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第124回 横浜市都市計画審議会 議事録
第124回 横浜市都市計画審議会 議事録 1 開 催 日 時 平成24年6月27日(月)午後1時~午後4時25分 2 開 催 場 所 ラジオ日本クリエイトAB会議室 3 議 案 4 資 料 5 出席委員及び …2頁 都市計画案件の計画書、計画図、参考資料 …3頁 欠 席 委 員 6 出席した関係 …4頁 職員の職氏名 7 議事のてん末 8 開 催 形 態 …6頁 全部公開 -1- 第 124 回横浜市都市計画審議会案件表 ■ 日 時 平成 24 年6月 27 日(水)午後1時から 場 所 (株)ラジオ日本クリエイト AB会議室 審議案件 1 都市計画案件 説明 区分 議題 番号 件 名 内 №1 942 横 浜 国 際 港 都 建 設 計 画 地 区 計 画 の 決 定 №2 943 横 浜 国 際 港 都 建 設 計 画 地 区 計 画 の 変 更 №3 944 横 浜 国 際 港 都 建 設 計 画 特 別 緑 地 保 全 地 区 の 決 定 №4 946 その他案件 説明 議題 区分 番号 947 №5 948 ■ 【金沢幸浦 二丁目マーチャンダイジングセンタ ー地区地区計画】 流 通 業 及 び生 産 業 を中 心 とした産 業 団 地 である本 地 区 について、良 好 な操 業 環 境 の 維持及び向上を図るため、地区計画を決定し ます。 【みなとみらい21中央地区地区計画】 地 区 の主 要 歩 行 者 動 線 であるグランモール 軸及びキング軸と、横浜駅とのアクセス性を向 上させ、街 区の開 発を通じて確 実 に歩行 者ネ ットワークの形成を図るため、地区 計画を変 更 します。 【馬場二丁目特別緑地保全地区】 周 辺 住 宅 地 からの優 れた風 致 景 観 を 保 全 するとともに、地 域 住 民 の健 全 な生 活 環 境 を 確保するために、都市緑地法に基づく特別緑 地保全地区を決定します。 横 浜 国 際 港 都 建 設 計 画 【3・3・8号藤棚伊勢佐木線】 【防火地域及び準防火地域】 道 路 の 変 更 磯 子 浜 松 町 線 (神 奈 川 県 決 定 )の変 更 によ り廃 止される区 域を、藤 棚 伊 勢 佐 木 線 の区 域 に追加します。 あ わせて、 藤 棚 伊 勢 佐 木 線 沿 道 の 防 災 性 横 浜 国 際 港 都 建 設 計 画 の向 上 を図 るため、防 火 地 域 及 び準 防 火 地 防 火 地 域 及 び 準 防 火 地 域 の 変 更 域を変更します。 945 2 容 件 名 内 容 【株式会社バイオテック】 建築基準法第 51 条に基づく 旭 区 上 川 井 町 に一 般 廃 棄 物 処 理 施 設 を新 一 般 廃 棄 物 処 理 施 設 の 設 置 設します。 【JFE環境株式会社】 建築基準法第 51 条に基づく 鶴 見 区 弁 天 町 に 設 置 されて い る産 業 廃 棄 産 業 廃 棄 物 処 理 施 設 の 設 置 物処理施設の処理能力を増強します。 報告事項 1 横浜市都市計画マスタープラン(全市プラン)の改定について 2 磯子区新杉田駅前地区における都市計画提案について 3 横浜市都市計画審議会市民委員の募集について -2- 出席委員 政策研究大学院大学特別教授 森 地 茂 神奈川大学名誉教授 猿 田 横浜国立大学大学院教授 高見沢 駒澤大学法学部教授 内 海 麻 利 慶応義塾大学経済学部教授 瀬 古 美 喜 横浜商工会議所専務理事 塚 原 良 一 横浜ランドマーク法律事務所 黒 田 陽 子 有限会社玉野建築設計 玉 野 直 美 横浜市会議長 佐 藤 勝 美 実 茂 〃 副議長 川 辺 芳 男 〃 政策・総務・財政委員会委員長 田 中 忠 昭 〃 経済・港湾委員会委員長 今 野 典 人 〃 こども青少年・教育委員会委員長 大 桑 正 貴 〃 健康福祉・病院経営委員会委員長 斉 藤 伸 一 〃 建築・都市整備・道路委員会委員長 中 山 大 輔 〃 水道・交通委員会委員長 瀬之間 康 浩 黒 田 和 司 小 野 麻 実 東京都市大学環境情報学部教授 小 堀 洋 美 横浜農業協同組合代表理事組合副組合長 吉 野 東洋英和女学院大学人間科学部教授 石 渡 和 実 社団法人神奈川県宅地建物取引業協会会長 和 氣 猛 仁 横浜市会市民・文化観光・消防委員会委員長 斉 藤 達 也 渋 谷 大 野 横浜のまちづくりに携わった経験のある者 〃 欠席委員 〃 温暖化対策・環境創造・資源循環委員会委員長 自治会・町内会長 -3- 仁 健 和 美 出席した関係職員の職氏名 都市整備局企画部企画課長 鈴 木 健 一 〃 担当係長(都市整備局課長補佐) 斎 藤 愼太郎 〃 担当係長(都市整備局課長補佐) 栢 沼 伸 茂 〃 担当 岡 本 京 子 〃 担当 北 村 育 代 天 野 友 義 〃 都心整備・みなとみらい21推進部 みなとみらい21推進課長 〃 担当係長 黒 田 〃 担当係長 河 野 学 峰 〃 担当 柏 木 信 二 〃 担当 新 田 り ら 〃 担当 國 井 真由美 〃 崇 都市づくり部地域まちづくり課担当課長(建築局建築企画課担当課長兼務) 松 本 潤 朗 石 津 啓 介 崎 修 司 〃 担当課長 〃 担当係長(都市整備局課長補佐) 川 〃 担当係長(都市整備局課長補佐) 山 口 司 〃 担当係長 中 尾 光 〃 担当係長 菅 井 亜紀子 〃 担当 松 井 綾 子 〃 担当 土 師 朝 子 〃 担当 益 田 崇 史 〃 担当 中 村 明 子 〃 担当 清 水 逸 平 佐 藤 正 治 建築局企画部都市計画課長 夫 〃 地域計画係長(建築局課長補佐) 川 手 光 太 〃 担当 町 田 弘 一 〃 担当 椚 座 有 咲 〃 担当 廣 瀨 知 理 〃 指導部建築企画課担当係長 小 倉 有美子 〃 重 光 奈津子 担当 -4- 建築局建築審査部建築環境課長 保 坂 研 志 〃 市街地建築係長 波多野 陽 介 〃 担当 佐 藤 正 典 〃 担当 西 村 俊 之 景 山 敦 樹 環境創造局みどりアップ推進部緑地保全推進課担当課長 〃 担当係長 片 受 〃 担当 柳 下 初 夫 〃 担当 大 内 達 詩 〃 担当 福 田 純 也 安 田 賢 二 道路局計画調整部企画課都市計画道路担当課長 明 〃 担当係長 守 谷 俊 輔 〃 担当 伊 藤 克 己 〃 担当 大 平 昭 典 〃 担当 山 下 稔 也 大須賀 彰 彦 正 人 資源循環局事業系対策部一般廃棄物対策課長 〃 担当係長(資源循環局課長補佐) 石 〃 担当 〃 産業廃棄物対策課施設指導係長 井 山之内 成 田 孝 政 彦 〃 担当 乾 裕 〃 担当 前 田 真 一 〃 担当 朝比奈 宏 明 〃 担当 溝 上 聖 章 〃 担当 橋 詰 知 尚 〃 担当 小久江 俊 介 坂 和 伸 賢 〃 企画部長 秋 元 康 幸 〃 佐 藤 正 治 (事務局) 建築局長 都市計画課長 〃 調査係長 鈴 木 陽 子 〃 地域計画係長(建築局課長補佐) 川 手 光 太 〃 都市施設計画係長 六 渡 淳 一 -5- 議事のてん末 1 開 会 ●森地会長 そ れ で は 、 定 刻 と な り ま し た の で 、 た だ い ま か ら 第 124回 横 浜 市 都 市 計 画 審 議 会 を 始 め ます。 傍聴の方は、受付でお渡しした「傍聴者の注意事項」をお守りいただき、審議会の秩序 の維持に御協力をお願いします。 初めに、審議会の進行等について事務局から説明をお願いします。 2 会 議公 開の確 認 ●建築局都市計画課調査係長 それでは、本日の審議会の進行等について御説明します。 本審議会は、「横浜市審議会等の会議の公開に関する要綱」に基づき、公開とさせてい ただきます。傍聴の方がいらっしゃるとともに、会議録も公開となります。 3 委 員の 紹介 ●建築局都市計画課調査係長 初めに、今回は本年度最初の都市計画審議会であること、また、委員に大幅な改選があ ったことから、改めて全委員を御紹介します。 まず、学識経験者の委員から御紹介します。 会長であり、交通計画の分野の 森地 茂 委員でございます。 会長職務代理者であり、環境衛生の分野の 猿田 勝美 委員でございます。 都市計画の分野の 高見沢 実 委員でございます。 環境保全の分野の 小堀 洋美 委員でございますが、本日は欠席でございます。 法律の分野の 内海 麻利 委員でございます。 経済の分野の 瀬古 美喜 委員でございます。 商工業の分野の 塚原 良一 委員でございます。 農業の分野の 吉野 仁 委員でございますが、本日は欠席でございます。 福祉の分野の 石渡 和実 委員でございますが、本日は欠席でございます。 法律の分野の 黒田 陽子 委員でございます。 不動産の分野の 和氣 猛仁 委員でございますが、本日は欠席でございます。 建築の分野の 玉野 直美 委員でございます。 続きまして、横浜市会議員の委員を御紹介します。 佐藤 茂 委員でございます。 川辺 芳男 委員でございます。 -6- 田中 忠昭 委員でございます。 斉藤 達也 委員でございますが、本日は欠席でございます。 今野 典人 委員でございます。 大桑 正貴 委員でございます。 斉藤 伸一 委員でございます。 渋谷 健 委員でございますが、本日は欠席でございます。 中山 大輔 委員でございます。 瀬之間 康浩 委員でございます。 続きまして、市民委員を御紹介します。 大野 和美 委員でございますが、本日は欠席でございます。 黒田 和司 委員でございます。 小野 麻実 委員でございます。 なお、本審議会では、交通管理者に関わる重要な案件の審議がある場合に、県警の交通 規制課長に臨時委員として御出席いただいております。 本日は該当の案件がなく、御出席を依頼していないため、お名前の御紹介のみとさせて いただきます。 津村 優介 臨時委員でございます。 4 定 足数 の確認 ●建築局都市計画課調査係長 次に、定足数について御報告します。 本日、御出席の委員は、25名中18名ですので、横浜市都市計画審議会条例第6条に定め る2分の1の定足数に達しています。 5 配 付資 料の確 認 ●建築局都市計画課調査係長 次に、本日の資料の確認をさせていただきます。 本日の進行を記した次第が1枚、審議案件についての諮問書の写しが2枚、横浜市都市 計画審議会委員名簿が1枚、本日の座席表が1枚、横浜市都市計画マスタープラン全市プ ラン改定素案に関する意見募集の概要版パンフレットの案が1部、横浜市都市計画審議会 市民委員募集パンフレットが1部、それから、事前に送付あるいはお渡しした審議案件及 び報告事項に関する資料を綴った青いファイルが1冊、配付資料は以上です。 不足がございましたら、お申し出ください。 なお、委員の皆様の席上には、横浜市都市計画マスタープラン全体構想の素案の案を御 用意しています。 -7- 本日の報告事項である横浜市都市計画マスタープラン全市プランの改定に関する報告の 際に参考としていただくものですが、暫定版であるため、審議会終了後に回収させていた だきます。 6 審 議会 の進行 ●建築局都市計画課調査係長 次に、審議会の進行について御説明します。 本日は、審議案件が7件、報告事項が3件ございます。 案件の説明方法ですが、説明は全てスクリーンを使用して行います。 また、本日席上に配付した資料を除き、内容は全て事前にお渡しした青いファイルに 入っています。 次に、本審議会の議決方法ですが、会長が議事について異議の有無をお諮りし、異議が ない場合は、会長が議案に了承する旨を宣言します。異議がある場合は、会長は議案に賛 成する委員に挙手を求め、挙手者の多少により可否の結果を宣言します。 次に、審議案件への発言方法について御説明します。 まず、御発言の際は、挙手をしていただきます。 挙手の順番に、会長がお名前をお呼びしますので、係の者がお持ちするマイクを使用し て御発言ください。 御発言終了後は、係の者にマイクをお渡しください。 7 事 務局 の紹介 ●建築局都市計画課調査係長 最後に、事務局の紹介をさせていただきます。 建築局長の坂和でございます。 企画部長の秋元でございます。 都市計画課長の佐藤でございます。 それでは、事務局を代表いたしまして、建築局長の坂和より、一言、御挨拶申し上げま す。 ●建築局長 今年の4月に、建築局長に就任いたしました坂和でございます。平成24年度 の最初の都市計画審議会の開会に当たりまして、一言、御挨拶申し上げます。 昨年度より、継続して委員に御就任いただいている皆様におかれましては、かねてより 熱心な御審議を賜り、心から御礼を申し上げます。 また、本年度より、新たに委員に御就任いただいた皆様におかれましては、本審議会に おいて、お力添えをよろしくお願い申し上げます。 さて、横浜市は、新たな飛躍を目指しまして、昨年度、国家プロジェクトである環境未 来都市、国際戦略総合特区、特定都市再生緊急整備地域のトリプル選定を受けました。 -8- また、建築局におきましても、確かな技術力で安心安全な豊かな環境のまちづくりを進 め、市民の幸福度を高めようということを目標に掲げ、災害に強いまちづくり、環境豊か な住生活などの施策を進めています。 しかし、一方では、御承知のとおり、まちづくりにおいて人口減少、超高齢社会への対 応、低炭素循環型社会の構築、老朽化した大規模団地の再生や、都市間競争への取組みな ど、多様な課題に直面しています。 また、昨年発生いたしました東日本大震災により、災害に強いまちづくりの重要性が改 めて認識されています。 このような中で、都市計画の視点から、横浜の将来を見据えたまちづくりが、これまで 以上に求められているのだと考えています。 委員の皆様におかれましては、それぞれの専門性をもちまして、活発な議論をぜひとも お願い申し上げます。 簡単ではございますが、私からの挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いし ます。 ●建築局都市計画課調査係長 事務局からの説明は以上です。 8 議 事録 署名委 員の 指名 ●森地会長 それでは、これより審議に入りたいと思いますが、審議に入る前に、本日の審議会の議 事録署名委員を指名させていただきます。 本日は、黒田 陽子 委員と 玉野 直美 委員にお願いしたいと思います。よろしくお願 いします。 9 審 議事 項 地 区計 画の決 定に 関する 案件 ⑴ 議 第9 4 2号 横浜 国際港 都建 設計画 地区 計画の 決定 金沢幸 浦二 丁目マ ーチ ャンダ イジ ングセ ンタ ー地区 地区 計画 ●森地会長 それでは、審議案件について事務局から説明をお願いします。 ●建築局都市計画課長 そ れ で は 、 議 案 第 942号 、 金 沢 幸 浦 二 丁 目 マ ー チ ャ ン ダ イ ジ ン グ セ ン タ ー 地 区 地 区 計 画 の決定について御説明します。 本地区は、金沢区の臨海部、金沢産業団地の中に位置します。地区周辺を拡大します。 -9- 本地区は、金沢シーサイドライン幸浦駅と、高速湾岸線幸浦出入口の至近に位置してい ます。 初めに、現在の都市計画について御説明します。 用 途 地 域 は 工 業 地 域 で 、 容 積 率 200% 、 建 ぺ い 率 60% で す 。 最 高 限 高 度 地 区 は 、 最 高 高 さが31mの第7種高度地区です。 また、特別用途地区の特別工業地区に指定されています。特別用途地区は、用途地域内 の一定の地区において、その地区の特性にふさわしい土地利用の増進、環境の保護等の特 別の目的の実現を図るため、用途地域の指定を補完して定める地域地区の一つであり、そ の指定の目的のための制限又は禁止に関する必要な規定は条例で定めることとなっていま す。 工業地域においては、住宅系用途の建築物の建築が可能ですが、金沢産業団地の約 273haの 区 域 に つ い て は 、 住 居 系 用 途 の 建 築 物 の 建 築 を 禁 止 す る た め 、 特 別 用 途 地 区 の 特 別工業地区に指定しており、あわせて条例で住宅や共同住宅などの建築を禁止しています。 こちらは、本地区周辺の航空写真です。 現在、食料品、日用雑貨、化粧品、建築資材などを扱う流通業や、食料品、化粧品など を扱う生産業、自動車関連のサービス業などの企業が立地しています。 本地区は、「都市計画マスタープラン・全市プラン」では、工業系の土地利用の方針の 中に、「金沢区の臨海部埋立地の工業地では、工業の高度化に対応する良好な生産環境を 持つ魅力ある新工業地の保全・形成に努めます」となっています。 また、「都市計画マスタープラン・金沢区プラン」では、土地利用方針として、「臨海 部は工業系の土地利用を推進することにより、工場の集積地域としての良好な操業環境の 維持を図ります」となっています。 次に、まちづくりの経緯について、御説明します。 本市の6大事業の一つの金沢地先埋立事業により、昭和40年代に金沢産業団地の造成が 始まりました。 昭和50年代になると、金沢産業団地では、エリアごとに業種を限定して、分譲が行われ、 企業進出が始まりました。 昭和51年には、地区内の企業により協同組合横浜マーチャンダイジングセンターが設立 され、その後、自主協定である建築協定などにより、地区内の環境を維持してきました。 しかしながら、その一方で、臭いや粉じんを発生させる恐れのある施設、あるいは一般 車両の流入による道路の混雑化を招く恐れのある施設の進出等も予想され、良好な流通業 及び生産業を中心とした産業団地を維持していくための課題となってきたことから、平成 20年10月より協同組合によるまちづくり活動が開始され、その後、地区計画の導入に向け、 検討や合意形成等が行われ、平成23年12月に金沢幸浦二丁目マーチャンダイジングセンタ ー地区地区計画の策定に係る要望書が市長あてに提出されました。 それでは、地区計画の内容について御説明します。 -10- 地区計画では、地区計画の目標や区域の整備、開発及び保全に関する方針として、土地 利用の方針、地区施設の整備の方針、建築物等の整備の方針などを定めるとともに、地区 整備計画として、主に地区内の居住者等が利用する道路・公園などの地区施設の配置及び 規模や、建築物の用途の制限や壁面の位置の制限などの建築物等に関する事項などから必 要なものを定めることができます。 まず、地区計画の区域ですが、スクリーンの赤枠で囲んだ面積約16.8haの区域です。 地区計画の目標ですが、交通至便な立地優位性を生かした企業集積を促し、本地区にふ さわしい良好な操業環境の維持及び向上を図ることを目標としています。 土地利用の方針は、流通業及び生産業を主体とした企業施設の立地を図る、緑豊かでゆ とりある環境を形成するため、地区内の緑化に努める、としています。 地区施設の整備の方針は、地区内の歩行者の安全性及び快適性の向上を図るため、市道 長浜14号線及び市道長浜16号線に面する敷地に歩行者用通路及び緑地帯を設ける、緑豊か でゆとりある環境を形成するため、緑地を設けるとしています。 建築物等の整備の方針は、流通業及び生産業の操業環境の維持及び向上を図るため、建 築物の用途の制限、壁面の位置の制限及び垣又はさくの構造の制限について定めるとして います。 次に、地区整備計画の内容について御説明します。 地区整備計画には、地区施設の配置及び規模、壁面の位置の制限、建築物の用途の制限、 垣又はさくの構造の制限を定めます。 まず、地区施設ですが、既存の施設を今回地区計画に定めるもので、具体的には、地区 内を南北に通る市道長浜14号線と市道長浜16号線に面する敷地に、幅員3mの歩行者用通 路及び緑地帯を定めます。 そ の う ち 、 歩 行 者 用 通 路 の 部 分 の 幅 員 は 1.5m 以 上 と し 、 緑 地 帯 は 道 路 側 に 設 け る と し ています。右側が断面のイメージ図です。 図の赤い点線が道路と敷地の境界線ですが、境界線から敷地側が幅員3mの歩行者用通 路及び緑地帯になります。 道路側に緑地帯があり、1.5m以上は歩行者用通路とします。 そのほかに、1号緑地と2号緑地を定めます。 次に、壁面の位置の制限は、先ほど御説明した歩行者用通路及び緑地帯の部分に、道路 境界線から3m以上後退する壁面の位置の制限を定めます。 地 区 内 の そ の 他 の 道 路 に つ い て は 、 道 路 境 界 線 か ら 0.5m 以 上 後 退 す る 壁 面 の 位 置 の 制 限を定めます。 な お 、 床 面 積 が 5 ㎡ 以 内 で 、 軒 の 高 さ が 2.3m 以 下 の 物 置 な ど は 、 適 用 除 外 と な り ま す 。 建築物の用途の制限は、塩素・臭素・ヨード・硫黄等の製造の工場、アスファルトの精 製の工場、肥料の製造の工場、セメント・石膏・消石灰等の製造の工場などや、廃棄物の 収集、運搬、処分等の処理に供するもの、畜舎、堆肥者、ペット火葬場等、店舗、飲食店 -11- に 供 す る 部 分 の 床 面 積 の 合 計 が 1.500㎡ 以 上 の 店 舗 、 飲 食 店 な ど 、 ス ク リ ー ン に お 示 し し ているような用途の建築物は建築してはならないと定めます。 最後に、垣又はさくの構造の制限は、生け垣、フェンスその他これらに類する開放性の あるものとする。ただし、門柱その他これらに類するものを除くと定めます。 地区計画の内容に関する説明は以上です。 なお、本案件につきましては、平成24年5月15日から5月29日まで、都市計画法第17条 に基づく縦覧を行ったところ、意見書の提出はありませんでした。 以上で説明を終わります。御審議のほど、よろしくお願いします。 ●森地会長 ただいまの案件について、御意見、御質問はございますか。 ●黒田(和)委員 地区施設の配置及び規模と用途の制限について、お尋ねします。 地区施設として、3mの歩道を整備するとなっていますが、これはこれから整備するの でしょうか。それとも、もう整備済みなのでしょうか。 次に、航空写真では、配送センター等の駐車場が見受けられますが、こういった施設で すと、駐車場幅の切り開きが非常に長い幅になると思いますが、幅方向の制限は設けてい ますか。これが地区施設についての質問です。 それと、用途に関して、建築物制限、用途制限、従前にも制限がかかっていて、住宅、 共同住宅、老人ホーム等、こういった制限がかかっていると思いますが、新たに工業系の 用途制限等が加わります。 その中で、適用の除外があり、地区計画の用途の制限のただし書きのことだと思います が、現況、今度の用途制限に係る部分の業務を行っている事業体はどの程度ありますか。 ●建築局都市計画課長 まず、地区施設に定める幅員3mの歩行者用通路及び緑地帯は、整備済みです。 分譲した当時から、歩行者用通路及び緑地を敷地内に確保するという形でやっており、 それを担保するために、今回、地区計画に定めるものです。 次に、切り開きについて、地区計画において特に切り開きの制限というものは定めてい ませんが、自主協定においては、必要以上に確保しないことが望ましいとされており、私 どもが現地を調査したところ、極端に広い切り開きというのは、設けていないようです。 ●建築局都市計画課地域計画係長 建築物の用途の制限について、既存不適格になるような建物は現在ありません。 ●黒田(和)委員 地区の歩道整備について、現行あるものを担保していくということは、理解しました。 将来的に、流通センターの建て替え等により、広い切り開きが生じる可能性もあります ので、運用の中で十分にコントロールしていただきたいと思います。 -12- ●小野委員 少し重なるかもしれませんが、確認と方向性についてお伺いします。 こちらに現在ある施設と直近で将来建てる施設は、配送センターのほかにどのようなも のがありますか。この質問は、防災の観点からなのですが、海から住宅地の間に1kmもあ りません。津波などが来た場合に工場地帯の様々なものが、住宅地の方に流されてくるこ とになり、かなり危ないのではないかと思っています。 今回の計画では、より配慮された計画にされていると思いますが、黒田委員がおっしゃ ったように、今後のこの地区の基本計画のことを視野に入れますと、急には無理だと思い ますが、工場地帯であるのがいいのかどうか。配送センターですから問題はないと思いま すが、むしろみなとみらいのように、商業地区ですとか、埋立地なので、工場跡地をどこ まで住宅地に変えられるか分かりませんが、そういった方向性に転換していったほうがい いのではないかなという感じを持っています。 最初の質問に戻りますが、どのような政策がありますか。 ●建築局都市計画課長 当地区に立地している企業については、先ほど業種を列挙いたしましたが、企業数は合 計71企業あり、卸売業の繊維や身の回り品が7、化粧品、日用雑貨、衣料、紙卸業が13、 食料品卸売業が12、建築資材卸売業が9、機械工業卸売業が7、各種商品卸売業が1、サ ービス業が5、自動車販売関連が14、その他製造業が3です。 傾向としては、化粧品、日用雑貨、衣料系、食料品が合わせて25企業あり、環境に非常 に敏感な業種が立地しています。 ●小野委員 今の化粧品などの企業は、物を作られているわけではなく、保管されているということ で、特に防災的な観点からも問題はないと判断されているということでよろしいですか。 若しくは、将来的に、用途を転換していったほうがよいと思います。 ●建築局都市計画課長 工業地域であり、特別用途地区にも指定しているということと、金沢地先埋立事業によ って、工業流通系の企業を誘致したという経緯もありますので、横浜市としては、今後も 同じような業種の方々に立地を続けていただきたいと思っています。 土地の所有権の移転などについて調べたところ、土地の売買をされている企業が非常に 少ないという結果も出ていますので、引き続き流通業等の操業を続けていただけると思っ ています。 ●森地会長 そのほか、よろしいでしょうか。 それでは、ただいまの案件について、原案どおり了承してよろしいでしょうか。 (異議なし) -13- ●森地会長 それでは、議第942号については、原案どおり了承します。 地 区計 画の決 定に 関する 案件 ⑵ 議 第9 4 3号 横浜 国際港 都建 設計画 地区 計画の 変更 みなと みら い21 中央 地区地 区計 画 ●森地会長 次の案件の説明をお願いします。 ●建築局都市計画課長 議第943号、みなとみらい21中央地区地区計画の変更について御説明します。 みなとみらい21地区は、横浜都心に位置しており、地区の西側にはJR根岸線が隣接 し、地区内にはみなとみらい線が通っているほか、横浜羽田空港線や臨港幹線道路等が地 区を南北に貫くように整備されています。 みなとみらい21地区は、横浜駅東口地区、中央地区及び新港地区の3地区に分かれて います。 今回、御説明する、みなとみらい21中央地区地区計画は、中央地区のうち、スクリー ンの赤枠の面積約115.7haの区域です。 初めに、現在の都市計画について御説明します。 用 途 地 域 は 、 全 域 が 商 業 地 域 で 、 建 ぺ い 率 80 % 、 容 積 率 は 区 域 に よ っ て 海 側 か ら 、 400%、600%、800%となっています。 高度地区は、最高限第7種高度地区が定められており、道路と一部の区画を除いた区域 に、最低限第1種高度地区が定められています。 地区全域が、防火地域となっています。 また、地区の一部に、臨港地区と特定街区が定められています。 次に、まちづくりの経緯について御説明します。 横浜市では、都心部を強化する事業として、みなとみらい21事業を位置付け、昭和58 年に事業着手して以来、都市機能と港湾機能が融合した、活力ある国際文化都市の実現を 目指し、計画的なまちづくりを進めています。 昭和63年には、「みなとみらい21街づくり基本協定」が締結されました。この協定は、 地権者間において、まちづくりについてのルールを自主的に定め、その基本的な考え方を 共有しながら、調和のとれたまちづくりを進めることを目的としています。 そして、平成元年には、基本協定に基づく自主的なルールを法制度的にも確かなものと するために「みなとみらい21中央地区地区計画」を決定しました。 その後、まちづくりの進捗にあわせて、8回の変更を行っており、平成6年、9年及び 15年には区域の拡大をしています。 -14- スクリーンにお示ししているのは、本年1月に撮影した航空写真です。 1枚目は、横浜駅東口からみなとみらい21地区を撮影した写真です。 2枚目は、桜木町駅前から撮影した写真です。 3枚目は、地区の西側から新高島駅の方向を撮影した写真です。 また、みなとみらい21地区では、「クイーン軸」「キング軸」「グランモール軸」、 この3本の歩行者専用道路を骨格とし、これらを結ぶ通路を街区の中に設けることにより、 安全で快適な歩行者ネットワークを形成することとしています。 次に、街区開発の状況について御説明します。 こちらは、15年前の平成9年の開発状況を示したものです。御覧のとおり、桜木町駅に 近いクイーン軸沿いの街区を中心として開発が行われてきたことが確認できます。 こちらは、平成24年現在の開発状況を示したものです。近年では、キング軸とグランモ ール軸が交わる地区北西部の新高島駅周辺に街区開発がシフトしてきています。 新高島駅周辺では、開発事業者を募集している、あるいは予定している街区が複数あり、 開発にあたっては、歩行者ネットワークに対する配慮が求められます。 近年、街区開発の進捗にあわせて基盤整備が進められており、平成21年には、横浜駅東 口地区と中央地区をつなぐ、はまみらいウォークが整備されました。 また、平成22年には、みなとみらい大通りを横断する歩行者専用デッキである、みなと みらい歩道橋が整備されました。 このような現状を踏まえ、みなとみらい21中央地区の主要な歩行者動線であるグラン モール軸及びキング軸と横浜駅とのアクセス性を向上させ、街区の開発を通じて歩行者ネ ットワークの形成を図るため、地区計画を変更します。 それでは、地区計画の内容について御説明します。 初めに、現在の地区計画の概要について御説明します。 本地区計画の目標としては、24時間活動する国際文化都市など、三つの都市像の実現を 目指して、計画的な市街地形成を図ることとしています。 土地利用の方針としては、21世紀の都市にふさわしい調和とバランスのとれた街を形成 するため、御覧の五つのゾーンごとに特色を持った土地利用を誘導することとしています。 地区施設等の整備の方針としては、安全で快適な歩行者空間のネットワークの形成など、 御覧の四つの方針を定めています。この方針に基づき、スクリーンにお示ししているよう に、地区施設を設置しています。 建築物等の整備の方針としては、21世紀の都心にふさわしい街並みの形成を実現するた め、四つの方針に基づき建築物等を誘導することとしています。 また、地区整備計画の中で、建築物等の用途の制限を含め、御覧の六つの項目を定めて います。 次に、地区計画の変更の内容について御説明します。 まず、地区施設の配置と規模の変更ですが、今回の変更では、新高島駅周辺において、 -15- 歩行者動線等を担保する地区施設である「主として歩行の用に供する青空・非青空の空 地」として、66街区から54街区に斜めにつながる幅員8mの歩行者動線を新設します。 これにより、横浜駅方面からの歩行者を、地区の主要な歩行者動線であるキング軸やグ ランモール軸へ、より円滑に誘導します。 これに伴い、65街区と54街区を結ぶ幅員8mの歩行者動線を廃止します。 なお、事前にお配りした資料では幅員6mと表示していましたが、正しくは幅員8mで す。この場をお借りして訂正させていただきます。 さらに、65街区と66街区を結ぶ歩行者動線の幅員を8mから6mに変更します。 最後に、今後、街区開発が予定されている56街区方面への歩行者動線として、56街区と 66街区を結ぶ幅員4mの地区施設を新設します。 これらにより、地区施設である「主として歩行の用に供する青空・非青空の空地」につ いては、幅員8m以上のものの延長が約1,620mから約1,550mに、幅員6m以上のものの 延長が約480mから約610mに、幅員4m以上のものの延長が約2,530mから約2,620mに、 それぞれ変更となります。 また、地区整備計画のうち、建築物等の高さの最高限度について、電気通信事業法の改 正に伴い、適用除外の文言の一部を修正します。 地区計画の変更の内容に関する説明は以上です。 なお、本案件につきましては、平成24年4月13日から4月27日まで、都市計画法第17条 に基づく縦覧を行いましたが、意見書の提出はありませんでした。 以上で説明を終わります。御審議のほど、よろしくお願いします。 ●森地会長 ただいまの案件について、御意見、御質問はございますか。 ●黒田(和)委員 みなとみらい地区の整備は大分進んでおり、この新高島地区が次なる開発の中心となっ ていくのかなと思います。 そのような状況での地区施設の変更です。内容は、歩道橋の計画を変更するというもの だと思いますが、既にペデストリアンデッキが整備されており、民地内にもペデストリア ンデッキの階段部分等が整備されています。これらについては、横浜市が整備を行ったも のですか。 また、地区施設として横浜市が保有しているのでしょうか。現在の状態について教えて ください。 次に、65街区に企業ビルが立地しています。この65街区に至る歩道橋は、横浜市が整備 したものだと思いますが、敷地内の企業ビルの2階部分に公開歩道があり、そこについて は、どのような形で地区施設として担保されているのでしょうか。 これから、54街区についても、民地の中に地区施設を指定していくことになりますが、 これも整備は横浜市が行うのか、あるいは民間事業者になるのか、教えてください。 -16- ●都市整備局みなとみらい21推進課長 まず、今回新設する幅員8mの地区施設について、既にペデストリアンデッキが整備さ れているということで、現在設置されているみなとみらい歩道橋のことと思いますが、U R都市機構の施行で土地区画整理事業をしており、その中で整備しています。 現在は、土地区画整理事業が終わっていますので、市が管理しています。 次に、65街区へ渡る歩道橋ですが、民地内については、ビル設置者が整備したものです。 今後については、54街区を含め民地内については、基本的にビルを建てる方が設置する という考え方で進めていくことになります。 ●黒田(和)委員 整備主体は、理解しました。 新高島地区ですが、最近52街区と55街区について、一般公募で事業者を公募されていま すが、その進捗状況を教えてください。 また、54街区と56街区について、一体的な開発を誘導するという考えで、スーパーブロ ック的な高容積率や超高層建築物のための高さ基準が地区計画に定められていますが、ど のような街、どのような完成形をイメージしているのか、具体的なビジョンがあれば教え てください。 ●都市整備局みなとみらい21推進課長 新高島駅周辺地区は、地区計画においてビジネスゾーンA地区として位置付けており、 企業の本社機能等とにぎわい施設等が融合できればと思っています。具体的な街区割りや 企業誘致の方法については、これからの検討になります。 公募の進捗状況ですが、昨年度52街区の公募を行い、応募が1件ありましたが、規定の 点数に満たなかったため、成立しませんでした。 55街区の公募については、最近、企業登録を締め切ったところですが、応募はありませ んでした。 今後どのようにするかは、これから検討することになります。 ●黒田(和)委員 現在の経済状況では、これだけの大規模な開発を行う体力を持った企業は、横浜市内に はおそらくいないですし、東京や海外から誘致するにもかなりのシティセールスが必要か なと思います。 また、誘致が完了するまでは、仮設的な施設で運用されていく可能性が高いので、そう いった施設について、全体との齟齬が発生しないように、市としても十分配慮し、誘導し ていただきたいと思います。 ●森地会長 そのほかいかがでしょうか。 ●小野委員 まず、資料の2-9の表の中で、情報について、「高度情報化にふさわしい機能及び構 -17- 造を有する建築物とする」とありますが、具体的にどのようなアイデアがあるのかを教え てください。 次に、先ほど歩行者空間についての説明があり、非常にいいことだと思いましたが、歩 くということにつけ加えて、もう少し広域に移動する場合に、桜木町まで含めた広範囲の 移動に、現在、赤い靴号がありますが、それを例えばストリートカーに変更して、観光客 の方や住民の方の移動性を高めるというような方向性はいかがでしょうか。 最後に、景観に関して、軸の中にランドマーク的な建物を配置すると資料にありますが、 資料の中にあるような高いものから低いものに連続していくような計画や、こちらの地区 は白をメインに景観をつくられていると思いますが、今後もそのような方向性でいくのか、 あるいはレンガなどそういった色彩の計画もあるのかなどについて、3点お伺いします。 ●都市整備局みなとみらい21推進課長 1点目の高度な都市機能については、基本的にみなとみらい地区は、国際性豊かなまち づくりのために、特に企業の本社機能等を誘致していきたいと考えています。 2点目の歩行者ネットワークについては、横浜から桜木町を結ぶ動線として、グランモ ール軸を重要な都市軸と考え、それを基本に考えています。 3点目の景観ランドマークについて、具体的なことはこれから決めていくことになりま すが、基本的な概念としては、クイーン軸にあるパシフィコ、クイーンズスクエア、ラン ドマークタワーのように、海から徐々に高くなっていくような、スカイラインを整える考 え方で計画は進めています。 ●小野委員 今の御回答につけ加えてお伺いしたいのですが、1点目の情報について、企業の本社機 能という大きなお話のほかに、道路案内情報や防災情報の機能はどのようなものをお考え ですか。 提案として、例えば、最近の自動販売機は、飲み物を実際に展示する代わりに、デジタ ルサイネージのように液晶画面に飲み物の画像を表示しています。そのようなものを一定 の間隔で配置することによって、それが案内機能にも代わったりするなど、そういうもの を兼ねることはできないでしょうか。 2点目のグランモール軸、桜木町からの連続性について、実際に歩いてみたのですが、 距離がかなりあり、お年寄りや観光客の方があかいくつ号を並んで待っているシーンを見 ます。 せっかく歩行者機能が充実しているので、それに加えて、最近行われている自転車の交 通実験などをさらに高める担い手、ストリートカーまでいかないかもしれないですが、も う少し交通機能を高めることができたらいいのではないかと思います。 3点目の景観について、今の御回答から、新高島の駅とクイーンズスクエアの間の地区 に林立している同じような高さのマンション群は、このような形ではなくて、高低の連続 がある景観になるよう計画されているということでよろしいですか。 -18- 1点目について、企業の本社機能ではなく、歩行者の方などに関しての情報機能という ことに対して、何かあれば教えてください。 ●都市整備局みなとみらい21推進課長 歩行者の情報機能については、みなとみらいで統一したサインがあり、それで歩行者の 利便性の向上を図っています。 また、防災情報については、街路灯等に標高の表示をしています。 なお、デジタルサイネージを使ったらどうかということですが、これについては、基本 的には、建物の中でどのようにしていくかということになると思いますが、今後検討して いきたいと思います。 ●森地会長 そのほかいかがでしょうか。 ●田中委員 幅員について6m、8mと言っていますが、1日の歩行者を何万人、何十万人と想定し ていますか。 みなとみらい地区で花火大会を開催する際、警備上の都合などで何十万人集まったら困 る、交通渋滞が発生するから大きな催し物はできるだけ避けてほしいなど、そういう状況 だが、みなとみらい地区の全体像というものをどのように把握しているのか。 例えば、50万人集まったら困る、あるいは20万人集まったら困ると。こういうことが催 しによって現実に発生している。 今の説明を聞いていても、一体何を基準にしてビル建設や歩道状空地の話をしているの か分からない。 ●都市整備局みなとみらい21推進課長 6m、8mという幅員については、通常の利用に加えて、催事、花火大会等の来街者を 含めた形で、幅員は算出しています。 ●田中委員 それで、みなとみらい地区全体の催し物があった場合に、最大どの程度のキャパシティ で 道 路 設 計 し て い る の か 、 あ る い は 車 両 の 通 行 量 が 最 大 で ど の 程 度 か 、 平 均 時 速 10km、 20kmではどの程度の通過交通量か、そういうものについて、全て目安を持ってきちんとや っているのか。 ●都市整備局みなとみらい21推進課長 現在、手元にデータを持ち合わせていません。 ●田中委員 大 事 な こ と は 、 み な と み ら い 地 区 全 体 が 100年 ご と の 大 き な 催 し 物 を し て も 、 あ る い は 一つのいろいろな街の使い方があった場合にしても、様々な面から最大の利用価値がある 街でなければならないということ。 また、私ども議会の方でも出ますが、道路標識等の多言語化、あるいは動線を考えた場 -19- 合の負担に対する機能など、資料を見ていても、そういうものがどこにも出てきてない。 そうすると、ただ単に線引きをするだけで、議会で今まで議論されているものが網羅さ れておらず、こういうものに加わってきていない。 それから、みなとみらい地区のビルの谷間を5歳、6歳のこどもが歩いたとして、あそ この風速にどこまで耐えられる歩行能力を持っているのか。 この街を歩くお母さん方、もし小さい子を横浜駅からパシフィコ横浜まで歩かせるとし て、風速が5m、10mあって、2、3歳のこどもを連れて歩く。それに対する配慮がこの 道路のどこにあるのか。 これまでに議会の議論で出た様々な意見がここに網羅されていない。 横浜には、国際港都建設計画と都市計画審議会がある。国際港都という部分に対する認 識について、市職員は、本当に国際港都の意味が分かっているのか。 最低限答えてほしいこととして、一体この街は、催事等があった場合、収容可能人数は、 50万 人 な の か 、 あ る い は 100万 人 な の か 、 こ れ ら の 人 々 が こ の 街 を 通 過 し て も 機 能 す る 街 なのか。一体何十万の人を想定したまちづくりなのか。 青空・非青空の空間を確保するという計画について、催し物があったときに何十万人ま で耐え得る、それだけの機能を考えた上で、この動線のあり方というものを論じているの か。その点については、資料がなくても明確に答えてください。 ●都市整備局みなとみらい21推進課長 基本的にみなとみらいのまちづくりは、ペデストリアンデッキ、あるいは建物内の空地 等で、公共的な空間を確保しています。 具体的に、催事について何十万人という数字については資料が無いため、今お答えでき ません。 ●田中委員 こ の 街 は 、 横 浜 市 民 370万 人 が 市 民 と し て の 意 識 、 横 浜 に 住 ん で よ か っ た 、 そ の 象 徴 的 な街です。 そこで様々な行事が行われた場合に、どこまで可能なのか。そういう大前提があって初 めて動線の変更などが議論できるのではないか。 50年前に議論しても、30年前に議論しても、10年前に議論しても、同じ土俵でやってい るのでは、一体何のためにあなた方のセクションはあるのか。 ●森地会長 そもそもマスタープランと本件との関係がどうなっているかという趣旨だろうと思いま すので、事務局から説明をお願いします。 ●建築局都市計画課長 御意見ありがとうございます。我々としても真摯に受けとめたいと思います。 まず、今回の歩行者デッキについては、横浜側からこのデッキを使う方として、1日約 8万8,000人の需要を見込んでいますが、充分対応できると想定しています。 -20- ほかに、桜木町等ほかの駅から発生する通行量についても、ただいまデータが手元にな いため、詳細な御説明をできませんでしたが、行事などによる大規模な集客などをみなが ら、今後、計画を立てていきたいと考えています。 ●森地会長 そのほか、よろしいでしょうか。 それでは、ただいまの案件について、原案どおり了承してよろしいでしょうか。 (異議なし) ●森地会長 それでは、議第943号については、原案どおり了承します。 特 別緑 地保全 地区 の決定 に関 する案 件 ⑶ 議 第9 4 4号 横浜 国際港 都建 設計画 特別 緑地保 全地 区の決 定 馬場二 丁目 特別緑 地保 全地区 ●森地会長 次の案件の説明をお願いします。 ●建築局都市計画課長 議第944号、馬場二丁目特別緑地保全地区の決定について、御説明します。 特別緑地保全地区は、無秩序な市街地化の防止等に資する緑地や、伝統的又は文化的意 義を有する緑地、地域住民の健全な生活環境の確保に必要であり、かつ、風致、景観が優 れた緑地、又は動植物の生息地、生育地となる緑地等の保全を図ることを目的とする地域 地区であり、都市緑地法に基づき、都市計画に定めるものです。 まず、本市における、特別緑地保全地区に関する位置付けについて御説明します。 平成18年度策定の「横浜市水と緑の基本計画」に基づき、平成21年4月に「横浜みどり アップ計画 新規・拡充政策」を策定し、その具体的施策の一つに、特別緑地保全地区を 含めた緑地保全制度の拡充を挙げています。 さらに、平成22年12月に策定された「横浜市中期4か年計画」の中でも、「横浜みどり アップ計画 新規・拡充施策」を確実に推進するとしています。 また、「横浜市水と緑の基本計画」に基づき、緑の七大拠点、河川沿いのまとまりのあ る農地・樹林地の拠点、市街地を臨む七つの丘、海をのぞむ丘、郊外部のまとまりのある 樹林地、これらの中の良好な緑地について、特別緑地保全地区を指定するとしています。 現在、特別緑地保全地区は、全部で54地区、面積は約260.6haを指定しています。 今回は、鶴見区の馬場二丁目において、特別緑地保全地区を新たに決定するものです。 本地区は、鶴見区の西部、JR横浜線大口駅の北約1.5kmに位置し、面積は約0.3haです。 地区の東側には、国道1号線があります。 本地区の近隣には、馬場花木園、馬場二丁目公園などがあります。地区の東には、室町 -21- 時代から利用されていたといわれる「馬のメド坂」と呼ばれる古道があり、さらにその南 東には市道鶴見駅三ツ沢線があります。 区域区分は市街化区域、用途地域は第一種低層住居専用地域です。 上位計画の位置付けとして、都市計画マスタープラン・鶴見区プランでは、地域の人々 と協力して緑や歴史資源の保全、活用、管理を行っていくとしています。 スクリーンにお示ししているのは、本地区周辺の航空写真です。先ほど御紹介した馬場 花木園、馬場二丁目公園はこちらになります。 本地区は、スクリーンの写真のように、周辺の住宅地からもよく見え、馬場花木園とと もに谷戸の景観を示す、まとまりのある緑地となっています。 地区内の植生は、クヌギやエノキ、ミズキを中心とした混合樹林となっています。 本地区について、周辺住宅地からの優れた風致景観を保全するとともに、地域住民の健 全な生活環境を確保するため、特別緑地保全地区を決定します。 なお、本案件については、平成24年5月15日から5月29日まで、都市計画法第17条に基 づく縦覧を行いましたが、意見書の提出はありませんでした。 以上で説明を終わります。御審議のほど、よろしくお願いします。 ●森地会長 ただいまの案件について、御意見、御質問はございますか。 それでは、御意見、御質問がないようですので、本件について、原案どおり了承してよ ろしいでしょうか。 (異議なし) ●森地会長 それでは、議第944号について、原案どおり了承します。 道 路の 変更等 に関 する案 件 ⑷ 議 第9 4 5号 横浜 国際港 都建 設計画 道路 の変更 3・3 ・8 号藤棚 伊勢 佐木線 ⑸ 議 第9 4 6号 横浜 国際港 都建 設計画 防火 地域及 び準 防火地 域の 変更 ●森地会長 次の案件の説明をお願いします。 ●建築局都市計画課長 議 第 945号 、 横 浜 国 際 港 都 建 設 計 画 道 路 3 ・ 3 ・ 8 号 藤 棚 伊 勢 佐 木 線 の 変 更 に つ い て 、 並びに議第946号、防火地域及び準防火地域の変更について、御説明します。 本案件は、都市計画道路網の見直しに基づく都市計画案件であるため、初めに都市計画 道路網の見直しの経緯及び概要を御説明した後、都市計画変更の内容について御説明します。 -22- また、本案件は神奈川県決定案件である磯子浜松町線の関連案件ですので、初めに磯子 浜松町線の変更について御説明し、その後、横浜市決定案件である都市計画道路藤棚伊勢 佐木線並びに防火地域及び準防火地域の変更について御説明します。 なお、磯子浜松町線の変更については、今後、神奈川県で開かれる都市計画審議会に付 議される予定です。 また、本年4月から施行された改正都市計画法に基づく権限移譲に伴い、都市計画道路 の決定は全て横浜市決定となりましたが、磯子浜松町線の変更については、前年度から都 市計画の手続を行っているため、神奈川県が決定するものです。 それでは、都市計画道路網の見直しの経緯及び概要について、御説明します。 横浜市の都市計画道路の多くは、昭和40年代までに都市計画決定されており、その後、 全市的な見直しは行われてきませんでした。この間、都市構造や社会状況などの様々な面 での変化への対応や、平成14年8月に取りまとめられた国の社会資本整備審議会の中間答 申を踏まえ、未着手の幹線街路を対象として、都市計画道路網の見直しを行いました。 ここで、見直しの経緯について御説明します。 平成16年7月の本審議会において、これからの都市計画道路網のあり方について諮問し、 答申をいただいた後、節目ごとに市民の皆様から御意見を伺うとともに、本審議会に進捗 状況などを報告し、平成20年5月に「都市計画道路網の見直しの素案」として取りまとめ ました。 この「都市計画道路網の見直しの素案」の内容について、御説明します。 横浜市内の都市計画道路は、自動車専用道路などを除きますと、平成18年度末時点で約 689kmあり、このうち、整備済みが約6割、事業中が約1割、残る約3割、約196kmの幹線 街路が未着手となっていました。 スクリーン右側の図に、見直しの対象となる未着手の路線・区間を赤い点線でお示しし ています。これらの路線について、円滑な移動の確保などの視点からの必要性や、周辺環 境 、 土 地 利 用 と の 整 合 、 既 存 道 路 の 有 効 活 用 の 検 証 な ど を 行 っ た 結 果 、 存 続 が 約 173km、 変更候補が約13km、追加候補が約6km、廃止候補が約10kmとなり、この結果、見直し後の 延長は、約191kmとなりました。 以上が、都市計画道路網の見直しの経緯と概要です。 続いて、これまでの取組状況について、御説明します。 御覧の廃止候補5路線及び、変更候補5路線の計10路線について、既に都市計画変更の 告示をしています。 なお、今回、都市計画変更を行う磯子浜松町線は、スクリーンにお示しする緑の丸で囲 まれた区間です。 それでは、まず神奈川県決定である、3・3・37号磯子浜松町線の変更について御説明 します。 今回、都市計画変更を行う磯子浜松町線は、磯子区久木町を起点とし、西区中央二丁目 -23- を終点とする延長約4,850m、代表幅員25mの都市計画道路です。 周辺には、御覧のような都市計画道路があります。 また、一部区間において、一般国道16号と重複しています。 磯子浜松町線は、「都市計画道路網の見直しの素案」において、起点から天神橋付近ま での未整備区間と、前里町4丁目交差点から境之谷交差点付近までの未整備区間を、廃止 候補としています。 まず、南側の廃止候補を拡大して御説明します。 磯子浜松町線の南側の廃止候補は、起点の磯子区久木町から、丸山一丁目の天神橋付近 ま で の 約 1,470m の 未 整 備 区 間 で す 。 周 辺 に は 、 都 市 計 画 に 定 め て い る 幹 線 街 路 と し て 、 国道16号線、山下本牧磯子線、国道357号線があります。 また、堀割川に並行して、一般国道16号を初めとする御覧の現道があります。 この区間を廃止する理由を御説明します。 当該区間は、堀割川に並行して、一般国道16号があり、同等の自動車交通機能を有して います。 また、磯子浜松町線と重複して、歩道を有した比較的良好な滝頭疎開道路などがありま す。 これらの現道により交通機能を代替できるため、「都市計画道路網の見直しの素案」の とおり、この区間を廃止します。 次に、北側の廃止候補について、御説明します。 「都市計画道路網の見直しの素案」では、前里町4丁目交差点から境之谷交差点付近ま で の 約 950m の 未 整 備 区 間 を 廃 止 候 補 と し て い ま す 。 周 辺 に は 、 都 市 計 画 に 定 め て い る 主 な幹線街路として、桜木東戸塚線、藤棚伊勢佐木線、国道1号線があります。 この区間を廃止する理由を御説明します。 当該区間周辺には、同等の交通機能を有する都市計画道路藤棚伊勢佐木線があります。 また、同様に都市計画道路桜木東戸塚線があります。 これらの都市計画道路により、当該区間は交通機能を代替できることから、都市計画道 路網の見直しの素案のとおり廃止します。 当該区間の廃止に伴い、北側の西区境之谷から中央二丁目までの存続する区間について は、磯子浜松町線としての区域を廃止し、藤棚伊勢佐木線としての区域に追加します。 この藤棚伊勢佐木線の変更は、横浜市決定となるため、後ほど御説明します。 磯子浜松町線の変更内容をまとめます。 起点側、終点側の2区間を廃止することにより、起点を磯子区久木町から磯子区丸山一 丁目に、終点を西区中央二丁目から南区前里町に変更します。 これに伴い、都市計画道路の名称を磯子浜松町線から磯子前里線に変更し、路線の延長 は、約4,850mから約1,520mとなります。 また、あわせて車線の数を4車線と定めます。 -24- 以上が、神奈川県決定案件である磯子浜松町線の概要です。 次に、横浜市決定案件である3・3・8号藤棚伊勢佐木線、並びに防火地域及び準防火 地域の変更について、御説明します。 藤 棚 伊 勢 佐 木 線 は 、 西 区 境 之 谷 を 起 点 と し 、 南 区 浦 舟 町 を 終 点 と す る 、 延 長 約 1,790m 、 代表幅員25mの都市計画道路です。交差する主な都市計画道路は、磯子浜松町線、桜木東 戸塚線、横浜鎌倉線、大桟橋浦舟線です。 次に、変更の内容を御説明します。 先ほどご説明した磯子浜松町線の変更によって廃止する区間のうち、西区境之谷交差点 付近から浜松町交差点までの区間について、藤棚伊勢佐木線に追加します。 このため、藤棚伊勢佐木線については、まず、起点を西区境之谷から西区浜松町に変更 します。 次に、路線延長は、約1,790mから約2,700mとなります。 あわせて、車線の数を4車線と定めます。 以上が変更内容となります。 次に、これら都市計画道路の変更に伴う防火地域及び準防火地域の変更について、御説 明します。 変更する位置は、スクリーンでお示しする境之谷交差点付近になります。当該地付近に ついて、都市計画道路沿道の防災性の向上を図るため、沿道区域を防火地域、それ以外を 準防火地域としています。 今回、都市計画道路の変更にあわせ、変更後の藤棚伊勢佐木線の沿道を準防火地域から 防火地域へ変更します。 また、廃止する磯子浜松町線の沿道の一部を、防火地域から準防火地域に変更します。 以上が、藤棚伊勢佐木線並びに防火地域及び準防火地域の都市計画変更の概要となりま す。 なお、これらの変更については、都市計画法第17条に基づく縦覧を平成24年2月3日か ら17日まで行いましたが、意見書の提出はありませんでした。 以上で説明を終わります。御審議のほど、よろしくお願いします。 ●森地会長 それでは、議第945号及び946号の質疑に入りたいと思いますが、本件は、藤棚伊勢佐木 線に関する一体の都市計画ですので、質疑、採決ともに一括で行いたいと思いますがよろ しいですか。 (異議なし) それでは、ただいまの案件について、御意見、御質問はございますか。 ●黒田(和)委員 経緯の部分で、従前の磯子浜松町線の位置決定について、隣接地に一般国道16号がある にもかかわらず、なぜ天神橋から久木町に至る疎開道路を都市計画道路として施設決定さ -25- れていたのか。それをまずお尋ねします。その後に幾つか質問したいと思います。 ●建築局都市計画課長 過去の資料が残っておらず、なぜ国道16号を外して、磯子浜松町線を、現在の国道16号 ではないところに都市計画決定したのかという理由はわかりませんでした。 滝頭疎開道路については、第二次世界大戦時に建物疎開をして、道路状の形にして空け たという経緯があります。 また、国道16号の昭和30年代の地形図を見たところ、市電が走っていました。 ここからは推測になりますが、当時、疎開道路を建物疎開により拡げたことと、国道16 号沿いを走っていた市電が国道16号の幅員の半分程度を使っていたこと、これらが原因だ ったのではないかと思います。 ●黒田(和)委員 今回、藤棚伊勢佐木町線を延長するという市の決定案件についての審議ということは承 知していますが、今後、天神橋から八幡橋に至る国道16号線、これを市の都市計画決定と してされていくのかどうか。 当該部分の現況は、幅員が20mを少し超える程度であり、1級国道の道路基準を満たし ていない道路構造となっており、堀割川沿いには一連の歩道整備がされていません。 また、市営、民営のバス路線となっていて、バス停もありますが、一連の歩道整備がさ れていないために大きく迂回をしないと、バス停に至ることができないという状況です。 さらに、バス停について、バスベイの整備がされていません。 幸いそれほど大きな交通量がないので、支障は起きていないとは思いますが、利便性が 大変悪いです。 これからはこういう都心部についての道路整備というのは、交通量だけではなくて、自 転車、歩行者の快適性、安全性、そういったものに資する道路にしていく必要があると思 います。 都市計画道路の見直しということで、廃止路線、新設路線、変更路線等々ありますが、 未整備の中には、郊外部でかなり高規格な道路も計画されており、果たしてその場所にそ れだけの交通需要がこれから発生していくのかというのが甚だ疑問に思われるような道路 が高規格道路になっています。 反面、都心部の旧都心市街地部では、非常に狭い道路がバス路線になって、歩道も整備 されていないというところが多々あります。 ですから、限られた資産をうまく活用する中で、コスト動態を精査し、優先順位を決め ていったらどうかと思います。 そこで、最初に戻りますが、天神橋から前里町に至る部分、久木町から先の金沢区に至 る部分については、国道16号線についても重複して都市計画決定されています。 ほかの1号線、15号線、横浜市内の国道については、全て重複して都市計画決定されて います。そういう中で、天神橋から久木町に至るこの路線について、今後、都市計画道路 -26- とする予定はあるのかお伺いします。 ●建築局都市計画課長 御指摘のとおり、磯子浜松町線を廃止した場合、一般国道16号について、天神橋から北 の方向は、都市計画道路が重複してかかった状態のままですが、八幡橋から天神橋までは、 都市計画道路が指定されていない区間が存在することになります。 この件については、神奈川県や道路管理者である横浜国道事務所と長期間議論してきま した。 本来であれば、磯子浜松町線を廃止する場合、一般国道16号を新たに都市計画区域に設 定し、整備していくことが一番望ましいということでやってきました。 その中で、横浜国道事務所も将来的には整備したいということでしたが、今、都市計画 決 定 す る と し て も ど の よ う な 線 形 に す べ き か 、 ま た 、 現 在 、 国 道 357号 を 整 備 し て い る 状 況で、開通後に一般国道16号でどの程度の交通量が見込まれるのかなど、現段階では判断 が難しいということでした。 また、すぐに事業化することも難しいということもあり、横浜市、神奈川県、横浜国道 事務所の三者での調整により、磯子浜松町線については廃止することとしました。 一般国道16号については、どのような形で都市計画をかけるかということについて、国 道 357号 の 開 通 後 の 交 通 量 、 あ る い は 将 来 の 道 路 交 通 量 な ど を 勘 案 し な が ら 、 設 計 な ど に も適宜着手していくというようなことで考えています。 いずれにしても、この件については、神奈川県の都市計画審議会でも意見が交わされる 可能性がありますので、その経過を踏まえ、対応していきたいと思います。 ●黒田(和)委員 経緯等は少し分かりました。国道357号線の整備も進捗していると承知しています。 そのような状況においても、やはり全体的な都市計画道路のネットワークとして、天神 橋で途切れるというのは、形的に少しおかしいと思います。 将来的な交通需要の中で、4車線道路である必要がなくなる可能性もありますし、その 中で、自転車専用通路や歩行者の歩道整備、そういったものも長期的な視野の中で検討さ れると思いますが、少なくとも堀割川のサイドには一連した歩道がありません。いずれに しても少し欠陥がある道路形状になっていると思います。 それを将来的にどのようにしていくのか。 これは権限移譲により、都市計画道路の決定権者は横浜市となりますので、長期的な視 野をもって、道路計画を担保していただきたいと思います。 ●森地会長 そのほかいかがですか。 ●高見沢委員 私は県の都市計画審議会の委員も兼ねており、そちらで意見しようと思っていますが、 県決定ということを承知しながら、あえて申し上げます。 -27- 廃止すること、それ自体は特に問題はないというこれまでの経緯があるので、その点は 良いと思いますが、廃止するための担保措置、あるいはネットワークという観点から考え ると、一部を廃止して残りの部分を将来やりますというものの、起点が途中から始まって いるというのは、いかにも都市計画ではないのではないかと思います。 磯子浜松町線については、市の都市計画審議会で決めるわけではないのですが、許して しまうと、一体横浜の都市計画は何をやっているのかと思われるようなことではないかと 自分は思っています。 その上で、今、何も当てがないのに廃止してしまうという時間の問題も考えなければい けないと思います。なぜ今、手続をしなければいけないのか。 この場で議論することではありませんが、もう少し具体的な将来像、ネットワークは別 の16号で組めるので、単に廃止するのではなくて、両方を組み合わせることで歩行者、自 転車その他自動車、それらがスムーズに動きやすくなるというような担保といいますか、 具体的なものが見えてから廃止しても、十分遅くないのではないかと思います。 この議案について反対ということではないのですが、それについて何か具体的な突破口 など、横浜市の見解をお伺いします。 ●建築局都市計画課長 本来であれば、現在の国道16号に重ねて都市計画決定されているというのが、一番自然 な形であると思います。 一方で、廃止する磯子浜松町線の南側の部分について、現在の形で整備することは、自 然な形ではないと思っており、本来であれば、一般国道16号を拡幅することが自然な形で あると思っています。 本市としては、都市計画道路の見直しの素案を策定し、それに沿って、順次、廃止や変 更などを行い、過度な都市計画制限を沿線の皆様に与えることは、できる限り直していこ うという姿勢でこれまで取り組んできました。 そういう中で、国による一般国道16号の整備の予定が見えない、あるいは設計が進んで いないので都市計画決定ができない状況ということを理由に、磯子浜松町線の沿線にお住 まいの皆様に都市計画制限をかけ続けている状態は、本市としては地元の方に心苦しい次 第です。 不自然な形態であることは重々承知しつつも、廃止させていただきたいということで、 県と協議してきた経緯があります。 ●田中委員 私の自宅は、都市計画道路の区域に含まれていて、昭和27年以降、実際に2階建てしか 建てられない状態です。固定資産税だけ上がるという非常に迷惑な話で、市会の議論にお いても、事業が進まないものについては、一旦廃止すべきという話が出ています。ですか ら、もう廃止すべきものは廃止すべきです。 都市計画道路の区域にかからないところは、7階建てでも建てられます。 -28- 昭和20年代のあの敗戦の中でそういう指定をされたために、困っている方も多いと思い ます。協力は惜しまないから、やるなら早くやってほしい。こういう考え方が私どものと ころでは非常に多いです。 ですから、もう前に進まないものは、できるだけ廃止してほしい。これは、利害関係人 として率直に言える話ですし、また、私ども政治的立場から見ますと、戦後の考えのまま ずるずるとやるのではなく、新しい時代に向けたとらえ方をすべきだろうということを意 見として明確に申し上げておきます。 ●内海委員 この案件のことではありませんが、御意見があったように、不適切な道路計画によって 建築制限をかけ続けているということは、非常に問題でもあります。 新しい時代になって都市計画を考えたときに、横浜市独自の考えでその計画を見直すと いうことは非常に重要なことで、これからもたくさん出てくると思います。 以前、この都市計画道路の見直しに参加させていただいた経緯があるのですが、その中 で、たくさんの都市計画道路の見直しでは、優先順位というものが非常に重要になってく ると思います。 高見沢委員がおっしゃったように、なぜ今ここなのかという意見も含め、どのような考 え方で、この都市計画道路が計画的に見直されているのかという点について、明確な考え があれば教えていただけますか。 ●建築局都市計画課長 都市計画道路の見直しでは、廃止候補や変更候補をお示しするのと並行して、横浜市と して優先的に整備するもの、2番目に整備するもの、現時点で整備スケジュールが立って いないものというような区分と概ねの整備スケジュールをあわせてお示ししています。 ●内海委員 全体計画としては、優先順位はどうなっていますか。 ●道路局都市計画道路担当課長 道路局の方針としては、環状2号線等の環状道路3路線と放射状の道路10路線を優先整 備路線としています。 第1期、第2期などとして、概ね10年ごとに整備時期を区分して公表しています。 ●内海委員 その優先順位から考えて、今回の路線はどのような位置付けになりますか。 ●道路局都市計画道路担当課長 当 然 の こ と で す が 、 廃 止 路 線 に つ い て は 、 見 直 し た 約 200kmの 中 で 優 先 す べ き 路 線 と な っていないため、今回の磯子浜松町線についてはそのような扱いになっています。 ●森地会長 私は、道路の計画にかなり関わっていましたので、座長としての発言ではありませんが、 若干説明させていただきます。 -29- 基本的な話として、戦後、自動車がほとんどない時代に都市計画が決定されて、非常に 狭い都市計画道路が残っています。これは日本全国の問題です。 では、現在に合わせて直すとなると、もっと制限をかけることになり、いつ完成するの か分からないのに、そんな負担をさせていいのか。 その結果、苦渋の選択でそのまま残しているという状況があります。 東京が最初だったと思いますが、もう20年くらい前ですが、都市計画道路を見直そうと いうことで、今のような話があり、横浜についても同じような見直しがされていますが、 道路を全て廃止してしまうと将来の道路ネットワークの担保ができなくなりますから、こ こが大変苦しいところです。 また、制限がかけられている地権者から要請があれば、その土地を買い取らなければい けないのですが、行政に買い取るお金が本当にあるのかという問題もあります。 優先順位については、私は道路整備五箇年計画の最後の計画を立てるときの基本政策部 会長、国の道路審議会の会長代理でそういう仕事をしていました。 全国の道路について、渋滞の面、安全面、優先度、整備の厳しさなど、様々な基準につ いてランクアップして、お金のない中でどこまでやるのかという、こういう議論の上で原 案を提案しました。 ところが、まだ自民党政権下の時代でしたが、道路に対するものすごい逆風があって、 その優先順位すら全部認められず、結局、道路整備五箇年計画そのものを廃止することに なりました。これが一つの流れです。非常にばかげたことだと思いますが、そういうこと がありました。 それからもう一つ、費用便益分析に関する話があります。 日本のようなことをしている国は世界中どこにもないのですが、B/Cが1以上なのか 未満なのかということを大臣まで答弁をして、1未満のものはやってはいけないというこ とになりました。 したがって、先ほどのバス停と歩道がない道路は、絶対1以上になることはないので、 現行のルールでは絶対にできないということになります。 そんなばかなことはないということで、今はもう私は交代していますが、専門家が集ま って、費用対効果はどのように使っていくべきかという議論をしている最中です。 しかしながら、当たり前の話ですが、政治的に認められるかどうかというのは、分かり ません。道路と言った途端にやるなという声が大きくなる時代ですので、今のような状況 になっています。 おそらく横浜市にもそういう状況があり、また、財政的にものすごく厳しくて、非常に 苦しい中で見直し等の作業をしているのではないかと想像いたします。 答えにはなりませんが、状況の説明をさせていただきました。 黒田委員がおっしゃったような話はたくさんあるのですが、現在の状況下ではほとんど 希望が持てません。 -30- ぜひ市議会でもそういう議論をしていただいて、お金をどのように使っていくべきかと いうことを根本的にとらえていただくことが重要だと思います。 ●田中委員 私の自宅は、国道16号の絶えず交通渋滞している梅の木の交差点の角にあります。 戦後70年近くになろうとしていますが、川島町から鶴ケ峰までのその区間だけがまだ拡 がっていません。 ゴールデンウィークや横浜中心部で催し物があるときなど、一番ひどいときにはシーサ イドラインの金沢八景から東名入口まで、保土ケ谷バイパスもつながってしまったことが あります。国道16号の私のところは慢性的に交通渋滞が発生していて、排気ガスは想像を 超えたものですが、もう慣れたのか、近隣の人はみんな正直言って逆に長生きしています。 そこですら、戦後70年近く経過しても、わずかな区間が拡げることができていません。 国は一体何を見てやっているのか。横浜市の道路局が非常に苦労しています。 やはり、本当に道路というものを考えたら、幹線については住民の反対あるなしにかか わらず、国がきちんとやるべきことをやらないといけない。70年近く放置されているとい う状況は、もう道路以前の話で、絶えずニュースで梅の木交差点を起点にして何km渋滞と 言われている地域です。 優先順位を付けるのなら、ぜひ付けてほしいと思いますが、今は、先ほど説明された環 状道路や放射道路に関する位置付けのみで、国道16号線や4車線という条件での順位付け は聞いたことがありません。 ●内海委員 財政的な問題や地域の実情など、様々あって、明確な優先順位を付けることは難しいか もしれませんが、今後、地方自治体が独自の合理性に基づいて都市計画を進めるという意 味では、合理的な根拠を整理していただいて、進めていただければと思います。 ●森地会長 大変重要な議論ですが、この案件について、決をとりたいと思いますがよろしいでしょ うか。 (異議なし) ●森地会長 それでは、議第945号、946号について、原案どおり了承します。 次の案件をお願いします。 建築基準法第51条に基づく一般廃棄物処理施設及び産業廃棄物処理施設の設置に関する案件 ⑹ 議第 947号 建 築基準 法第 51条に 基づ く一般 廃棄 物処理 施設 の設置 株 式会社 バイ オテッ ク ⑺ 議第 948号 建 築基準 法第 51条に 基づ く一般 廃棄 物処理 施設 の設置 J FE環 境株 式会社 -31- ●建築局建築環境課長 それでは、議第947号建築基準法第51条に基づく一般廃棄物処理施設、及び議第948号建 築基準法第51条に基づく産業廃棄物処理施設の設置について、御説明します。 初めに、建築基準法第51条に基づく廃棄物処理施設の設置に関する手続等について、御 説明します。 建築基準法第51条では、「卸売市場、火葬場、と畜場、汚物処理場、ごみ焼却場、その 他政令で定める処理施設として、一般廃棄物処理施設や産業廃棄物処理施設等は、都市計 画において、その敷地の位置が決定しているものでなければ、新築し、又は増築してはな らない」と定めています。 ただし、特定行政庁、ここでは横浜市長になりますが、都市計画審議会の議を経て、そ の敷地の位置が都市計画上支障がないと認めて許可した場合又は政令で定める規模の範囲 内において新築し、若しくは増築する場合においてはこの限りではないとしています。 本日お諮りする施設については、ただし書きに基づき、敷地の位置について御審議いた だくものです。 スクリーンにお示ししているのは、廃棄物処理施設の設置に関わる流れです。 本日の審議会に諮る前に、騒音や振動の規制値を定めている生活環境影響調査や地元住 民への説明などを行っています。 今後の手続は、本日の都市計画審議会で御審議の上、御了承いただいた場合には、答申 を受けた後に建築基準法第51条の許可をすることとなります。 この許可を受け、事業者は市に廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づく施設の設置 許可を申請し、審査・許可を受けた後、施設の工事に着手することとなります。 次に、建築基準法第51条の許可基準について御説明します。 本市では、平成18年4月に許可基準を定めていますが、その内容は、立地、周辺環境へ の配慮、道路・交通等、周辺住民等への事前説明の4項目です。 立地については、工業地域又は工業専用地域に建築することを基本とし、住居系、商業 系の用途地域には建築しないこととしています。準工業地域又は市街化調整区域の場合は、 一定の制限として風致地区、地区計画、建築協定の地区又は区域には建築しないことなど を定めています。 周辺環境への配慮については、内陸部に処理施設を建築する場合は、原則として、学校 や 病 院 等 に 近 接 し な い こ と と し 、 特 に 100m 以 内 に こ れ ら の 施 設 が あ る 場 合 は 、 十 分 な 対 策を講じることと定めています。 道路・交通等については、処理施設から幹線道路に至るまでの道路は、搬出入車両が安 全にすれ違うことができる幅員を有すること。 また、周辺道路の交通に支障が生じないよう対策を講じることを定めています。 周辺住民等への事前説明については、許可申請書の提出前までに周辺住民等に建築計画 の内容を説明し、理解を得るよう努めることとしています。 -32- 以上が、手続と許可基準の概要です。 続いて、案件の内容を御説明します。 初 め に 、 議 第 947号 、 株 式 会 社 バ イ オ テ ッ ク に よ る 一 般 廃 棄 物 処 理 施 設 の 設 置 に つ い て 御説明します。 本案件は、株式会社バイオテックが、横浜市旭区上川井町3127番1と3129番2の各一部 に一般廃棄物の木くず、剪定枝・刈り草などの木質系廃棄物の破砕施設を新設するもので す。 本施設では、近傍である、主に旭区を中心とした地域の庭木の間伐や剪定の際、発生す る木くずをチップ化し、資源化を行います。 建築基準法第51条の許可対象となる1日あたりの一般廃棄物の処理能力は、5t以上の も の と 定 め ら れ て い ま す 。 今 回 計 画 さ れ て い る 施 設 の 1 日 あ た り の 処 理 能 力 は 144.5t で すので、許可が必要となります。 申 請 地 は 、 保 土 ケ 谷 バ イ パ ス 上 川 井 I C か ら 東 へ 約 1.5km、 八 王 子 街 道 宮 ノ 下 交 差 点 か ら北へ約0.4kmの位置にあります。 用 途 地 域 は 市 街 化 調 整 区 域 で 、 周 囲 も 全 て 市 街 化 調 整 区 域 で す 。 約 250m 南 に 第 一 種 低 層住居専用地域があり、さらに南の八王子街道沿いは準工業地域となっています。 申請地と周囲の道路の状況について御説明します。 周 辺 道 路 か ら の 搬 出 入 ル ー ト と し て 、 八 王 子 街 道 に 接 続 す る 幅 員 5.5m の 市 道 を 利 用 し ます。八王子街道の交通量は、12時間で6,819台、幅員15mの道路です。 一般廃棄物処理事業計画書によると、本施設における搬出入車両は、搬入車両は軽トラ ック、2t車、4t車を利用し、60台、搬出車両は、8t車を利用し、8台、合計68台で す。 申請地の敷地面積は2,209.93㎡です。敷地内には、周囲から敷地内の施設が見えないよ うに、道路に沿って緑地帯を設け、騒音対策のために3mの防音壁を緑地帯の内側に設置 します。 また、事務所と工場棟を設置し、破砕機、受入保管場、製品保管場は粉じん、騒音防止 のため、工場棟内に設置します。 軽トラック、2t車、4t車で搬入した木くずは、計測場で重量を計測後、荷おろし場 で荷おろしし、重機により破砕機に投入します。 破砕されたチップ等の廃棄物は、製品保管場に排出されます。その後、排出用の車両に 積み込み、搬出します。車両待機は全て敷地内で行います。 次に、処理手順を御説明します。 剪定枝等の廃棄物は重機で破砕機に投入し、破砕後、チップ等になった廃棄物を排出コ ンベヤで製品保管場に排出します。粉じん防止のため、受入保管場、破砕機投入口、保管 場は適宜散水します。 粉じん、騒音の防止のため、長さ30m、最大幅9m、高さ6.65mの鉄骨造の建屋で囲い -33- ます。 廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づく生活環境影響調査を行った結果、騒音、振 動の予測で、本市条例の基準値を下回る結果となりました。 なお、悪臭発生のおそれのある廃棄物は取り扱いません。 施設周辺100m以内には、学校、病院等の施設はありません。 この施設計画について隣接地権者、自治会への説明を行った結果、交通の安全性と騒音 について意見がありましたが、説明会を開催し、理解を得ています。 施設の概要については以上です。 周辺への影響については、一つ目として、市街化調整区域内ですが、施設外周の半分を 山林で囲まれ、周辺に学校等の施設もないため影響が少ないこと、二つ目として、施設へ の搬出入車両が周辺交通量と比較して少ないため影響が少ないこと、三つ目として、生活 環境影響調査を実施し、騒音・振動源となる設備を囲うなど、十分な環境対策を講じてい るため影響が少ないこと、以上の理由により、敷地の位置は都市計画上支障がないと考え ます。 続 い て 、 議 第 948号 、 J F E 環 境 株 式 会 社 に よ る 産 業 廃 棄 物 処 理 施 設 の 設 置 に つ い て 御 説明します。 JFE環境株式会社は、横浜市鶴見区弁天町において、循環型社会の構築に貢献するこ とを目的に、横浜市内及び近郊の工場等から発生する産業廃棄物処理を行っています。 今回、既存の施設の増強に伴い、改めて建築基準法第51条に基づく許可を受けるもので す。 既存の廃酸又は廃アルカリの中和施設については、平成9年及び平成18年に法51条の許 可を受けています。 建築基準法第51条に該当する産業廃棄物処理施設は、変更後の処理能力が、法51条許可 を受けた際の処理能力の1.5倍を超えるものが許可対象になります。 既 存 施 設 の 許 可 処 理 能 力 の 合 計 が 394.6㎥ で 、 増 強 後 の 施 設 の 計 画 処 理 能 力 の 合 計 が 651.6㎥となり、既存の許可処理能力の合計の1.5倍を超えるため、許可が必要となります。 次に、既存の脱水施設については、平成18年に法51条の許可を受けています。 既存施設の許可処理能力が60㎥で、増強後の施設の計画処理能力の合計が785.86㎥とな り、既存の許可処理能力の1.5倍を超えるため、許可が必要となります。 なお、既存の脱水施設のうち、これまで自社処理施設の扱いで法51条の許可対象外とな っていた施設について、平成17年の環境省通知により、法51条の対象として位置付けるこ ととなったため、今回の変更に合わせて申請を行います。 申請地は、都市計画道路東京大師横浜線の南側に位置し、JR鶴見線浅野駅から西に約 100mの位置にあります。 用途地域は、工業地域で、申請地の南側には工業専用地域が隣接しています。 申請地は、入船公園に一部接していますが、公園との境界には2m程度の塀が設置して -34- あります。そのほか大部分がJR鶴見線と大規模事業所に囲まれています。 また、公園等との敷地境界付近の大部分に緑地を設け、環境に配慮しています。 スクリーンにお示ししているのは申請地の現況です。こちらは、バイオ処理棟と廃液処 理棟です。出入口は申請地の東側に位置しています。 次に、周辺道路からの搬出入ルートについては、東京大師横浜線の入船橋交差点から横 浜市道並びに私道及び構内道路を経由します。 東 京 大 師 横 浜 線 の 交 通 量 は 、 1 日 あ た り 約 2 万 2,000台 で 、 市 道 の 交 通 量 は 、 1 日 あ た り約5,340台です。 産業廃棄物処理事業計画書によると、本施設における1日あたりの搬出入車両は、最大 で搬入大型車両58台、搬出大型車両9台、合計67台となります。 敷地内への搬入は、9mの構内道路からタンクローリーで侵入し、重量を測定してから、 受入タンクヤードに廃液を貯留します。その後、廃液処理棟へ運ばれ、中和・脱水された 処理水は、払出タンクヤードに貯留され、水質検査合格後、公共下水道に放流されます。 有機質が多く、バイオ処理が必要な場合は、バイオ処理棟へ送られます。 搬出入車両の混雑時にも対応できるよう、待機スペースが確保されています。 申請地の敷地面積は、1万4,117.78㎡です。 次に、廃液処理棟及びバイオ処理棟での具体的な処理について御説明します。 まず、廃液処理棟の処理フローです。 現在、主に工場から出た廃酸・廃アルカリの廃液を受け入れます。受入時に、重量を計 量します。その後、廃液は中和処理槽で中和した後、焼却炉で有機物を焼却処理します。 再び不溶化し、脱水した汚泥は、資源化又は最終処分地へ送られます。処理水は、水質 検査後、公共下水道に放流されます。 今回の増強計画は、既存の施設に亜鉛を多く含む廃液を直接注入できる、中和・不溶化 処理施設に用途変更します。脱水施設は、亜鉛の純度を上げるため、処理能力が増加しま す。処理後の亜鉛ケーキは有価物として回収され、リサイクル原料となります。 中和施設は5槽あり、薬品の投入・攪拌により中和を行います。 今回、処理能力の増強等による対象施設は、中和施設が2槽、脱水施設が4基です。 また、悪臭対策として脱臭装置を設置してあります。 施設の大きさは、長さ40.60m、幅20.10m、高さ12.78mの鉄骨造です。 次に、バイオ処理棟の処理フローです。 有機質が多く、バイオ処理が必要と判断された処理水は、バイオ処理水槽で凝集沈殿・ 生物処理を施し、公共下水道に放流します。 今回の計画は、直接バイオ処理棟に受け入れるラインを新設するもので、既存施設の一 部を中和施設に変更します。 スクリーンにお示ししているのは、平成19年に許可を受けた既存の脱水施設です。 今回、中和施設として変更する部分は、赤色で着色された範囲です。 -35- また、悪臭防止対策として脱臭装置を設置してあります。 施設の大きさは、長さ40.55m、幅20.5m、高さ10.7mの鉄筋コンクリート造です。 廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づく生活環境影響調査を行った結果、騒音、振 動、悪臭の予測で、本市条例の基準値を下回る結果となりました。 次に、隣接地権者への事業説明ですが、申請地に最も近い学校として、入船小学校や寛 政中学校がありますが、それぞれ約300m、約600m離れています。 そのほか、申請地の近隣に学校、病院等の施設はありません。 なお、この施設計画について、計画地の隣接地権者及び近隣3事業者へ事業説明を行い ましたが、反対意見はありませんでした。 施設の概要については以上です。 周辺への影響については、一つ目として、工業地域に立地し、近隣に学校・病院等の施 設はないこと、二つ目として、施設への搬出入車両が周辺交通量と比較して少ないため、 影響が少ないこと、三つ目として、生活環境影響調査を実施し、騒音・振動源となる設備 を囲い、悪臭源に対して脱臭設備を設置するなど、十分な環境対策を講じているため、周 辺環境への影響は少ないこと、以上の理由により、敷地の位置は都市計画上支障がないと 考えます。 以上で議第947号及び議第948号の説明を終わります。 御審議のほど、よろしくお願いします。 ●森地会長 それでは、まず、議第947号についての御意見、御質問をお願いします。 ●猿田委員 議第947号の施設について、木くずをチップ化した後の用途を教えてください。 ●建築局建築環境課長 燃料チップとして、川崎市の扇町の林業・木材・住宅会社、福島県いわき市の製紙会社 に搬出されることになっています。 ●猿田委員 それは、先ほどの御説明にあった8t車の搬出車両8台で運ぶということですか。 ●建築局建築環境課長 はい。 ●猿田委員 それと、悪臭の心配はないということでしたが、木くずをチップ化した後、粉じん防止 のため散水すると、チップの湿度が高くなることにより発酵して臭いが出ることがありま す。それで自治体同士で問題になった事例もあります。近いところでは、鎌倉で問題にな りました。 悪臭は出ないということですが、指導しておかないと問題になることがあるので注意し てもらいたいと思います。 -36- ●資源循環局一般廃棄物対策課長 搬入された剪定枝については、当日中に処理し、搬出を行うことになっています。 しかし、夕方に搬入されるなどして、当日中に搬出できなかった場合には、屋根付きの 保管場所に保管した後、早急に搬出し、悪臭の発生を防止すると聞いています。 また、受入時に悪臭物質について目視及び臭覚で確認を行い、混入していた場合には、 搬入業者に引き取らせるという措置を講じると聞いています。 ●猿田委員 次 に 、 議 第 948号 の 施 設 に つ い て 、 中 和 処 理 施 設 な ど に も 脱 臭 装 置 を 付 け る と あ り ま す が、どのような方式の脱臭装置を付けることになっていますか。方式によっては、少し問 題があると思っています。 ●森地会長 先に議第947号について審議しますので、事務局は後ほど答えてください。 ●今野委員 搬 出 入 路 が 5.5m と い う こ と で す が 、 8 t 車 が 通 る に は 、 か な り 狭 い の で は な い か と 思 います。自治会では問題ないだろうという話のようですが、実際にこの道路を生活道路と して使っている方々はどのような意見をお持ちなのか教えてください。 もう1点、騒音・振動の予測値について、どちらの議案もそうですが、基準値ぎりぎり の数字が出ています。 振動はまだいいのですが、騒音について、こういう廃棄物の処理場の処理施設の近くに お住まいの方から、うるさいということをよく言われます。 騒音の予測値というのは、どのような条件で予測をしているのか、簡単に説明してくだ さい。 ●建築局建築環境課長 道路については、周辺の自治会と協定を結ぶこととしており、通行速度を30km/h以下と することや通学時間帯である朝7時半から8時半、午後2時半から4時半に交差点に安全 誘導員を1人配置することなどについて、地元とは協議が済んでいるという状況です。 ●森地会長 地元にきちんと個々の住民の意見が反映されているかという御質問だったと思います。 ●建築局建築環境課長 地元でもその内容で納得しています。 ●資源循環局一般廃棄物対策課長 騒音・振動の予測方法については、まず何もない状態で設置予定場所の騒音・振動を計 測し、実際に設置する機械が発生させる騒音・振動を計測し、比較しています。 この計測は事業者が行ったものですが、計測の結果、基準値以内の数値であり、影響は 少ないという報告を受けています。 -37- ●森地会長 要するに、暗騒音を測り、それに新しい機械が発生させる騒音を加えるという足し算を しているということですね。 ●資源循環局一般廃棄物対策課長 はい。 ●猿田委員 同じ機械がほかでも使われていて、それを参考にして測定した値ということですね。 ●資源循環局一般廃棄物対策課長 はい。 ●田中委員 何点かお聞きします。 まず、騒音について、市街化調整区域での騒音の基準値があると思いますが、測定の状 況に関する概略図が資料に添付されていません。 例えば、クーラーの場合、室内機で35dbや40dbといった場合に、8m離れたところでは どうかといったものがあるのですが、騒音の予測値というのは、機械に木くずを入れて破 砕しているときの最大予測値ですか。 ●資源循環局一般廃棄物対策課長 破砕機等の騒音を、敷地の境界で測った場合を想定しています。 ●田中委員 測定の際に、横浜市は立ち会っていますか。それとも業者任せですか。 また、距離の問題はどうなっていますか。建物から敷地の境界までの距離に関する説明 の図がありません。 ●資源循環局一般廃棄物対策課長 本市において、測定場所と測定方法の指定は行いますが、立ち会いは行っていません。 事業者が指定された場所と方法で測定を行い、数値を出してきたものです。 ●田中委員 私は、事業者としての経験があるので、この数値で済むのかと思っています。空調関係 の仕事もしているのですが、50dbというのは、大型空調の音程度です。 事業者の所在地が保土ケ谷区狩場町にあるマンションの一室のようですが、この会社の 事業経験は何年ですか。株式会社ですよね。 会社の所在地がマンションではいけないということではなくて、これだけの事業展開を するのに、ここは本社所在地なのでしょう。 ●資源循環局一般廃棄物対策課長 本社所在地です。 ●田中委員 事業経験については、どうですか。 -38- それから、製紙会社に持って行くというのは、紙のチップ材で使うということですか。 8t車のトラックで搬出するということですが、チップ材を運ぶのであれば、ボックス カーで、上は屋根なのかシートなのか、どのような形態の運送車両ですか。形態によって は、チップ材が周りの道路に散ることになるので。 また、チップ材の用途について、紙の原料以外の用途で使う場合に、現実的にはどうい うものとして使われるのか。というのは、普通の樹木の剪定枝の場合、紙の原料になりま せん。 そういうことが資料にきちんと書かれていないのですが、そういう経験があって事業申 請しているのか、全く経験がないのか。 また、住民説明会の際に住民を実際の工場などに連れていってきちんと説明をしたのか どうか、そういったことについてお尋ねします。 ●資源循環局一般廃棄物対策課長 搬出用の運搬車両の形態については、チップ材が飛ばないように幌をかけて搬出すると 聞いています。 チップ材の用途については、主にバイオマス燃料として活用するほか、一部堆肥を作る 業者に売却すると聞いています。 騒音について、この程度の騒音で本当に済むのかという御指摘ですが、計測の結果、そ の基準値以内に収まると聞いています。 事業者の会社としての経験については、これから始めるということになります。 ●田中委員 ただ聞いています、聞いていますというだけで、今の説明はおかしいと思います。 搬出で8t車が8台、搬入で2t車、4t車で60台ということですが、行って帰ってき て8t車で半日に1回としたら1日に2回なので、8t車4台の計算になりますが、この 会社は8t車を何台保有していて、この敷地のどこにそれだけの駐車場があるのですか。 ●資源循環局一般廃棄物対策課長 最大で8台ということで、常にこの敷地内に駐車しているわけではありません。 ●田中委員 そ う は 言 っ て も 、 溜 ま る こ と に な る と 思 い ま す 。 搬 出 入 路 の 幅 も 5.5m し か な い の で 、 道路に停まったらどうするのか。 私は経験者として意見しています。もっと現実的にやってほしい。空理空論で漠然とし た質問の仕方はしていません。きちんと的確に経験者に分かるように説明してください。 ●資源循環局一般廃棄物対策課長 8台というのは、8台保有しているということではなくて、1日あたり8台が稼働する ということです。 ま た 、 事 業 者 が 設 置 を 予 定 し て い る 破 砕 機 の 処 理 能 力 は 144.5t で す が 、 実 際 に 処 理 す る量は1日あたり60tです。 -39- ●田中委員 ごみの処理に重点を置いているようですが、8t車は相当大きいです。 また、チップ材を8tも積むと荷台から上に相当な高さがでます。 路上駐車をした場合、5.5mなので追い越しする場合に大変です。 実際に住民説明会やっていますということですが、こういう物件というのは行政当局と しても初めて接することが多いと思いますが、きちんとどこかに見に行ったり、説明会に 立ち会ってどのようになると聞いた職員はいますか。 ●資源循環局一般廃棄物対策課長 現地は確認していますが、事業者が行った説明会には立ち会ってはいません。 ●田中委員 初めての事業者であれば、もう少しきちんと行政も見に行って、確認すべきではないで すか。車についても、借上車両でやるのか、自社車両でやるのか、そういうものも確認す べきではないかと思います。 この狭い敷地の中を1日に60台が出入りするのか、搬出の際の8t車は2台で回転する のか、3台で回転するのか。そういうものをきちんと確認しなければいけないと思います。 ●森地会長 ほぼ業者の申請してきた内容に基づく説明だと思いますが、委員の御発言にあったよう に違法駐車があった、ほこりが舞った、騒音がもっと増えたなど、基準を満たしていない 場合、どのようなことなりますか。 ●資源循環局一般廃棄物対策課長 稼働後という理解でよろしいですか。 ●森地会長 はい。 ●資源循環局一般廃棄物対策課長 事業開始後の指導方法としては、私ども資源循環局が、廃棄物処理法に基づいた定期的 な当該施設の立入調査を行い、備えつけの帳簿の確認や処理基準に適合した処理を行って いるか等を確認するとともに、維持管理状況や事業実績等の報告についても、定期的に義 務付けています。 また、稼働後に問題が発生した場合の対処について、廃棄物処理法では、著しい騒音及 び振動の発生により周囲の生活環境を損なわないような措置を講じなかった場合は、事業 者に対して改善命令等を行い、場合によっては当該施設の事業停止をかけることができる 制度となっています。 日頃から周辺環境に影響が出ないよう定期的な立入検査等の指導を行っていきますが、 万一、周辺環境に悪影響が出てしまった場合には、こういった対応も含めて是正を図って いくことになります。 -40- ●森地会長 基準に対してぎりぎりの予測値になっていますが、オーバーしてもきちんと措置ができ るということですね。 ●猿田委員 次の議案で出てくる排水については、下水道の基準も関わってきますが、破砕機などは、 騒音規制法や横浜市の騒音防止条例や生活環境保全条例、そういうものの対象施設になっ ていれば届け出られて、そこでチェックされ、基準を満たすかどうかの判断が出されます。 建築局としては、実際にこれが基準を満たすかどうかまで、権限でやれるかやれないの かというのは、また別な話だろうと思います。 最 大 予 測 値 が 52dbと な っ て い ま す が 、 お そ ら く 破 砕 機 の 発 生 音 は も っ と 高 い は ず で 、 52dbいうのは敷地境界における基準で判断しています。 隣の方は、破砕機のところではなく、自分の敷地内で聞くことになるわけだから、敷地 境界で基準の55dbを満たせばいいわけです。これが正しいかどうかは破砕機の設置に関す る申請をしたときに、環境創造局の方で騒音のチェックをすれば、正しいかどうかは判断 されます。また、問題があれば改善の指導を行うことになると思います。 この段階でどこまで分かるかというのは難しい問題です。 ●森地会長 基本的にこの場は第1段階の制約で、先ほどの条件を満たしていればクリアできます。 今後、建築基準法や廃掃法で、今のようなことをちゃんとチェックします。 事務局には、「業者に聞きました。業者が言っています。」ではなく、今回の資料につ いて「事務局として責任を持ちます。」と、こう言っていただければいいわけです。 ●建築局建築環境課長 51条の段階では、予測値という形になっていますが、稼働後に実測値を測り、それが基 準値以内で収まっていることを確認します。 ●森地会長 その前に、廃掃法で許可申請が出された際に、基準を満たしているか事務局としてきち んとチェックします、したがって、事務局としてこの数字に責任を持ちます、そういうこ とでよろしいですか。 ●建築局建築環境課長 責任を持ってやらせていただきます。 ●小野委員 交通と安全という観点から御質問します。 宮ノ下交差点ですが、ここに信号機などはありますか。 ●建築局市街地建築係長 宮ノ下交差点は、信号機があります。 -41- ●小野委員 次に、宮ノ下交差点から申請地までの間に横断歩道はありますか。 ●建築局市街地建築係長 ありません。 ●小野委員 私の意見としては、登下校の時間帯の誘導員の方だけではなくて、横断歩道をどこかに 設けることを検討していただいたほうが良いと思います。 次に、5.5mの中で、歩道空間は何mありますか。 ●建築局市街地建築係長 現状、歩道はありませんので、車道で5.5mの道路となっています。 ●小野委員 白線や歩道としての高さのある空間などはないと考えてよろしいですか。 ●森地会長 幅員が5.5mでは交差できないので、そういったものを作ることができません。 ま た 、 幅 員 が 5.5m で は 横 断 歩 道 ま で 行 っ て 渡 っ た り し な い た め 、 横 断 歩 道 も ほ と ん ど 意味がありません。 ●建築局市街地建築係長 スクリーンにお示ししているのは、現況の前面道路ですが、白線は引いてありません。 ●小野委員 資料にある写真に全て写っているわけではないため、お聞きしました。 先ほどの案件で馬場二丁目特別緑地保全地区がありましたが、あちらもカーブした道路 で、白線はあるのですが、歩いているときに車が非常に接近してきて、とても危ない道路 です。 ここもかなりカーブがある上、1日に68台ですので、先ほど御指摘があったようなこと で、5.5mでは少し狭いと思いました。 ●森地会長 縦の白線は引けますが、ハードな構造物を造ると交差できません。 ●小野委員 白線があったところで、車は接近してきてしまうので、解決にはならないのですが、や はり何らかの対応が必要だと思いますので、対応方法があるのかということも含めて、御 検討いただきたいと思います。 ●建築局建築環境課長 搬入道路は、基本的には行き止まり道路になっていますので、なかなか難しいのかなと 思います。また、県警と相談をする必要もあります。 ●小野委員 馬場二丁目の公園のあたりも、全くの行き止まりではないのですが、実際には車が通れ -42- ない道路に繋がっていて、そういった道でも抜け道として交通量が多いという問題があり ましたので、こちらも事前に予防するという意味で、白線を引くなど御検討いただけたら と思います。 最後に、先ほど搬出車両の形態について幌をかけるというのがありましたが、木材を運 んでいるトラックに幌がかかっているのを拝見したことがあり、この場合、ちょっとした タイミングでずれそうになったり、落ちそうになっていることがかなりあります。 チップなので木材の形で運ばれるのではないと思いますが、幌ではなくて、箱型の車両 で運ぶように、といったことを指導することはできますでしょうか。 ●建築局建築環境課長 進入口を間違える、抜け道を通るといったことを、地元の方たちが御心配されているの で、これらについては周知徹底させるということになっており、搬出入車両のドライバー に案内図、搬入経路等を配布して徹底させるという形で指導したいと思います。 ●資源循環局一般廃棄物対策課長 幌については、箱型のトラックにチップ等が散乱しないように積んだ上に幌でカバーを して搬出するという報告を受けています。 ●小野委員 それでは、荷台が低いトラックに幌だけということではないということですね。 ●資源循環局一般廃棄物対策課長 荷台が低いものに山盛りにチップを積んでということではなく、サイドもある程度高い ものに幌を被せて崩れないようにします。 ●小野委員 それは、例えば箱になっていて、後ろで扉を閉めるタイプではなく、あくまでも脇の高 さは高いけれど上部が空いている形のトラックですか。 ●資源循環局一般廃棄物対策課長 はい。上部は空いていますので、しっかり幌で覆います。 ●小野委員 提案ですが、先ほどチップが散らないようにという御意見がありましたが、その解決策 として、上が覆われている後ろで扉を閉めるようなタイプの車両に変更することで、解決 できると思ったのですが。 ●森地会長 チップ材を上から積むので、難しいと思います。 また、そういった細かい話はここで議論する内容ではありません。 ●田中委員 本件は、非常に重要な問題を含んでいます。 紙の原料で入れる場合、金網型でないと受入側が品質の検査ができません。 実際、現在の日本国内では、製紙会社が外部で作ったチップ材を受け入れているケース -43- は少ないです。 あくまでも、そういう一つの木材の処理で困っている場合で、ズーラシアに協同組合を 作りましたが、チップ材を長距離運ぶという事業は、ほとんどもう昭和40年代後半で終わ っているはずです。 先ほどから発言しているように、どのような運送車両で行うのか、チップ材をまき散ら されると相当苦情が出ます。 都市計画審議会での議論ではないかもしれませんが、そういった点について、前例が今、 日本でどこにあるのか、当局が相当きちんと対応しないとやらないといけません。 ●森地会長 道路の幅と道路交通量、環境基準、運送の方法、様々なことについて、皆さんが非常に 心配されています。 今、このとおりの基準では、事務局の御提案のとおり、基準を一応満たしているという ことにはなっていますが、ぜひ廃棄物の担当部署には、これらのことはきちん見ていただ きたいということを強く申し上げておきたいと思います。 その点があいまいですと、やはり都市計画上、適正ではないということになりますので。 ●資源循環局一般廃棄物対策課長 しっかり指導をしていきたいと思います。 ●猿田委員 一言だけ。私は、静岡県の富士市に住んでいて、チップ材を積んだトラックがたくさん 走っていますが、散らして走っているところは一度も見たことがありません。 ●森地会長 それでは、大変重要な議論をありがとうございました。 議 第 947号 に つ い て 、 今 の よ う な こ と を し っ か り 事 務 局 で 責 任 持 っ て い た だ く と い う こ とをお願いした上で、原案どおり了承してよろしいですか。 (異議なし) ●森地会長 それでは、議第947号については、原案どおり了承します。 続いて、議第948号について、御意見、御質問はございますか。 ●猿田委員 バイオ処理と廃液処理について、それぞれ脱臭装置が付いています。 片方は液体なので、おそらく異なる装置だと思いますが、適切な脱臭装置かどうか、ど ういうものなのかお聞きします。 ●資源循環局施設指導係長 まず、廃液処理棟の脱臭装置は、酸とアルカリの両方の洗浄が付いています。 次に、バイオ処理棟の脱臭装置は、アルカリの洗浄脱臭と、活性炭吸着とミストセパレ ーターの組み合わせになっています。こちらは有機性のものですので、臭いがかなり出て -44- くる可能性が高いのですが、その三つの効果によって、臭気指数の予測値は10未満となっ ています。 ●猿田委員 都市計画審議会で結論を出すべき内容ではないので、それぞれまた環境関連の施設とし て届け出が必要ですので、そこで指導を受けることになりますが、活性炭などの場合、活 性炭をどれくらいの時間で交換するのか等、様々な問題があります。 脱臭装置としての機能を完全に果たさせるためにはどうすべきなのか。 廃液処理についての悪臭対策もそうですが、そういった点が十分に行われるかどうかが 問題なのであって、付けることよりも、後のメンテナンスの方が問題です。 その点をどうするのか、よく指導しておいてください。 ●資源循環局施設指導係長 はい。この後、資源循環局が施設の許可関係の作業を行うことになりますが、その中で、 そういった点を再度書いてもらうことになります。 その際、環境部局と調整したものを提出してもらうことになっていますので、庁内で連 携して処理していきたいと思います。 ●森地会長 そのほか、いかがでしょうか。よろしいですか。 一点お聞きしますが、資料にあるフローチャートでは、地元住民への説明後、建築基準 法、廃掃法となっていますが、このとおり進んでいるのですか。 つまり、廃掃法の関係の部署はここまでタッチしていないということですか。 ●資源循環局施設指導係長 正式な手続は、フローチャートのとおりですが、事前相談を受けています。 また、その時点で環境部局にも事前に話をしていないと、この後の流れがスムーズに進 みませんので、業者は環境部局にも事前相談をしています。 ●森地会長 もし、そうだとすると、今日、委員の方々の御不満のように、お答えが十分でない気が します。 事務局は、事前に把握しているはずですので、事業者から聞いていますという説明では なく、そういう情報をきちんとつかんだ上で応答していただかないと、毎回こういうこと が起こります。 ●資源循環局施設指導係長 はい、今後気を付けたいと思います。 ●森地会長 ぜひ責任を持ってお願いします。 それでは、議第948号について、原案どおり了承してよろしいですか。 (異議なし) -45- ●森地会長 それでは、議第948号については、原案どおり了承します。 10 報 告事 項 ⑴ 横 浜市都 市計 画マス ター プラン 全市 プラン の改 定につ いて ⑵ 磯 子区新 杉田 駅前地 区に おける 都市 計画提 案に ついて ⑶ 横 浜市都 市計 画審議 会市 民委員 の募 集につ いて ●森地会長 本日の審議案件は以上ですが、報告事項が3件ありますので、引き続き説明をお願いし ます。 ●建築局都市計画課長 それでは、報告事項について御説明します。 報告事項は、地域全体に与える影響が大きい案件、都市計画提案に関わる案件、本市の 都市計画行政に関する案件について、本審議会における審議の円滑化を図るため、あるい は長期にわたる都市計画手続の中間段階における情報を提供するために行うものです。 今回は、地域全域に与える影響が大きい案件として、横浜市都市計画マスタープラン全 市プランの改定について、都市計画提案に関する案件として、磯子区新杉田駅前地区にお ける都市計画提案について、本市の都市計画行政に関する案件として、横浜市都市計画審 議会市民委員の募集について、の3件について御報告します。 初めに、横浜市都市計画マスタープラン全市プランの改定について御報告します。 ●都市整備局企画課長 横浜市都市計画マスタープラン全市プランの改定について、御報告します。 初めに、これまでの経緯を御説明します。 平成11年度に策定した現行プランの改定に向けて、平成22年6月に、横浜市都市計画マ スタープラン改定検討委員会を設置し、都市づくりの基本理念や目標など骨子となる事項 について検討し、23年4月に委員会から提言を受理しました。この間、22年7月、23年1 月、6月と、本審議会に内容を報告してまいりました。 同様に、横浜市会の建築・都市整備・道路委員会においても、23年2月、本年5月に、 検討状況について報告を行ってまいりました。 本日は、23年度に検討を行った部門別方針を中心に御説明しますが、改選された委員も いらっしゃいますので、これまでの内容についても、前半で御説明します。 まず、都市計画マスタープランの位置付けですが、都市計画マスタープランは、都市計 画法第18条の2に規定されている、「市町村の都市計画に関する基本方針」にあたるもの です。 横浜市基本構想や都市計画法上の上位計画である都市計画区域の整備、開発及び保全の -46- 方針に即して定められます。併せて、横浜市中期4か年計画のうち、本市の未来図や市の 分野別計画等と相互に整合を図るものです。 都市計画マスタープランの構成ですが、全体構想と地域別構想を基本として、地域別構 想として区プランと、より詳細な地区プランの2種類で構成されます。 これらにより、都市計画、まちづくり、規制・誘導など、本市の都市づくりを推進して いくものです。 改定の背景ですが、策定から10年以上が経過し、社会経済状況が変化していること、ま た、横浜市基本構想や、都市計画法上の上位計画である都市計画区域の整備、開発及び保 全の方針が改定されたことなどから、これらに合わせて改定するものです。 計画の基本的な目標年次は、横浜市基本構想と合わせて、2025年、平成37年とします。 改定の基本的な考え方ですが、人口減少・超高齢社会、地球温暖化などへの対応、都市 基盤・施設の老朽化、生物多様性への配慮など、社会状況の変化を踏まえ、基本的な考え 方として、新たな課題に直面しても、選択と集中により、それらの課題を克服して引き続 き横浜市が自立した大都市、安心と活力があふれるまちとして、持続・発展していくため の指針としてプランを策定することとし、その基本理念を、新しい横浜らしさの創造と持 続を支える都市づくりとしました。 都市づくりの目標については、1、超高齢社会や将来の人口減少社会に対応できる集約 型都市構造への転換と、人にやさしい鉄道駅を中心としたコンパクトな市街地の形成。2、 エネルギー効率のよい低炭素型の都市づくり。3、首都圏全体の発展を牽引するとともに、 国際競争力を高めるための基盤づくり。4、地域特性に応じた土地利用と、地域まちづく り。5、だれもが移動しやすく、環境にやさしい交通の実現。6、横浜らしい水・緑環境 の実現と、都市の魅力を生かしたまちづくり。7、震災や風水害などの自然災害に強い、 安全安心のまちづくりの七つとしています。 次に、目指すべき都市構造については、1、二つの都心の機能強化と、それにつながる 鉄道を軸とした集約型都市構造。2、郊外部の鉄道駅を中心としたコンパクトな市街地を 基本とした地域構造。3、首都圏やアジア諸都市と適切に役割分担できる臨海部産業拠点 と国際的なハブポートの形成。4、産業拠点や物流拠点を支える鉄道や高速道路等による 広域的な機能連携軸。5、都市に潤いを与える緑の10大拠点の五つとしています。 これを図にしたものが、スクリーンにお示しする都市構造図です。赤い丸が横浜都心、 新横浜都心の二つの都心を示し、オレンジ色の丸が、鶴見、港北ニュータウンセンターな ど主要な生活拠点を示しています。ピンク色の点線や水色の点線は、広域的な機能連携軸 や東京湾連携軸を表しています。 次に、駅を中心としたコンパクトな市街地イメージを御覧ください。 左の図は、主要な生活拠点及び駅勢圏が大きい郊外部の生活拠点周辺の市街地です。郊 外部の鉄道駅を中心に、その周辺に商業・業務施設や行政サービス、福祉・医療施設等の 機能集積を図るとともに、地域交通により郊外住宅地とのネットワークを形成するイメー -47- ジを示しています。 また、右の図は、駅勢圏が比較的小さい郊外部の生活拠点周辺の市街地です。駅周辺の 利用者の多くが徒歩や自転車でアクセスしているような郊外部の生活拠点をイメージして います。 ここからは、新たなプランの部門別方針について御説明します。 初めに、土地利用の方針の基本方針について、バランスとめりはりのある土地利用の誘 導、地域の現状を踏まえたゾーンごとの土地利用方針の策定、国際競争力強化や市民生活 利便性向上のための市街地開発・拠点整備、自然的環境の保全と魅力ある市街地環境の創 造の四つとしています。 次に、ゾーン別の土地利用の方針について、都心部である横浜都心・新横浜都心では、 業務、商業等の更なる機能集積、都市型住宅の誘導等、魅力と活気あふれる拠点形成等を 目指します。 臨海部の工業地では、既存産業の立地継続と機能更新・高度化、世界最先端の生産・研 究開発拠点としての機能維持・向上等、内港地域では、長期的な視点を持ちつつ、土地利 用の再編を推進、港湾物流地域では、物流拠点としての機能拡充及び横浜港のハブポート 化の推進等を目指します。 都心・臨海周辺部では、居住地域の強化を図ることなどによる職住近接の実現等を目指 します。 郊外部の駅周辺の生活拠点では、各拠点の特性などに応じた個性ある生活拠点として、 圏域の規模に応じた集積・充実を推進、郊外住宅地では、地域の個性や特色に応じた魅力 的な居住を実現し、豊かさを実感できる良質で持続可能な居住環境の確保、産業・流通業 務地では、操業環境の保全や機能の更新・高度化を図り、経済活性化に寄与するとともに、 市民の身近な勤務地として職住近接の実現を図ります。 次に、都市交通の方針では、次の二つの方針を柱にしています。 環境をまもり、人にやさしい交通の実現の方針として、公共交通の利用促進、環境負荷 の低減に繋がる交通施設の展開等を目指します。 また、誰もが移動しやすい交通の実現の方針として、移動の円滑化に向けた体系的な交 通ネットワークの整備、競争力強化に資する広域交通ネットワークの形成等を目指します。 次に、都市環境の方針では、低炭素型都市づくりの方針として、集約型都市構造と駅を 中心としたコンパクトなまちづくりへの転換、再生可能エネルギー・未利用エネルギーの 普及・拡大など。豊かな生物多様性の実現に向けた水と緑の保全と創造の方針として、水 と緑をまもる、つくる、つなぐなど。資源循環の方針として、3Rの推進など。生活環境 保全の方針として、公害防止に向けた取組の推進、身近な生活環境の保全と改善などを掲 げています。 都市の魅力の方針では、都市の魅力向上の基本方針として、本市の魅力である海や港や 人々に安らぎと潤いを与える貴重な景観要素や文化資源を生かし、都市景観形成と都市文 -48- 化形成による横浜の顔づくりを進め、都市の魅力を確立するとし、都市デザイン及び創造 都市の取組による魅力向上、市民生活の質や地域にふさわしい魅力向上を推進することと しています。 都市活力の方針では、都心部の競争力向上及び活力を支える産業基盤強化として、都心 部の活力、競争力の向上、技術・経営革新の促進による産業の活性化など。MICE・観 光の機能強化として、MICE誘致・開催支援促進のための機能強化、観光資源の活用と 機能強化。市民生活の利便性向上では、鉄道駅周辺地区整備の推進等を掲げています。 都市防災の方針では、減災都市づくりの方針として、既成市街地等の防災性の強化、都 市の耐震化の促進、大規模地震に伴う液状化や津波への対応等。災害時の都市機能確保の 方針として、救援活動や緊急輸送のための道路や港湾機能の確保、災害時におけるライフ ラインの確保等、復興都市づくりの方針として、復興まちづくりに向けた事前の備え等。 地域の防災・防犯力向上の方針として、地域住民が主体となった安全・安心のまちづくり 等を掲げています。 次に、今後の主なスケジュールについて、7月中旬に素案説明会を実施し、7月中旬か ら8月中旬にかけて、素案の閲覧及びパブリックコメントを実施します。その後、いただ いた御意見を踏まえ、11月に原案作成、閲覧等を行い、来年1月の本審議会に付議した後、 2月に改定プランを公表していきたいと考えています。 最後に、パブリックコメントの実施について、実施期間は7月13日から8月13日、その 間、パンフレットの配布、ホームページの掲載、市役所・各区役所等における素案の閲覧 により、パブリックコメントを行います。 また、市民の皆様に周知を図るため、6月の市連会・区連会に周知させていただくほか、 広 報 よ こ は ま 市 版 7 月 号 へ の 掲 載 、 約 500枚 の ポ ス タ ー 掲 示 を 行 う と と も に 、 改 定 素 案 の 説明会を実施することとしています。 ●森地会長 予定時間を過ぎていますので、内容を短くして、あと2件も続けて報告してください。 ●建築局都市計画課長 都市計画提案を受理しましたので、御報告します。 本日は、都市計画提案制度について、今回提案された都市計画提案の概要について、手 続について、の3点について御報告します。 初めに、都市計画提案制度について、趣旨、内容、都市計画の種類についてはスクリー ンにお示ししたとおりです。 受理後の手続の流れですが、4月2日に受理した後、説明会、公聴会を経て評価委員会 を行います。こちらは横浜市内部の委員会で、メンバーはスクリーンにお示ししたとおり です。 評価項目は、スクリーンにお示ししたアからクまでの8項目で、これらにより総合的に 評価します。 -49- 評価委員会において、都市計画の決定・変更が必要と判断した場合、通常の手続を行い、 都市計画審議会に付議します。 また、評価委員会において、都市計画の決定・変更が不要と判断した場合、都市計画審 議会に意見を伺った上で、提案者に通知します。 次に、今回提案された都市計画提案の概要について、提案者は、明和地所株式会社です。 場所は新杉田駅のすぐそば、新杉田駅のシーサイドライン及び根岸線に囲まれた場所で、 駅前広場が隣接しています。 現在の用途地域は工業専用地域です。最高限高度地区並びに防火地域及び準防火地域の 指定はありません。 提案区域は、現在時間貸し駐車場として利用されています。 都市計画提案の概要は、用途地域を工業専用地域から近隣商業地域に、高度地区につい ては、指定なしから用途地域に合わせて最高限第6種高度地区に、防火地域及び準防火地 域については、指定なしから防火地域に変更するという内容です。 地区計画の内容については、スクリーンにお示ししたとおりです。 地区施設については、広場や駐輪場などが提案されています。 建築物の用途の制限については、1階を住宅の用に供しないことなどが提案されており、 駅前広場側に近い棟には、クリニック、事務所、保育所、店舗など、遠い棟には、共同住 宅という計画です。 最後に、手続について、4月2日に受理し、説明会が6月14日終了しました。今後、公 述の申出があった場合に、7月13日に公聴会を開催し、その後、先ほど申し上げた評価委 員会にかけるという手続です。 ●森地会長 続けてもう一つの報告をしてください。 ●建築局都市計画課長 市民委員の募集について御報告します。 詳細については、お配りした市民委員募集のリーフレットを御覧ください。 本審議会においては、3名の方に市民委員として御就任いただいておりますが、2名の 方、具体的には、黒田和司委員と小野麻実委員ですが、本年11月をもって任期満了となり ますので、次期委員の募集を行うものです。 市民委員募集のリーフレットは、7月1日から31日まで各区役所広報相談係の窓口、地 区センター、PRボックス等で配布します。 応募の条件等は、リーフレットを御覧ください。 選定方法は、本審議会の学識経験者の委員3名で組織する選考小委員会により行います が、事前に会長と調整させていただいた結果、森地会長、高見沢委員、瀬古委員にお願い したいと考えています。 また、選考小委員会については、個人情報を取扱うので、非公開とし、選考結果につい -50- ては、選考小委員会の結論をもって、本審議会の結論とさせていただきたいと考えていま す。 今後、7月に募集期間が終了した後に、選考委員会を9月に開催し、10月に本人に通知、 11月に新委員として委嘱したいと考えています。 ●森地会長 時間が過ぎてしまい恐縮です。先に退席される方がいらっしゃいましたら、全体につい て、御発言をいただきたいと思います。 それでは、報告事項1について、御意見、御質問をお願いします。 ●猿田委員 素案の10ページにある地球温暖化やヒートアイランドの減少というところについて、こ の内容をこのまま出されると少しおかしくなってしまうことがあります。 図の9を参照してください。1901年に比べて2001年の平均気温は17度まで上がっていま す。年平均気温の100年あたりの上昇率は、横浜では2.8度であり、都市化の影響が少ない 中小都市における1.5度に比べて大きいことが報告されているとありますが、2.8度という のは、横浜全域ではなくヒートアイランド現象が発生している場所の温度の上昇率を言っ ているのではないですか。 図の10を見ると分かるように、横浜市は臨海部の神奈川区から中区周辺が一番気温が高 いです。まさにヒートアイランド現象が発生しているところです。東京ならば港区から品 川区の周辺が一番高いです。 横浜全域が2.8度上がっているとなったら、これは大変なことになります。 ●都市整備局企画課長 確認して、適切な表現にしたいと思います。 ●猿田委員 今後パブリックコメントを実施する際、この表現では誤解されるので、適切に直してく ださい。 ●森地会長 そのほかいかがですか。 ●小野委員 広報についての質問ですが、行政サービスコーナーで配布するということですが、駅に 設置してある行政のラックも含まれますか。 私は、市民委員募集のリーフレットを駅のラックで見つけて、自分でも1部持っていっ たのですが、そのラックに置いたほうが皆さんとれると思います。 行政サービスコーナーには用がないとあまり行きませんし、数も少ないので、紙の質な どを落としてでも量を印刷して、駅のラック等に置いていただいたほうが、幅広く情報が 受け取れるのではないかと思います。 -51- ●都市整備局企画課長 駅のラックとおっしゃっているのは、駅の改札の中にあるものですか。 ●小野委員 改札の外だと思います。よく市の広報やハマジンなどが置かれています。そちらに配布 の予定がなければ御検討いただきたいと思います。 ●都市整備局企画課 今、小野委員がおっしゃったのは、駅のPRボックスのことだと思いますが、現在のと ころ置く予定はありません。 パンフレット自体は、市内地区センター、図書館、行政サービスコーナーなどに置く予 定です。 また、素案全体と概要版をホームページに全て公開しますので、そちらでも見ていただ けるようにする予定です。 ●小野委員 私は、本日、教えていただいたので、ホームページからも見られることが分かるのです が、普通の生活をしていると、その情報に触れることはできないと思います。 都市計画マスタープランの素案が公開されるということも分かりませんし、地区センタ ーなどは住民の方のうち、お年寄りやお子さんで何かそこで習い事をされているなど、そ ういった方はいらっしゃると思いますが、普通に通勤、通学をされている方は、あまり利 用しないと思いますので、ぜひ御検討いただき、駅のPRボックスに置いていただきたい と思います。 ●都市整備局企画課長 市内全ての駅に置くことは難しいと思いますが、出来る範囲で工夫したいと思います。 ●森地会長 市の広報紙には、本件に関する記事は掲載されますか。 ●都市整備局企画課長 広報よこはまの全市版の7月号に掲載します。 ●森地会長 そうすると全世帯に配られるはずです。 そのほかよろしいですか。 それでは、報告事項2について、御意見、御質問をお願いします。 ●小野委員 原宿表参道に東急プラザが最近できて、その屋上に緑化した公共スペースとカフェが一 緒になった空間ができています。そこがとてもいいので、ぜひそういったものがここにあ ると、商業施設から街も見られて、こちらはガラス張りになっているので、商業施設から も見られると思いますが、そのようなものがあったら、休憩空間と緑化空間と街と商業施 設が繋がるという意味でいいのではないかと思いました。 -52- もう一つ、川崎駅の東口、ラゾーナの反対側が最近少し変わったようで、カフェなどの お店が連続して1階、2階に入っていて、それが駅からの階段と広場の両方から見えるよ うな位置にありましたので、そのようにすると、バス停のところが少し閑散とした空間で すので、治安の面で何かトラブルがあるかどうかは知りませんが、少し寂しいところです ので、治安の面からもいいのではないかと思います。 最後に、商業施設と新杉田の駅の間にある行政サービスコーナーと住宅が入っているビ ルがありますが、そこの通路の通行性がもう少し改善されるといいと思います。時間でエ スカレーターが止まったり、暗かったりしていますので、安全面からもそのようなことが できるといいのではないかと思いました。 ●森地会長 そのほかよろしいですか。 それでは、報告事項3について、御意見、御質問をお願いします。 よろしいですか。それでは、以上で報告事項3件についての報告を終わります。 黒田委員から御質問がありますので、どうぞ。 ●黒田(和)委員 今後の審議会のことになると思いますので、今の機会でなくてもよろしいのですが、 後々意見をいただきたいと思います。 横浜市では、都市景観条例が施行されており、その中の都市景観協議地区についての案 件 で す 。 こ れ に つ い て は 、 平 成 21年 7 月 3 日 の 第 113回 横 浜 市 都 市 計 画 審 議 会 で 意 見 聴 取 が行われています。 その意見によって、みなとみらいの新港地区にある対象となった事業について、横浜市 の都市美対策審議会において、様々な意見が出ています。 これは、直接的には都市計画審議会で議論する内容ではないのですが、意見を聴くとい う立場でこの場でも審議されたらと思います。 この案件は、都市美対策審議会の審議が中断した事案ですので、そのことについて、こ の都市計画審議会において、どのような経緯でそうなったのか、それを確認していただき たいと思っています。 都市美対策審議会の中で、具体的に言うと新港埠頭地区の事案ですが、様々な動き、御 意見が出ています。都市計画審議会においても意見を聴くということをしており、また、 今後、横浜市において、この事案について御検討されると思います。 都市計画審議会において、過去、事案として立てられたこともありますので、この案件 に対して皆様からどのような御意見があるのか、今後お聞かせいただく機会があったらお 願いしたいと思います。 本日は手短にお話していますので、文書により内容を事務局にお渡しします。 ●森地会長 整理しますが、都市計画審議会で議論したことが都市美対策審議会にかかり、そこで議 -53- 論が止まっている。 それについて、都市計画審議会としてそのことについてどう思うかということでよろし いですか。 ●黒田(和)委員 端的に言うと会長のおっしゃるとおりです。 本日は、もう時間がありませんので、事務局に預けます。 そのことに対する都市計画審議会の意見について、次回の議題にしていただきたいと思 います。 ●森地会長 今、お答えいただく必要はないということですが、何かありますか。 ●建築局都市計画課長 景観計画と協議地区については、異なる制度となっています。事務局の方で黒田委員に 別途確認させていただくとともに、会長とも相談して対応を決めたいと思います。 ●森地会長 よろしいですか。 ●黒田(和)委員 はい。 ●森地会長 それでは、最後に事務局から事務連絡をお願いします。 ●建築局都市計画課調査係長 次回の開催について御連絡します。次回の都市計画審議会の日時は、平成24年9月3日 月曜日13時30分からとなります。 会場は、本日の会場とは別になりまして、神奈川産業振興センターという、関内駅から 徒歩5分程度、桜木町駅方面に歩いた場所にある会場を予定しています。 正式な開催通知については、後日改めてお送りしますので、よろしくお願いします。 ●森地会長 30分近く延長してしまい大変申しわけありませんでした。 以 上 を も ち ま し て 、 第 124回 横 浜 市 都 市 計 画 審 議 会 を 閉 会 し ま す 。 本 日 は 長 時 間 に わ た り、御審議いただきまして、大変ありがとうございました。 -54-