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課 題 名 新産業基盤「未踏光学(テラヘルツ光学 」開発・創生プロジェクト
課 題 名 主管課 新産業基盤「未踏光学(テラヘルツ光学)」開発・創生プロジェクト (主管課)研究振興局基礎基盤研究課(課長:川上伸昭) 課題の概要 未踏の光「テラヘルツ光」について、本格的な実用化を図るため、テラヘルツ光を 利用した医療システムの開発とその基盤技術の開発を行うとともに、テラヘルツ光高 感度検出・イメージングなどの検出技術の研究開発を行う。 予算額及び、 平成15年度予 開始年度 算 額:302百万円 平成14年度補正予算額:1,400百万円 事 政策評価に 業 開 始 年 施策目標4−9 度:平成14年度(実施期間:平成14年度∼平成19年度) 社会基盤等の重点分野の推進や急速に発展しうる領域への対応 おける上位 施策目標 必 要 性 テラヘルツ光とは、その波長領域が未だ開拓されていない光のフロンティア「未踏 (国の方針と の光」であり、被ばくや損傷なく様々な非破壊検査や診断などに活用が期待され、米 の適合性を含 国ではいち早くテラヘルツ光の研究開発に取り組むべく新たな研究機関の設立が予定 む) されている等、国際的にも研究開発への関心が高まっている。従って、世界に先行し てテラヘルツ光源と検出技術を融合させることにより、新たな計測技術及び関連事業 の発展を図るため、医療技術への応用など実証研究及びテラヘルツ光の高感度検出技 術の研究開発等を実施し、テラヘルツ光技術の本格的実用化に向けたの取り組みを着 実に進めていくことが必要である。 手段の適正性 (有効性・ 本プロジェクトは、政府が主導し、テラヘルツ光の新しい産業基盤ツールとしての 用途のを開拓し、幅広い産業分野における本格的な実用化を図るため、テラヘルツ光 効率性等) を利用した医療システムの開発及びテラヘルツ光の高感度検出技術の研究開発等を行 うことにより、テラヘルツ光技術の有用性を実証する。 達成目標等 (達成目標等) (終了時期) 及び終了時期 ①テラヘルツ光医療システム及びそのための基盤技術の開発 ②2次元アレイ型テラヘルツ光高感度検出器の開発 備 考 ①平成19年度 ②平成19年度 「平成15年度の科学技術に関する予算、人材等の資源配分の方針」 (平成14年6月 総合科学技術会議) 69 プロジェクト名:新産業基盤「未踏光学(テラヘルツ光学)」開発・創生プロジェクト プロジェクト名:新産業基盤「未踏光学(テラヘルツ光学)」開発・創生プロジェクト 研究開発のターゲット: DNAの解析の高度化、がんの診断や様々な製品の非破壊検査、農作物検査など幅広い産業 分野で利用が期待されているテラヘルツ光について、本格的な実用化を図るため、テラヘルツ光を利用した医療 システムの開発とその基盤技術の開発を行うとともに、テラヘルツ光高感度検出・イメージングなどの検出技 術の研究開発を行う。 経済・社会での活用に関する具体的ビジョン: DNAチップの解析の高度化、異物(薬物・細菌等)の検出、各種製品非 破壊検査(ICパッケージ、フロッピーディスク等)、空港での所持品検査、農作物・食品などの水分含有量検査、免疫医 療、大気汚染検査、油田探索 等々に活用。 ○期待される市場規模:今後10年間に1兆円規模の波及効果(医学応用関連:約3,000億円、産業応用関連:約 7,000億円、特殊用途関連:約2,000億円) 70 研究者名:岩手県立大学 西澤潤一学長、東北大学 潮田資勝教授、 岩手県立大学 渡辺民朗教授等(医 療システム開発・基盤技術開発) 理化学研究所 清水裕彦室長(検出技術開発) 皮膚癌・乳癌診断 参加が想定される産業界:電機、医療機器、検査機器、 光学機器メーカー等 虫歯早期診断 常温検出器 THz波発生装置 プラスチック プラスチック プレパラート プレパラート 研究の概要: 3億円(平成14年度補正予算額14億円) テラヘルツ光とは、電波と光の間にあたるこれまで 未利用の波長領域の光であり、様々な非破壊検査や医 療診断などに活用が期待されている。 本研究においては、テラヘルツ光利用技術を実用化 するため、 ①テラヘルツ光を利用した医療システム及び関連基 盤技術 ②テラヘルツ光 の高感度・高効率検出を可能とす る検出技術の研究開発 火傷深さ診断・肌診断 マッピング用サンプルホルダー マッピング用サンプルホルダー サンプル 出し入れ ビームの2次元走査 レンズ THz波 THz導波路 可視光 スキャニング ステージ ミラーの動作 反射光用導波路 THz導波路 THz検出器へ THz Beam 高速スキャニングミラー テラヘルツ光医療システム テラヘルツ光検出単素子 透過光用導波路