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平成24年 第3回 ~ 平成25年 第6回【PDF】

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平成24年 第3回 ~ 平成25年 第6回【PDF】
瑞慶覧 功 質問議事録
平成24年6月議会
平成24年 第3回 沖縄県議会(定例会)
瑞慶覧 功
第5号7月5日
〈一般質問抜粋〉
所 見 :大変厳しい選挙戦を乗り越えてこられた皆さん、
沖縄振興についてはしっかりとしたものをやってい
大変お疲れさまでした。そして、無投票当選された皆
ただいたと私は高く評価をいたしているところでご
さんもおめでとうございます。4年に一度、県民の厳
ざいます。
しい審判を受けるわけですが、選挙は仁義なき戦いで
基地問題とは何か、また、その解決についての御
あるとか言う方もおりますけれども、やっぱり人は義
質問にお答えいたします。
や道理を欠いてはいけないと思います。そして、たく
沖縄県では、戦後 67 年を経た今日においても、
さんの皆さんの御支持、御支援をいただいて当選を果
全国の米軍専用施設面積の約 74%が本県に集中し、
たすことができました。この恩といいますか、期待に
県土面積の 10.2%(沖縄本島においては 18.4%)
報いるためには、この県議会で頑張ることしかないと
を米軍基地が占めており、基地の多くが県民の住宅
思います。選挙はあくまで手段であり、目的は県民の
地域に接していることから、計画的な都市づくり、
命と暮らしを守り、そして生活向上をさせることと肝
交通体系の整備など沖縄県の振興開発を推進する上
に銘じて頑張りたいと思います。
で大きな制約となっております。また、事件・事故
質問に入ります。
や航空機騒音問題、演習による原野火災など、今な
1、知事の政治姿勢について。
お広大な米軍基地から派生する諸問題が多発してい
⑴、基地問題とは何をもって解決とするのか伺います。
⑶、日米地位協定問題で昨年1月、公務中に自動車
る状況にあります。
県としましては、将来的には平和で豊かな沖縄県を
事故を起こし、沖縄の青年の命を奪った米軍属が
実現することが全県民の願いであると認識しており、
運用改善によって初めて起訴されました。やや前
その実現に向けて、一歩一歩基地の整理縮小を着実に
進かもしれませんが、県民が求めるのは、米側の
進めていくことが重要であると考えております。
好意的配慮による運用改善などではなく、抜本的
次に、日米地位協定の改定についてお答えいたし
改定です。
ます。
不平等な日米地位協定の抜本改定を実現するた
日米地位協定の見直しについて、県はこれまで
あらゆる機会を通じて要請活動を展開してきたとこ
2、基地問題について。
ろであります。これまで政府は、運用の改善で対応
⑴、米軍関係者の基地内外における居住問題につい
するとしておりますが、県としましては、米軍基地
て伺う。
をめぐる諸問題の解決を図るためには、米側に裁量
次に、県の職員配置について。
をゆだねる形となる運用の改善だけでは不十分であ
職員の病休者数の動向と病気の種類、原因と対
り、地位協定の抜本的な見直しが必要であると考え
応策について伺う。
ております。
4、東日本大震災の支援と対応について。
次に、米軍関係者の基地外居住者についてお答え
かりゆしウエアの普及と動向について伺う。
いたします。
7、我が会派の代表質問に関連して。
防衛省によりますと、平成 23 年3月末現在、施設・
改正沖振法や新たな跡地利用推進特措法の成立、
区域外に居住している軍人・軍属及び家族の総数は
日米地位協定の運用改善など、自民党政権下では改
25 市町村で1万 4844 人となっており、うち軍人は
善できなかったことを民主党政権で前進したと思い
5841 人、軍属は 1703 人、家族は 7300 人となっ
ますが、評価を伺います。
ております。
答 弁 :政府におきましては沖縄政策協議会を2年以上
次に、米軍基地内住宅の状況と居住率についてお
にわたり取り組んで、大臣で構成される沖縄政策協
答えいたします。
議会をつくって沖縄振興についてまとめていただき
沖縄防衛局に照会しましたところ、米軍当局から
ました。そしてまた、党は党で一括交付金の制度で
の情報の提供がないため把握していないとのことで
あるとか、法律のまとめ、税制関係、それから最後
す。次に、東日本大震災の支援と対応についての御
は予算といろんな形で政府・民主党は、少なくとも
質問の中で、被災者受け入れ状況と支援内容につい
− 67 −
瑞慶覧 功
議会活動議事録
めに今後どう取り組まれるのか。
てお答えいたします。
ております。
県内における被災者受け入れ者数は、6月末日現
質 問 :再質問を行います。
在、延べ世帯数及び人数は 577 世帯 1386 名で、う
初めに、知事の政治姿勢について。
ち現在の滞在者は 295 世帯 719 名となっております。
知事は、7月1日の森本防衛相との会談で、
「オ
支援内容といたしましては、民間賃貸住宅や公営
スプレイ配備が無理やりなら全基地即時閉鎖という
住宅等の住宅支援、県内への避難に係る旅費・宿泊
動きにいかざるを得ない。
」そしてまた、
「日米地位
費の支援、生活家電セットの提供、支援見舞金の支
協定は日本の法律が適用できない治外法権的な内容」
給などを実施いたしました。
と強くおっしゃっております。多くの県民がこの仲
そのほか、昨年度は夏休みと春休みに福島県の小
井眞知事にエールを送ったことと思います。しかし、
中学生を招待する青少年支援プロジェクトや、福島
きのうの代表質問での答弁では何か熱意が感じられ
県の高齢者を招待する「被災地の高齢者沖縄招待ツ
ないというか、ちょっと後ろ向きな部分が見えます。
アー」を実施しました。本年度も引き続き被災者へ
次に、県の職員配置について尋ねます。
の支援を継続するとともに、夏休みを利用した福島
知事部局で平成7年には休職者 15 人中、精神性
県の子供支援事業を実施することとしており、4団
疾患は1人だったんですけれども、これが5年後の
体、計約 220 名の子供たちを県内へ招待する予定で
平成 12 年には 42 人に休職者がふえて、うち精神
あります。
性疾患が 22 人、52.4%となって激増していますけ
現在、県内には 719 名の被災者が滞在しており、
れども、その要因は何かお尋ねします。
今後、定住を希望する被災者に対しては、要望を踏
答 弁 :職員の精神疾患については、それによって休職
まえた支援策を講じてまいりたいと考えております。
に至る原因については、内容をいろいろ聞きますと
次に、被災地への復旧・復興支援内容と今後の支
仕事上の問題、あるいはまた人間関係、そしてまた
援計画についてお答えいたします。
家庭内の悩み、健康上の問題、非常に多くの要因が
被災地への人的支援といたしましては、県職員
複合的に影響を及ぼしているというふうに理解をし
を中心に市町村や民間医療機関等の協力を得て派遣
ております。
瑞慶覧 功
議会活動議事録
チームを構成し、ことし7月1日現在で、緊急消防
質 問 :いろいろとおっしゃいますけれども、それを
援助隊、県警広域緊急援助隊、保健師チーム、医療チー
今の社会現象みたいなことで片づけてはいけないと
ム、心のケアチーム及び建築・漁港・港湾技師等延
思うんですね。やはり一番の大きな原因は、正職員
べ 675 人(うち県職員 193 人)を派遣しております。
の不補充が病休者を生む要因と考えるんですけれど
現在は、土木技師2名、建築職1名、事務職2名の
も、どうでしょうか。
合計5名の県職員を派遣しております。また物的支
答 弁 :欠員が生ずるというのはこれはさまざまな要因
援といたしましては、乾パン、毛布、マスク、おむつ、
で、必ずしもそのことがこういう精神疾患の増加に
下着などの生活物資を計6回送付いたしました。
結びついているというふうなことではないと理解を
県の職員配置についての御質問の中で、病気休職
者数の推移と病気の種類についてお答えいたします。
知事部局における過去5年の病気休職者は、平成
しております。
質 問 :2012 年4月1日現在の欠員は何名ですか。
答 弁:現時点における欠員の状況でございますけれども、
19 年度が 34 人、平成 20 年度が 45 人、平成 21 年
94 名となっております。それに対して現在、臨時的
度が 52 人、平成 22 年度が 46 人、平成 23 年度が
任用職員 80 人配置をしておりまして、主に 85%はそ
44 人となっております。
ういう形で補充をしている状況でございます。
病気休職の理由は、精神性疾患によるものが最も
質 問 :今年度は一括交付金の開始年度で、市町村など
多く、平成 19 年度が 20 人で 58.8%、平成 20 年
の指導、業務量が激増しているというふうに聞いて
度が 36 人で 80%、平成 21 年度が 43 人で 82.7%、
いるんですけれども、本当にこの臨時的任用職で対
平成 22 年度が 36 人で 78.3%、平成 23 年度が 34
応できるのですか。
人で 77.3%となっております。
答 弁 :欠員には獣医とか保健師など専門職が多く含ま
続きまして、かりゆしウエアの製造、出荷枚数の
状況と動向についてお答えいたします。
れていると思いますけれども、これは臨時任用では
採用が困難なはずです。また、行政職においても許
かりゆしウエアの製造枚数は、平成9年の約4万
認可業務など臨任職員の対応では難しいのではない
4000 枚から平成 23 年には約 35 万 3000 枚となっ
でしょうか。結局この正職員の業務過重が病休者が
− 68 −
ふえ続けている原因になっていると思います。
疑問を持ちまして悩んだ末にかりゆしで写真におさ
次に、東日本大震災の支援と対応についてに関連
まりました。知事が先頭に立って、年中かりゆしウ
してですけれども、現時点で 293 世帯、714 人の被
エアで通して頑張っているのに、30 度近いこの沖縄
災者の方が県内にいらっしゃるとのことですけれど
で何でネクタイ・スーツ姿なのか。これはぜひ県議
も、特に原発事故が起きた福島県の方が 256 世帯、
会改めていただきたいと思います。ウチナーンチュ
638 人と圧倒的に多いわけです。これは放射能の影
はもっと自信と誇りを持って、かりゆしウエアを普
響を恐れて一番遠い沖縄県に避難してきたのではな
及していく必要があると思います。これは意見です。
いかと推測できるわけですけれども、県が被災地か
最後ですけれども、米軍施設の区域内住宅の状況、
らの瓦れき受け入れを前向きに検討するとしたこと
居住率、平成 20 年のデータしか今ないと。これは
で、避難してこられた多くの皆さんが先頭に立って
公開をもっと強く求める必要があると思います。事
反対運動が起こりました。
件・事故等の関連もありますので、もっと県は強い
沖縄には、沖縄ならではの支援の仕方があると思
決意でそういった開示を求めていく必要があるんで
います。例えば、安全な農作物を送り届けるとか、
はないでしょうか。
今思えば東北の痛みを日本全国で分かち合おうと
答 弁 :そういう基地内外の居住実態につきましては、
いったキャンペーンが飛び交っていたように思いま
これは県が基地の整理縮小を求めていく上で大変重
す。また原発再稼動の布石に利用されたようにも思
要な情報だと考えておりまして、累次、渉外知事会、
えてなりません。
軍転協を通じてその詳細な内容を公表するように求
次に、かりゆしウエアの普及に関連してですけれ
ども、私は4年前にもこの初議会で質問をしました。
めているところでございます。
以上です。
初登庁の日は記念撮影があるからスーツ・ネクタイ
着用するようにとの通達があったんですけれども、
平成24年9月議会
平成24年 第5回 沖縄県議会(定例会)
瑞慶覧 功
第6号10月2日
〈一般質問抜粋〉
呼ぶに値するのか、不信感は募るばかりです。
年間の長きにわたりアメリカに統治され、差別と抑
質問します。
圧の植民地状態からの脱却を求め祖国復帰運動が広
1、知事の政治姿勢について。
がり、そして 1972 年5月 15 日に復帰しましたが、
オスプレイ配備に反対する県民大会実行委員の共
県民が望んだ内容とはほど遠いものでした。ドルの
同代表翁長那覇市長は、沖縄県の問題解決なくして
時代がよかったとは言いません。確かにインフラは
日本の自立はない。県民の心を一つに性根を据えて
整備され経済的に発展しましたが、広大な米軍基地
闘おうと決意を述べられました。
は押しつけられたまま、米兵の事件・事故、爆音被
オスプレイが普天間飛行場に強行配備されまし
害に苦しめられ、差別的な日米地位協定で人権は
た。事故が起こる前に政府に対し全基地即時閉鎖を
じゅうりんされたままです。復帰するまではアメリ
求めるべきと思うが、見解を伺います。
カに抑圧されているものと思っておりましたが、復
(2)、領土問題について。
帰してこの状態をつくっているのは日本政府の沖縄
尖閣諸島は石垣市か沖縄県で所有したほうが、
の差別によるものであることが一連の基地問題での
これほどの日中対立を生まないで済んだと思う
基地の押しつけ、密約の開示などで明らかになりま
が、見解を伺います。
した。そして、県民の総意である辺野古への新基地
2、基地問題について。
建設反対、オスプレイ配備反対を無視し、米国追随
(2)、米軍の枯れ葉剤問題について。
で沖縄に押しつけようとしています。沖縄県民の将
枯れ葉剤について、米政府は一貫して沖縄での
来、子や孫のために本当にこのままでいいのか。本
貯蔵を否定していましたが、8月7日、2003 年
当に日本は沖縄にとって祖国たり得るのか、祖国と
発行の報告書で沖縄に枯れ葉剤 520 万リットルを
− 69 −
瑞慶覧 功
議会活動議事録
所見:沖縄県は、ことし復帰 40 年を迎えました。27
貯蔵していたことが明らかとなりました。
瑞慶覧功議員の御質問に答弁いたします。
2月議会で退役軍人の補償問題に関する答弁で、
まず第1に、知事の政治姿勢についての中で、尖閣
公室長は、外務省が米国に対し事実関係を照会し
諸島の石垣市及び沖縄県の所有についてという御趣旨
ているとしている。
の御質問にお答えいたします。
ア、2月議会以降、県に対し外務省から何らかの報
告はあったのか伺う。
尖閣諸島につきましては、国が所有して管理すると
いう日本政府の判断が理解できると考えております。
イ、県の対応は、これまで同様に外務省への情報提
供申し入れで終わるつもりでいるのか伺う。
○知事公室長(又吉 進)
知事の政治姿勢についての御質問の中で、全基地即
3、那覇空港の機能について。
時閉鎖を求めることについてお答えいたします。
(1)、現在の発着回数は、航空自衛隊機や海上保安庁
の発着状況について伺う。
オスプレイについては、政府が安全性を確認したと
しておりますが、現状ではこれまで県が発した質問
(2)、中期防衛力整備計画(2011 年から 2015 年度)
への回答が不十分であり、県民の不安が払拭されたと
で空自那覇基地のF 15 戦闘機を 24 機から 36 機
は言えない状況にあります。また、オスプレイの運用
に増強するとしているが、民間機への影響につい
における責任についても、日米地位協定上米側に任さ
て伺う。
れている現状です。このような中、昨日 10 月1日に
4、福祉行政について。
オスプレイが沖縄に飛来したことはまことに遺憾であ
沖縄の子供を貧困から守る連絡協議会策定の「沖
り、配備計画の中止を求めているところであります。
縄子ども・若者総合5カ年計画」に対する県の方針
万が一、オスプレイが事故を起こした場合、県民の日
について伺う。
米安全保障条約への信頼が揺らぎ、沖縄の米軍基地の
5、北谷町への外国大学誘致について。
あり方にも影響を与えかねないと考えております。
6、国際交流について。
次に、基地問題についての御質問の中で、枯れ葉剤
(1)、海外派遣留学生・研修員制度。
に関する外務省からの報告及び情報提供の申し入れに
台湾奨学金留学生事業の概要と実績評価につい
ついてお答えいたします。2の (2) のアと2の (2) の
て伺う。
イは関連いたしますので一括してお答えいたします。
事業棚卸しにより平成 23 年度で事業終了と
なった理由を伺う。
2月 16 日に、沖縄の米軍基地に勤務していた元軍
人らに対し、退役軍人省がこの2人に対して健康被害
瑞慶覧 功
議会活動議事録
北谷中学校が、県内で初めてユネスコスクール認
定をされた。県の見解と加盟校の拡充について伺う。
と枯れ葉剤の因果関係を認めて補償に応じたなどの報
道があり、県では事実関係の確認を行ったところであ
7、文化行政しまくとぅばについて。
ります。これに対し、5月 28 日、外務省から回答が
北谷町では、8月 19 日に、北谷町文化協会主催
ありました。そこには沖縄における枯れ葉剤の使用等
による「しまくとぅば On Stage」が沖縄県や北谷
に関する確証的証拠はない旨が明らかにされていると
町の共催で開催されました。文化協会に 50 名余り
のことであります。
の老若男女でしまくとぅば部会が結成されたことを
県におきましては、枯れ葉剤問題について県民が不
記念して、1部は「しまくとぅば語やびら」をテー
安を感じていることは承知しており、市町村との連携
マに小・中・高校生、一般の皆さんがしまくとぅば
を図りながら新たな事実関係も含め情報収集を行って
で昔話やそれぞれの思いを語り、そして町出身のよ
おります。
なは徹さんの島唄ライブを挟んで、2部では郷土劇
以上でございます。
の「丘の一本松」が一般会員の皆さんで熱演され、
○企画部長(謝花 喜一郎)
すばらしいイベントとなりました。
那覇空港の機能についての御質問の中の、那覇空港
(1)、県内の「しまくとぅばの日」にちなんだイベン
における航空自衛隊機及び海上保安庁の発着状況につ
トについて伺います。
いて。
8、行政運営について。
那覇空港における年間の発着回数は、平成 22 年度
代表質問・一般質問期間中における県職員の待機
で約 13 万回となっております。これは、航空自衛隊
者数と超過勤務時間と総額について尋ねます。
機や海上保安庁等の国有機及び旅客機を含めた発着回
以上、答弁よろしくお願いします。
数となっており、平成 22 年度の自衛隊機の発着回数
○知事(仲井眞弘多)
が約2万 4500 回となっております。
− 70 −
まいりました。
への影響について。
しかし、平成 22 年度の「県民視点による事業棚卸し」
那覇空港滑走路増設事業に係る国のこれまでの調査
により、事業の長期化や他府県の留学生受け入れ事業
によると、那覇空港の処理能力は、自衛隊機等も含め
の廃止などを理由に、県が実施している海外留学生受
年間 13 万 5000 回から 13 万 9000 回と算定されてお
入事業が不要とされ事業が廃止となりました。その結
ります。国の環境影響評価準備書によると、航空機騒
果、沖縄県の留学生派遣について、台湾側から事業の
音を評価・検討するに当たり、自衛隊機の発着回数を
継続が困難であるとの申し出を受け、平成 23 年度を
2030 年度には年間約2万 9600 回として想定してお
もって終了することとなりました。
ります。民間航空機への影響については、民間機の離
しかしながら、沖縄県として台湾との人的交流は重
発着に影響を及ぼすことのないよう国に配慮を要請し
要だと認識しており、今後どのような形で交流ができ
ていきたいと考えております。
るのか引き続き検討してまいりたいと考えております。
北谷町への外国大学誘致についての御質問の中の、
次に、文化行政しまくとぅばについての御質問の中
メリーランド大学の開設構想について。
の、県内の「しまくとぅばの日」にちなんだイベント
北谷町では、ことし7月に有識者会議を設置し、返
についてとの御質問にお答えいたします。
還が予定されているキャンプ桑江南側地区への外国大
9月 18 日の「しまくとぅばの日」にちなんだイベン
学誘致の提言をまとめたと承知しております。また、
トは、読谷村で開催された県文化協会主催の「しまく
町では、米軍基地内に開設されているメリーランド大
とぅば語やびら大会」を初め、
北谷町文化協会主催の「し
学を基地の外に誘致する構想について既に大学と協議
まくとぅば On Stage」
、そのほか、うるま市、浦添市、
を始めていると聞いております。先日、メリーランド
那覇市等においても各地域の文化協会主催による「語
大学のカーワン総長がおいでになり知事と面談いたし
やびら大会」や講演会などが開催されております。ま
ました。その際、総長から同構想の説明があり、規模
た、県文化協会では、9月5日に、しまくとぅばの普及・
や時期、プログラムなどの詳細について町と協議して
継承に取り組む団体間の連携を深め、協力体制をつく
いく旨の発言がありました。
ることを目的にした「しまくとぅば交流会」を今年度
○文化観光スポーツ部長(平田 大一)
新たに開催しており、県としてもこのような取り組み
国際交流についての中の、台湾奨学金留学生事業の
に今後とも協力してまいりたいと考えております。
概要と評価についてお答えしたいと思います。
以上でございます。
台湾奨学金留学生派遣事業につきましては、本県が
○ 教 育 長 ( 大 城 浩 )
実施する海外留学生受入事業の返礼の意味を込めて、
国際交流についての御質問で、ユネスコスクール加
平成4年度から台湾政府が実施しているものでありま
盟校の拡充についてお答えいたします。
す。台湾の大学に留学する沖縄県出身の学生に対し生
環境、平和や人権問題等を扱う持続発展教育を各学
活費等の奨学金を支給するものであり、平成 23 年度
校で取り組むことにより、児童生徒がグローバルな視
までに 31 人の留学生を派遣しております。
野を持ち、将来世界で活躍できる人材へ成長すること
当事業は台湾と沖縄のかけ橋となる人材育成に貢献
が期待されております。ことし6月 11 日付で、北谷
されてきたものと評価しております。
町立北谷中学校が県内初のユネスコスクールに加盟認
海外派遣留学生・研修員制度の事業終了の理由につ
定されたということは大変意義深いことであります。
いてとの御質問にお答えいたします。
県教育委員会としましては、今後とも、ユネスコス
沖縄県では、海外留学生受入事業として台湾から毎
クールの加盟を推進してまいりたいと考えております。
年2名の留学生を受け入れており、それに伴う相互交
以上でございます。
流ということで台湾に沖縄から留学生2名を派遣して
− 71 −
瑞慶覧 功
議会活動議事録
中期防衛力整備計画による那覇空港における民間機
平成24年12月議会
平成24年 第8回 沖縄県議会(定例会)
瑞慶覧 功
第5号12月10日
〈一般質問抜粋〉
皆さん、こんにちは。
現状を伺います。
本日のラストです。よろしくお願いします。
⑶、台湾から日本への修学旅行先の現状と見解を伺
先日、新聞で「目立つ空席 県議会、衆院選影響か」
います。
という記事がありました。今もちょっと目立っていま
⑷、尖閣問題以降の中国、台湾等からの観光客数の
すね。議長からも注意がありましたけれども、選挙も
動向と対策を伺います。
あと1週間と迫り、朝は早くから早朝行動に始まり、
⑸、年間の観光バスの需要と供給の現状と不足時の
大変忙しいことと思います。疲れもあろうと思います
けれども、やはり議会は私たち議員の本分ですので、
対策について伺います。
4、防災行政について。
議事をとめないように頑張ってまいりましょう。
⑴、防災的見地から、津波から身を守るにはどれ
ちなみに、模合でどういうことかと言われたので、
だけの高さに避難する必要があるか見解を伺いま
アレームル与党シンカドゥヤンドーと言ってしまいま
す。
した。
⑵、県内の有人島のうち、津波時の避難場所がない
質問に入ります。
島の状況はどうなっているか伺います。
1、知事の政治姿勢について。
⑶、避難場所のない離島に早急に展望台等兼用の建
県は、21 世紀ビジョン基本計画で、県民が描く将
物をつくるべきではないか見解を伺います。
来像の実現として、「心豊かで、安全・安心に暮らせ
5、沖縄県組織ビジョン(案)について。伺います。
る島」、また「世界に開かれた交流と共生の島」等を
⑴、組織ビジョン(案)作成に至る概要と経緯につ
挙げておりますが、今日の日米両政府の姿勢はオスプ
いて伺います。
レイ配備同様強行に辺野古に新基地建設を推し進め
⑵、組織ビジョンにおいて示す目指すべき組織像の
るつもりでいるようです。21 世紀ビジョンの実現は、
概要について伺います。
日本安保条約に縛られている間は絵に描いた餅となら
⑶、職員採用の見直しで高卒及び大卒の採用割合並
瑞慶覧 功
議会活動議事録
ないか見解を伺います。
びに採用職種を見直すとしているようですが、現
2、基地問題について。
行とどう変わるのか伺います。
⑴、日米地位協定の抜本的見直しについて。
6、公安行政について。
基地対策課が策定した「沖縄の米軍基地」第
2011 年の中学生刑法犯全国一の概要と対策を伺
4章の日米地位協定見直しに関する主な経緯で、
1995 年 10 月 21 日に開催された県民総決起大会
います。
7、教育行政について。
で、「日米地位協定の早急な見直し」が決議され、
⑴、2011 年の中学生刑法犯全国一の原因と対策を
同年 11 月に県は日米両政府に 10 項目の日米地位
伺います。
協定の見直しについて要請しています。2000 年
○知事公室長(又吉 進)
には県議会で決議し、2003 年6月には県の全国
知事の政治姿勢についての御質問の中で、日米地位
行動プランによる取り組みが行われております。
協定の抜本的見直しについてお答えいたします。
その後、全国知事会を初め全国都道府県議会議長
日米地位協定は、一度も改正されないまま締結から
会や渉外知事会等で決議されております。
50 年以上が経過しております。安全保障を取り巻く
伺います。
環境や社会情勢の変化、人権や環境問題などに対する
ア、平成 12 年8月に県が要請した 11 項目について、
政府の回答の内容と見解を伺います。
意識の高まり等の中で、時代の要求や県民の要望にそ
ぐわないものとなっていること等から、沖縄県におき
ウ、県が平成 15 年に行った全国行動プランによる
取り組みの成果と見解について伺います。
ましては 11 項目にわたる抜本的な見直しを要請して
きたところであります。
3、文化・観光・スポーツ行政について。
次に、21 世紀ビジョンと日米安保条約についてお
⑴、沖縄から海外への観光客数の現状を伺います。
答えいたします。
⑵、沖縄と台湾との経済・文化・スポーツ交流等の
県としては、日米安全保障条約を認める立場であり
− 72 −
密集する人口等への防災対策として、少なくとも海抜
専用施設面積の約 74%が集中するなど、沖縄県民は
5メートル以上のより高い場所へ、津波到達時間内に
過重な基地負担を背負い続けております。「沖縄 21 世
避難できるように、津波避難対策を県内全域で進める
紀ビジョン」においては、「基地のない平和で豊かな
としております。これを受け、県及び市町村において
沖縄をあるべき県土の姿としながら、基地の整理縮小
は、学校等の防災教育及び地域の津波避難訓練の実施
を進める」ことを掲げており、これを実現する方策と
や、高台が少ない地域等の津波避難ビル等の確保、海
して、県としては、普天間飛行場の早期移設・返還、
抜高度図を活用した公共施設等への標高や津波避難場
在沖海兵隊のグアム移転及び嘉手納飛行場より南の施
所の標識設置等の津波避難対策を実施しているところ
設・区域の返還を初めとする基地の整理縮小並びに跡
であります。
利用を日米両政府に対し強く求めるなど、引き続き沖
次に、展望台等と兼用した津波避難用建物について、
縄の基地問題の解決を日米両政府に求めてまいりま
御質問の4の (2) 及び4の (3) は関連いたしますので
す。
一括してお答えをいたします。
次に、基地問題についての御質問の中で、平成 12
沖 縄 県 に お い て は、 県 内 39 の 有 人 離 島 に 13 万
年の地位協定見直し要請についてお答えいたします。
1396 人の住民が居住しております。これらの島々に
県は、平成 12 年8月に、日米両政府に対し 11 項
津波が襲来した場合、大きな被害が予想されることか
目にわたる日米地位協定の抜本的な見直しを要請して
ら、離島における津波避難対策は喫緊の課題であると
おります。政府は、
「米軍及び在日米軍施設・区域を
考えております。県におきましては、平成 24 年度の
巡る様々な問題を解決するためには、その時々の問題
新規事業である大規模地震・津波対策等強化事業にお
について、地位協定の運用の改善によって機敏に対応
いて、高台や避難ビルがない低地の離島等を把握する
していくことが合理的と考えており、運用の改善に不
ため、県内全域で津波避難困難地域の調査を実施して
断の努力をしているところ」としております。
いるところです。
県としては、米側に裁量のある日米地位協定の運用
県としましては、これらの調査結果を踏まえ、市町
の改善では不十分であると考えており、引き続きこの
村とともに、展望台等と兼用した津波避難用建物の設
11 項目を中心に日米地位協定の見直しを求めている
置等の効果的な対策について検討してまいりたいと考
ところであります。
えております。
次に、全国行動プランについてお答えいたします。
※再質問
県は、日米地位協定の見直しを求める国民全体の機
○瑞慶覧 功
運を醸成するため、平成 15 年に渉外知事会加盟都道
まず、知事の政治姿勢について、沖縄県民の命をな
県へ協力支援の要請を行っております。その結果、本
いがしろにするオスプレイ配備、そして基地だけ押し
県を含む 33 都道府県議会や全国知事会、日本青年会
つけ、沖縄県民の人権をじゅうりんする日米地位協定
議所等で見直し決議等がなされたところであります。
の抜本的改定を行おうとしない日本政府、これは沖縄
しかしながら、その後も政府は、地位協定の運用の改
差別以外の何物でもないと思います。
善によって対応していくとの姿勢を変えておらず、地
伺います。
位協定の抜本的な見直しはなされておりません。
県民が目指す 21 世紀ビジョンを実現するには、も
県としましては、地位協定など米軍基地をめぐる諸
う沖縄は独立しかないんじゃないでしょうかね、知事。
問題は全国民の課題であると考えており、引き続き日
見解を伺います。
米両政府に地位協定の見直しを求めるとともに、全国
○知事(仲井眞 弘多)
に訴えてまいりたいと考えております。
それぐらいの気持ちを持ってしっかりと取り組んで
次に、防災行政についての御質問の中で、津波から
いくことが重要だと思います。
避難するための必要な高さについてお答えいたしま
○瑞慶覧 功
す。
去る 11 月 25 日に復帰 40 周年を記念して東京のほ
県においては、平成 23 年度、琉球大学教授等 13 人
うでシンポジウムが行われて、元知事の大田さんと稲
の専門家で構成する「沖縄県地震・津波想定検討委員
嶺さん、そしてジャーナリストの新川氏と元沖大学長
会」において、沖縄の地震・津波対策を検討いたしま
の新崎さんの4氏が招かれて、その中で独立論にまで
した。同委員会の検討結果を受け、ことし3月に修正
議論が白熱したという記事が載っておりました。やは
した沖縄県地域防災計画においては、沿岸部の低地に
りこれまで独立という話をすると、何か変人扱いされ
− 73 −
瑞慶覧 功
議会活動議事録
ますが、国土面積の 0.6%にすぎない本県に在日米軍
るという雰囲気があったんですけれども、もう今日の
りますね。かわってくると思うんです。やはり県は改
沖縄の状況を見ると、やっぱり過去の歴史も再点検し
めて県議会、市町村長会、市町村議長会と連携してこ
ながらそういうことも言っていかないといけない状況
の全国行動プランを新たに取り組む必要があると思う
にあるんじゃないかなというふうに思います。
んですけれども、いかがでしょうか。
続きまして、日米地位協定の見直しについてですけ
○知事公室長(又吉 進)
れども、 日本政府が抜本的見直しをかたくなに拒む
全国に訴えていくという作業は県はいろいろなチャ
というか否定する理由というのはどこにあるとお考え
ンネルを通じてやっているわけですけれども、新政権
ですか。
になった後もそういったことはきちんと検討してまい
恐らくアメリカに恫喝されているんじゃないかと察
りたいと思っております。
するんですけれども、今度の選挙で新しい政権にかわ
平成25年2月議会
平成25年 第1回 沖縄県議会(定例会)
2月26日〜3月29日
瑞慶覧 功
〈一般質問抜粋〉
所見:沖縄県民の代表としてオスプレイ配備の撤回を
求める東京行動に参加して、パレード中に非国民、
○教育行政、体罰問題について。
質問:今日の流れは、体罰イコール暴力という風潮に
売国奴呼ばわりされた皆さん大変お疲れ様でした。
なっています。私は、暴力と体罰は違うと思います。
本当に腸が煮えくり返る想いでした。
小中学校における集団生活の中で、児童・生徒が問
さて、去る 2 月 22 日の日米首脳会談で米軍普天
題行動を起こし、注意しても聞かない場合体罰が
間飛行場の辺野古移設を早期に進める方針で一致
あってしかるべきだと思います。
瑞慶覧 功
議会活動議事録
し、会談後の会見で安倍首相は、日米の信頼と絆を
メーゴーサーも膝まづきも体罰と言われたら、教
取り戻したと胸を張ったそうです。沖縄県民の総意
師はどう指導したらいいのでしょうか。警察に通報
を無視し、普天間を辺野古に移すことでしか日米関
するんですか。近いうち、自分の子や孫のお尻を叩
係の信頼と絆が得られないとするならば、日本はな
いても体罰だ虐待だと言われるかもしれません、何
んと情けない国でしょう。
事も程度の問題だと思います。
翁長那覇市長は、施政方針で「未来の子供たちに
県内小・中・高校における体罰の実態について伺
夢と希望あふれる沖縄を引き継いでいくためにも、
基地問題解決に向け、身を捨てる覚悟で臨みたい。」
う。
答弁:現在具体的な、さらに詳細な調査を行っている
と決意を述べ、経済振興と基地のリンクへの決別を
状況です。
提起されています。アメリカに何も言えない日本政
○その他の質問
府に成り代わって、今こそ知事を先頭に沖縄自主路
・プロ野球春季キャンプ状況と経済効果、県の支援
線を貫いていこうではありませんか。
事業について。
質問:「奄美・沖縄」の世界自然遺産登録。
・北中城村のアーサ収穫量と泡瀬埋め立て工事との
登録について。
因果関係について
推薦区域の指定に米軍北部訓練場が含まれていな
・生活保護受給者数、受給世帯数とも過去最多となっ
いヤンバルの森は総体としての指定でなければ登録
の意義が問われる。
た概要と原因について
・特別支援学校の運動施設について現状と対応を伺
答弁:米軍基地は保護担保措置がとれないため対象地
域とならない。返還された場合、国や関係団体と連
う。
・高江ヘリパット建設に伴う、希少植物移植の問題
携し登録を目指す。
について。
質問:日米地位協定が改正されない原因は。
答弁:日米両政府は運用改善で対応出来るとしていま
す。県は不充分であり見直すべきと考えています。
− 74 −
平成25年6月議会
平成25年 第4回 沖縄県議会(定例会)
6月19日〜7月11日
瑞慶覧 功
〈一般質問抜粋〉
質 問 :政府主催の「4・28 主権回復・国際社会復帰を
わけです。知事は諸悪の根源とまでおっしゃってい
記念する式典」について。
ますが、矛盾ではないか。伺う。
県議会で政府式典開催に反対し、抗議決議が可
答弁:沖縄県は日米安保条約の重要性を認識し、それ
決されましたが、日本政府は一顧だにせず挙行しま
を認める立場です。しかし過重な基地負担の一つの
した。沖縄県民にとって、新たな差別と屈辱の日と
要因であり、平成 12 年以来 11 項目の見直しを求
なりました。知事は、天皇皇后両陛下を始め各界の
めています。
代表が参加するとのことで沖縄県民として参加を決
質問:日台漁業協定について。
め、高良副知事を出席させました。
台湾は、沖縄に最も近く観光を始めとする経済交
4・28 が沖縄にとって屈辱の日とする認識はない
流、農林水産部門での技術交流など深い友好関係に
のか。見識ある天皇皇后両陛下にとっては、式典は
あり、県議会も琉中親善議員連盟が結成されていま
迷惑だったと察しますが、皇室利用ではないのか。
す。難しい問題ですが、漁業関係者だけの問題にし
答弁:サンフランシスコ平和条約により、沖縄は米軍
ないで知事が先頭に立って対話する必要があるので
の施政権下に置かれ基地問題の原点となっている。
はないでしょうか。議員連盟も避けてはいけないと
政府は政治利用にあたらないとの見解を示してい
思います。
る。県として理解を示す。
答弁 :県は漁業者の声を聞きながら、政府に見直しを
質問:6・23 慰霊の日、沖縄全戦没者追悼式典について。
今回の追悼式典の招待者名簿には当初入っていな
求めております。
※漁民の声 :国益のための交渉手段として、ずっと沖
かった防衛大臣、外務大臣、そして、駐日米大使、
縄県は利用されている。国は金銭的な補償のことば
橋本大阪市長が参加している。
かり匂わせてくる。次の世代を考えると補償など要
多くの県民が違和感を覚えたと思います。まさに
らないから海を返してほしい(久米島)。
オスプレイ、辺野古の新基地建設、不平等な日米地
質問 :認可外保育園施設の防音対策事業について。
位協定を押し付ける当事者です。もっと県民の思い
答弁 :先日、沖縄防衛局に補助対象施設とするよう要
請し、その際、工事費に維持費も補助対象とするよ
答弁:先の大戦で一般住民を巻き込んだ悲惨な沖縄戦
う要請したところです。次年度には、実現できるよ
の歴史的事実について理解を深めていただく機会に
なるとの考えから対応したところです。
うに国に更に働きかけていくことにしております。
○その他の質問
質問:日米地位協定問題について。
・八重山教科書問題の対応について。
日本政府が不平等な日米地位協定の改定を求めな
・子宮頸がんワクチンの副作用問題について。
いのは何故か。知事は、日米安保条約を容認する立
・県退職者の役員就任(天下り)の実態について。
場を自負しています。
・ハワイ州アバクロンビー知事の沖縄海兵隊の受け
しかし、日米地位協定こそ安保条約の根幹である
平成25年9月議会
入れ発言について。
平成25年 第6回 沖縄県議会(定例会)
瑞慶覧 功
9月18日〜10月1日
〈一般質問抜粋〉
所見:
「しまくとばの日」が制定されてから 7 年。今年、
古の新基地建設などの基地問題で本土からの差別意
初めて県民大会が開催されました。この 1、2 年の
識の高まりから沖縄は一つという思いがより強く
間に急速に機運が盛り上がったように思います。そ
なった感がします。そして大きな火付け役となった
の要因としまして県議会でさまざまな提言が行われ
のは、世界のウチナーンチュの同胞だと思います。
てきたことや、最近ではオスプレイ強行配備や辺野
2 年前の「第 5 回世界のウチナーンチュ大会」にやっ
− 75 −
瑞慶覧 功
議会活動議事録
を汲んだ県民本位の追悼式にするべきではないか。
て来て知ったのは、ウチナーグチが使われていな
184 校の 82%。学年を限ったとかスリム化した学
い、話せないと言う状況でした。そしてさまざまな
校が 8 校で、夏休みなどに実施している学校が 17
厳しい指摘がありました。「もの言わぬ民は滅びる」
校 7.6%です。廃止した学校が 4 校で 1.8%という
と言われています、言葉を失えば芸能も文化も失わ
アンケート結果があります。
れてしまいます。チムグクル、そしてアイデンティ
ティーもしかりだと思います。みんなでしっかりと
クワ、ンマガに引き継いでいきましょう。
質問:しまくとぅばを普及するためには共通語を定め、
副読本が必要と思いますが
答弁:学校現場で活用できる読本や一般社会人の方な
どが活用できるハンドブックの作成に取り組んでま
いります。
質問:2014 年度沖縄振興予算 3,408 億円、首相と近
い自民党の幹部は「基地も振興もパッケージだ」と
言っている。知事の見解を伺う。
答弁:県としましては、基本的に振興策と基地問題と
は別であると考えています。
質問:白比川河川改修事業の概要と経緯、今後のスケ
ジュール等について。
答弁:地元北谷町から早期整備の要望を受け、今年 8
月に軍転協として、日本政府に「返還に至るまでの
間、工事実施が可能な区域については早朝の工事着
手について協力すること」と要請を行った。このよ
うな経緯を経て、今年 9 月には、日米合同委員会に
諮られ、今回キャンプ瑞慶覧内の工事が可能な状況
になりましたので、全体の工期等につきましては、
瑞慶覧 功
議会活動議事録
もう一度見直したいと考えております。
質問:家庭訪問の目的と意義、あり方の見直しについ
て。今、いじめや自殺、売春、不登校問題等深刻な
問題がある中で、家庭訪問はとても大事だと思いま
す。それを全国学力テストの改善や教員の負担軽減
を理由に見直しするのは本末転倒、全国学力テスト
なんかするから忙しくなるのでは、そんなものに一
喜一憂しないで、沖縄らしい教育をした方がいいと
思います。外国語よりもしまくとぅば、世界史より
琉球史、愛国心より家庭・郷土愛。現在の受験のた
めの教育を見直すべきだと思います。先生や父母に
対し家庭訪問についてのアンケート等は行ったのか
伺う。
答弁:家庭訪問は児童生徒の生活実態と家庭環境の把
握や家庭との連携においても重要で意義のあるもの
と考えております。廃止するというわけではなくて、
実施時期等について検討している段階です。
それからアンケートですが父母等へのアンケー
トはないんですが、小中学校長会が実施した調査に
よりますと、家庭訪問を全学年度でやっているのが
− 76 −
世界に誇れるウチナーンチュ!
ブラジルの民主主義と社会正義を求めた政治家具志堅ルイスを偲ぶ
私は、1978 年大学生の頃に半年間ブラジルを中心にボリビア、アルゼンチンを訪れる機会に恵ま
れた。ブラジルでは、県費留学生でサークルの友人具志堅マリア ( 現在比嘉、南城市在 ) のサンパウ
ロの家にお世話になった。彼女の家は広いブラジル各地からやってくる親戚や県系人のために部屋と
ベッドが準備されていた。
ある日、髭ボウボウの男がやってきて彼女の兄弟たちと一緒に酒を酌み交わした。その人が彼女の
従兄弟ルイス氏だった。当時は軍事政権下で、政権に反対する労働組合の活動家だったルイス氏は、
警察に追われているとのことだった。
その後、1986 年連邦議会下院議員となり 3 期連続当選、大統領府広報局長官も努め、ルーラ前大
統領を支える三銃士と言われた。
のことを聞くと、2005 年不正資金調達疑惑をかけられ、翌年引退したとのことであった。ある大企
業の不正を追求しようとしたところ、疑惑を仕掛けられ、妻や子供の命を狙うと脅迫された。引退後
もルーラ大統領がボディガードをつけているとのことだった。その後もルイス氏は事実無根と主張し
続け、2012 年、最高裁にて無罪を勝ち取った。
そのルイス氏が、昨年 9 月 13 日癌のため亡くなった。63 歳だった。葬儀にはジウマ大統領やルー
ラ前大統領はじめ多くの政界関係者が参列した。ルーラ前大統領は「常に民主主義と労働者層を擁護
し、調和と社会正義を求めた素晴らしい政治家で、助言者、パートナーで親友だった。」と盟友の死
を悼んだとのこと。マリアいわく「ルイスのためだったら、焼けた火鉢の中に両手を突っ込むことも
いとわない。それほど素晴らしい入、政治家であった。」
具志堅ルイス(三世)、1950 年生まれ、父は本部町出身、母は沖縄県系二世、エリザベッ夫人との
間に 3 児がいる。心よりご冥福を祈ります。
− 77 −
瑞慶覧 功
議会活動議事録
私は、2008 年県議になってブラジル移民百周年式典で 30 年ぶりにブラジルを訪問した。ルイス
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