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在庫の定義と役割

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在庫の定義と役割
在庫の定義と役割
今日のポイント
在庫とは、何か?その定義を覚えよう!
在庫とは、何か?その定義を覚えよう!
在庫の役割、その機能とは?
在庫の役割、その機能とは?
在庫管理の目的をしっかり認識しよう。
在庫管理の目的をしっかり認識しよう。
2
ロジスティクス
原材料の
産地や
メーカー
メーカー
調達物流
原材料
生産物流
販売物流
仕掛品
商品
卸・小売り
経路上の全てのモノが在庫であり、会計上は棚卸資産となる。
3
在庫の定義
在庫とは
在庫とは
商品、半製品、原材料などの形で
商品、半製品、原材料
商品、半製品、原材料などの形で
保管または輸送中の
棚卸資産をいう。
保管または輸送中
棚卸資産
保管または輸送中の棚卸資産をいう。
棚卸とは
棚卸とは
在庫リストをもとに、記帳と実数が一致
在庫リストをもとに、記帳と実数が一致
しているかを、商品ケース、倉庫、配送
しているかを、商品ケース、倉庫、配送
センターなどでチェックする作業をいう。
センターなどでチェックする作業をいう。
4
在庫の役割(機能)
(1)展示機能
商品を店頭に陳列・展示していることによる消費者へ
の働きかけである。顧客の注目をひき、顧客の購買意
欲を刺激し、また顧客に商品を吟味する機会を提供し
ている機能である。
(4)製造の計画・平準化機能
経済的な操業を可能とし、製造原価の安定、コスト・
ダウンの効果をもたらす機能である。
(2)需給適合機能
(5)輸送の合理化機能
在庫を保有することにより品切れを防ぎ、品切れによ
る販売の機会損失をなくする機能である。
配送センターなどの結節点に在庫を保有することによ
り、輸送を合理化させる機能である。
(3)経済的発注機能
商品が必要になったときにその都度最小必要量を発注
するのではなく、ある程度まとめて一度に発注するこ
とにより発注回数を減らし、これによって発注費用を
削減する効果をもたらす機能である。
(6)流通加工機能
流通加工の場を提供する機能である。
5
(4)製造の計画・平準化機能
生産費用
生産費用
変動費用(通常、臨時)
変動費用(通常、臨時)
100
固定費用
固定費用
80
需要量
保管費用
保管費用
60
生産量(平均需要量)
40
臨時の設備投資等
20
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10 11 12
月
6
計算例で、確認してみよう!(生産能力の決定)
生産費用
=
総費用 = 生産費用 + 保管費用
変動費用:電気代,残業手当など
固定費用:償却費,基本給など
変動費用 + 固定費用
保管費用
対象期間:2日間
製品数(個)
800
700
生産能力:700
生産能力:500
400
生産能力:400
300
0
1
2
期間(日)
●生産費用
変動単価
通常:10[円/個]
残業:30[円/個]
固定費用(2日間)
生産能力
700[個/日]:49,000[円]
500[個/日]:37,500[円]
400[個/日]:36,000[円]
●保管費用
保管単価:10[円/(個*日)]
7
(5)輸送の合理化機能
配送費用
配送
工場
消費地
輸送費用
保管費用
配送
配送費用
工場
幹線輸送
配送センター
消費地
8
輸送におけるスケールメリット
燃料費 全/重量
エンジンの出力
変動費用
全重量
全重量
償却費 全/重量
車両価格
固定費用
全重量
全重量
9
(5)総費用の内訳
300
200
配送センター
保管費用
輸送費用(幹線)
幹線輸送
配送費用
配送
費用
100
0
無
有
配送センターの有無
10
輸送の合理化機能について確認してみよう!
1
工場
消費地(5ヶ所)
100km
2
工場
60km
貨物
1ヶ所につき
100個/日
20kg/個
配送センター
トラック料金
2トン車:300円/km
10トン車:600円/km
45km
消費地(5ヶ所)
保管料
20円/(個・日)
輸送頻度:1日1回
保管日数:1日
11
在庫管理業務の分類
(1)在庫品そのものの保管作業活動
(1)在庫品そのものの保管作業活動
(2)在庫品の数量的な計画と統制
(2)在庫品の数量的な計画と統制
(3)在庫品の移動記録
(3)在庫品の移動記録
12
在庫管理の目的
(1)在庫投資の節減
(1)在庫投資の節減
(2)運転資金の潤沢化
(2)運転資金の潤沢化
(3)操業水準の安定化
(3)操業水準の安定化
(4)在庫の費用の節減
(4)在庫の費用の節減
(5)生産遅延及び品切れの防止
(5)生産遅延及び品切れの防止
13
在庫管理の内容
何を
何を
品目
品目
(1)商品(モノ)の分類
(1)商品(モノ)の分類
何時
何時
発注間隔
発注間隔
(2)需要予測
(2)需要予測
どれだけ
どれだけ
余裕
余裕
発注量
発注量
安全在庫、サービス率
安全在庫、サービス率
(3)サービス率の設定
(3)サービス率の設定
(4)調達期間(リードタイム)の設定
(4)調達期間(リードタイム)の設定
(5)発注方式の設定
(5)発注方式の設定
14
どの場合がもっとも費用が安いか?
製品数(個)
800
700
生産能力:700
生産能力:500
400
生産能力:400
300
=
総費用 = 生産費用 + 保管費用
0
1
2
変動費用
期間(日)
生産能力
700
500
400
生産量
通常
1,000
1,000
800
残業
0
0
200
保管量
0
200
100
+ 固定費用
生産費用
変動費用 固定費用
10,000
49,000
10,000
37,500
14,000
36,000
保管費用
0
2,000
1,000
総費用
59,000
49,500
51,000
15
①と②の総費用の比較
1
工場
消費地(5ヶ所)
100km
300×100×5 = 150,000
配送費用
2
工場
配送センター
60km
45km
消費地(5ヶ所)
600×60×1 + 300×45×5 + 20×500 = 113,500
輸送費用(幹線)
貨物
1ヶ所につき
100個/日
20kg/個
配送費用
保管費用
トラック料金
2トン車:300円/km
10トン車:600円/km
保管料
20円/(個・日)
輸送頻度:1日1回
保管日数:1日
16
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