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「済生会リンパ浮腫研修会」研修報告書

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「済生会リンパ浮腫研修会」研修報告書
「済生会リンパ浮腫研修会」研修報告書
名前・所属
研修日時
「今回、勉強になった内容」
・これまでも手術後のリンパ浮腫の患者に対して圧迫療法を行っていましたが、郭清した
リンパ節の問題と大枠で捉え、具体的にどこのリンパ管の流れが悪いのか、どこでうっ
滞しているのかというアセスメントまで至っていませんでした。ICG 蛍光リンパ管造影
の見学を通して、浮腫の原因がどこにあるのかをきちんと知ることで適切な治療法を見
出すことにつながることを改めて認識することができました。手術直前にも実際に漏れ
ている個所を特定したうえで手術を行っていることを知り、リンパ浮腫治療における検
査の必要性を改めて考えることができました。
・手術見学においては、資料でしか見たことがなかったリンパ管や静脈を実際に見ること
で血管系の細さを目の当たりにし、衝撃を受けました。光学顕微鏡下で先生方が細い血
管の中でもより太い血管を選択し吻合していることや、吻合後の開存確認など治療の実
際を知る事ができました。また、病期によってリンパ壁に変化が出ることなど、実際の
リンパ管を見ながら説明もしてくださり、机上での学びと結び付けて考えることができ
ました。
・栄養指導においては、患者の現在の食生活を知ることからはじめ、問題点の抽出、理想
の食事までを指導されていました。やはり患者の動機・意識付けが重要であることと共
に肥満が浮腫の悪化要因になることについても改めて理解しました。他職種と連携し、
チーム医療の実際を知ることができました。当院でも看護師による栄養指導でしたが、
専門的知識や技術を持つ栄養士による栄養指導の導入を検討していこうと思います。
・当院において治療の評価に用いる共通のツールは周径の計測のみで、皮膚の硬さは個人
の感覚で評価していました。皮膚の硬さをも数値で表す手段を知り、硬さも共通のツー
ルを持つことで共通認識ができ、具体的な評価ができることを学びました。ケアをする
スタッフが変わっても、周径以外での治療効果が評価できればより効果的なケアの提供
につながることを感じました。当院でも治療の評価ツールとして導入を検討したいと思
います。
「今後、学びたい内容」
・リンパ浮腫治療における脂肪吸引の効果について
・脂肪吸引施術の有無による浮腫の経過の違い
・合併症の実際 等
・重症化したリンパ浮腫に対する治療について
・外科的治療や保存的治療の選択
・圧迫療法等の保存的治療の実際 等
「研修に関する感想・診療スタッフ達へ一言」
研修における日程調整からお世話になりました長谷川さんをはじめ、三原先生、原先
生、手術室スタッフの皆様、栄養士の鈴木さん、外来スタッフの皆様、ご多忙にも関わ
らず、とても丁寧に対応して頂き本当にありがとうございました。また、病院ロビーに
いらした職員の方にもご配慮頂き、ありがとうございました。他施設での研修はやはり
緊張もしましたが、とても充実した1日となりました。
当院でも LVA の件数が徐々に増えているもののケアには多くの迷いもありました。し
かし、本研修において術前の説明から手術の実際、術後の経過までを知る機会を頂いた
ことで、術前術後のケア等の曖昧だった知識についても明確になり、新たに知見を広め
ることもできました。また、自施設においてはマンパワー等の問題もあり、治療院や充
実した専門外来のような治療はできず、日頃からできることには限界があると感じてお
り、十分なケアができていない葛藤もありました。しかし、三原先生の「施設によって
それぞれの役割がある」という言葉を受け、自分たちができるケア(予防指導と早期発
見・早期治療)を充実させることの大切さを改めて考える機会となりました。本研修を
通して、知識だけではなく、日頃のケアに対する考え方まで本当に多くのことを学ぶこ
とができました。このような機会を提供してくださったことに皆様に深く感謝いたしま
す。
リンパ浮腫で困っている患者さんも多く、日々大変かと思いますがどうぞご自愛くだ
さい。本当にありがとうございました。
「本研修報告書・研修中の写真を、
(病院報やホームページを用いて)他施設研修者へご紹
介させて頂いてもよろしいでしょうか。
」
■ 許可します。 □ 許可しません。
【研修担当事務局 memo】内容確認者サイン・日付
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