ やかに 避難す る趣 旨から 、条例 第24 条本 文の道は 、人 が日 常的に出
入 りする 避難上 支障 のない 道をい う。
② 利用者 の用に 供す る屋外 への主 要な 出口が 避難階 以外に あり 、屋内階 段等 によ る内部経
路 がなく 、当該 出口 と道の 間に高 低差 がある 場合は 、傾斜 路を 設けなけ れば なら ない。
屋外への主要な出口
屋外への主要な出口の部分
屋外階段
- 41 -
第 2章
単体規 定
法 第40 条、岐 阜県 建築基 準条例 第2 5、2 6条( 特別の 配慮 を要する 特殊 建築 物)
3. 出口の 構造( 条例 第25 条)
① 集会場 の和室 や飲 食店の 和風座 敷な どの出 口の上 がり框 等の 段差部分 につ いて は、一般
的 に当該 室が車 いす では利 用され ない ため、 高齢者 等の円 滑な 避難のた めに 有効 な手すり
を 設ける 等によ り傾 斜路と 同等以 上に 安全上 支障が ない場 合は 、条例第 25 条第 3号の規
定 に抵触 しない もの と扱う 。
和室等の手すりの例
出入口戸
(襖等)
手すり
廊
下
和室
和室
手すり
廊下
手すり
②
共同住 宅の場 合、 条例第 25条 第1 号の規 定は各 戸から エレ ベーター ホー ルや 郵便受け
等 を有す る共用 部分 の出口 に適用 し、 同条第 2号の 規定は 各戸 からの主 たる 出口 に適用す
る。
4. 階段の 構造( 条例 第26 条)
① 折り返 し階段 で踊 場中央 に段差 があ る場合 は、条 例第2 6条 第1号に 規定 する 回り段と
扱 う。
回り階段
(
×
)
(
回り階段
○
)
回り階段ではない
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第 2章
単 体規 定
法 第40 条、岐 阜県 建築基 準条例 第2 7条( 特別の 配慮を 要す る特殊建 築物 )
5. 廊下の 構造( 条例 第27 条)
① 観覧場 などの 客席 内の通 路には 条例 第27 条の規 定の適 用は ないが、 ロビ ー等 及びロビ
ー 等から 客席ま での 部分に は条例 第2 7条を 適用す る。
観覧場等の廊下の範囲
客席
客席
客席
客席
客席
客席
客席
客席
出入口がオープンの場合
(陸上競技場等)
出入口に戸があり室内外が区画
されている場合(劇場等)
部分は出来るだけ適用が
望ましい
適用範囲
②
条例第 27条 第2 号の高 低差が ある 場合と は段差 の前後 に廊 下が連続 する 形態 における
も のをい い、独 立し た機能 がある 階段 室など は、経 路にお ける 廊下の高 低差 とは 扱わない 。
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